JP2001149870A - クリーンルーム用掃除機 - Google Patents

クリーンルーム用掃除機

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JP2001149870A
JP2001149870A JP34199499A JP34199499A JP2001149870A JP 2001149870 A JP2001149870 A JP 2001149870A JP 34199499 A JP34199499 A JP 34199499A JP 34199499 A JP34199499 A JP 34199499A JP 2001149870 A JP2001149870 A JP 2001149870A
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JP
Japan
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clean room
cleaner
filter
dust
suction
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Pending
Application number
JP34199499A
Other languages
English (en)
Inventor
Hayaaki Fukumoto
隼明 福本
Takako Endo
孝子 遠藤
Miyuki Usukura
美由紀 臼倉
Shigeko Tawara
誠子 田原
Yukio Hayashi
幸雄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIROSE MATAICHI KK
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Original Assignee
HIROSE MATAICHI KK
Mitsubishi Materials Silicon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ち運べて、被清掃物に付着したよごれを拭
き残しを少なく拭き取れるクリーンルーム用掃除機を提
供する。 【解決手段】 クリーンルームの床などに落ちているご
みの吸引だけでなく、クリーンルームのテーブル26に
よごれが付着してる場合などには、蛇腹ポンプ21から
貯液タンク20内の純水を吸引口13aに装着されたワ
イパー材25に供給して湿らせ、この状態でワイパー材
25をテーブル26のよごれた部分に押し当てること
で、よごれがきれに拭き取られる。その結果、テーブル
26に付いたよごれを、拭き残しが少なく、良好に拭き
取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はクリーンルーム用
掃除機、詳しくは、クリーンルームで使用される持ち運
びに便利な携帯用のクリーンルーム用掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体関連の製造工場には、通常、高度
の防塵機能を備えたクリーンルームがつくられている。
従来、このクリーンルーム用の掃除機として、掃除機本
体内に、空気の流れの順に、集塵バッグと、マイクロフ
ィルタが内蔵されたメインフィルタと、排気フィルタと
を備えたものが知られている。集塵バッグは、粒径が数
十μm以上の比較的大きなダストを除去することができ
る袋である。この集塵バッグの一部分には、先端に、ご
みを吸引する吸引口が形成された外部ホースが連結され
ている。メインフィルタは、粒径が数μmの微小ダスト
を除去することができるフィルタである。また、マイク
ロフィルタは、粒径2μm単位の微小ダストを99.5
%の捕獲効率で除去することができる比較的高性能のフ
ィルタである。このマイクロフィルタの内部には、吸引
用モータを有する吸引装置が内蔵されている。排気フィ
ルタとは、粒径2μm未満のきわめて微小なダストを捕
獲することができるフィルタである。吸引装置を作動さ
せると、掃除機本体の内部が負圧化し、吸引口から外部
ホースを通って集塵バッグ内に外気が吸引される。その
後、このバッグに吸引された空気は、メインフィルタを
通って、マイクロフィルタを通過し、吸引装置内に吸引
される。そして、排気フィルタにより最終的な微細ダス
トがフィルタリングされ、それから機外へと排気され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のクリーンルーム用掃除機によれば、以下に示すよう
な問題点があった。すなわち、(1)従来のクリーンル
ーム用掃除機は、キャスタが付いた床面を走行するタイ
プの比較的大型の装置であった。このため、例えばクリ
ーンルーム内の狭い場所には、掃除機を持ち込めず、使
用範囲が限られるという問題点があった。 (2)また、掃除機を使用中、長尺な外部ホースを床面
に這わせながらごみの吸引が行われるので、外部ホース
に付着したごみやよごれにより床面をよごしたり、その
反対の場合もあった。 (3)さらに、一般的な掃除機では、掃除機本体の排気
フィルタより下流部分に形成された排気口が天井方向を
向いているので、フィルタで捕獲しきれなかったきわめ
て微細なダストを、クリーンルームの室内にまき散らし
てしまうおそれがあった。 (4)さらにまた、この従来機によれば、クリーンルー
ムに配備された、例えば半導体ウェーハ製造装置(被清
掃物)の表面に付着したよごれなどは、その吸引力をさ
らに高めても、ほとんど取り除くことができなかった。
その結果、掃除機によるごみの吸引作業とは別個に、ク
リーンルーム用のワイパ材により、よごれの拭き取り作
業を行わなければならなかった。この際、例えばこの半
導体ウェーハ製造装置に付着したよごれは、純水に浸し
てからしぼったこのクリーンルーム用のワイパ材などで
拭き取られている。しかしながら、この拭き取り時に発
生する微量の有機物、無機物などの異物が、この半導体
ウェーハ製造装置の表面に付着してしまい、それがあら
たな汚染源になるおそれがあった。
【0004】
【発明の目的】そこで、この発明は、持ち運びが便利
で、しかも被清掃物に付着したよごれを、拭き残しが少
なく拭き取ることができ、さらにワイパ材を作業者の手
で洗浄液に濡らさなくてもよいクリーンルーム用掃除機
を提供することを、その目的としている。また、この発
明は、ワイパー材の交換が容易なクリーンルーム用掃除
機を提供することを、その目的としている。さらに、こ
の発明は、ごみを捕獲しながら被清掃物のよごれを拭き
取ることができるクリーンルーム用掃除機を提供するこ
とを、その目的としている。さらにまた、この発明は、
微細ダストを捕獲することができるクリーンルーム用掃
除機を提供することを、その目的としている。そして、
この発明は、排気された空気を室内にまき散らしにくい
クリーンルーム用掃除機を提供することを、その目的と
している。それから、この発明は、拭き取りによってよ
ごれの成分とは異なる汚染物質を被清掃物に付着させる
おそれがないクリーンルーム用掃除機を提供すること
を、その目的としている。また、この発明は、ごみを発
見しやすいクリーンルーム用掃除機を提供することを、
その目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、吸引ノズルの吸引口から吸引されたごみをフィルタ
に導く吸引装置が内蔵された持ち運び可能なクリーンル
ーム用掃除機であって、洗浄液を貯液する貯液タンク
と、この貯液タンク内の洗浄液を吸引ノズルの吸引口に
供給する液供給手段とを備え、上記吸引ノズルの吸引口
には、洗浄液の供給によって湿らされた状態で被清掃物
に付着したよごれを拭き取るワイパー材が装着可能なク
リーンルーム用掃除機である。掃除機は持ち運び可能な
大きさ、形状であれば限定されない。吸引ノズルは、可
撓性を有するものでもよいし、掃除機本体と一体的な剛
体でもよい。
【0006】使用されるフィルタの素材、ごみ捕獲性
能、使用総数などは限定されない。例えば、従来技術の
欄で説明したようなごみ捕獲性能の小さいものから大き
いものへ順に、メインフィルタ、マイクロフィルタ、排
気フィルタなどを採用することができる。なお、これら
のうち、1種または2種のフィルタだけを利用してもよ
い。高性能のフィルタとしては、例えば請求項3のUL
PAフィルタ,0.3μm以上の微細ダストを99.9
7%以上捕獲することができるHEPAフィルタなどが
挙げられる。吸引装置とは、汎用されている小型掃除機
用の電動モータなどを採用することができる。その大き
さ、吸引力などは限定されない。洗浄液の種類も限定さ
れない。例えば、純水,各種のアルコール溶液,よごれ
に応じた洗浄剤を含む洗浄液などが挙げられる。貯液タ
ンクの洗浄液の貯液容量、その配備位置などは限定され
ない。ただし、通常は50〜200ccが、クリーンル
ーム用掃除機に組み付けられる適量である。洗浄液によ
り除去されるよごれは、例えば各種の有機物などが挙げ
られる。
【0007】液供給手段の種類は限定されない。例え
ば、手押し式のポンプでもよいし、電動式のポンプなど
でもよい。1回の洗浄液の供給量は、ごみを拭き取るた
めに十分にワイパー材を湿らせる量である5〜50cc
が好ましい。吸引ノズルには、清掃に適した各種のアダ
プタノズルを接続することができる。アダプタノズルと
しては、例えばノズルの吸引口の周りにブラシが突設さ
れたものなどが挙げられる。ワイパー材はクリーンルー
ム用であれば限定されない。例えば、天然繊維または合
成繊維からなる不織布、織布などの布帛、合成樹脂製の
スポンジなどが挙げられる。ワイパー材の厚さも限定さ
れない。ただし、通常は100〜500μmである。こ
のワイパー材は、例えば吸引口に一体的に固着されてい
てもよい。また、吸引口に取り付け自在に設けられてい
てもよい。このような交換タイプの場合には、請求項2
のように拭き取り用のアダプタノズルを使用してもよ
い。
【0008】請求項2に記載の発明は、上記吸引ノズル
には、被清掃物への押し当て面に洗浄液を供給する液出
孔が形成された拭き取り用のアダプタノズルが着脱自在
に取り付けられ、上記被清掃物への押し当て面に、上記
ワイパー材が交換自在に装着されている請求項1に記載
のクリーンルーム用掃除機である。液出孔の形成個数、
孔径などは限定されない。ワイパー材をアダプタノズル
に交換自在に取り付けるものとして、例えば、面状ファ
スナ,ワイパー材を掛止するフックなどが挙げられる。
【0009】請求項3に記載の発明は、上記ワイパー材
が、上記吸引口を開口させた状態で吸引ノズルに装着さ
れている請求項2に記載のクリーンルーム用掃除機であ
る。
【0010】請求項4に記載の発明は、上記フィルタ
が、微細ダストを捕獲するULPAフィルタである請求
項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載のクリーン
ルーム用掃除機である。ここでいうULPAフィルタと
は、粒径0.1μm単位の微細ダストを99.999〜
99.99999%捕獲することができるフィルタであ
る。
【0011】請求項5に記載の発明は、上記フィルタよ
り下流に設けられた排気口に、フィルタリング後の空気
を床近くに排気する排気ホースが連結された請求項1〜
請求項4のうちのいずれか1項に記載のクリーンルーム
用掃除機である。排気ホースの素材は、各種の合成樹脂
製のホースが挙げられる。排気ホースの長さも限定され
ない。
【0012】請求項6に記載の発明は、上記洗浄液が純
水である請求項1〜請求項5のうちのいずれか1項に記
載のクリーンルーム用掃除機である。
【0013】請求項7に記載の発明は、照射した紫外線
によりごみを紫色に発光させる紫外線ランプを有する請
求項1〜請求項6のうちのいずれか1項に記載のクリー
ンルーム用掃除機である。この紫外線ランプのクリーン
ルーム用掃除機上の取り付け位置は限定されない。例え
ば、吸引ノズルの任意位置でもよいし、貯液タンクおよ
びその周辺でもよい。
【0014】
【作用】この発明によれば、ごみの吸引だけでなく、被
清掃物によごれが付着してる場合などには、液供給手段
から貯液タンク内の洗浄液を吸引口に装着されたワイパ
ー材に供給し、このワイパー材を湿らせた状態で、被清
掃物のよごれた部分に押し当てることでよごれを拭き取
る。これにより、被清掃物に付着したよごれを、拭き残
しが少なく、良好に拭き取ることができる。また、持ち
運びができる程度に小型かつ軽量であるので、クリーン
ルームのうち、せまくなったコーナーの部分も比較的容
易に清掃することができる。
【0015】また、請求項2の発明によれば、よごれを
拭き取る場合に、吸引ノズルに拭き取り用のアダプタノ
ズルを取り付け、その後、洗浄液をこのアダプタノズル
に供給することで、その洗浄液は液出孔を通してワイパ
ー材に吸着される。このように、拭き取り用のアダプタ
ノズルの着脱操作だけで、クリーンルーム用掃除機を、
通常のごみの吸引用と、よごれの拭き取り用とに簡単に
切り換えることができる。また、ワイパー材がよごれた
場合には、これをアダプタノズルから取り外し、新しい
ワイパー材に交換すればよい。
【0016】さらに、請求項3の発明によれば、吸引口
を閉止せずにワイパー材を吸引ノズルに装着させるの
で、ごみを捕獲しながら被清掃物のよごれを拭き取るこ
とができる。
【0017】さらにまた、請求項4の発明によれば、フ
ィルタにULPAフィルタを使用すれば、微細ダストを
捕獲することができ、これによりクリーンルームなどの
清掃などにも使用することができる。
【0018】そして、請求項5の発明によれば、フィル
タリング後の空気は、排気口に連結された排気ホースを
通して床近くに排気されるので、この排気された空気が
室内にまき散らされない。なお、この排気ホースの先端
部は、単に床近くに垂らしておいてもよいし、例えば集
中配管がある場合には、これに接続するようにしてもよ
い。
【0019】そして、請求項6の発明によれば、洗浄液
に純水を使用するので、拭き取りによってよごれの成分
とは異なる汚染物質を被清掃物に付着させるおそれがな
い。このため、このような微量の異物をきらうクリーン
ルームの清掃用として適している。
【0020】また、請求項7の発明によれば、紫外線ラ
ンプから清掃しようとする範囲に紫外線を照射すること
によって、その照射された範囲にあるごみが紫色に発光
する。したがって、作業者は、発光したごみを視認し
て、効率良く清掃することができる。また、清掃後も、
ごみが残っていないかどうかを簡単に確認することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例に係る
クリーンルーム用掃除機を説明する。図1は、この発明
の一実施例に係るクリーンルーム用掃除機の斜視図であ
る。図2は、この発明の一実施例に係るクリーンルーム
用掃除機に着脱自在な拭き取り用のアダプタノズルの一
部断面図を示す拡大正面図である。図3は、この発明の
一実施例に係るクリーンルーム用掃除機に着脱自在な他
のアダプタノズルの拡大断面図である。
【0022】図1において、10はこの発明の一実施例
に係るクリーンルーム清掃用のクリーンルーム用掃除機
であり、このクリーンルーム用掃除機10は、手持ちで
きるくらいの大きさと重さの掃除機本体11を有してい
る。この掃除機本体11の中央部には握り穴11aが設
けられている。この握り穴11aを設けることで、把手
12が形成される。また、掃除機本体11の先端部に
は、徐々に先細り化しながら下方へ湾曲した吸引ノズル
13が一体形成されている。この吸引ノズル13の下向
きの吸引口13aには、ブラシ付きのアダプタノズル1
4が着脱自在に設けられている。このアダプタノズル1
4は、円筒形状のアダプタ本体14aの下縁に、ブラシ
14bが周設されたものである。
【0023】一方、掃除機本体11の下部には、空気が
流れる上流から下流に向かって、粒径が数十μm以上の
比較的大きなダストを除去する集塵バッグ15と、粒径
が数μmの微小ダストを除去するメインフィルタ16
と、図示しない吸引装置が内蔵され、しかも粒径2μm
単位の微小ダストを99.5%の捕獲効率で除去するこ
とができるマイクロフィルタ17と、粒径0.1μm単
位の微細ダストを99.999〜99.99999%捕
獲するULPAフィルタである排気フィルタ18とが配
設されている。なお、吸引口13aと集塵バッグ15と
は、ごみ吸引路50を介して連通されている。さらに、
この排気フィルタ18より下流の部分には排気口11b
が形成され、この排気口11bにフィルタリングされた
後の空気を床近くに排気する排気ホース19が連結され
ている。さらにまた、掃除機本体11の後部には、洗浄
液の一例である純水が貯液された貯液タンク20が一体
形成されている。この貯液タンク19の上部には、手押
し式の蛇腹ポンプ(液供給手段)21が組み付けられて
いる。この蛇腹ポンプ21を所定回数手押しすること
で、吸引ノズル13内に配管された給水チューブ22を
通して、この貯液タンク19内の純水が吸引口13aに
所定量圧送される。なお、この手押し式の蛇腹ポンプ2
1に代えて、スイッチ操作される小型の電動ポンプ(図
示せず)によって、貯液タンク20内の純水を所定量
(5〜50cc)だけ供給できるものを採用してもよ
い。
【0024】ここで、図1中には、ブラシ付きのアダプ
タノズル14と交換されて、吸引口13aに取り付けら
れる拭き取り用のアダプタノズル23が示されている
(図2も参照)。この拭き取り用のアダプタノズル23
とは、筒状のアダプタ本体23aを有していて、このア
ダプタ本体23aの底板に多数の液出孔23bが穿設さ
れている。また、このアダプタ本体23aの外周面に
は、所定ピッチで複数の面ファスナ24が配設されてい
る。これらの面ファスナ24を介して、ポリエステル系
の不織布からなる厚さ数百μmのワイパー材25が、ア
ダプタ本体23aを外方からつつむように着脱自在に装
着されている。なお、図1において、Sはクリーンルー
ム用掃除機の作動スイッチ、21aは蛇腹ポンプ21に
取り付けられた一方向弁である。また、図2において、
aは半導体ウェーハ製造装置に付着した有機物のよご
れ、26はクリーンルーム内のテーブルである。
【0025】次に、この一実施例に係るクリーンルーム
用掃除機10の使用方法を説明する。 図1に示すよう
に、クリーンルームのごみを除去する場合には、作業者
が把手12を握り、スイッチSを入れることで図外の吸
引装置が作動し、掃除機本体11の内部が負圧化する。
この状態を維持して、ブラシ付きのアダプタノズル14
を例えばテーブル26上に溜まったごみに近づけていく
と、ブラシ14bによりごみを掃きながら、その際に、
浮き上がったごみを空気といっしょに吸引口13aから
吸いこむ。その後、吸引口13aから吸い込んだごみ
は、吸引ノズル13のごみ吸引路50を通って集塵バッ
グ15内に吸引される。そして、このバッグ15に吸引
された空気は、メインフィルタ16を通って、小型の電
動モータMが収納されたマイクロフィルタ17を通過
し、図示しない吸引装置内に吸引される。これから、排
気フィルタ18により最終的に微細ダストがフィルタリ
ングされ、排気口11bから排気ホース19を経て床面
近くへと排気される。なお、この電動モータMは、図外
の充電式のバッテリに蓄えられた電力、または、図外の
電源コードを介して導入された外部電力を任意に切り換
えて駆動できるようになっている。
【0026】一方、テーブル26に有機物のよごれaが
付着してる場合には、吸引口13aからブラシ付きのア
ダプタノズル14を外し、これに代え、拭き取り用のア
ダプタノズル23を取り付ける。それから、蛇腹ポンプ
21を所定回数だけ押して、貯液タンク20内の純水を
少量だけ、給水チューブ22を通して、拭き取り用のア
ダプタノズル23の内部に注入する。注入された純水
は、多数の液出孔23bを通して、アダプタ本体23a
に装着されたワイパー材25に供給される。これによ
り、ワイパー材25が適度に湿る。よって、従来のよう
に、作業者がクリーンルーム用のワイパー材を純水につ
け、その後、これをしぼるといったわずらわしい作業が
解消される。続いて、この湿ったワイパー材25を、例
えばテーブル(被清掃物)の表面上に付着した有機物の
よごれaにこすりつけて、よごれaを拭き取る。このよ
うに、よごれaを拭き取る場合には、あらかじめワイパ
ー材25を湿らせるようにしたので、テーブルに付着し
たよごれaを、拭き残しが少なく、良好に拭き取ること
ができる。ワイパー材25がよごれた場合には、このワ
イパー材25を面状ファスナ24から取り外して、新し
いワイパー材25に交換すればよい。
【0027】また、ブラシ付きのアダプタノズル14を
拭き取り用のアダプタノズル23に交換するだけで、ク
リーンルーム用掃除機10を、通常のごみの吸引専用
と、よごれaの拭き取り専用とに簡単に切り換えること
ができる。さらに、図3に示すような、ごみの吸引と拭
き取りとを同時に行なえる兼用タイプのアダプタノズル
30にも切り換えることができる。すなわち、この兼用
タイプのアダプタノズル30は、図3に示すように、ア
ダプタ本体30aの内部に環状の空洞31を形成し、こ
の空洞31に吸引口13aから純水が注入させるように
なっている。注入された純水は、液出孔23bからワイ
パー材25に供給されるようになっている。このワイパ
ー材25は、図外の面ファスナなどにより、吸い込み口
30bを塞がない状態を維持して、アダプタ本体30a
の内,外周面に着脱自在に着脱自在に展張されている。
これにより、ごみを捕獲しながらよごれを拭き取ること
ができる。
【0028】このように、排気フィルタ18としてUL
PAフィルタを採用したので、粒径0.1μm単位の微
細ダストを99.999〜99.99999%捕獲する
ことができる。これにより、クリーンルーム用掃除機1
0をクリーンルーム用の掃除機とすることができる。さ
らにまた、排気口11bに排気ホース19を連結して、
フィルタリングされた後の空気を床近くに排気するよう
にしたので、捕獲できなかったきわめて微細なダスト
を、クリーンルーム内にまき散らすおそれが少ない。ま
た、洗浄液として純水を採用したので、拭き取りによっ
てよごれaの成分とは異なる汚染物質をテーブル26の
表面に付着させるおそれが少ない。
【0029】そして、このクリーンルーム用掃除機10
は、持ち運びができる程度に小型かつ軽量であるので、
クリーンルームのうち、せまい隅の部分でも比較的簡単
に清掃することができる。なお、この掃除機本体11
(例えば吸引ノズル13の先端部など)に、図示しない
紫外線ランプを取り付けるようにすれば、クリーンルー
ムの清掃しようとする範囲に紫外線を照射することによ
って、この範囲内にあるごみを紫色に発光させて、作業
者がごみを発見しやすくすることができる。これによ
り、作業者は、発光したごみを視認しながら効率良く清
掃することができる。また清掃後にも、清掃した範囲に
紫外線を再照射することで、クリーンルーム内にごみの
取り残しがないかどうかを簡単に確認することができ
る。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、ごみの吸引だけでな
く、液供給手段により供給された洗浄液によりワイパー
材を湿らせ、この湿ったワイパー材を押し付けて被清掃
物のよごれを拭き取れるようにしたので、拭き残しが少
なく、よごれを拭き取ることができる。また、作業者の
手作業でワイパ材を洗浄液に濡らさなくてもよい。
【0031】また、請求項2の発明によれば、拭き取り
用のアダプタノズルの着脱操作により、クリーンルーム
用掃除機を、通常のごみの吸引用と、よごれの拭き取り
用とに簡単に切り換えることができる。ワイパー材を交
換する際には、適時、ワイパー材をアダプタノズルから
取り外して新規なワイパー材に交換することができる。
【0032】さらに、請求項3の発明によれば、吸引口
を開口させた状態でワイパー材が吸引ノズルに装着され
るようにしたので、ごみを捕獲しながら被清掃物のよご
れを拭き取ることができる。
【0033】さらに、請求項4の発明によれば、フィル
タにULPAフィルタを採用するようにしたので、微細
ダストをも捕獲することができる。
【0034】さらにまた、請求項5の発明によれば、排
気口に排気ホースを連結することで、このフィルタリン
グされた後の空気を、室内にまき散らしにくい。
【0035】そして、請求項6の発明によれば、洗浄液
に純水を採用することで、拭き取り時によごれの成分と
は異なる汚染物質を被清掃物に新たに付着させるおそれ
が少ない。
【0036】また、請求項7の発明によれば、ごみを紫
色に発光させる紫外線ランプを設けたので、ごみを視認
しながら効率良く清掃することができる。しかも、清掃
後もごみの取り残しがないかどうか、簡単に確認するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るクリーンルーム用掃
除機の斜視図である。
【図2】この発明の一実施例に係るクリーンルーム用掃
除機に着脱自在な拭き取り用のアダプタノズルの一部断
面図を示す拡大正面図である。
【図3】この発明の一実施例に係るクリーンルーム用掃
除機に着脱自在な他のアダプタノズルの拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
10 クリーンルーム用掃除機、 11b 排気口、 13 吸引ノズル、 13a 吸引口、 14,23,30 アダプタノズル、 15 集塵バッグ(フィルタ)、 16 メインフィルタ、 17 マイクロフィルタ、 18 排気フィルタ、 19 排気ホース、 20 貯液タンク、 21 蛇腹ポンプ(液供給手段)、 23b 液出孔、 25 ワイパー材、 26 テーブル(被清掃物)、 a よごれ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 孝子 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 臼倉 美由紀 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 田原 誠子 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 林 幸雄 大阪市中央区瓦町2丁目4番10号 廣瀬又 一株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA31 AB52 BA02 BA08 BA22 BB72 BB75 BB81 CD22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引ノズルの吸引口から吸引されたごみ
    をフィルタに導く吸引装置が内蔵された持ち運び可能な
    クリーンルーム用掃除機であって、 洗浄液を貯液する貯液タンクと、 この貯液タンク内の洗浄液を吸引ノズルの吸引口に供給
    する液供給手段とを備え、 上記吸引ノズルの吸引口には、洗浄液の供給によって湿
    らされた状態で被清掃物に付着したよごれを拭き取るワ
    イパー材が装着可能なクリーンルーム用掃除機。
  2. 【請求項2】 上記吸引ノズルには、被清掃物への押し
    当て面に洗浄液を供給する液出孔が形成された拭き取り
    用のアダプタノズルが着脱自在に取り付けられ、上記被
    清掃物への押し当て面に、上記ワイパー材が交換自在に
    装着されている請求項1に記載のクリーンルーム用掃除
    機。
  3. 【請求項3】 上記ワイパー材が、上記吸引口を開口さ
    せた状態で吸引ノズルに装着されている請求項2に記載
    のクリーンルーム用掃除機。
  4. 【請求項4】 上記フィルタが、微細ダストを捕獲する
    ULPAフィルタである請求項1〜請求項3のうちのい
    ずれか1項に記載のクリーンルーム用掃除機。
  5. 【請求項5】 上記フィルタより下流に設けられた排気
    口に、フィルタリング後の空気を床近くに排気する排気
    ホースが連結された請求項1〜請求項4のうちのいずれ
    か1項に記載のクリーンルーム用掃除機。
  6. 【請求項6】 上記洗浄液が純水である請求項1〜請求
    項5のうちのいずれか1項に記載のクリーンルーム用掃
    除機。
  7. 【請求項7】 照射した紫外線によりごみを紫色に発光
    させる紫外線ランプを有する請求項1〜請求項6のうち
    のいずれか1項に記載のクリーンルーム用掃除機。
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