JP2004242684A - 中通し竿 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 糸を支持する糸支持部6Dの糸支持ピッチP2を、糸支持部6Dを竿体1の内面より離間させた状態で保持する保持体9の保持ピッチP1より小さくしている。
【選択図】 図2
Description
つまり、糸支持体を竿体内面より離間させた状態で竿体の内面より保持することによって、糸を支持する糸支持部自体を竿体内面より離間させることができ、それによって、更に、糸支持部で支持する糸を竿体内面より離間させることができる。これによって、糸と竿体の内面に付着した水等とが接触する機会を極力少なくできる。さらに、糸支持ピッチを保持ピッチより小さくしてあるので、隣接する糸支持部の間に位置する糸であっても、たるみ量を抑えて、竿体内面から離間させた状態に維持できる。
竿体として、ルアーロッド1を使用した実施の形態について説明する。図1に示すように、ルアーロッド1を、穂先側に位置する第1竿部2と、第1竿部2より元竿側に位置する第2竿部3とを並継ぎ式に連結して構成し、第2竿部3においては、前端部に糸導入部3Dとして形成された幅広部分にリール4からの糸を挿入する糸導入孔3Aとその後方にリールシート3B及び握り部3Cを有し、第2竿部3においては、前記糸導入孔3Aより先端開口2Aへ通ずる糸挿通用の内部経路bとを備え、この内部経路bに、第1竿部2の後端開口2Bより糸挿通経路aを形成する内装体5を装入するようにしてある。
次に、第1竿部2における穂先の別構造について説明する。図4に示すように、前記した内装体5の前方側には、糸支持体6とこの糸支持体6を保持する保持体9とを内装してある。糸支持体6は、竿の軸芯に沿った長尺状の螺旋体6Aとこの螺旋体6Aに外嵌されてこの螺旋体6Aを締め付け状態で保持する薄肉筒体6Bとからなり、螺旋体6Aの素線径を小径にして比較的柔軟性が高い螺旋体6Aを採用し、一方、薄肉筒体6Bとしては熱収縮チューブを使用して、螺旋体6Aに密着して外嵌するようにする。これによって、穂先竿が小径であることに対応して柔軟性を高めるべく小径に形成した螺旋体6Aの保形性を高めている。このようにして形成された螺旋体6Aは、全長に亘って一定の外径を有する筒状に成っている。一方、薄肉筒体6Bの後端に開口具6Cを取り付けるとともに、この開口具6Cに外嵌して糸支持体6を保持する筒状の保持体9を第1竿部2内に設けてある。他方、糸支持体6の前端は、テーパ状に先窄まりになる第1竿部2の内面に直接接触して、その内面で支持されている。このような構成によって、糸支持体6の前記前端より後方部分においては、第1竿部2の内周面より離間された状態に維持されている。
A.本発明の構成における保持体9を次のように構成してもよい。
(1) 図5に示すように、単なる円筒状のものであってもよい。
(2) 図6に示すように、円筒状のものを基本にして、その外周面より二つの係合部9a,9aを突設している。この係合部9a,9aは図示してないが、第1竿部2の内面に係合部9a,9aを係合する係合凹溝を第1竿部2の軸芯方向に沿って設けて、保持体9を第1竿部2の軸芯方向に移動させ、所定位置で係合部9a,9aの外端と係合凹溝の底面とが嵌合して保持体9を位置固定できるようにしてある。
(3) 図7に示すように、一方の係合部9aを凹入部9bに形成してもよい。そうすると、凹入部9bで水を移動させる経路を形成できる。
(4) 図8に示すように、ブロック状の本体軸芯位置に、糸支持体6を挿通するための挿通孔9dを形成するとともに、この挿通孔9dの一方の開口部に誘導傾斜面9eを設けてある。
(1) 糸支持部6Dを次のようにしてもよい。
a.図9に示すように、リング状の糸支持部6Dを複数個並べ、それら糸支持部6Dを連結ロッド部6Eで連結し一体化したものであってもよい。図中6Aは、糸支持部6Dを連結ロッド部6Eで一体化したものを、熱収縮チューブ等の薄肉筒体6Bで包んで構成した糸支持体6を示す。
b.図10に示すように、上記したリング状の糸支持部6Dと連結ロッド部6Eとを、一本の棒状素材より形成するものでもよい。
c.図11に示すように、上記構成において、糸支持部6Dを複数巻きのリングで構成してもよい。
d.図12に示すように、糸支持部6Dのリング形状としては、必ずしも閉ループを形成する必要はなく、連結ロッド部6Eの連結位置で開く開ループ状にしてもよい。
a.図13に示すように、周方向における3箇所に配置してもよい。
b.図14に示すように、左右二箇所に配置してもよい。
a.図16に示すように、ベローズ状に内部に凹凸面を持ち、凸面を糸支持部6Dとしたものでもよい。
b.図17に示すように、筒状の本体の周面に多数の小孔を穿設したものでもよい。筒状の本体として、パンチングメタルを利用したものでもよい。
c.図示してないが、樹脂の繊維等を網目状に編み上げたものを使用してもよい。
(1) 図18に示すように、糸支持体6を保持する保持体9を、第1竿部2の大径側部分と小径側部分の二箇所を含む複数箇所に配置し、糸支持体6を保持する構成を採ってもよい。この場合に、糸支持体としては螺旋体6Aを熱収縮チューブ6Bで一体化したものを示しているが、前記した各糸支持体6が使用できる。例えば、図2に示すように、糸支持体6としては、前記した螺旋体単体のものでもよい。
(4) 上記した全ての実施の形態は、穂先竿以外の中間竿等にも使用できる。
6…糸支持体
6A…螺旋体
6B…薄肉筒体
6D…糸支持部
6E…連結部
9…保持体
P1…保持ピッチ
P2…糸支持ピッチ
Claims (10)
- 糸支持体(6)に、軸芯方向に沿って間隔を置いて釣り糸を支持する複数の糸支持部(6D)を備えるとともに、
前記糸支持部(6D)による糸支持ピッチ(P2)を、その糸支持体(6)が竿体(1)の内面より離間された状態で前記竿体(1)内で保持される保持ピッチ(P1)より小さくしてある中通し竿。 - 糸支持体(6)に、軸芯方向に沿って間隔を置いて釣り糸を支持する複数の糸支持部(6D)を備えるとともに、
前記糸支持体(6)の外面を前記糸支持体(6)の前端より後方部分を竿体(1)の内面より離間させた状態でその糸支持体(6)を支持する複数の保持体(9)を軸芯方向に沿って間隔を置いて設け、
前記糸支持部(6D)の糸支持ピッチ(P2)を前記保持体(9)の保持ピッチ(P1)より小さくしてある中通し竿。 - 竿内空間に竿長さ方向に長い糸支持体(6)を位置させるとともに、
糸支持体(6)を、糸を支持する複数個の糸支持部(6D)と隣接する糸支持部(6D)同士を連結する連結部(6E)とで形成し、
前記糸支持部(6D)のうちの一部に作用して糸支持体(6)と竿内面との間隙を設定する複数個の保持体(9)を設け、
前記隣接する保持体(9)の間隔を、前記隣接する保持体(9)間に位置する隣接糸支持部同士の間隔より大に設定してある中通し竿。 - 前記保持体(9)が、前記竿体(1)の大径側部分に位置している請求項1又は請求項2記載の中通し竿。
- 前記保持体(9)が、前記竿体(1)の大径側部分と小径側部分との少なくとも二箇所に位置している請求項2記載の中通し竿。
- 前記糸支持体(6)が螺旋体である請求項1又は4に記載の中通し竿。
- 前記糸支持体(6)が螺旋体(6A)とその螺旋体(6A)に外嵌した薄肉筒体(6B)とで構成してある請求項1乃至請求項4に記載のうちの何れか一つに記載の中通し竿。
- 前記糸支持体(6)がリング状の糸支持部(6D)とその糸支持部(6D)を繋ぐ連結ロッド部(6E)で構成してある請求項1乃至請求項5に記載のうちの何れか一つに記載の中通し竿。
- 前記保持体(9)に水を通過させる前後貫通孔(9b)を形成してある請求項1乃至請求項5に記載のうちの何れか一つに記載の中通し竿。
- 前記糸支持体(6)の前端部を竿体(1)の内面で、かつ、前記糸支持体(6)の後端部を保持体(9)で各々保持して、前記糸支持体(6)の前記前端部より後方部分を前記竿体(1)の内面より離間させている中通し竿。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012010627A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Shimano Inc | リールシート及びバット |
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