JPH0624464U - 中通し竿 - Google Patents
中通し竿Info
- Publication number
- JPH0624464U JPH0624464U JP6260892U JP6260892U JPH0624464U JP H0624464 U JPH0624464 U JP H0624464U JP 6260892 U JP6260892 U JP 6260892U JP 6260892 U JP6260892 U JP 6260892U JP H0624464 U JPH0624464 U JP H0624464U
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- JP
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- tip
- guide ring
- diameter
- thread
- rod
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 釣り糸を繰り出す際の抵抗を小さくして、手
返しを手早く行えるように、かつ、釣り糸によって穂先
の内面を傷つけないようにする。 【構成】 穂先1の先端に金属製のパイプ7を外嵌装着
するとともに、この金属製パイプ7を先端開口7Aに向
けて徐々に拡径する状態に形成し、その金属製パイプ7
の先端開口7Aに第1セラミックリング8を装着して、
そのセラミックリング8の内面径を先端開口7Aの内面
径より小さくする。金属製のパイプ7の穂先1に対する
装着用の取り付け段付面と穂先1の先端面との間に第2
セラミックリング9を挟み込み固定して、この第2セラ
ミックリング9の内面径を金属製パイプ7の最小径部位
における内面径よりも小径に設定してある。
返しを手早く行えるように、かつ、釣り糸によって穂先
の内面を傷つけないようにする。 【構成】 穂先1の先端に金属製のパイプ7を外嵌装着
するとともに、この金属製パイプ7を先端開口7Aに向
けて徐々に拡径する状態に形成し、その金属製パイプ7
の先端開口7Aに第1セラミックリング8を装着して、
そのセラミックリング8の内面径を先端開口7Aの内面
径より小さくする。金属製のパイプ7の穂先1に対する
装着用の取り付け段付面と穂先1の先端面との間に第2
セラミックリング9を挟み込み固定して、この第2セラ
ミックリング9の内面径を金属製パイプ7の最小径部位
における内面径よりも小径に設定してある。
Description
【0001】
本考案はリールを取り付けた元竿から穂先にかけての竿内に、前記穂先の先端 開口に至る糸挿通空間を形成し、前記元竿にリールからの糸を前記糸挿通空間に 導入する導入部を形成してある中通し竿に関する。
【0002】
中通し竿としては、次のような要望があるところから、それに沿った構造を採 ることが望ましい。つまり、穂先の先端開口より出ていく釣り糸がその先端開口 において下向きに略直角に方向を転換するところから、糸の繰り出し及び巻き取 り抵抗が大きく、竿径の小さなもの程抵抗が大きなものである。したがって、仕 掛を投入して餌を棚位置に落とし込む場合に時間がかかり、その時間がかかるこ とによってマキエ等の効果も薄くなり、特に重りが軽い程この傾向が顕著であっ た。 また、巻き取り時においても抵抗が大きくなると、無理に巻き取ることに なる為に糸切れを起こしたり、針ががりした魚に不連続な力がかかり、魚をバラ シたりすることもある。 このような先端開口での抵抗を少なくするように、例えば、特開平4−117 232号公報に示すように、先端開口に向けて滑らかに拡径する拡径部を形成す るとともに、先端開口内面に糸を案内する耐摩耗性の案内リングを装着し、さら に、案内リングの先端側内面にR面を形成して、糸に対する移動抵抗を低減する 構成を採るものがあった。
【0003】
このような構成によって、拡径部の最小径部位より、案内リングに向けて釣り 糸が徐々にその向きを変え、案内リングのR面によって滑らかに案内されて、先 端開口より出ていくことになり、略直角にその向きを変えることがないだけ、糸 に対する移動抵抗が減少するものであるが、穂先内を通って拡径部の最小径部位 に至った糸がその方向を変える際に、その最小径部位の内面に強く押し付けられ るから、その部分での移動抵抗は低減されてはおらず、その抵抗によって竿の内 面も傷つくことになり、更なる改善を行う必要があった。 以上の場合は穂先の先端開口での糸に対する移動抵抗を軽減する必要がある点 を述べたが、糸に対する移動抵抗が大きな部分としては、リールからの糸を導入 する導入部があり、先端開口と同様の問題があった。 本第1考案の目的は、拡径部を竿先端部に形成して、糸の急激な向き変更を抑 えながら、案内リングを合理的に追加構成することによって、更に、糸に対する 移動抵抗を低減できるものを提供する点にある。
【0004】
本第1考案による特徴構成は、穂先の先端部を先端開口に向けて拡径して拡径 部を形成するとともに、前記拡径部の先端開口部の内面に、先端開口の内径より 小径で耐摩耗性の高い釣り糸案内用の第1案内リングを装着し、前記第1案内リ ングより後方位置に、前記拡径部における最小径部位の内径以下の内径を有する 第2案内リングを装着している点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0005】
つまり、穂先に導入された釣り糸は第2案内リングの内面と第1案内リングの 内面とに案内されて、先端開口より出ていく。したがって、拡径部の内周面及び その拡径部の始まる最小径部位の内面に接触することがないので、移動抵抗を抑 制できる。しかも、第1案内リングの内面径と第2案内リングの内面径との径の 違いより釣り糸は徐々にその方向を変化させる状態を維持しているので、その面 での移動抵抗は抑えられている。
【0006】
したがって、釣り糸が先端開口より出ていく際に、その方向を徐々に変化させ るのであるが、糸との接触面積をできるだけ少なくして、その変化する状態を設 定する先端開口とそれより後方の拡径部の最小径部位近くにおいて、夫々、第1 ,第2案内リングを配置することによって、竿材との直接の接触を回避でき、一 層釣り糸に対する移動抵抗を低減でき、竿の内面が傷つくことを未然に回避でき る中通し竿を提供できるに至った。
【0007】 本第2考案の目的は、第1考案の目的に加えて、導入部に案内リングを合理的 に追加構成することによって、更に、糸に対する移動抵抗を低減できるものを提 供する点にある。
【0008】
本第2考案による特徴構成は、前記導入部に、糸を案内するスリーブを設置す るとともに、前記スリーブの糸導入口に、前記糸導入口より小径の内径を有し耐 摩耗性の高い糸案内用の第3案内リングと、前記スリーブの糸送り出し口に、前 記糸送り出し口より小径の内径を有し耐摩耗性の高い糸案内用の第4案内リング とを、装着してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0009】
第1考案の作用に加えて次のような作用がある。つまり、リールより延出され た糸は、スリーブに導入される際に第3案内リングによって案内され、スリーブ よりでる際に第4案内リングによって案内されて、スリーブにおける糸導入口と 糸送り出し口との直接の接触が回避されて、移動抵抗が低減する。
【0010】
したがって、釣り糸が大きく方向を転換する導入部と穂先の拡径部において各 案内リングの案内作用によって移動抵抗を低減でき、軽い重りでも棚位置までの 仕掛けの投入時間を軽減できるとともに、マキエ効果も出やすく、針がかりした 魚を取り逃がすといったことも少なくなる中通し竿を提供できるに至った。
【0011】
図2に示すように、穂先1の後端に並継ぎ式に元竿2を継続するとともに、元 竿2のリールシート部3にリール4を取り付け、このリール4より前方に向けて 延出された釣り糸5を元竿2の内部挿通空間に導入する導入部6を形成して、中 通し竿Aを構成する。 穂先1の先端構造について説明する。図1に示すように、穂先1の更に先端側 に金属製のパイプ7を固着するとともに、この金属製のパイプ7を、穂先1の先 端より自身の先端開口7Aに向けて徐々に拡径する状態にして、拡径部とする。 この拡径部としての金属製のパイプ7の先端開口7Aに、炭化珪素製の第1案内 リング8を固着して、第1案内リング8の内面径を先端開口7Aの内面径より小 さな径に設定してある。第1案内リング8の断面は円形であるが、楕円等であっ てもよい。 この第1案内リング8の装着部位より後方に水抜き孔7Bを形成し、この水抜 き孔7Bによって水抜き孔7Bの周辺部を弾性変形可能なものに構成するととも に、この第1案内リング8を装着する部位の拡径形状に起因する弾性変形可能な 構成によって、これらの弾性構造にかかる弾性変形力を利用して第1案内リング 8をカシメ固定できるようにする。これによって、第1案内リング8の装着時の 割れを抑制できる。
【0012】 一方、金属製のパイプ7の拡径部が始まる位置に、炭化珪素製の第2案内リン グ9を装着して、釣り糸5を案内する構成を採る。そして、この第2案内リング 9の内面径を金属製のパイプ7の最小径及び穂先1の先端開口径よりも内向きに 突出する小径に形成する。この第2案内リング9を固定するに、金属製のパイプ 7の最小径部位に穂先1の先端を内嵌する取り付け座面を形成し、この取り付け 座面に内嵌した穂先1の先端面と取り付け座面の段付部とで第2案内リング9を 挟み込んで、その第2案内リング9を固定する。 以上のようにして装着した二つの案内リング9によって、釣り糸5を穂先1及 び金属製のパイプ7の内周面に接触させることなく案内できる。 次に、導入部6の構造について説明する。図3に示すように、元竿2に糸導入 用の開口10を形成するとともに、この開口10の外面に膨出部11を形成し、 この膨出部11に糸導入用の通路12を形成して、この通路12内に元竿2内に 通ずるスリーブ13を内嵌し、このスリーブ13を通して糸を竿内に導入する。 このスリーブ13の糸導入口13Aに、炭化珪素製の第3案内リング14を装着 する。そして、この第3案内リング14の内径をスリーブ13の糸導入口13A の内面径よりも内向きに突出する小径に形成する。また、炭化珪素製の第4案内 リング15をホルダー16に装着し、このホルダー16をスリーブ13の糸送り 出し口13Bに外嵌して、第4案内リング15の内径をスリーブ13の糸送り出 し口13Bの内面径より小径に形成する。また、更にスリーブ13の曲がり部分 に案内リングを設けてもよい。
【0013】 〔別実施例〕 金属製のパイプ7の代わりに竿と同様のプリプレグでパイプを形成してもよ く、これらを拡径部と総称する。 拡径部7は、図4に示すように、穂先1の先端部を膨出形成したものでもよ い。 拡径部7には、水抜き孔7Bを特に設けなくてもよい。 図1に示すように、第5案内リング10を第1案内リング8と第2案内リン グ9との間に設けてもよい。 案内リング8,9,10,14,15としては、耐摩耗性の高い金属、或い は、金属とセラミックとの合成材料であってもよい。また、リングの表面に摩耗 抑制材をコーティングしたものでもよい。 図5に示すように、穂先1の先端部を拡径して拡径部7を形成するとともに 、この拡径部7の先端開口7Aの内面に第1案内リング8を取り付けるに、拡径 部7と第1案内リング8との間に、第1案内リング8よりも更に弾性の高い材質 のリング状体11を介在させて、製作時の圧力によって第1案内リング8が割れ ることを抑制する。因みに、第1案内リング8を拡径部7に装着するには、プリ プレグを巻き付け形成するマンドレルに先行して第1案内リング8を装着し、更 に、リング状体11を第1案内リング8に巻き付けて、その上からプリプレグを 巻き付けて穂先1を形成すると同時に第1案内リング8を取り付ける構成を採る 。 拡径部7の別構成について説明する。図6(イ)(ロ)に示すように、穂先 1の更に先端側に金属製のパイプ7を固着するとともに、この金属製のパイプ7 を、穂先1の先端より自身の先端開口7Aに向けて徐々に拡径する状態にして、 拡径部7とする。この拡径部7の形状としては、先端開口7Aを縦長の楕円に形 成し、この楕円の中心を穂先1の開口中心に対して下方に偏位させて、この偏位 状態に沿うように、パイプ7の下半部を下向きに徐々に膨出形成している。 この拡径部としての金属製のパイプ7の先端開口7Aに、炭化珪素製で楕円状 の第1案内リング8を固着して、第1案内リング8の内面径を先端開口7Aの内 面径より小さな径に設定してある。 一方、金属製のパイプ7の拡径部が始まる位置に、炭化珪素製の第2案内リン グ9を接当して受け止め先端開口7A側への移動を規制する突条9Aを形成する とともに、この突条9Aの後方に第2案内リング9を配置し更に後方にブッシュ 17を配置して、第2案内リング9を挟み込み固定する。このブッシュ17を穂 先1の先端に外嵌固定するとともに、金属製のパイプ7の後端部をブッシュ17 に外遊嵌し、パイプ7を穂先1の軸芯周りで回転可能に構成してある。 このように第2案内リング9を楕円でしかも下方に偏位させる構成によって、 図示するように、糸5の繰り出し角度θが大きくなり、糸5が円滑に繰り出され ることになる。
【0014】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体縦断側面図
【図2】中通し竿を示す側面図
【図3】導入部を示す縦断側面図
【図4】拡径部を穂先と一体で形成した状態を示す縦断
側面図
側面図
【図5】第1案内リングに弾性部材を介在させて拡径部
に装着した状態を示す縦断側面図
に装着した状態を示す縦断側面図
【図6】(イ) 拡径部の別実施構造を示す縦断側面図 (ロ) 第1案内リングの別実施構造を示す正面図
1 穂先 2 元竿 4 リール 5 糸 6 導入部 7 拡径部 7A 先端開口 8 第1案内リング 9 第2案内リング 13 スリーブ 13A 糸導入口 13B 糸送り出し口 14 第3案内リング 15 第4案内リング
Claims (2)
- 【請求項1】 リール(4)を取り付けた元竿(2)か
ら穂先(1)にかけての竿内に、前記穂先(1)の先端
開口(7A)に至る糸挿通空間を形成し、前記元竿
(2)にリール(4)からの糸(5)を前記糸挿通空間
に導入する導入部(6)を形成してある中通し竿であっ
て、 穂先(1)の先端部を先端開口(7A)に向けて拡径し
て拡径部(7)を形成するとともに、前記拡径部(7)
の先端開口部の内面に、先端開口(7A)の内径より小
径で耐摩耗性の高い釣り糸案内用の第1案内リング
(8)を装着し、前記第1案内リング(8)より後方位
置に、前記拡径部(7)における最小径部位の内径以下
の内径を有する第2案内リング(9)を装着している中
通し竿。 - 【請求項2】 前記導入部(6)に、糸(5)を案内す
るスリーブ(13)を設置するとともに、前記スリーブ
(13)の糸導入口(13A)に、前記糸導入口(13
A)より小径の内径を有し耐摩耗性の高い糸案内用の第
3案内リング(14)と、前記スリーブ(13)の糸送
り出し口(13B)に、前記糸送り出し口(13B)よ
り小径の内径を有し耐摩耗性の高い糸案内用の第4案内
リング(15)とを、装着してある請求項1記載の中通
し竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6260892U JP2567039Y2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 中通し竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6260892U JP2567039Y2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 中通し竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624464U true JPH0624464U (ja) | 1994-04-05 |
JP2567039Y2 JP2567039Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=13205205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6260892U Expired - Lifetime JP2567039Y2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 中通し竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567039Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0711163U (ja) * | 1993-07-30 | 1995-02-21 | ダイワ精工株式会社 | 中通し釣竿 |
JP2002262724A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-17 | Shimano Inc | トップガイド |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP6260892U patent/JP2567039Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0711163U (ja) * | 1993-07-30 | 1995-02-21 | ダイワ精工株式会社 | 中通し釣竿 |
JP2002262724A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-17 | Shimano Inc | トップガイド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2567039Y2 (ja) | 1998-03-30 |
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Legal Events
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