JP2004234362A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】収容庫2a,2b,2cに収容された商品と、商品サンプルSとが任意に関連付けられた自動販売機において、移動自在に配設され、複数の冷温情報があらわされた帯状の表示体50と、この表示体50の移動を制御する制御手段(20)とを備え、収容庫2a,2b,2cの温度設定が切り換わった場合に、制御手段は、この収容庫2a,2b,2cに収容された商品に対応する商品サンプルSを特定し、この特定した商品サンプルSの冷温情報を切り換えるよう表示体50を移動させるものである。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機に関し、より詳細には、収容庫に収容された商品と、商品サンプルとが任意に関連付けられた自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
金銭が投入されることにより自動的に所望の商品、例えば飲料やたばこ等を販売する自動販売機は、多種多様なものが開発されており、商品購入の手軽さや管理の容易さ、僅かな設置面積、販売に要する人件費の削減等の理由により、各地に数多く普及している。
【0003】
図9〜図11は、それぞれ一般的な自動販売機の構成を示したものである。この自動販売機は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売するためのもので、本体キャビネット1を備えている。
【0004】
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の断熱筐体として形成されたものである。この本体キャビネット1の内部には、複数の独立した収容庫2a,2b,2cが左右に並設してある。これら収容庫2a,2b,2cは、飲料缶やペットボトルを所望の温度に維持した状態で収容するためのものである。各収容庫2a,2b,2cには、それぞれの上方部にコラム状のラック3a,3b,3cが配設してある一方、シュータ4によって区画される下方部に熱交換器(図示せず)が配設してあり、該熱交換器の駆動により、ラック3a,3b,3cに収容した飲料缶やペットボトルを所望の冷却温度、あるいは加熱温度に維持することが可能である。
【0005】
上記自動販売機には、本体キャビネット1の一側縁部に扉体5を設けてある。扉体5は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのもので、内扉5a、中扉5bおよび外扉5cを備えて構成してある。内扉5aは、本体キャビネット1に設けた収容庫の前面を覆うに十分な大きさを有したものである。図示の例では、内扉5aを上下に分割し、それぞれを個別に開閉できるようにしてある。
【0006】
中扉5bは、内扉5aの前面側に配設したものである。この中扉5bには、その前面側上部に販売商品のサンプル(以下、商品サンプルともいう)Sを左右に並べて一列に載置した商品サンプルステージ6が上下方向に複数段(図示の例では3段)に並べて配設してある。また、中扉5bには、その前面側下部に電照板7が配設してある。
【0007】
外扉5cは、本体キャビネット1の前面開口を覆うに十分な大きさを有したものである。この外扉5cには、その前面側にディスプレイウィンドウ8、商品選択ボタン9、硬貨投入口10、紙幣挿入口11、一体表示器12、硬貨返却口13、商品取出口14が設けてある。一方、外扉5cの後面側には、硬貨処理機15、硬貨回収箱16、紙幣処理機17が設けてある。
【0008】
ディスプレイウィンドウ8は、中扉5bに配置した商品サンプルS(商品サンプルステージ6)および電照板7を利用者に視認させるための窓である。商品選択ボタン9は、利用者が購入商品を選択するための押ボタンスイッチであり、ディスプレイウィンドウ8を通じて視認される商品サンプルS毎に用意してある。硬貨投入口10は、利用者が硬貨を投入するための開口である。この硬貨投入口10を通じて投入された硬貨は、硬貨処理機15においてその金種が識別され、その後、硬貨回収箱16に収容されることになる。紙幣挿入口11は、利用者が紙幣を挿入するための開口である。この紙幣挿入口11を通じて挿入された紙幣は、紙幣処理機17においてその金種が識別されることになる。また上記紙幣挿入口11は、紙幣処理機17において識別できなかった紙幣を返却するための機能を有している。一体表示器12は、貨幣の投入金額、販売中であるか否か、釣銭があるか否か等、各種情報を利用者に表示するためのものである。硬貨返却口13は、硬貨処理機15において識別できなかった硬貨、あるいは釣銭となる硬貨を利用者に返却するための開口である。商品取出口14は、ラック3a,3b,3cから払い出された商品を利用者が受け取るための開口である。
【0009】
上記商品サンプルステージ6には、その前面に開口する表示窓6aが各商品サンプルSに対応して形成してある。この商品サンプルステージ6の内部には、図示はしないが特許文献1に掲載されているように、帯状の表示体が、左右一対となる巻取ドラムに巻きつけられて配設されているものが知られている。この表示体は、例えば透光性のフィルムからなり、その長手方向に「あったかーい」、「つめたーい」の文字、あるいは赤色(暖色)、青色(寒色)に色分けされた冷温に関する情報(以下、冷温情報ともいう)が複数あらわされているとともに、該冷温情報が表示窓6aを通じて臨むように配置されている。一対の巻取ドラムのいずれか一方には、該巻取ドラムを回転させるための駆動源となるモータが連結してある。
【0010】
このような自動販売機においては、それぞれの収容庫2a,2b,2cの温度状態(加温状態/冷却状態)に応じて、モータを駆動させて表示体を所定量だけ移動させることにより、各収容庫2a,2b,2c内の商品に対応する商品サンプルSの冷温表示を自動的に変更することができる。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−103448号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の自動販売機には、商品選択ボタンと、商品を収容したラックとを任意に関連付けることができるものが知られている。つまり、商品選択ボタンと、収容された商品とが任意に関連付けられている。また、上述のように、商品選択ボタンは、一般に商品サンプル毎に用意してある。これにより、収容された商品と商品サンプルは、任意に関連付けることができる。
【0013】
そのような自動販売機においては、いずれかの収容庫の温度設定が切り換わった場合、該収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルの冷温表示を自動的に変更する必要があるが、そのような技術は未だ開示されていない。
【0014】
本発明は、上記実情に鑑みて、収容庫の温度設定が切り換わった場合に、該収容庫に収容された商品と任意に関連付けられた商品サンプルの冷温表示を自動的に所望のものに変更することができる自動販売機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機は、収容庫に収容された商品と、商品サンプルとが任意に関連付けられた自動販売機において、移動自在に配設され、複数の冷温情報があらわされた帯状の表示体と、前記表示体の移動を制御する制御手段とを備え、前記収容庫の温度設定が切り換わった場合に、前記制御手段は、該収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルを特定し、この特定した商品サンプルの冷温情報を切り換えるよう前記表示体を移動させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機は、上記の請求項1において、前記制御手段は、前記商品サンプルを載置する商品サンプルステージの数に関する情報と、各商品サンプルステージに載置された商品サンプルの数に関する情報と、各商品サンプルと任意に関連付けられた商品に関する情報と、前記商品が収容された収容庫に関する情報とを有しており、前記収容庫の温度設定が切り換わった場合に、前記各情報に基づき、該収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルを特定することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機は、上記の請求項1または請求項2において、前記表示体にあらわされた複数の冷温情報からなるパターンと、前記特定した商品サンプルの冷温情報を切り換えることを前提にして作成した冷温表示パターンとが一致しない場合には、異常が発生したものと判断してその旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機は、上記の請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記制御手段は、同時に制御を行う必要がある表示体が複数ある場合に、それぞれの表示体の移動開始時点にタイムラグを設けて制御を行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機は、上記の請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記収容庫に収容された商品と、商品選択ボタンとが任意に関連付けられている場合に、前記収容庫の温度設定に応じて、前記商品選択ボタンを構成する販売可能ランプ、あるいは売切ランプを点灯させる点灯表示手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態に係る自動販売機の要部の構成を示すブロック図である。尚、以下において、図9〜11における自動販売機と同一の構成を有するものには、同一の符号を付してその説明を省略する。この図1において、自動販売機は、主制御ユニット20と、基本動作制御ユニット30と、端末制御ユニット40とを備えて構成してある。
【0022】
主制御ユニット(制御手段)20は、詳細は後述するが、例えばROMやRAM等の主記憶部22に格納されたプログラムおよびデータに基づいて自動販売機の動作を統括的に制御するものである。
【0023】
基本動作制御ユニット30は、商品の販売に関わる制御を行うもので、金銭処理部31と、ボタン管理部32と、商品収容管理部33とを有してある。金銭処理部31は、硬貨投入口10および紙幣挿入口11において投入された金銭の合計額を算出する処理を行うものである。ボタン管理部32は、商品選択ボタン9を操作可能状態にし、この商品選択ボタン9が利用者により押された場合にその旨を出力するものである。商品収容管理部33は、本体キャビネット1内の収容庫2a,2b,2cに収容された商品を管理するものである。より詳細に説明すると、基本動作制御ユニット30は、金銭処理部31を通じて算出された投入金銭の合計額が商品販売価格に達した場合に、ボタン管理部32を通じて商品選択ボタン9を操作可能状態にする。その後、利用者によって商品選択ボタン9が押された場合に、商品収容管理部33を通じて該商品選択ボタン9に対応する商品を払い出す処理を主機能とするものである。
【0024】
端末制御ユニット40は、各商品サンプルステージ6毎に装着してあり、図2に示すように、端末制御部41と、端末記憶部42と、モータ駆動制御部43とを備えて構成してある。端末制御部41は、端末記憶部42に格納されたプログラムおよびデータに基づいて端末制御ユニット40の動作を統括的に制御するものである。また、端末記憶部42には、該端末ユニット40が装着された商品サンプルステージ6の部位と、該商品サンプルステージ6に載置された商品サンプルの数に関する情報を格納してある。モータ駆動制御部43は、モータMの駆動を制御するものである。
【0025】
この端末制御ユニット40は、入/出力インターフェース44を通じて主制御ユニット20からの指令信号に応じて、商品サンプルステージ6の内部に配設された表示体50を所定量だけ移動させるものである。より詳細に説明すると次のようになる。図3に示すように、商品サンプルステージ6の内部には、駆動プーリ61と、複数(図示の例では3つ)の従動プーリ62,63,64とが配設され、これら駆動プーリ61および従動プーリ62,63,64には、図4に示すような無端状の表示体50が架け渡してある。この表示体50は、例えば透光性のフィルムからなり、その長手方向に「あったかーい」、「つめたーい」の文字、および赤色(暖色)、青色(寒色)に色分けされた冷温情報が所定のパターンにしたがってあらわされている。具体的には、境界部50aを境にして「つめたーい」の表示と、「あったかーい」の表示とがそれぞれ連続してあらわされている。また、この表示体50には、その下部に複数の丸孔部51と、一つの長孔部52とが形成してあり、丸孔部51の一部は、駆動プーリ61に設けられた突起部61aと係合してある。そして、端末制御ユニット40がモータ駆動制御部43を通じて駆動プーリ61と連結されたモータMを駆動させることにより、該駆動プーリ61が回転し、この駆動プーリ61に係合する表示体50が例えば図中の矢印方向に移動することになる。ここで、表示体50の冷温情報は、商品サンプルステージ6の表示窓6aを通じて表示されるよう予め位置が調整してある。また、表示体50と駆動プーリ61との関係は、駆動プーリ61が一回転すると、表示体50が一表示分だけ移動するように予め調整してある。ここに、表示体50の一表示分とは、「つめたーい」または「あったかーい」の文字の一つ分のことをいう。そのため、例えば一の表示窓6aから「つめたーい」の文字が表示されている場合に、駆動プーリ61をちょうど一回転させることにより、この「つめたーい」の文字は、該一の表示窓6aに隣接する表示窓6aから表示されることになる。
【0026】
図5は、上記主制御ユニットの構成を示したブロック図である。この図5において、主制御ユニット20は、制御部21と、主記憶部22と、収容庫管理部23と、パターン作成部24と、異常判断部25と、報知部26とを備えて構成してある。
【0027】
制御部21は、上述のように主記憶部22に格納されたプログラムおよびデータに基づいて主制御ユニット20の動作を統括的に制御するものである。
【0028】
主記憶部22には、各種情報が格納してある。ここに、各種情報としては、商品サンプルステージ6の数に関する情報と、商品サンプルステージ6毎に載置された商品サンプルSの数に関する情報と、各商品サンプルSと任意に関連付けられたラック3a,3b,3cに関する情報と、各ラック3a,3b,3cと各収容庫2a,3b,2cとの配設関係に関する情報と、各収容庫2a,2b,2cの温度設定に関する情報等である。
【0029】
より詳細に説明すると次のようになる。主記憶部22には、図6(a)〜図6(c)に示すように、各商品サンプルステージ6の段毎に、商品サンプルSに割り付けた番号と、ラック3a,3b,3cに割り付けた番号と、収容庫2a,2b,2cに割り付けた番号と、収容庫2a,2b,2cの温度設定とを関連付けたデータを格納してある。ここで、番号の割り付けについては、図9〜図11に示すように、上段の商品サンプルステージ6には商品サンプルSが7個あるから左から順に番号を付して1〜7番とし、中段の商品サンプルステージ6には商品サンプルSが8個あるから左から順に番号を付して8〜15番とし、下段の商品サンプルステージ6には商品サンプルSが9個あるから左から順に番号を付して16〜24番としてある。また、ラック3a,3b,3cについては、収容庫2aに配設されたラック3aが10個あるから1〜10番とし、収容庫2bに配設されたラック3bが5個あるから11〜15番とし、収容庫2cに配設されたラック3cが10個あるから16〜25番としている。尚、商品サンプルSは全部で24個であるので、ラック3cの25番は未使用状態になっている。更に、収容庫2a,2b,2cについては、全部で3つあるから収容庫2aを1番とし、収容庫2bを2番とし、収容庫2cを3番としてある。尚、ここでは収容庫2a,2b,2cの温度設定は、それぞれ「冷却」、「加温」、「加温」としてある。
【0030】
収容庫管理部23は、各収容庫2a,2b,2cの温度設定を管理するものである。パターン作成部24は、収容庫2a,2b,2cの温度設定が切り換わった場合に、主記憶部22に格納されたデータに基づき、商品サンプルステージ6毎の冷温表示パターンを作成する。
【0031】
異常判断部25は、表示体50にあらわされた冷温情報のパターンでは、所望の冷温情報を表示することができない場合に異常が発生したと判断するものである。より詳細には、パターン作成部24で作成した冷温表示パターンにおいて、両隣の各商品サンプルSに対応する商品を収容した収容庫の設定温度と異なる商品サンプルSがある場合、すなわち両隣の商品サンプルSのいずれとも異なる冷温情報を表示する必要がある商品サンプルSがある場合に、異常が発生したと判断するものである。従って、各商品サンプルステージ6において右端および左端にある商品サンプルSについては異常発生の判断の対象とはならない。報知部26は、異常判断部25において異常発生と判断した場合に、例えばブザー音等により異常発生を報知するものである。これら異常判断部25および報知部26により報知手段が構成されている。
【0032】
上記のように構成した本実施の形態に係る自動販売機は、次のようにして動作を行う。図7は、主制御ユニットの制御部が実施する処理内容を示したフローチャートである。尚、以下においては、説明の便宜上、収容庫2a,2b,2cは、図6(a)〜図6(c)に示したように、収容庫2a(1番)が「冷却」、収容庫2b(2番)が「加温」、収容庫2c(3番)が「加温」に予め温度設定されており、例えばルートマン等の操作者の操作によって収容庫2b(2番)の温度設定が「加温」から「冷却」に切り換わった場合に限って説明する。
【0033】
主制御ユニット20の制御部21は、収容庫管理部23を通じて収容庫2bの温度設定が「加温」から「冷却」に切り換わったか否かを確認する(ステップS101)。そして、収容庫2bの温度設定が切り換わったことを確認した場合には、制御部21は、パターン作成部27を通じて図8(a)〜図8(c)に示すような冷温表示パターンを作成する(ステップS102)。より詳細に説明すると、パターン作成部24は、主記憶部22に予め格納してあるデータ(図6(a)〜図6(c)参照)に基づき、収容庫2b(2番)に配設されたラック3bの番号(11〜15番)およびこれと任意に関連付けられた商品サンプルSの番号(11番、14番、22〜24番)を特定するとともに、これらの商品サンプルS(11番、14番、22〜24番)を載置した商品サンプルステージ6の部位(中段、下段)を特定する。そして、パターン作成部24は、収容庫2b(2番)の温度設定を「冷却」に切り換えた冷温表示パターンを作成する。
【0034】
その後、制御部21は、異常検知部25を通じて異常が発生したか否かを確認する(ステップS103)。より詳細には、異常検知部25が上記冷温表示パターンにおいて、両隣の商品サンプルSのいずれとも異なる冷温情報を表示する必要がある商品サンプルSがあるか否かを判断する。その結果、図8(c)に示すように、下段の商品サンプルステージ6においては、各商品サンプルSに関連付けられた商品を収容した収容庫の温度設定が、両隣の商品サンプルSのうち、いずれかの商品サンプルSに関連付けられた商品を収容した収容庫の設定温度と同じであるので、異常検知部25が異常発生と判断することはない。従って、下段の商品サンプルステージ6については、制御部21が通信処理部27を通じて端末制御ユニット40に指令信号を出力する(ステップS104)。
【0035】
一方、中段の商品サンプルステージ6においては、14番の商品サンプルSに関連付けられた商品を収容した収容庫の設定温度が、両隣である13番および15番の商品サンプルSに関連付けられた商品を収容した収容庫の設定温度と異なるので、異常検知部25が異常発生と判断することになる。従って、制御部21は、報知部26を通じて異常が発生した旨を報知する(ステップS105)。これにより、今回の処理を終了する。
【0036】
その後、下段の商品サンプルステージ6に装着された端末制御ユニット40が、指令信号に基づいて表示体50を所定量だけ移動させることにより、該下段の商品サンプルステージ6では、上記冷温表示パターンにしたがった冷温表示が表示窓6aを通じて表示されることになる。
【0037】
また、中段の商品サンプルステージ6では、報知部26による異常発生の報知により、ルートマン等の操作者が商品サンプルSとラック3bとの関連付けを調整することになる。具体的には、14番の商品サンプルSと17番のラック3bとの関連付けを行うとともに、15番の商品サンプルSと11番のラック3bとの関連付けを行う。これにより、異常検知部25により異常発生が検知されることを回避することができる。
【0038】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る自動販売機によれば、収容庫2a,2b,2cの温度設定が切り換わった場合に、主制御ユニット20が、格納してある各種情報に基づいて冷温表示パターンを作成し、該冷温表示パターンに異常が検知されないときに端末制御ユニット40に指令信号を出力して表示体50を移動させるので、商品サンプルSとラック3a,3b,3cとが任意に関連付けられていても、温度設定が切り換わった収容庫2a,2b,2cに収容された商品に対応する商品サンプルSの冷温表示を自動的に所望のものに変更することができる。
【0039】
また、上記冷温表示パターンに異常が検知された場合には、主制御ユニット20が異常発生の旨の報知を行うので、例えばルートマン等の操作者がかかる報知に基づき該当する商品サンプルステージ6の商品サンプルSとラック3a,3b,3cとの関連付けをチェックすることができ、メンテナンスが容易になる。
【0040】
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上述の実施の形態では、主制御ユニットが一の商品サンプルステージにおける表示体しか移動させることはないが、例えば表示体を同時に複数移動させる必要がある場合には、主制御ユニットは、それぞれの表示体の移動開始時点にタイムラグを設けてこれらの表示体を移動させてもよい。これにより、突入電流が過大になることを防止することができる。
【0041】
また、上述のように、ラックと商品サンプルとが任意に関連付けられているのは、該商品サンプルに対応して用意してある商品選択ボタンがラックと任意に関連付けられているからである。そのため、主制御ユニットは、作成した冷温表示パターンに基づき、各ラックに関連付けられた各商品選択ボタンを構成する販売可能ランプおよび売切ランプのいずれかを点灯させる点灯表示手段を構成してもよい。より詳細に説明すると次のようになる。最初に販売可能ランプの点灯が収容庫の温度設定が「加温」であることを示し、売切ランプの点灯が収容庫の温度設定が「冷却」であることを示すものと規定されているとする。そして、主制御ユニットは、作成した冷温表示パターンに基づき、収容庫の温度設定に応じて各ラックに関連付けられた各商品選択ボタンの販売可能ランプ、あるいは売切ランプを点灯させる。これにより、主制御ユニットで作成された冷温表示パターンをランプの点灯を介して視認させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、収容庫の温度設定が切り換わった場合に、制御手段が、収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルを特定し、この特定した商品サンプルの冷温情報を切り換えるよう表示体を移動させるので、収容庫に収容された商品と商品サンプルとが任意に関連付けられていても、温度設定が切り換わった収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルの冷温表示を自動的に所望のものに変更することができる。
【0043】
また、請求項2に記載の発明によれば、収容庫の温度設定が切り換わった場合に、制御手段が、商品サンプルを載置する商品サンプルステージの数に関する情報と、各商品サンプルステージに載置された商品サンプルの数に関する情報と、各商品サンプルと任意に関連付けられた商品に関する情報と、商品が収容された収容庫に関する情報とに基づき、該収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルを特定し、この特定した商品サンプルの冷温情報を切り換えるよう表示体を移動させるので、収容庫に収容された商品と商品サンプルとが任意に関連付けられていても、温度設定が切り換わった収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルの冷温表示を自動的に所望のものに変更することができる。
【0044】
また、請求項3に記載の発明によれば、報知手段が、表示体にあらわされた複数の冷温情報からなるパターンと、特定した商品サンプルの冷温情報を切り換えることを前提にして作成した冷温表示パターンとが一致しない場合には、異常が発生したものと判断してその旨を報知するので、例えばルートマン等の操作者がかかる報知に基づいて商品サンプルと収容庫に収容された商品との関連付けをチェックすることができ、メンテナンスが容易になる。
【0045】
また、請求項4に記載の発明によれば、制御手段は、同時に制御を行う必要がある表示体が複数ある場合に、それぞれの表示体の移動開始時点にタイムラグを設けて制御を行うので、突入電流が過大になることを防止することができる。
【0046】
また、請求項5に記載の発明によれば、収容庫に収容された商品と、商品選択ボタンとが任意に関連付けられている場合に、点灯表示手段が収容庫の温度設定に応じて、商品選択ボタンを構成する販売可能ランプ、あるいは売切ランプを点灯させるので、例えばルートマン等の操作者が該ランプの点灯を介して冷温情報を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動販売機の要部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における自動販売機を構成する端末制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図3】商品サンプルステージの平面図である。
【図4】表示体の斜視図である。
【図5】図1における自動販売機を構成する主制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図6】主制御ユニットの主記憶部に格納されている各種情報について示す図表である。
【図7】主制御ユニットの制御部が実施する処理内容を示したフローチャートである。
【図8】冷温表示パターンを示した図表である。
【図9】一般的な自動販売機を示した正面図である。
【図10】図9に示した自動販売機において外扉を開成した状態を示す斜視図である。
【図11】図9に示した自動販売機において扉体を開成した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 主制御ユニット
21 制御部
22 主記憶部
23 収容庫管理部
24 パターン作成部
25 異常判断部
26 報知部
27 通信処理部
S 商品サンプル
Claims (5)
- 収容庫に収容された商品と、商品サンプルとが任意に関連付けられた自動販売機において、
移動自在に配設され、複数の冷温情報があらわされた帯状の表示体と、
前記表示体の移動を制御する制御手段と
を備え、
前記収容庫の温度設定が切り換わった場合に、前記制御手段は、該収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルを特定し、この特定した商品サンプルの冷温情報を切り換えるよう前記表示体を移動させることを特徴とする自動販売機。 - 前記制御手段は、前記商品サンプルを載置する商品サンプルステージの数に関する情報と、
各商品サンプルステージに載置された商品サンプルの数に関する情報と、
各商品サンプルと任意に関連付けられた商品に関する情報と、
前記商品が収容された収容庫に関する情報と
を有しており、
前記収容庫の温度設定が切り換わった場合に、前記各情報に基づき、該収容庫に収容された商品に対応する商品サンプルを特定することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。 - 前記表示体にあらわされた複数の冷温情報からなるパターンと、前記特定した商品サンプルの冷温情報を切り換えることを前提にして作成した冷温表示パターンとが一致しない場合には、異常が発生したものと判断してその旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動販売機。
- 前記制御手段は、同時に制御を行う必要がある表示体が複数ある場合に、それぞれの表示体の移動開始時点にタイムラグを設けて制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動販売機。
- 前記収容庫に収容された商品と、商品選択ボタンとが任意に関連付けられている場合に、前記収容庫の温度設定に応じて、前記商品選択ボタンを構成する販売可能ランプ、あるいは売切ランプを点灯させる点灯表示手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003022433A JP4052133B2 (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
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