JP2010267126A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】両替処理が行われることを防止するとともに、紙幣収納装置に収納された投入紙幣の金額を別途返却することの可能な自動販売機を提供する。
【解決手段】情報入力部18と、記憶部110と、所定の金種の紙幣が投入されると該投入紙幣を収納し、該金種と異なる他の金種の紙幣が投入されると該投入紙幣を保持する紙幣収納装置140と、所定の操作が行われると、上限として紙幣収納装置140に収納された投入紙幣の金額を、情報入力部18を用いて入力された所定の識別情報とともに記憶部110に記憶させる主制御部100とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば缶入り飲料、紙パック飲料、箱入り菓子等の商品を販売する自動販売機に関する。
従来、この種の自動販売機として、所定の金種の紙幣が投入されると該投入紙幣を保持し、該所定の金種の紙幣が新たに投入されると、既に保持された投入紙幣を収納する紙幣収納装置を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この自動販売機では、投入紙幣の金額を返却する際に、紙幣収納装置に保持されている紙幣と、紙幣収納装置に収納された紙幣の金額に対応する額の硬貨とを返却可能に構成されている。
特開平5−114068号公報
しかしながら、前記従来例では、複数枚の紙幣が投入された場合に、既に紙幣収納装置に収納された紙幣の金額に対応する額の硬貨で返却されることから、運用時に釣銭として用いられる硬貨が不足する傾向にあり、例えば自動販売機の販売処理が釣銭切れによって一時的に停止する等のように、安定した運用を実現することが困難であった。また、自動販売機が、前記従来例の機能を利用することで単なる両替装置として用いられることを防止するために、硬貨による返却を防止する処理を自動販売機に行わせた場合には、紙幣収納装置に収納された紙幣の金額を返却することができず、信頼性が著しく損なわれるおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、両替処理が行われることを防止するとともに、紙幣収納装置に収納された投入紙幣の金額を別途返却することの可能な自動販売機を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、情報入力部と、記憶部と、所定の金種の紙幣が投入されると該投入紙幣を収納し、該金種と異なる他の金種の紙幣が投入されると該投入紙幣を保持する紙幣収納装置と、所定の操作が行われると、上限として紙幣収納装置に収納された投入紙幣の金額を、情報入力部を用いて入力された所定の識別情報とともに記憶部に記憶させる主制御部とを備えている。
これにより、所定の操作が行われると、上限として紙幣収納装置に収納された投入紙幣の金額が、情報入力部を用いて入力された所定の識別情報とともに記憶部に記憶されることから、投入紙幣の金額を、識別情報及び投入紙幣の金額に基づき別途返却することが可能になる。また、紙幣収納装置に収納された投入紙幣の金額が、該金額を上限として記憶部に記憶されることから、該金額に対応した硬貨を用いて返金処理を行う必要がない。
以上説明したように本発明によれば、投入紙幣の金額を、識別情報及び投入紙幣の金額に基づき別途返却することができるので、紙幣収納装置に既に収納された紙幣の金額を確実に返金することができ、信頼性を向上させることができる。また、硬貨による返却を防止することができるので、運用時に釣銭として用いられる硬貨が不足する可能性を低減させることができ、安定した運用を実現することができる。
本発明の一実施形態を示す自動販売機の概略構成図 図1に示した自動販売機の側面断面図 図1に示した自動販売機の機能ブロック図 返金情報のデータ構成の一例を示す図 自動販売機の動作を説明するフロー図
14…商品選択スイッチ、15…返却レバー、18…情報入力部、100…主制御部、110…記憶部、111…返金情報、130…硬貨処理装置、140…紙幣収納装置
図1乃至図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1は自動販売機の概略構成図、図2は図1に示した自動販売機の側面断面図、図3は図1に示した自動販売機の機能ブロック図、図4は返金情報のデータ構成の一例を示す図、図5は自動販売機の動作を説明するフロー図である。
まず、図1及び図2を参照して自動販売機の構造について説明する。
自動販売機本体1は箱形を成し、前面を開口した断熱室1aをその内側に備えている。断熱室1aは断熱性の仕切り板(図示省略)によって自動販売機本体1の幅方向に並ぶ複数の商品収納庫SRに区分されている。
各商品収納庫SR内には、サーペンタイン式ラックから成る商品収納ラック2がそれぞれ配置されている。各商品収納ラック2は前面側上部に商品投入口2aを有し、蛇行状の収納通路2bに缶入り飲料、瓶入り飲料、ペットボトル入り飲料等の商品Cを横向きで積み重ねた状態で収納している。また、各商品収納ラック2の下部には、収納商品Cを1個宛シュート板3上に落下搬出するための商品搬出機構2cが設けられている。さらに、各商品収納庫SR毎に配置された商品収納ラック2それぞれには、商品Cの有無を収納通路2b単位で検知する売切検知センサ(図示省略)が設けられている。この商品収納ラック2には、サーペンタイン式ラックに限らず、サーペンタイン式ラックと同様に収納商品を1個宛搬出可能な他形式のラックを使用することが可能である。
また、各商品収納庫SR内には、その底部から背部にかけてシュート板3とダクト板4が設けられている。シュート板3及びダクト板4下側及び背面側の空間には、冷凍機構成機器のうちの蒸発器5と電熱ヒータ6と冷却・加温空気循環用送風機7等が配置され、ダクト板4の背面側空間はダクトDとして構成されている。さらに、各商品収納庫SR内には、商品収納庫SRの温度を検知する温度センサ(図示省略)がそれぞれ設けられている。
断熱室1aの底板1bの下側には機械室MRが設けられており、この機械室MR内には、冷凍機構成機器のうちの凝縮器8、圧縮機9及び膨張手段(図示省略)と排熱用送風機10等が配置されている。
また、断熱室1aの前側には、その前面開口を開閉自在に覆う断熱性の内扉11が設けられている。断熱室1aの上下左右の前端部(下側の前端部は底板1bの前端部)と各仕切り板の前端部には、内扉11を閉じた状態で商品収納庫SRを気密状態とするためのパッキン(符号無し)が設けられており、各商品収納庫SRは内扉11を閉じた状態で独立した断熱空間となる。さらに、内扉11の下部には、各商品収納庫SRのシュート板3に対応した窓穴11aが複数個形成されており、各窓穴11aには、シュート板3を滑り落ちる商品Cによって押し開けられるフラップドア11bが設けられている。
つまり、この自動販売機では、各商品収納庫SRが独立の断熱空間を構成し、しかも、各商品収納庫SRに蒸発器5と電熱ヒータ6が独立して設けられていることから、後述の温度調整用設定器170(図3参照)によって商品収納庫SR毎に冷却と加温と非冷却・加温の三つのモードの何れか一つを任意に選択して実施することができる。
外扉12は自動販売機本体1の前面開口に開閉自在に設けられており、この外扉12の表面上部にはアクリル板等からなる透明板12aが設けられている。また、透明板12aの後方には、複数の商品サンプルSを展示する展示室13が設けられている。また、各商品サンプルSの下方には、それぞれ商品選択部として構成された商品選択スイッチ14が設けられている。各商品選択スイッチ14は横長の押ボタンによって形成されており、その幅方向一端側には販売可能ランプ(図示省略)が設けられ、幅方向他端側には売切ランプ(図示省略)が設けられている。販売可能ランプは所定の色(例えば緑色)に発光するLEDからなり、その商品選択スイッチ14に対応する商品Cの販売価格以上の金銭が投入されると点灯して、その商品Cが販売可能であることを表示するようになっている。売切ランプは「売切」の文字を所定の色(例えば赤色)のLEDによって発光させるようになっており、その商品選択スイッチ14に対応する商品Cが売り切れになると点灯して、その商品Cが販売不可であることを表示するようになっている。
また、外扉12の前面には、返金指示部としての返却レバー15、硬貨投入口16、紙幣投入口17、情報入力部18、金額表示部19、硬貨返却口20、商品取出口21が図1に示すレイアウトで設けられている。情報入力部18は周知のテンキーであり、所定桁の数字列を識別情報として入力可能に構成されている。なお、本実施形態では、4桁の数字列が識別情報として用いられている。また、商品取出口21には、手動により開放可能なフラップドア22が設けられ、その内側にはフラップドア11bから排出された商品Cを受容する商品受け板23が設けられている。
次に、図3を参照して図1及び図2に示した自動販売機の制御系構成について説明する。
主制御部100はCPU、RAM、ROM、タイマ回路等を備えたコンピュータからなり、自動販売機本体1内に設けられた制御装置(スレーブ装置)を制御するマスタ装置として動作する。具体的に説明すると、主制御部100には、記憶部110、搬出駆動部120、硬貨処理装置130、紙幣収納装置140、圧縮機駆動部150、ヒータ駆動部160、温度調整用設定器170が第1の伝送路30を介して接続されるとともに、各商品選択スイッチ14、返却レバー15、情報入力部18、金額表示部19、モデム180、通信部190が第2の伝送路31を介して接続されており、主制御部100は各伝送路30,31を介して制御信号を送信することにより、上記各装置をそれぞれ制御するようになっている。また、主制御部100には、各商品収納庫SR毎に配置された商品収納ラック2内の商品Cの有無を収納通路2b単位で検知する売切検知部(図示省略)と、各商品収納庫SRの温度を検知する温度検知部(図示省略)とが第1伝送路30を介して接続されている。勿論、第1伝送路30と第2伝送路31は一つの伝送路で構成してもよい。
記憶部110はEEPROM等の書き換え可能な記憶素子であり、返金情報111と収納紙幣情報112とが、主制御部100の制御により記憶される。返金情報111は、紙幣を投入した利用者に返却する貨幣の額を表す情報であり、図4に示すように、取引日時、識別情報及び金額とから構成されている。なお、本実施形態では、中華人民共和国の貨幣を用いて説明する。収納紙幣情報112は、後述の紙幣収納装置140によって保持されることなく収納される投入紙幣の金種を表す情報であり、所定の金種(例えば1元紙幣)が設定されている。なお、収納紙幣情報112にて設定される金種を、後述の通信部190を介して接続されたリモコン等の携帯型情報端末を用いて任意に変更可能に構成してもよい。
搬出駆動部120は、各商品収納ラック2に設けられた商品搬出機構2cの動作、詳しくは商品搬出機構2cに用いられているソレノイド等のアクチュエータの動作を制御するためのもので、主制御部100からの制御信号に基づいて所定の商品搬出機構2cを動作させて所期の商品搬出を行う。
硬貨処理装置130と紙幣収納装置140は外扉12内に配置されていて、硬貨処理装置130は硬貨投入口16を通じて投入された硬貨の真偽識別、計数、収納及び排出を行い、投入硬貨の金額に関するデータを主制御部100に送出する。
紙幣収納装置140は、紙幣投入口17を通じて投入された紙幣の正偽及び金種を識別する金種識別装置141と、投入紙幣を保持する紙幣保持部142と、投入紙幣を収納する紙幣収納部(図示省略)と、投入紙幣を紙幣収納部側又は外部(紙幣投入口17側)に搬送可能な紙幣搬送装置143と、制御部144と、通信制御部145とを備えている。なお、金種識別装置141、紙幣収納部、紙幣搬送装置143の構成については従来のものと同様なので、ここでの詳述は省略する。
紙幣保持部142は、いわゆるエスクロ機能を有するモジュールであり、投入紙幣を保持可能に構成されている。また、紙幣収納部は、複数の金種の紙幣を混在させて収納し、収納紙幣が釣銭又は返金処理に用いられるのを不可とするように構成されている。
制御部144は、CPU、RAM、ROM等を備えたコンピュータからなり、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより、紙幣収納装置140内の各装置の制御を行う。なお、制御部144の動作の詳細については後述する。
通信制御部145は、自動販売機の主制御部100と通信するためのモジュールである。
圧縮機駆動部150は、冷凍機を構成する圧縮機9の動作、詳しくは圧縮機9を駆動するためのモータの運転を制御するためのもので、主制御部100からの制御信号に基づいて所期の圧縮機駆動を行う。
ヒータ駆動部160は、各電熱ヒータ6への通電を制御するためのもので、主制御部100からの制御信号に基づいて所定の電熱ヒータ6への通電を行う。
温度調整用設定器170は、先に述べた三つのモードの何れか一つを各商品収納庫SR毎に選択するためのもので、モード選択用の押しボタンスイッチ等を備え、選択されたモードに関するデータを主制御部100に送出する。
モデム180は公衆電話回線32等を利用して外部サーバ等との間でデータ通信を行うためのものであり、通信部190は、リモコン(図示省略)等の携帯型情報端末との間で、赤外線等を利用したデータ通信を行うためのものである。
次に、本実施形態における自動販売機の動作について、図5のフロー図を参照して説明する。なお、本実施形態の自動販売機は、所定の金種の紙幣としての1元紙幣が投入される毎に該紙幣を紙幣収納装置140の紙幣収納部に収納させるとともに、他の金種の紙幣としての5元紙幣、10元紙幣又は20元紙幣が投入されると該紙幣を1枚のみ紙幣収納部に収納可能に構成されている。
まず、電源が投入されると、主制御部100は、所定の金種の紙幣、即ち紙幣収納装置140の紙幣収納部に複数枚収納可能な紙幣の金種を設定する(ステップS1)。この場合、主制御部100は、記憶部110に記憶された収納紙幣情報112に基づき金種設定を行う。なお、本実施形態では、上述の通り1元紙幣が設定される。
次に、紙幣が紙幣投入口17に投入されると(ステップS2)、紙幣収納装置の制御部144は、投入紙幣を金種識別装置141まで搬送させるように紙幣搬送装置143を制御するとともに、投入紙幣の正偽及び金種を識別するように金種識別装置141を制御する(ステップS3)。そして、金種識別装置141は、紙幣が正貨であると識別すると、該紙幣の金種を表す所定の金種識別信号を制御部144に送信する。なお、制御部144は、投入紙幣を一時的に保持するように紙幣保持部142を制御する(ステップS4)。
そして、制御部144は、金種識別信号を金種識別装置141から受信すると、該信号を、通信制御部145及び第1伝送路30を介して主制御部100に送信する。一方、主制御部100は、金種識別信号を受信すると、ステップS1において設定された金種であるか否かを判別し(ステップS5)、設定された金種(1元紙幣)である場合には、投入紙幣を紙幣収納部に収納するための制御信号を、第1伝送路30を介して紙幣収納装置140に送信する。他方、紙幣収納装置140の制御部144は、当該制御信号を受信すると、投入紙幣を紙幣収納部まで搬送するように紙幣搬送装置143を制御することにより、投入紙幣を収納する(ステップS6)。
また、主制御部100は、ステップS1において設定されていない金種の紙幣(例えば5元紙幣)が投入された場合には、紙幣保持部142における投入紙幣の保持状態を維持するるための制御信号を、第1伝送路30を介して紙幣収納装置140に送信する。制御部144は、当該制御信号を受信すると、投入紙幣の保持状態を維持するように紙幣保持部142を制御する(ステップS7)。そして、主制御部100は、投入紙幣の総額(投入額)を加算する(ステップS8)。
次いで、主制御部100は、商品選択スイッチ14を用いた商品購入操作が行われると(ステップS9)、投入額が選択商品の価格以上であるか否かを判別し(ステップS12)、選択商品の価格以上である場合には選択商品の販売処理を行う(ステップS13)。この販売処理は、周知の自動販売機の処理と同様であるため詳細な説明を省略する。なお、主制御部100は、ステップS9において商品が選択されることなく、返却レバー15を用いた返金操作が行われた場合に(ステップS10)、後述のステップS14の処理に移行する。また、主制御部100は、上記商品購入操作又は返金操作が行われることなく、紙幣投入後所定時間(例えば15秒)が経過した場合に(ステップS11)、ステップS14の処理に移行する。なお、主制御部100は、ステップS11において前記所定時間が経過していない場合に、ステップS2の処理に移行する。
そして、主制御部100は、販売処理正常終了後に返却額が有るとともに(ステップS14)、投入紙幣が紙幣保持部142に保持され(ステップS15)、且つ返金額が紙幣保持部142に保持された投入紙幣の金額以上である場合に(ステップS16)、紙幣保持部142に保持された投入紙幣の金額を返却する処理を行う。
この返却処理を具体的に説明すると、主制御部100は、硬貨処理装置130に収納されている硬貨の総額が、紙幣保持部142に保持された投入紙幣の金額以上である場合に(ステップS17)、当該保持紙幣を紙幣収納部に収納するための制御信号を、第1伝送路30を介して紙幣収納装置140に送信する。一方、紙幣収納装置140の制御部144は、当該制御信号を受信すると、保持紙幣を紙幣収納部まで搬送するように紙幣搬送装置143を制御することにより、保持紙幣を収納する(ステップS18)。また、主制御部100は、当該保持紙幣の金額に対応する硬貨を外部に排出するように硬貨処理装置130を制御する(ステップS19)。これにより、保持紙幣の金額を硬貨で返却することが可能になる。
また、上記ステップS17において、硬貨処理装置130に収納されている硬貨の総額が、紙幣保持部142に保持された投入紙幣の金額未満である場合には、主制御部100は、保持紙幣を外部に排出するための制御信号を紙幣収納装置140に送信する。この場合、制御部144は、当該制御信号を受信すると、保持紙幣を紙幣投入口17まで搬送させるように紙幣搬送装置143を制御することにより、保持紙幣を外部に排出する(ステップS20)。これにより、保持紙幣を返却することが可能になる。
次に、主制御部100は、保持紙幣の金額を返金額から減算した後に(ステップS21)、ステップS14の処理に移行する。
また、上記ステップS16において、返金額が紙幣保持部142に保持された投入紙幣の金額未満であり、且つ、返金額が設定金種(1元紙幣)の紙幣投入額以上である場合には(ステップS22)、設定金種の紙幣投入額を返金額から減算した金額を硬貨で返却するように硬貨処理装置130を制御するとともに(ステップS23)、設定金種の紙幣投入額を返金額として設定する(ステップS24)。そして、主制御部100は、保持紙幣を紙幣収納部に収納するための制御信号を紙幣収納装置140に送信することにより、保持紙幣を紙幣収納部に収納した後に(ステップS25)、ステップS14の処理に移行する。なお、ステップS22において、返金額が設定金種(1元紙幣)の紙幣投入額未満である場合には、主制御部100は、ステップS25の処理に移行する。
次いで、主制御部100は、ステップS15において投入紙幣が紙幣保持部142に保持されていない場合に、情報入力部18を用いた識別情報の入力を受け付ける(ステップS26)。ここで、利用者が情報入力部18を用いて識別情報を入力すると、主制御部100は、入力された識別情報、タイマ回路から取得した取引日付及び返金額を記憶部110の返金情報111に記憶する(ステップS27)。
ここで、主制御部100の動作について3つの具体例を用いて説明する。まず、第1の例として、1元紙幣が4枚投入された後に3.5元の商品が選択された場合の動作を説明する。1元紙幣は設定金種として設定されていることから(ステップS5)、当該紙幣が投入される毎に紙幣収納部に収納される(ステップS6)。従って、紙幣収納部に収納される紙幣の総額は4元となる。
ここで、3.5元の商品が選択されると(ステップS9)、投入額(4元)が商品価格(3.5元)以上であることから、販売処理が行われる(ステップS13)。この場合、返金額は5角(4元−3.5元)となる(ステップS14)。また、紙幣保持部142には他の金種の紙幣が保持されていないことから(ステップS15)、主制御部100は、情報入力部18を用いた識別情報の入力を受け付けた後に(ステップS26)、返金額(5角)、識別情報及び取引日付を返金情報111に記憶する(ステップS27)。
また、第2の例として、1元紙幣が4枚投入された後に5元紙幣が1枚投入され、3.5元の商品が選択された場合の動作を説明する。1元紙幣は設定金種として設定されていることから(ステップS5)、当該紙幣が投入される毎に紙幣収納部に収納される(ステップS6)。従って、紙幣収納部に収納される紙幣の総額は4元となる。また、5元紙幣は設定金種と異なる他の金種の紙幣であることから、紙幣保持部142に保持されている(ステップS7)。
ここで、3.5元の商品が選択されると(ステップS9)、投入額(1元×4+5元×1=9元)が商品価格(3.5元)以上であることから、販売処理が行われる(ステップS13)。この場合、返金額は、5.5元(9元−3.5元)であり(ステップS14)、保持紙幣額(5元)以上となる(ステップS15、ステップS16)。
従って、硬貨処理装置130に収納された硬貨の総額が5元以上である場合には(ステップS17)、紙幣保持部142に保持されている5元紙幣が紙幣収納部に収納されるとともに(ステップS18)、5元分の硬貨が排出される。また、硬貨処理装置130に収納された硬貨の総額が5元未満である場合には、紙幣保持部142に保持されている5元紙幣が排出される(ステップS20)。そして、保持紙幣額(5元)を返金額から減算したときの返金額は5角(5.5元−5元)となる(ステップS21)。
また、紙幣保持部142には他の金種の紙幣が保持されていないことから(ステップS15)、主制御部100は、情報入力部18を用いた識別情報の入力を受け付けた後に(ステップS26)、返金額(5角)、識別情報及び取引日付を返金情報111に記憶する(ステップS27)。
さらに、第3の例として、1元紙幣が3枚投入された後に5元紙幣が1枚投入され、3.5元の商品が選択された場合の動作を説明する。1元紙幣は設定金種として設定されていることから(ステップS5)、当該紙幣が投入される毎に紙幣収納部に収納される(ステップS6)。従って、紙幣収納部に収納される紙幣の総額は3元となる。また、5元紙幣は設定金種と異なる他の金種の紙幣であることから、紙幣保持部142に保持されている(ステップS7)。
ここで、3.5元の商品が選択されると(ステップS9)、投入額(1元×3+5元×1=8元)が商品価格(3.5元)以上であることから、販売処理が行われる(ステップS13)。この場合、返金額は、4.5元(8元−3.5元)であり(ステップS14)、保持紙幣額(5元)未満となる(ステップS15、ステップS16)。また、返金額(4.5元)は、設定金種紙幣投入額(1元×3=3元)以上であることから、設定金種紙幣投入額を返金額から減算した金額(4.5元−3元=1.5元)が硬貨で返却される(ステップS23)。この場合、設定金種紙幣投入額(3元)が返金額として設定されるとともに、紙幣保持部142に保持されている5元紙幣が紙幣収納部に収納される(ステップS25)。
そして、紙幣保持部142には他の金種の紙幣が保持されていないことから(ステップS15)、主制御部100は、情報入力部18を用いた識別情報の入力を受け付けた後に(ステップS26)、返金額(3元)、識別情報及び取引日付を返金情報111に記憶する(ステップS27)。
なお、上記の3つの例から明らかなように、返金情報111に記憶される返金額は、紙幣収納部に収納された投入紙幣の総額が上限となる。
また、上記フローでは説明を省略したが、利用者は、識別情報及び返金額を自動販売機のオペレータ等に報告することにより、返金処理を受けることが可能となる。
このように、所定の操作(販売処理又は返却レバー15の操作)が行われると、上限として紙幣収納装置140に収納された投入紙幣の金額が、情報入力部18を用いて入力された識別情報とともに記憶部110に記憶されることから、投入紙幣の金額を、識別情報及び投入紙幣の金額に基づき別途返却することが可能になる。また、紙幣収納装置140に収納された投入紙幣2の金額が、該金額を上限として記憶部110に記憶されることから、該金額に対応した硬貨を用いて返金処理を行う必要がない。
以上のように本実施形態に係る自動販売機によれば、投入紙幣の金額を、識別情報及び投入紙幣の金額に基づき別途返却することができるので、紙幣収納装置140の紙幣収納部に収納された紙幣の金額を確実に返金することができ、自動販売機の信頼性を向上させることができる。また、硬貨による返却を防止することができるので、運用時に釣銭として用いられる硬貨が不足する可能性を低減させることができ、安定した運用を実現することができる。
また、主制御部100は、所定の操作が行われたときに他の金種の紙幣(例えば5元紙幣)が紙幣収納装置140に保持されている場合に、該他の金種の紙幣を収納するように紙幣収納装置140を制御するので、投入紙幣の総額に対応した硬貨の返却を防止することができる。従って、運用時に釣銭として用いられる硬貨が不足する可能性をより低減させることができ、より一層安定した運用を実現することができる。
さらに、投入硬貨を収納する硬貨処理装置130を備え、主制御部100は、硬貨処理装置130に収納された硬貨の総額が、紙幣収納装置140に収納された他の金種の紙幣の金額以上である場合に、該他の金種の紙幣の金額に対応する硬貨を外部に排出するように硬貨処理装置130を制御するので、投入紙幣の総額の一部を硬貨を用いて迅速に返却することができ、利便性を向上させることができる。
さらにまた、主制御部100は、所定の操作が行われたときに他の金種の紙幣が紙幣収納装置に保持されている場合に、該他の金種の紙幣を外部に排出するように紙幣収納装置140を制御するので、投入紙幣の総額の一部である他の金種の紙幣を迅速に返却することができ、利便性を向上させることができる。
また、投入硬貨を収納する硬貨処理装置130を備え、主制御部100は、他の金種の紙幣が紙幣収納装置130に保持されている状態で所定の操作が行われたときに、硬貨処理装置130に収納された硬貨の総額が紙幣収納装置140に保持された該他の金種の紙幣の金額以上である場合には、該他の金種の紙幣を収納するように紙幣収納装置140を制御するとともに、該他の金種の紙幣の金額に対応する硬貨を外部に排出するように硬貨処理装置130を制御し、硬貨処理装置130に収納された硬貨の総額が該他の金種の紙幣の金額未満である場合には、該他の金種の紙幣を外部に排出するように紙幣収納装置140を制御するので、硬貨又は紙幣による返却を、硬貨処理装置130に収納された硬貨の総額と他の金種の紙幣の金額との大小関係に基づき判別することができ、利便性をより向上させることができる。
さらに、所定の操作は、返却レバー15を用いた返金操作又は商品選択ボタン14部を用いた商品購入操作であることから、主制御部100による制御を、自動販売機の従来の操作に基づき開始させることが可能となる。従って、利用者に対して煩雑な操作を行わせることなく、自動販売機の信頼性を向上させるとともに安定した運用を実現することができる。
なお、上記実施形態は本発明の具体例に過ぎず、本発明が上記実施形態のみに限定されることはない。例えば、紙幣収納装置140の制御部144を、図5のフローにおける主制御部100と同様の処理を行うように構成してもよい。

Claims (7)

  1. 情報入力部と、
    記憶部と、
    所定の金種の紙幣が投入されると該投入紙幣を収納し、該金種と異なる他の金種の紙幣が投入されると該投入紙幣を保持する紙幣収納装置と、
    所定の操作が行われると、上限として紙幣収納装置に収納された投入紙幣の金額を、情報入力部を用いて入力された所定の識別情報とともに記憶部に記憶させる主制御部とを備えた
    ことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記主制御部は、
    前記所定の操作が行われたときに前記他の金種の紙幣が紙幣収納装置に保持されている場合に、該他の金種の紙幣を収納するように紙幣収納装置を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 投入硬貨を収納する硬貨処理装置を備え、
    前記主制御部は、
    硬貨処理装置に収納された硬貨の総額が、紙幣収納装置に保持された前記他の金種の紙幣の金額以上である場合に、該他の金種の紙幣の金額に対応する硬貨を外部に排出するように硬貨処理装置を制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の自動販売機。
  4. 前記主制御部は、
    前記所定の操作が行われたときに前記他の金種の紙幣が紙幣収納装置に保持されている場合に、該他の金種の紙幣を外部に排出するように紙幣収納装置を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  5. 投入硬貨を収納する硬貨処理装置を備え、
    前記主制御部は、
    前記他の金種の紙幣が紙幣収納装置に保持されている状態で前記所定の操作が行われたときに、硬貨処理装置に収納された硬貨の総額が紙幣収納装置に保持された該他の金種の紙幣の金額以上である場合には、該他の金種の紙幣を収納するように紙幣収納装置を制御するとともに、該他の金種の紙幣の金額に対応する硬貨を外部に排出するように硬貨処理装置を制御し、硬貨処理装置に収納された硬貨の総額が該他の金種の紙幣の金額未満である場合には、該他の金種の紙幣を外部に排出するように紙幣収納装置を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  6. 前記所定の操作は、所定の返金指示部を用いた返金操作である
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  7. 前記所定の操作は、所定の商品選択部を用いた商品購入操作である
    ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
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