JP2004231394A - 建設機械の吊り部材の格納装置 - Google Patents

建設機械の吊り部材の格納装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004231394A
JP2004231394A JP2003024450A JP2003024450A JP2004231394A JP 2004231394 A JP2004231394 A JP 2004231394A JP 2003024450 A JP2003024450 A JP 2003024450A JP 2003024450 A JP2003024450 A JP 2003024450A JP 2004231394 A JP2004231394 A JP 2004231394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
leader
hanging member
storage device
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003024450A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimikazu Yamashita
公主 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2003024450A priority Critical patent/JP2004231394A/ja
Publication of JP2004231394A publication Critical patent/JP2004231394A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

【課題】未使用の吊り部材がブームやリーダまたは上部旋回体に格納された状態において、誤操作などによって吊り部材が巻上げられることを未然に防止する。
【解決手段】基礎工事で使用される建設機械は、複数のウインチのフックなどの吊り部材をブームの先端から吊り下げており、使用されない吊り部材は宙吊り状態にしている。
本発明は、フックなどの吊り部材をブーム2やリーダ15または上部旋回体1に連結し、連結部に吊り部材がシーブ3側へ所定の距離移動したことを検出する移動検出手段20を設けている。そして、移動検出手段20の信号により吊り部材の巻上げまたはブーム2やリーダの倒伏の少なくともいずれか一方の作動をロックさせる制御装置30を備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はブームやリーダの先端のシーブから複数のフックなどの吊り部材を吊り下げた建設機械における未使用の吊り部材の格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基礎工事などで使用される建設機械には複数のウインチが搭載され、ブームやリーダの先端から複数の吊り部材を吊り下げたものがある。
例えば、ハンマグラブを搭載した建設機械は図7に示すように、履帯走行するベースマシンの上部旋回体1にブーム2が俯仰可能に取り付けられ、先端のシーブ3からハンマグラブ13とフック14が吊り下げられている。
【0003】
このフック14は、使用していないときに宙吊りにしておくと、ハンマグラブ13による掘削作業中に振られてハンマグラブ13やブーム2に衝突し作業がしづらいので、一般には上部旋回体1の下部に引き込んでワイヤロープで係止している。
【0004】
また、アースドリルは、回転駆動するケリーバをブームやリーダの先端から吊持し、ケリーバの下端に取り付けたドリルバケットで掘削するもので、荷吊り作業のためのフックをブームやリーダの先端から吊り下げている。
ブームにケリーバを吊り下げたものは、例えば図8に示すように、フック14を使用するときは、ケリーバ4が邪魔になるので、ドリルバケットを外し、支持シリンダ8を伸長させてフロントフレーム5をブーム2へ引き込んで格納している。なお、6はケリーバ4を回転駆動する駆動装置、9はケリーバ4を作業時に垂直にするための調整シリンダである。
【0005】
また、リーダにケリーバを吊り下げたものは、一般にリーダの下部を上部旋回体の前部に連結するとともに、リーダの背部から伸縮可能なバックステーで支持している。そして、リーダに付設されたガイド部材に係合させてケリーバを上下方向に摺動自在に設けるとともに、リーダの下部にケリーバを回転させる駆動手段を備えている。
【0006】
また、例えば図9に示すように、リーダ15の下部を上部旋回体1に支持リンク18、18で連結したフロントフレーム16に連結したものもある。
これらの場合はフック14を使用するときは、バックステー55を伸長させてリーダ15を前傾状態にしている。なお、17はフロントフレーム16を回動させるためのシリンダである。
【0007】
ところで、作業中に未使用の吊り部材を吊持しているウインチの操作レバーが誤って操作されると、吊り部材が巻上げられてシーブを押し上げ、ブームやリーダが煽られることがある。そこで、操作レバーが同時操作されたときはブーム角度が所定値を越えると警報を発するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】特開平11−335073号公報([0016]〜[0021])。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の装置は誤操作によって未使用の吊り部材が巻き上げられたときは、ブームが押し上げられる初期段階で警報が出されるので、運転者は誤操作に気が付き是正することができる。
【0010】
しかしながら、上記のアースドリルでは掘削深さをできるだけ大きくするために、ブーム角度を大きくし、また、ケリーバの上端からシーブまでの距離も短くしているので、ブームが押し上げられてから報知されるのでは安全が保たれない。 なお、通常、ブーム先端のシーブの近傍に過巻スイッチを設け、吊り部材がシーブに当接すると警報を出すようにしているが、ケリーバを吊持する場合はこれがあるとケリーバの長さが制限されるので、これを設けてないものが多い。また、設けていても作動させないようにしている場合が少なくない。
【0011】
一方、フックや専用吊具を、上部旋回体やブームに引き込んで固定している場合は、これが巻き上げられたときは、固定している取付部材を破損させてしまう。
また、未使用の吊り部材を上部旋回体やブームに引き込んで固定した状態でブームを伏せる側に操作すると、この吊り部材が巻上げられた状態となる。このため、運転者は格納されている吊り部材を巻下げ側へ操作してワイヤロープを繰り出す必要があるが、この場合も作業の方に気が取られているので忘れがちで上記の誤操作の場合と同じ状態となることがある。
【0012】
そこで、本発明は未使用の吊り部材がブームやリーダまたは上部旋回体に格納された状態において、誤操作などによって吊り部材が巻上げられることを未然に防止することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では次の手段を採った。即ち、
上部旋回体の前部にブームやリーダを立設し、その先端に設けたシーブから複数のフックなどの吊り部材を吊り下げた建設機械における未使用の吊り部材の格納装置において、該吊り部材をブーム、リーダまたは上部旋回体に連結し、該連結部に該吊り部材が該シーブ側へ所定の距離移動したことを検出する移動検出手段を設けるとともに、該移動検出手段の信号により吊り部材の巻上げまたはブームやリーダの倒伏の少なくともいずれか一方の作動をロックさせる制御装置を備えたことを特徴としている。
【0014】
この発明は、ブームやリーダの俯仰やベースマシンの上部旋回体の旋回が行われる作業中において、未使用の吊り部材を格納しておくための装置であり、輸送時に吊り部材をベースマシンに係止あるいは固定するものとは異なる。なお、吊り部材はフックや専用吊具のほか、下端に掘削具を取り付けられるケリーバを含むものである。
【0015】
吊り部材はブームやリーダまたは上部旋回体に固設した移動検出手段に連結して格納するが、フックや専用吊り具の場合はブームやリーダ側へ引き寄せて直接移動検出手段に連結すればよい。
ケリーバの場合は、ブームに吊持しているものではフロントフレームの格納とともにブーム側へ引き寄せられているので請求項2に記載のようにケリーバの下端から係止ロープを介して連結する。また、リーダに吊持しているものでは、使用時も格納時もリーダに摺動可能に取り付けられているので、請求項3に記載のようにケリーバの下端から係止ロープを介して連結する。なお、係止ロープは引張させる必要はない。
【0016】
移動検出手段は吊り部材が巻上げ側へ所定量以上移動したことを検出できるものであればよく、その構成はとくに限定しない。例えば、所定量の位置にリミットスイッチや近接スイッチなどの検知部材を設けてもよいし、バネで巻き取るケーブルリールを付設して吊り部材にケーブルを連結し、ケーブルが所定量引き出されるとスイッチがONになる検知部材を設けてもよい。
【0017】
吊り部材を吊持しているワイヤロープが引張されるとブームやリーダまたは上部旋回体の取付部材が損傷する場合が発生するので、請求項4に記載のように、ブームやリーダまたは上部旋回体に固設した支持部材に、前記吊り部材または係止ロープを連結する連結金具を固設した移動部材を圧縮バネを介して移動可能に設け、該支持部材に該移動部材が所定量移動すると検出する検知部材を設けるのが望ましい。
【0018】
制御装置は、吊り部材が所定量移動したことを移動検出手段が検出すると、吊り部材の巻上げまたはブームやリーダの倒伏の少なくともいずれか一方の作動をロックさせる。吊り部材の巻下げ側およびブームやリーダの起立側は当然操作可能である。
【0019】
ウインチは建設機械では油圧モータで駆動させているので、制御装置は油圧モータの切換弁を制御するのが簡便である。
この場合、吊り部材をシーブ側へ移動させる原因となった操作、すなわち、格納中の吊り部材のウインチの巻上げ操作側か、ブームやリーダの倒伏操作側かのいずれかをロックするようにすればよい。しかし、いずれであるかを検知する手段が必要なので、ブーム先端のシーブから吊り部材を吊り下げている全てのウインチの巻上げ側と、ブームやリーダの倒伏側の両者をロックしてしまうのが簡便である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、上記従来技術で説明したハンマグラブを備えた建設機械に適用したもので説明する。
この建設機械の全体は上記図7に示したとおりであり、走行、上部旋回体の旋回および複数搭載したウインチの駆動は油圧モータによっている。
【0021】
格納装置は図1に示すように、フック14は上部旋回体1にピン連結された移動検出手段20に係止されている。
移動検出手段20は図2に示すように、上部旋回体1の前端1aにピンで連結された筒状の支持体21に圧縮バネ24を介して連結ロッド22が移動可能に内装されている。そして、支持体21に固設された取付金具27に検知部材であるリミットスイッチ28を連結ロッド22に固設したガイド26に係合させて設けている。
【0022】
ガイド26は、その端部側が傾斜しており、連結ロッド22の移動に伴ってリミットスイッチ28のローラが上方へ回動し、スイッチがONになる。なお、23はバネ押さえ、25は連結ロッド22の先端に固設されたフック14を係止する連結金具である。
【0023】
移動検出手段20は、このように構成されているので、フック14が引き上げられると圧縮バネ24を圧縮させて連結ロッド22が共に上方へ移動し、リミットスイッチ28がONになり、制御装置30へ信号が送出される。
制御装置30は、リミットスイッチ28の信号を得て、ウインチ31〜33の切換弁34〜36の制御油圧回路に設けた電磁切換弁40〜42を切り換えるようにしている。
【0024】
ウインチ31はハンマグラブ13を、ウインチ32はフック14を吊持しており、また、ウインチ33はブーム2の起伏用である。ウインチ31〜33はそれぞれ切換弁34〜36の作動によって巻上げ、巻下げ、停止が行われ、切換弁34〜36の作動はそれぞれパイロット弁37〜39の操作によっている。
【0025】
電磁切換弁40〜42はこのパイロット弁37〜39の制御油圧回路それぞれに設けられている。すなわち、電磁切換弁40〜42は切換弁34の巻上げ側34b、切換弁35の巻上げ側35bおよび切換弁36の巻下げ側36bに設けられている。
【0026】
次に、このように構成したフック14の格納装置の作用について説明する。
フック14の格納は、パイロット弁38を巻下げ側へ操作してフック14を地上近くまで下降させ、フック14を移動検出手段20の連結金具25へ係止させる。そして、巻上げ操作を行ってフック14のワイヤロープに圧縮バネ24が圧縮されない程度の適宜な引張力を与えた状態にする。これにより、ハンマグラブ13の掘削や排土作業ではフック14が振られることが防止される。
【0027】
ハンマグラブ13による作業中に、誤ってパイロット弁38が巻上げ側に操作されたときは、フック14のワイヤロープが引き上げられ、これに伴って連結ロッド22が圧縮バネ24を圧縮させて移動する。そして、リミットスイッチ28のローラがガイド26を転動し、所定量以上移動するとリミットスイッチ28がONとなり、制御装置30へ知らされる。
【0028】
制御装置30は警報器や表示ランプなどの報知手段50へ信号を送出するとともに、電磁切換弁40〜42を切り換える。これにより、ハンマグラブ13の巻上げ、フック14の巻上げおよびブーム2の倒伏側は、パイロット弁37〜39を操作しても切換弁34〜36は作動しない。したがって、フック14の巻上げ、ハンマグラブ13の巻上げおよびブーム2の起伏が停止される。
【0029】
運転者は報知手段50の作動によって異常であることが解るので、フック14のウインチ32のパイロット弁38を巻下げ側へ操作する。これにより、フック14を吊持しているワイヤロープが繰り出され、圧縮バネ24が伸長してフック14が下降するので、リミットスイッチ28がOFFになる。そして、制御装置30は電磁切換弁40〜42を復帰させるとともに、報知手段50の作動が停止して正常状態に復帰する。
【0030】
また、ハンマグラブ13の作業中に、パイロット弁39をブーム2の倒伏側へ操作したとき(切換弁35は中立状態)は、フック14を吊持しているワイヤロープが引張され、上記の場合と同様にリミットスイッチ28がONとなる。
運転者は報知手段50の作動によって異常であることが解るので、ブーム2のウインチ33のパイロット弁39を巻上げ側へ操作すれば、正常な状態へ復帰させることができる。すなわち、パイロット弁39を巻上げ側へ操作するとフック14を吊持しているワイヤロープが緩む方向になり、リミットスイッチ28がOFFになる。
【0031】
なお、誤ってパイロット弁38を巻下げ側へ操作したときや、パイロット弁39をブーム2の起立側へ操作したときは、フック14を吊持しているワイヤロープが緩むこととなる。
この場合は、上記のようなブーム2の損傷といった問題はないが、フック14が振られてハンマグラブ13の作業に支障を来たすようであれば、パイロット弁38を巻上げ側へ操作して、フック14を吊持しているワイヤロープを引張すればよい。
【0032】
次に、吊り部材がケリーバである場合の実施の形態について説明する。
ケリーバをブームに吊持したアースドリルは上記従来技術(図8)で説明したものと同じであるのでその構成については説明を省略する。
また、この格納装置は上記の実施の形態と基本的な構成は同様であるので、同じ部品については上記実施の形態の図面で使用した符号と同じとし、説明を省略する。
【0033】
図3に示すように、ケリーバ4は下端の掘削具を取り外して格納され、ケリーバ4の下端は上部旋回体1にピン連結された移動検出手段20aに係止されている。
移動検出手段20aは図4に示すように、上部旋回体1の前端1aにピンで連結された支持体21に連結ロッド22が移動可能に圧縮バネ24を介して連結されている。連結ロッド22の先端には係止ロープ45を係止する連結金具25が固設され、後端はバネ押さえ23が設けられている。そして、バネ押さえ23に対向させて検知部材である近接センサ29が支持体21に設けられている。
【0034】
係止ロープ45の他端は図5に示すように、ケリーバ4の下端にピン47で連結された連結部材46に係止されている。
移動検出手段20aは、このように構成されているので、ケリーバ4が引き上げられると圧縮バネ24を圧縮させて連結ロッド22が共に上方へ移動する。そして、バネ押さえ23が所定の距離離れると近接センサ29はOFFの信号を制御装置30へ送出する。
【0035】
制御装置30は、近接スイッチ29の信号を得て、ウインチ32,33,51の切換弁35,36,52の制御油圧回路に設けた電磁切換弁41,42,54を切り換えるようにしている。
ウインチ32はフック14を吊持しており、ウインチ33はブーム2の起伏用、また、ウインチ51はケリーバ4を吊持している。切換弁35,36,52の作動はそれぞれパイロット弁38,39,53の操作によっている。
【0036】
電磁切換弁41,42,54はこのパイロット弁38,39,53の制御油圧回路それぞれに設けられている。すなわち、電磁切換弁41,54は切換弁35の巻上げ側、切換弁52の巻上げ側に、電磁切換弁42は切換弁36の巻下げ側に設けられている。
【0037】
次にこのように構成された格納装置の作用について説明する。
ケリーバ4の格納時は、図8に示すようにシリンダ8を伸長させてフロントフレーム5を上方へ回動させてブーム2へ引き寄せられている。
この状態でパイロット弁53を巻下げ側へ操作し、ケリーバ4を下降させ、ケリーバ4の下端に連結部材46をピン47で連結し、係止ロープ45を係止する。
【0038】
そして、係止ロープ45の他端を移動検出手段20aの連結金具25に係止する。そして、パイロット弁53を巻上げ側へ操作してケリーバ4を上昇させる。
係止ロープの長さは、これが引張されて近接センサ29がOFFになるとき、少なくともケリーバ4の上端がシーブ4に当接しないように長さを調整する。
【0039】
なお、係止ロープ45は引張させておく必要はない。
この状態でフック14を使用したクレーン作業において、誤ってパイロット弁53が巻上げ側に操作されたときは、ケリーバ4を吊持しているワイヤロープが引き上げられ、これに伴って係止ロープ45が引張し、連結ロッド22が圧縮バネ24を圧縮させて移動する。そして、連結ロッド22が所定量以上移動すると近接センサ29がOFFとなり、制御装置30へ知らされる。
【0040】
制御装置30は警報器や表示ランプなどの報知手段50へ報知の信号を送出するとともに、電磁切換弁41,42,54を切り換える。これにより、ケリーバ4の巻上げ、フック14の巻上げおよびブーム2の倒伏側がロックされる。
運転者は報知手段50の作動によって異常であることが解るので、ケリーバ4のウインチ51のパイロット弁53を巻下げ側へ操作する。これにより、圧縮バネ24が伸長し近接センサ29がONになり、正常状態に復帰する。
【0041】
また、フック14の作業において、パイロット弁39がブーム2の角度が小さくなるように操作されたときは、ケリーバ4を吊持しているワイヤロープが引張されるが、上記の場合と同様に近接センサ29がOFFになり、制御装置30へ知らされる。
【0042】
次に、ケリーバをリーダに吊持した上記従来技術(図9)で説明したアースドリルの場合に適用した実施の形態について説明する。
なお、この格納装置は上記の実施の形態(図3)と基本的に同様であるので、同じ部品については上記実施の形態の図面で使用した符号と同じとし、説明を省略する。
【0043】
図9に示すように、フック14で作業を行う場合は、シリンダ17を伸長させてリーダ15を上方へ回動させ、バックステー55を伸長させてリーダ15を前傾させる。
格納装置は図6に示すように、ケリーバ4の下端は係止ロープ45によって上部旋回体1にピン連結された移動検出手段20aに係止されている。
【0044】
制御装置30は、移動検出手段20aの信号を得て、ウインチ32,51の切換弁35,52およびバックステー55の制御油圧回路に設けた切換弁56を切り換えるようにしている。
ウインチ32はフック14を吊持しており、ウインチ51はケリーバ4を吊持している。切換弁35,52,56の作動はそれぞれパイロット弁38,53,57の操作によっている。
【0045】
電磁切換弁41,54,58はこのパイロット弁38,53,57の制御油圧回路それぞれに設けられ、電磁切換弁41,54は切換弁35,52の巻上げ側に、電磁切換弁58は切換弁56の伸長側に設けられている。
この状態でフック14を使用したクレーン作業において、誤ってパイロット弁53が巻上げ側に操作され、移動検出手段20aが信号を制御装置30へ送出したときは、上記の実施の形態と同じく報知手段50へ報知の信号を送出するとともに、電磁切換弁41,54,58を切り換える。これにより、ケリーバ4の巻上げ、フック14の巻上げおよびリーダ15の倒伏側がロックされる。
【0046】
また、パイロット弁57がリーダ15を倒伏させるように操作されたときは、ケリーバ4を吊持しているワイヤロープが引張されるが、上記の場合と同様に移動検出手段20aが信号を制御装置30へ送出する。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の建設機械の吊り部材の格納装置は、吊り部材をブーム、リーダまたは上部旋回体に引き込んで連結し、該連結部に該吊り部材が該シーブ側へ所定の距離移動したことを検出する移動検出手段を設けるとともに、該移動検出手段の信号により吊り部材の巻上げまたはブームやリーダの倒伏の少なくともいずれか一方の作動をロックさせる制御装置を備えたので、作業中に未使用の吊り部材が作業の邪魔になることがなく、誤操作やブームの倒伏操作などを行っても、これが巻上げられることがなく、ブームなどを損傷させることがない。また、未使用の吊り部材を気にせずにブームの起伏作業を行え、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をハンマグラブを備えた建設機械に適用した実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】同 移動検出手段20の詳細を示す側面図である。
【図3】同 吊り部材がブームに吊持されたケリーバである場合の実施の形態を示す全体構成図である。
【図4】同 移動検出手段20aの詳細を示す側面図である。
【図5】同 ケリーバの下端の係止状態を示す側面図である。
【図6】同 吊り部材がリーダに吊持されたケリーバである場合の実施の形態を示す全体構成図である。
【図7】ハンマグラブを備えた建設機械の側面図である。
【図8】ブームにケリーバを吊持した建設機械の側面図である。
【図9】リーダにケリーバを吊持した建設機械の側面図である。
【符号の説明】
1…上部旋回体 1a…前端
2…ブーム 3…シーブ
4…ケリーバ 5…フロントフレーム
6…ケリーバ駆動装置 8…支持シリンダ
9…調整シリンダ
13…ハンマグラブ 14…フック
15…リーダ 15a…ガイド部材
16…フロントフレーム 17…シリンダ
18…支持リンク 19a,19b…シーブ
20,20a…移動検出手段
21…支持体 22…連結ロッド
23…バネ押さえ 24…圧縮バネ
25…連結金具 26…ガイド
27…取付部材 28…リミットスイッチ
29…近接センサ 30…制御装置
31,32,33…ウインチ
31a,32a,33a…油圧モータ
34,35,36…切換弁
37,38,39…パイロット弁
40,41,42…電磁切換弁
45…係止ロープ 46…連結部材
47…ピン 50…報知手段
51…ウインチ 51a…油圧モータ
52…切換弁 53…パイロット弁
54…電磁切換弁 55…バックステー
56…切換弁 57…パイロット弁
58…電磁切換弁

Claims (4)

  1. 上部旋回体の前部にブームやリーダを立設し、その先端に設けたシーブから複数のフックなどの吊り部材を吊り下げた建設機械における未使用の吊り部材の格納装置において、該吊り部材をブームやリーダまたは上部旋回体に連結し、該連結部に該吊り部材が該シーブ側へ所定の距離移動したことを検出する移動検出手段を設けるとともに、該移動検出手段の信号により吊り部材の巻上げまたはブームやリーダの倒伏の少なくともいずれか一方の作動をロックさせる制御装置を備えたことを特徴とする建設機械の吊り部材の格納装置。
  2. 前記吊り部材はブームの先端のシーブから吊り下げられ、未使用時は駆動手段を搭載したフロントフレームとともにブーム側へ引き込まれるケリーバであり、前記移動検出手段へはケリーバの下端から係止ロープで連結したことを特徴とする請求項1記載の建設機械の吊り部材の格納装置。
  3. 前記建設機械はリーダを起伏させて荷吊り作業ができる構成を備え、前記吊り部材はリーダの先端のシーブから吊り下げられたケリーバであり、前記移動検出手段へはケリーバの下端から係止ロープで連結したことを特徴とする請求項1記載の建設機械の吊り部材の格納装置。
  4. 前記移動検出手段は、ブームやリーダまたは上部旋回体に固設した支持部材に、前記吊り部材または係止ロープを連結する連結金具を固設した連結ロッドを圧縮バネを介して移動可能に設け、該支持部材に該連結ロッドが所定量移動すると検出する検知部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の吊り部材の格納装置。
JP2003024450A 2003-01-31 2003-01-31 建設機械の吊り部材の格納装置 Pending JP2004231394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003024450A JP2004231394A (ja) 2003-01-31 2003-01-31 建設機械の吊り部材の格納装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003024450A JP2004231394A (ja) 2003-01-31 2003-01-31 建設機械の吊り部材の格納装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004231394A true JP2004231394A (ja) 2004-08-19

Family

ID=32952980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003024450A Pending JP2004231394A (ja) 2003-01-31 2003-01-31 建設機械の吊り部材の格納装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004231394A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014097866A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Kobelco Cranes Co Ltd 移動式タワークレーンのジブ固定方法
JP2016148181A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 日本車輌製造株式会社 杭打機
WO2019172416A1 (ja) * 2018-03-09 2019-09-12 株式会社タダノ クレーン

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014097866A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Kobelco Cranes Co Ltd 移動式タワークレーンのジブ固定方法
JP2016148181A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 日本車輌製造株式会社 杭打機
WO2019172416A1 (ja) * 2018-03-09 2019-09-12 株式会社タダノ クレーン
JP2019156537A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 株式会社タダノ クレーン
CN111819151A (zh) * 2018-03-09 2020-10-23 株式会社多田野 起重机
JP7031385B2 (ja) 2018-03-09 2022-03-08 株式会社タダノ クレーン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008143627A (ja) クレーンの安全装置
JP2004231394A (ja) 建設機械の吊り部材の格納装置
JP4939701B2 (ja) ブーム式クレーンを用いた荷物の地切り方法、および、装置
JP2012131577A (ja) クレーンのマスト倒壊防止装置
JP5468430B2 (ja) 作業用ゴンドラの落下防止機構
JP2015145307A (ja) 補巻ロープ掛け替え方法
JP3922514B2 (ja) 油圧クレーン
JP4302360B2 (ja) クレーンの警報装置
JP7019470B2 (ja) アースドリル
JP2004051322A (ja) 移動式クレーンのフックブロックの格納装置
JP2019190063A (ja) アースドリル
JP2005306602A (ja) ブーム式クレーンに用いられる荷物の地切装置
JP2023026960A (ja) 作業車の安全装置
JP3964513B2 (ja) トラック搭載型クレーンの安定限界信号発生装置
JP3724980B2 (ja) リーダ式杭打機
JP3012132B2 (ja) アースドリルの組立方法およびその装置
JP2002211884A (ja) 移動式クレーンの安全装置
JPH08338042A (ja) 深礎掘削用建設機械の多段伸縮アーム
JPH0526991U (ja) 移動式クレーンのカウンタウエイト着脱装置
JP4291443B2 (ja) クレーン用油圧装置
JP2022133055A (ja) アースドリル機、アタッチメント、およびアタッチメント交換方法
JP4435339B2 (ja) クレーンの操作装置
JP2003182978A (ja) クレーンのフック格納装置
JP2002220188A (ja) 荷の引き込み方法及び同装置
JP2022180140A (ja) アースドリル機およびアースドリル機用の表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051121

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080808

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081209