JP2004229929A - 手術用顕微鏡支持装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支柱2に粗動用の電動昇降装置(第1の電動上下微動装置17)を介して支持された手術用顕微鏡25と、下方に展開された使用位置と上方に収納された収納位置との間で移動可能に前記手術用顕微鏡の支持部側に支持されたレンズ支持アーム51と、前記レンズ支持アームに保持された前置レンズ74と、前記電動昇降装置を作動制御する制御手段と、上下粗動用のスイッチ30,31を備えている。また、手術用顕微鏡支持装置は、前記レンズ支持アーム51の収納状体を検出して検出信号を出力する検出手段が設けられていると共に、前記制御手段は前記検出信号を受けているときのみ前記スイッチ30,31の操作により前記電動昇降装置(第1の電動上下微動装置17)を作動制御して前記手術用顕微鏡25を上下粗動させる様になっている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、手術用顕微鏡の対物レンズの前に前置レンズが配置可能に設けられていると共に、この手術用顕微鏡が電動昇降装置で顕微鏡支持部に昇降駆動可能に支持された手術用顕微鏡支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の手術用顕微鏡システムとしては、支柱の上端部に第1アームを水平回転可能に取り付けると共に、第1アームの自由端部に第2アーム(顕微鏡支持部)の一端部を水平回動可能且つ上下にスイング可能に取り付け、この第2アームの他端部に電動上下微動装置を介して手術用顕微鏡を取り付けたスイング式のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、この手術用顕微鏡としては、観察光学系の対物レンズの前に前置レンズを配設することにより、観察光学系と前置レンズを介して被検眼を観察するようにする様にしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
ところで、上述の手術用顕微鏡システムでは、手術用顕微鏡を使用しない場合、手術用顕微鏡を観察部位の近傍から上方に大きく退避させるようにしている。この場合、前置レンズが対物レンズの前側(下側)に配置されていると、この前置レンズも邪魔になるので、前置レンズを対物レンズの前側(下側)から外して上方に退避できるように保持アームで支持させるようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−22980号公報
【特許文献2】
特開2002−350735号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この様な前置レンズを有する手術用顕微鏡の支持装置においては、前置レンズが使用位置にある状態で、手術用顕微鏡を上下に大きく粗動操作した場合、十分な安全を確保する必要がある。
【0007】
そこで、この発明は、十分な安全を確保した状態で手術用顕微鏡の上下粗動が行える手術用顕微鏡支持装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1の発明は、支柱に粗動用の電動昇降装置を介して支持された手術用顕微鏡と、下方に展開された使用位置と上方に収納された収納位置との間で移動可能に前記手術用顕微鏡の支持部側に支持されたレンズ支持アームと、前記レンズ支持アームに保持された前置レンズと、前記電動昇降装置を作動制御する制御手段と、上下粗動用のスイッチを備える手術用顕微鏡支持装置であって、前記レンズ支持アームの収納状体を検出して検出信号を出力する検出手段が設けられていると共に、前記制御手段は前記検出信号を受けているときのみ前記スイッチの操作により前記電動昇降装置を作動制御して前記手術用顕微鏡を上下粗動可能とする手術用顕微鏡支持装置としたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の手術用顕微鏡支持装置において、前記レンズ支持アームは前記支持部に所定範囲内で昇降可能に保持されていると共に、前記レンズ支持アームを前記手術用顕微鏡に収納位置で係止させる係止手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1において、1は手術用顕微鏡支持装置、2は手術用顕微鏡支持装置1の支持ベース、3は上下方向に向けて支持ベース2に一体に設けられた支柱、4は支柱3の上端部に取り付けられた第1アームである。
【0011】
この第1アーム4は、支柱3の上端部に鉛直の回転軸線(鉛直軸)の周りに回転可能に取り付けられた支持部4aと、支持部4aに水平に連設されたアーム部4bから略L字状に形成されている。5は支持部4aを支柱3の上端部に固定する固定ねじである。
【0012】
また、6は平行リンク式の第2アーム(スイングアーム)である。この第2アーム6は、上下に延びる回転軸(図示せず)で第1アーム4のアーム部4bの自由端部(先端部)に水平回転可能に取り付けられた第1支持部材7と、この第1支持部材7と間隔を置いて配設された第2支持部材8と、第1,第2支持部材7,8間に平行に配設された一対のリンク9,10を有する。7aは第1支持部材7の回転軸(図示せず)を固定する固定ねじである。
【0013】
また、第2アーム6は、リンク9の両端部を第1,第2支持部材7,8に回動自在に取り付けている支持軸(横軸)11,12と、リンク10の両端部を第1,第2支持部材7,8に回動自在に取り付けている支持軸(横軸)13,14を有する。この構成により、リンク9,10は支持軸11,12を中心に上下にスイング(揺動)できるようになっている。
【0014】
しかも、リンク9,10間には、リンク9,10を上方に回動付勢する回動付勢手段(図示せず)が介装されている。15は、リンク9,10の上下方向への回動を任意の位置で固定する固定ねじである。これらの構成には周知のものを採用できるので、その詳細な説明は省略する。
【0015】
第2支持部材8には上下(鉛直)に延びる支持プレート(ガイド板)16が固定され、支持プレート16には粗動装置及び微動装置を兼用する第1の電動上下動装置(電動昇降装置)17の装置本体17aが上下動自在に保持されている。
【0016】
この装置本体17a内には、図3の第1駆動モータ18及びこの第1駆動モータ18により回転駆動される送りねじ(図示せず)を利用した送り機構、又は第1駆動モータ18及びこの第1駆動モータ18により回転駆動されるピニオンとラックを用いた移動機構等の周知の微動機構が内蔵されている。
【0017】
この装置本体17aには支持部材19が取り付けられ、支持部材19の下方にはX−Y微動装置(水平駆動手段)20が配設されている。このX−Y微動装置(水平駆動手段)20は、ケース20a及びケース20aと一体の支持軸20bを有する。そして、ケース20aは、支持軸20bを介して支持部材19に水平回動調整可能に取り付けられている。21は支持軸20bを支持部材19に固定する固定ねじである。
【0018】
このX−Y微動装置20は、上下方向に延びる支持軸22を水平方向(X−Y方向)に微動できるようになっている。この支持軸22の下端部にはL字状の支持ブラケット23が取り付けられており、この支持ブラケット(顕微鏡支持部)23の下端部には微動用の第2の電動上下動装置(電動昇降装置)24のケース本体24aが取り付けられている(図1,図2参照)。
【0019】
このケース本体24a内には、図3に示した第2駆動モータ26及びこの第2駆動モータ26により回転駆動される送りねじ(図示せず)を利用した送り機構、又は第2駆動モータ26及びこの第2駆動モータ26により回転駆動されるピニオンとラックを用いた移動機構等の周知の微動機構が内蔵されている。
【0020】
この第2の電動上下動装置(電動上下微動装置)24の下方には手術用顕微鏡25が配設されている。この手術用顕微鏡25は顕微鏡本体40を有する。この顕微鏡本体40は、一端側のレンズ鏡筒41と、レンズ鏡筒41に連設された照明装置内蔵の筐体部42を有する。そして、レンズ鏡筒41の上端部には術者用の接眼レンズ43,43が設けられている。
【0021】
このレンズ鏡筒41から接眼レンズ43,43に至る部分には図示を省略した観察光学系が設けられている。尚、レンズ鏡筒41の下端部内には図示しない対物レンズが配設されている。
【0022】
また、図1において顕微鏡本体40の一側面には助手用のレンズ鏡筒44及び接眼レンズ45,45が装着されている。更に、顕微鏡本体40のレンズ鏡筒41と筐体部42の配列方向の中央上端部には支持プレート46が一体に設けられていて、この支持プレート46が第2の電動上下動装置24に上下動可能に保持されている。
<レンズ支持アーム>
また、顕微鏡本体40の他側面には、上下に延びる軸ガイド部材50が図示しない固定手段で固定されている。この軸ガイド部材50には、図2(b)に示したように上下に貫通し且つ互いに平行に設けられた一対の軸ガイド孔50a,50bが形成されている。この軸ガイド部材50にはレンズ支持アーム51が保持されている。
【0023】
このレンズ支持アーム51は、図1〜図5に示したように上下に向けて延びる上アーム部52と、この上アーム部52に沿う方向に折り畳み可能に上アーム部52の下端部に一端部が保持された下アーム部53を有する。
(上アーム部52)
上アーム部52は、図2(a)に示したように軸ガイド部材50の一対の軸ガイド孔50a,50bに上下動自在に且つ遊びなく嵌合された一対の支持軸54,54と、この支持軸54,54の上端部を一体に固定している連結固定部材55と、支持軸54,54の下端部を一体に固定している逆U字状の連結固定部材56を有する。
【0024】
この連結固定部材56は、支持軸54,54の下端部を一体に固定している連結部56aと、連結部56aに下方に向けて突設された一対の対向する支持片56b,56bから逆U字状に形成されている。しかも、レンズ鏡筒41側を手前側とし筐体部42側を後側とすると、連結部56aには筐体部42の側面に沿って後方に延びる取付片56cが一体に設けられている。尚、支持片56b,56bは、側方に間隔をおいて設けられている。また、連結部56aの一部は、下アーム部53を顕微鏡本体40の下方の空間に近づけるために、筐体部42の下方に位置させられている。
【0025】
また、取付片56cには、図6に示したように筐体部42の側面に対して直行する方向に延びる軸挿通孔57が形成され、軸挿通孔57には被係止手段としての係止ピン58が挿通されている。この係止ピン58の一端部には、筐体部42とは反対側に位置させた操作軸59が操作ツマミ(操作部)として螺着固定されている。
【0026】
また、係止ピン58の中間部にはフランジ58aが形成され、フランジ58aと取付片56cとの間にはコイルスプリング60が付勢手段として介装されている。このコイルスプリング60は、係止ピン58を筐体部42側にバネ付勢している。これにより、係止ピン58は先端部が筐体部42の下方に突出している。
【0027】
更に、この筐体部42には、上アーム部52側の側面の下端部に位置させて係止板61が係止部材として取り付けられている。この係止板61には係止部としての係止穴61aが形成されている。しかも、操作軸59をコイルスプリング60のバネ力に抗して引っ張ることにより、操作軸59の一体の係止ピン58は筐体部42の下方及び係止板61の下方から側方に外れる様になっている。
【0028】
その上、操作軸59をコイルスプリング60のバネ力に抗して引っ張って、係止ピン58を係止板61の下方から側方に外すと共に、この状態で操作軸59を上昇させることにより、上アーム部52全体を係止板61の側方まで上昇させることができる。しかも、この上昇操作で、係止ピン58の先端を係止穴61aに対向させることができる様になっている。この対向位置では上述した係止ピン58の先端部を係止穴61aに嵌合できるようになっている。
(下アーム部53)
この下アーム部53は、連結固定部材56の支持片56b,56bに回転可能に両端部が保持された回転軸62と、一端部が回転軸62に一体に設けられた連結軸63と、連結軸63と直角(垂直)に設けられ且つ連結軸63にその軸線周りに回動可能に取り付けられたガイド軸64と、連結軸63の外周に嵌合され且つガイド軸64と支持片56b,56bとの間に介装されたコイルスプリング(付勢手段)65を有する。しかも、回転軸62は、顕微鏡本体40の側面に対して直交する方向(横方向)に延びている。
【0029】
尚、コイルスプリング65は、連結軸63を支持片56b,56bの前面又は後面に対して直角(垂直)なったときに、連結軸63を支持片56b,56bの前面又は後面に対して直角(垂直)に保持する機能を有すると共に、ガイド軸64を連結軸63に摩擦固定する機能を有する。
【0030】
更に、ガイド軸64には手動の粗動調整機構66が装着されている。この粗動調整機構66は、ガイド軸64に長手方向(スライド方向)に間隔をおいて設けられた複数の係止孔67と、ガイド軸64に軸線方向に移動調整可能に嵌合された筒状のスライド部材68と、スライド部材68に保持され且つ複数の係止孔67の一つに装脱可能に設けられた係止軸69を有する。
【0031】
また、スライド部材68には、手動の微動機構(微調整機構)70が取り付けられている。この微動機構70は、操作軸71を回転操作することで、スライド部材68の移動方向に微動するスライド部材72を有する。
【0032】
そして、このスライド部材72にはクランク状に折曲された支持アーム(折曲アーム部)73が設けられている。この支持アーム73の先端部には前置レンズ74が取り付けられている。この支持アーム73は、図1,図2(a)に示したように下アーム部53を下方に展開したときに筐体部42の下方に位置すると共に、前置レンズ74を対物レンズの下方に配置するようになっている。
【0033】
また、第1,第2駆動モータ18,26は演算制御回路(制御手段)27からの駆動パルスにより作動制御されるようになっている。また、X−Y微動装置20や第1,第2駆動モータ18,26はフット操作装置28により操作できるようになっている。
【0034】
このフット操作装置28はジョイスティック装置29を有し、このジョイスティック装置29は任意の方向に傾動操作可能なジョイスティック29aを有する。そして、ジョイスティック29aの傾動操作信号はジョイスティック装置29から演算制御回路27に入力されて、演算制御回路27はジョイスティック装置29の傾動操作信号により支持軸22をX−Y方向に微動させるようになっている。
【0035】
また、フット操作装置28は、上昇粗動スイッチ30、下降粗動スイッチ31,上昇微動スイッチ32,下降微動スイッチ33を有する。更に、顕微鏡本体40の側部には、上昇微動スイッチ32,下降微動スイッチ33を操作したときに、第1,第2の電動上下動装置17,24の一方を選択的に作動させるための微動切替スイッチ34が設けられている。この各スイッチ30〜34からの操作信号は演算制御回路27に入力されるようになっている。
【0036】
この演算制御回路27は、微動切替スイッチ34により第1の電動上下動装置17が選択されているとき、上昇微動スイッチ32からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置17の第1駆動モータ18を作動制御して手術用顕微鏡25を上昇微動させる様になっている。また、演算制御回路27は、微動切替スイッチ34により第1の電動上下動装置17が選択されているとき、下降微動スイッチ33からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置17の第1駆動モータ18を作動制御して手術用顕微鏡25を下降微動させるようになっている。
【0037】
この演算制御回路27は、微動切替スイッチ34により第2の電動上下動装置24が選択されているとき、上昇微動スイッチ32からの操作信号が入力されると、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を上昇微動させる様になっている。また、演算制御回路27は、微動切替スイッチ34により第2の電動上下動装置24が選択されているとき、下降微動スイッチ33からの操作信号が入力されると、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を下降微動させるようになっている。
【0038】
さらに、演算制御回路27は、上昇粗動スイッチ30からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置17の第1駆動モータ18を作動制御して支持部19を第2アーム6に対して上昇微動させると共に、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を支持ブラケット23に対して上昇微動させることにより、結果として手術用顕微鏡25を第2アーム6に対して上昇粗動させる様になっている。
【0039】
また、演算制御回路27は、下降粗動スイッチ31からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置17の第1駆動モータ18を作動制御して支持部19を第2アーム6に対して下降微動させると共に、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を支持ブラケット23に対して下降微動させることにより、結果として手術用顕微鏡25を第2アーム6に対して下降粗動させる様になっている。
[作用]
次に、この様な構成の手術用顕微鏡支持装置の作用を説明する。
<大まかな位置合わせ>
このような構成においては、レンズ支持アーム51の下アーム部53を下方に展開して、前置レンズ74を顕微鏡本体40の図示しない観察光学系の対物レンズの下方に配設する。
【0040】
一方、固定ねじ5を緩めて、第1アーム4のアーム部4bを水平回転操作することにより、第2アーム6を目的の方向に大きく向けることができる。この様にして第2アーム6を目的の方向に大まかに向けた後、固定ねじ5を締め付けて第1アーム4が水平回動しないように固定(ロック)させる。
【0041】
この状態で、固定ねじ7a,15を緩め、手術用顕微鏡25を掴んで左右上下に移動操作すると、第2アーム6が第1支持部材7の図示しない回転軸を中心に水平回動すると共に、第2アーム6が上下にスイングさせられて、手術用顕微鏡25を目的の場所に移動させることができる。また、固定ねじ21を緩めておくことで、手術用顕微鏡25を支持軸20bと一体にその軸線周りに回動操作でき、この回動操作により手術用顕微鏡25の水平方向の向きを変えることができる。
【0042】
この様な操作により、手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を手術部位が大まかに観察できる位置に移動させ、固定ねじ7a,15,21を締め付けることにより、手術用顕微鏡25の大まかな位置設定が完了する。
【0043】
この状態で、術者はフット操作装置28のジョイスティック29aを傾動操作することにより、このジョイスティック29a傾動操作信号が演算制御回路27に入力される。そして、演算制御回路27は、X−Y微動装置20を作動制御して、支持軸22をジョイスティック29aの傾動操作方向と同方向に微動させる。従って、術者は、このジョイスティック29aを傾動操作して支持軸22を水平方向に駆動操作することにより、この支持軸22に支持された手術用顕微鏡25を水平方向に微動させて、手術用顕微鏡25の視野内に目的の手術部位全体(例えば被検眼前眼部)が入るように調整する。
<合焦操作>
上述の調整でも上下方向の大まかな位置合わせが不十分の場合、術者は上昇粗動スイッチ30又は下降粗動スイッチ31を交互に操作して、上昇粗動スイッチ30又は下降粗動スイッチ31をからの操作信号を演算制御回路27に入力する。
【0044】
この際、演算制御回路27は、上昇粗動スイッチ30又は下降粗動スイッチ31からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置17の第1駆動モータ18を作動制御して支持部19を第2アーム6に対して速度v1で上昇微動又は下降微動させると共に、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を支持ブラケット23に対して速度v2で上昇微動又は下降微動させることにより、結果として手術用顕微鏡25を第2アーム6に対して速度(v1+v2)で上昇粗動又は下降粗動させる。この際、速度V1=V2であれば、手術用顕微鏡25は2V1の速度で上昇粗動又は下降粗動させられることになる。
【0045】
この様にして手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を被検者の被検眼等の観察部位(手術部位)に対して上下に粗動操作して、手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を観察部位に対して上下方向に大まかに合わせる。
【0046】
この後、術者が微動切替スイッチ34により第1の電動上下動装置17又は第2の電動上下動装置24を選択して、上昇微動スイッチ32と下降微動スイッチ33を交互に操作する。
【0047】
この際、演算制御回路27は、微動切替スイッチ34により第1の電動上下動装置17が選択されているとき、上昇微動スイッチ32からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置17の第1駆動モータ18を作動制御して手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を一体的に上昇微動させる。また、演算制御回路27は、微動切替スイッチ34により第1の電動上下動装置17が選択されているとき、下降微動スイッチ33からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置17の第1駆動モータ18を作動制御して手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を一体的に下降微動させる。
【0048】
一方、演算制御回路27は、微動切替スイッチ34により第2の電動上下動装置24が選択されているとき、上昇微動スイッチ32からの操作信号が入力されると、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を前置レンズ74に対して上昇微動させる。また、演算制御回路27は、微動切替スイッチ34により第2の電動上下動装置24が選択されているとき、下降微動スイッチ33からの操作信号が入力されると、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を前置レンズ74に対して下降微動させる。
【0049】
従って、術者は、上昇微動スイッチ32と下降微動スイッチ33を交互に操作操作して手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を一体的に、又は手術用顕微鏡25を前置レンズ74に対して相対的に上下に微動させ、手術用顕微鏡25の観察部位(手術部位)に対する合焦操作を行わせる。そして、術者は、この合焦がなされた状態で、手術用顕微鏡25により手術部位を観察しながら手術を行う。
<レンズ支持アーム51の折り畳み>
また、手術に際して前置レンズ74が不要な場合には、レンズ支持アーム51の下アーム部53を回転軸62を中心に後方に回動させて、連結軸63を連結固定部材56の支持片56b,56bの後方側に向ける。
【0050】
そして、ガイド軸64を連結軸63を中心に上方に回動させることにより、下アーム部53を図3の如く上アーム部52に沿うように上方に折り畳むことができる。
【0051】
この状態で操作軸59をコイルスプリング60のバネ力に抗して引っ張って、係止ピン58を係止板61の下方から側方に外すと共に、この状態で操作軸59を上昇させる。この際、上アーム部52の支持軸54,54がガイド部材50に案内されて第2の電動上下動装置24に対して相対的に上昇させられる。この様にして、上アーム部52全体を係止板61の側方まで上昇させる。そして、この上昇操作で、係止ピン58の先端を係止穴61aに対向させて、係止ピン58の先端を係止穴61aに嵌合させる。
【0052】
これにより、連結固定部材56の一側部が筐体部42に下端に最も近接した状態で、レンズ支持アーム51が手術用顕微鏡25に図4の如く係止されるので、連結固定部材56が手術用顕微鏡25から下方に大きく突出することがない。このため、前置レンズ74を使用しないときに、レンズ支持アーム51が手術等の邪魔になるのを防止できる。
<退避粗動操作>
一方、この様な手術に際して、手術用顕微鏡25を手術部位の近傍から上方にある程度大きく移動させて、手術用顕微鏡25を手術部位の近傍から上方に大きく退避させたい場合には、術者は上昇粗動スイッチ30を操作して、上昇粗動スイッチ30からの操作信号を演算制御回路27に入力する。
【0053】
そして、この演算制御回路27は、上昇粗動スイッチ30からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置(電動昇降装置)17の第1駆動モータ18を作動制御して支持部19を第2アーム6に対して速度v1で上昇微動させると共に、第2の電動上下動装置(電動昇降装置)24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を支持ブラケット23に対して速度v2で上昇微動させることにより、結果として手術用顕微鏡25を第2アーム6に対して速度(v1+v2)で上昇粗動させる。この際、速度V1=V2であれば、手術用顕微鏡25は2V1の速度で上昇粗動させられることになる。
【0054】
また、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を支持ブラケット23に対して速度v2で上昇微動させることにより、レンズ支持アーム51も手術用顕微鏡25と一体に上昇させられることになる。従って、第1の電動上下動装置17及び第2の電動上下動装置24により手術用顕微鏡25を最大に上昇させることにより、手術用顕微鏡25及びレンズ支持アーム51を上方の退避位置に退避させることができる(図5参照)。
【0055】
この様な手術用顕微鏡25の上昇粗動制御は、上昇粗動スイッチ30が押されている間だけ演算制御回路27により実行させてもよい。
【0056】
また、上昇粗動スイッチ30が一度押された後は、上昇粗動スイッチ30を押し続けていなくても、手術用顕微鏡25が最大限に上昇する位置まで演算制御回路27が第1,第2駆動モータ18,26を作動制御して、手術用顕微鏡25を最大限に上昇させても良い。
<下降粗動操作>
また、この様に手術用顕微鏡25が退避位置にある状態から、手術用顕微鏡25を手術部位の近傍の観察位置に戻したいときには、術者は下降粗動スイッチ31を操作して、下降粗動スイッチ31からの操作信号を演算制御回路27に入力する。
【0057】
そして、演算制御回路27は、下降粗動スイッチ31からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置17を作動制御して支持部19を第2アーム6に対して下降微動させると共に、第2の電動上下動装置24を作動制御して手術用顕微鏡25を支持ブラケット23に対して下降微動させることにより、結果として手術用顕微鏡25を第2アーム6に対して下降粗動させる様になっている。
【0058】
この際、演算制御回路27は、手術用顕微鏡25を上昇粗動させた量だけ逆に降下粗動させて、手術部位を観察できる位置まで手術用顕微鏡25を戻すようになっている。
【0059】
すなわち、手術用顕微鏡25を退避のために上昇粗動させた際に、この粗動に用いた第1,第2の電動上下動装置17,24の第1,第2駆動モータ18,26を駆動パルス数を演算制御回路27により図示しないメモリに記憶させておく。この記憶操作は、記憶スイッチ等を設けておいて、記憶させることができる。そして、演算制御回路27は、下降粗動スイッチ31からの操作信号が入力されると、上昇粗動のために用いられた第1,第2駆動モータ18,26の駆動パルス数をメモリ(図示せず)から読み出して、この読み出した駆動パルス数だけ第1,第2駆動モータ18,26を上昇粗動のときとは逆に回転させることで、手術用顕微鏡25を上昇粗動させた量だけ逆に降下粗動させて、手術部位を観察できる位置まで手術用顕微鏡25を戻すようになっている。
【0060】
そして、操作軸59をコイルスプリング60のバネ力に抗して引っ張ることにより、係止ピン58の先端を係止穴61aから抜き取って、レンズ支持アーム51を手術用顕微鏡25に対して相対的に下方に降下させる。この際、支持軸54,54がガイド部材50に案内されて下方に降下するので、連結固定部材5がガイド部材50の上端に当接するまで降下させる。
【0061】
次に、ガイド軸64を連結軸63を中心に下方に回動させると共に、下アーム部53を回転軸63を中心に前側に回動させることにより、下アーム部53が下方に展開されて、前置レンズ74が手術用顕微鏡25の観察光学系の対物レンズの下方に配置されることになる。
【0062】
上述した様に、手術用顕微鏡25は、第1の電動上下動装置17により上下には同一軸線上を鉛直方向に移動することになる。
【0063】
また、この発明の実施の形態1において、上述したレンズ支持アーム51の折り畳み状態と、連結固定部材56の一側部が筐体部42に下端に最も近接した状態で、レンズ支持アーム51が手術用顕微鏡25に図4の如く係止された状態からなる収納状態を検出するスイッチやセンサ等の検出手段(収納検出手段)を設けて、この検出手段からの検出信号が演算制御回路27に入力されたときにのみ、第1,第2の電動上下動装置17,24による上述した粗動操作ができるように構成しても良い。また、粗動操作は第1の電動上下動装置17のみで行うようにしても良い。
<前置レンズ使用位置への上昇粗動のための設定等>
また、レンズ支持アーム51を折り畳むと共に、係止ピン58の先端を係止穴61aに嵌合させることにより、レンズ支持アーム51及び前置レンズ74を収納状態にして、前置レンズ74を使用しない状態にし、この状態で被検眼等の手術を行うこともある。この状態では、手術用顕微鏡25が前置レンズ74を使用する場合よりも被検眼に近い位置にある。
【0064】
従って、この状態から前置レンズ74を使用しての手術に切り替えて使用する場合の第1の電動上下動装置17の制御のための設定としては、次のようにすることもできる。
【0065】
すなわち、第1の電動上下動装置17を粗動装置として使用できるように設定しておく。また、上昇粗動スイッチ30が押されたときに、前置レンズ74が使用できる位置まで所定量だけ上昇粗動できるように、演算制御回路27で第1の電動上下微動装置17を作動制御する様にする。
【0066】
この構成により、前置レンズ74を使用しないで手術用顕微鏡25のみで被検眼等の観察部位(手術部位)を観察しながらの手術中に、前置レンズ74を使用しての手術に切り替えたい場合には、上昇粗動スイッチ30を押せばよい。これにより演算制御回路27は、第1の電動上下動装置17を作動制御して、X−Y微動装置20,支持軸22,支持ブラケット23,第2の電動上下微動装置24及び手術用顕微鏡25を一体に所定量だけ上昇粗動させて、手術用顕微鏡25をレンズ支持アーム51を下方に展開することができる位置まで上昇させる様にする。そして、この展開により、前置レンズ74を手術用顕微鏡25の対物レンズ(図示せず)の下方に配置して、被検眼等の観察部位(手術部位)を手術用顕微鏡25と前置レンズ74を用いて観察しながら手術を行うことができる。
【0067】
また、前置レンズ74を使用時に、前置レンズ74を使用しない手術用顕微鏡25のみによる観察に切り替えたい場合には、レンズ支持アーム51を折り畳むと共に、係止ピン58の先端を係止穴61aに嵌合させることにより、レンズ支持アーム51及び前置レンズ74を収納状態にして、前置レンズ74を使用しない状態にし、下降粗動スイッチ31を押せばよい。これにより演算制御回路27は、第1の電動上下動装置17を作動制御して、X−Y微動装置20,支持軸22,支持ブラケット23,第2の電動上下微動装置24及び手術用顕微鏡25を一体に所定量だけ下降粗動させて、被検眼等の観察部位(手術部位)を手術用顕微鏡25のみを用いて観察しながら手術を行うことができる位置まで手術用顕微鏡25を下降させるようにする。
【0068】
このような構成によれば、X−Y微動装置20,支持軸22,支持ブラケット23,第2の電動上下動装置24及び手術用顕微鏡25等の上昇粗動操作又は下降粗動操作に伴うストロークは、これらを更に大きく退避させたり又は復帰させたりするストロークよりは小さくて済むことになる。この結果、第1の電動上下動装置17には小型のものを用いることができるので、コンパクトな構成で前置レンズ74のための手術用顕微鏡25の上昇粗動操作及び手術用顕微鏡25のみによる観察のための下降粗動操作を行うことができる。
【0069】
この様に、平行リンク式の支持アーム(第2アーム6)から先の手術用顕微鏡25を電動上下動装置17で上下に粗動操作できるようにしているので、大きな駆動エネルギーを必要とせずに手術用顕微鏡25を前置レンズ74の使用位置まで迅速且つ正確に粗動できる。
【0070】
また、このような第1の電動上下動装置17による手術用顕微鏡25の上昇時には、手術用顕微鏡25が観察光軸に近い位置で同一軸線上を鉛直方向に直線的に移動させられるので、手術用顕微鏡25を正確且つ迅速に前置レンズ74の使用位置に移動動操作できる。
【0071】
更に、重量が大きく長さの長い平行リンク式の支持アーム(第2アーム6)の上下粗動がないので、手術中における上昇粗動又は下降粗動に伴う平行リンク式の支持アーム(第2アーム6)の上下方向及び左右方向への振動等も生じないので、手術用顕微鏡25を安定して上昇粗動又は下降粗動させることができる。この結果、手術用顕微鏡25の上下への粗動直後の手術部位等の観察もぶれたりすることなく安定して観察できるので、手術用顕微鏡25の上下への粗動直後に迅速に手術等を再開できる。
<その他>
また、第1,第2の電動上下動装置17,24を互いに逆方向に異なる速度で作動させるモードを設けておくことにより、手術用顕微鏡25を上下に超微動操作することができる。この場合、第1,第2の電動上下動装置17,24を作動させる速度を調整できるようにしておくことで、使用者の好みに応じた速度での手術用顕微鏡25の微動操作を行うことができる。
(変形例1)
以上説明した実施例において演算制御回路27は、上昇粗動スイッチ30からの操作信号が入力されると、第1の電動上下動装置(電動昇降装置)17の第1駆動モータ18を作動制御して支持部19を第2アーム6に対して速度v1で上昇微動させると共に、第2の電動上下動装置(電動昇降装置)24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を支持ブラケット23に対して速度v2で上昇微動させることにより、結果として手術用顕微鏡25を第2アーム6に対して速度(v1+v2)で上昇粗動させるようにしている。しかし、この構成に限定されるものではない。
【0072】
すなわち、上昇粗動スイッチ30からの操作信号が入力されたとき、演算制御回路27が第1の電動上下動装置(電動昇降装置)17により支持部19を第2アーム6に対して速度V(V>>v1)で上昇粗動させることにより、手術用顕微鏡25を一つの第1の電動上下動装置(電動昇降装置)17に上昇粗動させることができる。尚、この場合、第1の電動上下動装置17は微動装置としての機能を有する必要はない。
【0073】
これにより、重量が大きく長さの長い平行リンク式の支持アーム(第2アーム6)の上昇粗動がないので、上昇粗動に伴う平行リンク式の支持アーム(第2アーム6)の上下方向への振動等も生じないので、安定して手術用顕微鏡25を上昇粗動させることができる。この点は、下降粗動制御の場合も同様である。
【0074】
この場合、第2の電動上下動装置(電動昇降装置)24は作動させられないので、第2の電動上下動装置(電動昇降装置)24は上下微動操作のための上下方向へのストロークを残したままの状態にできるので、第1の電動上下動装置(電動昇降装置)17による手術用顕微鏡25の上下粗動操作後に、第2の電動上下動装置(電動昇降装置)24により手術用顕微鏡25を上下微動操作させることができる。
【0075】
【発明の実施の形態2】
[構成]
この発明の実施の形態2では、発明の実施の形態1における粗動調整機構66及び微動機構70を省略している。尚、発明の実施の形態1と同一の部分又は類似する部分については、発明の実施の形態1に用いた符号と同じ符号を付して説明を省略する。また、作用等の説明に際しては、発明の実施の形態1に用いた部材を用いて説明する。
【0076】
また、この発明の実施の形態2では、発明の実施の形態1における連結固定部材56に代えて図8〜図11(a)、図12に示したように連結固定部材56′で支上アーム部52の持軸54,54の下端部を連結固定している。この連結固定部材56′は、筐体部42の下方に水平に突出する支持板部(支持部)80を有し、この支持板部80の先端部には図13に示したように後方及び下方に向けて開放するコ字状の取付部81が一体に形成されている。
【0077】
このコ字状の取付部81は、前壁81a及び左右の側壁81b,81bを有する。そして、この側壁81b,81bには連結軸63と一体の回転軸62が回転自在に支持させられている。これにより、連結軸63は、下方に向けた位置と後上方に回動させて筐体部42の下面に沿わせた位置の2位置で回動できるようになっている。
【0078】
しかも、連結軸63には図13に示したように下アーム部53のワッシャ63a及びコイルスプリング65がこの順に嵌合され、先端部にナット部材82が螺着されている。これにより、コイルスプリング65が圧縮されて、ワッシャ63aが側壁81b,81bの下面又は後面に弾接された状態となっている。
【0079】
また、ナット部材82には連結軸63と軸線が一致する下アーム部53の支持アーム83が一体に設けられていると共に、ナット部材82には操作部材である操作レバー84が一体に設けられている。尚、ナット部材82は、最終的には接着又は溶接等により連結軸63と一体に設けられる。
【0080】
そして、この支持アーム83の先端部はレンズ保持部材85の一端の溝85aに配設され、この支持アーム83の先端部には図14に示したようにレンズ保持部材85が支持軸を86を中心に前後回動可能に保持されている。すなわち、支持アーム83が下方に向けられた状態では、レンズ保持部材85が支持アーム83に対して直角(垂直)に向けられた状態に支持アーム83に保持可能で、且つ、支持アーム83が筐体部42の下面に沿わせられた状態では、レンズ保持部材85が支持アーム83に沿う方向に折り畳み可能となっている。このレンズ保持部材85には前置レンズ74が保持されている。
【0081】
また、発明の実施の形態1では軸ガイド部材50が第2の電動上下微動装置24の本体ケース24aに固定されているが、この発明の実施の形態2では発明の実施の形態1のように軸ガイド部材50が本体ケース24aに固定されていない。すなわち、この発明の実施の形態2では、本体ケース24aに第3の電動上下微動装置(電動昇降装置、電動上下微動装置)90を取り付けると共に、この第3の電動上下微動装置90によりガイド部材50を所定範囲内で上下に微動できるようになっている。
【0082】
更に、連結固定部材56の支持板部80には、図12に示したように支持アーム83を筐体部42の下面に沿わせるように折り畳まれたときに、支持アーム83の折り畳みを検出するマイクロスイッチ91が折り畳み検出手段(収納検出手段)として設けられている。
【0083】
また、フット操作装置28の左右端部には図15に示したようにスイッチ92,93が設けられている。このスイッチ92,93にはトグルスイッチが用いられていて、スイッチ92,93は常時は傾斜していない状態に保持されている。そして、スイッチ92,93は、左右に倒すことでそれぞれの接点(図示せず)がONさせられるようになっている。
【0084】
また、手術用顕微鏡25には、図9に示したように第1の電動上下動装置17を作動させて手術用顕微鏡25を上昇粗動させる上昇粗動スイッチ94と、第1の電動上下動装置17を作動させて手術用顕微鏡25を下降粗動させる下降粗動スイッチ95が設けられている。尚、本発明の実施の形態2では、第1の電動上下動装置17が電動粗動装置として用いられる。
【0085】
更に、演算制御回路27は図16に示したように第3の電動上下微動装置90を作動制御するようになっている。また、この演算制御回路27には、マイクロスイッチ91,スイッチ92,93、上昇粗動スイッチ94、下降粗動スイッチ95等からのオン・オフ信号が入力される様になっている。
【0086】
そして、演算制御回路27は、マイクロスイッチ91がONしている状態において、上昇粗動スイッチ94が押されると第1の電動上下動装置17を作動させて手術用顕微鏡25を所定量(例えば57mm)だけ上昇粗動させ、下降粗動スイッチ95が押されると第1の電動上下動装置17を作動させて手術用顕微鏡25を所定量(例えば57mm)だけ下降粗動させる様になっている。尚、演算制御回路27は、マイクロスイッチ91がOFFしている状態においては第1の電動上下動装置17の作動制御は行わないようになっている。
[作用]
次に、この様な構成の演算制御回路27による手術用顕微鏡支持装置の制御作用を説明する。
<レンズ支持アーム51の展開による前置レンズ使用時>
このような構成において前置レンズ74の使用時には、レンズ支持アーム51の下アーム部53を下方に展開して、前置レンズ74を顕微鏡本体40の図示しない観察光学系の対物レンズの下方に配設する。
【0087】
すなわち、術者は操作レバー84を操作して、支持アーム83を回転軸62を中心に下方に回動させて、ワッシャ63aをコイルスプリング65バネ力(弾性力)で側壁81b,81bの下面に弾接させることにより、支持アーム83を上下に向ける。また、術者は、支持アーム83を上下に向けた状態で、支持アーム83の先端のレンズ保持部材85を支持アーム83に対して垂直に展開させることにより、レンズ保持部材85の前置レンズ74を手術用顕微鏡25の図示しない対物レンズの下方に配置させて、前置レンズ74の光軸を対物レンズ(図示せず)の光軸と一致させる。
【0088】
この状態では、マイクロスイッチ91がOFFされる。
<前置レンズ51の折り畳みによる前置レンズ不使用時>
また、このような構成において前置レンズ74の不使用時には、レンズ支持アーム51の下アーム部53を上方に回動操作して、前置レンズ74を顕微鏡本体40の図示しない観察光学系の対物レンズの下方から上方に退避させる。
【0089】
すなわち、術者は操作レバー84を操作して、支持アーム83を回転軸62を中心に上方に回動させて、ワッシャ63aを側壁81b,81bの後面にコイルスプリング65バネ力(弾性力)で弾接させることにより、支持アーム83を筐体部42に沿って配設する。また、術者は、支持アーム83の先端のレンズ保持部材85を支持アーム83に沿うように折り畳むことにより、レンズ保持部材85が筐体部42に沿うようにする。
【0090】
この状態では、マイクロスイッチ91が支持アーム83と一体のナット部材42によりONさせられて、このON信号が演算制御回路27に入力され、演算制御回路27はレンズ支持アーム51が折り畳まれているのを検出する。
<手術用顕微鏡の大まかな位置合わせ>
一方、固定ねじ5を緩めて、第1アーム4のアーム部4bを水平回転操作することにより、第2アーム6を目的の方向に大きく向けることができる。この様にして第2アーム6を目的の方向に大まかに向けた後、固定ねじ5を締め付けて第1アーム4が水平回動しないように固定(ロック)させる。
【0091】
この状態で、固定ねじ7a,15を緩め、手術用顕微鏡25を掴んで左右上下に移動操作すると、第2アーム6が第1支持部材7の図示しない回転軸を中心に水平回動すると共に、第2アーム6が上下にスイングさせられて、手術用顕微鏡25を目的の場所に移動させることができる。また、固定ねじ21を緩めておくことで、手術用顕微鏡25を支持軸20bと一体にその軸線周りに回動操作でき、この回動操作により手術用顕微鏡25の水平方向の向きを変えることができる。
【0092】
この様な操作により、手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を手術部位が大まかに観察できる位置に移動させ、固定ねじ7a,15,21を締め付けることにより、手術用顕微鏡25の大まかな位置設定が完了する。
【0093】
この状態で、術者はフット操作装置28のジョイスティック29aを傾動操作することにより、このジョイスティック29a傾動操作信号が演算制御回路27に入力される。そして、演算制御回路27は、X−Y微動装置20を作動制御して、支持軸22をジョイスティック29aの傾動操作方向と同方向に微動させる。従って、術者は、このジョイスティック29aを傾動操作して支持軸22を水平方向に駆動操作することにより、この支持軸22に支持された手術用顕微鏡25を水平方向に微動させて、手術用顕微鏡25の視野内に目的の手術部位全体(例えば被検眼前眼部)が入るように調整する。これにより水平方向(X−Y方向)の大まかな位置合わせを行う。
【0094】
この様な大まかな位置合わせは、前置レンズ74の使用時、不使用時に関わらずおこなわれる。
<前置レンズ使用時>
ところで、前置レンズ74の使用時には、レンズ支持アーム51の支持アーム83が折り畳み状態から展開されて下方に向けられて、マイクロスイッチ91がOFFしている。従って、前置レンズ74の使用時に演算制御回路27は、マイクロスイッチ91が支持アーム83の折り畳み状態を検出していない。
【0095】
この状態において演算制御回路27は、上昇粗動スイッチ94及び下降粗動スイッチ95を操作しても、第1の電動上下微動装置17を作動制御しないようようになっている。
【0096】
また、この状態において演算制御回路27は、マイクロスイッチ91がOFFしていると、フット操作装置28のスイッチ92を操作したとき、すなわちスイッチ92を左又は右に倒したとき、手術用顕微鏡25から被検眼等の観察部位に投影されるスリット照明光束のスリット絞りの幅が大きくなるように又は小さくなるように調整されることになる。
【0097】
一方、この前置レンズ74の使用時には、係止ピン58を係止板61の係止穴61aから抜き取って、レンズ支持アーム51の連結固定部材55をガイド部材50の上端に自重で当接させておく。従って、レンズ支持アーム51はガイド部材50の上下動に追従できるようになっている。
【0098】
また、演算制御回路27は、マイクロスイッチ91がOFFしている状態において、フット操作装置28のスイッチ93を操作したとき、第3の電動上下微動装置91を作動制御して、ガイド部材50を上下に微動操作して、レンズ支持アーム51全体を上下に微動させ、前置レンズ74を手術用顕微鏡25の図示しない対物レンズに対して上下に微動させることができるようになっている。これにより、前置レンズ74と対物レンズとの間隔の調整ができる。
【0099】
また、演算制御回路27は、上昇微動スイッチ32からの操作信号が入力されると、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を前置レンズ74に対して上昇微動させる。また、演算制御回路27は、下降微動スイッチ33からの操作信号が入力されると、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を前置レンズ74に対して下降微動させる。
【0100】
この手術用顕微鏡25の上下微動に伴い、前置レンズ74も手術用顕微鏡25の対物レンズとの間隔を保ちながら手術用顕微鏡25と一体に上下に微動操作されることになる。
【0101】
従って、術者は、上昇微動スイッチ32と下降微動スイッチ33を交互に操作して手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を一体的に上下に微動させ、手術用顕微鏡25の観察部位(手術部位)に対する合焦操作を行うことができる。そして、術者は、この合焦がなされた状態で、手術用顕微鏡25により手術部位を観察しながら手術を行う。
<前置レンズ不使用時>
この前置レンズ74の不使用時には、係止ピン58を係止板61の係止穴61aに係合させる。また、前置レンズ74の不使用時には、支持アーム83を筐体部42の下面に沿って後方に向けて折り畳むと共に、レンズ保持部材85を支持アーム83及び筐体部42の下面に沿うように折り畳む様にしている。
【0102】
そして、演算制御回路27は、レンズ支持アーム51の支持アーム83が上方に折り畳まれて、前置レンズ74が不使用状態になっているときには、マイクロスイッチ91がONしている。従って、演算制御回路27は、マイクロスイッチ91が支持アーム83の折り畳み状態を検出している。
【0103】
この状態で、演算制御回路27は、マイクロスイッチ91が支持アーム83の折り畳み状態を検出していると、スイッチ92が左又は右に操作されたとき、筐体部42内の照明光学系の光源の光量を増減制御するようになっている。
【0104】
更に、スイッチ93が左又は右に操作されると、筐体部42内の照明光学系の光源のオン・オフ制御をするようになっている。
【0105】
しかも、演算制御回路27は、第1の電動上下動装置17により支持部材19が下端まで移動させられている状態になっていると共に、マイクロスイッチ91が支持アーム83の折り畳み状態を検出している状態において、手術用顕微鏡25に設けた上昇粗動スイッチ94がONさせられると、第1の電動上下動装置17を作動させて支持部材19に複数の部材を介して支持された第2の電動上下動装置24及び手術用顕微鏡25を所定量だけ上昇粗動させる様になっている。これにより、手術用顕微鏡25及び前置レンズ74は退避位置に位置させられる。
【0106】
また、演算制御回路27は、第1の電動上下動装置17により支持部材19が上端まで移動させられている状態になっていると共に、マイクロスイッチ91が支持アーム83の折り畳み状態を検出している状態において、手術用顕微鏡25に設けた下降粗動スイッチ95がONさせられると、第1の電動上下動装置17を作動させて第2の電動上下動装置24及び手術用顕微鏡25を所定量だけ下降粗動させる様になっている。これにより手術用顕微鏡25及び前置レンズ74は退避位置から使用位置に復帰させられる。
【0107】
このような第1の電動上下動装置17による手術用顕微鏡25の上昇粗動及び下降粗動時には、手術用顕微鏡25が同一軸線上を鉛直方向に直線的に移動させられるので、手術用顕微鏡25を正確に退避位置と使用位置との間で粗動操作できる。
【0108】
また、演算制御回路27は、レンズ支持アーム51の支持アーム83が上方に折り畳まれると共に、係止ピン58が係止板61の係止穴61aに係合させられた状態において、上昇微動スイッチ32からの操作信号が入力されると、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を前置レンズ74と一体に上昇微動させる。
【0109】
また、演算制御回路27は、レンズ支持アーム51の支持アーム83が上方に折り畳まれると共に、係止ピン58が係止板61の係止穴61aに係合させられた状態において、下降微動スイッチ33からの操作信号が入力されると、第2の電動上下動装置24の第2駆動モータ26を作動制御して手術用顕微鏡25を前置レンズ74と一体に下降微動させる。
【0110】
従って、術者は、手術用顕微鏡25及び前置レンズ74は退避位置から使用位置に復帰させられた状態において、上昇微動スイッチ32と下降微動スイッチ33を交互に操作操作して手術用顕微鏡25及び前置レンズ74を一体的に上下に微動させることにより、前置レンズ74を使用しない状態で、手術用顕微鏡25の観察部位(手術部位)に対する合焦操作を行うことができる。そして、術者は、この合焦がなされた状態で、手術用顕微鏡25により手術部位を観察しながら手術を行う。
<前置レンズ使用位置への上昇粗動のための設定等>
また、レンズ支持アーム51の支持アーム83を筐体部42の下面に沿うように折り畳むと共に、係止ピン58の先端を係止穴61aに嵌合させることにより、レンズ支持アーム51及び前置レンズ74を収納状態にして、前置レンズ74を使用しない状態にし、この状態で被検眼等の手術を行うこともある。この状態では、手術用顕微鏡25が前置レンズ74を使用する場合よりも被検眼に近い位置にある。従って、この状態から前置レンズ74を使用しての手術に切り替えて使用する場合の、第1の電動上下動装置17の制御のための設定としては、次のようにすることもできる。
【0111】
すなわち、演算制御回路27は、第1の電動上下動装置17により支持部材19が下端まで移動させられている状態になっていると共に、マイクロスイッチ91が支持アーム83の折り畳み状態を検出している状態において、手術用顕微鏡25に設けた上昇粗動スイッチ94がONさせられると、第1の電動上下動装置17を作動させて支持部材19に複数の部材を介して支持された第2の電動上下動装置24及び手術用顕微鏡25を前置レンズ74を所定量だけ上昇粗動させる様になっている。この際の、手術用顕微鏡25の上昇粗動量は、レンズ支持アーム51の支持アーム83を下方に向けて、下前置レンズ74を手術用顕微鏡25の対物レンズ(図示せず)の下方に位置させることができる量(ストローク)である。
【0112】
また、演算制御回路27は、第1の電動上下動装置17により支持部材19が上端まで移動させられている状態になっていると共に、マイクロスイッチ91が支持アーム83の折り畳み状態を検出している状態において、手術用顕微鏡25に設けた下降粗動スイッチ95がONさせられると、第1の電動上下動装置17を作動させて第2の電動上下動装置24及び手術用顕微鏡25を所定量だけ下降粗動させる様になっている。これにより手術用顕微鏡25は、前置レンズ74を使用しないで被検眼等の観察部位(手術部位)を観察できる位置に復帰させられる。
【0113】
この構成により、前置レンズ74を使用しないで手術用顕微鏡25のみで被検眼等の観察部位(手術部位)を観察しながらの手術中に、前置レンズ74を使用しての手術に切り替えたい場合には、支持アーム83を筐体部42に沿うように折り畳んでマイクロスイッチ91をONさせた状態で上昇粗動スイッチ94を押せばよい。これにより演算制御回路27は、第1の電動上下動装置17を作動制御して、X−Y微動装置20,支持軸22,支持ブラケット23,第2の電動上下微動装置24及び手術用顕微鏡25を一体に所定量だけ上昇粗動させて、手術用顕微鏡25がレンズ支持アーム51を下方に展開することができる様にすることができる。そして、この展開により前置レンズ74を手術用顕微鏡25の対物レンズ(図示せず)の下方に配置して、被検眼等の観察部位(手術部位)を手術用顕微鏡25と前置レンズ74を用いて観察しながら手術を行うことができる。
【0114】
また、前置レンズ74を使用時に、この前置レンズ74を使用しないで手術用顕微鏡25のみで被検眼等を観察したい場合には、支持アーム83を筐体部42に沿うように折り畳んでマイクロスイッチ91をONさせた状態で下降騒動スイッチ95を押せばよい。これにより演算制御回路27は、第1の電動上下動装置17を作動制御して、X−Y微動装置20,支持軸22,支持ブラケット23,第2の電動上下微動装置24及び手術用顕微鏡25を一体に所定量だけ下降粗動させて、被検眼等の観察部位(手術部位)を手術用顕微鏡25のみで観察しながら手術を行うことができる。尚、この下降粗動操作の前には、係止ピン58の先端を係止穴61aに嵌合させることにより、レンズ支持アーム51及び前置レンズ74を収納状態にして、前置レンズ74を使用しない状態にする。
【0115】
このような構成によれば、X−Y微動装置20,支持軸22,支持ブラケット23,第2の電動上下動装置24及び手術用顕微鏡25等の上昇粗動操作又は下降粗動操作に伴うストロークは、これらを更に大きく退避させたり又は復帰させたりするストロークよりは小さくて済むことになる。この結果、第1の電動上下動装置17には小型のものを用いることができるので、コンパクトな構成で前置レンズ74のための手術用顕微鏡25の上昇粗動操作及び手術用顕微鏡25のみによる観察のための下降粗動操作を行うことができる。
【0116】
この様に、平行リンク式の支持アーム(第2アーム6)から先の手術用顕微鏡25を電動上下動装置17で上下に粗動操作できるようにしているので、大きな駆動エネルギーを必要とせずに手術用顕微鏡25を前置レンズ74の使用位置ま迅速且つ正確に粗動できる。
【0117】
また、このような第1の電動上下動装置17による手術用顕微鏡25の上昇時には、手術用顕微鏡25が観察光軸に近い位置で同一軸線上を鉛直方向に直線的に移動させられるので、手術用顕微鏡25を正確且つ迅速に前置レンズ74の使用位置に移動動操作できる。
【0118】
更に、重量が大きく長さの長い平行リンク式の支持アーム(第2アーム6)の上下粗動がないので、手術中における上昇粗動又は下降粗動に伴う平行リンク式の支持アーム(第2アーム6)の上下方向及び左右方向への振動等も生じないので、手術用顕微鏡25を安定して上昇粗動又は下降粗動させることができる。kの結果、手術用顕微鏡25の上下への粗動直後の手術部位等の観察もぶれたりすることなく安定して観察できるので、手術用顕微鏡25の上下への粗動直後に迅速に手術等を再開できる。
【0119】
以上説明したように、この発明の実施の形態の手術用顕微鏡支持装置は、顕微鏡支持部(第2アーム6側の支持ブラケット23)と、対物レンズを有する手術用顕微鏡25と、前記手術用顕微鏡25を前記顕微鏡支持部(支持ブラケット23)に昇降駆動可能に支持する電動昇降装置(第2の電動上下動装置24)と、上下に向けて延び且つ顕微鏡支持部(支持ブラケット23)側のアーム支持部(ケース本体24a)に支持された上アーム部52及び前記上アーム部52に沿う方向に折り畳み可能に前記上アーム部52の下端部に一端部が保持された下アーム部53を有するレンズ支持アーム51と、前記下アーム部53の他端部に保持された前置レンズ74を備えている。また、前記下アーム部52は、下方に向けて展開されたときに前記手術用顕微鏡25の下方に配設されて、前記前置レンズ74を前記対物レンズの下方に配置する折曲アーム部(折曲アーム73)を有する。更に、前記上アーム部52は前記アーム支持部(ケース本体24a)に所定範囲内で昇降可能に保持され、前記手術用顕微鏡25の側部に係止部(係止穴61a)が設けられていると共に、前記上アーム部52の下端部を前記手術用顕微鏡25の下端部付近まで上昇させた位置で前記係止部(係止穴61a)に係止させる被係止手段(係止ピン58)が前記上アーム部52に設けられている。
【0120】
この構成によれば、上アーム部52の被係止手段(係止ピン58)を前記係止部(係止穴61a)に係止させていない状態では、レンズ支持アーム51の上アーム部52は電動昇降装置(第2の電動上下動装置24)及び手術用顕微鏡25に対して相対的に上下動できる状態となっている。従って、この状態で電動昇降装置(第2の電動上下動装置24)を作動させて手術用顕微鏡25を上下動させることにより、手術用顕微鏡25はレンズ支持アーム51及び前置レンズ74に対して相対的に上下動できる。これにより、手術用顕微鏡25の対物レンズと前置レンズ74との間隔調整を電動昇降装置(第2の電動上下動装置24)により行うことができる。
【0121】
また、レンズ支持アーム51の下アーム部53を上アーム部52に沿う方向に上方に向けて折り畳んで、前記上アーム部52の下端部を前記手術用顕微鏡25の下端部付近まで上昇させた位置で、上アーム部52の被係止手段(係止ピン58)を前記係止部(係止穴61a)に係止させることにより、前置レンズ74を支持するレンズ支持アーム51を最適な位置に退避できる。すなわち、レンズ支持アーム51が手術用顕微鏡25の下端からほとんど突出しない状態にできる。これにより、前置レンズ74が不要な場合に、レンズ支持アーム51や前置レンズ74が手術等の邪魔になるのを防止できる。
【0122】
この状態で電動昇降装置(第2の電動上下動装置24)を作動させて手術用顕微鏡25を上下動させることにより、手術用顕微鏡25はレンズ支持アーム51及び前置レンズ74と一体的に上下動できるので、手術用顕微鏡25を電動昇降装置(第2の電動上下動装置24)により最大に上昇させることで、レンズ支持アーム51及び前置レンズ74も折り畳んだ状態で最適な位置に退避できる。
【0123】
また、この発明の実施の形態の手術用顕微鏡支持装置では、支柱2に粗動用の電動昇降装置(第1の電動上下微動装置17)を介して支持された手術用顕微鏡25と、下方に展開された使用位置と上方に収納された収納位置との間で移動可能に前記手術用顕微鏡の支持部側に支持されたレンズ支持アーム51と、前記レンズ支持アームに保持された前置レンズ74と、前記電動昇降装置を作動制御する制御手段(演算制御回路27)と、上下粗動用のスイッチ(30,31又は94,95)を備えている。また、手術用顕微鏡支持装置は、前記レンズ支持アーム51の収納状体を検出して検出信号を出力する検出手段(マイクロスイッチ91)が設けられていると共に、前記制御手段(演算制御回路27)は前記検出信号を受けているときのみ前記スイッチ(30,31又は94,95)の操作により前記電動昇降装置(第1の電動上下微動装置17)を作動制御して前記手術用顕微鏡25を上下粗動可能とさせる様になっている。
【0124】
この構成によれば、十分な安全を確保した状態で手術用顕微鏡25の上下粗動操作を行うことができる。
【0125】
また、この発明の実施の形態の手術用顕微鏡支持装置では、前記レンズ支持アーム51は前記支持部(本体ケース24a)に所定範囲内で昇降可能に保持されていると共に、前記レンズ支持アーム51を前記手術用顕微鏡25に収納位置で係止させる係止手段(係止ピン48)を設けている。
【0126】
この構成によれば、レンズ支持アーム51及び前置レンズ74を収納した状態で、レンズ支持アーム51及び前置レンズ74を手術用顕微鏡25と一体に上下に粗動操作することができる。
【0127】
【発明の効果】
以上説明した様に構成したので、この発明は、十分な安全を確保した状態で手術用顕微鏡の上下粗動が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる手術用顕微鏡支持装置の斜視図である。
【図2】(a)は図1のレンズ支持アームの拡大斜視図、(b)は(a)のA1−A1線に沿う断面図である。
【図3】図1,図2(a)のレンズ支持アームを折り畳んだ状態の部分拡大側面図である。
【図4】図3のレンズ支持アームを手術用顕微鏡に係止させた状態の部分拡大側面図である。
【図5】図4の手術用顕微鏡を第2の微動装置により最大に上昇させたときの部分拡大側面図である。
【図6】図4のA2−A2線に沿う断面図である。
【図7】図1に示した手術用顕微鏡支持装置の制御回路図である。
【図8】この発明の実施の形態2にかかる手術用顕微鏡支持装置の部分側面図である。
【図9】図8に示した手術用顕微鏡支持装置の正面図である。
【図10】図9の要部拡大図である。
【図11】(a)は図8に示した手術用顕微鏡支持装置のレンズ支持アームを折り畳んだ状態の側面図、(b)は(a)のA3−A3線に沿う断面図である。
【図12】図11(a)の要部拡大図である。
【図13】図12のA4−A4線に沿う断面図である。
【図14】(a)8の要部拡大説明図、(b)は(a)の平面図である。
【図15】図1に示したフット操作装置の他の例を示す拡大斜視図である。
【図16】図8に示した手術用顕微鏡支持装置の制御回路図である。
【符号の説明】
1…手術用顕微鏡支持装置
23…支持ブラケット(顕微鏡支持部)
17…第1の電動上下動装置(電動昇降装置)
24a…ケース本体(アーム支持部)
25…手術用顕微鏡
51…レンズ支持アーム
58…係止ピン(被係止手段)
74…前置レンズ
Claims (2)
- 支柱に粗動用の電動昇降装置を介して支持された手術用顕微鏡と、下方に展開された使用位置と上方に収納された収納位置との間で移動可能に前記手術用顕微鏡の支持部側に支持されたレンズ支持アームと、前記レンズ支持アームに保持された前置レンズと、前記電動昇降装置を作動制御する制御手段と、上下粗動用のスイッチを備える手術用顕微鏡支持装置であって、
前記レンズ支持アームの収納状体を検出して検出信号を出力する検出手段が設けられていると共に、前記制御手段は前記検出信号を受けているときのみ前記スイッチの操作により前記電動昇降装置を作動制御して前記手術用顕微鏡を上下粗動可能とすることを特徴とする手術用顕微鏡支持装置。 - 請求項1に記載の手術用顕微鏡の前置レンズ支持装置において、前記レンズ支持アームは前記支持部に所定範囲内で昇降可能に保持されていると共に、前記レンズ支持アームを前記手術用顕微鏡に収納位置で係止させる係止手段を設けたことを特徴とする手術用顕微鏡支持装置。
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