JPH11183805A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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JPH11183805A
JPH11183805A JP9354825A JP35482597A JPH11183805A JP H11183805 A JPH11183805 A JP H11183805A JP 9354825 A JP9354825 A JP 9354825A JP 35482597 A JP35482597 A JP 35482597A JP H11183805 A JPH11183805 A JP H11183805A
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JP
Japan
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objective lens
eyepiece
microscope
unit
operator
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Application number
JP9354825A
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English (en)
Inventor
Masami Yamamoto
雅美 山本
Takeyuki Kato
健行 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は術者の身長によらず術者の観察角度
を術者が好む所定の角度に保持して術者のアイポイント
の位置を変更可能な手術用顕微鏡を提供する。 【解決手段】 患者の患部の手術に際して術者のアイポ
イントの位置を高くするために顕微鏡本体8を上方向に
移動させる場合、上下方向移動ユニット7Aを駆動制御
し、リードスクリューシャフト38を回転させる。この
場合、上下方向移動ユニット7Aの駆動制御と連動して
対物レンズ駆動ユニット31を駆動制御し、リードスク
リューシャフト34を回転させて鏡筒9に対して対物レ
ンズユニット30を光軸Cに沿って下方向に移動させ、
対物レンズ10と被検眼Eとの間の距離が変化せずに一
定に維持されるようにする。なお、観察角度は術者に適
した所定の角度に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術される患者の
被検眼等の患部を観察可能な手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、微細な外科手術を行う場合には、
手術用顕微鏡等が一般に用いられている。このような外
科手術においては、手術する患者のベットの高さはほぼ
決まっており(場合によっては固定されている)、患者
の被検眼等の患部(観察対象)の位置に対して手術用顕
微鏡の鏡筒の位置が決まっているので、この鏡筒の位置
と術者の身長との差を補うために以下のような方法が取
られている。
【0003】(1)患部に対する術者の観察角度を変化
させることができる可変式接眼鏡を有する手術用顕微鏡
の場合には、患部に対する術者の観察角度を術者の身長
に合わせて変化させることにより術者のアイポイント
(術者が接眼鏡をのぞく場合の術者の眼の高さ)の位置
を変えて手術を行う。
【0004】(2)患部に対する術者の観察角度が固定
されている接眼鏡を有する手術用顕微鏡の場合には、
a)患部に対する術者の観察角度を変化させるアダプタ
を接眼鏡に取り付けて術者のアイポイントの位置を低く
して手術を行うか、またはb)無理な姿勢のまま手術用
顕微鏡を用いて手術を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】人間工学的には、術者
の首等に対する負担を考えた場合に術者の身長にかかわ
らず術者にとって楽な観察角度は一定である(すなわ
ち、術者によって好きな観察角度が異なる)が、手術中
に術者が交代する場合に上述した方法を取ると、次のよ
うな問題がある。
【0006】すなわち、(1)の場合には術者の身長に
合わせて患部に対する術者の観察角度を変化させなけれ
ばならず、その調整に手間がかかる。また、(2)a)
の場合には、(1)の場合と同様に、術者の身長に合わ
せて患部に対する術者の観察角度を変化させなければな
らず、その取付に手間がかかる。さらに、(2)b)の
場合には、特に長時間の手術では術者にかかる負担が多
大となる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、術者の身長にかかわらず術者の
観察角度を術者が好む(術者に適した)所定の角度に保
持しながら観察対象に対する術者のアイポイントの位置
(高さ)を変えることが可能であり、さらに所定の観察
角度を保持したままアイポイントの位置を変えても対物
レンズと被検眼との間の作動距離を一定に保つことが可
能である手術用顕微鏡を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、観察対象との距離を変更可能な対物レン
ズと前記観察対象を観察するための接眼鏡とを有する顕
微鏡本体を備えた手術用顕微鏡において、前記顕微鏡本
体を移動させる第1の移動手段と、前記対物レンズのみ
を移動させる第2の移動手段と、前記第1および第2の
移動手段を駆動する駆動制御手段とを有し、前記駆動制
御手段は、前記第1の移動手段により前記顕微鏡本体を
移動させる場合に前記接眼鏡において所定の観察角度を
保持して前記第2の移動手段により前記対物レンズを移
動させることを特徴とする。
【0009】また、上記課題を解決するために、本発明
は、観察対象を観察するための接眼鏡を有する顕微鏡本
体を備えた手術用顕微鏡において、前記接眼鏡において
所定の観察角度を保持して前記接眼鏡のみを移動させる
移動手段を有することを特徴とする。
【0010】上記手術用顕微鏡において、本発明は、前
記顕微鏡本体は対物レンズを有し、前記観察対象と前記
対物レンズとの間の距離は一定に維持されることを特徴
とする。
【0011】さらに、上記課題を解決するために、本発
明は、観察対象との距離を変更可能な対物レンズと前記
観察対象を観察するための接眼鏡とを有する顕微鏡本体
を備えた手術用顕微鏡において、前記接眼鏡において所
定の観察角度を保持して前記対物レンズと前記接眼鏡と
の間の光路長を変える手段を有することを特徴とする。
【0012】上記手術用顕微鏡において、前記観察対象
と前記対物レンズとの間の距離は一定に維持されること
を特徴とする。
【0013】さらに、上記課題を解決するために、本発
明は、観察対象との距離を変更可能な対物レンズと前記
観察対象を観察するための接眼鏡とを有する顕微鏡本体
と、前記顕微鏡本体を支持する支柱とを備えた手術用顕
微鏡において、前記支柱を上下に移動させる手段と、前
記支柱の上下の移動に伴って前記接眼鏡において所定の
観察角度を保持して前記対物レンズを移動させる手段と
を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の手術
用顕微鏡について図面を参照して説明する。
【0015】(実施の形態1)本発明の第1の実施の形
態では、顕微鏡本体の上下の移動に伴って対物レンズも
上下方向に移動させることによりアイポイントの位置を
変え、さらにアイポイントの位置を変えても対物レンズ
と被検眼との間の作動距離を一定に保ちながら接眼鏡に
おいて所定の観察角度を保持している。
【0016】図1は本発明の第1の実施の形態の手術用
顕微鏡の構成を示す図である。図1に示すように、本発
明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡1は、例えば手術
室等の床面2を走行可能な支持体3と、支持体3から立
設した支柱4と、支柱4により支持された第1のアーム
5と、一端が第1のアーム5に取付けられた第2のアー
ム6と、第2のアーム6の他端に取付けられた水平方向
移動ユニット7Bと、水平方向移動ユニット7Bの下方
に取付けられた上下方向移動ユニット7Aと、上下方向
移動ユニット7Aの下方に取付けられた顕微鏡本体8と
によって構成されている。なお、手術用顕微鏡1には、
手術用顕微鏡1の各部の操作を行うためのフットスイッ
チ50が設けられている。また、支柱4と第1のアーム
5との間には支柱上下移動ユニット4aが設けられ、支
柱上下移動ユニット4aが上下方向に移動する。これに
より、顕微鏡本体8が相対的に上下方向に移動すること
になる。
【0017】図2は本発明の第1の実施の形態の手術用
顕微鏡の顕微鏡本体の光学系の構成を示す図、図3は本
発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の顕微鏡本体の
断面図、図4は本発明の第1の実施の形態の手術用顕微
鏡の構成を示すブロック図である。図2、図3、および
図4において、本発明の第1の実施の形態の手術用顕微
鏡1の顕微鏡本体8は、筒状に形成された鏡筒9と、鏡
筒9の上部に取付けられ観察角度が所定の角度に可変可
能な接眼鏡ユニット11と、鏡筒9の側部に取付けられ
た照明光学系ユニット16と、鏡筒9の下部に設けられ
た対物レンズユニット30によって構成されている。
【0018】なお、手術用顕微鏡1の全体の制御を行う
CPU(中央処理ユニット)60には、対物レンズユニ
ット30を光軸Cに沿って上下方向に移動させる対物レ
ンズ駆動ユニット31、顕微鏡本体8を光軸Cに沿って
上下方向に移動させる上下方向移動ユニット7A、顕微
鏡本体8を水平方向(左右方向および前後方向)に移動
させる水平方向移動ユニット7B、変倍光学系ユニット
22を上下方向に移動させる変倍光学系駆動ユニット3
2、支柱上下移動ユニット4a、フットスイッチ50、
および手術用顕微鏡1の各部の動作を制御するための制
御プログラム等を記憶するメモリ61が接続されてい
る。
【0019】上下方向移動ユニット7Aのスライド部材
70には連結部材39を介してリードスクリューシャフ
ト38が連結され、パルスモータ等を有する駆動ユニッ
ト33によりリードスクリューシャフト38が回転す
る。これにより、顕微鏡本体8が上下方向に移動する。
【0020】対物レンズ10を有する対物レンズユニッ
ト30の側部には連結部材35を介してリードスクリュ
ーシャフト34が連結され、パルスモータ等を有する対
物レンズ駆動ユニット31によりリードスクリューシャ
フト34が回転する。これにより、鏡筒9に対して対物
レンズユニット30は光軸Cに沿って上下方向に移動す
る。
【0021】照明光学系ユニット16は、被検眼Eを照
明するための光源17、光源17からの光を集める集光
レンズ18、照明ズーム部19、照明ズーム部19から
の光を被検眼Eの物点Pに向けて屈折するプリズム20
から構成されている。プリズム20からの光は被検眼E
で反射され、対物レンズユニット30の対物レンズ10
を通過し、変倍光学系ユニット22に導かれる。
【0022】被検眼E等の患部(観察対象)の観察倍率
を変更するために用いられる変倍光学系ユニット22
は、凸レンズ22aおよび22cの間に凹レンズ22b
を配置した構成となっている。変倍光学系ユニット22
の側部には連結部材37を介してリードスクリューシャ
フト36が連結され、パルスモータ等を有する変倍光学
系駆動ユニット32によりリードスクリューシャフト3
6が回転する。これにより、変倍光学系ユニット22は
光軸Cに沿って上下方向に移動する。
【0023】変倍光学系ユニット22からの光は接眼鏡
ユニット11に導かれる。接眼鏡ユニット11は、結像
レンズ23、プリズム24および25、および接眼レン
ズ26によって構成されている。
【0024】フットスイッチ50には、顕微鏡本体8を
上下方向移動ユニット7Aにより上下に移動させるため
の上下移動スイッチ50a、顕微鏡本体8を水平方向移
動ユニット7Bにより水平に移動させるための水平移動
スイッチ50b、変倍光学系ユニット22を変倍光学系
駆動ユニット32により上下方向に移動させるための変
倍スイッチ50c、術者が接眼鏡をのぞく場合の術者の
眼の高さ(アイポイント)の位置を変更するためのスイ
ッチ50d等が設けられている。スイッチ50dをオン
した状態で上下移動スイッチ50aを操作することによ
り、顕微鏡本体8の上下の移動に連動して対物レンズユ
ニット30が上下方向に移動する。もちろん、スイッチ
50dがオフであれば、対物レンズユニット30は連動
しないので、上下移動スイッチ50aの操作により顕微
鏡本体8のみが上下方向に移動する。
【0025】なお、支柱4には、スイッチ50dと同様
の機能を有するスイッチ4bが設けられており、スイッ
チ4bをオンした状態で上下移動スイッチ50aを操作
することにより、顕微鏡本体8の上下の移動に連動して
対物レンズユニット30が上下方向に移動する。上述し
たように、スイッチ4bがオフであれば、対物レンズユ
ニット30は連動しないので、上下移動スイッチ50a
の操作により顕微鏡本体8のみが上下方向に移動する。
【0026】次に、本発明の第1の実施の形態の手術用
顕微鏡の動作について説明する。
【0027】患者の患部の手術に際して術者に適した高
さのアイポイントの位置を確保するために、術者はフッ
トスイッチ50のスイッチ50dをオンにする。または
他の術者が支柱4に設けられているスイッチ4bをオン
にする。例えば、アイポイントの位置を高くするために
上下移動スイッチ50aを操作して顕微鏡本体8を光軸
Cに沿って上方向に移動させる場合、CPU60により
上下方向移動ユニット7Aを駆動制御し、リードスクリ
ューシャフト38を回転させる。この場合、顕微鏡本体
8を上方向に移動させるだけでは対物レンズ10と被検
眼Eの物点Pとの間の距離が変化してしまう。従って、
CPU60により上下方向移動ユニット7Aの駆動制御
と連動して対物レンズ駆動ユニット31を駆動制御し、
リードスクリューシャフト34を回転させて鏡筒9に対
して対物レンズユニット30を光軸Cに沿って下方向に
移動させ、対物レンズ10と被検眼Eとの間の距離が変
化せずに一定に維持されるようにする。従って、ピント
は常に合ったままの状態を保持できることになる。もち
ろん、この移動中においては、接眼鏡ユニット11にお
ける観察角度は術者に適した所定の角度に保持されてい
る。
【0028】なお、上下方向移動ユニット7Aを駆動制
御する代わりに、CPU60により支柱上下移動ユニッ
ト4aの駆動制御と連動して対物レンズ駆動ユニット3
1を駆動制御して顕微鏡本体8を光軸Cに沿って上方向
に移動させることにより、対物レンズ10と被検眼Eと
の間の距離が変化せずに一定に維持されるようにするこ
ともできる。従って、ピントは常に合ったままの状態を
保持できる。この移動中においては、接眼鏡ユニット1
1における観察角度は術者に適した所定の角度に保持さ
れている。
【0029】以上のように、本発明の第1の実施の形態
では、平行光束となっている対物レンズ10と変倍光学
系ユニット22との間の距離を変化させている。対物レ
ンズ10と被検眼Eの物点Pとの間の距離(作動距離)
は使用される対物レンズによって決まっているので、鏡
筒9全体が光軸Cに沿って上下方向に移動する。従っ
て、術者のアイポイントの位置が光軸Cと平行に移動す
ることになる。
【0030】これにより、術者の身長に応じて適切なア
イポイントの位置を確保することができ、観察角度も術
者に適した所定の角度を維持することができるので、手
術中の術者の負担を軽減することが可能となる。特に、
長時間の手術中において術者が交替する場合等において
は、迅速にかつ容易にアイポイントの位置を確保するこ
とができる。また、対物レンズと被検眼との間の作動距
離が一定に保たれるので、アイポイントの位置を変更し
ても術者が作動距離を調整する手間等を省くことができ
る。
【0031】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態では、接眼鏡ユニットのみを上下方向に移動させるこ
とによりアイポイント位置を変え、さらにアイポイント
の位置を変えても対物レンズと被検眼との間の作動距離
を一定に保ちながら接眼鏡において所定の観察角度を保
持している。
【0032】図5は本発明の第2の実施の形態の手術用
顕微鏡の顕微鏡本体の光学系の構成を示す図、図6は本
発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡の顕微鏡本体の
断面図、図7は本発明の第2の実施の形態の手術用顕微
鏡の構成を示すブロック図である。図5、図6、および
図7において、本発明の第2の実施の形態の手術用顕微
鏡1の顕微鏡本体8では、本発明の第1の実施の形態と
ほぼ同様な構成となっているが、本発明の第1の実施の
形態と比較して、対物レンズユニット30および対物レ
ンズユニット30を上下方向に移動させる対物レンズ駆
動ユニット31の代わりに接眼鏡ユニット11を光軸C
に沿って上下方向に移動させる接眼鏡駆動ユニット42
を設け、さらにスイッチ50dの代わりに接眼鏡駆動ユ
ニット42を上下方向に移動させてアイポイント位置を
変更するためのスイッチ50eをフットスイッチ50に
設けている。
【0033】接眼鏡ユニット11の側部には連結部材4
0を介してリードスクリューシャフト41が連結され、
パルスモータ等を有する接眼鏡駆動ユニット42により
リードスクリューシャフト41が回転する。これによ
り、鏡筒9に対して接眼鏡ユニット11は光軸Cに沿っ
て上下方向に移動する。
【0034】次に、本発明の第2の実施の形態の手術用
顕微鏡の動作について説明する。
【0035】患者の患部の手術に際して術者に適した高
さのアイポイント位置を確保するために、術者はフット
スイッチ50のスイッチ50eを操作する。例えば、ア
イポイントの位置を高くするためにスイッチ50eを操
作した場合、CPU60により接眼鏡駆動ユニット42
を駆動制御し、リードスクリューシャフト41を回転さ
せて鏡筒9に対して接眼鏡ユニット11を光軸Cに沿っ
て上方向に移動させる。この場合、鏡筒9は移動せずに
接眼鏡ユニット11のみが光軸Cに沿って上方向に移動
するので、対物レンズ10と被検眼Eとの間の距離が変
化せずに一定に維持される。従って、ピントは常に合っ
たままの状態を保持できることになる。もちろん、この
移動中においては、接眼鏡ユニット11における観察角
度は術者に適した所定の角度に保持されている。
【0036】以上のように、本発明の第2の実施の形態
では、平行光束となっている変倍光学系ユニット22と
接眼鏡ユニット11との間の距離を変化させている。対
物レンズ10と被検眼Eの物点Pとの間の作動距離は使
用される対物レンズによって決まっているので、鏡筒9
に対して接眼鏡ユニット11のみが光軸Cに沿って上下
方向に移動する。従って、術者のアイポイントの位置が
光軸Cと平行に移動することになる。なお、変倍光学系
ユニット22と接眼鏡ユニット11との間の光束は平行
になっているので、物点Pの周辺が暗くなるまでの移動
範囲内で接眼鏡ユニット11を移動させることが可能で
ある。
【0037】これにより、術者の身長に応じて適切なア
イポイントの位置を確保することができ、観察角度も術
者に適した所定の角度を維持することができるので、手
術中の術者の負担を軽減することが可能となる。特に、
長時間の手術中において術者が交替する場合等において
は、迅速にかつ容易にアイポイントの位置を確保するこ
とができる。また、対物レンズと被検眼との間の作動距
離が一定に保たれるので、アイポイントの位置を変更し
ても術者が作動距離を調整する手間等を省くことができ
る。
【0038】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態では、光路長可変アダプタを取り付けることによりア
イポイント位置を変え、さらにアイポイントの位置を変
えても対物レンズと被検眼との間の作動距離を一定に保
ちながら接眼鏡において所定の観察角度を保持してい
る。
【0039】図8は本発明の第3の実施の形態の手術用
顕微鏡の顕微鏡本体の光学系の構成を示す図である。図
8に示すように、本発明の実施の形態の手術用顕微鏡1
の顕微鏡本体8では、対物レンズユニット30および対
物レンズ駆動ユニット31や接眼鏡駆動ユニット42を
設けるかわりにハーフミラー54を有する取付け/取外
し可能なアダプタ55が設けられている。
【0040】アダプタ55には図示しないテレビカメラ
等が接続可能であり、これにより、術者が観察している
状態を外部表示装置等に表示させることができる。
【0041】本発明の第3の実施の形態では、鏡筒9か
らアダプタ55を取外し、その代わりに例えばアダプタ
55の光路長よりも短い光路長を有する光路長可変アダ
プタ(図示せず)を鏡筒9に取付けることにより術者の
アイポイントの位置を低くする。もちろん、対物レンズ
10と被検眼Eとの間の距離が変化せずに一定に維持さ
れ、ピントは常に合ったままの状態であり、観察角度も
所定の角度に保持されている。これにより、平行光束と
なっている変倍光学系ユニット22と接眼鏡ユニット1
1との間の距離を変化させている。対物レンズ10と被
検眼Eの物点Pとの間の作動距離は使用される対物レン
ズによって決まっているので、光路長可変アダプタによ
って鏡筒9に対して接眼鏡ユニット11のみが光軸Cに
沿って下方向に移動する。従って、術者のアイポイント
の位置が光軸Cと平行に移動することになる。
【0042】これにより、術者の身長に応じて適切なア
イポイントの位置を確保することができ、観察角度も術
者に適した所定の角度を維持することができるので、手
術中の術者の負担を軽減することが可能となる。また、
対物レンズと被検眼との間の作動距離が一定に保たれる
ので、アイポイントの位置を変更しても術者が作動距離
を調整する手間等を省くことができる。
【0043】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、
種々の手術用顕微鏡に適用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上、本発明によれば、患者の患部(物
点)に対する術者の観察角度を術者に適した所定の角度
に保持したままで患部に対する術者のアイポイントの位
置(高さ)を変えることが可能であり、さらに所定の観
察角度を保持したままアイポイントの位置を変えても対
物レンズと被検眼との間の作動距離を一定に保つことが
可能である手術用顕微鏡を提供することができる。従っ
て、術者の身長によらず常に術者が患部を観察しやすい
楽な姿勢で手術を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の構
成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の顕
微鏡本体の光学系の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の顕
微鏡本体の断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の手術用顕微鏡の構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡の顕
微鏡本体の光学系の構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡の顕
微鏡本体の断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の手術用顕微鏡の構
成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の手術用顕微鏡の顕
微鏡本体の光学系の構成を示す図である。
【符号の説明】
E 被検眼 P 物点 1 手術用顕微鏡 4a 支柱上下移動ユニット 7A 上下方向移動ユニット 7B 水平方向移動ユニット 8 顕微鏡本体 9 鏡筒 10 対物レンズ 11 接眼鏡ユニット 16 照明光学系ユニット 22 変倍光学系ユニット 30 対物レンズユニット 31 対物レンズ駆動ユニット 32 変倍光学系駆動ユニット 33 駆動ユニット 35、37、39、40 連結部材 34、36、38、41 リードスクリューシャフト 42 接眼鏡駆動ユニット 50 フットスイッチ 55 アダプタ 60 CPU 61 メモリ 70 スライド部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象との距離を変更可能な対物レン
    ズと前記観察対象を観察するための接眼鏡とを有する顕
    微鏡本体を備えた手術用顕微鏡において、 前記顕微鏡本体を移動させる第1の移動手段と、 前記対物レンズのみを移動させる第2の移動手段と、 前記第1および第2の移動手段を駆動する駆動制御手段
    とを有し、 前記駆動制御手段は、前記第1の移動手段により前記顕
    微鏡本体を移動させる場合に前記接眼鏡において所定の
    観察角度を保持して前記第2の移動手段により前記対物
    レンズを移動させることを特徴とする手術用顕微鏡。
  2. 【請求項2】 観察対象を観察するための接眼鏡を有す
    る顕微鏡本体を備えた手術用顕微鏡において、 前記接眼鏡において所定の観察角度を保持して前記接眼
    鏡のみを移動させる移動手段を有することを特徴とする
    手術用顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記顕微鏡本体は対物レンズを有し、前
    記観察対象と前記対物レンズとの間の距離は一定に維持
    されることを特徴とする請求項2に記載の手術用顕微
    鏡。
  4. 【請求項4】 観察対象との距離を変更可能な対物レン
    ズと前記観察対象を観察するための接眼鏡とを有する顕
    微鏡本体を備えた手術用顕微鏡において、 前記接眼鏡において所定の観察角度を保持して前記対物
    レンズと前記接眼鏡との間の光路長を変える手段を有す
    ることを特徴とする手術用顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記観察対象と前記対物レンズとの間の
    距離は一定に維持されることを特徴とする請求項1又は
    4に記載の手術用顕微鏡。
  6. 【請求項6】 観察対象との距離を変更可能な対物レン
    ズと前記観察対象を観察するための接眼鏡とを有する顕
    微鏡本体と、前記顕微鏡本体を支持する支柱とを備えた
    手術用顕微鏡において、 前記支柱を上下に移動させる手段と、 前記支柱の上下の移動に伴って前記接眼鏡において所定
    の観察角度を保持して前記対物レンズを移動させる手段
    とを有することを特徴とする手術用顕微鏡。
JP9354825A 1997-12-24 1997-12-24 手術用顕微鏡 Pending JPH11183805A (ja)

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