JP2004225879A - 車両のロックアップ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両のロックアップ制御装置において、補機の運転を制限することなく、燃料カット領域を拡大して燃費の向上を図ることにある。
【解決手段】エンジン1と変速機構10とを断接するロックアップクラッチ8と、エンジン1の回転により駆動される補機13,18とを有する車両に適用され、減速中にロックアップクラッチ8を係合又は開放状態としてロックアップを実行又は解除する車両のロックアップ制御装置であって、減速中にロックアップを実行するロックアップ実行手段と、補機13,18の負荷を算出する補機負荷算出手段と、補機負荷に応じてロックアップ解除車速を算出する解除車速算出手段と、ロックアップ解除車速に基づいてロックアップを解除するロックアップ解除手段とを備える車両のロックアップ制御装置。
【選択図】 図1
【解決手段】エンジン1と変速機構10とを断接するロックアップクラッチ8と、エンジン1の回転により駆動される補機13,18とを有する車両に適用され、減速中にロックアップクラッチ8を係合又は開放状態としてロックアップを実行又は解除する車両のロックアップ制御装置であって、減速中にロックアップを実行するロックアップ実行手段と、補機13,18の負荷を算出する補機負荷算出手段と、補機負荷に応じてロックアップ解除車速を算出する解除車速算出手段と、ロックアップ解除車速に基づいてロックアップを解除するロックアップ解除手段とを備える車両のロックアップ制御装置。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の制御装置、特に、エンジンと変速機構とを断接するロックアップクラッチと、エンジンの回転により駆動される補機とを有する車両に適用され、減速中にロックアップクラッチを係合又は開放状態としてロックアップを実行又は解除する車両のロックアップ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、燃費向上のために、減速時に燃料をカットするような車両が提供されている。そして、トルクコンバータを用いた自動変速機を有する車両においては、燃料カットを積極的に行うことを目的として、トルクコンバータのロックアップを行うための制御装置が設けられている場合がある。この制御装置では、ロックアップクラッチによってエンジンと変速機構とを直結又は半直結状態とし、駆動輪の回転によってエンジンの回転を維持することにより、燃料カット領域の拡大による燃費の向上を図っている。このような制御装置では、エアーコンディショナー(以下、エアコンと記す)の使用時には、エアコンのコンプレッサがエンジンの回転により連れ回り駆動されており、エアコンの非使用時に比較してエンジンブレーキが大きくなるため、ロックアップを解除するロックアップ解除車速を高く設定している。このため、エアコン使用時には、燃料カット領域が狭くなり燃費が悪くなるという問題がある。
【0003】
特許文献1には、減速時に燃料カットを行うとともにロックアップを実行する場合に、エアコンの負荷を低下させる減速時エアコンカットを行う車両の制御装置が記載されている。この制御装置では、ロックアップを実行した後、前回の減速時エアコンカットから所定時間が経過していることを条件に、エアコンの負荷を一旦増大した後ゼロ近くに低下させることにより、エンジンの回転数を下がりにくくし、燃料カット領域の拡大を図っている。また、前回の減速時エアコンカットから所定時間が経過していることを条件とすること及びエアコン負荷を低下させる前に一旦増大させることにより、エアコンの効きが悪化するのを抑制している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−234340号公報(第5−7頁、第3,5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の車両の制御装置では、前回の減速時エアコンカットから所定時間が経過しているか否かによってエアコンカットを実行したり、実行しなかったりするため、減速の度にエンジンブレーキの大きさが異なり、乗員に違和感を与える。また、エアコン負荷を一旦増大した後低下させるため、減速中にエアコン負荷が急激に変化し、スムーズな減速感が得られない。
【0006】
また、エアコンの負荷を変動させるため、エアコン本来の目的である車内の温度調節が適切に行えないおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、補機の運転を制限することなく、燃料カット領域を拡大して燃費の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エンジンと変速機構とを断接するロックアップクラッチと、エンジンの回転により駆動される補機とを有する車両に適用され、減速中にロックアップクラッチを係合又は開放状態としてロックアップを実行又は解除する車両のロックアップ制御装置であって、ロックアップ実行手段と、補機負荷算出手段と、解除車速算出手段と、ロックアップ解除手段とを備えている。ロックアップ実行手段は、減速中にロックアップを実行する。補機負荷算出手段は、補機の負荷を算出する。解除車速算出手段は、補機負荷に応じて、ロックアップを解除する車両速度であるロックアップ解除車速を算出する。ロックアップ解除手段は、ロックアップ解除車速に基づいてロックアップを解除する。
【0009】
補機は、例えば、エアコン及びオルタネータである。
【0010】
【発明の効果】
本発明では、補機の運転中にロックアップ解除車速を一律に高く設定するのではなく、補機負荷が小さい場合にはその負荷に応じてロックアップ解除車速を低く設定する。これにより、ロックアップを解除するまでの時間を長くすることができ、駆動輪の回転によりエンジンの回転数を高く維持できるようになる。その結果、燃料カットの時間も長くなり、燃費の向上を図れる。
【0011】
また、補機の運転を制限することなく、ロックアップ解除速度を低下させるので、補機負荷の変動によって減速の度にエンジンブレーキの大きさが変動したり、減速時にスムーズな減速感が損なわれるのを防止できる。また、補機の本来の目的を制限なく実行できる。例えば、空調装置による車内温度の適切な調節やオルタネータによる発電を制限なく行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1)第1実施形態
(1−1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用された車両の動力伝達系の模式図である。この車両の動力伝達系は、エンジン1と、自動変速機6と、電子制御装置(ECU)21とを主に備えている。また、エンジン1の回転によって連れ回り駆動される補機として、エアコン13及びオルタネータ18が配置されている。
【0013】
エンジン1は、吸気通路2を介して吸入される空気と燃料の混合気を燃焼することにより、図示しないピストンを上下運動させ、それをクランクシャフト3の回転運動として出力する。吸気通路2には、スロットルバルブ4と吸気圧センサ5とが配置されている。スロットルバルブ4は、吸気通路2を流れる空気の流量を調節する。吸気圧センサ5は、吸気通路2においてスロットルバルブ4の下流に配置されており、吸気通路2を介してエンジン1に吸入される空気の吸気圧を検出する。
【0014】
自動変速機6は、トルクコンバータ7と変速機構10と車両Gセンサ12とを有している。トルクコンバータ7は、オイル等の作動流体を内部に有しており、この作動流体を媒介としてクランクシャフト2からの回転を変速機7に伝達する。また、トルクコンバータ7はロックアップクラッチ8を有している。ロックアップクラッチ8は、アクチュエータ9により駆動され、エンジン1と変速機構10とを機械的に直結する。アクチュエータ9は、例えば油圧式であり、ECU21からの駆動信号により油圧で駆動される。変速機構10は、ベルト式等の無断変速機構又は歯車式等の有段変速機構であり、トルクコンバータ7からの回転を変速し、駆動輪側に伝達する。変速機構10には車速センサ11が配置されている。車速センサ11は、車両の速度を検出し、ECU21に出力する。車両Gセンサ12は、車両の加速度を検出し、ECU21に出力する。なお、車両Gセンサ12は、車両の加速度を検出する必要がない場合には配置する必要はない。
【0015】
エアコン13は、コンプレッサ14、コンデンサ15、リザーバタンク16及び図示しないエバポレータを冷媒配管で接続して成る冷媒回路によって構成されている。コンプレッサ14は、エンジン1の回転に連れ回り駆動されることにより冷媒を圧縮する。コンデンサ15は、冷媒を外気との間で熱交換をさせることにより、冷媒を膨張させる。リザーバタンク16は冷媒を一時蓄積する。エバポレータは、図示しないブロアファンによって送られる外気又は内気との間で熱交換し、通過する外気又は内気を冷却する。エアコン13は、エバポレータで冷却された空気を車内に供給し、車内温度を調節している。また、リザーバタンク16にはPd圧センサ17が配置されている。Pd圧センサ17は、冷媒の液体圧力であるPd圧を検出し、ECU21に出力する。
【0016】
オルタネータ18は、エンジン1の回転により連れ回り駆動されることにより発電し、発電電力は図示しないバッテリに蓄えられる。オルタネータ18には電流センサ19が配置されている。電流センサ19は、オルタネータ18の発電電流を検出し、ECU21に出力する。
【0017】
アクセル開度センサ20は、アクセルペダルの踏み込み量を検出し、ECU21に出力する。
【0018】
ECU21は、マイクロコンピュータと、各種制御プログラムやパラメータを記憶しているROMと、各種センサからの検出値や算出結果を一時的に記憶するRAMとを有している。ECU21は、各種センサからの検出結果に基づいて、エンジン制御、自動変速機制御、エアコン制御、オルタネータ制御などを行う。
【0019】
(1−2)ロックアップ解除の制御
図2は、コンプレッサ14の駆動に必要なコンプレッサ駆動トルクT1とPd圧との関係を説明する図である。図3は、ロックアップ解除車速voffとPd圧との関係を説明する図である。
【0020】
エアコン13のコンプレッサ14は、エンジン1に連れ回り駆動される補機の中でも最も負荷の大きいものであり、コンプレッサ駆動トルクT1が大きくなるほどエンジン1の回転に対するフリクションが大きくなり、エンジンブレーキが大きくなる。そのため、従来装置においては、前述のように、車両の減速時にロックアップを実行している場合において、エアコン運転時では、エアコン非運転時に比較してロックアップ解除車速を高めに設定している。具体的には、図3に示すように、エアコン非運転時には、直線lBに示すようにロックアップ解除車速を一定値v1とし、エアコン運転時にはロックアップ解除車速をv1より大きい一定値v0としている。
【0021】
ここで、エアコン運転時のロックアップ解除車速は、Pd圧がPdAの場合のコンプレッサ駆動トルクT1=T1Aに基づいて決められている。このことは、図2に示すように、外気温が低い場合等のようにコンプレッサ駆動トルクT1がT1Aよりも小さい場合には、ロックアップ解除車速voffをv0より低く設定できるにも関わらず、一定値v0に設定していることになる。逆に、コンプレッサ駆動トルクT1がT1Aよりも大きい場合には、エンジンブレーキが大きくなり過ぎるのを防止するためにロックアップ解除車速をv0より高く設定すべきにも関わらず、一定値v0に設定していることになる。
【0022】
そこで、本実施形態では、図3の曲線l1で示すように、Pd圧の大きさに応じてロックアップ解除車速voffを可変とする。曲線l1は、ロックアップ解除時のエンジンブレーキがPd圧に関わらず一定となるように予め測定して求めておく。この曲線l1に基づいてロックアップ解除車速voffを設定すると、Pd圧がPdAよりも小さい領域ではロックアップ解除車速をv0よりも低く設定することにより、燃料カット領域を拡大できる。また、Pd圧がPdAより大きい領域ではロックアップ解除車速をv0より大きく設定することにより、エンジンブレーキが大きくなりすぎる前にロックアップを解除できるようになる。
【0023】
(1−3)フローチャート
図4は、本実施形態に係るロックアップ解除制御のフローチャートである。
【0024】
ステップS11:アクセル開度センサ20からの検出値によりアイドル判定を行う。アクセルを戻している場合はアイドルONと判定し、ステップS12に移行する。アクセルを戻していない場合にはアイドルOFFと判定し、ロックアップ解除制御の処理を終了する。
【0025】
ステップS12:ロックアップ状態の判定を行い、ロックアップ実行中であればステップS13に移行し、ロックアップ実行中でなければロックアップ解除制御の処理を終了する。
【0026】
ステップS13:Pd圧センサ17からPd圧を読み込む。
【0027】
ステップS14:図3の曲線l1に基づいてロックアップ解除車速voffを算出する。
【0028】
ステップS15:車速センサ6で検出する車速vがロックアップ解除車速voffまで下がったか否かを判定する。車速vがロックアップ解除車速voffまで下がった場合はステップS16に移行し、車速vがロックアップ解除車速voffまで下がっていない場合にはステップS13に戻る。
【0029】
ステップS16:ロックアップを解除する。
【0030】
(1−4)まとめ
本実施形態によれば、エアコン13の負荷としてPd圧を検出し、Pd圧に応じてロックアップ解除車速を可変とすることにより、Pd圧が低い領域ではロックアップ解除車速voffを低減することができる。この結果、燃料カット領域を拡大して燃費を向上させることができる。
【0031】
また、エアコン13の負荷の変動に応じてロックアップ解除時のエンジンブレーキが一定の大きさになるようにロックアップ解除車速voffを設定するので、エアコン13の負荷の大きさに関わらずロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさを安定させることができる。
【0032】
また、エアコン1の負荷を変動させることなくロックアップ解除制御を行うので、減速の度にエンジンブレーキの大きさが変動したり、減速時にスムーズな減速感が損なわれるのを防止できる。また、エアコン13による車内温度の調節に影響を与えることなく、ロックアップ解除の制御を行える。
(2)第2実施形態
(2−1)ロックアップ解除の制御
第2実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用される車両の動力伝達系の模式図も、図1と同様であるので説明を省略する。
【0033】
図5は、オルタネータ18の駆動に必要なALT駆動トルクT2と発電電流との関係を説明する図である。図6は、ロックアップ解除車速と補機負荷トルクとの関係を説明する図である。ここで、補機負荷トルクは、エアコン13のコンプレッサ14の駆動に必要なコンプレッサ駆動トルクT1と、オルタネータ18の駆動に必要なALT駆動トルクT2との和T1+T2である。
【0034】
図6において、直線lAは、コンプレッサ駆動トルクT1=T1A(一定)、ALT駆動トルクT2=T2A(一定)とした場合のロックアップ解除車速voffであり、図3のlAに対応している。図3では、Pd圧を横軸として記載しているが、ここでは補機負荷トルクT1+T2を横軸として記載している。曲線l1は、コンプレッサ駆動トルクT1の大きさに応じてロックアップ解除車速を可変とするものであり、図3のl1に対応している。
【0035】
第1実施形態では、エンジン1に連れ回り駆動される補機としてエアコン13のみを考慮したが、オルタネータ18もエアコン13に次いでエンジンブレーキに影響を及ぼす補機であり、オルタネータ18の駆動に必要なALT駆動トルクT2は図5に示すように発電電流に応じて変化する。このため、ALT駆動トルクT2の変化をロックアップ解除車速voffに反映し、図6の曲線l2に示すようにロックアップ解除車速voffを設定する。曲線l2は、補機負荷トルクT1+T2の大きさに関わらず、ロックアップ解除時のエンジンブレーキが一定となるように測定により求める。曲線l2と曲線l1を比較すると分かるように、ALT駆動トルクT2の変化を反映すると、補機負荷トルクが小さい領域では、曲線l1よりもさらにロックアップ解除速度voffを低く設定できる。
【0036】
ロックアップ解除速度voffの算出では、Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出し、補機負荷トルクT1+T2を算出する。そして、補機負荷トルクT1+T2に応じて、図6の曲線l2からロックアップ解除車速を算出する。
【0037】
(2−2)フローチャート
第2実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャートである。
【0038】
ステップS21及びS22は、前述したステップS11及びS12と同様の処理であるので、説明を省略する。
【0039】
ステップS23:Pd圧センサ17からPd圧を読み込み、電流センサ19から発電電流を読み込む。
【0040】
ステップS24:Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出する。
【0041】
ステップS25:補機負荷トルクT1+T2を算出する。
【0042】
ステップS26:補機負荷トルクT1+T2に基づいて図6の曲線l2からロックアップ解除車速を算出する。
【0043】
ステップS27:車速センサ6で検出する車速vがロックアップ解除車速voffまで下がったか否かを判定する。車速vがロックアップ解除車速voffまで下がった場合はステップS28に移行し、車速vがロックアップ解除車速voffまで下がっていない場合にはステップS23に戻る。
【0044】
ステップS28:ロックアップを解除する。
【0045】
(2−3)まとめ
本実施形態によれば、オルタネータ18の駆動に必要なALT駆動トルクT2の変動も考慮することにより、ロックアップ解除車速をさらに低く設定することができ、燃費をさらに向上できる。
【0046】
また、オルタネータ18のALT駆動トルクT2の変動も考慮してロックアップ解除時のエンジンブレーキが一定となるようにロックアップ解除車速を設定するため、ロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさをさらに安定させることができる。
【0047】
また、オルタネータ18による発電に影響を受けることなく、ロックアップ解除制御を行うことができる。
(3)第3実施形態
(3−1)ロックアップ解除の制御
第3実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用される車両の動力伝達系の模式図も、図1と同様であるので説明を省略する。
【0048】
図8は、エンジン1のポンプロス低減分T3と吸気圧差ΔPとの関係を説明する図である。吸気圧差ΔPは、標高0mの標準状態の吸気圧からの差であり、標高が高くなる程大きくなる。ポンプロス低減分T3は、標高0mの標準状態のポンプロスからの低減分であり負の値である。図9は、ロックアップ解除車速voffとトルク合計との関係を説明する図である。ここで、トルク合計は、補機負荷トルクT1+T2とポンプロス低減分T3とを合計したT1+T2+T3である。
【0049】
なお、本実施形態例では、吸気圧差ΔPに対するポンプロス低減分T3を測定しておき、後述するように吸気圧センサ5の検出値に基づいてポンプロス低減分T3を算出するが、標高0mの標準状態の大気圧からの大気圧差に対してポンプロス低減分T3を設定してもよい。この場合、車両に大気圧センサを設けておき、大気圧センサからの検出値に基づいてポンプロス低減分T3を算出する。
【0050】
第2実施形態では、補機負荷トルクとしてエアコン13のコンプレッサ駆動トルクT1及びオルタネータ18のALT駆動トルクT2を考慮したが、本実施形態では、エンジン1自体のフリクションとしてのポンプロスをも考慮する。ポンプロスは、標高0mの標準状態で最も大きく、標高が高くなるに従い小さくなる。具体的には、標高が高くなるほど、吸気圧差ΔPが大きくなり、ポンプロス低減分T3は負の方向に大きくなる。すなわち、ポンプロスは標高が高くなるほどエンジンブレーキを低減するように作用するので、ポンプロスも考慮すれば、ロックアップ解除車速をさらに低減できる。
【0051】
具体的には、補機負荷トルクT1+T2にポンプロス低減分T3(負の値)を加えたトルク合計T1+T2+T3に応じて、図9のl3に示すようにロックアップ車速voffを設定する。曲線l3は、トルク合計T1+T2+T3の大きさに関わらずロックアップ解除時の車速が一定となるように測定により求める。
【0052】
ロックアップ解除速度の算出は以下のように行う。まず、Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出し、吸気圧差ΔPに基づいて図8からポンプロス低減分T3(負の値)を算出する。そして、トルク合計T1+T2+T3に基づいて図9の曲線l3からロックアップ解除車速voffを算出する。
【0053】
(3−2)フローチャート
図10は、第3実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャートである。
【0054】
ステップS31及びS32は、前述したステップS11及びS12と同様の処理であるので、説明を省略する。
【0055】
ステップS33:Pd圧センサ17からPd圧を読み込み、電流センサ19から発電電流を読み込み、吸気圧センサ4から吸気圧を読み込む。
【0056】
ステップS34:Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出する。また、標高0mの吸気圧から吸気圧センサ4で検出した吸気圧を減算して吸気圧差ΔPを算出し、吸気圧差ΔPに基づいて図8からポンプロス低減分T3(負の値)を求める。
【0057】
ステップS35:トルク合計T1+T2+T3を算出する。
【0058】
ステップS36:トルク合計T1+T2+T3に基づいて図9の曲線l3からロックアップ解除車速voffを算出する。
【0059】
ステップS37:車速センサ6で検出する車速vがロックアップ解除車速voffまで下がったか否かを判定する。車速vがロックアップ解除車速voffまで下がった場合はステップS38に移行し、車速vがロックアップ解除車速voffまで下がっていない場合にはステップS33に戻る。
【0060】
ステップS38:ロックアップを解除する。
【0061】
(3−3)まとめ
本実施形態では、補機負荷トルクに加えポンプロスの変動も考慮することにより、ロックアップ解除車速voffをさらに低減して燃費の向上を図ることができ、ロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさをさらに安定させることができる。
(4)第4実施形態
(4−1)ロックアップ解除の制御
第4実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用される車両の動力伝達系の模式図も、図1と同様であるので説明を省略する。
【0062】
エンジンブレーキの大きさは、補機負荷トルクやポンプロスだけでなく、車両の乗員数や車両が走行する道の勾配によっても影響を受ける。例えば、乗員数が多い場合や下り坂ではエンジンブレーキが低下するので、ロックアップ解除車速に反映することができる。そこで、本実施形態では、車両Gセンサ12により車両の加速度を検出し、減速度が所定の値(例えば0.06m/s2)以下になった場合には、図11に示すように、減速度が小さくなるほどロックアップ解除車速の曲線l3を曲線l41、l42・・・l4nのように低下させる補正を行う。
【0063】
(4−2)フローチャート
図12は、第4実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャートである。
【0064】
ステップS41及びS42は、前述したステップS11及びS12と同様の処理であるので、説明を省略する。
【0065】
ステップS43:Pd圧センサ17からPd圧を読み込み、電流センサ19から発電電流を読み込み、吸気圧センサ4から吸気圧を読み込み、車両Gセンサ12から加速度を読み込む。
【0066】
ステップS44:Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出する。また、標高0mの吸気圧から吸気圧センサ4で検出した吸気圧を減算して吸気圧差ΔPを算出し、吸気圧差ΔPに基づいて図8からポンプロス低減分T3(負の値)を求める。
【0067】
ステップS45:トルク合計T1+T2+T3を算出する。
【0068】
ステップS46:トルク合計T1+T2+T3及び加速度に応じて、図11の曲線l41〜l4nの何れかに基づいてロックアップ解除車速voffを算出する。
【0069】
ステップS47:車速センサ6で検出する車速vがロックアップ解除車速voffまで下がったか否かを判定する。車速vがロックアップ解除車速voffまで下がった場合はステップS48に移行し、車速vがロックアップ解除車速voffまで下がっていない場合にはステップS43に戻る。
【0070】
ステップS48:ロックアップを解除する。
【0071】
(4−3)まとめ
本実施形態では、車両の加速度も考慮してロックアップ解除車速voffを算出することにより、燃料カット領域をさらに拡大し、燃費の向上をさらに図ることができ、ロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさをさらに安定させることができる。
【0072】
(4−4)変形例
上記では、補機負荷トルクT1+T2及びポンプロス低減分T3に加えてさらに加速度も考慮してロックアップ解除車速を算出したが、補機負荷トルクT1+T2と加速度とに基づいてロックアップ解除車速を算出しても良い。この場合も、補機負荷トルクT1+T2のみによってロックアップ解除車速を算出する場合に比較して、燃費の向上を図ることができ、ロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさを安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用された車両の動力伝達系の模式図。
【図2】コンプレッサ駆動トルクT1とPd圧との関係を説明する図。
【図3】ロックアップ解除車速voffとPd圧との関係を説明する図。
【図4】第1実施形態に係るロックアップ解除制御のフローチャート。
【図5】ALT駆動トルクT2と発電電流との関係を説明する図。
【図6】ロックアップ解除車速voffと補機負荷トルクT1+T2との関係を説明する図。
【図7】第2実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャート。
【図8】ポンプロス低減分T3と吸気圧差ΔPとの関係を説明する図。
【図9】ロックアップ解除車速voffとトルク合計T1+T2+T3との関係を説明する図。
【図10】第3実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャート。
【図11】ロックアップ解除車速voffの車両の加速度による補正。
【図12】第4実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャート。
【符号の説明】
1 エンジン
2 吸気通路
3 クランクシャフト
4 スロットルバルブ
5 吸気圧センサ
6 自動変速機
7 トルクコンバータ
8 ロックアップクラッチ
9 アクチュエータ
11 車速センサ
12 車両Gセンサ
13 エアコン
14 コンプレッサ
15 コンデンサ
16 リザーバタンク
17 Pd圧センサ
18 オルタネータ
19 電流センサ
20 アクセル開度センサ
21 ECU
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の制御装置、特に、エンジンと変速機構とを断接するロックアップクラッチと、エンジンの回転により駆動される補機とを有する車両に適用され、減速中にロックアップクラッチを係合又は開放状態としてロックアップを実行又は解除する車両のロックアップ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、燃費向上のために、減速時に燃料をカットするような車両が提供されている。そして、トルクコンバータを用いた自動変速機を有する車両においては、燃料カットを積極的に行うことを目的として、トルクコンバータのロックアップを行うための制御装置が設けられている場合がある。この制御装置では、ロックアップクラッチによってエンジンと変速機構とを直結又は半直結状態とし、駆動輪の回転によってエンジンの回転を維持することにより、燃料カット領域の拡大による燃費の向上を図っている。このような制御装置では、エアーコンディショナー(以下、エアコンと記す)の使用時には、エアコンのコンプレッサがエンジンの回転により連れ回り駆動されており、エアコンの非使用時に比較してエンジンブレーキが大きくなるため、ロックアップを解除するロックアップ解除車速を高く設定している。このため、エアコン使用時には、燃料カット領域が狭くなり燃費が悪くなるという問題がある。
【0003】
特許文献1には、減速時に燃料カットを行うとともにロックアップを実行する場合に、エアコンの負荷を低下させる減速時エアコンカットを行う車両の制御装置が記載されている。この制御装置では、ロックアップを実行した後、前回の減速時エアコンカットから所定時間が経過していることを条件に、エアコンの負荷を一旦増大した後ゼロ近くに低下させることにより、エンジンの回転数を下がりにくくし、燃料カット領域の拡大を図っている。また、前回の減速時エアコンカットから所定時間が経過していることを条件とすること及びエアコン負荷を低下させる前に一旦増大させることにより、エアコンの効きが悪化するのを抑制している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−234340号公報(第5−7頁、第3,5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の車両の制御装置では、前回の減速時エアコンカットから所定時間が経過しているか否かによってエアコンカットを実行したり、実行しなかったりするため、減速の度にエンジンブレーキの大きさが異なり、乗員に違和感を与える。また、エアコン負荷を一旦増大した後低下させるため、減速中にエアコン負荷が急激に変化し、スムーズな減速感が得られない。
【0006】
また、エアコンの負荷を変動させるため、エアコン本来の目的である車内の温度調節が適切に行えないおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、補機の運転を制限することなく、燃料カット領域を拡大して燃費の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エンジンと変速機構とを断接するロックアップクラッチと、エンジンの回転により駆動される補機とを有する車両に適用され、減速中にロックアップクラッチを係合又は開放状態としてロックアップを実行又は解除する車両のロックアップ制御装置であって、ロックアップ実行手段と、補機負荷算出手段と、解除車速算出手段と、ロックアップ解除手段とを備えている。ロックアップ実行手段は、減速中にロックアップを実行する。補機負荷算出手段は、補機の負荷を算出する。解除車速算出手段は、補機負荷に応じて、ロックアップを解除する車両速度であるロックアップ解除車速を算出する。ロックアップ解除手段は、ロックアップ解除車速に基づいてロックアップを解除する。
【0009】
補機は、例えば、エアコン及びオルタネータである。
【0010】
【発明の効果】
本発明では、補機の運転中にロックアップ解除車速を一律に高く設定するのではなく、補機負荷が小さい場合にはその負荷に応じてロックアップ解除車速を低く設定する。これにより、ロックアップを解除するまでの時間を長くすることができ、駆動輪の回転によりエンジンの回転数を高く維持できるようになる。その結果、燃料カットの時間も長くなり、燃費の向上を図れる。
【0011】
また、補機の運転を制限することなく、ロックアップ解除速度を低下させるので、補機負荷の変動によって減速の度にエンジンブレーキの大きさが変動したり、減速時にスムーズな減速感が損なわれるのを防止できる。また、補機の本来の目的を制限なく実行できる。例えば、空調装置による車内温度の適切な調節やオルタネータによる発電を制限なく行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1)第1実施形態
(1−1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用された車両の動力伝達系の模式図である。この車両の動力伝達系は、エンジン1と、自動変速機6と、電子制御装置(ECU)21とを主に備えている。また、エンジン1の回転によって連れ回り駆動される補機として、エアコン13及びオルタネータ18が配置されている。
【0013】
エンジン1は、吸気通路2を介して吸入される空気と燃料の混合気を燃焼することにより、図示しないピストンを上下運動させ、それをクランクシャフト3の回転運動として出力する。吸気通路2には、スロットルバルブ4と吸気圧センサ5とが配置されている。スロットルバルブ4は、吸気通路2を流れる空気の流量を調節する。吸気圧センサ5は、吸気通路2においてスロットルバルブ4の下流に配置されており、吸気通路2を介してエンジン1に吸入される空気の吸気圧を検出する。
【0014】
自動変速機6は、トルクコンバータ7と変速機構10と車両Gセンサ12とを有している。トルクコンバータ7は、オイル等の作動流体を内部に有しており、この作動流体を媒介としてクランクシャフト2からの回転を変速機7に伝達する。また、トルクコンバータ7はロックアップクラッチ8を有している。ロックアップクラッチ8は、アクチュエータ9により駆動され、エンジン1と変速機構10とを機械的に直結する。アクチュエータ9は、例えば油圧式であり、ECU21からの駆動信号により油圧で駆動される。変速機構10は、ベルト式等の無断変速機構又は歯車式等の有段変速機構であり、トルクコンバータ7からの回転を変速し、駆動輪側に伝達する。変速機構10には車速センサ11が配置されている。車速センサ11は、車両の速度を検出し、ECU21に出力する。車両Gセンサ12は、車両の加速度を検出し、ECU21に出力する。なお、車両Gセンサ12は、車両の加速度を検出する必要がない場合には配置する必要はない。
【0015】
エアコン13は、コンプレッサ14、コンデンサ15、リザーバタンク16及び図示しないエバポレータを冷媒配管で接続して成る冷媒回路によって構成されている。コンプレッサ14は、エンジン1の回転に連れ回り駆動されることにより冷媒を圧縮する。コンデンサ15は、冷媒を外気との間で熱交換をさせることにより、冷媒を膨張させる。リザーバタンク16は冷媒を一時蓄積する。エバポレータは、図示しないブロアファンによって送られる外気又は内気との間で熱交換し、通過する外気又は内気を冷却する。エアコン13は、エバポレータで冷却された空気を車内に供給し、車内温度を調節している。また、リザーバタンク16にはPd圧センサ17が配置されている。Pd圧センサ17は、冷媒の液体圧力であるPd圧を検出し、ECU21に出力する。
【0016】
オルタネータ18は、エンジン1の回転により連れ回り駆動されることにより発電し、発電電力は図示しないバッテリに蓄えられる。オルタネータ18には電流センサ19が配置されている。電流センサ19は、オルタネータ18の発電電流を検出し、ECU21に出力する。
【0017】
アクセル開度センサ20は、アクセルペダルの踏み込み量を検出し、ECU21に出力する。
【0018】
ECU21は、マイクロコンピュータと、各種制御プログラムやパラメータを記憶しているROMと、各種センサからの検出値や算出結果を一時的に記憶するRAMとを有している。ECU21は、各種センサからの検出結果に基づいて、エンジン制御、自動変速機制御、エアコン制御、オルタネータ制御などを行う。
【0019】
(1−2)ロックアップ解除の制御
図2は、コンプレッサ14の駆動に必要なコンプレッサ駆動トルクT1とPd圧との関係を説明する図である。図3は、ロックアップ解除車速voffとPd圧との関係を説明する図である。
【0020】
エアコン13のコンプレッサ14は、エンジン1に連れ回り駆動される補機の中でも最も負荷の大きいものであり、コンプレッサ駆動トルクT1が大きくなるほどエンジン1の回転に対するフリクションが大きくなり、エンジンブレーキが大きくなる。そのため、従来装置においては、前述のように、車両の減速時にロックアップを実行している場合において、エアコン運転時では、エアコン非運転時に比較してロックアップ解除車速を高めに設定している。具体的には、図3に示すように、エアコン非運転時には、直線lBに示すようにロックアップ解除車速を一定値v1とし、エアコン運転時にはロックアップ解除車速をv1より大きい一定値v0としている。
【0021】
ここで、エアコン運転時のロックアップ解除車速は、Pd圧がPdAの場合のコンプレッサ駆動トルクT1=T1Aに基づいて決められている。このことは、図2に示すように、外気温が低い場合等のようにコンプレッサ駆動トルクT1がT1Aよりも小さい場合には、ロックアップ解除車速voffをv0より低く設定できるにも関わらず、一定値v0に設定していることになる。逆に、コンプレッサ駆動トルクT1がT1Aよりも大きい場合には、エンジンブレーキが大きくなり過ぎるのを防止するためにロックアップ解除車速をv0より高く設定すべきにも関わらず、一定値v0に設定していることになる。
【0022】
そこで、本実施形態では、図3の曲線l1で示すように、Pd圧の大きさに応じてロックアップ解除車速voffを可変とする。曲線l1は、ロックアップ解除時のエンジンブレーキがPd圧に関わらず一定となるように予め測定して求めておく。この曲線l1に基づいてロックアップ解除車速voffを設定すると、Pd圧がPdAよりも小さい領域ではロックアップ解除車速をv0よりも低く設定することにより、燃料カット領域を拡大できる。また、Pd圧がPdAより大きい領域ではロックアップ解除車速をv0より大きく設定することにより、エンジンブレーキが大きくなりすぎる前にロックアップを解除できるようになる。
【0023】
(1−3)フローチャート
図4は、本実施形態に係るロックアップ解除制御のフローチャートである。
【0024】
ステップS11:アクセル開度センサ20からの検出値によりアイドル判定を行う。アクセルを戻している場合はアイドルONと判定し、ステップS12に移行する。アクセルを戻していない場合にはアイドルOFFと判定し、ロックアップ解除制御の処理を終了する。
【0025】
ステップS12:ロックアップ状態の判定を行い、ロックアップ実行中であればステップS13に移行し、ロックアップ実行中でなければロックアップ解除制御の処理を終了する。
【0026】
ステップS13:Pd圧センサ17からPd圧を読み込む。
【0027】
ステップS14:図3の曲線l1に基づいてロックアップ解除車速voffを算出する。
【0028】
ステップS15:車速センサ6で検出する車速vがロックアップ解除車速voffまで下がったか否かを判定する。車速vがロックアップ解除車速voffまで下がった場合はステップS16に移行し、車速vがロックアップ解除車速voffまで下がっていない場合にはステップS13に戻る。
【0029】
ステップS16:ロックアップを解除する。
【0030】
(1−4)まとめ
本実施形態によれば、エアコン13の負荷としてPd圧を検出し、Pd圧に応じてロックアップ解除車速を可変とすることにより、Pd圧が低い領域ではロックアップ解除車速voffを低減することができる。この結果、燃料カット領域を拡大して燃費を向上させることができる。
【0031】
また、エアコン13の負荷の変動に応じてロックアップ解除時のエンジンブレーキが一定の大きさになるようにロックアップ解除車速voffを設定するので、エアコン13の負荷の大きさに関わらずロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさを安定させることができる。
【0032】
また、エアコン1の負荷を変動させることなくロックアップ解除制御を行うので、減速の度にエンジンブレーキの大きさが変動したり、減速時にスムーズな減速感が損なわれるのを防止できる。また、エアコン13による車内温度の調節に影響を与えることなく、ロックアップ解除の制御を行える。
(2)第2実施形態
(2−1)ロックアップ解除の制御
第2実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用される車両の動力伝達系の模式図も、図1と同様であるので説明を省略する。
【0033】
図5は、オルタネータ18の駆動に必要なALT駆動トルクT2と発電電流との関係を説明する図である。図6は、ロックアップ解除車速と補機負荷トルクとの関係を説明する図である。ここで、補機負荷トルクは、エアコン13のコンプレッサ14の駆動に必要なコンプレッサ駆動トルクT1と、オルタネータ18の駆動に必要なALT駆動トルクT2との和T1+T2である。
【0034】
図6において、直線lAは、コンプレッサ駆動トルクT1=T1A(一定)、ALT駆動トルクT2=T2A(一定)とした場合のロックアップ解除車速voffであり、図3のlAに対応している。図3では、Pd圧を横軸として記載しているが、ここでは補機負荷トルクT1+T2を横軸として記載している。曲線l1は、コンプレッサ駆動トルクT1の大きさに応じてロックアップ解除車速を可変とするものであり、図3のl1に対応している。
【0035】
第1実施形態では、エンジン1に連れ回り駆動される補機としてエアコン13のみを考慮したが、オルタネータ18もエアコン13に次いでエンジンブレーキに影響を及ぼす補機であり、オルタネータ18の駆動に必要なALT駆動トルクT2は図5に示すように発電電流に応じて変化する。このため、ALT駆動トルクT2の変化をロックアップ解除車速voffに反映し、図6の曲線l2に示すようにロックアップ解除車速voffを設定する。曲線l2は、補機負荷トルクT1+T2の大きさに関わらず、ロックアップ解除時のエンジンブレーキが一定となるように測定により求める。曲線l2と曲線l1を比較すると分かるように、ALT駆動トルクT2の変化を反映すると、補機負荷トルクが小さい領域では、曲線l1よりもさらにロックアップ解除速度voffを低く設定できる。
【0036】
ロックアップ解除速度voffの算出では、Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出し、補機負荷トルクT1+T2を算出する。そして、補機負荷トルクT1+T2に応じて、図6の曲線l2からロックアップ解除車速を算出する。
【0037】
(2−2)フローチャート
第2実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャートである。
【0038】
ステップS21及びS22は、前述したステップS11及びS12と同様の処理であるので、説明を省略する。
【0039】
ステップS23:Pd圧センサ17からPd圧を読み込み、電流センサ19から発電電流を読み込む。
【0040】
ステップS24:Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出する。
【0041】
ステップS25:補機負荷トルクT1+T2を算出する。
【0042】
ステップS26:補機負荷トルクT1+T2に基づいて図6の曲線l2からロックアップ解除車速を算出する。
【0043】
ステップS27:車速センサ6で検出する車速vがロックアップ解除車速voffまで下がったか否かを判定する。車速vがロックアップ解除車速voffまで下がった場合はステップS28に移行し、車速vがロックアップ解除車速voffまで下がっていない場合にはステップS23に戻る。
【0044】
ステップS28:ロックアップを解除する。
【0045】
(2−3)まとめ
本実施形態によれば、オルタネータ18の駆動に必要なALT駆動トルクT2の変動も考慮することにより、ロックアップ解除車速をさらに低く設定することができ、燃費をさらに向上できる。
【0046】
また、オルタネータ18のALT駆動トルクT2の変動も考慮してロックアップ解除時のエンジンブレーキが一定となるようにロックアップ解除車速を設定するため、ロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさをさらに安定させることができる。
【0047】
また、オルタネータ18による発電に影響を受けることなく、ロックアップ解除制御を行うことができる。
(3)第3実施形態
(3−1)ロックアップ解除の制御
第3実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用される車両の動力伝達系の模式図も、図1と同様であるので説明を省略する。
【0048】
図8は、エンジン1のポンプロス低減分T3と吸気圧差ΔPとの関係を説明する図である。吸気圧差ΔPは、標高0mの標準状態の吸気圧からの差であり、標高が高くなる程大きくなる。ポンプロス低減分T3は、標高0mの標準状態のポンプロスからの低減分であり負の値である。図9は、ロックアップ解除車速voffとトルク合計との関係を説明する図である。ここで、トルク合計は、補機負荷トルクT1+T2とポンプロス低減分T3とを合計したT1+T2+T3である。
【0049】
なお、本実施形態例では、吸気圧差ΔPに対するポンプロス低減分T3を測定しておき、後述するように吸気圧センサ5の検出値に基づいてポンプロス低減分T3を算出するが、標高0mの標準状態の大気圧からの大気圧差に対してポンプロス低減分T3を設定してもよい。この場合、車両に大気圧センサを設けておき、大気圧センサからの検出値に基づいてポンプロス低減分T3を算出する。
【0050】
第2実施形態では、補機負荷トルクとしてエアコン13のコンプレッサ駆動トルクT1及びオルタネータ18のALT駆動トルクT2を考慮したが、本実施形態では、エンジン1自体のフリクションとしてのポンプロスをも考慮する。ポンプロスは、標高0mの標準状態で最も大きく、標高が高くなるに従い小さくなる。具体的には、標高が高くなるほど、吸気圧差ΔPが大きくなり、ポンプロス低減分T3は負の方向に大きくなる。すなわち、ポンプロスは標高が高くなるほどエンジンブレーキを低減するように作用するので、ポンプロスも考慮すれば、ロックアップ解除車速をさらに低減できる。
【0051】
具体的には、補機負荷トルクT1+T2にポンプロス低減分T3(負の値)を加えたトルク合計T1+T2+T3に応じて、図9のl3に示すようにロックアップ車速voffを設定する。曲線l3は、トルク合計T1+T2+T3の大きさに関わらずロックアップ解除時の車速が一定となるように測定により求める。
【0052】
ロックアップ解除速度の算出は以下のように行う。まず、Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出し、吸気圧差ΔPに基づいて図8からポンプロス低減分T3(負の値)を算出する。そして、トルク合計T1+T2+T3に基づいて図9の曲線l3からロックアップ解除車速voffを算出する。
【0053】
(3−2)フローチャート
図10は、第3実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャートである。
【0054】
ステップS31及びS32は、前述したステップS11及びS12と同様の処理であるので、説明を省略する。
【0055】
ステップS33:Pd圧センサ17からPd圧を読み込み、電流センサ19から発電電流を読み込み、吸気圧センサ4から吸気圧を読み込む。
【0056】
ステップS34:Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出する。また、標高0mの吸気圧から吸気圧センサ4で検出した吸気圧を減算して吸気圧差ΔPを算出し、吸気圧差ΔPに基づいて図8からポンプロス低減分T3(負の値)を求める。
【0057】
ステップS35:トルク合計T1+T2+T3を算出する。
【0058】
ステップS36:トルク合計T1+T2+T3に基づいて図9の曲線l3からロックアップ解除車速voffを算出する。
【0059】
ステップS37:車速センサ6で検出する車速vがロックアップ解除車速voffまで下がったか否かを判定する。車速vがロックアップ解除車速voffまで下がった場合はステップS38に移行し、車速vがロックアップ解除車速voffまで下がっていない場合にはステップS33に戻る。
【0060】
ステップS38:ロックアップを解除する。
【0061】
(3−3)まとめ
本実施形態では、補機負荷トルクに加えポンプロスの変動も考慮することにより、ロックアップ解除車速voffをさらに低減して燃費の向上を図ることができ、ロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさをさらに安定させることができる。
(4)第4実施形態
(4−1)ロックアップ解除の制御
第4実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用される車両の動力伝達系の模式図も、図1と同様であるので説明を省略する。
【0062】
エンジンブレーキの大きさは、補機負荷トルクやポンプロスだけでなく、車両の乗員数や車両が走行する道の勾配によっても影響を受ける。例えば、乗員数が多い場合や下り坂ではエンジンブレーキが低下するので、ロックアップ解除車速に反映することができる。そこで、本実施形態では、車両Gセンサ12により車両の加速度を検出し、減速度が所定の値(例えば0.06m/s2)以下になった場合には、図11に示すように、減速度が小さくなるほどロックアップ解除車速の曲線l3を曲線l41、l42・・・l4nのように低下させる補正を行う。
【0063】
(4−2)フローチャート
図12は、第4実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャートである。
【0064】
ステップS41及びS42は、前述したステップS11及びS12と同様の処理であるので、説明を省略する。
【0065】
ステップS43:Pd圧センサ17からPd圧を読み込み、電流センサ19から発電電流を読み込み、吸気圧センサ4から吸気圧を読み込み、車両Gセンサ12から加速度を読み込む。
【0066】
ステップS44:Pd圧に基づいて図2からコンプレッサ駆動トルクT1を算出し、発電電流に基づいて図5からALT駆動トルクT2を算出する。また、標高0mの吸気圧から吸気圧センサ4で検出した吸気圧を減算して吸気圧差ΔPを算出し、吸気圧差ΔPに基づいて図8からポンプロス低減分T3(負の値)を求める。
【0067】
ステップS45:トルク合計T1+T2+T3を算出する。
【0068】
ステップS46:トルク合計T1+T2+T3及び加速度に応じて、図11の曲線l41〜l4nの何れかに基づいてロックアップ解除車速voffを算出する。
【0069】
ステップS47:車速センサ6で検出する車速vがロックアップ解除車速voffまで下がったか否かを判定する。車速vがロックアップ解除車速voffまで下がった場合はステップS48に移行し、車速vがロックアップ解除車速voffまで下がっていない場合にはステップS43に戻る。
【0070】
ステップS48:ロックアップを解除する。
【0071】
(4−3)まとめ
本実施形態では、車両の加速度も考慮してロックアップ解除車速voffを算出することにより、燃料カット領域をさらに拡大し、燃費の向上をさらに図ることができ、ロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさをさらに安定させることができる。
【0072】
(4−4)変形例
上記では、補機負荷トルクT1+T2及びポンプロス低減分T3に加えてさらに加速度も考慮してロックアップ解除車速を算出したが、補機負荷トルクT1+T2と加速度とに基づいてロックアップ解除車速を算出しても良い。この場合も、補機負荷トルクT1+T2のみによってロックアップ解除車速を算出する場合に比較して、燃費の向上を図ることができ、ロックアップ解除時のエンジンブレーキの大きさを安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両のロックアップ制御装置が適用された車両の動力伝達系の模式図。
【図2】コンプレッサ駆動トルクT1とPd圧との関係を説明する図。
【図3】ロックアップ解除車速voffとPd圧との関係を説明する図。
【図4】第1実施形態に係るロックアップ解除制御のフローチャート。
【図5】ALT駆動トルクT2と発電電流との関係を説明する図。
【図6】ロックアップ解除車速voffと補機負荷トルクT1+T2との関係を説明する図。
【図7】第2実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャート。
【図8】ポンプロス低減分T3と吸気圧差ΔPとの関係を説明する図。
【図9】ロックアップ解除車速voffとトルク合計T1+T2+T3との関係を説明する図。
【図10】第3実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャート。
【図11】ロックアップ解除車速voffの車両の加速度による補正。
【図12】第4実施形態におけるロックアップ解除制御のフローチャート。
【符号の説明】
1 エンジン
2 吸気通路
3 クランクシャフト
4 スロットルバルブ
5 吸気圧センサ
6 自動変速機
7 トルクコンバータ
8 ロックアップクラッチ
9 アクチュエータ
11 車速センサ
12 車両Gセンサ
13 エアコン
14 コンプレッサ
15 コンデンサ
16 リザーバタンク
17 Pd圧センサ
18 オルタネータ
19 電流センサ
20 アクセル開度センサ
21 ECU
Claims (9)
- エンジンと変速機構とを断接するロックアップクラッチと、前記エンジンの回転により駆動される補機とを有する車両に適用され、減速中に前記ロックアップクラッチを係合又は開放状態としてロックアップを実行又は解除する車両のロックアップ制御装置であって、
減速中にロックアップを実行するロックアップ実行手段と、
前記補機の負荷を算出する補機負荷算出手段と、
前記補機負荷に応じて、前記ロックアップを解除する車両速度であるロックアップ解除車速を算出する解除車速算出手段と、
前記ロックアップ解除車速に基づいて前記ロックアップを解除するロックアップ解除手段と、
を備える車両のロックアップ制御装置。 - 前記補機は空調装置を含み、
前記補機負荷算出手段は、前記空調装置の負荷を算出する第1負荷算出手段を有し、
前記解除車速算出手段は、前記第1負荷算出手段の算出結果に応じて前記ロックアップ解除車速を算出する、
請求項1に記載の車両のロックアップ制御装置。 - 前記補機はオルタネータをさらに含み、
前記補機負荷算出手段は、前記オルタネータの負荷を算出する第2負荷算出手段をさらに有し、
前記解除車速算出手段は、前記第1負荷算出手段及び第2負荷算出手段の少なくとも一方の算出結果に応じて前記ロックアップ解除車速を算出する、
請求項2に記載の車両のロックアップ制御装置。 - 前記エンジンのポンプロスを算出するポンプロス算出手段をさらに備え、
前記解除車速算出手段は、前記補機負荷と前記ポンプロスとの合計に応じて前記ロックアップ車速を算出する、
請求項1から3のいずれかに記載の車両のロックアップ制御装置。 - 前記車両の加速度を検出する車両Gセンサと、
前記解除車速算出手段によって算出された前記ロックアップ解除車速を前記加速度に応じて補正する解除車速補正手段と、
をさらに備える請求項1から4のいずれかに記載の車両のロックアップ制御装置。 - 前記第1負荷算出手段は、前記空調装置の冷媒のPd圧を検出するPd圧検出手段を有し、
前記解除車速算出手段は、前記Pd圧に応じて前記ロックアップ車速を算出する、
請求項2に記載の車両のロックアップ制御装置。 - 前記第1負荷算出手段は、前記空調装置の冷媒のPd圧を検出するPd圧検出手段と、前記Pd圧に基づいて前記空調装置のコンプレッサの駆動トルクを算出する第1駆動トルク算出手段とを有し、
前記第2負荷算出手段は、前記オルタネータの発電電流を検出する電流検出手段と、前記発電電流に基づいて前記オルタネータの駆動トルクを算出する第2駆動トルク算出手段とを有している、
請求項3に記載の車両のロックアップ制御装置。 - 前記エンジンが吸入する空気の吸気圧を検出する吸気圧センサをさらに備え、
前記ポンプロス算出手段は、前記吸気圧に基づいて前記エンジンのポンプロスを算出する、
請求項4に記載の車両のロックアップ制御装置。 - 大気圧を検出する大気圧センサをさらに備え、
前記ポンプロス算出手段は、前記大気圧に基づいて前記エンジンのポンプロスを算出する、
請求項4に記載の車両のロックアップ制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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