JP2004221539A - 高周波発生器のノイズフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 コア型インダクタの巻線間隔を調整してノイズ減衰帯域を極大化する高周波発生器のノイズフィルタを提供する。
【解決手段】 第1間隔で巻き付けられた第1巻線部、第2間隔で巻き付けられた第2巻線部、及び第1間隔で巻き付けられた第3巻線部が相互直列で連結されてなるチョークコイルと、前記チョークコイルに挿入される高周波エネルギー吸収部材とを含んでなり、前記高周波エネルギー吸収部材は酸化鉄、すず合金及びフェライトからなる群から選択され、前記高周波エネルギー吸収部材は30〜1000MHz帯域のノイズを減衰させるための断面積を有する。
【選択図】 図2B
【解決手段】 第1間隔で巻き付けられた第1巻線部、第2間隔で巻き付けられた第2巻線部、及び第1間隔で巻き付けられた第3巻線部が相互直列で連結されてなるチョークコイルと、前記チョークコイルに挿入される高周波エネルギー吸収部材とを含んでなり、前記高周波エネルギー吸収部材は酸化鉄、すず合金及びフェライトからなる群から選択され、前記高周波エネルギー吸収部材は30〜1000MHz帯域のノイズを減衰させるための断面積を有する。
【選択図】 図2B
Description
本発明は高周波発生器に係り、より詳しくは高周波発生器のノイズフィルタに関するものである。
マグネトロン、クライストロン、進行波管、半導体素子などのような高周波発生器は多様な分野で応用されている。このような高周波発生器においては、不要な高周波エネルギーの漏洩を防止するためのノイズフィルタが多く使用されるが、高周波エネルギーの漏洩はラジオ、TVなどのような電子機器に雑音として作用する。このため、高周波発生器における高周波エネルギー漏洩防止は非常に重要である。ノイズフィルタは一般にチョークコイルのようなインダクタンス素子、キャパシタ、遮蔽用ケースなどから構成され、電力供給用導電体に連結される。
図1A及び図1Bは従来の高周波発生器のノイズフィルタを示す部分断面図及び平面図であって、大韓民国公開特許公報10−1999−72650に開示されたマグネトロン装置を示す。同図に示すように、ノイズフィルタ120はマグネトロン100の下部に設けられる。ノイズフィルタ120のフィルタケース144の内部にはコア型インダクタ150と空心型インダクタ152が直列で連結されてなるチョークコイル154が装着される。コア型インダクタ150は巻線の内部に高周波吸収部材148が挿入されたものであり、空心型インダクタ152は巻線の内部に高周波吸収部材148が挿入されていないものである。空心型インダクタ152はステム端子156a、156bを介してステム156に連結され、コア型インダクタ150はコンデンサ158に連結される。
一般のコア型インダクタの場合、巻線数を調整して400MHz帯域以下のノイズを減らすことができ、空心型インダクタの場合、巻線数を調整して700〜1000MHz帯域のノイズを減らすことができる。図1A及び図1Bに示す従来のノイズフィルタにおいては、コア型インダクタ150と空心型インダクタ152を直列で連結し、高周波吸収部材148の断面積を400〜1000MHz帯域のノイズを減らすようにした。
しかし、このような従来のノイズ減衰帯域が400〜1000MHzに制限されているため、30〜400MHz帯域のノイズ減衰効果は期待できない。
したがって、本発明は前記のような従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的はチョークコイル内に設けられたコア型インダクタの巻線間隔を調整してノイズ減衰帯域を極大化する高周波発生器のノイズフィルタを提供することにある。
前記のような目的を達成するため、本発明は、第1間隔で巻き付けられた第1巻線部、第2間隔で巻き付けられた第2巻線部、及び第1間隔で巻き付けられた第3巻線部が相互直列で連結されてなるチョークコイルと、前記チョークコイルに挿入される高周波エネルギー吸収部材とを含んでなることを特徴とする高周波発生器のノイズフィルタを提供する。
前記高周波エネルギー吸収部材は、酸化鉄、すず合金及びフェライトからなる群から選択される。
前記高周波エネルギー吸収部材は、30〜1000MHz帯域のノイズを減衰させるための断面積を有する。
以上説明したように、本発明による高周波発生器のノイズフィルタは、コア型インダクタの巻線間隔を調整することにより、高周波発生器から漏洩する30〜1000MHz帯域のノイズ減衰効果を提供する。
以下、本発明の好ましい実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図2Aは本発明によるノイズフィルタのインダクタの構造を示すものである。同図に示すように、本発明によるノイズフィルタのチョークコイル204は、第1コア型インダクタ204a、第2コア型インダクタ204b、及び第3コア型インダクタ204cが直列で連結される構造である。第1及び第3コア型インダクタ204a、204cは巻線間隔が非常に小さく、第2コア型インダクタ204bは第1及び第3コア型インダクタ204a、204cに比べ巻線間隔が大きい。コア202は第1、第2、第3コア型インダクタ204a、204b、204cに挿入される。コア202は高周波吸収部材であり、フェライト、鉄、セラミックなどの磁性体からなる。
図2Bは本発明による高周波発生器のノイズフィルタを示すものである。同図に示すように、本発明によるノイズフィルタ220のフィルタケース244の内部には、第1ないし第3コア型インダクタ204a、204b、204cが直列で連結されてなるチョークコイル204が装着される。第1及び第3コア型インダクタ204a、204cはコイルの巻線間隔が非常に小さく、第2コア型インダクタ204bは巻線間隔が相対的に大きい。
図3は図2Bの高周波発生器のノイズフィルタの連結構造を示すものである。同図に示すように、第1コア型インダクタ204aの一端はステム256のステム端子256a、256bを介してマグネトロン300に連結され、第3コア型インダクタ204cの一端208はコンデンサ258に連結される。
このような構造の本発明による高周波発生器のノイズフィルタに対して実施したノイズ減衰効果測定実験の結果によると、400〜900MHz帯域におけるノイズ減衰効果が卓越した。図4は本発明による高周波発生器のノイズフィルタのノイズ実験の結果を示すグラフであるが、実験の条件のつぎのようである。
測定基準は電子波障害防止基準法であるEN5501又はCISPR11を適用し、測定場所はEMIチャンバー(Electro-magnetic Interference Chamber, 10m chamber or Open site)である。測定範囲は30〜230MHz及び230〜1000MHzである。測定方法は本発明によるノイズフィルタを採用した製品を定格電圧で稼動し、出力は最大にした。測定時の負荷はCISPR11が規定する負荷である1000ccの水を用いた。
このような条件で実験した結果、図4に示すように、従来技術に比べ、本発明によるノイズフィルタを採用した製品における高周波ノイズ漏洩量が30〜1000MHz帯域の全般にわたって著しく減少することが分る。
204 チョークコイル
204a 第1コア型インダクタ
204b 第2コア型インダクタ
204c 第2コア型インダクタ
220 ノイズフィルタ
244 ノイズフィルタ
258 コンデンサ
300 マグネトロン
204a 第1コア型インダクタ
204b 第2コア型インダクタ
204c 第2コア型インダクタ
220 ノイズフィルタ
244 ノイズフィルタ
258 コンデンサ
300 マグネトロン
Claims (12)
- 第1間隔で巻き付けられた第1巻線部、第2間隔で巻き付けられた第2巻線部、及び第1間隔で巻き付けられた第3巻線部が相互直列で連結されてなるチョークコイルと、
前記チョークコイルに挿入される高周波エネルギー吸収部材と
を含んでなることを特徴とする高周波発生器。 - 前記高周波エネルギー吸収部材は、酸化鉄、すず合金及びフェライトからなる群から選択される1種からなることを特徴とする請求項1に記載の高周波発生器。
- 前記高周波エネルギー吸収部材は、30〜1000MHz帯域のノイズを減衰させるための断面積を有することを特徴とする請求項1に記載の高周波発生器。
- コンデンサを有する高周波発生器のノイズフィルタにおいて、
第1間隔で巻き付けられた第1巻線部、第2間隔で巻き付けられた第2巻線部、及び第1間隔で巻き付けられた第3巻線部が相互直列で連結されてなり、前記第1巻線部の一端が高周波発生器に電気的に連結され、前記第3巻線部の一端が前記コンデンサに連結されるように構成されるチョークコイルと、
前記チョークコイルに挿入される高周波エネルギー吸収部材と
を含んでなることを特徴とする高周波発生器のノイズフィルタ。 - 前記高周波エネルギー吸収部材は、酸化鉄、すず合金及びフェライトからなる群から選択される1種からなることを特徴とする請求項4に記載の高周波発生器のノイズフィルタ。
- 前記高周波エネルギー吸収部材は、30〜1000MHz帯域のノイズを減衰させるための断面積を有することを特徴とする請求項4に記載の高周波発生器のノイズフィルタ。
- 高周波信号を発生するマグネトロンと、
前記マグネトロンの高周波信号の漏洩を防止するため、前記マグネトロンに装着されたノイズフィルタと
を含んでなり、
前記ノイズフィルタは、
第1間隔で巻き付けられた第1巻線部、第2間隔で巻き付けられた第2巻線部、及び第1間隔で巻き付けられた第3巻線部が相互直列で連結されてなるチョークコイルと、
前記チョークコイルに挿入される高周波エネルギー吸収部材と
を含むことを特徴とする調理装置。 - 前記高周波エネルギー吸収部材は、酸化鉄、すず合金及びフェライトからなる群から選択される1種からなることを特徴とする請求項7に記載の調理装置。
- 前記高周波エネルギー吸収部材は、30〜1000MHz帯域のノイズを減衰させるための断面積を有することを特徴とする請求項7に記載の調理装置。
- コンデンサを有する高周波発生器のノイズフィルタにおいて、
第1間隔で巻き付けられた第1コア型インダクタ、第2間隔で巻き付けられた第2コア型インダクタ、及び第1間隔で巻き付けられた第3コア型インダクタが相互直列で連結されてなり、前記第1コア型インダクタの一端が高周波発生器に電気的に連結され、前記第3コア型インダクタの一端が前記コンデンサに連結されるように構成されるチョークコイルと、
前記チョークコイルに挿入される高周波エネルギー吸収部材と
を含んでなることを特徴とする高周波発生器のノイズフィルタ。 - 前記第1及び第3コア型インダクタは、巻線間隔が小さく、前記第2コア型インダクタは、巻線間隔が大きく構成され、前記ノイズフィルタのノイズを減衰させることを特徴とする請求項10に記載の高周波発生器のノイズフィルタ。
- コンデンサを有する高周波発生器のノイズフィルタにおいて、
巻線間隔が異なる第1、第2及び第3コア型インダクタを含み、前記第1コア型インダクタの一端が前記高周波発生器に電気的に連結され、前記第3コア型インダクタの一端が前記コンデンサに連結されるように構成されるチョークコイルと、
前記チョークコイルに挿入される高周波エネルギー吸収部材と
を含んでなることを特徴とする高周波発生器のノイズフィルタ。
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