JP2669942B2 - インバ−タ電源用マグネトロン - Google Patents

インバ−タ電源用マグネトロン

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JP2669942B2
JP2669942B2 JP3024725A JP2472591A JP2669942B2 JP 2669942 B2 JP2669942 B2 JP 2669942B2 JP 3024725 A JP3024725 A JP 3024725A JP 2472591 A JP2472591 A JP 2472591A JP 2669942 B2 JP2669942 B2 JP 2669942B2
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inductor
coil
core
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magnetron
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芳 甚野
聡 中井
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバ−タ電源用マグネ
トロンに関し、特にそのフィルタ回路におけるインダク
タに係る。
【0002】
【従来の技術】現在、家庭用電子レンジなどにはマイク
ロ波発生用にマグネトロンが使用されているが、不要輻
射に対する制限が厳しいため、マグネトロンにも不要輻
射対策が必要とされている。
【0003】一般に、マグネトロンにおける不要輻射の
周波数帯域は、低周波からマイクロ波に至るまで大きな
周波数帯域を含んでいるため、不要輻射防止対策として
図5に示すようなマグネトロン本体10の陰極端子11にイ
ンダクタ12及びコンデンサ13よりなるフィルタ回路を接
続している。この構成を図6により説明すると、14は陰
極ステムで、その陰極ステム14に固定された陰極端子11
にインダクタ12を介して貫通コンデンサ13の貫通導体15
が接続されている。16は陰極ステム14及びインダクタ12
を包囲するシールドケースで、一側面に透孔を穿設して
おり、この透孔にシ−ルドケ−ス16内側から貫通コンデ
ンサ13を外側に突出させ、貫通コンデンサ13の接地電極
17をシ−ルドケ−ス16内面に接続し、シ−ルドケ−ス16
に接地電極17をネジ18で固定している。
【0004】ところで上記フィルタ回路のインダクタ12
は、フェライトコア19の外周にフォルマル銅線等の絶縁
被覆線よりなるコイル20が、密着して巻回されたコア型
インダクタである。しかしながら、陰極端子11より漏洩
する不要輻射には、マグネトロンの発振周波数であるマ
イクロ波も含まれることから、フェライトコア19がこの
マイクロ波を吸収し、かなり高温になる。その結果コイ
ル20の絶縁被覆が損焼して絶縁不良を起こしたり、フェ
ライトコア19に割れを生じたりする。
【0005】そこで従来より、上記問題点を解決するた
めに、特公昭57−17344号公報等によりマグネト
ロン本体とコア型インダクタとの間に空芯型インダクタ
を接続し、入力端子側に伝わって出ようとすマイクロ波
の大部分の電力が直接コア型インダクタに伝送されるの
を抑制する技術が開示されている。
【0006】さて、近年電子レンジなどのマグネトロン
駆動用電源には、商用交流電源を一端整流し、得られた
直流をスイッチング回路で高周波交流とし、この高周波
交流を変圧器に入力するインバ−タ電源が普及し始め
た。このインバータ電源による電源出力は高周波である
ために、従来のインダクタではインダクタンスが高すぎ
て用いることができないばかりでなく、インダクタでの
発熱が電流の表皮効果により助長さるため、この発熱を
より抑制するための対策も必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はインバータ電
源で駆動するマグネトロンにおいて、上記問題点を解決
する構造のマグネトロンを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、マグネトロン本体の陰極端子を包囲し、外
部接続端子を備えたシールドケースと、該シールドケー
スに収納され、前記外部接続端子と陰極端子との間に貫
通コンデンサとインダクタよりなるフィルタ回路を具備
するマグネトロンにおいて、前記インダクタはコア型イ
ンダクタと空芯型インダクタにより構成され、前記イン
ダクタは、コイルの線径を1.3mmから1.5mm、コイ
ル外径を7.5mmから8.5mmの範囲とすると共に、前
記コア型インダクタのコイルの巻数を4.5巻以上5.
5巻以下とし、前記空芯型インダクタのコイルの巻数を
2.5巻以上4.5巻以下としたことを特徴とするもの
である。
【0009】さらには、上記インダクタにおいて、コア
型インダクタと空芯型インダクタの連結部を直線状とし
た。
【0010】
【作用】コア型インダクタと空芯型インダクタにより構
成されたフィルタ回路において、コア型インダクタはコ
イルの巻数を4.5巻以上5.5巻以下とし、空芯型イ
ンダクタのコイルの巻数は2.5巻以上4.5巻以下と
したため、動作時に入力端子側に伝わって出ようとする
マイクロ波の一部が、空芯型インダクタによって反射さ
れ、直接大部分のマイクロ波がコア型インダクタに吸収
されることがなく、また各々のコイルの巻数が少ないこ
とから、高周波電流による表皮効果を抑えることがで
き、高周波に対するインダクタンスも低くすることがで
きる。
【0011】さらには、上記インダクタにおいて、コア
型インダクタと空芯型インダクタの連結部を直線状とし
たので、コア型インダクタのコイルに対するコアの位置
が多少ずれても、コア型インダクタのインダクタンスは
大きく変化しない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図4によ
り説明する。
【0013】本発明と従来例の異なる点はインダクタの
構成のみであり、該インダクタのコイルの巻数を減少さ
せ、かつコイルの巻数を最適化したことにある。1は本
発明による一実施例のインダクタであり、2は電波吸収
体で比透磁率の高いフェライトコアである。3はフェラ
イトコア2の外周に密接してコイルを巻回されたコア型
インダクタであり、コイルの巻数は4.5巻である。ま
た4はコイルよりなる空芯型インダクタであり、コイル
の巻数は2.5巻である。インダクタの一方端7はマグ
ネトロン本体の陰極端子に、他方端8は貫通コンデンサ
に接続されている。
【0014】一般にインバ−タ用マグネトロンでは、イ
ンダクタのインダクタンスをできるだけ小さくしておか
なければ、入力電圧を上げなければならず、インバ−タ
回路の本来の目的の一つであるところの高周波トランス
の小型化を実現できない。また表皮効果による温度上昇
もできるだけ抑制しなけばならないので、コイルの巻数
を少なくしておくことが必要である。
【0015】従来より、インダクタの温度上昇の割合の
減少率はインダクタの抵抗の減少率と一致し、インダク
タの抵抗値と温度上昇の割合が密接に関係していること
が知られている(特開昭63−155529号公報)。
【0016】そこで本発明においては、まず空芯型イン
ダクタ4のコイルの巻数とインダクタ1の温度の関係を
見出した。図2は、コア型インダクタ3のコイルの巻数
を4.5巻で一定とし、空芯型インダクタ4のコイルの
巻数を変化させた場合のインダクタ1の温度変化を測定
したものである。測定条件は室温(20℃)において、
周波数を30〜40KHz、コイルの線径を1.3〜
1.5mm、コイル外径を7.5〜8.5mmとした。
測定結果はコイルの巻数のみを変化させて、その平均値
を求めたものである。
【0017】空芯型インダクタ4のコイルの巻数が2.
5巻以下でインダクタ1の温度が高いのは、入力端子側
に伝わって出ようとすマイクロ波がコア型インダクタ3
に吸収されるためであり、また、4.5巻以上でインダ
クタ1の温度が上昇し始めるのは、全体としてのコイル
の巻数が多くなり、表皮効果による影響が大きくなった
ものと考えられる。
【0018】次に、コア型インダクタ3のコイルの巻数
とインダクタ1の温度の関係を見出した。図3は空芯型
インダクタ4のコイルの巻数を2.5巻で一定とし、コ
ア型インダクタ3のコイルの巻数を変化させた場合のイ
ンダクタ1の温度変化を測定したものである。
【0019】コア型インダクタ3のコイルの巻数が4.
5巻以下でインダクタ1の温度が上昇し始めているの
は、インダクタ1のインダクタンスが低下し、電流が多
く流れるようになったためであり、また、5.5巻以上
で温度が上昇し始めるのは、上記同様にコイルの巻数が
多くなったことによる表皮効果の影響と考えられる。
【0020】ここで図示してないが、コア型インダクタ
3のコイルの巻数が5.5巻、空芯型インダクタ4のコ
イルの巻数が4.5巻ではインダクタ1のインダクタン
スが高くなり、その結果入力電流が若干低下し、温度上
昇も抑制された。しかしながら、これ以上のコイルの巻
数の増加は、さらに入力電流を低下させインバ−タ用と
しては好ましくない。
【0021】よって、インバ−タ電源用マグネトロン本
体への入力電流を低下させることなくインダクタ1の温
度上昇を抑制するためには、コア型インダクタ3のコイ
ルの巻数を4.5巻以上5.5巻以下とし、空芯型イン
ダクタ4のコイルの巻数を2.5巻以上4.5巻以下と
することが好ましい。
【0022】また、コア型インダクタ3のコイルの巻数
を少なくしたことにより、コイルに対する空芯型インダ
クタ4側のコア端部5の位置がコイルの軸方向に変化し
た場合、インダクタ1のインダクタンスやマイクロ波の
吸収に微妙に影響する。
【0023】図4は他の実施例であり、コア型インダク
タ3と空芯型インダクタ4の連結部6を直線状としたも
のである。これによりコア型インダクタ3のコイルに対
するコア端部5の位置が、コイルの軸方向に多少ずれて
も、コア型インダクタ3のインダクタンスは大きく変化
せず、コイルに対するコア端部5の位置精度を充分に緩
和させることができるものである。
【0024】
【発明の効果】以上の如く、インバ−タ用マグネトロン
のフィルタ回路におけるインダクタは、コア型インダク
タと空芯型インダクタのコイルの巻数を、適切な巻数と
することにより、入力電流を低下させること無く温度上
昇を抑制することができるものである。
【0025】さらには、コア型インダクタのコイルの巻
数が少ない場合においても、コイルに対するコア端部の
位置精度を緩和させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施例の正面図である。
【図2】空芯型インダクタのコイルの巻数を変化させた
場合のインダクタの温度変化を示すグラフである。
【図3】コア型インダクタのコイルの巻数を変化させた
場合のインダクタの温度変化を示すグラフである。
【図4】本発明における他の実施例の正面図である。
【図5】従来のマグネトロンのフィルタ回路構成図であ
る。
【図6】従来のマグネトロンのフィルタ回路の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 インダクタ 3 コア型インダクタ 4 空芯型インダクタ 6 連結部 10 マグネトロン本体 11 陰極端子 13 貫通コンデンサ 16 シ−ルドケ−ス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロン本体の陰極端子を包囲し、
    外部接続端子を備えたシールドケースと、該シールドケ
    ースに収納され、前記外部接続端子と陰極端子との間に
    貫通コンデンサとインダクタよりなるフィルタ回路を具
    備するマグネトロンにおいて、前記インダクタはコア型
    インダクタと空芯型インダクタにより構成され、前記イ
    ンダクタは、コイルの線径を1.3mmから1.5mm、コ
    イル外径を7.5mmから8.5mmの範囲とすると共に、
    前記コア型インダクタのコイルの巻数を4.5巻以上
    5.5巻以下とし、前記空芯型インダクタのコイルの巻
    数を2.5巻以上4.5巻以下としたことを特徴とする
    インバータ電源用マグネトロン。
  2. 【請求項2】 コア型インダクタと空芯型インダクタの
    連結部を直線状としたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のインバ−タ電源用マグネトロン。
JP3024725A 1991-02-19 1991-02-19 インバ−タ電源用マグネトロン Expired - Lifetime JP2669942B2 (ja)

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