JP2004215881A - 遊技機の打球発射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の打球発射装置Gはハンドルユニット11を備える。ハンドルユニット11は、遊技機前面側に着脱可能に接続される本体部12と、内側に空間部27を有し本体部12の遊技者側面を覆うカバー部材15とを含んで構成される。ハンドルユニット11は孔37,38を有する。また、ハンドルユニット11は、モータ41、羽根付き回転体51、振動発生伝達部材56等をその内部に備える。羽根付き回転体51は、モータ41の駆動により回転して風を発生する。振動発生伝達部材56は、羽根付き回転体51の羽根51a,51b,51cが当接することで振動を発生し、その振動をハンドルユニット11に伝達する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等に代表される遊技機の打球発射装置に係り、詳しくはハンドルユニットを振動させる機能などを有する遊技機の打球発射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機に代表される弾球遊技機では、近年、図柄表示装置の図柄を変化させるだけの演出では物足りなくなってきている。このため、図柄の組合せがリーチまたは大当りになると打球発射装置のハンドルを振動させてより効果的にリーチ演出または大当り演出をすることで遊技者の興趣を高める、という技術が従来提案されている。このような弾球遊技機としては、例えば、ハンドル内部に振動発生手段を設けて、ハンドルを振動させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。かかる振動発生手段は、モータの回転軸に偏心おもりを取り付けることにより構成されている。
【0003】
またこれとは別に、近年の弾球遊技機においては、遊技者の興趣向上ばかりでなく、遊技者がより快適に遊技を行いうるような改良も図られている。その例として、ハンドル内部に送風手段を設けた遊技機が従来提案されている(例えば、特許文献2参照)。かかる送風手段は、モータの回転軸に複数の羽根を有するプロペラを取り付けることにより構成されていて、モータの駆動に伴うプロペラの回転によって遊技者の掌に風を送るようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−300739号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平6−121866号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した2つの機能、つまりハンドル振動機能及び送風機能の両者を併せ持つ遊技機の打球発射装置は、今のところ提案されるに至っていない。そこで単純には、上記特許文献1記載の振動発生手段と、上記特許文献2記載の送風手段とを1つのハンドル内に収容することも考えられる。
【0007】
しかしこの構成では、ハンドル全体の大型化が避けられず、それに伴ってハンドルの操作性や、遊技機全体のデザイン性が低下する。また、現状サイズのハンドル内の限られたスペース内に前記振動発生手段及び前記送風手段を無理に収容しようとすると、少なくとも一方の手段を小規模にせざるを得なくなる。従って、遊技者の興趣向上につながる十分な振動を発生できなくなったり、遊技者が快適さを感じる十分な風を発生できなくなったりするという問題が生じる。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハンドルユニットの大型化を伴うことなしに、遊技者の興趣を高めることができかつ遊技者が遊技を快適に行うことができる遊技機の打球発射装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技機前面側に着脱可能に接続される本体部と、内側に空間部を有するとともに前記本体部の遊技者側面を覆うカバー部材とを含むハンドルユニットを備えた遊技機の打球発射装置において、回転軸を有するモータと、前記回転軸に連結され、前記モータの駆動により回転して風を発生する羽根付き回転体と、前記羽根付き回転体が当接することで振動を発生するとともに、その振動を前記ハンドルユニットに伝達する振動発生伝達部材とを、孔を有するハンドルユニットの内部に備えたことを特徴とする遊技機の打球発射装置をその要旨とする。
【0010】
従って、請求項1に記載の発明によると、モータの駆動によって羽根付き回転体が回転すると、羽根が周囲の空気を所定方向に移動させることにより、風を発生させる。そして、その風は孔を介してハンドルユニット外部に送り出される。また、モータ駆動時には前記羽根付き回転体が振動発生伝達部材に当接することによって振動を発生させる。つまり、かかるモータ、羽根付き回転体及び振動発生伝達部材の組合せによって、ハンドル振動機能及び送風機能の両方を実現することができる。ゆえに、遊技者の興趣を高めることができ、かつ遊技者が遊技を快適に行うことが可能となる。またこの構成によれば、発生した振動は、モータを介した経路及び振動発生伝達部材を介した経路の2つによってハンドルユニットに伝達される。このため、遊技者に振動を効率よく的確に伝達することができる。
【0011】
さらに、前記モータ、羽根付き回転体及び振動発生伝達部材の組合せはハンドル振動手段及び送風手段を兼ねるものであるため、ハンドル振動手段及び送風手段をそれぞれ別個にしたものに比べて、コンパクトに構成することが可能である。従って、かかるモータ及び羽根付き回転体については、ハンドルユニット内部の限られたスペースに困難なく収容でき、それゆえハンドルユニット全体の大型化を回避することができる。
【0012】
本発明においてモータ、羽根付き回転体及び振動発生伝達部材は、ハンドルユニットの内部に備えられていればよく、その設置場所は特に限定されない。モータ、羽根付き回転体及び振動発生伝達部材は、例えば、本体部内側のスペースやカバー部材内側のスペース(即ち空間部)などに設置可能である。
【0013】
モータの駆動時には羽根付き回転体が回転して振動発生伝達部材に当接することで振動を発生するが、カバー部材内側のスペースに上記三者(モータ、羽根付き回転体及び振動発生伝達部材)を設置しておけば、振動発生源である振動発生伝達部材等が遊技者の手から比較的近くなる。このため、発生した振動がモータ及び振動発生伝達部材を介してカバー部材等に効率よく伝達し、本体部内側のスペースに羽根付き回転体等を設置した場合に比べて振動伝達経路も短くなる。
【0014】
前記羽根付き回転体の形式は特に限定されず、風を発生しうるとともに、振動発生伝達部材との当接によって振動を発生しうるものであれば任意のものであってよい。かかる羽根付き回転体の好適な例としては、複数の羽根が回転軸を基準として放射状に異なる方向に延びており、回転軸方向に風を発生するプロペラ式の羽根付き回転体などを挙げることができる。勿論、プロペラ式以外のものを採用しても何ら差し支えなく、例えば、円盤の片側面に複数の羽根を固定した形式の回転体などであっても構わない。
【0015】
ここで「羽根」とは、ある程度の面積を有する板状構造物であって、回転軸に直交する平面に対して角度を有しているものを指す。回転軸に直交する平面に対して角度を有していれば、回転時に振動を発生させることができ、かつ風を効率よく発生させることもできるからである。なお、羽根の数は特に限定されず1つ以上であれば足りるが、送風能力の確保という観点からすると複数であることが好ましい。
【0016】
ここで前記振動発生伝達部材に対して当接する部位は、羽根付き回転体におけるどの部位であってもよいが、好ましくは羽根であり、特に好ましくは羽根の先端部である。即ち、回転軸からの離間距離が大きくなるほど速度が速く、振動発生伝達部材との当接時における衝撃が大きくなる結果、大きな振動を得やすくなるからである。
【0017】
前記振動発生伝達部材の数は特に限定されず、1つであっても複数であってもよい。また、振動発生伝達部材の材質や形状も特に限定されることはなく、羽根付き回転体の回転運動を著しく妨げないことを条件として、任意に変更することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記振動発生伝達部材は弾性体からなることをその要旨とする。
【0019】
従って、請求項2に記載の発明によると、羽根付き回転体との当接によって振動発生伝達部材が弾性変形することにより、振動発生伝達部材自体が振幅運動を行い、振動を発生する。このため、振動発生伝達部材が非弾性体(剛体)である場合に比べて、大きな振動を得ることができる。また、弾性体からなる振動発生伝達部材は、一回当接した後も若干振幅運動を繰り返すため、振動を長く持続させることができる。
【0020】
前記弾性体からなる振動発生伝達部材は、ある程度長さを有する棒状体や板状体であることがよく、かつ、片持ち支持されていることが好ましい。このような構成であると振幅運動を起こしやすいからである。具体例を挙げるとすると、ゴム製の板、ゴム製の棒、可撓性樹脂製の板、可撓性樹脂製の棒、可撓性金属製の板、可撓性金属製の棒などを挙げることができる。また、各種ばね材などを使用することも可能である。
【0021】
本発明のハンドルユニットは、ユニット内外を連通する孔を有している必要がある。かかる孔は1つであっても複数であってもよいが、下記の理由により複数であることが好ましい。
【0022】
即ち、羽根付き回転体の回転時には、一部の孔を介してユニット外の空気がユニット内に吸い込まれ、他の孔を介して空気がユニット外に排出される。よって、1つの孔しか設けられていない場合に比べて、ユニット内における空気の流れがスムーズになり、風が起こりやすくなるからである。
【0023】
ここで前記孔は、ユニット内外を連通していて空気を通過しうる構造であればよく、その形状、大きさ、配置などについては特に限定されない。具体例を挙げると、孔の形状は円形状、四角形状、三角形状、スリット状など、任意のものであってよい。また、ハンドルユニットの外郭を構成する部材(即ち本体部やカバー部材など)自体を、多孔質体を用いて構成してもよい。
【0024】
前記羽根付き回転体の発生する風の方向は特に限定されず、目的に応じて任意の方向に設定することが可能である。言い換えると、吸気孔の位置及び排気孔は任意の位置に設定することができる。具体例としては、1)吸気孔をカバー部材における所定位置に設けかつ排気孔をカバー部材における別の位置に設けた構成、2)吸気孔を本体部における所定位置に設けかつ排気孔を本体部における別の位置に設けた構成、3)吸気孔を本体部に設けかつ排気孔をカバー部材に設けた構成、4)吸気孔をカバー部材に設けかつ排気孔を本体部に設けた構成、などがある。もっとも、この場合において前記孔は、少なくともカバー部材側に設けられていること、即ち前記1),3),4)のいずれかの構成であることが好ましい。
【0025】
遊技者は通常カバー部材を手で覆うようにしてハンドルユニットを持つため、長時間遊技を行っていると、手の内側の温度上昇によってそこに汗をかきやすくなり、ハンドルユニットが滑りやすくなる等して、快適に遊技を継続しにくくなる。しかしながら、カバー部材の表面付近に空気の流れがあると、風によって汗が気化することで乾燥状態が保たれるとともに、そのときの気化熱によって手に涼しさを感じることができるため、快適さの向上を達成しやすくなる。
【0026】
ここで、前記カバー部材はユニット内外を連通する吸気孔を有する一方、前記本体部はユニット内外を連通する排気孔を有することが好ましい。
【0027】
この構成によると、羽根付き回転体の回転時には、カバー部材に設けられた吸気孔を介して、カバー部材の表面付近の空気がユニット内に吸い込まれる。ユニット内に取り込まれた空気は、カバー部材側から本体部側に向かって(ユニット先端部からユニット基端部に向かって)流れる。そして、前記空気は、本体部に設けられた排出孔を介して、ユニット外に排出される。よって、ユニット内をカバー部材側から本体部側に向かう空気の流れがスムーズになり、上記方向に風が起こりやすくなる。
【0028】
また、駆動によってモータの温度が上昇したとしても、その熱を空気とともに本体部側からユニット外に排出することができる。従って、モータの過熱を防止してモータの長寿命化を図ることができる。さらにこの構成によると、遊技者の掌に生暖かい風が直接当たることがなく、しかも遊技者の掌付近の空気が吸い込まれることで手の熱が奪われるため、遊技者は掌に心地よい涼しさを感じることができる。
【0029】
ここで前記モータは、羽根付き回転体を回転させることが可能であればよく、その形式等は特に限定されない。また、モータを回転駆動させるためのモータ駆動手段についても特に限定されず、例えば、モータを1方向のみに回転駆動可能なモータ駆動手段を用いてもよく、あるいはモータを正転及び逆転の2方向に回転駆動可能なモータ駆動手段を用いてもよい。なお、モータを逆転させれば、発生する風の方向を逆向きにすることができる。また、前記モータの取付位置や取付方向についても基本的には任意であり特に限定されない。例えば、モータをハンドルユニットの外郭を構成する部材(即ち本体部やカバー部材など)の内壁面に直接的に取り付けたり、取付具を用いて当該内壁面に間接的に取り付けたりすることもできる。かかる本体部及びカバー部以外の部材(例えば少なくとも回動操作によって遊技球の発射強度を調整する回動操作部材など)があるような場合には、その部材に対してモータを直接的または間接的に取り付けることも許容される。
【0030】
一方、前記振動発生伝達部材は、ハンドルユニットの外郭を構成する部材(即ち本体部やカバー部材など)と別体で形成されていてもよいほか、一体で形成されていてもよい。別体で形成された振動発生伝達部材は、ハンドルユニットの外郭を構成する部材(即ち本体部やカバー部材など)の内壁面に接着剤などによって直接的に取り付けてもよく、取付具を用いて当該内壁面に間接的に取り付けてもよい。なお、別体で形成された振動発生伝達部材は、着脱不能かつ位置変更不能な状態で取り付けられていてもよいが、着脱可能または位置変更可能な状態で取り付けられていることが好ましい。着脱可能であると磨耗時や破損時の交換が可能となるからである。また、位置変更可能であると好みに応じて振動の態様(例えば振動の強さや周期など)を設定可能となるからである。
【0031】
前記ハンドルユニットは、少なくとも回動操作によって遊技球の発射強度を調整する回動操作部材を備え、前記モータはその回動操作部材に取り付けられ、前記振動発生伝達部材は前記カバー部材側に設けられていることが好ましい(請求項3)。
【0032】
かかる請求項3に記載の発明の構成であると、発生した振動は、モータを介して回動操作部材に伝達するとともに、振動発生伝達部材を介してカバー部材に伝達する。即ち、前記2つの経路を経て遊技者の掌にも指にも振動を伝達することができる。
【0033】
なお、前記モータはカバー部材に取り付けられていてもよく、この場合には発生した振動がモータを介してカバー部材に伝達するようになる。
【0034】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
【0035】
以下、本発明の遊技機の打球発射装置を具体化した一実施形態のパチンコ機用ハンドルユニット11を、図1〜図5に基づき詳細に説明する。まず本実施形態のパチンコ機の基本的構成を簡単に説明する。
【0036】
図1に概略的に示されるように、このパチンコ機は機体の外郭をなす縦長方形の外枠Aを備えている。外枠Aの開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットするための縦長方形の中枠(図示略)が、開閉可能かつ着脱可能に組み付けられている。そして、この中枠の前面側には、遊技盤Bの透視保護窓である前枠Dと、上の球受け皿Eとが、個々の連結支持手段等を利用してともに横開き形態で開閉可能に組み付けられている。その一方で、中枠の下部には下の球受け皿Fと打球発射装置Gとがセットされている。また中枠の裏側には、各種の球経路及び球処理払出部等を備えた機構セット盤(図示略)がセットされている。なお、図中Hは球貸しシステムに利用されるカードユニットを示している。
【0037】
このように構成されたパチンコ機では、上記中枠に、前述した前枠D、上下の球受け皿E,F、打球発射装置G、遊技盤B及び各種の付属部品等の遊技用構成部材がセットされて1台単位に構成されている。即ち、遊技者が通常の打球発射操作を行うことにより、上の球受け皿E内の遊技球を1球ずつ発射レール1の発射位置に送り込み、それを所望の強度で適宜に打ち出すことによって、遊技盤B内でパチンコゲームを展開することができる。
【0038】
さて次に、本実施形態の特徴的構成である打球発射装置Gの構成について詳細に説明する。
【0039】
打球発射装置Gは、打球操作に基づいて上の球受け皿Eから球送り装置を介して発射レール1に送り込まれた遊技球を打ち出すための装置であって、中枠の右下部に装備されている。なお、本実施形態ではロータリーソレノイド駆動形式の打球発射装置Gが採用されている。
【0040】
前記打球発射装置Gは、ユニット化された打球操作部であるハンドルユニット11と、打球駆動部(図示略)と、駆動制御部(図示略)と、球送り部(図示略)とを基本構成として備えている。
【0041】
中枠の前盤部の裏側にセットされる打球駆動部は、ハンドルユニット11での操作入力条件に基づいてパルス制御されるロータリーソレノイドを備えている。ソレノイドの回動軸の後端には打球杆が連結されている。打球杆は、ソレノイドのパルス通電励磁毎に打球始端から打球終端の範囲を回動変位し、発射レール1の発射位置にある遊技球を打ち出すようになっている。打球駆動部の裏側に着脱可能にセットされる駆動制御部は、ロータリーソレノイド等の入出力制御(ハード的制御、ソフト的制御)を行うように構成されている。
【0042】
図2、図3、図4に示されるように、本実施形態のハンドルユニット11は、本体部12、ハンドルグリップ14、ハンドルキャップ15等の主要部品を同一軸線上に互いに組み付けてユニット化した構造となっている。
【0043】
合成樹脂材料により形成された本体部12は、円筒部12aの一方側にかさ状部12bを設けた形状を呈している。円筒部12aの内部には、コネクタブロック16及び回動調整式の可変抵抗器(ボリュームスイッチ)17が収容されている。略円柱状に形成されたコネクタブロック16は、本体部12の後端側(即ちかさ状部12bがない側)に挿入配置されている。コネクタブロック16は、集合コネクタ部16aと、モータ用コネクタ部16bとを有しており、それらのコネクタ部16a,16bには各々ハンドルグリップ14の回動軸C方向に沿って平行に延びる端子18が配設されている。
【0044】
パチンコ機本体の前面にある下の球受け皿Fの右側には、図示しないユニット装着用スリーブが突設されている。そのスリーブの内奥部には図示しないコネクタ部が配置され、このコネクタ部にはパチンコ機本体側にある電気的構成(駆動制御部)が接続されている。前記スリーブに対しては、本体部12の基端側が直接嵌挿されかつビスにより固定される。このようなユニット装着時においては、コネクタ部16a,16bとパチンコ機本体側コネクタ部とが連結される。勿論、ビスを外せばスリーブから本体部12を容易に離脱させることができる。
【0045】
図3に示されるように、ハンドルグリップ14の回動量を電気抵抗値に変換するための可変抵抗器17は、本体部12においてコネクタブロック16よりもユニット先端側(即ち遊技者側)の位置に配設されている。可変抵抗器17の調整軸17aは、ハンドルユニット11の前方側に向けられるとともに、ハンドルグリップ14の回動軸Cと同軸上に配設されている。可変抵抗器17は図示しない配線を介して集合コネクタ部16aの端子18に電気的に接続されている。
【0046】
かさ状部12bの内面側における所定箇所には、ソレノイドに対するスイッチ(図示略)及びそのスイッチをオンオフするためのスイッチ操作レバー20が配設されている。かさ状部12bの外周縁には、金属製のまたは表面が金属メッキされたタッチ感知環21が取り付けられている。タッチ感知環21はタッチセンサの構成部材であり、これに遊技者の手の一部が触れていることを1つの条件として遊技球が発射されるようになっている。
【0047】
図2、図3、図4に示されるように、合成樹脂材料からなるハンドルグリップ14はハンドルユニット11における可動部分であって、円盤状に形成された本体部分14aの外周部3箇所に指掛け部である発射レバー23を突設した構造を有している。ハンドルグリップ14におけるユニット先端面側中心部には筒状部24が突設されており、その部分においてハンドルグリップ14と可変抵抗器17の調整軸17aとが一体回動可能に連結されている。遊技球の発射強度は、ハンドルグリップ14を所定方向(即ち図4の反時計回り方向)に回動させることによって、ハンドルグリップ14の回動量を調整して可変抵抗器17の抵抗値を変化させることにより調整可能である。図示しないが、ハンドルグリップ14の先端面側には、ハンドルグリップ14を図4の反時計回り方向へ回動復帰させるための捩りばねが配置されている。また、ハンドルグリップ14の本体部分14aには、ハンドルグリップ14の先端面側と基端面側とを連通させる複数の略円弧状スリット26が形成されている。
【0048】
図2、図3、図4に示されるように、本体部12の遊技者側面(即ち先端側面)を覆うためのカバー部材であるハンドルキャップ15は、合成樹脂材料により形成された略半球状の部材であって、一般的には人の掌に納まる程度の大きさとされている。このハンドルキャップ15は内側に略半球状の空間部27を有している(図3参照)。
【0049】
また、図2、図3、図4に示されるように、このハンドルユニット11はユニット内外を連通する孔を複数有している。より具体的には、ハンドルキャップ15には吸気孔37が複数設けられる一方、本体部12には排気孔38が複数設けられている。本実施形態の吸気孔37及び排気孔38はともに略円形状であって、ともに散点的に配置されている。
【0050】
次に、このハンドルユニット11におけるハンドル振動手段及び送風手段について述べる。
【0051】
図3、図4、図5に示されるように、このハンドルユニット11は、モータ41、プロペラ式の羽根付き回転体(以下、単に「プロペラ」と呼ぶ。)51及び突起56(振動発生伝達部材)を備えている。そして、基本的にこれら3つの部材を用いて、ハンドル振動手段及び送風手段の両方が構成されている。
【0052】
モータ41はその中心部に回転軸42を有している。モータ41はモータホルダ43によって全体的に覆われるようにして保持されている。モータホルダ43の外周部における複数箇所には、突片状のねじ挿通部44が形成されている。そして、これらのねじ挿通部44の透孔47にねじ45を挿通することにより、ボス部33の上端面にモータホルダ43が固定されている。つまり本実施形態では、ハンドルキャップ15内側の空間部27に配置されたモータ41が、モータホルダ43を介してハンドルグリップ14の先端面側に固定されている。かかる固定状態においてモータ41の回転軸42はハンドルグリップ14の回動軸Cと同軸上に位置しており、回転軸42の先端はユニット先端部側を向いている。
【0053】
図5に示されるように、本実施形態において使用するプロペラ51は、回転軸42との連結部分である基部51dに、3枚の羽根51a,51b,51cを突設した構造を有している。基部51dの下端には図示しない嵌合穴が設けられており、この嵌合穴には回転軸42が嵌合可能となっている。3枚の羽根51a,51b,51c同士は、プロペラ51の回転軸(プロペラ51の回転中心O)を基準として互いに120°の角度をもって(つまり均等な角度をもって)配置されている。また、このプロペラ51はアルミニウム製の一体成形品であるため、3枚の羽根51a,51b,51cはいずれも同じ材質からなる。
【0054】
振動発生伝達部材である突起56は円弧状に湾曲した凸面を有する合成樹脂製部材であり、その凸面を図3における下方に向けた状態で、ハンドルキャップ15の内壁面に接着固定されている。突起56の先端部は、プロペラ51の回転時に各羽根51a,51b,51cの先端部に当接しうる位置に配設される。かかる突起56は、プロペラ51との当接により振動を発生するとともに、その振動をハンドルキャップ15に伝達する役割を果たす。
【0055】
次に、上記のように構成されたハンドルユニット11の動作を説明する。
【0056】
ハンドルユニット11をパチンコ機本体側のスリーブに装着した状態で、図示しないモータドライバ回路を介してモータ41へ通電を行うと、回転軸42とともにプロペラ51が所定方向に回転する。このとき、プロペラ51の各羽根51a,51b,51cの先端部が、振動発生伝達部材である突起56に当接することによって、好適な振動が発生する。そして、プロペラ51と突起56との当接により発生した振動は、モータ41、モータホルダ43、ボス部33を介してハンドルグリップ14に伝達し、さらには遊技者の手によって感知される。しかも、当該振動は、突起56を介してハンドルキャップ15側にも伝達し、さらには遊技者の手によって感知される。つまり、振動が2つの経路を経て伝達されることとなり、遊技者の掌にも指にも振動が伝達される。
【0057】
そして、モータ41への通電を、例えば図柄の組み合わせがリーチまたは大当りになったときに行えば、ハンドルユニット11に振動が生じる結果、より効果的にリーチ演出または大当り演出をすることができる。よって、このような演出により遊技者の興趣を大いに高めることができる。
【0058】
加えて、モータ41への通電によってプロペラ51が回転すると、ハンドルキャップ15に設けられた吸気孔37を介して、ハンドルキャップ15の表面付近の空気がハンドルユニット11内に吸い込まれる。ハンドルユニット11内に取り込まれた空気は、図3にて太線矢印で示すように、ハンドルキャップ15側から本体部12側に向かって(ユニット先端部からユニット基端部に向かって)流れる。そして、前記空気は、本体部12のかさ状部12bに設けられた排気孔38を介して、ハンドルユニット11外に排出される。よって、遊技者は手に振動を感じるばかりでなく、心地よい涼しさも感じることができる。
【0059】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
【0060】
(1)本実施形態のハンドルユニット11によれば、モータ41、プロペラ51及び突起56(振動発生伝達部材)の組み合わせによって、ハンドル振動機能及び送風機能の両方を実現することができる。ゆえに、遊技者の興趣を高めることができ、かつ遊技者が遊技を快適に行うことが可能となる。またこの構成によれば、発生した振動は、モータ41を介した経路及び突起56を介した経路の2つによってハンドルユニット11に伝達される。このため、遊技者に振動を効率よく的確に伝達することができる。
【0061】
さらに、前記モータ41、プロペラ51及び突起56の組み合わせはハンドル振動手段及び送風手段を兼ねるものであるため、ハンドル振動手段及び送風手段をそれぞれ別個にした場合に比べて、コンパクトに構成することが可能である。従って、かかるモータ41、プロペラ51及び突起56については、ハンドルユニット11内部の限られたスペースに困難なく収容可能である。それゆえ、ハンドルユニット11全体の大型化を回避することができる。
【0062】
(2)本実施形態のハンドルユニット11では、モータ41、プロペラ51及び突起56がハンドルキャップ15の内側のスペース(空間部27)に設置されている。ゆえに、振動発生源である突起56等が遊技者の手から比較的近くなる。このため、発生した振動は、モータ41等を介してハンドルキャップ15に効率よく伝達する。よって、プロペラ51等を本体部12の内側のスペースに設置した場合に比べて振動伝達経路が短くなり、ハンドルユニット11の振動を確実に遊技者に伝達させることができる。
【0063】
(3)また、本実施形態のハンドルユニット11によれば、ハンドルキャップ15の表面付近に空気の流れが生じ、ハンドルキャップ15側から本体部12側に向かう風が生じる。よって、この風によって手の汗が気化することで乾燥状態が保たれるとともに、気化熱が奪われる。このとき、遊技者の掌に生暖かい風が直接当たることもない。従って、快適さをいっそう向上することができるとともに、風の発生を遊技演出の一つとして用いることにより興趣の向上を図ることができる。加えて、上記ハンドルユニット11によれば、駆動によってモータ41の温度が上昇したとしても、その熱を空気とともに本体部12側からユニット外に排出することができる。従って、モータ41の過熱を防止してモータ41の長寿命化を図ることができる。
【0064】
[第2の実施の形態]
次に、図6、図7に基づいて第2の実施形態のパチンコ機用ハンドルユニット11を説明する。ここでは、第1の実施形態のハンドルユニット11と相違する構成(振動発生伝達部材)について説明する一方、共通する構成については同じ部材番号を付すのみとし、詳細な説明を省略するものとする。
【0065】
基本的に前記第1の実施形態では、剛体(金属)からなる突起56を振動発生伝達部材として選択し、これをハンドルキャップ15の内壁面に直接的に接着固定していた。これに対し、第2の実施形態では、材質、形状等の異なる振動発生伝達部材を用いてハンドルユニット11を構成している。
【0066】
即ち、本実施形態のハンドルユニット11では、ある程度の長さを有する断面円形状のゴム棒57(即ち弾性体)を振動発生伝達部材として用いている。このゴム棒57は、プロペラ51の回転時に各羽根51a,51b,51cの先端部に当接しうる位置に配設される。ハンドルキャップ15の内壁面には筒状のゴム棒支持部58aが突設されており、そのゴム棒支持部58aにゴム棒57の一端を差し込むことにより、当該ゴム棒57が片持ち支持されている。この場合、ゴム棒57はゴム棒支持部58aに単に圧入固定されるだけでもよく、あるいは、接着剤等を用いて接着固定されてもよい。圧入固定の場合にはゴム棒57が着脱自在となるので交換を行う等のメンテナンスが可能となる。接着固定の場合には、ゴム棒57が確実に固定されるため振動をより効率よく伝達することができる。
【0067】
プロペラ51が回転すると、ゴム棒57の周面に各羽根51a,51b,51cの先端部が当接し、その結果としてゴム棒57に弾性変形(より具体的には、ゴム棒57の自由端が左右に振れるような弾性変形、図6の双頭矢印参照)が生じる。また、かかる弾性変形に伴う振幅運動により好適な振動が発生するとともに、その振動がゴム棒57を介してハンドルキャップ15に伝達される。なお、このときの振幅の大小は、ゴム棒57の長さ、太さ、材質(弾性率)、プロペラ51の回転速度等に依存する。
【0068】
そして、かかるゴム棒57を備える本実施形態のハンドルユニット11であっても、第1の実施形態と同様の作用効果(即ち先に列挙した(1)、(2)、(3)の作用効果)を奏することができる。これに加え、本実施形態ではゴム棒57を振動発生伝達部材として用いていることから、第1の実施形態に比べて容易に大きな振動を得ることができる。また、ゴム棒57は弾性体からなるので、一回当接した後も若干振幅運動を繰り返す。そのため、発生した振動を長く持続させることができる。
【0069】
[第3の実施の形態]
次に、図8〜図10に基づいて第3の実施形態のパチンコ機用ハンドルユニット11を説明する。ここでは、第1の実施形態のハンドルユニット11と相違する構成(ハンドルキャップ15Aの構成、モータ41の固定位置、振動発生伝達部材の固定位置)について説明する一方、共通する構成については同じ部材番号を付すのみとし、詳細な説明を省略するものとする。
【0070】
図8〜図10に示されるように、この実施形態のハンドルキャップ15Aは、基本的に第1キャップ部材71及び第2キャップ部材72という2つの部材によって構成されている点で、基本的に1つの部材からなる第1の実施形態のハンドルキャップ15とは相違する。略半球状に形成された第1キャップ部材71はその上面に平坦部73を有していて、そこにはモータ配置用の丸孔74が設けられている。平坦部73において丸孔74の周縁部位には、モータ41の固定のためのねじ76が挿通される複数のねじ孔75が形成されている。また、第2キャップ部材72は平坦部73の上面に取り付けられ、これにより平坦部73が全体的に覆い隠されるようになっている。なお、第1キャップ部材71には吸気孔37が複数設けられる一方、第2キャップ部材72には吸気孔37が設けられていない(図10参照)。
【0071】
そして本実施形態では、図8等に示されるように、モータ41の回転軸42を下向き(ユニット基端部向き)に配置している。また、モータホルダ43のねじ挿通部44を丸孔74の周縁部位に支持させ、かつ、ねじ孔75にねじ76を挿通させて、モータホルダ43を平坦部73に固定している。つまり本実施形態では、ハンドルキャップ15A内側の空間部27に配置されたモータ41が、モータホルダ43を介してハンドルキャップ15Aに固定されている。なお、ここではボス部33は不要であるため省略されている。
【0072】
一方、本実施形態では、ハンドルグリップ14の本体部分14aにゴム棒支持部58aが突設されており、そのゴム棒支持部58aに対してゴム棒57が差し込まれている。つまり、ここではゴム棒57がハンドルキャップ15側ではなく、ハンドルグリップ14側にて片持ち支持されている。
【0073】
そして、本実施形態のハンドルユニット11であっても、第1の実施形態と同様の作用効果(即ち先に列挙した(1)、(2)、(3)の作用効果)を奏することができる。また、上記のように構成されたハンドルユニット11では、プロペラ51の回転によって発生した振動は、モータ41、モータホルダ43を介して第1キャップ部材71の平坦部73に伝達し、さらにはハンドルキャップ15Aに全体的に伝達した後、遊技者の手によって感知される。しかも、前記振動はゴム棒57を介してハンドルグリップ14に伝達し、さらには遊技者の指によって感知される。
【0074】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
【0075】
・第1の実施形態では合成樹脂製の突起56を用いたが、これに限定されることはなく、例えば、金属製やセラミック製の突起56などを用いることもできる。また、突起56は接着剤で固定されてもよいほか、ねじ等の取付具を用いて固定されてもよい。さらに、丸頭を有するねじをハンドルキャップ15に螺着することで、そのねじ自体を振動発生伝達部材として機能させる、という構成でもよい。
・第1の実施形態ではアルミニウム製のプロペラ51を用いたが、これに限定されることはなく、例えば、アルミニウム以外の金属(例えば鉄や銅など)からなるプロペラ51や、合成樹脂製やセラミック製のプロペラ51などを用いることもできる。
【0076】
・第1の実施形態では、振動発生伝達部材である突起56をハンドルキャップ15と別体で形成していたが、これをハンドルキャップ15と一体に形成した構造を採用することもできる。
【0077】
・第2の実施形態では、筒状のゴム棒支持部58aにゴム棒57を片持ち支持させているが、これに限定されることはなく、他の支持構造を採用しても勿論よい。
【0078】
・例えば、図11に示す別例のハンドルユニット11のようにしてもよい。この別例では、ハンドルキャップ11の内壁面における複数箇所(図11では3箇所)にゴム棒支持部58a,58b,58cが突設されている。3つのゴム棒支持部58a,58b,58cは、同じ形状を呈しており、いずれもゴム棒57を片持ち支持することができる。ただし、3つのゴム棒支持部58a,58b,58cは、モータ41の回転軸42からの離間距離がそれぞれ異なっている。よってこの構成によれば、3つのゴム棒支持部58a,58b,58cのうちのいずれかを選択して、そこにゴム棒57を片持ち支持させることが可能である。このようにゴム棒57の位置変更が可能であると、好みに応じて振動の態様(例えば振動の強さや周期など)を設定することができる。
【0079】
・上記各実施形態にて用いたプロペラ51とは異なる構造のプロペラ、例えば、自身の回転に伴う遠心力の作用により変形可能なプロペラを用いてハンドルユニット11を構成してもよい。より具体的にいうと、例えば、プロペラ(特にその羽根の部分)を軟質かつ変形可能な材料(例えば薄肉の樹脂板など)で形成し、非回転時には縮んだ状態(または閉じた状態)となるようにあらかじめ設定しておく。そして、モータ41の回転時には回転に伴う遠心力が作用して、プロペラが拡がった状態(または開いた状態)となるようにする。そして、プロペラがある程度拡がった状態(または開いた状態)になったときに、羽根が振動発生伝達部材に当接するように、当該振動発生伝達部材を配設しておくようにする。
【0080】
このような構成であると、モータ41の回転速度を所定の回転速度以下に設定した場合には、羽根が振動発生伝達部材に当接しないため、送風のみを行ってハンドルユニット11を非振動にすることができる。その一方、所定の回転速度よりも速く設定した場合には、羽根が振動発生伝達部材に当接することから、送風に加えてハンドルユニット11を振動させることができる。即ち、ハンドルユニット11の交換を伴わなくても、ハンドルユニット11の振動及び非振動を選択でき、振動の強さや周期を変化させることもできる。よって、汎用性が高い打球発射装置Gとなる。また、この構成によれば多様な演出を行うことが可能となり、遊技者の興趣を確実に高めることができる。
【0081】
・例えば、各実施形態においてモータ41の回転方向を逆に設定することにより、ユニット基端部からユニット先端部に向かって流れる風を発生させるようにしてもよい。
【0082】
・本発明はパチンコ機の打球発射装置に具体化されるにとどまらず、パチンコ機以外の遊技機における打球発射装置として具体化されてもよい。
【0083】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
【0084】
(1)前記ハンドルユニットはユニット内外を連通する複数の孔を有することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機の打球発射装置。
【0085】
(2)前記カバー部材はユニット内外を連通する吸気孔を有する一方、前記本体部はユニット内外を連通する排気孔を有することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機の打球発射装置。
【0086】
(3)遊技機前面側に着脱可能に接続される本体部と、内側に空間部を有するとともに前記本体部の遊技者側面を覆うカバー部材とを含むハンドルユニットを備えた遊技機の打球発射装置において、回転軸を有しかつ回転速度を変更可能なモータと、前記回転軸に連結され、前記モータの駆動により回転して風を発生し、回転に伴う遠心力の作用により変形可能な羽根付き回転体と、所定の回転速度を超えたとき変形した前記羽根付き回転体が当接することで振動を発生するとともに、その振動を前記ハンドルユニットに伝達する振動発生伝達部材とを、孔を有するハンドルユニットの内部に備えたことを特徴とする遊技機の打球発射装置。従って、上記技術的思想(3)の構成によると、モータの回転速度を所定の回転速度以下に設定した場合には、送風のみを行ってハンドルを非振動にすることができる一方、所定の回転速度よりも速く設定した場合には、送風に加えてハンドルユニットを振動させることができる。即ち、ハンドルユニットの交換を伴わなくても、ハンドルの振動・非振動を選択でき、振動の強さや周期を変化させることもできる。よって、汎用性が高い打球発射装置となる。また、この構成によれば多様な演出を行うことが可能となり、遊技者の興趣を確実に高めることができる。
【0087】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、ハンドルユニットの大型化を伴うことなしに、遊技者の興趣を高めることができかつ遊技者が遊技を快適に行うことができる遊技機の打球発射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化したパチンコ機用ハンドルユニットを備えるパチンコ機の正面図。
【図2】第1の実施形態のハンドルユニットを示す斜視図。
【図3】第1の実施形態のハンドルユニットを示す縦断面図。
【図4】第1の実施形態のハンドルユニットを示す平面図。
【図5】第1の実施形態のハンドルユニットを構成するプロペラを示す平面図。
【図6】第2の実施形態のハンドルユニットを示す縦断面図。
【図7】第2の実施形態のハンドルユニットを示す平面図。
【図8】第3の実施形態のハンドルユニットを示す縦断面図。
【図9】第3の実施形態のハンドルユニットを構成するモータ、プロペラ、ハンドルキャップを示す分解断面図。
【図10】第3の実施形態のハンドルユニットを示す平面図。
【図11】別例のハンドルユニットを示す平面図。
【符号の説明】
11…ハンドルユニット
12…本体部
14…回動操作部材としてのハンドルグリップ
15,15A…カバー部材としてのハンドルキャップ
27…空間部
37…孔としての吸気孔
38…孔としての排気孔
41…モータ
51…羽根付き回転体としてのプロペラ
56…振動発生伝達部材としての突起
57…振動発生伝達部材としてのゴム棒
C…回転軸
G…打球発射装置
Claims (3)
- 遊技機前面側に着脱可能に接続される本体部と、内側に空間部を有するとともに前記本体部の遊技者側面を覆うカバー部材とを含むハンドルユニットを備えた遊技機の打球発射装置において、
回転軸を有するモータと、
前記回転軸に連結され、前記モータの駆動により回転して風を発生する羽根付き回転体と、
前記羽根付き回転体が当接することで振動を発生するとともに、その振動を前記ハンドルユニットに伝達する振動発生伝達部材と
を、孔を有するハンドルユニットの内部に備えたことを特徴とする遊技機の打球発射装置。 - 前記振動発生伝達部材は弾性体からなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の打球発射装置。
- 前記ハンドルユニットは、少なくとも回動操作によって遊技球の発射強度を調整する回動操作部材を備え、前記モータはその回動操作部材に取り付けられ、前記振動発生伝達部材は前記カバー部材側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機の打球発射装置。
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