JP2004215501A - ボール状食品及び積層構造を有するボール状食品 - Google Patents

ボール状食品及び積層構造を有するボール状食品 Download PDF

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格万 山本
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D13/00Finished or partly finished bakery products
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L35/00Food or foodstuffs not provided for in groups A23L5/00 – A23L33/00; Preparation or treatment thereof

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Abstract

【課題】持ち運びに容易で、かつ、チヂミの味を損なわない食品を提供することを目的とする。
【解決手段】水にチヂミ用粉を加えて混ぜ合わせ、そして具材を加えたチヂミ用液体生地をボール状に焼く。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、チヂミ用液体生地をボール状に焼いたボール状食品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、チヂミとは、チヂミ用の粉を水に懸濁させ、これにニラ等の具材を加え、平板状に焼き上げた韓国の料理であり、日本でいうお好み焼きみたいなものである。
【0003】
しかし、このチヂミは、平板状に焼き上げるため、持ち運びに便利なものとはいい難い。
【0004】
そこで、この発明は、持ち運びに容易で、かつ、チヂミの味を損なわない食品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、水にチヂミ用粉を加えて混ぜ合わせ、そして具材を加えたチヂミ用液体生地を、ボール状に焼くことにより、上記課題を解決したのである。
【0006】
チヂミ用の生地をボール状に焼くので、得られる食品はボール状となる。このため、小さな容器に収納することが可能となり、持ち運びが容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を説明する。
【0008】
この発明にかかるボール状食品は、水にチヂミ用粉を加えて混ぜ合わせ、そして具材を加えて混ぜ合わせたチヂミ用液体生地を、ボール状に焼いた食品である。
【0009】
上記チヂミ用粉とは、韓国の食品であるチヂミを作るのに用いられる粉である。その成分としては、小麦粉、薄力粉、中力粉、強力粉等の小麦粉類に、必要に応じて、山芋粉、挽いた唐辛子等の香辛料、調味料等を混合してチヂミの風味を付加した粉体である。
【0010】
上記具材としては、ニラ、ネギ、ニンジン、挽き肉、魚介類等、又はこれらの切断物等があげられ、これは、1種又は2種以上を用いることができる。
【0011】
上記チヂミ用液体生地は、上記チヂミ用粉を水に入れて混ぜ合わせ、そして上記具材を加えて混ぜ合わせたものである。このとき必要に応じて、卵を混ぜ合わせることができる。このチヂミ用液体生地は、棒の先につけたとき、生地の液滴が生じ、これが滴下する程度の粘度を有するものが好ましい。より粘度の低いものだと、この生地をボール状にする際、上記具材のうち、ニラやネギ等の細長い具材が上記生地内におさまらず、外部に飛び出す場合があるからである。また、より粘度の高いものだと、ボール状にして焼いたとき、内部まで十分に熱をかけようとすると、外表面が焼き過ぎになる場合があるからである。
【0012】
上記ボール状食品は、次の方法にしたがって製造することができる。
【0013】
まず、上記ヂヂミ用粉を水に混ぜ合わせ、必要に応じて卵を混ぜ合わせる。そして、好みに応じて上記具材を混ぜ合わせてチヂミ用液体生地を製造する。
【0014】
次いで、半球状の凹部を多数有するタコ焼き器を加熱し、熱い状態のたこ焼き器の半球状の凹部に、上記チヂミ用液体生地を入れる。そして、ある程度、この生地を加熱した後、ピック等のたこ焼き反転用治具を用い、チヂミ用液状生地が固まったチヂミ用固体生地の部分も含めて、全体をひっくり返す。そして、しばらく加熱しながら、たこ焼き反転用治具でチヂミ用固体生地を少しずつ転がし、表面の液状部をなくす。これにより、ボール状食品が得られる。この焼き上げ工程において、サラダ油等の植物油が用いられるが、この中でもゴマ油を用いれば、チヂミ風味をより効果的に発揮することができる。
【0015】
この製造において、上記タコ焼き器の半球状の凹部に上記チヂミ用液体生地を入れた後、充填用食材や袋体を入れることができる。このようにして得られたボール状食品は、上記チヂミ用液体生地を加えて焼いたチヂミ用固体生地で、上記充填用食材の外周を覆った積層構造を有するボール状食品となる。このようにすると、ボール状食品に生じる内部空洞部を充填することとなり、上記ボール状食品が製造後、放置されて冷却されても、形が潰れることが防止される。また、チヂミと異なる味を付与することができる。
【0016】
上記充填用食材は、ボール状に成形したもので、粘性を有する食品、粘性を生じさせた食品、粘性を付与した食品、熱によって溶融する食品、又は水分を多量に含む食品等があげられる。また、上記充填用食材には、タコの切り身、肉片等の他の食材を入れることができる。
【0017】
上記の粘性を生じさせた食品とは、所定の処理を施すことにより粘性を生じさせる食品をいう。この所定の処理としては、すりつぶしたり、挽いたいりして細かくする処理や、加熱処理等があげられる。このような食品としては、じゃがいも、さつまいも、里芋等の芋類、かぼちゃ、肉、魚、餅、かまぼこ、ちくわ等があげられる。
【0018】
上記のうち、芋類、カボチャ、かまぼこ、ちくわ等は、これらを煮たり炊いたりし、次いですりつぶすことによって、粘性をだすことができる。また、肉は挽いてミンチ状にすることにより、また、魚はすりつぶすことによって粘性をだすことができる。
【0019】
上記粘性を付与した食品とは、増粘剤等を加えることによって粘性が与えられた食品をいう。増粘剤としては、片栗粉等があげられる。このような食品としては、種々のものがあげられ、例えば、十分に粘性が生じなかった上記の粘性を生じさせた食品等があげられる。
【0020】
上記熱によって溶融する食品とは、熱によって溶融する食品をいい、例えば、チーズ等があげられる。
【0021】
上記水分を多量に含む食品等としては、バナナ、リンゴ、みかん等の果実、梅の実等があげられる。
【0022】
上記充填用食材は、ボール状に成形した後、そのままでも使用することができ、また、油で揚げたり、餃子の皮等の小麦粉で作った皮で包んだりして使用することができる。上記のうち、油で揚げることにより、上記充填用食材の保存期間を延ばすことができる。また、上記充填用食材を冷凍して保存し、使用するときに解凍してもよく、さらに、解凍時に油で揚げてもよい。
【0023】
上記袋体とは、食材やソースをその内部に入れた袋状物をいい、上記食材としては、蛸、イカ、ソーセージ、肉、チーズ、じゃがいも、さつまいも、里芋等の芋類、かぼちゃ、魚、餅、かまぼこ、ちくわ、バナナ、リンゴ、みかん等の果実、梅の実等等を所定の大きさに切ったもの等があげられる。上記ソースとは、各種の味をつけたタレ、サルサソース、タルタルソース、練り梅等のソース類をあげることができる。
【0024】
上記袋体の皮としては、卵を薄く焼き上げた茶巾、餃子の皮等の小麦粉を主成分とする薄葉体があげられる。
【0025】
上記の食材やソースの1種又は2種以上を上記袋体の皮に包み込むことにより上記袋体を製造することができる。
【0026】
上記の積層構造を有するボール状食品の上記以外の製造方法として、まず、充填用食材をタコ焼き器の凹部に入れる方法がある。これにより、この充填用食材や袋体を少し焼くことが可能となる。次いで、チヂミ用液状生地を入れ、上記と同様にして全体をひっくり返しながら焼くことにより、積層構造を有する食品を得ることができる。
【0027】
さらに別の製造方法として、充填用食材や袋体をチヂミ用液状生地に浸漬したり、充填用食材の周囲にチヂミ用液状生地を塗って、冷凍させてもよい。この冷凍品は、そのままタコ焼き器や鉄板等の上で焼いたり、蒸したり、油で揚げたりすることにより、積層構造を有するボール状食品を得ることができる。
【0028】
この発明にかかるボール状食品は、チヂミの味を有しており、手軽に食することができる。
【0029】
また、上記の積層構造を有するボール状食品は、内部に空洞部を有さないので、冷めた後でも、形が保持される。
【0030】
【発明の効果】
この発明によれば、チヂミをボール状に焼き上げるので、持ち運びが容易となる。
【0031】
また、チヂミの味を保持させることができる。
【0032】
さらに、積層構造を有するボール状食品は、内側に充填用食材を有するので、冷めたときに、形が潰れることはなく、良好な食感を保持できる。

Claims (5)

  1. 水にチヂミ用粉を加えて混ぜ合わせ、そして具材を加えたチヂミ用液体生地をボール状に焼いたボール状食品。
  2. 上記具材が、ニラ、ネギ、ニンジン、挽き肉、魚介類から選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載のボール状食品。
  3. 水にチヂミ用粉を加えて混ぜ合わせ、そして具材を加えたチヂミ用液体生地を焼いたチヂミ用固体生地で、ボール状に成形した充填用食材の外周を覆った積層構造を有するボール状食品。
  4. 水にチヂミ用粉を加えて混ぜ合わせ、そして具材を加えたチヂミ用液体生地を焼いたチヂミ用固体生地で、食材又はソースを入れた袋体の外周を覆った積層構造を有するボール状食品。
  5. 上記充填用食材は、粘性を有する食品、粘性を生じさせた食品、粘性を付与した食品、熱によって溶融する食品、又は水分を多量に含む食品のいずれかである請求項3に記載の積層構造を有するボール状食品。
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