JP2004215285A - データバス制御による発振器自走周波数アライメント方法 - Google Patents

データバス制御による発振器自走周波数アライメント方法 Download PDF

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Abstract

【目的】 本発明は同一のセットアップ及びアライメント性能を保持し、容易化された同期信号パルス発生器の自走周波数のアライメント法を提供する。
【構成】 本発明の同期信号発生器を有するビデオディスプレイの第1の発振器の自走周波数アライメント方法において、同期信号発生器は第1の周波数を有する第1の発振器と第2の周波数を有する第2の発振器とからなる。第1の発振器は基準周波数とは異なる自走周波数を有する第2の発振器で位相変調される。第1の発振器の自走周波数は、周波数決定初期制御値を第1の発振器に印加し、上記初期制御値に応じて平均自走周波数を測定する方法によって基準周波数に制御可能的にアライメントされる必要がある。平均周波数と基準周波数の絶対値の差分周波数が計算され、新しい制御値が上記差分に応じて発生される。新しい制御値は基準周波数に調整するため第1の発振器に印加される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ビデオディスプレイに係り、特に、同期信号パルス発生器の自走周波数のアライメントに関する。
従来のNTSC方式テレビジョン受像機は、データバスを介して種々の受像機サブシステムと通信するマイクロコンピュータによって制御されている。受像機の設計には、NTSC方式TV受像機に必要とされる殆どのサブシステムを提供する多機能集積回路が含まれている。NTSC方式同期標準規格に適格な信号以外の信号の表示を容易に行うため多規格適合形同期信号発生器が使用される場合がある。多規格適合形同期信号発生器は、従来の信号抽出及び信号再挿入用のICサブシステムにインタフェースで接続される場合がある。しかし、コストと装置の有用性の点で、付加的なバス制御可能な多規格適合形集積回路の使用は除外される。その上、かかる多規格適合の要求によって生じる余分な製造コストを最小限に抑えるため、設計上、同一のテスト器具を利用し、基本的な単一規格のシャーシに採用された同一の自動化、コンピュータ制御化されたセットアップ及びアライメント性能を保持する必要がある。
従来の多機能集積回路同期信号発生器は、NTSC方式の同期標準規格動作用に、かつ、入力同期信号がなくても同期信号発生器が公称的なNTSC方式同期信号パラーメータにデフォールト設定されるよう設計される。同一の無信号条件下で、多規格適合形同期信号発生器は、例えば、625ライン、50Hz標準規格のような公称的な同期信号パラメータにデフォールト設定される。コスト/設計上の拘束により、外部同期される場合に十分に共存する二つの同期信号発生システムの間に不可避的な相互接続が生じる。しかし、入力同期信号がない場合、二つの同期信号発生器のデフォールト設定の標準規格は実質的に異なるので、スプリアス信号が発生し、NTSC方式の発生器の自走周波数の決定と設定さえ困難になる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、同一のセットアップ及びアライメント性能を保持し、容易に自走周波数の決定及び設定が行える同期信号パルス発生器の自走周波数のアライメント法の提供を目的とする。
本発明は、同期信号発生器を有するビデオディスプレイにおける第1の発振器の自走周波数アライメント方法を提供する。同期信号発生器は、第1の周波数を有する第1の発振器と、第2の周波数を有する第2の発振器とからなる。第1の発振器は、基準周波数とは異なる自走周波数を有する第2の発振器によって位相変調される。第1の発振器の自走周波数は、周波数決定初期制御値を第1の発振器に印加する段階と、上記初期制御値に応じて平均自走周波数を測定する段階とからなる方法によって基準周波数に制御可能的にアライメントされる必要がある。平均周波数と基準周波数の絶対値の差分周波数が計算され、新しい制御値が上記差に応じて発生される。新しい制御値が第1の発振器を基準周波数にアライメントするため印加される。
多数の受信サブシステムのセットアップ及び制御のためのマイクロコンピュータ200を利用するTV受像機のブロック図を図1に示す。マイクロコンピュータ200は、双方向データバス250のデータを受信及び送信する。その上、制御データは、ユーザ遠隔制御送信機210と、製造時のテスト及びアライメント中にはコンピュータインタフェース215から赤外線受信機205に受信される。かくして、受像機のセットアップ及び利用者の操作の制御の全ては、実質的にマイクロコンピュータ200及び双方向データバス250を介して供給される。データバスは、RF(無線周波)チューナ220と、多機能NTSC方式TV受像機集積回路(IC)100に接続されている。集積回路100は、IF(中間周波)増幅器と、ビデオ復調器101と、ビデオ入力源選択器104と、クロミナンス復調及び復号器と、オーディオ復調と、同期信号分離器105と、パルス及び波形発生器(110−120)等の受信機サブシステムを提供する。図1に示す集積回路100には、集積回路に設けられた多数の回路機能の中の幾つかが表わされている。データバス250は、マイクロプロセッサ200のデータによって制御される特定の回路機能を示すため、例示の目的で集積回路100の中に延長して示されている。
集積回路100は、表示用ビデオの選択を可能にさせるスイッチ104を有する。ビデオ入力源の選択は、遠隔制御ユニット210からマイクロコンピュータ200に、次いで、データバス250を介して集積回路100に送信されたコマンドによって行われる。ビデオ入力源は、ベースバンドビデオ信号の形式で生じても、或いは、RFチューナ220によって受信されてもよく、復調器101による復調用のIF信号として入力される。選択されたビデオ入力源は、選択されたビデオ信号から同期信号を分離する同期信号分離器105に接続されている。分離された水平及び垂直同期信号は、パルス発生器110に結合されている。水平同期信号は、発振器112を制御する位相検波器111への入力としても使用される。発振器の信号は、位相比較用の位相検波器111に結合された水平レート信号を発生させるため分周器113によってカウントダウンされる。その上、水平レート信号は、制御された水平ドライブ信号CHDを発生する第1の位相制御ループに結合されている。位相シフタ116は、水平偏向出力変圧器610の帰線パルスRTに応じて水平レート信号の水平方向の位相を制御する。従って、偏向増幅器とコイルの遅延は、MMD(単安定マルチバイブレータ)117によって発生された制御された水平ドライブ信号の発生中に補償され得る。多規格適合形への変更前、制御された水平ドライブ信号は、水平偏向増幅器600と、変圧器610を介してスイッチモードラン電源650とに接続されていた。同様に多規格適合形への変更前には、垂直偏向信号が発生され、垂直偏向増幅器700に結合されていた。
種々の他の補正信号及びパルス波形がロックされた発振器112とパルス発生器110とにより発生された信号から生成される。サンドキャッスル(sandcastle)パルス信号は、水平及び垂直レートブランキング信号の両方をバーストゲートパルスと加算することにより発生器118によって生成される。ブランキング信号は、表示された像を消すことが必要とされるので、偏向に関連した信号から取り出される。しかし、バーストゲートパルスは、表示の前処理のためカラーバーストを閉め出すことが必要とされるので、水平帰線パルスによる位相制御を受けていない水平レート信号から取り出される。かくして、第1の水平発振器制御ループの水平レート信号はバーストゲートパルスを発生させるため使用される。
集積回路100の分周器114とパルス発生器110は、集積回路100のスイッチ104から結合された選択ビデオから分離されたシンク(同期信号)によって同期させられている。しかし、分周器113とパルス発生器110は、NTSC方式の標準規格だけに適合する除数に基づいて、カウントダウン法によって機能する。従って、多数の同期方式の規格の偏向の発生は、モジュール400の第2の同期可能な多規格適合形同期信号発生器450によって得られる。しかし、集積回路100の発振器112とパルス発生器110は、同期を継続し、特に標準規格に関連しない種々のタイミング及びパルス信号を供給する。モジュール400は、集積回路100によって発生された種々の信号を捕らえるコネクタJ1を介して受像機のシャーシに結合されている。同様に、同期信号発生器450からの多規格適合形同期信号は、コネクタJ1を介して主シャーシに戻されている。以下に図2及び3を参照して同期信号発生器450の詳細な説明を行う。
マイクロコンピュータ200は、双方向データバス250のデータを受信し、かつ、送信し、その上、制御データは、ユーザ遠隔制御ユニット210から赤外線、即ち、IR受信機205を介して受信される。マイクロコンピュータ200のIR入力能力は、コンピュータ260からのセットアップデータを結合するためコネクタJ2における直接データバス接続と共に利用される。IR伝送の結合はコンピュータインタフェース215によって提供され、受像機に裏面の取付が完了したときに最終的なテストとセットアップの間に利用される。図1には、発振器112の自走周波数を設定するため使用し得るアライメント装置800が示されている。発振器周波数は、測定され、周波数カウンタ270と、コンピュータ260と、コンピュータインタフェース215と、コネクタJ2と、データバス250と、ディジタル/アナログ変換器109と、発振器112とからなる制御ループを介して公称中心周波数に設定される。発振器112の周波数は、単安定マルチバイブレータ117の出力で監視されている。監視点は、周波数カウンタ270に接続されたプローブPで示されている。発振器112の自走周波数は、5ビットのデータ語に応じてNTSC方式水平周波数の32倍の周波数に設定される。5ビットデータ語の値は、コンピュータ260によって設定され、データバス250を介して結合されている。周波数設定用の5ビット語は、データバスから復号化され、ディジタル/アナログ変換器109によって32個の値を取ることができるアナログ周波数制御信号に変換される。D/A(ディジタル/アナログ)変換器109のアナログ出力は、発振器112に結合され、自走周波数を決定する。通常の同期した動作中に、位相検波器111の第2の制御信号によって、発振器112を選択ビデオ入力の周波数と同期させる制御が得られる。
例えば、IC形のTEA2130のような同期可能な多規格適合形同期信号発生器U2が図2に示されている。集積回路100のスイッチ102からの選択ビデオは、同期信号発生器IC(集積回路)U2の19番ピンに接続されているキャパシタC109にコネクタJ1を介して結合されている。ビデオ信号は、集積回路U2内の同期信号分離用の同期信号分離器454に結合されている。水平同期信号分離器は、同期信号パルスがピン18と接地の間に接続されたキャパシタC110によって定まる同期信号振幅値の50%で検出されるスライシング法を利用する。分離された水平レートパルスは、電圧制御発振器451の周波数を同期させる第1の制御ループよりなる位相検波器453に結合されている。発振器451は、水平周波数の32倍、即ち、略500kHzで発振するセラミック共振器X1を利用する。発振器の信号は、種々の同期方式標準規格に適当な同期信号を発生させるため分周器452によってカウントダウンされる。位相検波器453からの出力は、集積回路U2の3番ピンと接地の間に結合されたキャパシタC108と、3番ピンと、抵抗R106とR107により形成された分圧器の接合点に発生された正の直流電位との間に接続された第2のキャパシタC107とよりなるローパスフィルタに結合されている。水平偏向増幅器600の水平出力変圧器610からの水平帰線パルスRTは、直列抵抗R24と、キャパシタC117に接続された分路とにより形成された高周波のロールオフフィルタにコネクタJ1を介して結合されている。フィルタを通過した帰線パルスは、第2の検波器458用の水平位相基準を提供するため集積回路U2の13番ピンに供給される。位相検波器458は、水平ドライブ信号HD、即ち、U2の11番ピンの出力を発生する単安定マルチバイブレータ459に結合されている。最初に発生された1.3ボルトの基準電圧は9番ピンに出力され、抵抗R112を介して接地に結合されている。基準電圧は単安定マルチバイブレータ459に結合され、タイミングキャパシタC115が10番ピンと接地の間に接続されている。水平ドライブ信号HDは、帰線パルス信号RTに位相がロックされ、ポテンショメータR116によって水平方向の位相が調節される場合がある。ポテンショメータR116のワイパーは、直列抵抗R114と、キャパシタC113に接続された分路とにより形成されたローパスフィルタを介して、U2の14番ピンに結合されている。ポテンショメータR116は、単安定マルチバイブレータ459に結合するためPLLの出力信号に加えられた正の直流電位を発生する。マルチバイブレータ459は、直列接続された抵抗R113を介して、抵抗R115と高周波ロールオフキャパシタC116の接合点に結合された水平ドライブ信号HDを発生する。キャパシタC116と抵抗R115の接合点は、コネクタJ1を介して、主シャーシ側の偏向増幅器600に接続されている。
図3は、集積回路100及び集積回路U2の発振器と水平同期信号システムの自走動作を示す略ブロック図である。多規格適合形動作の場合、二つの集積回路内の発振器と水平レートシステムは用途が異なっている。例えば、発振器112と、分周器113と、パルス発生器110は、標準規格に特有ではなく、あらゆる動作標準規格で利用される種々のタイミングパルスを発生する。U2内の発振器451と分周器452は、標準規格に特有の動作が可能であり、偏向ドライブ信号を発生させるため使用される。
集積回路100において、選択ビデオ信号は同期信号分離器105に結合され、水平パルス出力は基準として位相検波器111に供給される。位相検波器111の第2の入力はタイミング発振器112からの出力信号を32分周する分周器113に結合されている。発振器112は水平レートの32倍の周波数、即ち、32分周で動作し、これにより、位相検波器111を介して周波数ロック用の水平周波数信号が得られる。選択ビデオ信号が切断されると、発振器112は自走し、この条件下で自走周波数はNTSC方式水平周波数の32倍の周波数に設定される。5ビットからなるデータ語は、データバス250から復号化され、ディジタル/アナログ変換器109によって現在のCTRLに変換され、このCTRLがタイミング発振器112の自走周波数を決定する。
分周された発振器の信号は、位相シフタ116からなる第2の位相制御ループに更に結合され、水平出力変圧器610からの水平帰線パルスRTに対し基準とされる。位相シフタ116の出力は水平ドライブ信号CDHを発生する単安定マルチバイブレータ117に供給される。図3に示されているCDH信号は、スプリアス位相ジッターφJを受けるときの自走条件の間で表わされている。水平ドライブ信号CDHは、周波数設定中の測定に使用されるが、水平偏向増幅器600をドライブするためには使用されない。サンドキャッスルパルス発生器118は、バーストゲートパルスと共に水平及び垂直ブランキング間隔の両方を示す信号を含む通常の信号を発生する。水平ブランキングパルスは、帰線パルスRTから得られ、パルス発生器118に結合されている。非同期動作中に、発振器451は自走し、これにより、水平偏向増幅器600と帰線パルスには、公称的に625ラインの水平周波数が得られる。サンドキャッスルパルスのバーストゲート成分は、分周器113の水平レート信号によって発生されるので、位相シフタ116をドライブする発振器451による振動を受けない。サンドキャッスルパルスは図3に示されている。自走条件中、バーストゲートパルスは、発振器112によって発生され、公称的に525ラインの水平周波数を有する。図3に示されたB.G.P.(バーストゲートパルス)が静止していると想定すると、H.BLNK(水平ブランキング)成分には、625ラインの周波数の帰線信号の結果として、矢印で示されている如く、バーストゲート信号を通過する妨害成分が含まれる。
多規格適合形同期信号発生器U2の同期信号分離器454は、集積回路100と同一の選択ビデオ入力源に結合されている。分離された水平パルスは、偏向発振器451の周波数基準として位相検波器453に結合されている。位相検波器の第2の入力は、発振器451の出力信号を32で分周する分周器452に結合されている。偏向発振器451は水平周波数の32倍で動作するので、分周器453からの出力は水平レート信号である。位相検波器453からの出力は発振器の周波数を制御するため帰還される。発振器は、500kHzの周波数を有し調節できないセラミック共振器X1によって定められた自走周波数を有する。分周された発振器の信号は、位相シフタ458と、単安定マルチバイブレータ459と、水平偏向増幅器600と、出力変圧器610とにより形成された第2の制御ループに結合されている。出力変圧器からの帰線パルスRTは、分周された発振器の信号の位相が制御される位相シフタ458に基準信号として結合されている。位相シフタからの出力パルスと、ポテンショメータR116からの直流水平位相制御電圧は、偏向及び電源発生用の主シャーシに結合するため、適当に位相が合わされた水平ドライブ信号HDを発生する単安定マルチバイブレータ459に印加される。
選択ビデオ信号が両方の同期信号発生器に結合されている場合、両方の発振器は周波数がロックされ、略同期して機能する。しかし、発振器112の調節を可能にするため、自走周波数は、同期信号が切断されるか、或いは、発振器が自走し得るよう選択ビデオ信号が抑止されることを必要とする。同期がない場合、2台の同期信号発生器は、基本的な同期標準規格、即ち、集積回路100は525ライン、60Hz、集積回路U2は625ライン、50Hzにデフォールト設定される。帰線パルスRTは、両方の同期信号発生器に結合されるが、同期信号発生器U2に応じて発生され、かくして、略15625Hzで自走する。従って、集積回路100において、公称のNTSC方式水平周数15734Hzの信号FhNTSCは、U2によって発生された公称625ラインの水平周波数15625Hzに応じて位相シフタ116により連続的に位相シフトされる。位相シフタ116は、例えば、水平間隔の10%を表わす数マイクロ秒の制御レンジを有する。かくして、水平周期の大部分の間に、位相シフタは、二つの自走周波数の間の差によって定められたレートで位相制御レンジの両端間でドライブされる。従って、図3に示されている如く、単安定マルチバイブレータ117の出力CHDには、数キロヘルツのオーダーのレートで生じるスプリアス及び疑似ランダム位相変調φJが現れる。
タイミング発振器112の自走周波数のアライメントは、前述のアライメント装置800によって行われる。単一の規格、及び、多規格適合形の両方の受像機に対し同一のアライメント器具を利用するため、32分周された発振器周波数を表わす水平ドライブ信号CHDの測定により発振器112の自動調整が行われる。しかし、信号CHDは、発振器451から得られた帰線パルスによりスプリアス的に位相変調されている。かくして、乱された信号の平均周波数を決定するため、図4に示す平均化アルゴリズムが利用される。図5及び6に示す別のアルゴリズムは、特定の周波数にアライメントするため自走周波数を変更するために必要とされる制御信号の値を計算するために利用される。
前述の如く、集積回路100の発生器118によって形成されたサンドキャッスルパルスにはバーストゲートパルスが含まれる。バーストゲートパルスは、位相シフタ116による位相変調を受けていない水平レート信号から得られるので、発振器112の周波数を直接表わす。しかし、サンドキャッスルバーストゲートパルスを測定するには、発振器118の出力SCを探針するためアライメント器具を変更する必要がある。その上、信号処理回路271が妨害ブランキング信号成分からバーストゲートパルス成分を抽出又は分離するために必要とされる。バーストゲートパルス測定を使用する自走周波数アライメント用の有利なアライメントアルゴリズムは、図7及び8に示されている。
図4のフローチャートは、帰線パルスRTによるランダムな位相変調を受ける制御された水平ドライブ信号CHDの平均周波数を決める有利な平均化アルゴリズムを示す。平均化アルゴリズムは、「スタート」で始動され、ステップ410で、CHD信号の周波数FNが測定される。周波数の値はステップ420でメモリに格納される。ステップ430でインクリメントされるカウンタによって決められた繰り返し回数に亘って測定値が平均化される。カウンタ値は、ステップ440で、所定の整数M、例えば、M=512と一致しているかどうかがテストされる。テスト結果がNOの場合、一致するまでステップ410−440が繰り返される。ステップ440において、一致、即ち、YESの場合、ステップ450で平均周波数FAVEが計算される。平均周波数は、格納されたFNの値を加算し、格納された値の個数、例えば、Mでその加算値を除算することにより計算される。平均周波数FAVEの測定及び計算には略33ミリ秒を要する。平均周波数FAVEが計算された後、かかるアルゴリズムは「エンド」で終了する。
図5及び6は、例えば、集積回路100の発振器112の自走周波数を設定するためアライメント装置800によって実行されるべき種々の機能を示すフローチャートを構成する。アライメントアルゴリズムは、「スタート」で始動される。発振器112は、例えば、集積回路100の選択スイッチ104で同期信号を切断することにより、ステップ510で自走し得るようになる。ステップ520で種々の初期設定値が定められる。例えば、周波数差の値を表わす大きいが、しかし、有限の数がメモリ格納場所に格納され、アナログ/ディジタル変換器のディジタル制御語が中間レンジの制御値に設定され、制御段階の変更、又は、デルタステップ値が初期化される。例えば、発振器112の自走周波数を制御するアナログ/ディジタル変換器は、25即ち32段階の制御レンジを有し、ステップ520で設定される中間レンジの値は16である。初期デルタステップ値は23即ち8に設定される。中間レンジの値は、ステップ530でD/A変換器109に印加され、これにより、発振器の周波数が変わる。発振器は、D/A変換器の値の変化に続いて略100ミリ秒の間、安定、又は、整定させることが可能であり、ステップ540で平均周波数が図4に記載のアルゴリズムによって測定される。平均周波数の測定後、ステップ550において、基準周波数の値、例えば、NTSC方式水平周波数15.734kHzからの周波数差が計算され、絶対値で表わされる。周波数差の絶対値は、ステップ560で所定の最小の端の値、例えば、50Hzに対しテストされる。ステップ560の結果がYESの場合、アライメントはステップ570で完了する。ステップ580で発振器112は再び同期させられ、アライメントは終了する。
ステップ560のテスト結果がNOの場合、制御ステップのデルタ又は変更値は、ステップ590でゼロと一致しているかどうかがテストされる。ステップ590のテストがYESの場合、デルタ値はゼロであり、周波数差がステップ560でテストされた端の値より大きい場合でも、必要とされるデルタ又は変更値はゼロと1ステップの変更の間にあるので、アライメントはステップ570で完了する。ステップ590のテストがNOの場合、変更値はゼロではなく、このアルゴリズムは、ステップ600でループカウンタを1だけ増加させる。カウンタは、上記アルゴリズムによって実行された調整のループ又は試行の回数を計数し、誤りの条件の結果としてアライメントが放棄されたパスが得られることが最も好ましい。制御システムの取り得る値は32個であるので、発振器のセットアップ条件を得るために32回を超える試行は必要ではない。しかし、制御値は、方向又は極性を反転する場合があるので、32回未満の試行が必要とされる。かくして、ステップ610において、カウンタは20よりも大きい値とテストされ、YESの場合に、アライメントはステップ615で失敗する。アライメントの失敗時に発振器はステップ580で再び同期させられ、アライメントは終了する。発振器の自走周波数は正しく設定されていないが、テストの継続、或いは、失敗の分析を行い得るよう再び同期させられる。
ステップ610のテストがNOの場合、このアルゴリズムは、自走周波数の基準周波数の値への急速な収束を誘起する一連のテストと測定を開始する。従って、ステップ610でNOの場合、差分周波数が新しい最小値を表わすかどうか、即ち、差分が小さくなっているかどうかを判定するため、ステップ550で定められステップ620でテストされた差分周波数の値が得られる。ステップ620でYESの場合、ステップ630で格納されるべき新しい最小の差、又は、周波数誤差の値が、新しい最小の値を生成した制御ステップ値と共に得られる。ステップ630のデータ格納、又は、ステップ620におけるNOに続いて、差分周波数が増加しているかどうかを定めるため最小の差分周波数がステップ640でテストされる。これは、発振器がヌル又は周波数一致条件、或いは、その条件から離れる向きにドライブされているかどうかをテストする。典型的にこの条件下では、発振器の周波数は、基準周波数よりも低いので、ステップ640でYESが得られ、ステップ650において、デルタステップ値を無効にし、そのデルタステップ値を2分の1倍することにより方向又は極性が反転される。かくして、ステップ640においてオーバーシュート条件が実質的に検出されると、ステップ650においてヌル又は周波数一致条件に急速に到達するよう必要な方向の修正が加えられる。ステップ650において無効にされ、2分の1倍されたデルタステップ値は、ステップ660で新しい制御値を発生するよう現在の制御値に加算される。同様に、ステップ640において、差分周波数が増加していない、即ち、制御値が周波数の収束のため必要とされる極性を有することが判定されるならば、ステップ660で新しい制御値を発生するため現在のデルタステップ値が現在の制御値に加算される。かくして、発振器は、デルタステップ値によって増加された制御値を用いて正しい方向にドライブされ続ける。
新しい制御値は、ステップ670で新しい値が25又は32ステップの制御レンジ内にあるかどうかを決めるためテストされる。新しい値が制御レンジを越える場合、ステップ670のテストによりYESが得られ、ステップ675においてデルタステップ値は向きが反転又は無効にされ、2分の1倍される。ステップ675の後、或いは、ステップ670のテストの結果がNOの場合、アルゴリズムはステップ680を次に実行し、デルタステップ値はゼロと一致するかどうかがテストされる。ステップ680のテストによりYESが得られた場合、即ち、デルタがゼロの場合、ステップ685において、ステップ630で格納されたステップ値が復元され、制御値に加算される。ステップ685の後、或いは、ステップ680のテスト結果がNOの場合、新しい制御値はステップ690でD/A変換器に印加され、発振器が安定するための時間が与えられる。ステップ690の後、このアルゴリズムは、ステップ540に戻り、新しい制御値の印加により得られた平均周波数を測定する。従って、このアルゴリズムは、ステップ610のテストによってアライメントの失敗が判定されるか、或いは、ステップ560又は590のテストによってアライメントの完了が判定されるまで、ステップ540から690を繰り返し実行し続ける。
サンドキャッスルパルス信号SCのバーストゲートパルス成分は、図7に示されている自走周波数を基準周波数に調整する他のアルゴリズムによって測定してもよい。上記アルゴリズムは「スタート」で始動され、ステップ710において、発振器の同期は、発振器が自走し得るよう取り除かれる。ステップ720において、半分の制御レンジ、或いは、0から31までのレンジの中のステップ15を表わす制御値がディジタル−アナログ変換器に印加される。制御値はアライメントコンピュータ260によって作成され、前述の如く、D/A109に伝達される。ステップ730において、発振器がD/Aに対する制御値の印加によって得られた新しい周波数を受け入れるための時間が与えられる。ステップ740において、周波数が測定され、中間レンジの値に対応する平均周波数FAVEが図4のアルゴリズムによって決定される。バーストゲートパルスは、CHD信号に加えられたスプリアスな位相変調を受けないので、図4のアルゴリズム内の平均化サンプル数Mは8に減少される。従って、平均値を確定するために必要とされる時間は、33ミリ秒から略0.5ミリ秒まで短縮される。ステップ750において、平均周波数FAVEは、所望の基準周波数FSTD付近の周波数範囲内の値であるかどうかがテストされる。ステップ750のテストによってYESが得られた場合、アライメントが完了したことがステップ790において示され、発振器はステップ795において再び同期させられ、アライメントは終了する。ステップ750のテストによりNOが得られた場合、ループカウンタがステップ760でインクリメントされる。ステップ770において、そのカウント数は、制御ステップの全数よりも僅かに大きい値を有する数値Nと一致するかどうかがテストされる。このアルゴリズムは中間レンジの制御値で開始されるので、アライメントは、制御レンジの数値の半分未満の最大の試行回数の範囲内で行われる必要がある。従って、ステップ770のテストによりYESが得られた場合、アライメントは回路の異常に起因して失敗した可能性があり、アライメントはステップ777に示される如く、不完全である。発振器の同期はステップ795で再開され、アライメントは終了する。
ステップ770におけるテストがNOの場合、全体の制御レンジの半分を表わす初期制御インクリメント値はステップ775で半分にされる。発振器の周波数を基準周波数の方に変えるためにステップ775で生成された新しい制御増分量が現在の制御値に加算されるべきであるか、或いは、減算されるべきであるかを判定するための計算がステップ780で行われる。変更された制御値は、ステップ720でD/Aに印加される。
かくして、このアルゴリズムは、ステップ750又は770の終了条件が満たされるまで、ステップ720−780を繰り返す。ステップ720−780のループ毎に、制御信号の増分量は2分の1倍され、これにより、所望の自走周波数への減衰振動的な接近が得られる。しかし、例えば、バーストゲートパルスのような測定された信号は位相変調されていないので、平均周波数は、図5及び6に示したアルゴリズムの場合に必要とされる周期よりも短い周期で決定することが可能である。従って、正確な周波数値は、連続的な近似により決定され、多数の調節サイクルを必要とする場合があるが、全体の所要時間は、図5及び6に示されたアルゴリズムの所要時間よりも短くなり得る。垂直周期9Hの間にバーストゲートパルスが現れるか、或いは、現れないかは、種々の方法で適合される。例えば、カウンタ270は、カウントを抑制するため適当な9H垂直レートパルスを用いてゲートされる場合がある。他の解決法は、基準周波数FSTDを基準バーストゲートパルス信号の周波数に変更することである。
サンドキャッスルパルスのバーストゲートパルス成分の測定によって発振器の自走周波数を設定する他の方法は、図8に示されたフローチャートに記載されている。このアルゴリズムは「スタート」で開始し、ステップ810で発振器は自走させられる。ステップ820でD/A変換器は、上述の如く、コンピュータ260によって決定され、そこに送られた制御値のレンジの端に設定される。ステップ830で発振器がレンジの端の制御値に対応する新しい周波数を受け入れ得るための整定時間が設けられる。ステップ840で、サンドキャッスルパルスのバーストゲート成分の平均周波数FAVEは、図4のアルゴリズムに示された如く測定される。図7のアルゴリズムに記載された如く、周波数の平均化は略8サンプルに亘って行われる。平均周波数FAVEは、ステップ850において基準周波数FSTD付近の許容ウィンドウ範囲内で一致するかどうかがテストされる。ステップ850の結果がYESの場合、発振器の周波数は基準周波数の許容範囲内に設定されたことが示され、ステップ890でアライメントが完了したことが示される。ステップ895において、発振器は再び同期させられ、アライメントは終了する。
ステップ850のテストによってNOが得られた場合、ステップ860において調整の試行回数を表わすカウンタがインクリメントされる。上記カウンタはステップ870において、31と一致するかどうかがテストされ、YESの場合、ステップ850の終了条件に到達することなく31回の制御値のステップ変化が生じたことが示される。ステップ875において、アライメントは失敗し、不完全であること示される。発振器はステップ895において再び同期させられ、アライメントは終了する。
ステップ870のテストがNOの場合、ステップ880において、制御値は、1制御ステップ、即ち、最下位1ビット(LSB)が変えられ、新しい制御値がステップ820でD/A変換器109に印加される。このアルゴリズムは、いずれかの終了条件が満たされるまでステップ820−880を繰り返す。ステップ820−880のループ毎に、制御信号値は、1制御値ステップ、即ち、最下位1ビットが変えられるので、正確な自走周波数への線形な接近が得られる。前述の如く、バーストゲートパルスは安定であるため、平均周波数は短い時間間隔中に測定することが可能であり、従って、図5及び6に示されたアルゴリズムのアライメントよりも高速なアライメントを実現するため、単純な、しかし、多数サイクル形のアルゴリズムが利用される場合がある。
新規のセットアップ配置を組み込む多規格適合形TV受像機の略ブロック図である。 多規格適合形同期信号発生回路の電気系統図である。 図2の同期信号発生器の間の相互接続を示す略ブロック図である。 図1の装置による平均周波数測定用の新規のアルゴリズムのフローチャートである。 図1の装置に利用された新規のアライメント方法の詳細なフローチャートである。 図1の装置に利用された新規のアライメント方法の詳細なフローチャートである。 図1の他の新規のセットアップアルゴリズムのフローチャートである。 図1の他の新規のセットアップアルゴリズムのフローチャートである。
符号の説明
100 TV受像機集積回路
101 ビデオ復調器
104 ビデオ入力源選択スイッチ
105,454 同期信号分離器
109 ディジタル/アナログ変換器
110 パルス発生器
111,453,458 位相検波器
112,451 発振器
113,452 分周器
116 位相シフタ
117,459 単安定マルチバイブレータ
118 サンドキャッスルパルス信号発生器
200 マイクロコンピュータ
205 赤外線受信機
210 ユーザ遠隔制御送信機
215 コンピュータインタフェース
220 RFチューナ
250 双方向データバス
260 コンピュータ
270 周波数カウンタ
271 信号処理回路
400 モジュール
450 同期信号発生器
600 水平偏向増幅器
610 水平偏向出力変圧器
650 スイッチモードラン電源
700 垂直偏向増幅器
800 アライメント装置

Claims (1)

  1. 複数の周波数で動作可能である水平偏向信号発生器であって、
    出力信号を発生する制御発振器と、
    水平周波数信号を形成するため該出力信号を分周する分周器と、
    該水平周波数信号及び同期信号が供給され、該制御発振器へ与えられるアナログ信号を発生する位相検波器と、
    ディジタルデータ語から電圧を発生し、該電圧を該発振器へ供給するディジタル・アナログ変換器と、
    を有し、
    該電圧は該発振器の中心周波数を決め、該アナログ信号は該同期信号と同期するように該発振器を制御する、
    水平偏向信号発生器。
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