JP2004208977A - フライ調理用具材 - Google Patents

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Minoru Nishida
稔 西田
Hiroyuki Uchida
洋行 内田
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Nisshin Oillio Ltd
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Abstract

【課題】油ちょう調理において、フライ調理用具材への油分の付着量を減らすことにより、カロリーダウン及び油っぽさの改善を達成しながら、食味面でも劣ることが無いフライ調理用具材を提供する。
【解決手段】具材を湯浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、前記具材の前記Z軸の−方向への油切れが促進されるように工夫された形状とする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コロッケ等の衣が付いたフライ調理用具材に関し、より具体的には、フライ調理の際に油切れが良好なフライ調理用具材に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の健康・ダイエットブームを反映し、フライ食品の中でも、特にカロリーおよび油っこさがより少ないものに対する消費者のニーズは非常に高くなっている。
【0003】
フライ食品のカロリーは、具材自体にもともと含まれているカロリーもあるが、フライ調理中に吸収および/または付着するフライ油(以下油を称す)由来のカロリーが非常に多い。具体的に、その割合は、市販冷凍コロッケであれば約65%、市販冷凍エビフライであれば約58%にも達する。そこで、フライ食品のカロリーおよび油っこさを低減するためには、フライ調理中の油の吸収および/または付着を減らすことが効果的である。
【0004】
従来の技術としては、具材を油に投入しないでフライ食品を調製する方法、すなわち、特許文献1に開示されているように油脂を付着させたパン粉を具材にまぶしてオーブン加熱する方法や、フライ前の具材に油を霧状に吹き付けてからオーブン加熱する方法等がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平03−277245号公報
【特許文献2】
特開平07−246072号公報
【特許文献3】
特開平06−169717号公報
【特許文献4】
特開平05−328914号公報
【特許文献5】
特開平06−141787号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法により製造されたフライ用食品は、通常のフライ調理方法(具材を加熱した油に投入して調理する方法。一般的には「油ちょう」という。)によるものと比べて、食味面で大幅に劣る。
【0007】
また、特許文献2,3に開示されているような油ちょうに際し、吸油が少ないパン粉や、特許文献4,5に開示されているような吸油量が少なくなるように工夫されたころも等が考案されているが、いずれもフライ品のカロリー低減という観点では、十分な効果があるものではなかった。
【0008】
本発明は、油ちょう調理において、フライ調理用具材への油分の付着量を減らすことにより、カロリーダウンおよび油っぽさの改善を達成しながら、食味面でも劣ることが無いフライ調理用具材を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、従来のフライ調理において、具材を油中から取り出す際、または取り出した後の、具材の表面からの余分な油の離脱、すなわち「油切れ」および「油の乗り」が具材の付着油分量に及ぼす影響が大きいことに着目し、上記問題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、具材の形状を最適化することで、「油切れ」を大幅に促進し、また、「油の乗り」を低減し、フライ調理後の付着油分量の減少、すなわちカロリーダウンを図ることが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
【0011】
(1) 具材への油の残留量を低減するために、油浴からの引き上げる際の油切れが促進されるように工夫された形状を備えるフライ調理用具材を提供する。
【0012】
本発明によれば、フライ調理用具材(以下、具材と称する)は油浴から引き上げる際に油が乗り難い、また、油が落ち易い形状になっているので、油が残留するのが少なく、また、残留しても速やかに離脱し、フライ調理後の付着油分量が減少して、カロリーダウンすると共にフライ調理品の味・風味、特に油っぽさが改善されることになる。
【0013】
ここで、「引き上げる際」とは、「具材の引き上げ動作の開始から、具材を油浴から引き上げ、更に、油が落ちなくなるまで」のことを意味する。また、「油切れが促進される」とは、「具材を引き上げる際に、油が具材より落ち易い、または/および、そもそも具材に油が乗り難い」といったことを意味する。また、油浴とは具材を揚げるための油の油層を意味する。
【0014】
(2) 前記具材を油浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、前記具材のZ軸の−方向への油切れが促進されるように工夫された形状を備えることを特徴とする(1)記載のフライ調理用具材を提供する。
【0015】
本発明によれば、具材は、油浴から引き上げる際に、具材のZ軸の−方向への油切れが促進される形状になっているので、具材を油浴中から引き上げる際、または引き上げた後、具材の表面からの余分な油が下方(油浴側)に速やかに流れ落ちて油切れがスムーズに行われ、フライ調理後の付着油分量が減少する。
【0016】
また、このような形状にすることにより、具材を上記の引き上げる方向(Z軸の+方向)で油中に沈ませて保持しフライ調理する(以下、この調理法を沈め揚げ油ちょう調理と称する)と、油中で発生する泡が具材の表面を滞り無く伝って上方(油浴の表面方向)に向かうようになる。このため、具材表面付近における油の流れがスムーズになるので、油の対流が盛んになる。この油の対流により具材と油との間の熱交換が促進され、短時間で調理できるため、吸油量が少なくなり、しかも、ムラの少ない揚げ方を行うことができる。更に、具材を保持しない場合であっても、油中で油切れが促進されるように工夫された形状をZ軸の−方向に向ければ効果を奏する。
【0017】
(3) 前記油切れが促進される形状は、前記Z軸の+方向または/および−方向に対して傾斜をする面を含む形状であることを特徴とする(1)または(2)に記載のフライ調理用具材を提供する。
【0018】
本発明によれば、具材のX−Y平面からZ軸の+方向および−方向のいずれかの一方向若しくは両方向に傾斜する面で構成されているので、Z軸の+方向の傾斜に対しては、具材を油中から引き上げる際、油をすくい取らないので、油が乗り難く、油付着量も少なくなる。また、Z軸の−方向の傾斜に対しては、具材に付着した油の流れがスムーズに行われ、余分な油が容易に離脱するので、フライ調理後の付着油分量が減少する。
【0019】
また、このような形状にすることにより、上記のように具材を引き上げる方向に保持して沈め揚げ油ちょう調理すると、油中で発生する泡が小さく、具材の表面の傾斜に沿って滞り無く伝い、上方(油浴の油面方向)に向かうようになる。このため、具材表面付近における油の流れがスムーズになり、この油の対流により具材と油の間の熱交換が促進され、短時間で調理できるため、吸油量が少なくなり、しかも、ムラの少ない揚げ方を行うことができる。
【0020】
(4) 前記傾斜は、前記X−Y平面との交角が90度以下ものであることを特徴とする(3)記載のフライ調理用具材を提供する。
【0021】
本発明によれば、フライ調理用具材はZ軸の+方向または−方向に向かって先端部分が狭くなるように傾斜することになるので、具材をフライ調理して油浴より引き上げる際に、その傾斜に沿って油の流れが良好となる。すなわち、Z軸の+方向に向かって先端部分が狭くなるように傾斜していると油浴から引き上げる際に油が乗り難く、また、Z軸の−方向に向かって先端部分が狭くなるように傾斜しているので、下方(Z軸の−方向)が細く、下方先端の面積も小さいため、具材に付着した油の流れがスムーズに行われ、油が一ヶ所に集まり易くなり、集まった部分において油が落ち易くなる。更に、落ちる油が上方の油を引きずることになるので、余分な油が容易に離脱し、フライ調理後の付着油分量が減少することになる。これにより、本発明に係るフライ調理用具材は、引き上げた後に油が落ち易いことになる。
【0022】
(5) 前記形状は、前記具材の下部側または/および上部側に、X−Y平面にほぼ平行な面が存在しているものであることを特徴とする(1)から(4)いずれか記載のフライ調理用具材を提供する。
【0023】
(6) 前記油切れが促進される形状は、前記X−Y平面にほぼ平行な平面の面積を減らすことにより、前記具材に乗る油の量の低減がなされ、または/および、油の貯まる量が低減されたものであることを特徴とする(1)から(5)いずれか記載のフライ調理用具材を提供する。
【0024】
本発明によれば、具材を引き上げる方向(Z軸方向)と直交する平面(X−Y平面)の面積が少ない程、具材を引き上げる際に、油が具材の表面に乗る量が少なくなり、具材の表面に滞留する油の量が低減される。引き上げる方向側(Z軸の+方向)の平面に乗った油は、具材が引き上げられた際に、具材の引き上げ方向(Z軸方向)の−方向に流れ落ちる油に引きずられて落ちることになるが、この作用によっては平面の外周近傍の油しか引きずり込まれないため、上面に係る平面部分の面積が大きいと、この平面部分の中央部分においては油が滞留したままで残ってしまうことになる。
【0025】
一方、引き上げる方向に対して反対側(Z軸の−方向)の平面では、引き上げる際に具材表面を伝って落ちてきた油がこの平面にある程度の量が集まってから落ちることになる。この場合、この平面の面積の大きさに応じて、油が貯まる量が多くなり余分の油が保持され易くなり、油の切れが悪くなってしまう。このため、本発明では、X−Y平面に平行な面の面積が小さくされることによって、油の乗りと貯まりの低減を通じて、油の切れが促進されるようにしている。
【0026】
ここで、具材の下部とは、具材をX−Y−Z軸で表した場合のZ軸の−方向を意味し、上部とは、Z軸の+方向を意味する。
【0027】
(7) 前記油切れが促進される形状は、前記X−Y平面を底面とし、該底面のZ軸の+方向において、該+方向に対して傾斜する斜面を備えた略円錐形状もしくは略角錐形状であることを特徴とする(1)から(6)いずれか記載のフライ調理用具材を提供する。
【0028】
尚、この際、下端部の平面の面積は引き上げた後の油切れを良好にするために出来るだけ小さくするか、下方に向いたR形状を呈するようにすることが望ましい。
【0029】
(8) 前記油切れが促進される形状は、前記X−Y平面を上面とし、該上面のZ軸の−方向において、該−方向に対して傾斜する斜面を備えた略円錐形状もしくは略角錐形状のものであることを特徴とする(1)から(6)いずれか記載のフライ調理用具材を提供する。
【0030】
本発明によれば、具材は上端部の平面からZ軸の−方向に傾斜する(すなわち引き上げる方向(Z軸方向)に対して上方から下方に向かって下端部が細くなるようにして傾斜している)ので、先に説明したように、具材を油浴中から引き上げる際、具材の傾斜した面を伝って油の流れがスムーズに行われ、余分な油が容易に離脱するので、フライ調理後の付着油分量が減少することになる。尚、この際、上端部の平面の面積は引き上げる際の油の乗りを少なくするために出来るだけ小さくするか、上方に向いたR形状を呈するようにすることが望ましい。
【0031】
また、このような形状にすることにより、上記のように具材を引き上げる方向(Z軸方向)に保持して油ちょう調理すると、油中で発生する泡が小さく、具材の傾斜する面に沿って滞り無く伝い上方(油浴の油面方向)に向かうようになる。このため、具材表面付近における油の流れがスムーズになり、この油の対流により具材と油との間の熱交換が促進され、短時間で調理できるため、吸油量が少なくなり、しかも、ムラの少ない揚げ方を行うことができる。
【0032】
ここで、円錐形状および角錐形状とは、円形(楕円形も含む)や多角形の平面外の一定点とこの円周上のすべての点とを結んでできる面(錐面)、および多角形の各辺をそれぞれ底辺と結んでできる面(三角形面)とで囲まれた立体状の形状を意味し、頂部が面で形成されたもの、いわゆる円錐台や角錐台も含まれる。
【0033】
(9) 前記油切れが促進される形状は、前記Z軸の+方向に傾斜する斜面と、前記Z軸の−方向に傾斜する斜面を備えた略円錐形状もしくは略角錐形状のものであることを特徴とする(1)から(6)いずれか記載のフライ調理用具材を提供する。
【0034】
本発明によれば、中間部の横断面がX−Y平面にほぼ平行する平面を有し、この平面からZ軸の+方向に傾斜するほぼ円錐形状(平面が楕円形状のものも含む)もしくは角錐形状と、Z軸の−方向に傾斜するほぼ円錐形状(平面が楕円形状のものも含む)もしくは略角錐形状とからなるので、Z軸の+方向に向かって先端部が狭くなるように傾斜しているため油浴から引き上げる際に油が乗り難く、更に、Z軸の−方向に向かっても先端部が狭くなるように傾斜しているため、油浴から引き上げる際に油が落ち易いことになり、更に、落ちる油が上方の油を引きずり込むことになるので、いずれか一方に傾斜しているものに比べてより一層油切れが良好となる。尚、中間部の横断面の形状は、特に限定されることなく、円形、楕円形、多角形等の形状が挙げられる。
【0035】
また、このような形状にすることにより、上記のように具材を引き上げる方向(Z軸方向)に保持して油ちょう調理すると、油中で発生する泡が小さく、具材の表面の傾斜に沿って滞り無く伝い上方(油浴の油面方向)に向かうようになる。このため、具材の表面付近における油の流れがスムーズになり、この油の対流により具材と油との間の熱交換が促進され、短時間で調理できるため、吸油量が少なくなり、しかも、ムラの少ない揚げ方を行うことができる。
【0036】
(10) 前記油切れが促進される形状は、前記Z軸方向の端部の前記Z軸方向の断面形状が略R状のものであることを特徴とする(1)から(9)いずれか記載のフライ調理用具材を提供する。
【0037】
本発明によれば、具材を油浴から引き上げる際に、上端部が略R状の断面形状を呈していると、中央部から周辺に油が流れて油が乗り難いことになる。また、下端部が略R状の断面形状を呈していると、下端部に油が滞留することなくスムーズに流れ落ちることになる。
【0038】
ここで、略R状の断面形状とは、具材のX−Z面またはZ−Y面の断面において、上端部または/および下端部が外方に膨らみを有する略R状を呈していることをいう。また、上端部とはZ軸の+方向の端部であり、下端部とはZ軸の−方向の端部を意味する。
【0039】
(11) 前記具材は、周縁が略R状の略扁平状の形状のものであることを特徴とする(1)または(2)に記載のフライ調理用具材を提供する。
【0040】
本発明によれば、略偏平状の具材の広い面を油面に対して直角の関係(Z軸方向)となるようにして油浴から引き上げることにより、略偏平状の具材の周縁(側面)がZ軸の上端部および下端部となり、上記(10)で述べたように、上端部および下端部が略R状の断面形状を有することになり、上端部は中央部から周辺に油が流れて油が乗り難く、また、下端部は油が滞留することなくスムーズに流れ落ちることになる。このことにより、具材に残留する油の量が低減され、フライ調理品の味・風味、特に油っぽさが大幅に抑制されることになる。
【0041】
ここで、周縁とは、扁平状の具材の厚み方向を構成する面(側面)を意味する。また、「周縁が略R形状」とは、扁平状の具材の広い面に対し直交する方向に切断した場合に、切断面の両端(厚み方向の側面に相当)が外方に膨らみを有する略R状を呈していることを意味する。
【0042】
(12) 前記具材は、略繭状または略俵状の形状であって、その両端部が略R状であることを特徴とする(1)または(2)に記載のフライ調理用具材を提供する。
【0043】
本発明によれば、略繭状または略俵状の具材の広い面を油面に対して直角の関係(Z軸方向)となるようにして油浴から引き上げることにより、具材の略繭状または略俵状の両端部がZ軸の上端部および下端部となり、上記(10)で述べたように、上端部および下端部が略R状の断面形状を有することになり、上端部は中央部から周辺に油が流れて油が乗り難く、また、下端部は油が滞留することなくスムーズに流れ落ちることになる。このことにより、具材に残留する油の量が低減され、フライ調理品の味・風味、特に油っぽさが大幅に抑制されることになる。
【0044】
(13) フライ調理用具材において、具材を油浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、前記Z軸方向における形状を変化させることにより、前記油浴から前記Z軸方向に引き上げる際に該具材に残留する油の量を調整する方法を提供する。
【0045】
本発明によれば、具材の形状を油が切れ易いおよび/または油が乗り難い形状(例えば、Z軸方向の形状をZ軸の+方向または/および−方向に傾斜する形状)とすること等により、具材を油浴から引き上げる時に油が乗り難く、また、引き上げた後にこの傾斜に沿って油が落ち易くなるので、具材に残留する油の量が調整されることになる。
【0046】
(14) フライ調理用具材において、該具材を油浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、前記X−Y平面に平行な平面の大きさを変化させることにより、油浴から前記Z軸方向に引き上げる際に該具材に残留する油の量を調整する方法を提供する。
【0047】
本発明によれば、具材のX−Y平面における形状を例えば、「X−Y平面に略平行な平面の面積を低減する」とか、「Z軸方向の上端部および/または下端部を略R状の断面形状等にする」とかすることにより、具材を油浴から引き上げる時に油が乗り難く、また、引き上げた後に油が具材の平面部分に滞留し難くなる。また、例えば、「X−Y平面に略平行な平面の面積を大きくする」とか、「Z軸方向の上端部および/または下端部を平坦な形状等にする」とかすることにより具材に油が乗ったり滞留したりする傾向を増大させることができる。よって、本発明のように、X−Y平面に平行な面の面積を変化させることによって、具材に残留する油の量を調整することができることになる。
【0048】
(15) フライ調理用具材において、該具材を油浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、該具材を前記油浴から前記Z軸方向に引き上げる際に、油切れが促進されるように工夫された形状を有する面を前記Z軸方向にする調理方法を提供する。
【0049】
本発明によれば、油浴中でフライ調理した具材は、油切れが促進されるように工夫された形状を有する面をZ軸方向として引き上げるようにして調理することで、油が具材に乗ることなく、また、油切れも良好となり、具材に残留する油の量を低減することができることになる。
【0050】
また、上記のようなフライ調理用具材は、いずれも油中に具材を完全に沈める調理方法に使用される具材として好適である。また、上記のようなフライ調理用具材は、いずれも油中に具材を固定する調理方法に使用される具材として好適である。また、上記のようなフライ調理用具材は、いずれも油中に向かい具材を真下に入れ、調理後、真上に引き上げる調理方法に使用される具材として好適である。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。尚、これによって本発明が限定されるものではない。
【0052】
図1は本発明に係るフライ調理用具材の第1の実施形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は縦断面図であり、図2は本発明に係るフライ調理用具材の調理法を説明する説明図である。
【0053】
本発明のフライ調理用具材10は、図1に示すように、具材10を油浴より引き上げる方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、Z軸の+方向に細くなるように傾斜する側面10aを有するほぼ円錐形状のもの(上向き円錐と称する)で、ほぼ円錐形状に成型されたマッシュポテト等のパテ11と、その表面を覆うころも14とからなり、ころも14は、パン粉等をパテ11に付着させるためのバッター層12と、このバッター層12に付着したパン粉13とからなる。傾斜する側面10aの傾斜角度θは90度より小さいのが好ましい。尚、この傾斜角度θはあまり小さいと傾斜する側面10aの傾斜勾配が緩やかになりすぎて油の流れ落ちるのが悪くなるので、好ましくは30度以上、より好ましくは45度以上、更に好ましくは56度以上、最も好ましくは75度以上である。
【0054】
尚、具材10としては、コロッケの他に、トンカツ、メンチカツ、魚介類フライ、肉類フライ、から揚げ、野菜類フライ、プリフライタイプの天ぷら類、ハムカツ、フライドポテト、ドーナツ、カレードーナツ、ピロシキ、春巻き、油揚げ、さつま揚げ、アメリカンドッグ、油揚げ米菓、油揚げスナック、串カツ等が揚げられる。
【0055】
そして、具材10は、図2に示すように、キャノーラ油等の油の油浴22を有する油槽21と、具材10を吊り下げるワイヤー25と、ワイヤー25を固定するキャリア24と、具材10を上げ下げするリフト23とから構成されたフライ調理器20により調理される。
【0056】
具材10は周囲3ヶ所をワイヤー25で吊るし、動かないようにキャリア24に固定される。このキャリア24は上下方向(油浴22の油面に直交する方向で、具材10のZ軸方向)に可動自在のリフト23に固定されており、リフト23の上げ下げで具材10が油浴22中へ出し入れされる。このワイヤー25で固定された具材10はリフト23で約180℃に加熱した油浴22中に完全に沈められて揚げられる。所定時間経過後、具材10はリフト23で引き上げられて油切りされる。
【0057】
具材10は油浴22中で揚げられた後、Z軸の+方向に傾斜する側面10aが上方に向いた形(上向きの円錐の状態)で引き上げられるので、油が具材10に乗り難く、また、上部に向かって細くなり、頂部の面積が小さくなっているので、引き上げる際に、油の流れが促進される。このため、具材10を油浴22中より引き上げた際に、具材10の表面に付着する油の量も少ないことになる。
【0058】
また、具材10の底面10bは、X−Y平面にほぼ平行な平らな平面状であるよりも、下方(Z軸の−方向)に膨らんだR状を呈するのが好ましい。これは具材10を油ちょう調理する場合、具材10を揚げる際に、具材10の表面から水蒸気の泡(以下泡と称する)27が随時発生するが、傾斜面に発生した泡27は容易に油浴22の油面側に上がって行く。一方、底面10bに発生した泡27は、図8(b)に示すように、底面10bが油浴22の油面と略平行であると底面10bに泡27が留まり、泡が集まって大きな集まった泡27aとなってから上方に向かうものがあるため、泡27の大きさが一律ではない。このため、底面10b側に発生の集まった泡27aの部分では、油と具材10の底面10bにおける熱交換が妨げられ、揚げムラができるといった不都合が生ずることになる。ところが、下方(Z軸の−方向)に膨らんだR形状とすることにより、図8(a)に示すように、底面10bに発生する泡27も大きくなる前にR状の曲面に沿って規則的に上方に上がるので、均一な熱交換が行われることになり、短時間で調理できるため、吸油量が少なくなり、しかも揚げムラを生じないため好ましい。
【0059】
尚、具材10をフライ調理する方法としては、具材10を固定して油浴22中に完全に沈めて揚げる方法としたが、これに限定させず、具材10を固定しないで油ちょう調理し、引き上げる際に傾斜する側面10aが引き上げ方向に向くようにして引き上げるようにしてもよい。また、具材10を揚げる場合に油浴22中に完全に沈めないで油面に浮いた状態で揚げてもよい。いずれにしても、具材10を揚げた後で引き上げる際に、具材10の傾斜する側面10aが引き上げ方向に向くようにして引き上げる、または、引き上げる際に、少なくとも一時的に、Z軸の+方向に向くようにするのであれば、具材10を油浴22に入れる方法や揚げる方法は特に限定されない。また、具材10の形状も、円錐に限定されるものでなく、例えば角錐、底面が楕円の楕円錐等であってもよい。いずれにしても、Z軸の+方向に傾斜する面が構成された形状であれば特に限定されない。
【0060】
次に、第2の実施形態について図3、図4により説明する。図3は本発明の第2の実施形態を示す斜視図で、図4は具材に付着した油の流れを模式的に説明する説明図である。
【0061】
図3に示す第2の実施形態の具材30は第1の実施形態における具材10をX−Y平面で上下反転させて、Z軸の−方向に向かってその下端が細くなるよう傾斜させた略円錐形状としたもの(下向き円錐と称する)である。尚、具材30を構成する材料は第1の実施形態と同一としているので、説明は省略する。
【0062】
具材30は第1の実施形態と同様に図2に示す調理法で調理される。すなわち、具材30の傾斜する側面30aが下方(Z軸の−方向)に向く形でワイヤー25に固定される以外は同様にして調理される。尚、この調理法においても、第1の実施形態で説明したように、具材30を揚げた後に具材30の傾斜する側面30aが引き上げ方向の下方(Z軸の−方向)に向くようにして引き上げる、または、引き上げる際に、少なくとも一時的でもZ軸の−方向に向くようにするのであれば、具材30を油浴22に入れる方法や揚げる方法は特に限定されない。
【0063】
このように、油浴22中で油ちょう調理された後、傾斜した面を下方に向いた形(下向きの円錐の状態)で引き上げられるので、引き上げ途中および引き上げ後において、具材30に付着した油が傾斜した面に沿って落ち易いことになる。すなわち、具材30は引き上げる方向に対して、下方に向かってその下端部が細くなるよう傾斜され、下方先端部の面積を小さくされているので、図4に示すように、具材30の表面に略均一に付着した油26が下方先端部に集まり易くなり、また、集まった油26は下方先端部の面積が小さいので落ち易くなる。また、この場合、先端部の油が落ち易くなると共に、油が落ちる際に上部の油も引きずることになり油が落ちるのがより促進される。このため、具材30を油浴22中より引き上げた際に、具材30の表面に付着する油の量が少ないことになる。尚、具材30を引き上げる際に、少なくとも一時的に、傾斜した面を下方に向いた形(下向きの円錐の状態)にすることによっても同様の効果が得られる。
【0064】
また、具材30を油ちょう調理する場合、図示しないが、傾斜する側面30aおよび上面30bには泡が随時発生するが、この泡は規則的に上方(油浴の油面側)に上がるので、具材30の表面全体で、均一に熱交換がなされ、更に、持続して小さい泡が規則的に一定方向に移行するため、油浴22の油の対流が均一となる等で、短時間で調理できるため、吸油量が少なくなり、しかもムラの少ない揚げ方ができる。
【0065】
また、具材30の上面30bは、X−Y平面に略平行な平らな平面状であるよりも、上方(Z軸の+方向)に膨らんだR状を呈するのが好ましい。これは、具材30を油浴22から引き上げる際に、上面30bが油をすくい取ることになるが、R状にすることにより、中央部から周辺に油が流れて油が乗り難いことになるためである。また、この上面30bの面積は、引き上げる際に油をすくい取って上面30bに乗る油の量を少なくするという意味からできる限り小さくするのが好ましい。尚、この上面30bの面積は、具材30の中身(パテ)の種類に応じて、具材30として成形できる範囲で適宜設定すればよい。
【0066】
次に第3の実施形態について、図5により説明する。図5は本発明の第3の実施形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【0067】
図5に示すように、第3の実施形態の具材40は、具材40を油浴より引き上げる方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、X−Y平面に平行に切断した横断面40aの形状が略円形を呈し、具材40の縦方向(Z軸方向)中間部からZ軸の+方向に細くなるように傾斜する側面40bとZ軸の−方向に細くなるように傾斜する側面40cを有する縦断面(X−Z平面またはY−Z平面の断面)の形状が略菱形状としたもの(菱形と称す)であって、縦断面形状が略菱形状に成形されたマッシュポテト等のパテ41と、その表面を覆うころも44からなり、ころも44はパン粉等をパテ41に付着させるためのバッター層42と、このバッター層42に付着したパン粉43とからなる。尚、具材40を構成する材料は第1の実施形態と同一としているので、説明は省略する。
【0068】
具材40は第1の実施形態と同様に図2に示す調理法で調理される。尚、この調理法も、第1の実施形態で説明したように、具材40を揚げた後に具材40の傾斜する側面40bが引き上げ方向の上方(Z軸の+方向)に向くように、また、傾斜する側面40cが引き上げ方向の下方(Z軸の−方向)に向くようにして引き上げる、または、引き上げる際に、傾斜する側面40b,40cが少なくとも一時的でもZ軸方向に向くようにするのであれば、具材40を油浴22に入れる方法や揚げる方法は特に限定されない。また、具材40の形状も、円錐に限定されるものでなく、例えば角錐、横断面が楕円の楕円錐等であってもよい。いずれにしても、Z軸の−方向に傾斜する面が構成された形状であれば特に限定されない。
【0069】
このように、具材40を油浴22中で揚げた後、具材40の傾斜する側面40bが上方(Z軸の+方向)に向くように、また、傾斜する側面40cが下方(Z軸の−方向)に向くようにして引き上げられる際に、具材40の傾斜する側面40bでは上部に向かって細くなり、頂部の面積が小さくなっているので、引き上げる際に、油をすくい取る量が少なく、油が具材40に乗りにくいことになる。また、具材40に付着した油が傾斜する側面40cに沿って落ち易いことになる。すなわち、第1の実施形態が有する効果と第2の実施形態が有する効果を備えることになり、具材40を油浴22中より引き上げた際に、具材40に残留する油の量が更に少ないことになる。尚、具材40を引き上げる際に、少なくとも一時的に傾斜した面がZ軸方向に向いた形にすることによっても同様の効果が得られる。
【0070】
また、具材40を油ちょう調理する場合、図9に示すように、傾斜する側面40b,40cには泡27が随時発生するが、この泡27は規則的に上方(油面側)に上がるので、具材40の表面全体で、均一に熱交換がなされ、更に、持続して小さい泡が規則的に一定方向に移行するため、油浴での油の対流が均一となる等で、短時間で調理できるため、吸油量が少なくなり、しかもムラの少ない揚げ方ができる。
【0071】
次に、第4の実施形態について図6、図7により説明する。図6は本発明の第4の実施形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は縦断面図であり、図7は具材に付着した油の流れを模式的に説明する説明図である。
【0072】
図6に示す第4の実施形態の具材50は上面50aおよび下面50bが略楕円若しくは略円形の形状を呈し、周縁(側面)50cが図6(b)に示すように外方に向く略R形状を呈する扁平形状のものであって、略扁平形状に成形されたマッシュポテト等のパテ51と、その表面を覆うころも54からなり、ころも54はパン粉等をパテ51に付着させるためのバッター層52と、このバッター層52に付着したパン粉53とからなる。
【0073】
そして、具材50は第1の実施形態と同様に図2に示す調理法で調理される。すなわち、具材50の上面50aおよび下面50bを油浴22の油面に対して直角の関係になるようにしてワイヤー25で吊るし、次いで、具材50が動かないようにしてキャリア24に固定し、具材50の周縁(側面)50cが引き上げ方向になるようにして調理する。尚、この調理法も、揚げた後の具材50を引き上げる方向が具材50の周縁(側面)50cとなるようにして引き上げる、または、引き上げる際に、少なくとも一時的に、周縁(側面)50cを上下方向(Z軸方向)に向くようにするのであれば、具材50を油浴22に入れる方法や揚げる方法は特に限定されない。
【0074】
このように、具材50を油浴22中で揚げた後、具材50の周縁(側面)50cが上下方向(Z軸方向)に向くようにして引き上げるので、引き上げ途中および引き上げ後において、油が具材50に乗り面積が小さくなると共に、上端および下端が略R状に傾斜しているので、油が乗り難く、また、油の流れも促進される。すなわち、図7に示すように、具材50に付着した油26は具材50の上面50aおよび下面50bに沿って流れ落ち周縁(側面)50cに集まり、集まった油26は所定の大きさになった時点で一部が具材50から離れて下方に落ちる。この際、周縁(側面)50cが広いと、集まった油26は広い面積で接触して下に落ち難いことになり、周縁(側面)50cに残る量が多くなるので好ましくない。
【0075】
尚、具材50を揚げた後に、扁平状の上面50aを引き上げ方向にして引き上げた場合、図10に示すように、具材50の上面50aの略全面には、引き上げる際に乗った油28が広がった状態で残る。一方、下面50bでは下に落ちようとする油28が具材50の下面50bと広い面積で接触して下に落ち難いことになるので、具材50に残留する油量が多くなり好ましくない。尚、図10は第4の実施形態の具材の扁平面を上にして引き上げた場合の付着する油の状態を示す図である。
【0076】
尚、この具材50の形状としては、略扁平状の他に、略繭状や略俵状であってもよい。そして、第4の実施形態と同様に、その両端部は外方に向く略R形状とされている。これによって、第4の実施形態と同様に、両端部を引き上げ方向となるようにして引き上げると、引き上げ途中および引き上げ後において、油が乗り面積が小さくなると共に、上端および下端が略R状に傾斜しているので、油が乗り難く、また、油の流れも促進される。
【0077】
以下、実施例および試験例を示して、本発明のフライ調理用具材として冷凍ポテトコロッケで更に詳しく説明する。
【0078】
[実施例] 以下の手順で各種形状の冷凍ポテトコロッケを作成した。
【0079】
(1)パテの作成:原材料のマッシュポテト(クレードル食品(株)製)約30重量部に約80℃の湯を約70重量部ゆっくり入れながら、よく混合しラップに包み、急速凍結機により約−35℃で約10分間凍結させた。そして、型抜きにより各々円柱、円錐、菱形形状に成型し、表面積が略同一のパテを得た。その後、2重にしたチャック付ビニール袋の中に各々のパテを入れて密閉し、約−18℃の冷凍庫に一晩冷凍保存した。尚、表1および図11はころも付け後の各ポテトコロッケの形状とサイズを示すものである。
【0080】
【表1】
Figure 2004208977
【0081】
(2)バッター塗布:フライミックスOT−500(日清製油(株)製)約200重量部と液体油約240重量部と水約540重量部とを混合して、ジューサーミキサーで約5分間攪拌して得たバッターを公知の方法でパテの表面に塗布した。
【0082】
(3)パン粉付け:上記のバッターを塗布したパテにパン粉(カラー生パン粉中目(フライスター(株)製))を付着させた。
【0083】
(4)凍結:上記のパン粉付けした各ポテトコロッケを2重にしたチャック付ビニール袋に入れて、約−18℃の冷凍庫に一晩冷凍保存した。
【0084】
[試験例] 実施例で得た5種類の冷凍ポテトコロッケを解凍、調理し、調理後の油の付着量および表面のころもに含まれる油の割合を測定した。
【0085】
(1)油揚げ解凍調理:
市販業務用フライヤー(商品名;ハイユレスフライヤー 3リットル型、日清プラントエンジニアリング(株)製)に、キャノーラ油とコーン油の混合油(いずれも、日清製油(株)製)を3リットル入れ、約180℃に加熱し、この加熱した混合油に冷凍ポテトコロッケを投入して解凍、調理した。この際、各ポテトコロッケの周囲3ヶ所をワイヤーで吊して、ほとんど動かないようにリフトに固定し、コロッケを所定の位置で油中に完全に沈め、約4分間揚げた。そして、所定時間経過後、リフトにより真上に引き上げ、その状態で動かさず、1分間油切りを行った。尚、ポテトコロッケは図11に示す矢印の方向に引き上げることが出来るように固定した。
【0086】
ポテトコロッケは、ぶつからない位置に固定して、1回のフライ調理おいて2個揚げた。また、タイマーおよび、リフトによる具材の上げ下げは、自動で行った。尚、ポテトコロッケは、各形状のものを、10個揚げた。
【0087】
尚、この油ちょう調理中において、ひし形(上下円錐)型(試料4)については、その他の形状と比較して、油ちょう調理している際に、ポテトコロッケの表面から発生する泡が小さく、規則的に上方に移行していた。
【0088】
(2)試験方法:
<ポテトコロッケの付着油分量の測定>
調理して油切りした後、ポテトコロッケに付着している油分を以下の方法で測定した。
【0089】
調理して油切りした後の全体重量(フライヤー+油+その他付属品)を測定し、フライ前の全体重量との差を、「付着油分量(g)」とした。尚、パネル数は10個とし、その平均値を求めた。
【0090】
ポテトコロッケの付着油分量の測定結果を表2に示す。
【0091】
【表2】
Figure 2004208977
【0092】
表2は各形状のポテトコロッケに付着する油の量を示すものである。この結果より、横長円柱型(試料1)と比較して、下向き円錐型(試料2)は約0.7g、上向き円錐型(試料3)は約0.9g、菱形(上下円錐)型(試料4)は約1.4g、縦長円柱型(試料5)は約1.1gと付着油分量は少なかった。このように、下向き円錐型(試料2)、上向き円錐型(試料3)のように上向きまたは下向きに傾斜する形状にするだけでも油の残量低減の効果があったが、それらの傾斜を下向きおよび上向きの両方を備えたひし形(上下円錐)型(試料4)にすることで更に効果があった。また、縦長円柱型(試料5)のように、引き上げ方向の上下面の面積を小さくすることにより付着油分量が少なくなっていた。
【0093】
<衣に含まれる油分の割合の測定>
油はポテトコロッケのどの部位に残留するかを知るために、各部位のころもに含まれる油分を以下の方法で測定した。
【0094】
揚げたポテトコロッケを一定時間室温で放置して、急冷凍結(−35℃、1時間)し、その後、約1週間−18℃の冷凍庫に保存した。そして、冷凍状態のまま、所定の部分の衣を下ろし金で削り取り、その一定量を計り取って、ソックスレー抽出法によりころもに含有されている油分を抽出して、「衣に含まれる油分の割合(%)」を測定した。尚、パネル数は10個とし、その平均値を求めた。
【0095】
衣に含まれる油分の割合の測定結果を表3に示す。
【0096】
【表3】
Figure 2004208977
【0097】
表3は各形状のポテトコロッケの表面の衣に含まれる油分の割合を示すものである。
【0098】
下向き円錐型(試料2)においては、下部の傾斜部が横長円柱型(試料1)の下部平面部に比べ約5%程度少なく、また、上向き円錐型(試料3)においては、上部の傾斜部が横長円柱型(試料1)の上部平面部に比べ約4%程度少なく、傾斜面にした効果が得られている。更に、上部および下部共に傾斜面を備えたひし形(上下円錐)型(試料4)においては、上部の傾斜面で横長円柱型(試料1)の上部平面部に比べ約7%、下部の傾斜面で横長円柱型(試料1)の下部平面部に比べ約10%少なく、下向き円錐型(試料2)や上向き円錐型(試料3)よりもころもに含まれる油の割合が少ない結果であった。また、縦長円柱型(試料5)においては、上部の平面部で横長円柱型(試料1)の上部平面部に比べ約3%、下部の平面部で横長円柱型(試料1)の下部平面部に比べ約5%少ない結果であった。
【0099】
これは、具材に傾斜面を設け、その傾斜面を上方(図11中の矢印方向)に向けて引き上げることにより、上方の傾斜は、上部を細く、頂部の面積が小さいので、引き上げ時に、油分をすくい取らないため、具材を油中より上げた後、具材の表面に流れる油分量が少なく、油分付着量も少なくなると想定される。また、下方の傾斜は、下部を細く、頂点の面積を小さくすることにより、油分が一ヶ所に集まりやすくなり、油分が落ちやすくなる。また、この場合、油が落ちやすくなると共に、落ちる油分が上部より油分を引きずることが想定される。更に、上方および下方に傾斜を設けることで、上記の夫々の効果が相乗して働くことにより、いずれか一方に傾斜を設けたものよりも油の残留量が少なくなるものと想定される。また、縦長円柱型(試料5)のように、上下の平面部の面積を小さくすることで、引き上げる際の上部での油の乗りが少なく、また下部での油の落ちが促進されるものと想定される。
【0100】
これらの結果より、具材を傾斜する側面を有する形状等という油浴からの引き上げる際の油切れが促進されるような形状のものとすることにより、調理した後の具材に残留する油分の低減が可能となる。
【0101】
次に、フライ調理器でフライ調理する場合のフライ調理器の制御機構および工程フローについて、図12から図14により説明する。
【0102】
図12はフライ調理器の制御機構を説明するためのブロック図であり、図13は具材をワイヤーに固定し、油浴中に入れる工程のフローを示す図であり、図14は具材を油浴から引き上げ、ワイヤーから取り外す工程のフローを示す図である。
【0103】
この図12に示されるように、本発明に係るフライ調理器100はコントローラ(制御部)101と、各種センサー102と、各種駆動部103とを備えており、各種センサー102からの検出情報がコントローラ101に送られ、この検出情報に基づいて、コントローラ101が各種駆動部103を駆動制御する。例えば、各種センサー102に含まれている位置センサーの検出結果に基づいて、コントローラ101を介して、各種駆動部103に含まれるキャリア駆動部が制御され、キャリアの位置が調整されることになる。また、具材感知センサーの検出結果に基づいて、コントローラ101を介して、各種駆動部103に含まれる具材固定機構の駆動部が制御され、具材固定機構の位置が調整されることになる。
【0104】
具材を固定して油浴中に浸漬する工程は、図13に示すように、先ず、データ取り込み(S101)が行われた後、キャリアに具備された具材固定機構が具材をセット可能状態になる(S102)。そして、手動または搬送装置等により具材がキャリアに投入され具材固定機構が具材を適切な方向(油切れの良い方向)に固定したか否かが確認された後(S103)、具材の固定処理終了の報知が、例えばランプ点灯等により行われる(S104)。
【0105】
そして、具材の固定処理終了の報知がなされた後、コントローラ101からキャリアの降下開始の指示が行われる(S105)。そして、各種センサー102のうちの位置センサーからの情報に基づき、具材が油浴中に完全に沈んだか否かが検討される(S106)。すなわち、位置センサーからの情報に基づき、具材が油浴中に完全に沈んでいないときは、キャリアの降下の指示が継続される一方、具材が完全に沈んだということが検出された場合には、キャリアの降下停止の指示がなされ(S107)、浸漬処理終了の報知がなされ(S108)、浸漬処理は終了される。また、キャリアの位置は手動またはコントローラ101をプリセットすることにより自由に変えることができ、任意に設定できる。更にまた、キャリアの一部若しくはすべてが油中に浸漬してもよく、キャリアの形状としては、例えば、カゴ型、バスケット型、ボックス型(箱)等が挙げられる。
【0106】
一方、具材を油浴から引き上げ具材を取り外す工程は、図14に示すように、先ず、データ取り込み(S201)が行われた後、キャリアの上昇開始の指示がコントローラ101によりなされる(S202)。そして、各種センサー102のうちの位置センサーからの情報に基づき、具材が油浴から完全に引き上げられたか否かが検討される(S203)。すなわち、位置センサーからの情報に基づき、具材が油浴から完全に引き上げられていないときは、キャリアの上昇の指示が継続される一方、具材が完全に引き上げられたということが検出された場合には、キャリアの上昇処理終了の報知が行われる(S204)。
【0107】
そして、キャリア上昇処理終了の報知がなされた後、コントローラ101から具材固定機構の開放の指示が行われる(S205)。そして、手動または搬送装置等により具材がキャリアから取り出され、各種センサー102のうちの具材感知センサーからの情報に基づき、具材が具材固定機構から外れたか否かが検討される(S206)。すなわち、具材が外れたことが検出された場合には、具材の取り外し処理終了の報知がなされ(S207)、具材の引き上げ取り外し処理は終了される。また、キャリアの位置は手動またはコントローラ101をプリセットすることにより、自由に変えることができ、任意に設定できる。
【0108】
以上のように本発明に係るフライ調理用具材に関して、例を示す図面を参照しつつ具体的に説明したが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前述の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
【0109】
例えば、調理器の制御として、油浴の高さのデータ等に基づいて、キャリアの引き上げ長さを調整するようなものであってもよい。また、傾斜する側面を有するフライ調理用具材として、底面の形状が多角形状の角錐や楕円形状の楕円錐、あるいは円錐台や角錐台等であってもよい。また、調理する方法として、油浴中に沈めないで油面に浮いた状態で揚げる、また、フライ調理用具材を固定しないで揚げる等であってもよい。また、複数個の具材を油切れが促進される方向にしてフライ調理する場合に、例えば串などで縦または横にさして揚げる、または複数の部屋に区切られたカゴ型のキャリアを使用してその夫々の部屋に具材を入れる等といった方法で固定して同時に複数個調理してもよい。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフライ調理用具材は、フライ調理において、具材を油浴中から引き上げる方向の形状が、引き上げる方向に傾斜する形状とする、または、引き上げ面の面積が少ない形状とする等といったように、油浴から引き上げた際の油切れが促進されるようになっているので、具材に残留する油量が低減され、カロリーダウンが図られ、しかも風味・味、特に油っぽさが改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフライ調理用具材の第1の実施形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【図2】本発明に係るフライ調理用具材の調理法を説明する説明図である。
【図3】本発明に係るフライ調理用具材の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図4】第2の実施形態の具材に付着した油の流れを模式的に説明する説明図である。
【図5】本発明に係るフライ調理用具材の第3の実施形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【図6】本発明に係るフライ調理用具材の第4の実施形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
【図7】第4の実施形態の具材に付着した油の流れを模式的に説明する説明図である。
【図8】第1の実施形態の具材をフライ調理する際に発生する水蒸気の泡の挙動を模式的に示す図で、(a)は具材の底面が略R状の場合の図、(b)は具材の底面が平坦な場合の図である。
【図9】第3の実施形態の具材をフライ調理する際に発生する水蒸気の泡の挙動を模式的に示す図である。
【図10】第4の実施形態の具材の扁平面を上にして引き上げた場合の付着する油の状態を示す図である。
【図11】実施例に供した各ポテトコロッケの形状とサイズを示す図である。
【図12】フライ調理器の制御機構を説明するためのブロック図である。
【図13】具材をワイヤーに固定し、油浴中に入れる工程のフローを示す図である。
【図14】具材を油浴から引き上げ、ワイヤーから取り外す工程のフローを示す図である。
【符号の説明】
10,30,40,50 フライ調理用具材(具材)
10a,30a,40b,40c 側面
10b 底面
30b,50a 上面
50b 下面
50c 周縁(側面)
11,41,51 パテ
12,42,52 バッター層
13,43,53 パン粉
14,44,54 ころも
20 フライ調理器
21 油槽
22 油浴
23 リフト
24 キャリア
25 ワイヤー
26 油
27 水蒸気の泡
27a 集まった泡
28 油
100 フライ調理器
101 コントローラ
102 各種センサー
103 各種駆動部

Claims (15)

  1. 具材への油の残留量を低減するために、油浴からの引き上げる際の油切れが促進されるように工夫された形状を備えるフライ調理用具材。
  2. 前記具材を油浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、前記具材の前記Z軸の−方向への油切れが促進されるように工夫された形状を備えることを特徴とする請求項1記載のフライ調理用具材。
  3. 前記油切れが促進されるように工夫された形状は、前記Z軸の+方向または/および−方向に対して傾斜をする面を含む形状であることを特徴とする請求項1または2記載のフライ調理用具材。
  4. 前記傾斜は、前記X−Y平面との交角が90度以下ものであることを特徴とする請求項3記載のフライ調理用具材。
  5. 前記油切れが促進されるように工夫された形状は、前記具材の下部側または/および上部側に、前記X−Y平面にほぼ平行な面が存在しているものであることを特徴とする請求項1から4いずれか記載のフライ調理用具材。
  6. 前記油切れが促進されるように工夫された形状は、前記X−Y平面にほぼ平行な平面の面積を減らすことにより、前記具材に乗る油の量の低減がなされ、または/および、油の貯まる量が低減されたものであることを特徴とする請求項1から5いずれか記載のフライ調理用具材。
  7. 前記油切れが促進されるように工夫された形状は、前記X−Y平面を底面とし、該底面のZ軸の+方向において、該+方向に対して傾斜する斜面を備えた略円錐形状もしくは略角錐形状であることを特徴とする請求項1から6いずれか記載のフライ調理用具材。
  8. 前記油切れが促進されるように工夫された形状は、前記X−Y平面を上面とし、該上面のZ軸の−方向において、該−方向に対して傾斜する斜面を備えた略円錐形状もしくは略角錐形状のものであることを特徴とする請求項1から6いずれか記載のフライ調理用具材。
  9. 前記油切れが促進されるように工夫された形状は、前記Z軸の+方向に傾斜する斜面と、前記Z軸の−方向に傾斜する斜面を備えた略円錐形状もしくは略角錐形状のものであることを特徴とする請求項1から6いずれか記載のフライ調理用具材。
  10. 前記油切れが促進されるように工夫された形状は、前記Z軸方向の端部の前記Z軸方向の断面形状が略R状のものであることを特徴とする請求項1から9いずれか記載のフライ調理用具材。
  11. 前記具材は、周縁が略R状の略扁平状の形状のものであることを特徴とする請求項1または2に記載のフライ調理用具材。
  12. 前記具材は、略繭状または略俵状の形状であって、その両端部が略R状であることを特徴とする請求項1または2に記載のフライ調理用具材。
  13. フライ調理用具材において、該具材を油浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、前記Z軸方向における形状を変化させることにより、前記油浴から前記Z軸方向に引き上げる際に該具材に残留する油の量を調整する方法。
  14. フライ調理用具材において、該具材を油浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、前記X−Y平面にほぼ平行な平面の大きさを変化させることにより、油浴から前記Z軸方向に引き上げる際に該具材に残留する油の量を調整する方法。
  15. フライ調理用具材において、該具材を油浴に出し入れする方向をZ軸とし、Z軸に直交する平面をX−Y平面とする3次元直交座標X−Y−Z軸により表現し、油浴より引き上げる方向を+方向とした場合に、該具材を前記油浴から前記Z軸方向に引き上げる際に、油切れが促進されるように工夫された形状を有する面を前記Z軸方向にする調理方法。
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