JP3084083U - 天麩羅調理用器具 - Google Patents

天麩羅調理用器具

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JP3084083U JP2001005369U JP2001005369U JP3084083U JP 3084083 U JP3084083 U JP 3084083U JP 2001005369 U JP2001005369 U JP 2001005369U JP 2001005369 U JP2001005369 U JP 2001005369U JP 3084083 U JP3084083 U JP 3084083U
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久之進 瓦崎
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出雲 裕子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練した調理人でなくとも、所謂ちらし揚げ
天麩羅を短時間に効率よく調理することでき、コスト的
に有利であって、又、天麩羅の形状も調理人の個人差に
よるものがなく、均一形状の良質の天麩羅を調理するこ
とができる器具を提供する。 【解決手段】 天麩羅材料を比較的狭い領域内に囲い込
むに適した中空筒状体1と、これを操作するための取手
2とを組み合わせてなる天麩羅調理用器具を提供する。
又、この筒状体1の平面形状が、楕円形又は正円形であ
っても良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、フライヤー等油を満たした天麩羅鍋の中に適宜設置して、天麩羅材 料を制限された比較的狭い領域内に囲い込んで効率よく処理できるようにした天 麩羅調理用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、天麩羅は、魚介類や野菜等を材料とし、水で溶かした小麦粉を衣 として油で揚げた食品であり、多くの人に人気のある食品である。天麩羅の調理 方法は以下の通りである。先ず魚介や野菜からなる材料を所定の大きさに切る。 そして、フライヤーや天麩羅用鍋に油を入れ、この油の温度が常時180 oC程 度になるようにする。特に、料理店や販売用に提供する天麩羅は、衣と具材が締 まって形よく整ったものにする必要があり、所謂ちらし揚げ天麩羅と呼ばれるも のである。海老を材料とした海老天麩羅を調理する際には、衣を油中に落とし、 その落とした衣が油表面に浮いた後、衣の形状を菜箸等で整形して衣の上に海老 を乗せ、調理用鋏や菜箸で海老全体に衣を付着させながら揚げる。又、野菜や小 海老を材料としたかき揚げ天麩羅を調理する際には、衣と野菜等の材料を混ぜ合 わせて攪拌し、その攪拌した材料を油中に落とし、油中で拡散する具材を菜箸等 でかき寄せて、丸い形に整形しながら揚げるようにする。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これらの一連の作業では、小麦粉等に溶かした具材や衣を油の中へ落とし込んだ とき、鍋の中で散らばってしまうことが多いので、熟練調理人でなければ、具材 を形よく集合させることが出来なかったり、又、乱れた凹凸形状や空洞等が生じ 易い等、商品価値の高い整った形状とすることが難しい。そのため、多量にこの ちらし天麩羅を調理する際には、多数の熟練調理人を必要とするため、一般調理 人に比べてコストが高くなり、又、調理人毎に天麩羅の形状も不揃いとなる等問 題があった。
【0004】 この考案は、上記の問題を解決すべく、熟練調理人においては短時間で効率よく 良質の天麩羅を調理できる他、家庭の主婦や経験の浅い人でも容易に均一形状の ちらし揚げ天麩羅を調理することのできる天麩羅調理用器具を提供するものであ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は天麩羅調理用器具であって、天麩羅材料を比較的狭い領域内に囲い込 むに適した中空筒状体と、これを操作するための取手とを組み合わせてなること を特徴とする。好ましくは、その筒状体の平面形状が、楕円形又は正円形である ことを特徴とする。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、この考案の実施例を説明する。
【0007】 図1は、この考案の第1実施例の説明図であって、Aは斜視図、Bは平面図を示 す。1は本考案の要部を構成する中空の筒状体で、2はその筒状体1の外側壁に 取り付けられた取手である。Bに示す通り、筒状体1は、平面形状が楕円形にな っている。この形状は、海老を材料とした海老天麩羅を調理するのに好適な形状 である。この筒状体1の設計寸法は、長軸aは約15cm、短軸bは約5cm、 高さHは約10cmで、海老等を丁度一匹だけ囲い込める程度の大きさとなって いる。更に、この筒状体1に取り付けられた取手2は、長さ約30cmの長尺部 材で、筒状体1を安全に油内に入れたり、取り出したりするに適した形状である 。これらの材料は、高温の油内に入れても熱変形しない材料、例えばステンレス 製が好適である。又、筒状体1の側壁に複数の挿通孔1aを設けることによって 、筒状体1を油内に入れた際、筒状体1の内と外の油温度を素早く均一にするお とができる。この挿通孔1aは、径が約3mmであって、6個程度設けている。
【0008】 次に、図2及び図3に基づいて第1実施例の器具を使って海老天麩羅を調理する 作業を説明する。図2Aに示すように、油の入った鍋やフライヤー10の中に筒 状体1を漬浸し、器具内にも油が満たされるようにする(11は油面を示す)。 その際、フライヤーの底が網状の場合は、底に薄い鉄板を敷いてその上に器具を 置くようにする。そして、筒状体1内に、水で溶かれた衣3を落とし入れ、その 衣3を菜箸4等で散らし、衣3が筒状体1内の全体に広がるようにする。この際 、筒状体1が遮断壁の役割をし、衣3は筒状体1内の限定された領域内だけで拡 散するので、衣3がフライヤー鍋全体に散らばる恐れがない。一定の時間が経過 すると、衣3が浮いてくるので、図2Bに示すように、浮いてきた衣3の上に具 材である海老5を載せる。浮いてきた衣3の上に具材である海老5を載せる。そ して、海老5を載せると同時に取手2を掴んで、筒状体1を油内から取り出し、 図3Aに示すように浮いている衣3を菜箸4で海老5に付着し、衣3の形状を整 えながら油中で十分火を通し、図3Bに示すように形の整った海老天麩羅6を完 成させる。これにより、カラっとした良質の天麩羅ができる。
【0009】 図4は、この考案の第2実施例の説明図であって、Aは斜視図、Bは平面図を示 す。上記の第1実施例と同様の構成については説明を省略する。Bに示す通り、 筒状体1’は平面形状が正円形となっている。この形状は、小海老や野菜を材料 としたかき揚げ天麩羅を調理するのに好適な形状である。この筒状体1’の設計 寸法は、直径aは約10cm、高さHも約10cmが好適である。
【0010】 次に、図5に基づいて第2実施例の器具を使ってかき揚げ天麩羅を調理する作業 を説明する。図5Aに示すように、油の入った鍋やフライヤー10の中に筒状体 1’を入れ、筒状体1’内にも油が満たされるようにする。そして、筒状体1’ 内に、野菜等の具材が入った衣3を落とし入れ、菜箸4を用いて衣3が筒状体1 ’内の全体に広がるよう攪拌し、筒状体1’の内壁に当たるようにして回転させ て衣3を球状に整形する。この際、筒状体1’が遮断壁の役割をし、衣3を筒状 体1’内の限定された領域に囲い込み、衣3が筒状体1’内から外に出ないよう になっている。この作業を一定時間行うことにより、図6Aに示すように、衣3 が球形状となって揚がる。そして、器具を取り外して、図6Bに示すように、球 形状の形の整ったかき揚げ天麩羅7が完成する。
【0011】 前記実施例に例示した筒状体1’や取手2の設計寸法は、処理すべき大きさに応 じて適宜の大きさのものを選定できるのは当然であり、又、筒状体1’の平面形 状は四角形、三角形、ハート形等の様々な形状であってもよい。このような種々 の形状の器具を選定することによって、様々な形状のかき揚げ天麩羅や海老天麩 羅を整形することもできる。又、取手2は、筒状体1’に着脱自在に構成したも のでもよく、例えばバネ等で弾性付勢されたステンレス製の大型の洗濯鋏のよう なものであっても良い。この場合は、揚げている最中は取手を外しておき、高温 に熱せられた筒状体1’を取り出すの際に、取手2を筒状体1’に把持してフラ イヤーから取り出すことが可能である。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の器具は、熟練した調理人でなくとも、ちらし揚げ天 麩羅を短時間に効率よく調理することができる。そのため、調理するコストが非 常に安く済む。又、調理人の個人差による形状の変化がなく、均一形状の良質の 天麩羅を調理することができる。そして、この器具で調理する領域を限定するこ とにより、衣や具材が広範囲に拡散することがないので、形を整える作業が簡単 である外、立体感のある天麩羅の姿造りが容易となる。又、安価で簡単な構造の ものであるので、用途に応じて種々の形のものを用意しておき、これを適宜使い 分けたり、又複数個同時にフライヤーに入れて海老天麩羅とかき揚げ天麩羅を同 時に揚げるなど実用上極めて有用な効果をもたらすものである。
【提出日】平成13年8月31日(2001.8.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 図1は、この考案の第1実施例の説明図であって、Aは斜視図、Bは平面図を示 す。1は本考案の要部を構成する中空の筒状体で、2はその筒状体1の外側壁に 取り付けられた取手である。Bに示す通り、筒状体1は、平面形状が楕円形にな っている。この形状は、海老を材料とした海老天麩羅を調理するのに好適な形状 である。この筒状体1の設計寸法は、長軸aは約15cm、短軸bは約5cm、 高さHは約10cmで、海老等を丁度一匹だけ囲い込める程度の大きさとなって いる。更に、この筒状体1に取り付けられた取手2は、長さ約30cmの長尺部 材で、筒状体1を安全に油内に入れたり、取り出したりするに適した形状である 。これらの材料は、高温の油内に入れても熱変形しない材料、例えばステンレス 製が好適である。又、筒状体1の側壁に複数の挿通孔1aを設けることによって 、筒状体1を油内に入れた際、筒状体1の内と外の油温度を素早く均一にするこ とができる。この挿通孔1aは、径が約3mmであって、6個程度設けている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 前記実施例に例示した筒状体1’や取手2の設計寸法は、処理すべき大きさに応 じて適宜の大きさのものを選定できるのは当然であり、又、筒状体1’の平面形 状は四角形、三角形、ハート形等の様々な形状であってもよい。このような種々 の形状の器具を選定することによって、様々な形状のかき揚げ天麩羅や海老天麩 羅を整形することもできる。又、取手2は、筒状体1’に着脱自在に構成したも のでもよく、例えばバネ等で弾性付勢されたステンレス製の大型の洗濯鋏のよう なものであっても良い。この場合は、揚げている最中は取手を外しておき、高温 に熱せられた筒状体1’を取り出すの際に、取手2を筒状体1’に把持してフラ イヤーから取り出すことが可能である。又、筒状体1、1’に設けられた挿通孔 1aは、内と外の油温度を素早く均一にするためのものであって、挿通孔1aを 設けていなくても、素早くはないが油温度を均一にすることはできるため、挿通 孔1aを設置するか否かについては必要に応じて選択可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例を示す。
【図2】第1実施例の器具を使って天麩羅を調理する説
明図を示す。
【図3】図2の次の工程を示す。
【図4】この考案の第2実施例を示す。
【図5】第2実施例の器具を使って天麩羅を調理する説
明図を示す。
【符号の説明】
1 筒状体 2 取手

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天麩羅材料を比較的狭い領域内に囲い込
    むに適した中空筒状体1と、これを操作するための取手
    2とを組み合わせてなることを特徴とする天麩羅調理用
    器具。
  2. 【請求項2】 筒状体1の平面形状が、楕円形又は正円
    形であることを特徴とする請求項1記載の天麩羅調理用
    器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0671087A (ja) * 1992-06-01 1994-03-15 Samsung Electronics Co Ltd 洗濯機の洗剤溶解装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0671087A (ja) * 1992-06-01 1994-03-15 Samsung Electronics Co Ltd 洗濯機の洗剤溶解装置

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