JP2004208688A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は魚釣用リールに係り、バックラッシュ現象を回避し乍ら、魚との微妙な駆け引きや対応を可能とした魚釣用リールを提供することを目的とする。
【解決手段】 請求項1に係る発明は、リール本体の側板間に、スプールを回転自在に支持した魚釣用リールに於て、上記スプールから繰り出される釣糸の繰出し速度を計測する計測手段と、釣糸の繰出し速度に係わる所定条件を記憶した記憶手段と、報知手段と、記憶手段に記憶された所定条件と計測手段で計測された計測値とを比較し、計測値が当該記憶手段の所定条件と一致したときに上記報知手段に作動指令を送出する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リール本体の側板間にスプールを回転自在に支持した魚釣用リールに関する。
両軸受リールや電動リール等、リール本体の側板間にスプールを回転自在に支持した魚釣用リールに於ては、仕掛けを所望の位置へ繰り出す場合、クラッチ機構をOFF操作してスプールをフリー回転状態にしてから繰出し操作を行っている。
この場合、主に錘の重さで仕掛けは海中へ降下されるが、潮流の影響や不意に魚がかかって走られると、スプールが過回転して釣糸のバックラッシュ現象が発生することがある。
そこで、このバックラッシュ現象を防止するため、釣糸繰出し時のスプールの回転速度を制御する回転速度調整モータをリール本体に装着し、計測した釣糸繰出し時のスプールの回転速度が所定値を越えたと判断したとき、この回転速度調整モータを作動させてスプールに制動力をかけたり、釣糸繰出し時のスプールの回転速度が所定値を越えたと判断したときに、リール本体に装着したスプール駆動モータを巻取り回転方向へ回転させてスプールに制動力をかけるようにしたもの等が従来から知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開平6−303881号公報 特開2000−60379号公報
ところで、釣法の一つに、クラッチ機構をOFF操作してスプールをフリー回転状態にした後、仕掛けを潮の流れに乗せてポイントへ投入する「フカセ釣法」が知られている。
しかし、このフカセ釣りの際に、十分な針掛かりが得られていない初期状態で、上述の如く回転速度調整モータやスプール駆動モータが駆動してスプールに制動力が作用してしまうと、魚が餌を吐き出してしまって確実にヒットできなかったり、針掛かりした状態でも、口元が弱い魚の場合は口切れが発生してバラシてしまうことがあり、上述した従来例にあっては、微妙な魚との駆け引きや対応が要求されるフカセ釣法を、バックラッシュ現象を回避し乍ら十分な針掛かりが得られるような対応が行えないのが実情であった。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、バックラッシュ現象を回避し乍ら、魚との微妙な駆け引きや対応を可能とした魚釣用リールを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体の側板間に、スプールを回転自在に支持した魚釣用リールに於て、上記スプールから繰り出される釣糸の繰出し速度を計測する計測手段と、釣糸の繰出し速度に係わる所定条件を記憶した記憶手段と、報知手段と、記憶手段に記憶された所定条件と計測手段で計測された計測値とを比較し、計測値が当該記憶手段の所定条件と一致したときに上記報知手段に作動指令を送出する制御手段とを備えたことを特徴とする。
そして、請求項2に係る魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールと、釣糸の繰り出しで回転する回転体の回転方向と回転数を検出する回転検出手段と、当該回転検出手段の検出値を基に糸長を計測して、これをリール本体に装着した表示器に表示させる糸長計測手段と、報知手段と、釣糸の所定長さの繰出し量を記憶した記憶手段と、前記糸長計測手段で計測する計測値を基に、釣糸が記憶手段に記憶された所定の繰出し量分繰り出される毎に、上記報知手段に作動指令を送出する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、仕掛けを潮の流れに乗せてポイントへ投入するフカセ釣りを行う場合等、魚が餌を口にして走り、釣糸が急激に繰り出されても、仕掛けに不要な抵抗が作用せずにこの繰出し状況を釣人に報知できるので、状況に応じたスプールへの微妙なサミング操作等の対応が可能となり、バックラッシュ現象の回避を図り乍ら、魚との微妙な駆け引きや対応を行うことが可能となった。
そして、請求項2に係る発明によれば、釣糸が所定の繰出し量分繰り出される毎に報知手段が作動するため、報知の間隔の長短で仕掛けの流れ具合が確認でき、潮に上手く乗っているか否かが判断できると共に、急激に報知の作動間隔が短く変化することで当たりとしても認識できるため、状況に応じたスプールへの微妙なサミング操作等の対応が可能となり、バックラッシュ現象の回避を図り乍ら、魚との微妙な駆け引きや対応によって有効なフカセ釣りが行える利点を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は請求項1に係る発明を電動リールに適用した一実施形態の平面図、図2は当該電動リールの駆動系の概略構成図を示し、図1に於て、1はリール本体3のフレーム、5,7は当該フレーム1の左右に取り付く側板で、両側板5,7間にスプール軸9を介してスプール11が回転自在に支持されている。
スプール11は、スプールモータ13の駆動やハンドル15の巻取り操作で回転して釣糸が巻回されるようになっており、スプールモータ13は、スプール11前方の側板5,7間のフレーム1に一体成形された筒状のモータケース(図示せず)内に収容されている。
また、図2に示すように側板5内には、スプールモータ13のモータ軸13aの一端側に装着された遊星歯車とこれに噛合する太陽歯車や内歯歯車からなる遊星減速機構17と、複数枚の歯車19a,19b,19cからなる動力伝達機構19が装着されており、スプールモータ13のモータ動力が、当該遊星減速機構17と動力伝達機構19を介してスプール軸9に伝達されるようになっている。
而して、スプール軸9は、スプール11の中央を貫通してその他端側が側板7内に突出しており、その突出端に、ハンドル15の駆動力やスプールモータ13の駆動力をスプール軸9からスプール11に伝達させる動力伝達機構21やクラッチ機構23、また、ハンドル15のハンドル軸25と駆動ギヤ27とを任意のドラグ力で摩擦結合するドラグ装置29等が装着されている。そして、側板7の側部後方に装着したクラッチレバー31のON/OFF操作で、クラッチ機構23のクラッチプレートが、駆動ギヤ27に噛合するピニオン33と動力伝達機構21の係合部35とのクラッチ係合を係脱して、スプール11へのスプールモータ13やハンドル15の回転力が伝達/遮断されるようになっている。
そして、ハンドル15による巻取り操作時に、その回転力が駆動ギヤ27,動力伝達機構21からスプール11に伝達されてスプール11が巻取り方向へ回転し、また、スプールモータ13による巻取り操作時には、遊星減速機構17と動力伝達機構19から伝達されたスプールモータ13の駆動力でスプール軸9が回転し、そして、回転しない駆動ギヤ27の反力で動力伝達機構21がスプール11を巻取り方向へ回転させるようになっている。
一方、図1及び図2に示すようにスプール11の一側面にはマグネット37が装着されると共に、マグネット37の回転軌跡に対向して一対のリードスイッチ39がフレーム1側に装着されており、これらはスプール11の回転数と回転方向を検出する回転検出手段として機能する。そして、図3に示すようにリードスイッチ39は、リール本体3上部の側板5,7間に装着した制御ボックス41内のマイクロコンピュータ43に接続されている。
マイクロコンピュータ43のROMには、特開平5−103567号公報で開示された電動リールと同様の糸長計測方法がプログラムされており、マイクロコンピュータ43のCPU(制御手段)は、リードスイッチ39から出力されるスプール11の正転,逆転の判定信号を取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると共に、リードスイッチ39から取り込むスプール11の回転パルス信号をアップ・ダウンカウンタでカウントして、この計数値を基にROMに記憶された糸長計算式から糸長を演算するようになっている。
そして、図1に示すように制御ボックス41の操作パネル45上には表示器47が装着されており、CPUは演算した計測値を表示駆動回路49を介してこの表示器47に表示させるようになっている。
また、図1に示すように操作パネル45上には、表示器47の表示をリセットするリセットスイッチ51と棚メモスイッチ53が装着されており、図3に示すようにこれらはマイクロコンピュータ43に接続されている。
そして、表示器47の表示を見乍ら、例えば釣糸が水面から120m繰り出された処で釣人が棚メモスイッチ53を操作すると、マイクロコンピュータ43のCPUは、水深120mを棚位置としてRAMに記憶させるようになっており、実釣時に釣糸が設定されたこの棚位置まで繰り出されると、CPUはアラーム駆動回路55を介して操作パネル45に装着した第1のアラーム(報知手段)57を作動させるようになっている。
従って、斯かるアラーム57の作動に伴い釣人がクラッチレバー31をON操作すると、釣糸の繰出しが停止して仕掛けが所定の棚位置(ポイント)に正確に繰り出されることとなる。
そして、従来と同様、マイクロコンピュータ43や表示器47等を駆動する図示しない電池電源が制御ボックス41に内蔵されている。
また、図1に示すようにハンドル15が取り付く側板7の側部前方には、特許第2977978号公報で開示された電動リールと同様、スプールモータ13のモータ出力を増減して釣糸の巻取り速度を調節するパワーレバー59が、ハンドル15の回転方向と同方向へ所定の角度に亘って回転操作可能に取り付けられており、図3に示すようにパワーレバー59は側板7に内蔵されたポテンショメータ61に連結されている。
そして、CPUは、パワーレバー59の操作量に応じたパルス信号のデューティ比としてスプールモータ13への電流通電時間率を可変制御して、パワーレバー59の操作に従い、スプールモータ駆動回路63に指令を送出してスプールモータ13をモータ停止状態から最大値(0〜100%)まで連続的に制御するようになっており、当該パワーレバー59やハンドル15の操作で釣糸がスプール11に巻き取られることとなる。
ところで、既述したように釣糸の繰出しの際に、潮流の影響や不意に魚がかかってスプール11が過回転すると、バックラッシュ現象が発生する虞がある。
しかし、バックラッシュ現象を防止するため、前記特許文献1,2の如く過回転するスプールに制動力を自動的にかけてしまうと、十分な針掛かりが得られていない状態では魚が餌を吐き出してしまい、また、針掛かりした状態でも、口元が弱い魚の場合は口切れが発生してバラシてしまうことがあり、バックラッシュ現象を回避し乍ら、魚との微妙な駆け引きや対応が可能な魚釣用リールが要望されていた。
そこで、本実施形態は、斯かる不具合を解決するため、以下の如き特徴を有する。
即ち、マイクロコンピュータ43のROMには、先ず、クラッチ機構23のクラッチOFFを検知する検知条件として、
検知条件;「スプール11が1秒間に2回転以上釣糸繰出し方向へ回転したとき」
が記憶され、更に、釣糸の繰出し速度に係わる所定条件として、
所定条件;「基準繰出し速度に対するアップ率(例えば、50%up)」
が記憶されている。
そして、既述したようにマイクロコンピュータ43のCPUは、リードスイッチ39から取り込むスプール11の回転パルス信号を基に糸長計測を行って計測値を表示器47に表示させるが、CPUは、タイマ67の計時値と、リードスイッチ39から取り込むスプール11の正転,逆転の判定信号及び回転パルス信号を基に、スプール11が1秒間に2回転以上釣糸繰出し方向へ回転したことを検出したとき、上記検知条件を満たしたと判断して、スプール11がフリー回転状態にあるとみなすようになっている(クラッチOFFの検出)。
而して、斯様にクラッチOFFを検出すると、CPUは更にリードスイッチ39から取り込むスプール11の回転パルス信号とタイマ67の計時値を基に、所定区間(例えば5秒間のデータ収集区間)に亘るスプール11の回転速度、即ち、その場に於ける釣糸の平均的な繰出し速度を計測して、これを基準繰出し速度としてRAMに記憶させるようになっている。
この後、CPUは、釣糸の繰出しに伴い、タイマ67の計時値とリードスイッチ39から取り込むスプール11の正転,逆転の判定信号及び回転パルス信号を基に釣糸繰出し速度を計測するが、例えば潮流の影響や不意に魚がかかって走ったためにスプール11が過回転した結果、例えば、RAMに記憶させた基準繰出し速度4m/sに対して計測値が50%upの6m/s以上であれば、ROMに記憶させたアップ率に一致したと判断して、CPUはアラーム駆動回路55を介して操作パネル45上に装着した第2のアラーム(報知手段)69を作動させるようになっている。
尚、第2のアラーム69は第1のアラーム57と音色を異にしている。
従って、斯かるアラーム69の作動によりスプール11の過回転状態を知ることができるため、サミング操作等をして釣糸の繰出し速度を微妙にコントロールできることとなる。
そして、RAMに記憶された基準繰出し速度は、釣糸の繰出し操作毎(クラッチOFFの検知毎)に順次更新されるようになっている。
その他、図1中、71はハンドル軸25に装着したドラグレバー、また、図2中、73はモータ軸13aの他端側に装着した一方向クラッチで、ドラグ装置29のドラグ力は上記ドラグレバー71の操作で調節されるようになっている。
本実施形態はこのように構成されており、図4の制御フローチャートに示すようにマイクロコンピュータ43のCPUは、クラッチ機構23のON/OFF状態を常に監視している(ステップS1)。
そして、クラッチレバー31のOFF操作でスプール11をフリー回転状態にして仕掛けを潮の流れに乗せていくと、釣糸繰出し方向にスプール11が回転して釣糸が順次繰り出されていくが、ステップS1で、タイマ67の計時値と、リードスイッチ39から取り込むスプール11の正転,逆転の判定信号及び回転パルス信号を基に、スプール11が釣糸繰出し方向へ1秒間に2回転以上回転したことをCPUが検出すると、CPUは、ROMに記憶された検知条件が満たされたことでクラッチOFFを検知する。
而して、斯様にクラッチOFFを検知すると、CPUは、ステップS2に移行し、リードスイッチ39から取り込むスプール11の回転パルス信号とタイマ67の計時値を基に、所定区間(既述したように例えば5秒間のデータ収集区間)に亘る釣糸の基準繰出し速度を計測して、これをRAMに設定,記憶する。
この後、CPUは、釣糸の繰出しに伴い、タイマ67の計時値とリードスイッチ39から取り込むスプール11の正転,逆転の判定信号及び回転パルス信号を基に釣糸繰出し速度を計測し(ステップS3)、ステップS3に於て、例えばRAMに記憶させた基準繰出し速度4m/sに対して50%upの6m/s以上の釣糸繰出し速度を計測すると、CPUはステップS4に進んでアラーム駆動回路55を介して第2のアラーム69を作動させることとなる。
従って、斯かるアラーム69の作動によりスプール11の過回転を釣人は知るため、釣人は、バックラッシュ現象が発生する虞があるとしてサミング操作等をして、釣糸の繰出し速度を微妙にコントロールできることとなる。
そして、RAMに記憶された基準繰出し速度は、釣糸の繰出し操作毎(クラッチOFFの検知毎)に順次更新される。
このように、本実施形態は、クラッチOFFの検知を起点として基準繰出し速度を求め、これをRAMに設定,記憶させた後、計測した釣糸の繰出し速度とROMに記憶された所定条件とを比較して、計測値が所定条件と一致したとき、バックラッシュ現象が発生する虞があるとしてアラーム69を作動させるように構成したので、仕掛けを潮の流れに乗せてポイントへ投入するフカセ釣りを行う場合等、魚が餌を口にして走り、釣糸が急激に繰り出されても、仕掛けに不要な抵抗が作用せずにこの繰出し状況を釣人に報知でき、この結果、状況に応じたスプール11への微妙なサミング操作等の対応が可能となり、バックラッシュ現象の回避を図り乍ら、魚との微妙な駆け引きや対応を行うことができることとなった。
尚、既述したように上記実施形態では、クラッチOFFの検知条件として、
検知条件;「スプール11が1秒間に2回転以上釣糸繰出し方向へ回転したとき」
をマイクロコンピュータ43のROMに予め設定,記憶させたが、例えばクラッチレバー31にマグネットを装着すると共に、当該マグネットでONとなるリードスイッチを側板7側のクラッチレバー31のOFF操作位置に装着し、当該リードスイッチのON信号をマイクロコンピュータ43に入力させることで、クラッチOFFを検知させるように構成してもよい。
また、既述した所定条件に代え、例えば予め工場出荷段階で所定の釣糸繰出し速度(例えば6m/s)をROMに設定,記憶させておき、実釣時に計測した釣糸の繰出し速度がこの所定速度に達したときにアラーム69を作動させるように構成してもよい。
更にまた、報知手段は上述したアラーム69に限定させるものではなく、例えば光や音声、表示器43の色調変化等の手段を用いて、釣人にその旨を報知させるように構成してもよいことは勿論で、図示しないこれらの各実施形態によっても、既述した実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能である。
図5は請求項2の一実施形態に係る魚釣用リールの制御ブロック図を示し、以下、本実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、発明部分を除く構成は図1の実施形態と同一であるため、それらについての説明は省略し、専ら発明部分について説明する。そして、上記実施形態と同一のものは同一符号を以って表示する。
図5に示すマイクロコンピュータ43-1のROMには、図1の実施形態と同様の糸長計測方法がプログラムされ、そのCPU(制御手段)は、リードスイッチ39から出力されるスプール11の正転,逆転の判定信号を取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると共に、リードスイッチ39から取り込むスプール11の回転パルス信号をアップ・ダウンカウンタでカウントして、この計数値を基にROMに記憶された糸長計算式から糸長を演算するようになっている。
そして、CPUは演算した計測値を、表示駆動回路49を介して表示器47に表示させる。
また、前記マイクロコンピュータ43と同様、例えば釣糸が水面から120m繰り出された処で釣人が棚メモスイッチ53を操作すると、マイクロコンピュータ43-1のCPUは、水深120mを棚位置としてRAMに記憶させるようになっており、実釣時に釣糸が設定されたこの棚位置まで繰り出されると、CPUはアラーム駆動回路55を介して操作パネル45に装着した第1のアラーム57を作動させるようになっている。
更にCPUは、パワーレバー59の操作量に応じスプールモータ13への電流通電時間率を可変制御してモータ出力を連続的に制御する。
そして、本実施形態も、上述の如き構成に加え、有効なフカセ釣りを可能とするため、以下の特徴を有する。
即ち、マイクロコンピュータ43-1のROMには、クラッチ機構23のクラッチOFFを検知する検知条件として、
検知条件;「スプール11が1秒間に2回転以上釣糸繰出し方向へ回転したとき」
が記憶されると共に、釣糸の所定長さの繰出し量として、
繰出し単位長さ;「1m」
が、予め工場出荷段階で記憶されている。
そして、既述したようにCPUは、リードスイッチ39から取り込むスプール11の回転パルス信号を基に糸長計測を行って計測値を表示器47に表示させるが、CPUは、タイマ67の計時値と、リードスイッチ39から取り込むスプール11の正転,逆転の判定信号及び回転パルス信号を基に、スプール11が1秒間に2回転以上釣糸繰出し方向へ回転したことを検出したとき、上記検知条件を満たしたと判断して、スプール11がフリー回転状態にあるとみなすようになっている(クラッチOFFの検出)。
而して、斯様にクラッチOFFを検出すると、CPUは、スプール11の回転パルス信号を基に演算している糸長計測値と前記繰出し単位長さ「1m」に基づき、釣糸が1m繰り出される毎に、アラーム駆動回路55を介して第2のアラーム69を作動させるようになっている。
従って、釣人はアラーム69の作動間隔の長短で、仕掛けの繰出し状態を知ることができることとなる。
本実施形態はこのように構成されているから、マイクロコンピュータ43-1のCPUは、クラッチ機構23のON/OFF状態を常に監視している。
そして、クラッチレバー31のOFF操作でスプール11をフリー回転状態にして仕掛けを潮の流れに乗せていくと、釣糸繰出し方向にスプール11が回転して釣糸が順次繰り出されていくが、CPUは、タイマ67の計時値と、リードスイッチ39から取り込むスプール11の正転,逆転の判定信号及び回転パルス信号を基に、スプール11が釣糸繰出し方向へ1秒間に2回転以上回転したことを検出すると、ROMに記憶された検知条件が満たされたことでクラッチOFFを検知する。
而して、斯様にクラッチOFFを検知すると、上述の如くCPUは、スプール11の回転パルス信号を基に演算している糸長計測値と前記繰出し単位長さ「1m」に基づき、釣糸が1m繰り出される毎にアラーム69を作動させることとなる。
このため、釣人は、アラーム69の作動間隔の長短で仕掛けの繰出し状態を知ることができ、この結果、例えばフカセ釣法に対応して仕掛けを流しているときに、アラーム69の作動間隔で仕掛けの流れ具合が確認でき、仕掛けが潮に上手く乗っているか否かが判断できると共に、急激にアラーム69の作動間隔が短く変化することで、当たりとしても認識できることとなる。
このように本実施形態によれば、フカセ釣りを行う場合に、クラッチ機構の釣糸繰出し状態の検出後、釣糸が所定量繰り出される毎に発せられるアラーム69の間隔の長短で仕掛けの流れ具合が確認でき、潮に上手く乗っているか否かが判断できると共に、急激にアラーム69の作動間隔が短く変化することで当たりとしても認識できるため、状況に応じたスプール11への微妙なサミング操作等の対応が可能となり、バックラッシュ現象の回避を図り乍ら、魚との微妙な駆け引きや対応により有効なフカセ釣りが行えることとなった。
尚、既述したように本実施形態にあっても、クラッチOFFの検知条件として、
検知条件;「スプール11が1秒間に2回転以上釣糸繰出し方向へ回転したとき」
をマイクロコンピュータ43-1のROMに予め設定,記憶させたが、クラッチレバー31にマグネットを装着すると共に、当該マグネットでONとなるリードスイッチを側板7側のクラッチレバー31のOFF操作位置に装着し、当該リードスイッチのON信号をマイクロコンピュータ43-1に入力させることで、クラッチOFFを検知させるように構成してもよい。
また、釣糸の繰出し単位長さは「1m」に限定されず、更にまた、斯かる繰出し単位長さの設定手段をリールに装着して、当該繰出し単位長さを釣人が任意に設定できるようにしてもよい。
そして、報知手段はアラーム69に限定させず、例えば光や振動,表示器43の色調変化等の手段を用いて、釣人にその旨を報知させるように構成してもよいことは勿論で、図示しないこれらの各実施形態によっても、所期の目的を達成することが可能である。
請求項1に係る発明を電動リールに適用した一実施形態の平面図である。 図1に示す電動リールの駆動系の概略構成図である。 図1に示す電動リールの制御ブロック図である。 図1に示す電動リールの制御フローチャートである。 請求項2の一実施形態に係る電動リールの制御ブロック図である。
符号の説明
3 リール本体
5,7 側板
9 スプール軸
11 スプール
13 スプールモータ
15 ハンドル
31 クラッチレバー
39 リードスイッチ
43,43-1 マイクロコンピュータ
47 表示器
57 第1のアラーム
59 パワーレバー
65 電動リール
67 タイマ
69 第2のアラーム

Claims (2)

  1. リール本体の側板間に、スプールを回転自在に支持した魚釣用リールに於て、
    上記スプールから繰り出される釣糸の繰出し速度を計測する計測手段と、
    釣糸の繰出し速度に係わる所定条件を記憶した記憶手段と、
    報知手段と、
    記憶手段に記憶された所定条件と計測手段で計測された計測値とを比較し、計測値が当該記憶手段の所定条件と一致したときに上記報知手段に作動指令を送出する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする魚釣用リール。
  2. リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールと、
    釣糸の繰り出しで回転する回転体の回転方向と回転数を検出する回転検出手段と、
    当該回転検出手段の検出値を基に糸長を計測して、これをリール本体に装着した表示器に表示させる糸長計測手段と、
    報知手段と、
    釣糸の所定長さの繰出し量を記憶した記憶手段と、
    前記糸長計測手段で計測する計測値を基に、釣糸が記憶手段に記憶された所定の繰出し量分繰り出される毎に、上記報知手段に作動指令を送出する制御手段とを備えたことを特徴とする魚釣用リール。
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