JP2004205697A - 撮影レンズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】射出成形によって成形される撮影レンズである第2レンズ45の外周縁にゲート跡51が形成される。このゲート跡51とレンズ中心とを通る線分に関して左右非対称となるレンズ表面又は裏面のいずれか一方の外周部にシボ52を射出成形時に形成する。ゲート跡51を基準にして、シボ52の位置を確認することで、第2レンズ45の表裏を判別することができる。
【選択図】図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影レンズに関し、さらに詳しくは、レンズホルダに表裏を間違えることなく組み込むことのできる撮影レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラやレンズ付きフイルムユニットなどのレンズホルダに組み込まれる撮影レンズには両凸レンズや両凹レンズなどレンズの表面と裏面の凹凸形状が類似しているものがある。このようにレンズの表面と裏面の凹凸形状が類似した撮影レンズをレンズホルダに手組みで組み込むとき、撮影レンズの表裏が目視で識別しにくいため誤って組み込んでしまうことがあった。
【0003】
撮影レンズをレンズホルダに正しく組み込むために、撮影レンズ、レンズホルダ、レンズ押さえからなるレンズユニットを用いた。このレンズユニットは、撮影レンズがレンズホルダに正しく組み込まれている場合には、撮影レンズがレンズ押さえに押さえられてレンズホルダにしっかりと嵌め込まれ、撮影レンズの表面と裏面とが誤ってレンズホルダに組み込まれているときには、撮影レンズをレンズホルダに嵌め込むことができなかった。(例えば特許文献1参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2000−135729号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
撮影レンズをレンズホルダに組み込んでから、撮影レンズが表裏を間違えることなく正しく組み込まれているか判別する方法では、撮影レンズを正しく組み込めたか判別できるまでにいくつかの工程が必要なため、効率のよい撮影レンズの組み込み方法ではなかった。
【0006】
本発明は、撮影レンズの表裏を目視で容易に判別できるようすることで、効率よくカメラまたはレンズ付きフイルムユニットなどのレンズホルダに組み込める撮影レンズを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
射出成形によって成形される撮影レンズの外周縁には、ゲート跡が形成される。また、撮影レンズの表面または裏面のいずれか一方の外周部に、前記ゲート跡とレンズの中心とを通る線分に関して左右非対称となる位置にマークを一体に形成する。ゲート跡を基準にして、マークの位置を確認することで、撮影レンズの表裏を判別できるようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、レンズ付きフイルムユニット2は、ユニット本体3と、このユニット本体3の外周に巻き付けられる外装ラベル4からなる。ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5、ファインダ6が設けられている。ユニット本体3の上部には、シャッタボタン8、フイルムカウンタ9が設けられ、背部には巻き上げノブ10の一部が外部に露呈されている。
【0009】
図2に示すように、ユニット本体3は、本体基部13、露光ユニット14、カートリッジ本体15、写真フイルム16とこれらを覆う前カバー17、後カバー18から構成されている。本体基部13は、写真フイルム16の露光範囲を決定する露光枠19と、カートリッジ本体15を収納するカートリッジ収納室20と、このカートリッジ収納室20から引き出され、ロール状に巻かれた写真フイルム16を収納する写真フイルム収納室21とで構成される。また、カートリッジ収納室20の上部には、巻き上げノブ10が取り付けられる。
【0010】
図3に示すように、露光ユニット14の前面には、シャッタカバー25が取りつけられている。シャッタカバー25には、固定絞り開口42が形成されており、この固定絞り開口42の周囲には、撮影レンズ5を収納する円筒状のレンズホルダ43がシャッタカバー25と一体に設けられている。
【0011】
図4は、レンズホルダ内部の様子を示す断面図である。撮影レンズ5は、それぞれプラスチックを射出成形して作られた第1レンズ44、第2レンズ45から構成され、その間には、第1レンズ44と第2レンズ45との間隔を調整するために円環状のスペーサ46が設けられており、これらはレンズホルダ43の内部に収納されている。第1レンズ44には、物体面が凸面となるメニスカスレンズが用いられている。第2レンズ45には、レンズの表面、裏面の凹凸形状が類似した両凸レンズが用いられている。また、レンズホルダ43の前面には、レンズ押さえ47が取り付けられている。レンズ押さえ47は、第1レンズ44の外周部を押さえつけており、撮影レンズ5はシャッタカバー25とレンズ押さえ47との間に挟み込まれて保持される。
【0012】
射出成形によって成形された第2レンズ45の外周縁には、図5に示すように、外周縁の一部が直線状に成形されたDカット部50と、樹脂液を金型内に流し込むためのゲート部によって形成されたゲート跡51がある。Dカット部50が成形されていることで、ゲート跡51が形成された第2レンズ45を円筒状のレンズホルダ43に組み込むことができる。ゲート跡51は、第2レンズ45をレンズホルダ43に組み込むために成形時よりも小さくカットされている。また、第2レンズ45表面の外周部に、金型によってレンズ面を取り囲むリング状の平面の一部を粗面化したシボ52がマークとして形成される。Dカット部50、ゲート跡51、シボ52は目視で確認することができる。また、第2レンズ45表面には、スペーサ46と接するスペーサ受け54が形成されている。
【0013】
次に上記実施形態の作用について説明する。レンズホルダ43にレンズの表面と裏面の凹凸形状が類似した第2レンズ45を組み込むとき、ゲート跡51とシボ52とを目印にして、ゲート跡51を下に向けたとき左側にシボ52が存在する面がレンズの表面であるというようにゲート跡51を基準にしてシボ52の位置を確認することで、目視によって第2レンズ45の表裏を判別することができる。
【0014】
第2レンズ45の裏面がシャッタカバー25と接するようにレンズホルダ43に収納することで、第2レンズ45の表裏を間違うことなく組み込める。レンズホルダ43に第2レンズ45を組み込んだとき、スペーサ受け54とスペーサ46とが接するので、レンズ表面に形成されたシボ52はレンズの組込みの邪魔にはなることはない。よって、本発明を実施した第2レンズ45をレンズホルダ43に組込んでも歪みが生じることがない。
【0015】
上記実施例では、第2レンズ45にシボ52が形成されていたが、シボ52の代わりに凸形状などでマークを形成してもよい。マークを凸形状で形成する場合には、レンズホルダ43に第2レンズ45を組み込んだときに、凸形状がスペーサ46と接することがないように形成しなけばならない。また、マークは上記実施例の位置だけでなく、レンズの表面または裏面のいずれか一方の外周部に、ゲート跡51とレンズの中心とを通る線分に関して左右非対称となる位置に一体に形成されていればよい。
【0016】
本発明を実施した撮影レンズは、目視によるレンズの表裏の判別ができるだけではなく、粗面を検知することのできるセンサを使用してレンズの表裏の判別を行なうこともできる。
【0017】
上記実施例では、本発明の撮影レンズを組み込むレンズホルダはレンズ付きフイルムユニット2のレンズホルダであったが、カメラやデジタルカメラ付き携帯電話機など撮影機能を備えた様々な撮影装置のレンズホルダに撮影レンズを組み込むときにも本発明を適用することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、レンズの表面と裏面の凹凸形状が類似した撮影レンズの表面または裏面のいずれか一方の外周部にマークを形成することで、目視によって、撮影レンズの表裏を容易に判別できるようにした。これによって、レンズ付きフイルムユニットなど様々な撮影装置のレンズホルダに撮影レンズの表裏を誤って組み込むことがなくなる。また、撮影レンズを効率よくレンズホルダに組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの内部構造を示す斜視図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの露光制御機構を示す斜視図である。
【図4】レンズホルダ内部の様子を示す断面図である。
【図5】本発明を実施した第2レンズを示す外観斜視図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット
5 撮影レンズ
14 露光ユニット
43 レンズホルダ
44 第1レンズ
45 第2レンズ
50 Dカット部
51 ゲート跡
52 シボ
54 スペーサ受け
Claims (3)
- 外周縁にゲート跡が残るように射出成形され、レンズの表面と裏面との凹凸形状が類似したレンズにおいて、
レンズの表面または裏面のいずれか一方の外周部であって、前記ゲート跡とレンズの中心とを通る線分に関して左右非対称となる位置にマークが一体に形成されていることを特徴とするレンズ。 - 前記ゲート跡がレンズの外周縁の一部を直線的に成形したDカット部に残されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ。
- 前記マークは、レンズ面を取り囲むリング状の平面の一部に形成された粗面であることを特徴とする請求行1または2記載のレンズ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002372925A JP2004205697A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 撮影レンズ |
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Publications (1)
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- 2002-12-24 JP JP2002372925A patent/JP2004205697A/ja active Pending
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