JP2000019609A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

Info

Publication number
JP2000019609A
JP2000019609A JP10202763A JP20276398A JP2000019609A JP 2000019609 A JP2000019609 A JP 2000019609A JP 10202763 A JP10202763 A JP 10202763A JP 20276398 A JP20276398 A JP 20276398A JP 2000019609 A JP2000019609 A JP 2000019609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera body
lens
film unit
neck portion
release plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10202763A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Shin
勇一 新
Ken Murayama
謙 村山
Atsushi Kitahara
淳 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP10202763A priority Critical patent/JP2000019609A/ja
Publication of JP2000019609A publication Critical patent/JP2000019609A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、写真撮影時にシャッタボタンの位
置を撮影者の手の指の触覚のみで容易に探せるようにシ
ャッタボタンの部分を形成することにより撮影者が写真
撮影を容易にかつ確実に実行可能なレンズ付フィムユニ
ットを提供する。 【解決手段】 レンズ付フィルムユニットにおいて、カ
メラ本体のシャッタレリーズ板の被押圧部18bの表面
にカメラ本体の上面や頸部18aと表面粗さが異なる粗
さ部18cを形成する。具体的には、複数の種類の樹脂
材料を樹脂注入ゲート部から金型に注入してカメラ本体
とシャッタレリーズ板を同時に樹脂形成するためのマル
チインジェクション成形法により、カメラ本体の上面や
頸部18aと異なる表面粗さを有する粗さ部18cを形
成する。なお、表面粗さはカメラ本体の上面や頸部18
aと比較して粗さ部18cの方が大きくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂等により形成
されたカメラ本体の内部に未露光の写真フィルムが予め
組み込まれているレンズ付フィルムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂等により形成されたカメラ本
体の内部に未露光の写真フィルムが予め組み込まれてい
るいわゆるレンズ付フィルムユニットが市販されてい
る。
【0003】図1は一般的なレンズ付フィルムユニット
の構成を示す断面の一部を含む正面図である。図1にお
いて、レンズ付フィルムユニット1は、未露光の写真フ
ィルムが組み込まれているカメラ本体2と、カメラ本体
2の少なくとも一部を覆うためのカバー3とによって構
成されている。カメラ本体2には、撮影レンズ4、ファ
インダ5、シャッタボタンとして動作するシャッタレリ
ーズ板6、ストロボ発光部50、スライド式のストロボ
充電スイッチ51等が設けられている。また、カバー3
には、撮影レンズ4、ファインダ5、シャッタレリーズ
板6、ストロボ発光部50、ストロボ充電スイッチ51
等が設けられている位置に対応してそれぞれ開口が形成
されている。
【0004】シャッタレリーズ板6は、カメラ本体2の
上面2aに連続する部分以外の周囲部分に切り込み2b
を入れて切り離すことにより、撮影者の手の指受けとな
る被押圧部6aを上面2aと一体形成して設けられてい
る。なお、被押圧部6aは緩やかな弧面を突出させた形
状を有している。
【0005】上述のように構成されているレンズ付フィ
ルムユニット1において、被押圧部6aは写真撮影時に
おいて撮影者の手の指が自然に位置するパトローネ室8
の上方に設けられる。また、被押圧部6aが押し付けら
れることにより作動するレリーズ部材9はパトローネ室
8から離れた位置で被押圧部6aの側部に設けられてい
る。そのため、被押圧部6aの先端の作用部6bをレリ
ーズ部材9の上方に突出させ、作用部6bが押し下がる
ことによりレリーズ部材9を作動させてレリーズ動作を
行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被押圧部6a
と作用部6bの位置が離れている場合には、撮影者が被
押圧部6aの所定の箇所を正確に押し付けないと、作用
部6bはレリーズ部材9が作動する程度に十分に押し下
がらない。例えば、撮影者が被押圧部6aを押し付けて
シャッタを切ったと思っても、撮影者の手の指腹が被押
圧部6aから微妙にずれた場合には作用部6bを十分に
押し下げることができず、従ってレリーズ部材9が作動
せずにシャッタが切れないことが生じる。特に、被押圧
部6aが弧面を突出させた形状で構成されている場合に
は被押圧部6aから指腹が滑りやすく、しかも被押圧部
6aが目視しにくい夜間や暗所においては写真撮影が失
敗する可能性が高くなる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、写真撮影時においてシャッタ
ボタンの位置を撮影者の手の指の触覚のみで容易に探せ
るようにシャッタボタンの部分を形成することにより、
撮影者が写真撮影を容易にかつ確実に実行可能なレンズ
付フィルムユニットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、内部に未露光のフィルム
が予め組込まれたカメラ本体の上面にシャッタレリーズ
板を一体に形成したレンズ付フィルムユニットにおい
て、前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸
部に連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面
と前記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて
形成され、前記被押圧部の表面は前記カメラ本体の表面
と異なる表面粗さで形成されていることを特徴とする。
なお、前記シャッタレリーズ板は、前記頸部の一部分以
外の周囲部分を切り欠いて設けられているので、前記頸
部のみが前記カメラ本体の上面に連設されることにな
る。
【0009】上記請求項1に記載の発明のレンズ付フィ
ルムユニットにおいて、請求項2に記載の発明は前記被
押圧部の表面粗さは前記カメラ本体の表面よりも大きい
ことを特徴とする。
【0010】上記課題を解決するために、請求項3に記
載の発明は、内部に未露光のフィルムが予め組込まれた
カメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成し
たレンズ付フィルムユニットにおいて、前記シャッタレ
リーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に連続した被押圧
部とを有し、前記カメラ本体の上面と前記頸部のみで連
設するようにその周囲を切り欠いて形成され、前記被押
圧部に前記カメラ本体の表面とは表面粗さが異なる貼付
部材が貼付されていることを特徴とする。なお、前記シ
ャッタレリーズ板は、前記頸部の一部分以外の周囲部分
を切り欠いて設けられているので、前記頸部のみが前記
カメラ本体の上面に連設されることになる。
【0011】上記請求項3に記載の発明のレンズ付フィ
ルムユニットにおいて、請求項4に記載の発明は前記貼
付部材の表面粗さは前記カメラ本体の表面粗さよりも大
きいことを特徴とする。
【0012】上記課題を解決するために、請求項5に記
載の発明は、内部に未露光のフィルムが予め組込まれた
カメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成し
たレンズ付フィルムユニットにおいて、前記シャッタレ
リーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に連続した被押圧
部とを有し、前記カメラ本体の上面と前記頸部のみで連
設するようにその周囲を切り欠いて形成され、前記カメ
ラ本体は少なくとも2種類の熱可塑性樹脂を金型に注入
してマルチインジェクション成形したものであり、前記
被押圧部とそれ以外の部分とが異なった熱可塑性樹脂で
成形されていることを特徴とする。なお、前記シャッタ
レリーズ板は、前記頸部の一部分以外の周囲部分を切り
欠いて設けられているので、前記頸部のみが前記カメラ
本体の上面に連設されることになる。
【0013】上記請求項5に記載の発明のレンズ付フィ
ルムユニットにおいて、請求項6に記載の発明は、前記
異なった熱可塑性樹脂の冷却後の表面粗さは異なってい
ることを特徴とする。
【0014】上記課題を解決するために、請求項7に記
載の発明は、内部に未露光のフィルムが予め組込まれた
カメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成し
たレンズ付フィルムユニットにおいて、前記シャッタレ
リーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に連続した被押圧
部とを有し、前記カメラ本体の上面と前記頸部のみで連
設するようにその周囲を切り欠いて形成され、前記カメ
ラ本体は熱可塑性樹脂を金型に注入して成形したもので
あり、前記被押圧部に前記熱可塑性樹脂を前記金型に注
入するための樹脂注入ゲート部を設けたことを特徴とす
る。なお、前記シャッタレリーズ板は、前記頸部の一部
分以外の周囲部分を切り欠いて設けられているので、前
記頸部のみが前記カメラ本体の上面に連設されることに
なる。
【0015】上記課題を解決するために、請求項8に記
載の発明は、内部に未露光のフィルムが予め組込まれた
カメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成し
たレンズ付フィルムユニットにおいて、前記シャッタレ
リーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に連続した被押圧
部とを有し、前記カメラ本体の上面と前記頸部のみで連
設するようにその周囲を切り欠いて形成され、前記被押
圧部の被押圧面は前記カメラ本体の上面よりも突出する
ように形成されていることを特徴とする。なお、前記シ
ャッタレリーズ板は、前記頸部の一部分以外の周囲部分
を切り欠いて設けられているので、前記頸部のみが前記
カメラ本体の上面に連設されることになる。
【0016】上記課題を解決するために、請求項9に記
載の発明は、内部に未露光のフィルムが予め組込まれた
カメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成し
たレンズ付フィルムユニットにおいて、前記シャッタレ
リーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に連続した被押圧
部とを有し、前記カメラ本体の上面と前記頸部のみで連
設するようにその周囲を切り欠いて形成され、前記被押
圧部の被押圧面は前記カメラ本体の上面よりも突出しな
いように形成されていることを特徴とする。なお、前記
シャッタレリーズ板は、前記頸部の一部分以外の周囲部
分を切り欠いて設けられているので、前記頸部のみが前
記カメラ本体の上面に連設されることになる。
【0017】上記請求項8または9に記載の発明のレン
ズ付フィルムユニットにおいて、請求項10に記載の発
明は、前記被押圧部の位置を示す変形部が前記被押圧部
の表面に該表面に対して変形して形成されていることを
特徴とする。
【0018】上記課題を解決するために、請求項11に
記載の発明は、内部に未露光のフィルムが予め組込まれ
たカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成
したレンズ付フィルムユニットにおいて、前記シャッタ
レリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に連続した被押
圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前記頸部のみで
連設するようにその周囲を切り欠いて形成され、前記被
押圧部の端部が上方に突出するように形成されているこ
とを特徴とする。なお、前記シャッタレリーズ板は、前
記頸部の一部分以外の周囲部分を切り欠いて設けられて
いるので、前記頸部のみが前記カメラ本体の上面に連設
されることになる。
【0019】上記課題を解決するために、請求項12に
記載の発明は、内部に未露光のフィルムが予め組込まれ
たカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成
したレンズ付フィルムユニットにおいて、前記シャッタ
レリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に連続した被押
圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前記頸部のみで
連設するようにその周囲を切り欠いて形成され、前記頸
部または前記被押圧部の少なくとも一方の周囲に前記カ
メラ本体の上方に突出した突起を設けたことを特徴とす
る。なお、前記シャッタレリーズ板は、前記頸部の一部
分以外の周囲部分を切り欠いて設けられているので、前
記頸部のみが前記カメラ本体の上面に連設されることに
なる。
【0020】上記請求項12に記載の発明のレンズ付フ
ィルムユニットにおいて、請求項13に記載の発明は、
前記突起は不連続な堤防状に形成されていることを特徴
とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0022】図2は本発明の実施の形態のレンズ付フィ
ルムユニットの構成を示す断面の一部を含む正面図、図
3は本発明の実施の形態のレンズ付フィルムユニットの
外観構成を示す斜視図である。
【0023】図2および図3において、本発明の実施の
形態のレンズ付フィルムユニット81は、内部に未露光
の写真フィルムを予め組み込んだカメラ本体11と、カ
メラ本体11を覆うカバー12とから構成されている。
なお、図3においては、カメラ本体11をカバー12で
覆う前の状態を示している。
【0024】カメラ本体11に組み込まれる写真フィル
ムは、パトローネ室13から引き出され、図示しない撮
影枠を挟んでパトローネ室13と反対側に設けられた図
示しないフィルム装填室に巻装されている。写真撮影時
には、写真フィルムはその1コマの撮影が終了する度に
パトローネ室13内の図示しないパトローネに巻き込ま
れる。所定のコマ数の撮影が終了した段階で写真フィル
ムの全てがパトローネ室13内に収納されることにな
る。
【0025】カメラ本体11は、弾性を有する樹脂材料
によって形成され、カメラ本体11の前面(被写体側)
11aには、撮影レンズ14、ファインダ15、ストロ
ボ発光部61、およびスライド式のストロボ充電スイッ
チ62が設けられている。また、カメラ本体11の上面
11bには、シャッタボタンとして動作するシャッタレ
リーズ板18、ストロボ発光部61をストロボ発光させ
るための図示しないコンデンサの充電完了を示す充電完
了ランプ20、および写真フィルムのコマ数を表示する
フィルムカウンタ24が設けられている。
【0026】シャッタレリーズ板18は、カメラ本体1
1の上面11bに連続している帯状の頸部18aと、頸
部18aに連続している被押圧部18bとを有してお
り、上面11bに連続している頸部18aの一部分以外
の周辺部分に切り込み11cを入れてその周辺部分を上
面11bから切り離すことにより、上面11bと頸部1
8aのみで連設して一体形成される。従って、シャッタ
レリーズ板18は一部分以外の周辺部分が切り欠いて形
成される。なお、被押圧部18bの一部分はレリーズ部
材22の上方に突出している。
【0027】レリーズ部材22の近傍には、レリーズ部
材22をコッキング位置にセットし、写真フィルムの巻
き上げ量を規制する規制部材23が設けられている。ま
た、撮影レンズ14の内側(被写体と反対側)には、レ
リーズ部材22によって作動されるシャッタ羽根25が
設けられている。さらに、レリーズ部材22には、コイ
ルスプリング26が巻装されている。
【0028】1コマの写真撮影が終了した後でノブ21
を巻き上げ方向に回転させると、フィルムの巻き上げと
同時に規制部材23が回転し、規制部材23のカム面が
レリーズ部材22の図示しないカム作動部を押して動か
し、レリーズ部材22を回転させてコッキングを完了す
る。この時、規制部材23の回転によってフィルムカウ
ンタ24が1コマ分回転する。
【0029】上述のコッキング状態において、シャッタ
レリーズ板18を押し付けると、被押圧部18bにより
レリーズ部材22が押し下げられ、コイルスプリング2
6の弾性力に対抗しながら下方に移動する。次に、レリ
ーズ部材22の作動部22aがカメラ本体11に設けら
れているストッパ27から外れ、レリーズ部材22がコ
イルスプリング26のトーション力によって回転しなが
ら下方向に移動し、作動部22aがシャッタ羽根25の
爪部25aを押す。これにより、シャッタ羽根25が支
持軸28を支点として移動し、撮影レンズ14の光路を
開放して撮影枠内の写真フィルムのコマ面に対して露光
を行う。
【0030】ここで、以上のように構成された本発明の
実施の形態のレンズ付フィルムユニットのシャッタレリ
ーズ板について説明する。図4は本発明の実施の形態の
レンズ付フィルムユニットのシャッタレリーズ板の構成
の例を示す断面図である。
【0031】図4(a)では、シャッタレリーズ板18
の被押圧部18bの表面にカメラ本体11の上面11b
や頸部18aと表面粗さが異なる粗さ部18cが形成さ
れるようにする。これにより、撮影者がシャッタボタン
の位置を手の指の触覚のみで容易に探すことができる。
【0032】具体的には、複数の種類(例えば2種類)
の熱可塑性樹脂を異なった樹脂注入ゲート部から金型に
それぞれ注入した後に冷却してカメラ本体11とシャッ
タレリーズ板18を同時に樹脂形成するマルチインジェ
クション成形法を用いて、カメラ本体11の上面11b
や頸部18aと異なる表面粗さを有する粗さ部18cを
形成する。すなわち、粗さ部18cを含む被押圧部18
bのみを1種類の熱可塑性樹脂を注入して形成し、カメ
ラ本体11の上面11bや頸部18aのような部分を別
の1種類の熱可塑性樹脂を注入して形成する。これによ
り、1つの金型の中で2種類の熱可塑性樹脂を用いて粗
さ部18cを有する被押圧部18bを一度に容易に形成
することができる。
【0033】冷却後では、2種類の熱可塑性樹脂の表面
粗さは互いに異なっている。なお、表面粗さにおいて
は、カメラ本体11の上面11bや頸部18aを構成し
ている熱可塑性樹脂と比較して粗さ部18cを構成する
熱可塑性樹脂の方が大きくなっている。
【0034】図4(b)では、金型に熱可塑性樹脂を注
入して形成された被押圧部18bの表面に貼付部材18
dを貼り付けている。貼付時において被押圧部18bと
接する面と反対側の貼付部材18dの表面は、図4
(a)に示す場合と同様に、カメラ本体11の上面11
bや頸部18aの表面とは表面粗さが異なっており、表
面粗さは貼付部材18dの方が大きくなっている。
【0035】なお、図4(b)の場合には、貼付部材1
8dを被押圧部18bの表面に貼り付けるだけでよく、
樹脂形成のための金型を変更する必要はない。
【0036】図4(c)では、金型に熱可塑性樹脂を注
入することによりカメラ本体11を樹脂形成する時の樹
脂注入ゲート部を被押圧部18bに設けるようにしてい
る。これにより、被押圧部18bに例えば凹部18eが
形成されることになる。従って、金型を変更することな
く、樹脂注入ゲート部によって被押圧部18bの表面を
変形させることができる。
【0037】図4(d)では、上述した金型とは異なる
形状の金型に熱可塑性樹脂を注入し、頸部18aと比較
して被押圧部18bを盛り上げてその肉厚が厚くなるよ
うに樹脂形成を行っている。これにより、被押圧部18
bにおいて弧面を上向きに突出した突出部18fが形成
されるので、被押圧部18bの表面(被押圧面)はカメ
ラ本体11の上面11bよりも大きく突出することにな
る。従って、上述した場合よりも撮影者がシャッタボタ
ンの位置を手の指の触覚のみで容易に探すことができ
る。
【0038】図4(e)では、上述した金型とは異なる
形状の金型に熱可塑性樹脂を注入し、頸部18aと比較
して被押圧部18bの肉厚を厚くすることなく(肉厚を
変化させることなく)、被押圧部18bの表面上に複数
の突起18gを形成している。従った、上述した図4
(a)、図4(b)、および図4(c)の場合よりも撮
影者がシャッタボタンの位置を手の指の触覚のみで容易
に探すことができる。
【0039】図4(f)では、上述した金型とは異なる
形状の金型に熱可塑性樹脂を注入し、頸部18aと反対
側の被押圧部18bの端部を上方に突出するように隆起
させて隆起部18hが形成されている。図5(e)の場
合と比較して被押圧部18bを簡単な形状で形成でき、
また、上述した図4(a)、図4(b)、および図4
(c)の場合よりも撮影者がシャッタボタンの位置を手
の指の触覚のみで容易に探すことができる。
【0040】図4(g)では、上述した金型とは異なる
形状の金型に熱可塑性樹脂を注入し、図4(d)に示し
た突出部18fの表面上にさらに複数の突起を有するよ
うな突出部18iが形成されている。従って、図(d)
の場合よりも撮影者がシャッタボタンの位置を手の指の
触覚のみでさらに容易に探すことができる。
【0041】図4(h)では、上述した金型とは異なる
形状の金型に熱可塑性樹脂を注入し、被押圧部18bの
表面(被押圧面)がカメラ本体11の上面11bよりも
突出しないような段差部18jが形成されている。すな
わち、被押圧部18bを構成する段差部18jの表面は
カメラ本体11の上面11bよりも低くなっている。図
4(d)、図4(e)、および図4(g)の場合と比較
して、被押圧部18bを簡単な形状で形成することがで
きる。
【0042】以上のように、シャッタレリーズ板18の
被押圧部18bを種々の形状に形成することにより、撮
影者が手の指の触覚のみでシャッタボタンを容易に探す
ことができ、かつ確実に写真撮影することが可能とな
る。なお、被押圧部18bは、上述した形状が形成され
ることに限定されることなく、撮影者が手の指の触覚に
よりシャッタボタンを探すことが容易である形状であれ
ばよい。
【0043】図5は本発明の実施の形態のレンズ付フィ
ルムユニットのシャッタレリーズ板およびその周囲の構
成の例を示す平面図である。図4では、シャッタレリー
ズ板18の被押圧部18bを種々の形状になるように形
成したが、図5では、シャッタレリーズ板18の周辺部
分に種々の突起を設けている。
【0044】すなわち、図5(a)では、シャッタレリ
ーズ板18の頸部18aの両側部、頸部18aと被押圧
部18bの中間部、および切り込み11cを介して被押
圧部18aに隣接した一部分に不連続な堤防状の突起部
70a、70b、70c、70dが形成されている。従
って、図4に示す場合と比較して変形部分が多いので、
撮影者がシャッタボタンの位置を手の指の触覚のみでよ
り容易に探すことができる。
【0045】また、図5(b)では、切り込み11cを
介して被押圧部18aに隣接した一部分のみに不連続な
堤防状の突起部71a、71b、71cが形成されてい
る。従って、図5(a)の場合と比較して不連続な堤防
状の突起部を簡単な形状で形成することができる。
【0046】さらに、図5(c)では、切り込み11c
を介して被押圧部18aに隣接した一部分およびその一
部分から離れた位置に不連続な堤防状の突起部72a、
72b、72cが形成されている。従って、図5(b)
の場合と同様に、図5(a)の場合と比較して不連続な
堤防状の突起部を簡単な形状で形成することができる。
【0047】なお、上述した突起部70a、70b、7
0c、70d、71a、71b、71c、72a、72
b、72cはそれぞれ異なる金型に熱可塑性樹脂を注入
することにより形成される。
【0048】また、上述した突起部70a、70b、7
0c、70d、71a、71b、71c、72a、72
b、72cの代わりに、図4(b)で示したような貼付
部材18dを用いることが可能である。
【0049】以上のように、シャッタレリーズ板に隣接
した周辺部分に不連続な堤防状の突起物を形成すること
により、撮影者が手の指の触覚のみでシャッタボタンを
容易に探すことができ、かつ確実に写真撮影することが
可能となる。なお、堤防状の突起物は上述した位置に形
成されることに限定されることなく、撮影者が手の指の
触覚によりシャッタボタンを探すことが可能な位置に形
成すればよい。
【0050】
【発明の効果】以上、本発明によれば、写真撮影時にシ
ャッタボタンの位置を撮影者の手の指の触覚のみで容易
に探せるようにシャッタボタンの部分を形成することに
より、撮影者が写真撮影を容易にかつ確実に実行するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なレンズ付フィルムユニットの構成を示
す断面の一部を含む正面図である。
【図2】本発明の実施の形態のレンズ付フィルムユニッ
トの構成を示す断面の一部を含む正面図である。
【図3】本発明の実施の形態のレンズ付フィルムユニッ
トの外観構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態のレンズ付フィルムユニッ
トのシャッタレリーズ板の構成の例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態のレンズ付フィルムユニッ
トのシャッタレリーズ板およびその周囲の構成の例を示
す平面図である。
【符号の説明】
11 カメラ本体 11a 前面 11b 上面 11c 切り込み 12 カバー 13 パトローネ室 14 撮影レンズ 15 ファインダ 16 ストロボ窓 18 シャッタレリーズ板 18a 頸部 18b 被押圧部 18c 粗さ部 18d 貼付部材 18e 凹部 18f、18i 突出部 18g 突起 18h 隆起部 18j 段差部 20 充電完了ランプ 24 フィルムカウンタ 61 ストロボ発光部 62 ストロボ充電スイッチ 70a、70b、70c、70d、71a、71b、7
1c、72a、72b、72c 突起部 81 レンズ付フィルムユニット

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に未露光のフィルムが予め組込まれ
    たカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成
    したレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に
    連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前
    記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて形成
    され、 前記被押圧部の表面は前記カメラ本体の表面と異なる表
    面粗さで形成されていることを特徴とするレンズ付フィ
    ルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記被押圧部の表面粗さは前記カメラ本
    体の表面よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載
    のレンズ付フィルムユニット。
  3. 【請求項3】 内部に未露光のフィルムが予め組込まれ
    たカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成
    したレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に
    連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前
    記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて形成
    され、 前記被押圧部に前記カメラ本体の表面とは表面粗さが異
    なる貼付部材が貼付されていることを特徴とするレンズ
    付フィルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記貼付部材の表面粗さは前記カメラ本
    体の表面粗さよりも大きいことを特徴とする請求項3に
    記載のレンズ付フィルムユニット。
  5. 【請求項5】 内部に未露光のフィルムが予め組込まれ
    たカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成
    したレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に
    連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前
    記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて形成
    され、 前記カメラ本体は少なくとも2種類の熱可塑性樹脂を金
    型に注入してマルチインジェクション成形したものであ
    り、前記被押圧部とそれ以外の部分とが異なった熱可塑
    性樹脂で成形されていることを特徴とするレンズ付フィ
    ルムユニット。
  6. 【請求項6】 前記異なった熱可塑性樹脂の冷却後の表
    面粗さは異なっていることを特徴とする請求項5に記載
    のレンズ付フィルムユニット。
  7. 【請求項7】 内部に未露光のフィルムが予め組込まれ
    たカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成
    したレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に
    連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前
    記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて形成
    され、 前記カメラ本体は熱可塑性樹脂を金型に注入して成形し
    たものであり、前記被押圧部に前記熱可塑性樹脂を前記
    金型に注入するための樹脂注入ゲート部を設けたことを
    特徴とするレンズ付フィルムユニット。
  8. 【請求項8】 内部に未露光のフィルムが予め組込まれ
    たカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成
    したレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に
    連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前
    記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて形成
    され、 前記被押圧部の被押圧面は前記カメラ本体の上面よりも
    突出するように形成されていることを特徴とするレンズ
    付フィルムユニット。
  9. 【請求項9】 内部に未露光のフィルムが予め組込まれ
    たカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形成
    したレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に
    連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前
    記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて形成
    され、 前記被押圧部の被押圧面は前記カメラ本体の上面よりも
    突出しないように形成されていることを特徴とするレン
    ズ付フィルムユニット。
  10. 【請求項10】 前記被押圧部の位置を示す変形部が前
    記被押圧部の表面に該表面に対して変形して形成されて
    いることを特徴とする請求項8または9に記載のレンズ
    付フィルムユニット。
  11. 【請求項11】 内部に未露光のフィルムが予め組込ま
    れたカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形
    成したレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に
    連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前
    記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて形成
    され、 前記被押圧部の端部が上方に突出するように形成されて
    いることを特徴とするレンズ付フィルムユニット。
  12. 【請求項12】 内部に未露光のフィルムが予め組込ま
    れたカメラ本体の上面にシャッタレリーズ板を一体に形
    成したレンズ付フィルムユニットにおいて、 前記シャッタレリーズ板は、少なくとも頸部と該頸部に
    連続した被押圧部とを有し、前記カメラ本体の上面と前
    記頸部のみで連設するようにその周囲を切り欠いて形成
    され、 前記頸部または前記被押圧部の少なくとも一方の周囲に
    前記カメラ本体の上方に突出した突起を設けたことを特
    徴とするレンズ付フィルムユニット。
  13. 【請求項13】 前記突起は不連続な堤防状に形成され
    ていることを特徴とする請求項12に記載のレンズ付フ
    ィルムユニット。
JP10202763A 1998-07-02 1998-07-02 レンズ付フィルムユニット Pending JP2000019609A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202763A JP2000019609A (ja) 1998-07-02 1998-07-02 レンズ付フィルムユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202763A JP2000019609A (ja) 1998-07-02 1998-07-02 レンズ付フィルムユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000019609A true JP2000019609A (ja) 2000-01-21

Family

ID=16462773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10202763A Pending JP2000019609A (ja) 1998-07-02 1998-07-02 レンズ付フィルムユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000019609A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100363281C (zh) * 2004-10-20 2008-01-23 亚洲光学股份有限公司 光学镜片成型模具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100363281C (zh) * 2004-10-20 2008-01-23 亚洲光学股份有限公司 光学镜片成型模具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6424803B1 (en) Lens-carrying film unit having protective cover
JP2000019609A (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH0531648Y2 (ja)
JPH0545802A (ja) レンズ付きフイルムユニツト
JP3627991B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット及びシャッタ速度の調節方法
JPH075478Y2 (ja) 簡易型カメラ
JP2517297Y2 (ja) フィルム一体型カメラ
JPH07146531A (ja) レンズ付フィルムユニットとストロボトリガスイッチ及びプリント基板
JP3521354B2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JPH0593951A (ja) レンズ付きフイルムユニツト
JPH10254098A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2000181023A (ja) レンズ付フィルムユニット
JP3335459B2 (ja) 簡易カメラ
JP3315267B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット用フイルム巻き上げ装置
JP3816695B2 (ja) ピント設定位置切換機構を備えるレンズ付きフィルムユニット
JPH11133495A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3667416B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2602105Y2 (ja) レンズ付フィルムユニット
JP2001147461A (ja) カメラのシャッタ装置
JPH06317882A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH07128805A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH09211594A (ja) フイルム移動防止機構及びレンズ付きフイルムユニット
JPH09211795A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH07128806A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH05210151A (ja) レンズ付フィルムユニット