JP3816695B2 - ピント設定位置切換機構を備えるレンズ付きフィルムユニット - Google Patents

ピント設定位置切換機構を備えるレンズ付きフィルムユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ付きフィルムユニットに関する。特に本発明は、撮影時に撮影者が撮影レンズを2又はそれ以上の焦点設定位置に選択的に設定できるようにするための撮影レンズのピント設定位置切換機構を備えたレンズ付きフィルムユニットに関する。もっと詳細に述べると、本発明は、レンズ付きフィルムユニットのような、簡易構造で、しかも撮影機能を持った製品に適用するのに適した撮影レンズ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影レンズ及びシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、製造の時点で予め未露光フィルムのロールがユニット本体内に装填されたレンズ付きフィルムユニットは、例えば、実用新案登録掲載公報第2,564,847 号公報に記載されている。このレンズ付きフィルムユニットは、撮影の度ごとに露光済みのフィルムがパトローネ内に巻き込まれていくように構成されており、ユーザは、ユニットを購入して撮影し、撮影終了後にそのままの状態で現像所に現像依頼をすればよく、簡便な撮影機能製品として広く市場に受け入れられている。
【0003】
このレンズ付きフィルムユニットには、構造を簡単にし、製造価格を低く抑制できるようにするために、通常は、撮影レンズとして単玉又は2枚構成レンズが使用される。この撮影レンズは、ユニット本体に固定されて、特定の一点のみにピント合わせされた状態にある。したがって、ピント合わせされた距離にない被写体に対しては、撮影レンズの被写界深度を深くすることによっていわゆるピンぼけ状態を避けるようにする。しかし、最近では、レンズ付きフィルムユニットも、画面サイズや撮影レンズの焦点距離などについて、色々な種類のものが開発されており、多用な機能の製品が求められる状況にある。
【0004】
このように多様化したレンズ付きフィルムユニットにおいては、使用される撮影レンズが長焦点距離のものである場合には、レンズのピント位置を製造時に正確に設定することが求められるようになっており、そのために、レンズの位置設定機構として種々の工夫をすることが必要になる。例えば、特開平7-261069号公報においては、望遠レンズを備えたレンズ付きフィルムユニットの製造段階で撮影レンズのピントを精密に設定し、その設定位置に該レンズを固定保持する機構が開示されている。しかし、このようなピント位置設定機構を備えたレンズ付きフィルムユニットにおいても、ピント位置設定後は、撮影レンズはその設定位置に固定されるため、複数のピント設定位置に撮影レンズを移動させることはできない。このような状況を考慮して、レンズ付きフィルムユニットその他の簡易カメラにおいて、例えば単玉又は2枚構成レンズのような単純な構成の撮影レンズを使用しながら、しかも、接近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複数の異なる状況における撮影に適応でき、それぞれの場合において適切にピントが合った写真撮影を行うことができるような構造が望まれる。また、焦点距離が短い撮影レンズを使用して、被写体からの距離が例えば60cm以内といった極めて接近した距離での近接撮影ができるように構成し、近接撮影時には正面側から撮影視野を確認して撮影者が自分自身を視野内に含めた構図で写真撮影ができるようにする反射型ファインダーを前面に出し入れ可能に設けたレンズ付きフィルムユニットも、特開平10-200834号公報により提案されている。しかし、この公開公報に開示されたレンズ付きフィルムユニットは、複数のピント設定位置を持つものではないため、接近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複数の異なる状況における撮影に適応できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、接近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複数の異なる状況における撮影に適応できる簡単な構造のレンズ機構を備え、しかも近接撮影時には、正面側から撮影視野を確認して撮影者が自分自身を視野内に含めた写真撮影ができるようにするファインダーを備えたレンズ付きフィルムユニットを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明によるレンズ付きフィルムユニットは、ユニット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、該ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回転自在なスプール軸を有するパトローネを収納するためのパトローネ収納室と、パトローネから引き出した未露光写真フィルムのロールを収納するためのフィルムロール収納室とが形成され、製造時にパトローネと該パトローネから引き出された未露光写真フィルムのロールがそれぞれパトローネ収納室とフィルムロール収納室に予め装填されており、撮影ごとにスプール軸を回転させて露光済みの写真フィルムをパトローネに巻き込むようにした形式のものであり、撮影レンズのピント設定位置を、予め定められた通常撮影位置と近接撮影位置の間で切り換える切換部材が設けられる。レンズ付きフィルムユニットは、ユニット本体に対して固定関係にレンズ保持筒と、撮影レンズが固定されておりレンズ保持筒内に回転及び光軸方向の移動が可能なように配置されたレンズ保持枠と、レンズ保持筒とレンズ保持枠との間に設けられたカム機構とを備え、切換部材は、予め定められた通常撮影位置と近接撮影位置の間を移動可能なようにカメラ本体に配置され、移動することによってレンズ保持枠を回転させ、カム機構の作用により該レンズ保持枠に光軸方向の移動を生じさせる。カム機構は、レンズ保持筒に対し固定関係に設けられた光軸方向に延びるカム部材を備え、該カム部材の前端にカム面が形成される。レンズ保持枠の後面には、光軸方向後方に突出しカム部材のカム面に係合する係合脚部が形成される。レンズ保持枠をカム部材に向けて弾性的に押すために、スプリングが設けられる。このスプリングは、ユニット本体の外カバーとレンズ保持枠の間に配置される。好ましい構造では、スプリングはコイルスプリングであり、外カバーには、撮影用開口のまわりに該コイルスプリングの末端に嵌合する筒状のスプリング受け部が形成される。この筒状のスプリング受け部は、直径がコイルスプリングの上記末端部の内径より若干大きく、コイルスプリングは、直径方向に広げて該スプリング受け部に嵌合する構成とすることが好ましい。この構成により、スプリングの末端を外カバーのスプリング受け部に弾性的に係合させて、スプリングを外カバーに仮保持し、組立位置まで移送することが可能になる。
【0007】
レンズ保持枠と切換部材との間の係合は、切換部材から後方に向けて突出する一対のレンズ駆動ピンとレンズ保持枠に半径方向外方に突出するように設けられた従動ピンとにより行われる。切換部材のレンズ駆動ピンは、該切換部材の移動方向に間隔を持って配置され、レンズ保持枠上の従動ピンはこの一対のレンズ駆動ピンの間に位置して、切換部材が一方向に移動する際に一方の駆動ピンにより駆動され、他方向に移動するとき他方の駆動ピンにより駆動される。一対の駆動ピンの切換部材移動方向の間隔は、従動ピンの直径の好ましくは2ないし5倍程度大きく、切換部材が一方向に移動する際に一方のレンズ駆動ピンが従動ピンに係合した状態では、従動ピンと他方のレンズ駆動ピンの間には、一対の駆動ピンの間隔と従動ピンの直径との差に相当するある程度の間隔が維持される。次に、切換部材が反対方向に移動する場合には、切換部材がこの間隔分だけ移動した後に、上記他方のレンズ駆動ピンが従動ピンに係合し、該従動ピンを上記とは反対方向に駆動する。すなわち、切換部材の移動の各ストロークにおいて、切換部材が所定距離だけ空動きをした後、該切換部材上の一対のレンズ駆動ピンのうち、いずれか一方が従動ピンに係合するようになる。
組み立てに際しては、切換部材がその移動ストロークの一方の端位置に置かれる。レンズ保持枠は、従動ピンが切換部材の次の移動の方向にみて後側に位置するレンズ駆動ピンに係合するか、又は上述の空動きのための所定距離よりも小さい距離だけ該レンズ駆動ピンから離れて位置するように位置決めされる。この位置において、レンズ保持筒には、レンズ保持枠の従動ピンを抑えてレンズ保持枠がレンズ保持筒から脱落しないように保持する脱落防止部材を設ける。この構成により、組立に際してレンズ保持枠をレンズ保持筒上に仮保持した状態で組み立て位置に移送することが可能になる。組立後は、切換部材を最初に移動させたとき、レンズ保持枠の従動ピンが脱落防止部材から外れ、切換部材が移動ストロークの他方の端位置に達するまで駆動される。その後は、切換部材が反対方向に移動させられたとき、上述の空動きの距離だけ切換部材部材が移動した後で、他方のレンズ駆動ピンが従動ピンに係合し、切換部材が最初の移動ストローク端位置に達するまで駆動される。従動ピンが停止する位置は、組み立て時の従動ピンの位置とは異なり、次に切換部材が移動するとき、上述の空動きのための所定距離だけ該切換部材が移動するまで駆動ピンが従動ピンに係合できない位置である。したがって、組み立て後は、従動ピンは、脱落防止部材に係合することなく、一対のレンズ駆動ピンにより、交互に駆動されるようになる。
切換部材は、外カバーの裏側に配置される。この切換部材は、スプリングにより移動の一方向に弾性的に付勢される。切換部材には切換つまみが設けられ、該切換つまみが外カバーに形成したスロットから外側に突出し、指での操作が可能になる。本発明の特定の実施形態では、ユニットの前面では、切換つまみの前面がユニットの他の部分に比べて最も前方に位置する形状であり、包装材料と最も強く接触する。本発明のこの実施形態においては、切換つまみの前面の頂部には、所定巾の平坦部を形成して包装材料との接触面積を増やし、輸送中の振動により切り換えつまみが削れて摩耗するのを防止する。平坦部の巾は、少なくとも0.5mmであることが好ましい。この平坦部には、任意の形状の凹部を設けることができ、このような凹部は、プラスチック材料により切り換えつまみを成形する場合に、成形時の材料のひけによる変形を防止する効果がある。
【0008】
本発明の特徴によれば、さらに、レンズ付きフィルムユニットには、撮影視野ファインダーが設けられ、該撮影視野ファインダーの横に、近接撮影時にユニット前方から撮影視野の確認を可能にするための反射ミラーが固定配置される。
本発明によるこのレンズ付きフィルムユニットにおいては、切換部材を操作することにより、撮影レンズのピント位置を、例えば4m位置と60cm位置の2つの位置に任意に切り換えることができる。また、別の形態としては、例えば、無限遠ピント位置と、4mピント位置と、60cmピント位置の3点に、任意選択的に設定できるようになる。そして、近接撮影位置である60cmピント位置では、ユニットの正面から反射ミラーにより撮影視野を確認して、撮影者自身を撮影範囲に含む撮影が可能になる。
【0009】
本発明の別の形態では、切換部材が近接撮影位置にあるとき撮影視野ファインダーに重なって撮影レンズとファインダー視野の視差を補正するための近接撮影視野の範囲を示す近接視野枠が切換部材に一体に設けられる。この近接視野枠には、切換部材が近接撮影位置にあるとき撮影画面範囲の中心部を表す表示マークを設けることもできる。さらに、本発明のレンズ付きフィルムユニットにおいては、ユニット本体の前面にストロボ発光部を配置し、切換部材には、該切換部材が近接撮影位置にあるときストロボ発光部の前を少なくとも一部覆ってストロボ装置からの投射光量を制限する光量制限部を一体に形成することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したレンズ付きフィルムユニット1の一例を示す分解斜視図である。レンズ付きフィルムユニット1は、本体部3aと前カバー3bと裏蓋3cとからなるユニット本体3を備える。図2に示すように、本体部3aと裏蓋3cの間には、両端部にそれぞれパトローネ収納室5とフィルムロール収納室7が形成される。本体部3aには、中央部に露光開口9が形成されている。レンズ付きフィルムユニット1の製造段階において、パトローネ11入りの写真フィルムが用意され、パトローネ11から未露光のフィルム11aが引き出されてフィルムロール11bが形成される。未露光フィルム11aのパトローネ側の端は、該パトローネ11内に回転自在に配置されたスプール軸11cに固定される。
【0011】
パトローネ11はパトローネ収納室5内に収納され、フィルムロール11bはフィルムロール収納室7に収納される。その後で、裏蓋3cが本体部3aの裏側に取り付けられ、光密に固定される。別の実施形態としては、フィルムロール室7に巻き取り軸(図示せず)を設け、フィルムパトローネ11をパトローネ室5内に装填した後、フィルム11aのリーダー部を該巻き取り軸に取り付けて裏蓋3cを閉じ、ユニット本体3の組立後に巻き取り軸を駆動回転させて、フィルムパトローネ11から未露光フィルム11aを引き出し、巻き取り軸にロール状に巻き取るようにしてもよい。裏蓋3cの内面には、露光開口9の後側に対応する位置にフィルム受け部3dが設けられ、パトローネ11とフィルムロール11bの中間位置にある未露光フィルム11aは、本体部3aの裏側に形成されたフィルム支持部3eとこのフィルム受け部3dの間で保持される。
本体部3aの前面には、レンズ保持筒13aを有するレンズホルダー13が固定される。レンズ保持筒13aは、本体部3aに形成した露光開口9と同軸に配置される。レンズホルダー13と本体部3aの間には、シャッタ機構を構成するセクター羽根15が配置される。このセクター羽根15を含むシャッタ機構は、フィルム11aの巻き上げ操作によりチャージされ、ユニット本体3の上面に設けられるシャッタレリーズボタンを押すことでレリーズされる。このシャッタ機構及びその作動機構はレンズ付きフィルムユニットの分野で周知であるので、詳細な説明は省略する。パトローネ11へのフィルムの巻き上げのために、本体部3aの上面には、パトローネ収納室5の上方位置にフィルム巻き上げノブ11dが回転自在に設けられ、このフィルム巻き上げノブ11dがパトローネ11のスプール軸11cに結合される。
【0012】
レンズ保持筒13aは円筒形であり、レンズホルダー13と一体にプラスチック材料により成型される。レンズ保持筒13a内には、レンズ保持枠17が回転及び軸方向移動自在に配置される。レンズ保持枠17には、撮影レンズ19が固定される。このレンズ19は、単玉又は2枚構成の固定焦点距離レンズである。レンズ保持枠17内には、レンズ19より後側に、固定第1絞り21が設けられる。本例では、撮影レンズ19は焦点距離が135mmフィルム換算で30mm程度の標準レンズであり、固定絞り21は、標準撮影用のF10程度の絞り値を有する。
【0013】
図示した実施態様のレンズ付きフィルムユニット1は、ストロボ装置を内蔵する形式である。ストロボ装置23は、ストロボ発光部23aと該ストロボ発光部23aの発光を制御する制御回路を備えたプリント基板23bと充電用コンデンサ23cを備える。ストロボ発光部23aと充電用コンデンサ23cは、プリント基板23b上に支持される。本体部3aには、露光開口9の上方にファインダー用対物レンズ25が嵌め込まれたファインダー窓27が形成されており、前側から本体部3aを見たときストロボ発光部23aがファインダー窓27より右側に位置するような関係で、プリント基板23bが本体部3aに固定される。
【0014】
ストロボ装置23のプリント基板23bの前方には、ストロボ充電用スイッチ板29が配置される。スイッチ板29は、受け板29bを介してプリント基板23b上に配置される。スイッチ板29は、上下方向に摺動的に動くことができ、充電スイッチつまみ29aが一体に設けられ、このスイッチつまみ29aを充電位置に置くことによってストロボ装置23のコンデンサ23cが充電される。コンデンサ充電用の電池30は、レンズ付きフィルムユニットの技術分野で周知のように、図3に示すユニット本体3の下部に収納される。
【0015】
本体部3aの前面には、前カバー3bが取り付けられる。前カバー3bは、本体部3aの前面のほぼ全体を覆うように形成されており、本体部3aのファインダ−窓27に重なるファインダー窓27aと、ストロボ発光部23aを前面に露出させるためのストロボ窓23dと、スイッチ板29上のスイッチつまみ29aをそのストローク範囲でユニット本体3の前面に露出させるためのストロボスイッチ開口29cと、レンズホルダー13のレンズ保持筒13aを通すためのレンズ開口13bとを有する。図2及び図3に示すように、レンズ保持筒13aは、前カバー3bのレンズ開口13bを通って前方に延びる。
【0016】
前カバー3bの前面には外カバー31が取り付けられる。外カバー31には、前カバー3bのファインダー窓27aと重なる位置にファインダー窓27bが形成され、ファインダー窓27aの横に並んで、近接撮影時の前方からの撮影視野確認用の反射ファインダーとなる反射ミラー32が配置される。図示した実施形態では、反射ミラー32は、光沢を有する金属板により形成される。反射ミラー32と重なる位置に該反射ミラー32を前方に露出するための窓32aが形成されている。また、レンズ保持筒13aの前方に位置して撮影光を通すための撮影用露光開口13cを有する。外カバー31とレンズ保持枠17との間には、コイルスプリング19aが配置される。このコイルスプリング19aは、一端がレンズ保持枠17に、他端が外カバー31の裏面に、それぞれ係合して、レンズ保持枠17をレンズ保持筒13aに向けて弾性的に押す。外カバー31と前カバー3bの間に横方向に移動可能な切換枠部材33が配置される。図4は、この実施形態によるレンズ付きフィルムユニット1を正面からみた外観図である。図4に示すように、反射ミラー32は、ファインダー窓27に対して、レンズ付きフィルムユニットに向かって左側、すなわち、レンズ付きフィルムユニットから被写体に向かって右側に配置されている。
【0017】
図5及び図6に、本発明を実施した撮影レンズのピント設定位置切換機構の詳細を示す。レンズホルダー13から前方に延びるレンズ保持筒13aは、前面側に向いたカム面35を有する。図示した実施態様では、このカム面35は、レンズ19の引っ込み位置を定める第1面35aと、レンズ19の突出位置を定める第2面35b、及び第1面35aと第2面35bの間を結ぶ斜面35cとから構成される。カム面35は、レンズ保持筒13aの周方向に複数個所(例えば3個所)等間隔に形成される。
【0018】
レンズ保持枠17には、複数の個所(例えば、周方向に等間隔に3本)のカム従動脚17aが光軸方向後向きに突出するように設けられる。このカム従動脚17aが、レンズ保持筒13aのカム面35に係合する。レンズ保持枠17は、前面の周辺に平坦な環状台部17bを有し、この環状台部17bにコイルスプリング19aの後端が着座する。レンズ保持枠17のカム従動脚17aは、コイルスプリング19aにより、レンズ保持筒13aのカム面35に弾性的に押し付けられる。図7及び図8に、コイルスプリング19aの取付構造を示す。前カバー31は、撮影用露光開口13cを囲み後面から後方に突出するほぼ筒状のスプリング受け部31bを備え、コイルスプリング19aの前端がこのスプリング受け部31bに嵌合する。スプリング受け部31bの外面の直径方向寸法は、コイルスプリング19aの端部のコイル部内径より僅かに大きい。したがって、コイルスプリング19aは、端部を径方向に拡げた状態で、スプリング受け部31bに嵌合させられる。この構成により、組立に際してコイルスプリング19aを外カバー31上に仮保持することができる。この仮保持の特徴は、組立作業における部品保持を容易にする、という利点をもたらす。
図8は又、反射ミラー32が外カバー31に取り付けられる構造を示す。外カバー31に形成された反射ミラー用の窓32aの両側には一対の取付ピン31cが形成され、反射ミラー32の両側の縁部にはこれらの取付ピン31cに対応する切り欠き32bが形成される。反射ミラー32は、該反射ミラー32の切り欠き32bを取付ピン31cに嵌合させることにより、外カバー31に取り付けられる。
【0019】
図5に示すように、切換部材33は、中央に横長の開口33aを有する枠部材として構成される。切換部材33は、レンズ保持筒13aが開口33a内に挿入される状態で、外カバー31と前カバー3bの間に配置される。レンズ保持枠17は、半径方向上向きに突出する従動ピン17cを有する。切換部材33は、その後方に突出する一対のレンズ駆動ピン33bを有し、このレンズ駆動ピン33bの間にレンズ保持枠17上の従動ピン17cが挟まれる。切換部材33の下部には切換つまみ33cが形成されており、この切換つまみ33cが図4に示すように外カバー31に形成したスリット31aから前方に突出する。したがって、この切換つまみ33cを操作することによって切換部材33を横方向に移動させることができる。切換部材33は、該切換部材33とユニット本体3の前カバー3bとの間に配置されたスプリング33dにより、移動の一方向に付勢される。切換つまみの操作により、切換部材33は、このスプリング33dの作用に抗して横方向に移動させられる。切換部材33が横方向に移動すると、該切換部材33上のレンズ駆動ピン33bがレンズ保持枠17上の従動ピン17cに係合してレンズ保持枠17を回転させる。このレンズ保持枠17の回転により、カム従動脚17aがカム面35上を摺動してカム作用を受け、レンズ保持枠17が光軸方向に移動する。このカム作用を図9の展開図で示す。
【0020】
切換部材33が被写体に向かって右側の位置に設定されると、カム従動脚17aがカム面35の第1面35aに係合するようになり、カム従動脚17aがこの位置にあるときには、レンズ保持枠17及び撮影レンズ19が後方位置に置かれて、撮影レンズ19は、遠距離、例えば4mの距離にピント設定がされた通常撮影のためのピント位置にある。逆に、切換部材33が被写体に向かって左側の位置に設定され、カム従動脚17aがカム面35の第2面35b上にあると、レンズ保持枠17及び撮影レンズ19が前方位置に前進させられ、近距離、例えば60cmの距離にピント設定された近接撮影のためのピント位置になる。
切換部材33に形成される一対のレンズ駆動ピン33bは、切換部材33の移動方向に所定の間隔をもって配置される。これらレンズ駆動ピン33bの間隔は、レンズ保持枠17上の従動ピン17cの直径より大きく設定される。切換部材が正面から後方にみて右側に動かされるとき、すなわち、図5において矢印のA方向に動かされるとき、従動ピン17cは、正面から後方にみて左側のレンズ駆動ピン33bにより駆動され、左方向に移動する。切換部材33が右方向移動ストロークの末端位置に達したとき、正面から後方にみて右側のレンズ駆動ピン33bは、対をなすレンズ駆動ピン33bの間隔に対応して定まる所定距離だけ従動ピン17cから離れて位置する。このときのレンズ駆動ピン33bと従動ピン17cの位置関係を、図10に実線で示す。
次に、切換部材33が反対方向に移動すると、正面から後方にみて右側にあるレンズ駆動ピン33bは、切換部材33が上述した所定距離だけ左方向に移動するまで、従動ピン17cに接触しない。このストローク区間は、切換部材33の移動開始時の空動き区間となる。切換部材33がこの空動き区間を移動した後、正面から後方にみて右側にあるレンズ駆動ピン33bが従動ピン17cに係合して該従動ピン17cを左方向に切換部材33の移動ストロークの末端位置まで駆動する。このときのレンズ駆動ピン33bと従動ピン17cの位置関係を、図10に一点鎖線で示す。図10から分かるように、従動ピン17cの移動ストロークSは、対をなすレンズ駆動ピン33bの間隔に相当する距離だけ切換部材33の移動ストロークより小さい。
組立に際しては、従動ピン17cを、その作動時の移動ストロークSの範囲の外側に設置することができる。この位置を図10に2点鎖線で示す。組立時に従動ピン17cを押さえてレンズ保持枠17を仮保持するために、レンズ保持筒13aに弾性をもった押さえ腕13bが設けられる。この押さえ腕13bは、レンズ保持筒13aの平面部35eに対して所定の間隔で対向するように設けられ、押さえ腕13bに対向するレンズ保持筒の面には仮止め用のクリック13cが形成される。従動ピン17cが図10に2点鎖線で示す位置にあるとき、該従動ピン17cは図11に(a)で示す位置にあり、図12に示すように、押さえ腕13bとクリック13cの間で保持される。この状態では、レンズ保持枠17はレンズ保持筒13a上に保持されており、脱落の危険なしに組立位置まで移送することができる。
この位置では、図10に2点鎖線で示すように、従動ピン17cは対をなすレンズ駆動ピン33bの間にあり、組立後に切換部材33が最初に移動させられたとき、従動ピン17cは正面から後方にみて左側のレンズ駆動ピン33bにより駆動され、押さえ腕13bとクリック13cの間の拘束から解除される。その後は、上述のように、切換部材33の移動ストロークより小さい移動ストロークで従動ピン17cが移動するため、該従動ピン17cが押さえ腕13bの下にくることはない。
【0021】
本発明の図示した実施形態では、図1及び図5に示すように、切換部材33の上部にファインダー枠43が一体に形成されている。ファインダー枠43は、横方向のほぼ中央部に、切換部材33が被写体に向かって右側位置にある通常撮影状態でユニット本体3の本体部3aのファインダー窓27に重なる位置にくる開口43aを有する。被写体に向かって開口43aの右側には、近接撮影時の撮影視野を示すための近接視野枠43bが形成されている。開口43aを挟んで近接視野枠43bの反対側は光量制限部43cであり、この光量制限部43cは、切換部材33が近接撮影位置にあるとき、ストロボ発光部23aの両側部のみを残して、大部分を覆う。このファインダー枠43は、切換部材33の横方向移動に伴ってユニット本体3の前カバー3bと外カバー31の間を前カバー3bの前面に沿って横方向に移動する。
【0022】
図13は、切換部材33が通常撮影位置にあるときのファインダー枠43の配置を示す水平断面図である。ファインダー枠43の開口43aが前カバー3bのファインダー窓27aに重なっており、撮影者は、ファインダー窓27に固定したファインダー用対物レンズ25を通して被写体を見て撮影の構図を定める。このときは、ファインダー枠43の光量制限部43cはストロボ発光部23aとファインダー窓27の間にあり、ストロボ発光部23aは、全体が前面に露出された状態にある。また、ファインダー枠43の近接視野枠43bは、反射ミラー32の裏側の位置にある。
【0023】
ここで、切換部材33を被写体に向かって左側方向に動かすと、前述したように撮影レンズ19が前方に繰り出されて近接撮影状態となり、同時に、ファインダー枠43が同方向に移動し、図4に示す状態になる。この位置では、近接視野枠43bがファインダー窓27b内にあり、撮影者はこの近接視野枠43bを介して近接撮影時の撮影範囲を確認することができる。また、撮影者が自分を撮影範囲に入れて撮影しようとする場合には、レンズ付きフィルムユニット1の前面からミラー32により撮影範囲を確認することができる。さらに、この近接撮影位置では、ファインダー枠43に形成された光量制限部43cが前カバー3bのストロボ窓23dの前面にあり、ストロボ発光部23aの両側のみを残してその大部分を覆うので、ストロボ装置からの光は光量制限部43cの両側を通ってしか前方に射出されず、ストロボ光の光量が制限される。したがって、この構成により、近接撮影時の露出過剰状態を回避できる。この実施形態では、近接視野枠43bに近接撮影時のターゲットとなるターゲットマーク45が設けられる。このターゲットマーク45は、近接撮影時の撮影画面範囲の中央部分を撮影者に示すものである。
【0024】
図14は、完成したレンズ付きフィルムユニット1の外観とその包装形態の一例を示す斜視図である。図に示すように、このレンズ付きフィルムユニット1においては、切換つまみ33cの頂部がユニット全体の中で最も前方に突出している。図14に示す包装形態では、レンズ付きフィルムユニット1はガゼット袋50に収められる。ガゼット袋50は長さ方向の一端が平坦な接着部50aにより閉じられ、他端が開放された状態で、開放端からユニット1を挿入して、その端を接着部50aと同様な形状に閉じて、包装形態にする。この包装形態では、レンズ付きフィルムユニット1の前方に最も突出する切換つまみ33cの形が、ガゼット袋50の包装材料の変形として表れるので、包装の品質が損なわれる。ここで説明する実施形態では、切換つまみ33cの頂部がユニットの最も前方に突出する部分であるが、撮影レンズのピント設定位置切換機構を持たないレンズフィルムユニットにおいては、撮影レンズまわりの環状隆起部が最も前方に突出する部分となる。この問題に対処するため、レンズ付きフィルムユニット1の前面を比較的剛性のあるカバー紙51で覆って、ガゼット袋50に収納する包装方法が採用されている。
図15は、レンズ付きフィルムユニット1の他の包装形態を示すもので、この包装形態は、ボール紙により形成された包装箱52が使用され、この包装箱52にユニット1が収納される。
図16(a)、(b)に、切換部材33に設けられる切換つまみ33cの形状の一例を示す。この形状では、外観をよくする観点から、幅方向に延びる突条53を長さ方向に並列に複数個形成している。突条53は、図16(b)に示すように、頂部が尖った形状である。このような形状の切換つまみ33cがユニット1の最前方に突出した構造の場合、図14又は図15に示す包装形態で包装を行うと、ユニット1の輸送中に該ユニットに加わる振動により突条53の頂部がカバー紙51又は包装箱52により擦れ、摩耗を生じる。同様な問題は、撮影レンズのピント設定位置切換機構を持たないレンズフィルムユニットにおいても、例えば、撮影レンズまわりの環状隆起部が最も前方に突出する部分となるような構造とし、その部分に突条のようなデザイン的装飾部を形成したレンズ付きフィルムユニットにおいても経験される。
【0025】
図17は、これらの問題に対する解決手段を示すもので、図17(a)、(b)に示す例では、切換つまみ33cの長さ方向中央部に幅方向に延びる隆起部54が設けられ、その隆起部54の頂面に平坦部54aが形成される。この平坦部54aは、巾が少なくとも0.5mmである。切換つまみ33cの最も前方に突出する部分にこのような平坦部54aを形成することにより、切換つまみ33cの頂部の摩耗を防止することができる。
図17(c)、(d)は他の例を示すもので、この例では、切換つまみ33cは、図16に示す例におけると同様に、頂面に複数の突条53を有する。しかし、この例においては、図16の例とは異なり、切換つまみ33cの長さ方向中央部に比較的広幅の平坦部55が形成される。平坦部55の中央部には、ほぼ矩形形状の凹部55aが形成される。この凹部55aは、切換つまみ33cの成形後の冷却時における収縮歪み又はひけを防止するのに有効である。この例においても、凹部55aの両側の各部分の巾を少なくとも0.5mmとすることにより、包装材料との摩擦による切換つまみ33cの頂部の摩耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したレンズ付きフィルムユニットの全体を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの水平断面図である。
【図3】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの垂直断面図である。
【図4】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの近接撮影状態における正面図である。
【図5】 本発明の一実施形態における撮影レンズのピント設定位置切換機構における切換部材の配置を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態における撮影レンズのピント設定位置切換機構を示す分解斜視図である。
【図7】 本発明の一実施形態における撮影レンズの支持機構を示す拡大断面図である。
【図8】 レンズ押さえのためのコイルスプリングの取り付け構造を示すために前カバーを裏側からみた斜視図である。
【図9】 撮影レンズのピント設定位置切換機構におけるカム機構を示す展開図である。
【図10】本発明の実施形態における撮影レンズのピント設定位置切換機構を示す正面図である。
【図11】本発明の実施形態における撮影レンズのピント設定位置切換機構における従動ピンの動きを示す概略図である。
【図12】撮影レンズのピント設定位置切換機構の組立時の状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態におけるファインダー機構を示す水平断面図である。
【図14】本発明の一実施形態によるレンズ付きフィルムユニットの外観と包装形態を示す斜視図である。
【図15】他の包装形態を示す図14と同様な斜視図である。
【図16】撮影レンズのピント設定位置切換機構における切換つまみの形状の一例を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図17】摩耗防止効果を持つ切換つまみの例を示すもので、(a)はその第一の例の平面図、(b)は断面図、(c)は第二の例の平面図、(d)は断面図である。
【符号の説明】
3・・・ユニット本体、3a・・・本体部、3b・・・前カバー、
3c・・・裏蓋、5・・・パトローネ室、7・・・フィルムロール室、
9・・・露光開口、11・・・フィルムパトローネ、
13・・・レンズホルダー、13a・・・レンズ保持筒、
17・・・レンズ保持枠、19・・・撮影レンズ、21・・・第1絞り、
25・・・ファインダー対物レンズ、32・・・反射ミラー、
33・・・切換部材、33a・・・開口、33b・・・レンズ駆動ピン、
33e・・・第2絞り、35・・・カム面、43b・・・近接視野枠、
43c・・・光量制限部、47・・・表示部材、

Claims (9)

  1. 固定焦点距離の撮影レンズを備え、ユニット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、前記ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回転自在なスプール軸を有するパトローネを収納するためのパトローネ収納室と、前記パトローネから引き出して形成した未露光写真フィルムのロールを収納するためのフィルムロール収納室とが形成され、製造時にパトローネと該パトローネから引き出された未露光写真フィルムのロールがそれぞれ前記パトローネ収納室と前記フィルムロール収納室に予め装填されており、撮影ごとに前記スプール軸を回転させて露光済みの写真フィルムをパトローネに巻き込むようにしたレンズ付きフィルムユニットであって、
    前記撮影レンズのピント設定位置を、予め定められた通常撮影位置と近接撮影位置の間で切り換える切換部材と、
    撮影視野ファインダーと、
    前記ユニット本体に対して固定関係に配置されたレンズ保持筒と、
    撮影レンズが固定されており、前記レンズ保持筒内に回転及び光軸方向の移動が可能なように配置されたレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持筒と前記レンズ保持枠との間に設けられたカム機構と、
    を備え、
    前記カム機構は、前記レンズ保持筒の前面に形成されたカム面と、前記レンズ保持枠の後面に光軸方向後方に突出しレンズ保持筒のカム面に係合する係合脚部と、前記レンズ保持枠を前記レンズ保持筒に向けて弾性的に付勢するスプリングとからなり、
    前記レンズ保持枠は、半径方向外向きに突出する従動部材を備え、前記切換部材は、前記レンズ保持枠の前記従動部材に係合するレンズ駆動部材を有し、
    前記切換部材は、予め定められた通常撮影位置と近接撮影位置の間を移動可能なようにカメラ本体に配置され、移動することによって前記レンズ保持枠の前記従動部材と前記切換部材の前記レンズ駆動部材との係合を介して前記レンズ保持枠を回転させ、前記カム機構の作用により該レンズ保持枠に光軸方向の移動を生じさせるようになっており、
    前記撮影視野ファインダーの近傍に、近接撮影時にユニット前方から撮影視野の確認を可能にするための反射ミラーが固定配置された、
    ことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  2. 請求項1に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、
    前記切換部材が近接撮影位置にあるとき前記撮影視野ファインダーに重なって近接撮影の範囲を示す視差補正近接視野枠が前記切換部材に一体に設けられ、
    前記近接視野枠には、近接撮影の撮影画面範囲の特定の位置を表示する表示マークが形成されたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、
    前記スプリングは、前記ユニット本体の外カバー部と前記レンズ保持枠との間に配置されたコイルスプリングであることを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  4. 請求項3に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、
    前記外カバーには、撮影用開口のまわりに前記コイルスプリングの末端に嵌合する筒状のスプリング受け部が形成され、
    該筒状のスプリング受け部は、直径が前記コイルスプリングの上記末端部の内径より大きく、コイルスプリングは、直径方向に広げて該スプリング受け部に嵌合するようになったことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、
    前記切換部材の前記レンズ駆動部材は、該切換部材から光軸方向に突出するように前記切換部材の移動方向に間隔をもって配置された一対のレンズ駆動ピンからなり、
    前記レンズ保持枠の前記従動部材は、前記一対のレンズ駆動ピンの間に位置する従動ピンであり、
    前記従動ピンは、前記切換部材が一方向に移動する際に一方の駆動ピンにより駆動され、他方向に移動するとき他方の駆動ピンにより駆動されるようになったことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  6. 請求項5に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、
    前記一対の駆動ピンの切換部材移動方向の間隔は、従動ピンの直径の2ないし5倍大きく、前記切換部材が一方向に移動する際に一方の前記レンズ駆動ピンが前記従動ピンに係合した状態で、前記従動ピンと他方の前記レンズ駆動ピンの間には、一対の前記レンズ駆動ピンの間隔と従動ピンの直径との差に相当する所定の間隔が維持され、次に、前記切換部材が反対方向に移動する場合には、前記切換部材がこの間隔分に対応する空動き距離だけ移動した後に、上記他方のレンズ駆動ピンが前記従動ピンに係合し、該従動ピンを上記とは反対方向に駆動するようになったことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、
    前記切換部材は、前記ユニット本体の前面に設けられた外カバーの裏側に配置され、前記切換部材には切換つまみが設けられ、該切換つまみが外カバーに形成したスロットから外側に突出し、指での操作が可能になっており、ユニットの前面では、前記切換つまみの前面がユニットの他の部分に比べて最も前方に位置する形状であり、前記切換つまみの前面の頂部には少なくとも0.5mmの巾の平坦部が形成されたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  8. 請求項7に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、前記平坦部には凹部が形成され、前記凹部の両側のそれぞれに平坦縁部が形成され、該平坦縁部の巾が少なくとも0.5mmであることを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載したレンズフィルムユニットであって、前記切換部材は、移動の一方向に弾性的に付勢されたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
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