JP2000321627A - 写真撮影装置におけるファインダー装置 - Google Patents
写真撮影装置におけるファインダー装置Info
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- JP2000321627A JP2000321627A JP11126282A JP12628299A JP2000321627A JP 2000321627 A JP2000321627 A JP 2000321627A JP 11126282 A JP11126282 A JP 11126282A JP 12628299 A JP12628299 A JP 12628299A JP 2000321627 A JP2000321627 A JP 2000321627A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photographing
- lens
- unit
- switching member
- film
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- Pending
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- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
- Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 レンズ付きフィルムユニットその他の簡易カ
メラに使用するのに適した撮影レンズのピント設定位置
切換機構を提供すること。 【解決手段】 撮影レンズのピント設定位置切換機構
は、撮影レンズを近接撮影ピント設定位置を含む複数の
ピント設定位置に切換設定する切換部材を備える。撮影
ユニットの正面には、ファインダー窓の横にミラーが固
定配置され、撮影者は、近接撮影のピント状態で、ミラ
ーを見ながら正面から自分を被写体に入れた構図で撮影
をすることができる。通常撮影のピント状態で撮影者が
正面からの撮影を誤って行うことがないように、装置正
面に通常撮影のピント設定状態が表示される。
メラに使用するのに適した撮影レンズのピント設定位置
切換機構を提供すること。 【解決手段】 撮影レンズのピント設定位置切換機構
は、撮影レンズを近接撮影ピント設定位置を含む複数の
ピント設定位置に切換設定する切換部材を備える。撮影
ユニットの正面には、ファインダー窓の横にミラーが固
定配置され、撮影者は、近接撮影のピント状態で、ミラ
ーを見ながら正面から自分を被写体に入れた構図で撮影
をすることができる。通常撮影のピント状態で撮影者が
正面からの撮影を誤って行うことがないように、装置正
面に通常撮影のピント設定状態が表示される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、レンズ付きフィ
ルムユニットや写真撮影用カメラのような写真撮影装置
に関する。特に本発明は、撮影時に撮影者が撮影レンズ
を2又はそれ以上の焦点設定位置に選択的に設定できる
ようにするための撮影レンズのピント設定位置切換機構
を備えた写真撮影装置に関する。もっと詳細に述べる
と、本発明は、例えばレンズ付きフィルムユニットや簡
易カメラのような、簡易構造で、しかも撮影機能を持っ
た製品に適用するのに適したファインダー機構に関す
る。
ルムユニットや写真撮影用カメラのような写真撮影装置
に関する。特に本発明は、撮影時に撮影者が撮影レンズ
を2又はそれ以上の焦点設定位置に選択的に設定できる
ようにするための撮影レンズのピント設定位置切換機構
を備えた写真撮影装置に関する。もっと詳細に述べる
と、本発明は、例えばレンズ付きフィルムユニットや簡
易カメラのような、簡易構造で、しかも撮影機能を持っ
た製品に適用するのに適したファインダー機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 撮影レンズ及びシャッタを含む撮影機
構が組み込まれ、製造の時点で予め未露光フィルムのロ
ールがユニット本体内に装填されたレンズ付きフィルム
ユニットは、例えば、実用新案登録掲載公報第2,564,84
7 号公報に記載されている。このレンズ付きフィルムユ
ニットは、撮影の度ごとに露光済みのフィルムがパトロ
ーネ内に巻き込まれていくように構成されており、ユー
ザは、ユニットを購入して撮影し、撮影終了後にそのま
まの状態で現像所に現像依頼をすればよく、簡便な撮影
機能製品として広く市場に受け入れられている。
構が組み込まれ、製造の時点で予め未露光フィルムのロ
ールがユニット本体内に装填されたレンズ付きフィルム
ユニットは、例えば、実用新案登録掲載公報第2,564,84
7 号公報に記載されている。このレンズ付きフィルムユ
ニットは、撮影の度ごとに露光済みのフィルムがパトロ
ーネ内に巻き込まれていくように構成されており、ユー
ザは、ユニットを購入して撮影し、撮影終了後にそのま
まの状態で現像所に現像依頼をすればよく、簡便な撮影
機能製品として広く市場に受け入れられている。
【0003】このレンズ付きフィルムユニットには、構
造を簡単にし、製造価格を低く抑制できるようにするた
めに、通常は、撮影レンズとして単玉又は2枚構成レン
ズが使用される。この撮影レンズは、ユニット本体に固
定されて、特定の一点のみにピント合わせされた状態に
ある。したがって、ピント合わせされた距離にない被写
体に対しては、撮影レンズの被写界深度を深くすること
によっていわゆるピンぼけ状態を避けるようにする。し
かし、最近では、レンズ付きフィルムユニットも、画面
サイズや撮影レンズの焦点距離などについて、色々な種
類のものが開発されており、多用な機能の製品が求めら
れる状況にある。
造を簡単にし、製造価格を低く抑制できるようにするた
めに、通常は、撮影レンズとして単玉又は2枚構成レン
ズが使用される。この撮影レンズは、ユニット本体に固
定されて、特定の一点のみにピント合わせされた状態に
ある。したがって、ピント合わせされた距離にない被写
体に対しては、撮影レンズの被写界深度を深くすること
によっていわゆるピンぼけ状態を避けるようにする。し
かし、最近では、レンズ付きフィルムユニットも、画面
サイズや撮影レンズの焦点距離などについて、色々な種
類のものが開発されており、多用な機能の製品が求めら
れる状況にある。
【0004】このように多様化したレンズ付きフィルム
ユニットにおいては、使用される撮影レンズが長焦点距
離のものである場合には、レンズのピント位置を製造時
に正確に設定することが求められるようになっており、
そのために、レンズの位置設定機構として種々の工夫を
することが必要になる。例えば、特開平7-261069号公報
においては、望遠レンズを備えたレンズ付きフィルムユ
ニットの製造段階で撮影レンズのピントを精密に設定
し、その設定位置に該レンズを固定保持する機構が開示
されている。しかし、このようなピント位置設定機構を
備えたレンズ付きフィルムユニットにおいても、ピント
位置設定後は、撮影レンズはその設定位置に固定される
ため、複数のピント設定位置に撮影レンズを移動させる
ことはできない。このような状況を考慮して、レンズ付
きフィルムユニットその他の簡易カメラにおいて、例え
ば単玉又は2枚構成レンズのような単純な構成の撮影レ
ンズを使用しながら、しかも、接近撮影や標準撮影、遠
景撮影などの複数の異なる状況における撮影に適応で
き、それぞれの場合において適切にピントが合った写真
撮影を行うことができるような構造が望まれる。また、
焦点距離が短い撮影レンズを使用して、被写体からの距
離が例えば60cm以内といった極めて接近した距離で
の近接撮影ができるように構成し、近接撮影時には正面
側から撮影視野を確認して撮影者が自分自身を視野内に
含めた構図で写真撮影ができるようにする反射型ファイ
ンダーを前面に出し入れ可能に設けたレンズ付きフィル
ムユニットも、特開平10-200834号公報により提案され
ている。しかし、この公開公報に開示されたレンズ付き
フィルムユニットは、複数のピント設定位置を持つもの
ではないため、接近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複
数の異なる状況における撮影に適応できるものではな
い。
ユニットにおいては、使用される撮影レンズが長焦点距
離のものである場合には、レンズのピント位置を製造時
に正確に設定することが求められるようになっており、
そのために、レンズの位置設定機構として種々の工夫を
することが必要になる。例えば、特開平7-261069号公報
においては、望遠レンズを備えたレンズ付きフィルムユ
ニットの製造段階で撮影レンズのピントを精密に設定
し、その設定位置に該レンズを固定保持する機構が開示
されている。しかし、このようなピント位置設定機構を
備えたレンズ付きフィルムユニットにおいても、ピント
位置設定後は、撮影レンズはその設定位置に固定される
ため、複数のピント設定位置に撮影レンズを移動させる
ことはできない。このような状況を考慮して、レンズ付
きフィルムユニットその他の簡易カメラにおいて、例え
ば単玉又は2枚構成レンズのような単純な構成の撮影レ
ンズを使用しながら、しかも、接近撮影や標準撮影、遠
景撮影などの複数の異なる状況における撮影に適応で
き、それぞれの場合において適切にピントが合った写真
撮影を行うことができるような構造が望まれる。また、
焦点距離が短い撮影レンズを使用して、被写体からの距
離が例えば60cm以内といった極めて接近した距離で
の近接撮影ができるように構成し、近接撮影時には正面
側から撮影視野を確認して撮影者が自分自身を視野内に
含めた構図で写真撮影ができるようにする反射型ファイ
ンダーを前面に出し入れ可能に設けたレンズ付きフィル
ムユニットも、特開平10-200834号公報により提案され
ている。しかし、この公開公報に開示されたレンズ付き
フィルムユニットは、複数のピント設定位置を持つもの
ではないため、接近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複
数の異なる状況における撮影に適応できるものではな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、接近撮影
や標準撮影、遠景撮影などの複数の異なる状況における
撮影に適応でき、しかも近接撮影時には、正面側から撮
影視野を確認して撮影者が自分自身を視野内に含めた写
真撮影ができるようにするファインダーを備えたレンズ
付きフィルムユニットその他の簡易カメラのような写真
撮影装置を提供することを課題とする。
や標準撮影、遠景撮影などの複数の異なる状況における
撮影に適応でき、しかも近接撮影時には、正面側から撮
影視野を確認して撮影者が自分自身を視野内に含めた写
真撮影ができるようにするファインダーを備えたレンズ
付きフィルムユニットその他の簡易カメラのような写真
撮影装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、本発明によるレンズ付きフィルムユニットは、ユニ
ット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、該ユ
ニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回転
自在なスプール軸を有するパトローネを収納するための
パトローネ収納室と、パトローネから引き出した未露光
写真フィルムのロールを収納するためのフィルムロール
収納室とが形成され、製造時にパトローネと該パトロー
ネから引き出された未露光写真フィルムのロールがそれ
ぞれパトローネ収納室とフィルムロール収納室に予め装
填されており、撮影ごとにスプール軸を回転させて露光
済みの写真フィルムをパトローネに巻き込むようにした
形式のものであり、撮影レンズのピント設定位置を、予
め定められた通常撮影位置と近接撮影位置の間で切り換
える切換部材が設けられる。別の構成としては、レンズ
付きフィルムユニットは、ユニット本体に対して固定関
係にレンズ保持筒と、撮影レンズが固定されておりレン
ズ保持筒内に回転及び光軸方向の移動が可能なように配
置されたレンズ枠と、レンズ保持筒とレンズ枠との間に
設けられたカム機構と、予め定められた通常撮影位置と
近接撮影位置の間を移動可能なようにカメラ本体に配置
され、移動することによってレンズ枠を回転させ、カム
機構の作用により該レンズ枠に光軸方向の移動を生じさ
せる切換部材とを備えるものとすることができる。本発
明の特徴によれば、さらに、レンズ付きフィルムユニッ
トには、撮影視野ファインダーが設けられ、該撮影視野
ファインダーの横に、近接撮影時にユニット前方から撮
影視野の確認を可能にするための反射ミラーが固定配置
される。
め、本発明によるレンズ付きフィルムユニットは、ユニ
ット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、該ユ
ニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回転
自在なスプール軸を有するパトローネを収納するための
パトローネ収納室と、パトローネから引き出した未露光
写真フィルムのロールを収納するためのフィルムロール
収納室とが形成され、製造時にパトローネと該パトロー
ネから引き出された未露光写真フィルムのロールがそれ
ぞれパトローネ収納室とフィルムロール収納室に予め装
填されており、撮影ごとにスプール軸を回転させて露光
済みの写真フィルムをパトローネに巻き込むようにした
形式のものであり、撮影レンズのピント設定位置を、予
め定められた通常撮影位置と近接撮影位置の間で切り換
える切換部材が設けられる。別の構成としては、レンズ
付きフィルムユニットは、ユニット本体に対して固定関
係にレンズ保持筒と、撮影レンズが固定されておりレン
ズ保持筒内に回転及び光軸方向の移動が可能なように配
置されたレンズ枠と、レンズ保持筒とレンズ枠との間に
設けられたカム機構と、予め定められた通常撮影位置と
近接撮影位置の間を移動可能なようにカメラ本体に配置
され、移動することによってレンズ枠を回転させ、カム
機構の作用により該レンズ枠に光軸方向の移動を生じさ
せる切換部材とを備えるものとすることができる。本発
明の特徴によれば、さらに、レンズ付きフィルムユニッ
トには、撮影視野ファインダーが設けられ、該撮影視野
ファインダーの横に、近接撮影時にユニット前方から撮
影視野の確認を可能にするための反射ミラーが固定配置
される。
【0007】本発明によるこのレンズ付きフィルムユニ
ットにおいては、切換部材を操作することにより、撮影
レンズのピント位置を、例えば4m位置と60cm位置
の2つの位置に任意に切り換えることができる。また、
別の形態としては、例えば、無限遠ピント位置と4mピ
ント位置と60cmピント位置の3点に、任意選択的に
設定できるようになる。そして、近接撮影位置である6
0cmピント位置では、ユニットの正面から反射ミラー
により撮影視野を確認して、撮影者自身を撮影範囲に含
む撮影が可能になる。
ットにおいては、切換部材を操作することにより、撮影
レンズのピント位置を、例えば4m位置と60cm位置
の2つの位置に任意に切り換えることができる。また、
別の形態としては、例えば、無限遠ピント位置と4mピ
ント位置と60cmピント位置の3点に、任意選択的に
設定できるようになる。そして、近接撮影位置である6
0cmピント位置では、ユニットの正面から反射ミラー
により撮影視野を確認して、撮影者自身を撮影範囲に含
む撮影が可能になる。
【0008】本発明のレンズ付きフィルムユニットにお
いては、切換部材にミラー遮蔽部を一体に形成し、切換
部材が近接撮影位置にあるときは該ミラー遮蔽部が反射
ミラーから退避して該反射ミラーによる撮影視野の確認
を可能にし、切換部材が通常撮影位置にあるときにミラ
ー遮蔽部が該反射ミラーを遮蔽して該反射ミラーによる
撮影視野の確認ができないようにすることができる。ま
た、本発明の別の形態では、切換部材が近接撮影位置に
あるとき撮影視野ファインダーに重なって撮影レンズと
ファインダー視野の視差を補正するための近接撮影視野
の範囲を示す近接視野枠が切換部材に一体に設けられ、
この近接視野枠は、切換部材が通常撮影位置にあるとき
反射ミラーの前面に重なって通常撮影モードであること
をユニット前方に向けて表示するように構成される。本
発明のさらに別の形態では、切換部材の動きに連動し、
該切換部材が通常撮影位置にあるとき反射ミラーの前方
に位置して通常撮影モードであることをユニット前方に
表示する表示マークが設けられる。さらに、本発明のレ
ンズ付きフィルムユニットにおいては、ユニット本体の
前面にストロボ発光部を配置し、切換部材には、該切換
部材が近接撮影位置にあるときストロボ発光部の前を少
なくとも一部覆ってストロボ装置からの投射光量を制限
する光量制限部を一体に形成することもできる。この光
量制限部は、切換部材が通常撮影位置にあるとき、反射
ミラーの少なくとも一部を覆うように構成することもで
きる。
いては、切換部材にミラー遮蔽部を一体に形成し、切換
部材が近接撮影位置にあるときは該ミラー遮蔽部が反射
ミラーから退避して該反射ミラーによる撮影視野の確認
を可能にし、切換部材が通常撮影位置にあるときにミラ
ー遮蔽部が該反射ミラーを遮蔽して該反射ミラーによる
撮影視野の確認ができないようにすることができる。ま
た、本発明の別の形態では、切換部材が近接撮影位置に
あるとき撮影視野ファインダーに重なって撮影レンズと
ファインダー視野の視差を補正するための近接撮影視野
の範囲を示す近接視野枠が切換部材に一体に設けられ、
この近接視野枠は、切換部材が通常撮影位置にあるとき
反射ミラーの前面に重なって通常撮影モードであること
をユニット前方に向けて表示するように構成される。本
発明のさらに別の形態では、切換部材の動きに連動し、
該切換部材が通常撮影位置にあるとき反射ミラーの前方
に位置して通常撮影モードであることをユニット前方に
表示する表示マークが設けられる。さらに、本発明のレ
ンズ付きフィルムユニットにおいては、ユニット本体の
前面にストロボ発光部を配置し、切換部材には、該切換
部材が近接撮影位置にあるときストロボ発光部の前を少
なくとも一部覆ってストロボ装置からの投射光量を制限
する光量制限部を一体に形成することもできる。この光
量制限部は、切換部材が通常撮影位置にあるとき、反射
ミラーの少なくとも一部を覆うように構成することもで
きる。
【0009】さらに、本発明は、固定焦点距離の撮影レ
ンズと、シャッタ機構を含む撮影機構と、前記撮影レン
ズを近接撮影位置と通常撮影位置を含む複数のピント設
定位置に切り換える切換部材とを備え、撮影視野ファイ
ンダーの近傍例えば横に、近接撮影時にユニット前方か
ら撮影視野の確認を可能にするための反射ミラーが固定
配置された写真カメラを提供するものである。この写真
カメラの一形態においては、切換部材にはミラー遮蔽部
が一体に形成され、該切換部材が近接撮影位置にあると
きはミラー遮蔽部が反射ミラーから退避して該反射ミラ
ーによる撮影視野の確認を可能にし、切換部材が通常撮
影位置にあるときにミラー遮蔽部が該反射ミラーを遮蔽
して該反射ミラーによる撮影視野の確認ができないよう
になっている。
ンズと、シャッタ機構を含む撮影機構と、前記撮影レン
ズを近接撮影位置と通常撮影位置を含む複数のピント設
定位置に切り換える切換部材とを備え、撮影視野ファイ
ンダーの近傍例えば横に、近接撮影時にユニット前方か
ら撮影視野の確認を可能にするための反射ミラーが固定
配置された写真カメラを提供するものである。この写真
カメラの一形態においては、切換部材にはミラー遮蔽部
が一体に形成され、該切換部材が近接撮影位置にあると
きはミラー遮蔽部が反射ミラーから退避して該反射ミラ
ーによる撮影視野の確認を可能にし、切換部材が通常撮
影位置にあるときにミラー遮蔽部が該反射ミラーを遮蔽
して該反射ミラーによる撮影視野の確認ができないよう
になっている。
【0010】また、この写真カメラにおいては、切換部
材が近接撮影位置にあるとき撮影視野ファインダーに重
なって撮影レンズとファインダー視野の視差を補正する
ための近接撮影視野の範囲を示す近接視野枠を切換部材
に一体に設け、該近接視野枠は、切換部材が通常撮影位
置にあるとき反射ミラーの前面に重なって通常撮影モー
ドであることをユニット前方に表示するように構成する
こともできる。また、別の形態では、切換部材の動きに
連動し、切換部材が通常撮影位置にあるとき反射ミラー
の前方に位置して通常撮影モードであることをユニット
前方に表示する表示マークを設ける。また、本体には前
面にストロボ発光部を配置し、切換部材には、該切換部
材が近接撮影位置にあるときストロボ発光部の前を少な
くとも一部覆ってストロボ装置からの投射光量を制限す
る光量制限部を一体に形成することもできる。この光量
制限部は、切換部材が通常撮影位置にあるとき、前記反
射ミラーの少なくとも一部を覆うようにすることもでき
る。
材が近接撮影位置にあるとき撮影視野ファインダーに重
なって撮影レンズとファインダー視野の視差を補正する
ための近接撮影視野の範囲を示す近接視野枠を切換部材
に一体に設け、該近接視野枠は、切換部材が通常撮影位
置にあるとき反射ミラーの前面に重なって通常撮影モー
ドであることをユニット前方に表示するように構成する
こともできる。また、別の形態では、切換部材の動きに
連動し、切換部材が通常撮影位置にあるとき反射ミラー
の前方に位置して通常撮影モードであることをユニット
前方に表示する表示マークを設ける。また、本体には前
面にストロボ発光部を配置し、切換部材には、該切換部
材が近接撮影位置にあるときストロボ発光部の前を少な
くとも一部覆ってストロボ装置からの投射光量を制限す
る光量制限部を一体に形成することもできる。この光量
制限部は、切換部材が通常撮影位置にあるとき、前記反
射ミラーの少なくとも一部を覆うようにすることもでき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】 図1は、本発明を実施したレン
ズ付きフィルムユニット1の一例を示す分解斜視図であ
る。レンズ付きフィルムユニット1は、本体部3aと前
カバー3bと裏蓋3cとからなるユニット本体3を備え
る。図2に示すように、本体部3aと裏蓋3cの間に
は、両端部にそれぞれパトローネ収納室5とフィルムロ
ール収納室7が形成される。本体部3aには、中央部に
露光開口9が形成されている。レンズ付きフィルムユニ
ット1の製造段階において、パトローネ11入りの写真
フィルムが用意され、パトローネ11から未露光のフィ
ルム11aが引き出されてフィルムロール11bが形成
される。未露光フィルム11aのパトローネ側の端は、
該パトローネ11内に回転自在に配置されたスプール軸
11cに固定される。
ズ付きフィルムユニット1の一例を示す分解斜視図であ
る。レンズ付きフィルムユニット1は、本体部3aと前
カバー3bと裏蓋3cとからなるユニット本体3を備え
る。図2に示すように、本体部3aと裏蓋3cの間に
は、両端部にそれぞれパトローネ収納室5とフィルムロ
ール収納室7が形成される。本体部3aには、中央部に
露光開口9が形成されている。レンズ付きフィルムユニ
ット1の製造段階において、パトローネ11入りの写真
フィルムが用意され、パトローネ11から未露光のフィ
ルム11aが引き出されてフィルムロール11bが形成
される。未露光フィルム11aのパトローネ側の端は、
該パトローネ11内に回転自在に配置されたスプール軸
11cに固定される。
【0012】パトローネ11はパトローネ収納室5内に
収納され、フィルムロール11bはフィルムロール収納
室7に収納される。その後で、裏蓋3cが本体部3aの
裏側に取り付けられ、光密に固定される。別の実施形態
としては、フィルムロール室7に巻き取り軸(図示せ
ず)を設け、フィルムパトローネ11をパトローネ室5
内に装填した後、フィルム11aのリーダー部を該巻き
取り軸に取り付けて裏蓋3cを閉じ、ユニット本体3の
組立後に巻き取り軸を駆動回転させて、フィルムパトロ
ーネ11から未露光フィルム11aを引き出し、巻き取
り軸にロール状に巻き取るようにしてもよい。裏蓋3c
の内面には、露光開口9の後側に対応する位置にフィル
ム受け部3dが設けられ、パトローネ11とフィルムロ
ール11bの中間位置にある未露光フィルム11aは、
本体部3aの裏側に形成されたフィルム支持部3eとこ
のフィルム受け部3dの間で保持される。本体部3aの
前面には、レンズ保持筒13aを有するレンズホルダー
13が固定される。レンズ保持筒13aは、本体部3a
に形成した露光開口9と同軸に配置される。レンズホル
ダー13と本体部3aの間には、シャッタ機構を構成す
るセクター羽根15が配置される。このセクター羽根1
5を含むシャッタ機構は、フィルム11aの巻き上げ操
作によりチャージされ、ユニット本体3の上面に設けら
れるシャッタレリーズボタンを押すことでレリーズされ
る。このシャッタ機構及びその作動機構はレンズ付きフ
ィルムユニットの分野で周知であるので、詳細な説明は
省略する。パトローネ11へのフィルムの巻き上げのた
めに、本体部3aの上面には、パトローネ収納室5の上
方位置にフィルム巻き上げノブ11dが回転自在に設け
られ、このフィルム巻き上げノブ11dがパトローネ1
1のスプール軸11cに結合される。
収納され、フィルムロール11bはフィルムロール収納
室7に収納される。その後で、裏蓋3cが本体部3aの
裏側に取り付けられ、光密に固定される。別の実施形態
としては、フィルムロール室7に巻き取り軸(図示せ
ず)を設け、フィルムパトローネ11をパトローネ室5
内に装填した後、フィルム11aのリーダー部を該巻き
取り軸に取り付けて裏蓋3cを閉じ、ユニット本体3の
組立後に巻き取り軸を駆動回転させて、フィルムパトロ
ーネ11から未露光フィルム11aを引き出し、巻き取
り軸にロール状に巻き取るようにしてもよい。裏蓋3c
の内面には、露光開口9の後側に対応する位置にフィル
ム受け部3dが設けられ、パトローネ11とフィルムロ
ール11bの中間位置にある未露光フィルム11aは、
本体部3aの裏側に形成されたフィルム支持部3eとこ
のフィルム受け部3dの間で保持される。本体部3aの
前面には、レンズ保持筒13aを有するレンズホルダー
13が固定される。レンズ保持筒13aは、本体部3a
に形成した露光開口9と同軸に配置される。レンズホル
ダー13と本体部3aの間には、シャッタ機構を構成す
るセクター羽根15が配置される。このセクター羽根1
5を含むシャッタ機構は、フィルム11aの巻き上げ操
作によりチャージされ、ユニット本体3の上面に設けら
れるシャッタレリーズボタンを押すことでレリーズされ
る。このシャッタ機構及びその作動機構はレンズ付きフ
ィルムユニットの分野で周知であるので、詳細な説明は
省略する。パトローネ11へのフィルムの巻き上げのた
めに、本体部3aの上面には、パトローネ収納室5の上
方位置にフィルム巻き上げノブ11dが回転自在に設け
られ、このフィルム巻き上げノブ11dがパトローネ1
1のスプール軸11cに結合される。
【0013】レンズ保持筒13aは円筒形であり、レン
ズホルダー13と一体にプラスチック材料により成型さ
れる。レンズ保持筒13a内には、レンズ保持枠17が
回転及び軸方向移動自在に配置される。レンズ保持枠1
7には、撮影レンズ19が固定される。このレンズ19
は、単玉又は2枚構成の固定焦点距離レンズである。レ
ンズ保持枠17内には、レンズ19より後側に、固定第
1絞り21が設けられる。本例では、撮影レンズ19は
焦点距離が135mmフィルム換算で30mm程度の標準レ
ンズであり、固定絞り21は、標準撮影用のF10程度
の絞り値を有する。
ズホルダー13と一体にプラスチック材料により成型さ
れる。レンズ保持筒13a内には、レンズ保持枠17が
回転及び軸方向移動自在に配置される。レンズ保持枠1
7には、撮影レンズ19が固定される。このレンズ19
は、単玉又は2枚構成の固定焦点距離レンズである。レ
ンズ保持枠17内には、レンズ19より後側に、固定第
1絞り21が設けられる。本例では、撮影レンズ19は
焦点距離が135mmフィルム換算で30mm程度の標準レ
ンズであり、固定絞り21は、標準撮影用のF10程度
の絞り値を有する。
【0014】図示した実施態様のレンズ付きフィルムユ
ニット1は、ストロボ装置を内蔵する形式である。スト
ロボ装置23は、ストロボ発光部23aと該ストロボ発
光部23aの発光を制御する制御回路を備えたプリント
基板23bと充電用コンデンサ23cを備える。ストロ
ボ発光部23aと充電用コンデンサ23cは、プリント
基板23b上に支持される。本体部3aには、露光開口
9の上方にファインダー用対物レンズ25が嵌め込まれ
たファインダー窓27が形成されており、前側から本体
部3aを見たときストロボ発光部23aがファインダー
窓27より右側に位置するような関係で、プリント基板
23bが本体部3aに固定される。
ニット1は、ストロボ装置を内蔵する形式である。スト
ロボ装置23は、ストロボ発光部23aと該ストロボ発
光部23aの発光を制御する制御回路を備えたプリント
基板23bと充電用コンデンサ23cを備える。ストロ
ボ発光部23aと充電用コンデンサ23cは、プリント
基板23b上に支持される。本体部3aには、露光開口
9の上方にファインダー用対物レンズ25が嵌め込まれ
たファインダー窓27が形成されており、前側から本体
部3aを見たときストロボ発光部23aがファインダー
窓27より右側に位置するような関係で、プリント基板
23bが本体部3aに固定される。
【0015】ストロボ装置23のプリント基板23bの
前方には、ストロボ充電用スイッチ板29が配置され
る。スイッチ板29は、受け板29bを介してプリント
基板23b上に配置される。スイッチ板29は、上下方
向に摺動的に動くことができ、充電スイッチつまみ29
aが一体に設けられ、このスイッチつまみ29aを充電
位置に置くことによってストロボ装置23のコンデンサ
23cが充電される。コンデンサ充電用の電池30は、
レンズ付きフィルムユニットの技術分野で周知のよう
に、図3に示すユニット本体3の下部に収納される。
前方には、ストロボ充電用スイッチ板29が配置され
る。スイッチ板29は、受け板29bを介してプリント
基板23b上に配置される。スイッチ板29は、上下方
向に摺動的に動くことができ、充電スイッチつまみ29
aが一体に設けられ、このスイッチつまみ29aを充電
位置に置くことによってストロボ装置23のコンデンサ
23cが充電される。コンデンサ充電用の電池30は、
レンズ付きフィルムユニットの技術分野で周知のよう
に、図3に示すユニット本体3の下部に収納される。
【0016】本体部3aの前面には、前カバー3bが取
り付けられる。前カバー3bは、本体部3aの前面のほ
ぼ全体を覆うように形成されており、本体部3aのファ
インダ−窓27に重なるファインダー窓27aと、スト
ロボ発光部23aを前面に露出させるためのストロボ窓
23dと、スイッチ板29上のスイッチつまみ29aを
そのストローク範囲でユニット本体3の前面に露出させ
るためのストロボスイッチ開口29cと、レンズホルダ
ー13のレンズ保持筒13aを通すためのレンズ開口1
3bとを有する。前カバー3bの前面には、ファインダ
ー窓27aの横に並んで、近接撮影時の前方からの撮影
視野確認用ファインダーとなる反射ミラー32が固定さ
れる。図2及び図3に示すように、レンズ保持筒13a
は、前カバー3bのレンズ開口13bを通って前方に延
びる。
り付けられる。前カバー3bは、本体部3aの前面のほ
ぼ全体を覆うように形成されており、本体部3aのファ
インダ−窓27に重なるファインダー窓27aと、スト
ロボ発光部23aを前面に露出させるためのストロボ窓
23dと、スイッチ板29上のスイッチつまみ29aを
そのストローク範囲でユニット本体3の前面に露出させ
るためのストロボスイッチ開口29cと、レンズホルダ
ー13のレンズ保持筒13aを通すためのレンズ開口1
3bとを有する。前カバー3bの前面には、ファインダ
ー窓27aの横に並んで、近接撮影時の前方からの撮影
視野確認用ファインダーとなる反射ミラー32が固定さ
れる。図2及び図3に示すように、レンズ保持筒13a
は、前カバー3bのレンズ開口13bを通って前方に延
びる。
【0017】前カバー3bの前面には外カバー31が取
り付けられる。外カバー31には、前カバー3bのファ
インダー窓27aと重なる位置にファインダー窓27b
が形成され、反射ミラー32と重なる位置に該反射ミラ
ー32を前方に露出するための窓32aが形成されてい
る。また、レンズ保持筒13aの前端を受け、撮影光を
通すためのレンズ開口13cを有する。外カバー31と
前カバー3bの間に横方向に移動可能な切換枠部材33
が配置される。図4は、この実施形態によるレンズ付き
フィルムユニット1を正面からみた外観図である。図4
に示すように、反射ミラー32は、ファインダー窓27
に対して、レンズ付きフィルムユニットに向かって左
側、すなわち、レンズ付きフィルムユニットから被写体
に向かって右側に配置されている。
り付けられる。外カバー31には、前カバー3bのファ
インダー窓27aと重なる位置にファインダー窓27b
が形成され、反射ミラー32と重なる位置に該反射ミラ
ー32を前方に露出するための窓32aが形成されてい
る。また、レンズ保持筒13aの前端を受け、撮影光を
通すためのレンズ開口13cを有する。外カバー31と
前カバー3bの間に横方向に移動可能な切換枠部材33
が配置される。図4は、この実施形態によるレンズ付き
フィルムユニット1を正面からみた外観図である。図4
に示すように、反射ミラー32は、ファインダー窓27
に対して、レンズ付きフィルムユニットに向かって左
側、すなわち、レンズ付きフィルムユニットから被写体
に向かって右側に配置されている。
【0018】図5及び図6に、本発明を実施した撮影レ
ンズのピント設定位置切換機構の詳細を示す。レンズホ
ルダー13から前方に延びるレンズ保持筒13aは、前
面側に向いたカム面35を有する。図示した実施態様で
は、このカム面35は、レンズ19の引っ込み位置を定
める第1面35aと、レンズ19の突出位置を定める第
2面35b、及び第1面35aと第2面35bの間を結
ぶ斜面35cとから構成される。カム面35の前方に
は、該カム面35から所定の間隔をおいて押さえ部37
が形成されている。したがって、カム面35と押さえ部
37の間には、カム溝39が形成される。カム溝39
は、レンズ保持筒13aの周方向に複数個所(例えば3
個所)等間隔に形成される。一つのカム溝39を形成し
ている押さえ部37の周方向の一端と、これに隣接する
カム溝39を形成する押さえ部37の周方向の隣接端と
の間には、所定幅の光軸方向の溝41が形成される。
ンズのピント設定位置切換機構の詳細を示す。レンズホ
ルダー13から前方に延びるレンズ保持筒13aは、前
面側に向いたカム面35を有する。図示した実施態様で
は、このカム面35は、レンズ19の引っ込み位置を定
める第1面35aと、レンズ19の突出位置を定める第
2面35b、及び第1面35aと第2面35bの間を結
ぶ斜面35cとから構成される。カム面35の前方に
は、該カム面35から所定の間隔をおいて押さえ部37
が形成されている。したがって、カム面35と押さえ部
37の間には、カム溝39が形成される。カム溝39
は、レンズ保持筒13aの周方向に複数個所(例えば3
個所)等間隔に形成される。一つのカム溝39を形成し
ている押さえ部37の周方向の一端と、これに隣接する
カム溝39を形成する押さえ部37の周方向の隣接端と
の間には、所定幅の光軸方向の溝41が形成される。
【0019】レンズ枠17には、複数の個所(例えば、
図示したように周方向に等間隔に3本)のカム従動ピン
17aが半径方向外向きに突出するように設けられる。
このカム従動ピン17aは、溝41からカム溝39に挿
入される。レンズ保持筒13aの押さえ部37は弾性を
有し、カム従動ピン17aを弾性的にカム面35に押し
付ける。図5に、カム従動ピン17aがカム溝39に係
合する状態を示す。
図示したように周方向に等間隔に3本)のカム従動ピン
17aが半径方向外向きに突出するように設けられる。
このカム従動ピン17aは、溝41からカム溝39に挿
入される。レンズ保持筒13aの押さえ部37は弾性を
有し、カム従動ピン17aを弾性的にカム面35に押し
付ける。図5に、カム従動ピン17aがカム溝39に係
合する状態を示す。
【0020】図5に示すように、切換部材33は、中央
に横長の開口33aを有する枠部材として構成される。
切換部材33は、レンズ保持筒13aが開口33a内に
挿入される状態で、該外カバー31と前カバー3bの間
に配置される。切換部材33は、その後方に突出する一
対のレンズ駆動ピン33bを有し、このレンズ駆動ピン
33bの間にレンズ枠17上のカム従動ピン17aが挟
まれる。切換部材33の下部には切換つまみ33cが形
成されており、この切換つまみ33cが図4に示すよう
に外カバー31に形成したスリット31aから前方に突
出する。したがって、この切換つまみ33cを操作する
ことによって切換部材33を横方向に移動させることが
できる。切換部材33が横方向に移動すると、該切換部
材33上のレンズ駆動ピン33bがレンズ枠13a上の
カム従動ピン17aに係合してレンズ枠13aを回転さ
せる。このレンズ枠13aの回転により、カム従動ピン
17aがカム面35上を摺動してカム作用を受け、レン
ズ枠13aが光軸方向に移動する。
に横長の開口33aを有する枠部材として構成される。
切換部材33は、レンズ保持筒13aが開口33a内に
挿入される状態で、該外カバー31と前カバー3bの間
に配置される。切換部材33は、その後方に突出する一
対のレンズ駆動ピン33bを有し、このレンズ駆動ピン
33bの間にレンズ枠17上のカム従動ピン17aが挟
まれる。切換部材33の下部には切換つまみ33cが形
成されており、この切換つまみ33cが図4に示すよう
に外カバー31に形成したスリット31aから前方に突
出する。したがって、この切換つまみ33cを操作する
ことによって切換部材33を横方向に移動させることが
できる。切換部材33が横方向に移動すると、該切換部
材33上のレンズ駆動ピン33bがレンズ枠13a上の
カム従動ピン17aに係合してレンズ枠13aを回転さ
せる。このレンズ枠13aの回転により、カム従動ピン
17aがカム面35上を摺動してカム作用を受け、レン
ズ枠13aが光軸方向に移動する。
【0021】切換部材33が被写体に向かって右側の位
置に設定されると、カム従動ピン17aがカム面35の
第1面35aに係合するようになり、カム従動ピン17
aがこの位置にあるときには、レンズ枠13a及び撮影
レンズ19が後方位置に置かれ、撮影レンズ19は、遠
距離、例えば4mの距離にピント設定がされた通常撮影
のためのピント位置にある。逆に、切換部材33が被写
体に向かって左側の位置に設定され、カム従動ピン17
aがカム面35の第2面35b上にあるときには、レン
ズ枠13a及び撮影レンズ19が前方位置に前進させら
れ、近距離、例えば60cmの距離にピント設定された
近接撮影のためのピント位置になる。
置に設定されると、カム従動ピン17aがカム面35の
第1面35aに係合するようになり、カム従動ピン17
aがこの位置にあるときには、レンズ枠13a及び撮影
レンズ19が後方位置に置かれ、撮影レンズ19は、遠
距離、例えば4mの距離にピント設定がされた通常撮影
のためのピント位置にある。逆に、切換部材33が被写
体に向かって左側の位置に設定され、カム従動ピン17
aがカム面35の第2面35b上にあるときには、レン
ズ枠13a及び撮影レンズ19が前方位置に前進させら
れ、近距離、例えば60cmの距離にピント設定された
近接撮影のためのピント位置になる。
【0022】図5に示すように、被写体に向かって切換
部材33の右側には、開口33a内に横向きに延びるよ
うに絞りアーム33dが形成され、この絞りアーム33
dの先端に第2絞り33eが形成されている。第2絞り
33eは、レンズ枠17に設けられる第1絞り21より
小さい絞り開口を有する。切換部材33が被写体に向か
って右方向に動かされ、撮影レンズ19が前方に繰り出
されるとき、切換部材33の絞りアーム33dがレンズ
保持筒13aに形成されたスリット39aを通って撮影
レンズ19の後方位置に挿入される。このとき、絞りア
ーム33dの先端の第2絞り33eが撮影レンズ19の
光軸上に位置する。このため、撮影用絞り開口は、第1
絞りによるものよりも小さくなり、焦点深度が深くな
る。その結果、接近撮影の場合のピンぼけ状態が回避さ
れる。本発明の図示した実施形態では、図1及び図5に
示すように、切換部材33の上部にファインダー枠43
が一体に形成されている。ファインダー枠43は、横方
向のほぼ中央部に、切換部材33が被写体に向かって右
側位置にある通常撮影状態でユニット本体3の本体部3
aのファインダー窓27に重なる位置にくる開口43a
を有する。被写体に向かって開口43aの右側には、近
接撮影時の撮影視野を示すための近接視野枠43bが形
成されている。開口43aを挟んで近接視野枠43bの
反対側は光量制限部43cであり、この光量制限部43
cには、図1及び図4に示すように多数の小孔43dが
形成されている。このファインダー枠43は、切換部材
33の横方向移動に伴ってユニット本体3の前カバー3
bと外カバー31の間を前カバー3bの前面に沿って横
方向に移動する。
部材33の右側には、開口33a内に横向きに延びるよ
うに絞りアーム33dが形成され、この絞りアーム33
dの先端に第2絞り33eが形成されている。第2絞り
33eは、レンズ枠17に設けられる第1絞り21より
小さい絞り開口を有する。切換部材33が被写体に向か
って右方向に動かされ、撮影レンズ19が前方に繰り出
されるとき、切換部材33の絞りアーム33dがレンズ
保持筒13aに形成されたスリット39aを通って撮影
レンズ19の後方位置に挿入される。このとき、絞りア
ーム33dの先端の第2絞り33eが撮影レンズ19の
光軸上に位置する。このため、撮影用絞り開口は、第1
絞りによるものよりも小さくなり、焦点深度が深くな
る。その結果、接近撮影の場合のピンぼけ状態が回避さ
れる。本発明の図示した実施形態では、図1及び図5に
示すように、切換部材33の上部にファインダー枠43
が一体に形成されている。ファインダー枠43は、横方
向のほぼ中央部に、切換部材33が被写体に向かって右
側位置にある通常撮影状態でユニット本体3の本体部3
aのファインダー窓27に重なる位置にくる開口43a
を有する。被写体に向かって開口43aの右側には、近
接撮影時の撮影視野を示すための近接視野枠43bが形
成されている。開口43aを挟んで近接視野枠43bの
反対側は光量制限部43cであり、この光量制限部43
cには、図1及び図4に示すように多数の小孔43dが
形成されている。このファインダー枠43は、切換部材
33の横方向移動に伴ってユニット本体3の前カバー3
bと外カバー31の間を前カバー3bの前面に沿って横
方向に移動する。
【0023】図7は、切換部材33が通常撮影位置にあ
るときのファインダー枠43の配置を示す水平断面図で
あり、図8は、その正面図である。ファインダー枠43
の開口43aが前カバー3bのファインダー窓27aに
重なっており、撮影者は、ファインダー窓27に固定し
たファインダー用対物レンズ25を通して被写体を見て
撮影の構図を定める。このときは、ファインダー枠43
の光量制限部43cはストロボ発光部23aとファイン
ダー窓27の間にあり、ストロボ発光部23aは、全体
が前面に露出された状態にある。また、ファインダー枠
43の近接視野枠43bは、反射ミラー32に重なる位
置にある。したがって、撮影者がレンズ付きフィルムユ
ニットの前側で自分を撮影範囲に入れた撮影を試みる
と、図8に示されるように、撮影視野を定めるべきミラ
ー32が近接視野枠43bにより一部隠されているの
で、撮影レンズ19のピント設定位置が通常撮影状態に
あり、意図する接近撮影に適さないことを知ることがで
きる。
るときのファインダー枠43の配置を示す水平断面図で
あり、図8は、その正面図である。ファインダー枠43
の開口43aが前カバー3bのファインダー窓27aに
重なっており、撮影者は、ファインダー窓27に固定し
たファインダー用対物レンズ25を通して被写体を見て
撮影の構図を定める。このときは、ファインダー枠43
の光量制限部43cはストロボ発光部23aとファイン
ダー窓27の間にあり、ストロボ発光部23aは、全体
が前面に露出された状態にある。また、ファインダー枠
43の近接視野枠43bは、反射ミラー32に重なる位
置にある。したがって、撮影者がレンズ付きフィルムユ
ニットの前側で自分を撮影範囲に入れた撮影を試みる
と、図8に示されるように、撮影視野を定めるべきミラ
ー32が近接視野枠43bにより一部隠されているの
で、撮影レンズ19のピント設定位置が通常撮影状態に
あり、意図する接近撮影に適さないことを知ることがで
きる。
【0024】ここで、切換部材33を被写体に向かって
左側方向に動かすと、前述したように撮影レンズ19が
前方に繰り出されて近接撮影状態となり、同時に、ファ
インダー枠43が同方向に移動し、図4に示す状態にな
る。この位置では、近接視野枠43bがファインダー窓
27b内にあり、撮影者はこの近接視野枠43bを介し
て近接撮影時の撮影範囲を確認することができる。ま
た、撮影者が自分を撮影範囲に入れて撮影しようとする
場合には、レンズ付きフィルムユニット1の前面からミ
ラー32により撮影範囲を確認することができる。さら
に、この近接撮影位置では、ファインダー枠43に形成
された光量制限部43cが前カバー3bのストロボ窓2
3dの前面にあり、ストロボ発光部23aを覆うので、
ストロボ装置からの光は光量制限部43cの小孔を通っ
てしか前方に射出されず、ストロボ光の光量が制限され
る。したがって、この構成により、近接撮影時の露出過
剰状態を回避できる。この実施形態では、図8に示すよ
うに、近接視野枠43bに近接撮影時のターゲットとな
るターゲットマーク45を設けてもよい。
左側方向に動かすと、前述したように撮影レンズ19が
前方に繰り出されて近接撮影状態となり、同時に、ファ
インダー枠43が同方向に移動し、図4に示す状態にな
る。この位置では、近接視野枠43bがファインダー窓
27b内にあり、撮影者はこの近接視野枠43bを介し
て近接撮影時の撮影範囲を確認することができる。ま
た、撮影者が自分を撮影範囲に入れて撮影しようとする
場合には、レンズ付きフィルムユニット1の前面からミ
ラー32により撮影範囲を確認することができる。さら
に、この近接撮影位置では、ファインダー枠43に形成
された光量制限部43cが前カバー3bのストロボ窓2
3dの前面にあり、ストロボ発光部23aを覆うので、
ストロボ装置からの光は光量制限部43cの小孔を通っ
てしか前方に射出されず、ストロボ光の光量が制限され
る。したがって、この構成により、近接撮影時の露出過
剰状態を回避できる。この実施形態では、図8に示すよ
うに、近接視野枠43bに近接撮影時のターゲットとな
るターゲットマーク45を設けてもよい。
【0025】図9から図11までに、本発明の他の実施
形態を示す。この構造では、図11に示すように、切換
部材33の前面上部に、通常撮影状態を表示するための
表示マークとなる表示部材47がピン49により回転自
在に取り付けられている。この表示部材47は、前方に
突出するピン47aを備え、このピン47aは、図9に
示すように、外カバー31の裏面に形成したガイド溝5
1に係合して、切換部材33の横方向移動に応じて該ガ
イド溝51に沿って移動する。このピン47aとガイド
溝51の係合により、表示部材47は、切換部材33が
横方向移動したとき、図9に実線で示す位置と想像線で
示す位置の間で、ピン49まわりを旋回する。切換部材
33が被写体に向かって右方向に移動した通常撮影位置
では、図9に実線で示すように、表示部材47がミラー
32の前面に突出し、通常撮影状態であることをユニッ
トの前方に向けて表示する。したがって、撮影者は、自
分を撮影範囲に含めて撮影を行おうとした場合に、ユニ
ットのピント設定位置がその撮影に不適切であることを
知る。切換部材33が被写体に向かって左方向に移動し
た近接撮影位置では、図9に想像線で示すように、表示
部材47がミラー32の前面から引っ込み、ユニットの
前面からの撮影が可能になる。この実施形態において
も、前述の実施例におけると同様に、切換部材33に光
量制限部43cを有するファインダー枠43を一体に形
成することが可能である。この表示部材47に代えて、
切換部材33の上部に、上向きに突出する遮蔽部材を設
け、切換部材33が被写体に向かって左方向に移動した
近接撮影位置にあるとき、該遮蔽部材がファインダー窓
27bとミラー32の間に位置し、切換部材33が被写
体に向かって右方向に移動した通常撮影位置にあると
き、該遮蔽部材がミラー32の全体又は一部を覆うよう
に構成してもよい。
形態を示す。この構造では、図11に示すように、切換
部材33の前面上部に、通常撮影状態を表示するための
表示マークとなる表示部材47がピン49により回転自
在に取り付けられている。この表示部材47は、前方に
突出するピン47aを備え、このピン47aは、図9に
示すように、外カバー31の裏面に形成したガイド溝5
1に係合して、切換部材33の横方向移動に応じて該ガ
イド溝51に沿って移動する。このピン47aとガイド
溝51の係合により、表示部材47は、切換部材33が
横方向移動したとき、図9に実線で示す位置と想像線で
示す位置の間で、ピン49まわりを旋回する。切換部材
33が被写体に向かって右方向に移動した通常撮影位置
では、図9に実線で示すように、表示部材47がミラー
32の前面に突出し、通常撮影状態であることをユニッ
トの前方に向けて表示する。したがって、撮影者は、自
分を撮影範囲に含めて撮影を行おうとした場合に、ユニ
ットのピント設定位置がその撮影に不適切であることを
知る。切換部材33が被写体に向かって左方向に移動し
た近接撮影位置では、図9に想像線で示すように、表示
部材47がミラー32の前面から引っ込み、ユニットの
前面からの撮影が可能になる。この実施形態において
も、前述の実施例におけると同様に、切換部材33に光
量制限部43cを有するファインダー枠43を一体に形
成することが可能である。この表示部材47に代えて、
切換部材33の上部に、上向きに突出する遮蔽部材を設
け、切換部材33が被写体に向かって左方向に移動した
近接撮影位置にあるとき、該遮蔽部材がファインダー窓
27bとミラー32の間に位置し、切換部材33が被写
体に向かって右方向に移動した通常撮影位置にあると
き、該遮蔽部材がミラー32の全体又は一部を覆うよう
に構成してもよい。
【0026】図12に、本発明のさらに別の実施形態を
示す。説明の便宜上、対応する部分には、前の実施形態
におけるのと同一の符号を付して示す。この構造では、
反射ミラー32は、ファインダー窓27bに対し、ユニ
ット正面に向かって右側に配置される。図示の位置は、
切換部材33が被写体に向かって左方向に移動した近接
撮影位置であり、切換部材33に一体に形成した光量制
限部43cがストロボ発光部を覆っている。切換部材3
3が被写体に向かって右方向に移動して通常撮影状態に
なると、該切換部材33上の光量制限部43cがミラー
32の前に位置して該ミラー32を覆うようになる。し
たがって、撮影者は、ユニット前面から自分を撮影範囲
に含めて撮影を行うには撮影レンズのピント設定位置が
不適切であることを知る。
示す。説明の便宜上、対応する部分には、前の実施形態
におけるのと同一の符号を付して示す。この構造では、
反射ミラー32は、ファインダー窓27bに対し、ユニ
ット正面に向かって右側に配置される。図示の位置は、
切換部材33が被写体に向かって左方向に移動した近接
撮影位置であり、切換部材33に一体に形成した光量制
限部43cがストロボ発光部を覆っている。切換部材3
3が被写体に向かって右方向に移動して通常撮影状態に
なると、該切換部材33上の光量制限部43cがミラー
32の前に位置して該ミラー32を覆うようになる。し
たがって、撮影者は、ユニット前面から自分を撮影範囲
に含めて撮影を行うには撮影レンズのピント設定位置が
不適切であることを知る。
【0027】以上は、製造段階で予め未露光フィルムが
ユニット内に装填された形式のレンズ付きフィルムユニ
ットに本発明のファインダー装置を実施した実施の形態
についての説明であるが、本発明は、このようなレンズ
付きフィルムユニットへの適用に限らず、使用者がフィ
ルムを装填する形式の写真カメラにも同様に適用でき
る。
ユニット内に装填された形式のレンズ付きフィルムユニ
ットに本発明のファインダー装置を実施した実施の形態
についての説明であるが、本発明は、このようなレンズ
付きフィルムユニットへの適用に限らず、使用者がフィ
ルムを装填する形式の写真カメラにも同様に適用でき
る。
【0028】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば、近接撮影に適したピント設定位置を含む複数の
ピント設定位置をもち、撮影者が前面に位置して自分を
被写体の一部として撮影を行うことを可能にする写真撮
影装置のためのファインダー装置をえることができる。
本発明によれば、装置の前面から撮影者自身を被写体の
一部として撮影を行う場合に、ピント設定がその撮影に
適していないときは、その旨を装置前面から知ることが
できるので、ピンぼけ状態の写真が撮影される可能性を
減らすことが可能になる。
よれば、近接撮影に適したピント設定位置を含む複数の
ピント設定位置をもち、撮影者が前面に位置して自分を
被写体の一部として撮影を行うことを可能にする写真撮
影装置のためのファインダー装置をえることができる。
本発明によれば、装置の前面から撮影者自身を被写体の
一部として撮影を行う場合に、ピント設定がその撮影に
適していないときは、その旨を装置前面から知ることが
できるので、ピンぼけ状態の写真が撮影される可能性を
減らすことが可能になる。
【図1】 本発明を実施したレンズ付きフィルムユニッ
トの全体を示す分解斜視図である。
トの全体を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの水
平断面図である。
平断面図である。
【図3】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの垂
直断面図である。
直断面図である。
【図4】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの近
接撮影状態における正面図である。
接撮影状態における正面図である。
【図5】 本発明の一実施形態における撮影レンズのピ
ント設定位置切換機構を示す分解斜視図である。
ント設定位置切換機構を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態における撮影レンズのピ
ント設定位置切換機構における切換部材の配置を示す分
解斜視図である。
ント設定位置切換機構における切換部材の配置を示す分
解斜視図である。
【図7】 本発明の一実施形態におけるファインダー機
構を示す水平断面図である。
構を示す水平断面図である。
【図8】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの通
常撮影状態における正面図である。
常撮影状態における正面図である。
【図9】 本発明の他の実施形態を示す図8と同様な正
面図である。
面図である。
【図10】図9の実施形態におけるファインダー部の詳
細を示す水平断面図である。
細を示す水平断面図である。
【図11】図9及び図10の実施形態における切換部材
の構造を示す斜視図である。
の構造を示す斜視図である。
【図12】本発明のさらに別の実施形態によるレンズ付
きフィルムユニットの正面図である。
きフィルムユニットの正面図である。
3・・・ユニット本体、3a・・・本体部、3b・・・
前カバー、3c・・・裏蓋、5・・・パトローネ室、7
・・・フィルムロール室、9・・・露光開口、11・・
・フィルムパトローネ、13・・・レンズホルダー、1
3a・・・レンズ保持筒、17・・・レンズ枠、19・
・・撮影レンズ、21・・・第1絞り、25・・・ファ
インダー対物レンズ、32・・・反射ミラー、33・・
・切換部材、33a・・・開口、33b・・・レンズ駆
動ピン、33e・・・第2絞り、35・・・カム面、3
9・・・カム溝、43b・・・近接視野枠、43c・・
・光量制限部、47・・・表示部材、
前カバー、3c・・・裏蓋、5・・・パトローネ室、7
・・・フィルムロール室、9・・・露光開口、11・・
・フィルムパトローネ、13・・・レンズホルダー、1
3a・・・レンズ保持筒、17・・・レンズ枠、19・
・・撮影レンズ、21・・・第1絞り、25・・・ファ
インダー対物レンズ、32・・・反射ミラー、33・・
・切換部材、33a・・・開口、33b・・・レンズ駆
動ピン、33e・・・第2絞り、35・・・カム面、3
9・・・カム溝、43b・・・近接視野枠、43c・・
・光量制限部、47・・・表示部材、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 575 G03C 3/00 575D
Claims (12)
- 【請求項1】 固定焦点距離の撮影レンズを備え、ユニ
ット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、前記
ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回
転自在なスプール軸を有するパトローネを収納するため
のパトローネ収納室と、前記パトローネから引き出して
形成した未露光写真フィルムのロールを収納するための
フィルムロール収納室とが形成され、製造時にパトロー
ネと該パトローネから引き出された未露光写真フィルム
のロールがそれぞれ前記パトローネ収納室と前記フィル
ムロール収納室に予め装填されており、撮影ごとに前記
スプール軸を回転させて露光済みの写真フィルムをパト
ローネに巻き込むようにしたレンズ付きフィルムユニッ
トであって、 前記撮影レンズのピント設定位置を、予め定められた通
常撮影位置と近接撮影位置の間で切り換える切換部材
と、 撮影視野ファインダーと、が設けられ、 前記撮影視野ファインダーの近傍に、近接撮影時にユニ
ット前方から撮影視野の確認を可能にするための反射ミ
ラーが固定配置された、ことを特徴とするレンズ付きフ
ィルムユニット。 - 【請求項2】 ユニット本体にシャッタを含む撮影機構
が組み込まれ、前記ユニット本体内には、写真フィルム
の一端を係止した回転自在なスプール軸を有するパトロ
ーネを収納するためのパトローネ収納室と、前記パトロ
ーネから引き出して形成した未露光写真フィルムのロー
ルを収納するためのフィルムロール収納室とが形成さ
れ、製造時にパトローネと該パトローネから引き出され
た未露光写真フィルムのロールがそれぞれ前記パトロー
ネ収納室と前記フィルムロール収納室に予め装填されて
おり、撮影ごとに前記スプール軸を回転させて露光済み
の写真フィルムをパトローネに巻き込むようにしたレン
ズ付きフィルムユニットであって、 前記ユニット本体に対して固定関係に配置されたレンズ
保持筒と、 撮影レンズが固定されており、前記レンズ保持筒内に回
転及び光軸方向の移動が可能なように配置されたレンズ
枠と、 前記レンズ保持筒と前記レンズ枠との間に設けられたカ
ム機構と、 予め定められた通常撮影位置と近接撮影位置の間を移動
可能なようにカメラ本体に配置され、移動することによ
って前記レンズ枠を回転させ、前記カム機構の作用によ
り該レンズ枠に光軸方向の移動を生じさせる切換部材
と、 撮影視野ファインダーと、が設けられ、 前記撮影視野ファインダーの近傍に、近接撮影時にユニ
ット前方から撮影視野の確認を可能にするための反射ミ
ラーが固定配置された、ことを特徴とするレンズ付きフ
ィルムユニット。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載したレンズ
付きフィルムユニットであって、 前記切換部材にはミラー遮蔽部が一体に形成され、前記
切換部材が近接撮影位置にあるときは前記ミラー遮蔽部
が前記反射ミラーから退避して該反射ミラーによる撮影
視野の確認を可能にし、前記切換部材が通常撮影位置に
あるときに前記ミラー遮蔽部が該反射ミラーを遮蔽して
該反射ミラーによる撮影視野の確認ができないようにす
ることを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載したレンズ
付きフィルムユニットであって、 前記切換部材が近接撮影位置にあるとき前記撮影視野フ
ァインダーに重なって近接撮影の範囲を示す視差補正近
接視野枠が前記切換部材に一体に設けられ、 前記近接視野枠は、前記切換部材が通常撮影位置にある
とき前記反射ミラーに重なって通常撮影モードであるこ
とをユニット前方に表示するようになったことを特徴と
するレンズ付きフィルムユニット。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載したレンズ
付きフィルムユニットであって、 前記切換部材の動きに連動し、前記切換部材が通常撮影
位置にあるとき前記反射ミラーの前方に位置して通常撮
影モードであることをユニット前方に表示する表示マー
クが設けられたことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
ニット。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
項に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、ユ
ニット本体には前面にストロボ発光部が配置され、前記
切換部材には、該切換部材が近接撮影位置にあるとき前
記ストロボ発光部の前を少なくとも一部覆ってストロボ
装置からの投射光量を制限する光量制限部が一体に形成
されたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。 - 【請求項7】 請求項6に記載したレンズ付きフィルム
ユニットであって、前記光量制限部は、前記切換部材が
通常撮影位置にあるとき、前記反射ミラーの少なくとも
一部を覆うようになったことを特徴とするレンズ付きフ
ィルムユニット。 - 【請求項8】 固定焦点距離の撮影レンズと、シャッタ
機構を含む撮影機構と、前記撮影レンズを近接撮影位置
と通常撮影位置を含む複数のピント設定位置に切り換え
る切換部材と、撮影視野ファインダーとを備えた写真撮
影用カメラであって、 前記撮影視野ファインダーの近傍に、近接撮影時にユニ
ット前方から撮影視野の確認を可能にするための反射ミ
ラーが固定配置され、 前記切換部材にはミラー遮蔽部が一体に形成され、前記
切換部材が近接撮影位置にあるときは前記ミラー遮蔽部
が前記反射ミラーから退避して該反射ミラーによる撮影
視野の確認を可能にし、前記切換部材が通常撮影位置に
あるときに前記ミラー遮蔽部が該反射ミラーを遮蔽して
該反射ミラーによる撮影視野の確認ができないようにす
ることを特徴とすることを特徴とする写真撮影用カメ
ラ。 - 【請求項9】 固定焦点距離の撮影レンズと、シャッタ
機構を含む撮影機構と、前記撮影レンズを近接撮影位置
と通常撮影位置を含む複数のピント設定位置に切り換え
る切換部材とを備えた写真撮影用カメラであって、 撮影視野ファインダーの横に、近接撮影時にユニット前
方から撮影視野の確認を可能にするための反射ミラーが
固定配置され、 前記切換部材が近接撮影位置にあるとき前記撮影視野フ
ァインダーに重なって近接撮影視野の範囲を示す近接視
野枠が前記切換部材に一体に設けられ、前記近接視野枠
は、前記切換部材が通常撮影位置にあるとき前記反射ミ
ラーに重なって通常撮影モードであることをユニット前
方に表示するようになったことを特徴とする写真撮影用
カメラ。 - 【請求項10】固定焦点距離の撮影レンズと、シャッタ
機構を含む撮影機構と、前記撮影レンズを近接撮影位置
と通常撮影位置を含む複数のピント設定位置に切り換え
る切換部材とを備えた写真撮影用カメラであって、 撮影視野ファインダーの近傍に、近接撮影時にユニット
前方から撮影視野の確認を可能にするための反射ミラー
が固定配置され、 前記切換部材の動きに連動し、前記切換部材が通常撮影
位置にあるとき前記反射ミラーの前方に位置して通常撮
影モードであることをユニット前方に表示する表示マー
クが設けられた、ことを特徴とする写真撮影用カメラ。 - 【請求項11】請求項8から請求項10までのいずれか
1項に記載した写真撮影用カメラであって、 本体には前面にストロボ発光部が配置され、 前記切換部材には、該切換部材が近接撮影位置にあると
き前記ストロボ発光部の前を少なくとも一部覆ってスト
ロボ装置からの投射光量を制限する光量制限部が一体に
形成された、ことを特徴とする写真撮影用カメラ。 - 【請求項12】請求項11に記載した写真カメラであっ
て、 前記光量制限部は、前記切換部材が通常撮影位置にある
とき、前記反射ミラーの少なくとも一部を覆うようにな
ったことを特徴とする写真カメラ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11126282A JP2000321627A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 写真撮影装置におけるファインダー装置 |
US09/563,512 US6408133B1 (en) | 1999-05-06 | 2000-05-03 | Finder system in photographing apparatus |
EP00303790A EP1052537A1 (en) | 1999-05-06 | 2000-05-05 | Finder system in photographing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11126282A JP2000321627A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 写真撮影装置におけるファインダー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000321627A true JP2000321627A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=14931366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11126282A Pending JP2000321627A (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | 写真撮影装置におけるファインダー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000321627A (ja) |
-
1999
- 1999-05-06 JP JP11126282A patent/JP2000321627A/ja active Pending
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Legal Events
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