JP3814098B2 - カメラにおける撮影レンズのピント位置切換機構 - Google Patents
カメラにおける撮影レンズのピント位置切換機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3814098B2 JP3814098B2 JP12628499A JP12628499A JP3814098B2 JP 3814098 B2 JP3814098 B2 JP 3814098B2 JP 12628499 A JP12628499 A JP 12628499A JP 12628499 A JP12628499 A JP 12628499A JP 3814098 B2 JP3814098 B2 JP 3814098B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- film
- frame
- cartridge
- lens frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真撮影用カメラに関する。特に本発明は、撮影時に撮影者が撮影レンズを2又はそれ以上の焦点設定位置に選択的に設定できるようにするための撮影レンズのピント設定位置切換機構に関する。もっと詳細に述べると、本発明は、例えばレンズ付きフィルムユニットや簡易カメラのような、簡易構造で、しかも撮影機能を持った製品に適用するのに適した撮影レンズのピント設定位置切換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影レンズ及びシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、製造の時点で予め未露光フィルムのロールがユニット本体内に装填されたレンズ付きフィルムユニットは、例えば、実用新案登録掲載公報第2,564,847 号公報に記載されている。このレンズ付きフィルムユニットは、撮影の度ごとに露光済みのフィルムがパトローネ内に巻き込まれていくように構成されており、ユーザは、ユニットを購入して撮影し、撮影終了後にそのままの状態で現像所に現像依頼をすればよく、簡便な撮影機能製品として広く市場に受け入れられている。
【0003】
このレンズ付きフィルムユニットには、構造を簡単にし、製造価格を低く抑制できるようにするために、通常は、撮影レンズとして単玉又は2枚構成レンズが使用される。この撮影レンズは、ユニット本体に固定されて、特定の一点のみにピント合わせされた状態にある。したがって、ピント合わせされた距離にない被写体は、撮影レンズの被写界深度を深くすることによっていわゆるピンぼけ状態を避けるようにする。しかし、最近では、レンズ付きフィルムユニットも、画面サイズや撮影レンズの焦点距離などについて、色々な種類のものが開発されており、多用な機能の製品が求められる状況にある。
【0004】
このように多様化したレンズ付きフィルムユニットにおいては、使用される撮影レンズが長焦点距離のものである場合には、レンズのピント位置を製造時に正確に設定することが求められるようになっており、そのために、レンズの位置設定機構として種々の工夫をすることが必要になる。例えば、特開平7-261069号公報においては、望遠レンズを備えたレンズ付きフィルムユニットの製造段階で撮影レンズのピントを精密に設定し、その設定位置に該レンズを固定保持する機構が開示されている。しかし、このようなピント位置設定機構を備えたレンズ付きフィルムユニットにおいても、ピント位置設定後は、撮影レンズはその設定位置に固定されるため、複数のピント設定位置に撮影レンズを移動させることはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況を考慮して得られたもので、例えば単玉又は2枚構成レンズのような単純な構成の撮影レンズを使用しながら、しかも、接近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複数の撮影に適応でき、それぞれの場合において適切にピントが合った写真撮影を行うことができる、レンズ付きフィルムユニットその他の簡易カメラに使用するのに適した撮影レンズのピント設定位置切換機構を提供することを一つの課題とする。
【0006】
本発明の他の課題は、上述した撮影レンズのピント設定位置切換機構を組み込んだレンズ付きフィルムユニットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明による撮影レンズのピント設定位置切換機構は、カメラ本体に固定され前面の周方向に間隔をもった複数位置にカム面を備えるレンズ保持筒と、該レンズ保持筒内に回転及び光軸方向の移動が可能なように配置され外周にレンズ保持筒のカム面に摺動係合する1個又は複数のピンを有するレンズ枠とを備える。撮影レンズは、レンズ枠に固定される。カメラ本体には、弾性材料製のレンズ枠保持腕が固定され、レンズ保持筒のカム面との間にレンズ枠上のピンを保持する。切換部材が、カメラ本体の前面に沿って、例えば横方向移動可能に配置され、移動することによってレンズ枠上のピンに係合してレンズ枠を回転させる。その結果、ピンとカム面との間の係合により該レンズ枠に光軸方向の移動が生じる。
【0008】
本発明によるこの撮影レンズのピント設定位置切換機構を使用すると、撮影レンズのピント位置を、例えば4m位置と60cm位置の2つの位置に任意に切り換えることができる。また、別の形態としては、無限遠ピント位置と4mピント位置の切換が可能にすることもでき、カム面の形状を3段に構成することで、無限遠ピント位置と4mピント位置と60cmピント位置の3点に、任意選択的に設定できるようになる。
【0009】
本発明の別の態様では、カメラ本体に固定関係で設けられるレンズ保持筒は、周方向に間隔をもった位置で内周から外周まで貫通し前向きの面がカム面となったカムを有するように形成される。このカムは、例えばカム溝の形態で構成される。レンズ枠の外周にはレンズ保持筒のカムに係合するピンが設けられる。このピンは、レンズ保持筒のカムが形成される部分を貫通して、レンズ保持筒の外面から突出する。カメラ本体の前面に横方向移動可能に配置される切換部材は、該切換部材が横方向に移動することによって前記レンズ枠上の前記ピンに係合して前記レンズ枠を回転させ、前記ピンと前記カム面との間の係合により該レンズ枠に光軸方向の移動を生じさせる。切換部材は、中央部に横長の開口を有する枠部材の形態に形成することができ、この場合には、該枠部材の開口からレンズ枠が突出するように配置される。枠部材には、その背面に後方に突出するようにレンズ枠駆動ピンが設けられ、このレンズ枠駆動ピンがレンズ枠上のピンに係合してレンズ枠を回転させる。
【0010】
さらに、本発明は、上述したような撮影レンズのピント設定位置切換機構を備えたレンズ付きフィルムユニットを提供する。すなわち、本発明は、その一つの態様において、ユニット本体の前面に撮影レンズが保持され、内部にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回転自在なスプール軸を有するパトローネを収納するためのパトローネ収納室と、パトローネから引き出した未露光写真フィルムのロールを収納するためのフィルムロール収納室とが形成され、製造時にパトローネと該パトローネから引き出された未露光写真フィルムのロールがそれぞれパトローネ収納室とフィルムロール収納室に予め装填されており、撮影ごとにスプール軸を回転させて露光済みの写真フィルムをパトローネに巻き込むようにしたレンズ付きフィルムユニットに、上述の形式の撮影レンズのピント設定位置切換機構を備えたレンズ付きフィルムユニットを組み込んだ構成を提供するものである。この場合、ユニット本体に対して固定関係にレンズ保持筒が設けられ、このレンズ保持筒に、周方向に間隔をもった位置において内周から外周まで貫通するように、前面がカム面となったカムが形成される。撮影レンズはレンズ枠に固定されており、該レンズ枠は、レンズ保持筒内に回転及び光軸方向の移動が可能なように配置される。レンズ枠は、ピンを外周に有し、このピンがレンズ保持筒のカムに係合し、レンズ保持筒の外面から突出する。カメラ本体の前面には、切換部材が横方向移動可能に配置され、横方向に移動することによってレンズ枠上のピンに係合してレンズ枠を回転させ、該ピンとカム面との間の係合により該レンズ枠に光軸方向の移動を生じさせる。切換部材は中央部に横長の開口を有する枠部材であり、該枠部材の開口からレンズ枠が突出するように配置される。枠部材の背面には、後方に突出するレンズ枠駆動ピンが設けられ、該レンズ枠駆動ピンがレンズ枠上のピンのレンズ保持筒の外面から突出する部分に係合してレンズ枠を回転させる。ユニット本体の前面には、切換部材を構成する枠部材を覆うようにカバー部材を取り付けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したレンズ付きフィルムユニット1の一例を示す分解斜視図である。レンズ付きフィルムユニット1は、本体部3aと前カバー3bと裏蓋3cとからなるユニット本体3を備える。図2及び図3に示すように、本体部3aと裏蓋3cの間には、両端部にそれぞれパトローネ収納室5とフィルムロール収納室7が形成される。本体部3aには、中央部に露光開口9が形成されている。レンズ付きフィルムユニット1の製造段階において、パトローネ11入りの写真フィルムが用意され、パトローネ11から未露光のフィルム11aが引き出されてフィルムロール11bが形成される。未露光フィルム11aのパトローネ側の端は、該パトローネ11内に回転自在に配置されたスプール軸11cに固定される。
【0012】
パトローネ11はパトローネ収納室5内に収納され、フィルムロール11bはフィルムロール収納室7に収納される。その後で、裏蓋3cが本体部3aの裏側に取り付けられ、光密に固定される。裏蓋3cの内面には、露光開口9の後側に対応する位置に湾曲した水平断面のフィルム支持部3dが設けられ、パトローネ11とフィルムロール11bの中間位置にある未露光フィルム11aは、本体部3aの裏側に形成されたフィルム支持部3eとこのフィルム支持部3dの間で保持される。別の実施形態として、フィルムロール室7に巻き取り軸(図示せず)を設け、フィルムパトローネ11をパトローネ室5内に装填した後に、フィルム11aのリーダー部を該巻き取り軸に取り付けて裏蓋3cを閉じ、ユニット本体3の組立後に巻き取り軸を駆動回転させることにより、フィルムパトローネ11から未露光フィルム11aを引き出して巻き取り軸にロール状に巻き取るようにしてもよい。
【0013】
本体部3aの前面には、レンズ保持筒13aを有するレンズホルダー13が固定される。レンズ保持筒13aは、本体部3aに形成した露光開口9と同軸に配置される。レンズホルダー13と本体部3aの間には、シャッタ機構を構成するセクター羽根15が配置される。このセクター羽根15を含むシャッタ機構は、フィルム11aの巻き上げ操作によりチャージされ、ユニット本体3の上面に設けられるシャッタレリーズボタンを押すことでレリーズされる。このシャッタ機構及びその作動機構はレンズ付きフィルムユニットの分野で周知であるので、詳細な説明は省略する。パトローネ11へのフィルムの巻き上げのために、本体部3aの上面には、パトローネ収納室5の上方位置にフィルム巻き上げノブ11dが回転自在に設けられ、このフィルム巻き上げノブ11dがパトローネ11のスプール軸11cに結合される。
【0014】
レンズ保持筒13aは円筒形であり、レンズホルダー13と一体にプラスチック材料により成型される。レンズ保持筒13a内には、レンズ保持枠17が回転及び軸方向移動自在に配置される。レンズ保持枠17には、撮影レンズ19が固定される。このレンズ19は、単玉又は2枚構成の固定焦点距離レンズである。レンズ保持枠17内には、レンズ19より後側に、固定第1絞り21が設けられる。本例では、撮影レンズ19は焦点距離が135mmフィルム換算で30mm程度の標準レンズであり、固定絞り21は、標準撮影用のF10程度の絞り値を有する。
【0015】
図示した実施態様のレンズ付きフィルムユニット1は、ストロボ装置を内蔵する形式である。ストロボ装置23は、ストロボ発光部23aと該ストロボ発光部23aの発光を制御する制御回路を備えたプリント基板23bと充電用コンデンサ23cを備える。ストロボ発光部23aと充電用コンデンサ23cは、プリント基板23b上に支持される。本体部3aには、露光開口9の上方にファインダー用対物レンズ25が嵌め込まれたファインダー窓27が形成されており、前側から本体部3aを見たときストロボ発光部23aがファインダー窓27より右側に位置するような関係で、プリント基板23bが本体部3aに固定される。
【0016】
ストロボ装置23のプリント基板23bの前方には、ストロボ充電用スイッチ板29が配置される。スイッチ板29は、受け板29bを介してプリント基板23b上に配置される。スイッチ板29は、上下方向に摺動的に動くことができ、充電スイッチつまみ29aが設けられ、該スイッチつまみ29aを充電位置に置くことによってストロボ装置23のコンデンサ23cが充電される。コンデンサ充電用の電池30は、レンズ付きフィルムユニットの技術分野で周知のように、ユニット本体3の下部に収納される。この状態を図3に示す。
【0017】
本体部3aの前面には、前カバー3bが取り付けられる。前カバー3bは、本体部3aの前面のほぼ全体を覆うように形成されており、本体部3aのファインダ−窓27に重なるファインダー窓27aと、ストロボ発光部23aを前面に露出させるためのストロボ窓23dと、スイッチ板29上のスイッチつまみ29aをそのストローク範囲でユニット本体3の前面に露出させるためのストロボスイッチ開口29bと、レンズホルダー13のレンズ保持筒13aを通すためのレンズ開口13bとを有する。レンズ保持筒13aは、前カバー3bのレンズ開口13bを通って前方に延びる。前カバー3bの前面には外カバー31が取り付けられ、該外カバー31と前カバー3bの間に横方向に移動可能な切換部材33が配置される。この状態を図4に示す。
【0018】
図5及び図6に本発明を実施した撮影レンズのピント設定位置切換機構の詳細を示す。レンズホルダー13から前方に延びるレンズ保持筒13aは、前面側に向いたカム面35を有する。図示した実施態様では、このカム面35は、レンズ19の引っ込み位置を定める第1面35aと、レンズ19の突出位置を定める第2面35b、及び第1面35aと第2面35bの間を結ぶ斜面35cとから構成される。カム面35の前方には、該カム面35から所定の間隔をおいて押さえ部37が形成されている。したがって、カム面35と押さえ部37の間には、カム溝39が形成される。カム溝39は、レンズ保持筒13aの周方向に複数個所、例えば周方向等間隔に3個所形成される。一つのカム溝39を形成する押さえ部37の周方向の一端と、これに隣接するカム溝39を形成する押さえ部37の周方向の他端との間には、所定幅の光軸方向の溝41が形成される。
【0019】
レンズ枠17には、周方向に複数個所、例えば周方向等間隔に3本のカム従動ピン17aが半径方向外向きに突出するように設けられる。このカム従動ピン17aは、溝41からカム溝39に挿入される。レンズ保持筒13aの押さえ部37は弾性を有し、カム従動ピン17aを弾性的にカム面35に押し付ける。図5に、カム従動ピン17aがカム溝39に係合する状態を示す。
【0020】
図5に示すように、切換部材33は、中央に横長の開口33aを有する枠部材として構成される。切換部材33は、レンズ保持筒13aが開口33a内に挿入される状態で、該外カバー31と前カバー3bの間に配置される。切換部材33は、その後方に突出する一対のレンズ駆動ピン33bを有し、このレンズ駆動ピン33bの間にレンズ枠17上のカム従動ピン17aが挟まれる。切換部材33の下部には切換つまみ33cが形成されており、この切換つまみ33cが外カバー31に形成したスリット31aから前方に突出する。したがって、この切換つまみ33cを操作することによって切換部材33を横方向に移動させることができる。切換部材33が横方向に移動すると、該切換部材33上のレンズ駆動ピン33bがレンズ枠13a上のカム従動ピン17aに係合してレンズ枠13aを回転させる。このレンズ枠13aの回転により、カム従動ピン17aがカム面35上を摺動してカム作用を受け、レンズ枠13aが光軸方向に移動する。
【0021】
切換部材33が被写体に向かって右側の位置に設定されると、カム従動ピン17aがカム面35の第1面35aに係合するようになり、カム従動ピン17aがこの位置にあるときには、レンズ枠13a及び撮影レンズ19が後方位置に置かれ、撮影レンズ19は、例えば4mの距離にピント設定がされた遠方撮影のためのピント位置にある。逆に、切換部材33が被写体に向かって右側の位置に設定され、カム従動ピン17aがカム面35の第2面35b上にあるときには、レンズ枠13a及び撮影レンズ19が前方位置に前進させられ、例えば60cmの距離にピント設定された近接撮影のためのピント位置になる。
【0022】
図5に示すように、被写体に向かって切換部材33の右側には、開口33a内に横向きに延びるように絞りアーム33dが形成され、この絞りアーム33dの先端に第2絞り33eが形成されている。第2絞り33eは、レンズ枠17に設けられる第1絞り21より小さい絞り開口を有する。切換部材33が被写体に向かって右方向に動かされ、撮影レンズ19が前方に繰り出されるとき、切換部材33の絞りアーム33dがレンズ保持筒13aに形成されたスリット溝39aを通って撮影レンズ19の後方位置に挿入される。このとき、絞りアーム33dの先端の第2絞り33eが撮影レンズ19の光軸上に位置する。このため、撮影用絞り開口は、第1絞りによるものよりも小さくなり、被写界深度が深くなる。その結果、接近撮影の場合のピントが合う範囲が拡がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したレンズ付きフィルムユニットの全体を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの水平断面図である。
【図3】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの垂直断面図である。
【図4】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの正面図である。
【図5】 本発明の一実施形態における撮影レンズのピント設定位置切換機構を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態における撮影レンズのピント設定位置切換機構における切換部材の配置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
3・・・ユニット本体、3a・・・本体部、3b・・・前カバー、
3c・・・裏蓋、5・・・パトローネ室、7・・・フィルムロール室、
9・・・露光開口、11・・・フィルムパトローネ、
13・・・レンズホルダー、13a・・・レンズ保持筒、
17・・・レンズ枠、19・・・撮影レンズ、21・・・第1絞り、
33・・・切換部材、33a・・・開口、33b・・・レンズ駆動ピン、
33e・・・第2絞り、35・・・カム面、39・・・カム溝、
Claims (3)
- ユニット本体の前面に撮影レンズが保持され、内部にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、前記ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回転自在なスプール軸を有するパトローネを収納するためのパトローネ収納室と、前記パトローネから引き出した未露光写真フィルムのロールを収納するためのフィルムロール収納室とが形成され、製造時にパトローネと該パトローネから引き出された未露光写真フィルムのロールがそれぞれ前記パトローネ収納室と前記フィルムロール収納室に予め装填されており、撮影ごとに前記スプール軸を回転させて露光済みの写真フィルムをパトローネに巻き込むようにしたレンズ付きフィルムユニットであって、
前記ユニット本体に対して固定関係にあり、周方向に間隔をもった位置において内周から外周まで貫通するように形成され前面がカム面となったカムを有するレンズ保持筒と、
撮影レンズが固定されており、前記レンズ保持筒内に回転及び光軸方向の移動が可能なように配置され、前記レンズ保持筒の前記カムに係合し前記レンズ保持筒の外面から突出するピンを外周に有するレンズ枠と、
予め定められた複数の設定位置に横方向移動可能なようにカメラ本体の前面に配置され、横方向に移動することによって前記レンズ枠上の前記ピンに係合して前記レンズ枠を回転させ、前記ピンと前記カム面との間の係合により該レンズ枠に光軸方向の移動を生じさせる切換部材と、
が設けられ、
前記切換部材は、中央部に横長の開口を有する枠部材であり、該枠部材の前記開口から前記レンズ枠が突出するように配置され、前記枠部材の背面に後方に突出するレンズ枠駆動ピンが設けられ、前記レンズ枠駆動ピンが前記レンズ枠上の前記ピンに係合して前記レンズ枠を回転させるようになった、
ことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。 - 請求項1に記載したレンズ付きフィルムユニットであって、前記ユニット本体の前面には、前記切換部材を構成する枠部材を覆うように外カバー部材が取り付けられたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
- 請求項1又は請求項2に記載されたレンズ付きフィルムユニットであって、前記レンズ枠には第1絞りが固定され、前記切換部材には前記第1絞りより小さい絞り開口を有する第2絞りが固定され、前記切換部材の複数の設定位置の一つにおいて前記第2絞りが撮影レンズの光軸上に置かれるようになったことを特徴とする撮影レンズのピント設定位置切換機構又はレンズ付きフィルムユニット。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12628499A JP3814098B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | カメラにおける撮影レンズのピント位置切換機構 |
US09/564,983 US6466740B1 (en) | 1999-05-06 | 2000-05-05 | Lens-fitted film unit provided with focus adjusting mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12628499A JP3814098B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | カメラにおける撮影レンズのピント位置切換機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000321723A JP2000321723A (ja) | 2000-11-24 |
JP3814098B2 true JP3814098B2 (ja) | 2006-08-23 |
Family
ID=14931416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12628499A Expired - Fee Related JP3814098B2 (ja) | 1999-05-06 | 1999-05-06 | カメラにおける撮影レンズのピント位置切換機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3814098B2 (ja) |
-
1999
- 1999-05-06 JP JP12628499A patent/JP3814098B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000321723A (ja) | 2000-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5047792A (en) | Camera | |
US6811331B2 (en) | Lens shutter system | |
JP2002350925A (ja) | カメラの絞り切換え装置 | |
JP3814098B2 (ja) | カメラにおける撮影レンズのピント位置切換機構 | |
US6466740B1 (en) | Lens-fitted film unit provided with focus adjusting mechanism | |
JP2002116488A (ja) | カメラ | |
JP3893796B2 (ja) | 写真撮影装置のファインダー装置 | |
JP3820059B2 (ja) | 写真撮影装置におけるファインダー装置 | |
US6343186B1 (en) | Lens-fitted film unit | |
JP3816695B2 (ja) | ピント設定位置切換機構を備えるレンズ付きフィルムユニット | |
JP3802404B2 (ja) | シャッタ装置及びこれを用いたカメラ | |
JP2002365769A (ja) | レンズ付きフイルムユニット | |
US6408133B1 (en) | Finder system in photographing apparatus | |
JP2763157B2 (ja) | カメラ | |
JP2000356840A (ja) | レンズ付きフィルムユニット | |
JP2000338636A (ja) | 写真撮影装置におけるファインダー装置 | |
JP2000321627A (ja) | 写真撮影装置におけるファインダー装置 | |
JPH075478Y2 (ja) | 簡易型カメラ | |
JP2001133870A (ja) | レンズ付きフイルムユニット | |
US20040119880A1 (en) | Extendable lens camera having mechanical shutter blocking in intermediate lens position | |
JP3361353B2 (ja) | カメラのパノラマ撮影用遮光板の支持構造 | |
JP2885440B2 (ja) | カメラ | |
JP2007072132A (ja) | ソフトフォーカス撮影システム | |
JP2000347097A (ja) | カメラ | |
JP2001159769A (ja) | 絞り調節装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040802 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060522 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060602 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |