JP2000356840A - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents
レンズ付きフィルムユニットInfo
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- JP2000356840A JP2000356840A JP11169418A JP16941899A JP2000356840A JP 2000356840 A JP2000356840 A JP 2000356840A JP 11169418 A JP11169418 A JP 11169418A JP 16941899 A JP16941899 A JP 16941899A JP 2000356840 A JP2000356840 A JP 2000356840A
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- unit
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カバー紙がユニット本体の前面に接する形態
でガゼット袋で包装されるか、又は紙箱により包装され
たレンズ付きフィルムユニットにおいて、ユニットの前
面に最も突出する部分が輸送中に包装材料により擦れて
摩耗し、商品価値を低下させる、という問題を解決する
こと。 【0024】 【解決手段】 レンズ付きフィルムユニットは、ユニッ
ト本体の前面が比較的剛性のある包装材に面して包装さ
れ、撮影レンズのピント設定位置を、通常撮影位置と近
接撮影位置の間で切り換える切換部材を備える。切換部
材には切換つまみが設けられ、切換つまみが外カバーに
形成したスロットから外側に突出し、指での操作が可能
になっている。ユニットの前面では、切換つまみの前面
がユニットの他の部分に比べて最も前方に位置する形状
であり、切換つまみの前面の頂部には少なくとも0.5mm
の巾の平坦部が形成される。
でガゼット袋で包装されるか、又は紙箱により包装され
たレンズ付きフィルムユニットにおいて、ユニットの前
面に最も突出する部分が輸送中に包装材料により擦れて
摩耗し、商品価値を低下させる、という問題を解決する
こと。 【0024】 【解決手段】 レンズ付きフィルムユニットは、ユニッ
ト本体の前面が比較的剛性のある包装材に面して包装さ
れ、撮影レンズのピント設定位置を、通常撮影位置と近
接撮影位置の間で切り換える切換部材を備える。切換部
材には切換つまみが設けられ、切換つまみが外カバーに
形成したスロットから外側に突出し、指での操作が可能
になっている。ユニットの前面では、切換つまみの前面
がユニットの他の部分に比べて最も前方に位置する形状
であり、切換つまみの前面の頂部には少なくとも0.5mm
の巾の平坦部が形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、レンズ付きフィ
ルムユニットに関する。特に本発明は、ユニット本体の
少なくとも前面が比較的剛性のある包装材に面する形態
で包装されたレンズ付きフィルムユニットに関する。も
っと詳細に述べると、本発明は、ユニット本体前面部の
突出部分が包装材により擦れて摩耗するのを防止できる
ようにしたレンズ付きフィルムユニットに関する。
ルムユニットに関する。特に本発明は、ユニット本体の
少なくとも前面が比較的剛性のある包装材に面する形態
で包装されたレンズ付きフィルムユニットに関する。も
っと詳細に述べると、本発明は、ユニット本体前面部の
突出部分が包装材により擦れて摩耗するのを防止できる
ようにしたレンズ付きフィルムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】 撮影レンズ及びシャッタを含む撮影機
構が組み込まれ、製造の時点で予め未露光フィルムのロ
ールがユニット本体内に装填されたレンズ付きフィルム
ユニットは、例えば、実用新案登録掲載公報第2,564,84
7 号公報に記載されている。このレンズ付きフィルムユ
ニットは、撮影の度ごとに露光済みのフィルムがパトロ
ーネ内に巻き込まれていくように構成されており、ユー
ザは、ユニットを購入して撮影し、撮影終了後にそのま
まの状態で現像所に現像依頼をすればよく、簡便な撮影
機能製品として広く市場に受け入れられている。
構が組み込まれ、製造の時点で予め未露光フィルムのロ
ールがユニット本体内に装填されたレンズ付きフィルム
ユニットは、例えば、実用新案登録掲載公報第2,564,84
7 号公報に記載されている。このレンズ付きフィルムユ
ニットは、撮影の度ごとに露光済みのフィルムがパトロ
ーネ内に巻き込まれていくように構成されており、ユー
ザは、ユニットを購入して撮影し、撮影終了後にそのま
まの状態で現像所に現像依頼をすればよく、簡便な撮影
機能製品として広く市場に受け入れられている。
【0003】このレンズ付きフィルムユニットには、構
造を簡単にし、製造価格を低く抑制できるようにするた
めに、通常は、撮影レンズとして単玉又は2枚構成レン
ズが使用される。この撮影レンズは、ユニット本体に固
定されて、特定の一点のみにピント合わせされた状態に
ある。したがって、ピント合わせされた距離にない被写
体に対しては、撮影レンズの被写界深度を深くすること
によっていわゆるピンぼけ状態を避けるようにする。し
かし、最近では、レンズ付きフィルムユニットも、画面
サイズや撮影レンズの焦点距離などについて、色々な種
類のものが開発されており、多用な機能の製品が求めら
れる状況にある。
造を簡単にし、製造価格を低く抑制できるようにするた
めに、通常は、撮影レンズとして単玉又は2枚構成レン
ズが使用される。この撮影レンズは、ユニット本体に固
定されて、特定の一点のみにピント合わせされた状態に
ある。したがって、ピント合わせされた距離にない被写
体に対しては、撮影レンズの被写界深度を深くすること
によっていわゆるピンぼけ状態を避けるようにする。し
かし、最近では、レンズ付きフィルムユニットも、画面
サイズや撮影レンズの焦点距離などについて、色々な種
類のものが開発されており、多用な機能の製品が求めら
れる状況にある。
【0004】このように多様化したレンズ付きフィルム
ユニットにおいては、使用される撮影レンズが長焦点距
離のものである場合には、レンズのピント位置を製造時
に正確に設定することが求められるようになっており、
そのために、レンズの位置設定機構として種々の工夫を
することが必要になる。例えば、特開平7-261069号公報
においては、望遠レンズを備えたレンズ付きフィルムユ
ニットの製造段階で撮影レンズのピントを精密に設定
し、その設定位置に該レンズを固定保持する機構が開示
されている。しかし、このようなピント位置設定機構を
備えたレンズ付きフィルムユニットにおいても、ピント
位置設定後は、撮影レンズはその設定位置に固定される
ため、複数のピント設定位置に撮影レンズを移動させる
ことはできない。このような状況を考慮して、レンズ付
きフィルムユニットにおいて、例えば単玉又は2枚構成
レンズのような単純な構成の撮影レンズを使用しなが
ら、しかも、接近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複数
の異なる状況における撮影に適応でき、それぞれの場合
において適切にピントが合った写真撮影を行うことがで
きるような構造が望まれる。また、焦点距離が短い撮影
レンズを使用して、被写体からの距離が例えば60cm
以内といった極めて接近した距離での近接撮影ができる
ように構成し、近接撮影時には正面側から撮影視野を確
認して撮影者が自分自身を視野内に含めた構図で写真撮
影ができるようにする反射型ファインダーを前面に出し
入れ可能に設けたレンズ付きフィルムユニットも、特開
平10-200834号公報により提案されている。しかし、こ
の公開公報に開示されたレンズ付きフィルムユニット
は、複数のピント設定位置を持つものではないため、接
近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複数の異なる状況に
おける撮影に適応できるものではない。さらに、この種
のレンズ付きフィルムユニットは、ガゼット袋やカート
ンすなわち比較的腰の強い紙箱により包装した形態で輸
送及び店頭における展示がなされる。ガゼット袋による
包装の場合には、包装材料の剛性が低いため、ユニット
本体の前面に突出する部分、例えばレンズまわりの筒部
の凹凸が包装材の表面に表れて外観を悪くする。このよ
うな問題を解消するため、ガゼット袋による包装では、
ユニットの少なくとも前面を覆うように比較的剛性のあ
るカバー紙を配置し、その状態でユニットをガゼット袋
に挿入する。このような包装形態においては、ユニット
本体の前面に突出する部分の頂部が、輸送中の振動のた
めに、カバー紙により擦れて摩耗することがある。紙箱
による包装の場合にも同様の問題を生じる。
ユニットにおいては、使用される撮影レンズが長焦点距
離のものである場合には、レンズのピント位置を製造時
に正確に設定することが求められるようになっており、
そのために、レンズの位置設定機構として種々の工夫を
することが必要になる。例えば、特開平7-261069号公報
においては、望遠レンズを備えたレンズ付きフィルムユ
ニットの製造段階で撮影レンズのピントを精密に設定
し、その設定位置に該レンズを固定保持する機構が開示
されている。しかし、このようなピント位置設定機構を
備えたレンズ付きフィルムユニットにおいても、ピント
位置設定後は、撮影レンズはその設定位置に固定される
ため、複数のピント設定位置に撮影レンズを移動させる
ことはできない。このような状況を考慮して、レンズ付
きフィルムユニットにおいて、例えば単玉又は2枚構成
レンズのような単純な構成の撮影レンズを使用しなが
ら、しかも、接近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複数
の異なる状況における撮影に適応でき、それぞれの場合
において適切にピントが合った写真撮影を行うことがで
きるような構造が望まれる。また、焦点距離が短い撮影
レンズを使用して、被写体からの距離が例えば60cm
以内といった極めて接近した距離での近接撮影ができる
ように構成し、近接撮影時には正面側から撮影視野を確
認して撮影者が自分自身を視野内に含めた構図で写真撮
影ができるようにする反射型ファインダーを前面に出し
入れ可能に設けたレンズ付きフィルムユニットも、特開
平10-200834号公報により提案されている。しかし、こ
の公開公報に開示されたレンズ付きフィルムユニット
は、複数のピント設定位置を持つものではないため、接
近撮影や標準撮影、遠景撮影などの複数の異なる状況に
おける撮影に適応できるものではない。さらに、この種
のレンズ付きフィルムユニットは、ガゼット袋やカート
ンすなわち比較的腰の強い紙箱により包装した形態で輸
送及び店頭における展示がなされる。ガゼット袋による
包装の場合には、包装材料の剛性が低いため、ユニット
本体の前面に突出する部分、例えばレンズまわりの筒部
の凹凸が包装材の表面に表れて外観を悪くする。このよ
うな問題を解消するため、ガゼット袋による包装では、
ユニットの少なくとも前面を覆うように比較的剛性のあ
るカバー紙を配置し、その状態でユニットをガゼット袋
に挿入する。このような包装形態においては、ユニット
本体の前面に突出する部分の頂部が、輸送中の振動のた
めに、カバー紙により擦れて摩耗することがある。紙箱
による包装の場合にも同様の問題を生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、カバー紙
がユニット本体の前面に接する形態でガゼット袋で包装
されるか、又は紙箱により包装されたレンズ付きフィル
ムユニットにおいて、ユニットの前面に最も突出する部
分が輸送中に包装材料により擦れて摩耗し、商品価値を
低下させる、という問題を解決することを課題とする。
がユニット本体の前面に接する形態でガゼット袋で包装
されるか、又は紙箱により包装されたレンズ付きフィル
ムユニットにおいて、ユニットの前面に最も突出する部
分が輸送中に包装材料により擦れて摩耗し、商品価値を
低下させる、という問題を解決することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、本発明によるレンズ付きフィルムユニットは、ユニ
ット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、該ユ
ニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回転
自在なスプール軸を有するパトローネを収納するための
パトローネ収納室と、パトローネから引き出した未露光
写真フィルムのロールを収納するためのフィルムロール
収納室とが形成され、製造時にパトローネと該パトロー
ネから引き出された未露光写真フィルムのロールがそれ
ぞれパトローネ収納室とフィルムロール収納室に予め装
填されており、撮影ごとにスプール軸を回転させて露光
済みの写真フィルムをパトローネに巻き込むようにした
形式のものであり、ユニットは、ユニット本体の少なく
とも前面が比較的剛性のある包装材に面する形態で包装
されており、撮影レンズのピント設定位置を、予め定め
られた通常撮影位置と近接撮影位置の間で切り換える切
換部材を備える。この切換部材は、ユニット本体の前面
に設けられた外カバーの裏側に配置され、切換部材には
切換つまみが設けられ、該切換つまみが外カバーに形成
したスロットから外側に突出し、指での操作が可能にな
っている。ユニットの前面では、切換つまみの前面がユ
ニットの他の部分に比べて最も前方に位置する形状であ
り、切換つまみの前面の頂部には少なくとも0.5mmの巾
の平坦部が形成される。
め、本発明によるレンズ付きフィルムユニットは、ユニ
ット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、該ユ
ニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回転
自在なスプール軸を有するパトローネを収納するための
パトローネ収納室と、パトローネから引き出した未露光
写真フィルムのロールを収納するためのフィルムロール
収納室とが形成され、製造時にパトローネと該パトロー
ネから引き出された未露光写真フィルムのロールがそれ
ぞれパトローネ収納室とフィルムロール収納室に予め装
填されており、撮影ごとにスプール軸を回転させて露光
済みの写真フィルムをパトローネに巻き込むようにした
形式のものであり、ユニットは、ユニット本体の少なく
とも前面が比較的剛性のある包装材に面する形態で包装
されており、撮影レンズのピント設定位置を、予め定め
られた通常撮影位置と近接撮影位置の間で切り換える切
換部材を備える。この切換部材は、ユニット本体の前面
に設けられた外カバーの裏側に配置され、切換部材には
切換つまみが設けられ、該切換つまみが外カバーに形成
したスロットから外側に突出し、指での操作が可能にな
っている。ユニットの前面では、切換つまみの前面がユ
ニットの他の部分に比べて最も前方に位置する形状であ
り、切換つまみの前面の頂部には少なくとも0.5mmの巾
の平坦部が形成される。
【0007】本発明の他の態様においては、レンズ付き
フィルムユニットは、固定焦点距離の撮影レンズを備
え、ユニット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込ま
れ、前記ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係
止した回転自在なスプール軸を有するパトローネを収納
するためのパトローネ収納室と、前記パトローネから引
き出して形成した未露光写真フィルムのロールを収納す
るためのフィルムロール収納室とが形成され、製造時に
パトローネと該パトローネから引き出された未露光写真
フィルムのロールがそれぞれ前記パトローネ収納室と前
記フィルムロール収納室に予め装填されており、撮影ご
とに前記スプール軸を回転させて露光済みの写真フィル
ムをパトローネに巻き込むようにした形式であり、ユニ
ットは、ユニット本体の少なくとも前面が比較的剛性の
ある包装材に面する形態で包装される。そして、ユニッ
ト本体の前面において最も前方に位置する部分の前側頂
部には、少なくとも0.5mmの巾の平坦部が形成される。
フィルムユニットは、固定焦点距離の撮影レンズを備
え、ユニット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込ま
れ、前記ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係
止した回転自在なスプール軸を有するパトローネを収納
するためのパトローネ収納室と、前記パトローネから引
き出して形成した未露光写真フィルムのロールを収納す
るためのフィルムロール収納室とが形成され、製造時に
パトローネと該パトローネから引き出された未露光写真
フィルムのロールがそれぞれ前記パトローネ収納室と前
記フィルムロール収納室に予め装填されており、撮影ご
とに前記スプール軸を回転させて露光済みの写真フィル
ムをパトローネに巻き込むようにした形式であり、ユニ
ットは、ユニット本体の少なくとも前面が比較的剛性の
ある包装材に面する形態で包装される。そして、ユニッ
ト本体の前面において最も前方に位置する部分の前側頂
部には、少なくとも0.5mmの巾の平坦部が形成される。
【0008】さらに、本発明の付加的な特徴によれば、
平坦部には凹部が形成され、この凹部の両側のそれぞれ
に平坦縁部が形成され、該平坦縁部の巾が少なくとも0.
5mmに定められる。
平坦部には凹部が形成され、この凹部の両側のそれぞれ
に平坦縁部が形成され、該平坦縁部の巾が少なくとも0.
5mmに定められる。
【0009】本発明においては、レンズ付きフィルムユ
ニットの前面の最も前方に突出する部分に巾が0.5mm又
はそれ以上の平坦部を設けたので、ユニットが包装され
た状態で輸送されるとき、振動により生じる該突出部と
包装材料との間の擦れのためにユニットの突出部に摩耗
を生じて商品価値を低下させる、といった問題が防止さ
れる。なお、平坦部の巾は、0.5 mm又はそれ以上である
ことが必要であるが、1.0 mm以上が好ましく、2.0 mm以
上とすることが一層好ましい。
ニットの前面の最も前方に突出する部分に巾が0.5mm又
はそれ以上の平坦部を設けたので、ユニットが包装され
た状態で輸送されるとき、振動により生じる該突出部と
包装材料との間の擦れのためにユニットの突出部に摩耗
を生じて商品価値を低下させる、といった問題が防止さ
れる。なお、平坦部の巾は、0.5 mm又はそれ以上である
ことが必要であるが、1.0 mm以上が好ましく、2.0 mm以
上とすることが一層好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】 図1は、本発明を実施したレン
ズ付きフィルムユニット1の一例を示す分解斜視図であ
る。レンズ付きフィルムユニット1は、本体部3aと前
カバー3bと裏蓋3cとからなるユニット本体3を備え
る。図2に示すように、本体部3aと裏蓋3cの間に
は、両端部にそれぞれパトローネ収納室5とフィルムロ
ール収納室7が形成される。本体部3aには、中央部に
露光開口9が形成されている。レンズ付きフィルムユニ
ット1の製造段階において、パトローネ11入りの写真
フィルムが用意され、パトローネ11から未露光のフィ
ルム11aが引き出されてフィルムロール11bが形成
される。未露光フィルム11aのパトローネ側の端は、
該パトローネ11内に回転自在に配置されたスプール軸
11cに固定される。
ズ付きフィルムユニット1の一例を示す分解斜視図であ
る。レンズ付きフィルムユニット1は、本体部3aと前
カバー3bと裏蓋3cとからなるユニット本体3を備え
る。図2に示すように、本体部3aと裏蓋3cの間に
は、両端部にそれぞれパトローネ収納室5とフィルムロ
ール収納室7が形成される。本体部3aには、中央部に
露光開口9が形成されている。レンズ付きフィルムユニ
ット1の製造段階において、パトローネ11入りの写真
フィルムが用意され、パトローネ11から未露光のフィ
ルム11aが引き出されてフィルムロール11bが形成
される。未露光フィルム11aのパトローネ側の端は、
該パトローネ11内に回転自在に配置されたスプール軸
11cに固定される。
【0011】パトローネ11はパトローネ収納室5内に
収納され、フィルムロール11bはフィルムロール収納
室7に収納される。その後で、裏蓋3cが本体部3aの
裏側に取り付けられ、光密に固定される。別の実施形態
としては、フィルムロール室7に巻き取り軸(図示せ
ず)を設け、フィルムパトローネ11をパトローネ室5
内に装填した後、フィルム11aのリーダー部を該巻き
取り軸に取り付けて裏蓋3cを閉じ、ユニット本体3の
組立後に巻き取り軸を駆動回転させて、フィルムパトロ
ーネ11から未露光フィルム11aを引き出し、巻き取
り軸にロール状に巻き取るようにしてもよい。裏蓋3c
の内面には、露光開口9の後側に対応する位置にフィル
ム受け部3dが設けられ、パトローネ11とフィルムロ
ール11bの中間位置にある未露光フィルム11aは、
本体部3aの裏側に形成されたフィルム支持部3eとこ
のフィルム受け部3dの間で保持される。本体部3aの
前面には、レンズ保持筒13aを有するレンズホルダー
13が固定される。レンズ保持筒13aは、本体部3a
に形成した露光開口9と同軸に配置される。レンズホル
ダー13と本体部3aの間には、シャッタ機構を構成す
るセクター羽根15が配置される。このセクター羽根1
5を含むシャッタ機構は、フィルム11aの巻き上げ操
作によりチャージされ、ユニット本体3の上面に設けら
れるシャッタレリーズボタンを押すことでレリーズされ
る。このシャッタ機構及びその作動機構はレンズ付きフ
ィルムユニットの分野で周知であるので、詳細な説明は
省略する。パトローネ11へのフィルムの巻き上げのた
めに、本体部3aの上面には、パトローネ収納室5の上
方位置にフィルム巻き上げノブ11dが回転自在に設け
られ、このフィルム巻き上げノブ11dがパトローネ1
1のスプール軸11cに結合される。
収納され、フィルムロール11bはフィルムロール収納
室7に収納される。その後で、裏蓋3cが本体部3aの
裏側に取り付けられ、光密に固定される。別の実施形態
としては、フィルムロール室7に巻き取り軸(図示せ
ず)を設け、フィルムパトローネ11をパトローネ室5
内に装填した後、フィルム11aのリーダー部を該巻き
取り軸に取り付けて裏蓋3cを閉じ、ユニット本体3の
組立後に巻き取り軸を駆動回転させて、フィルムパトロ
ーネ11から未露光フィルム11aを引き出し、巻き取
り軸にロール状に巻き取るようにしてもよい。裏蓋3c
の内面には、露光開口9の後側に対応する位置にフィル
ム受け部3dが設けられ、パトローネ11とフィルムロ
ール11bの中間位置にある未露光フィルム11aは、
本体部3aの裏側に形成されたフィルム支持部3eとこ
のフィルム受け部3dの間で保持される。本体部3aの
前面には、レンズ保持筒13aを有するレンズホルダー
13が固定される。レンズ保持筒13aは、本体部3a
に形成した露光開口9と同軸に配置される。レンズホル
ダー13と本体部3aの間には、シャッタ機構を構成す
るセクター羽根15が配置される。このセクター羽根1
5を含むシャッタ機構は、フィルム11aの巻き上げ操
作によりチャージされ、ユニット本体3の上面に設けら
れるシャッタレリーズボタンを押すことでレリーズされ
る。このシャッタ機構及びその作動機構はレンズ付きフ
ィルムユニットの分野で周知であるので、詳細な説明は
省略する。パトローネ11へのフィルムの巻き上げのた
めに、本体部3aの上面には、パトローネ収納室5の上
方位置にフィルム巻き上げノブ11dが回転自在に設け
られ、このフィルム巻き上げノブ11dがパトローネ1
1のスプール軸11cに結合される。
【0012】レンズ保持筒13aは円筒形であり、レン
ズホルダー13と一体にプラスチック材料により成型さ
れる。レンズ保持筒13a内には、レンズ保持枠17が
回転及び軸方向移動自在に配置される。レンズ保持枠1
7には、撮影レンズ19が固定される。このレンズ19
は、単玉又は2枚構成の固定焦点距離レンズである。レ
ンズ保持枠17内には、レンズ19より後側に、固定第
1絞り21が設けられる。本例では、撮影レンズ19は
焦点距離が135mmフィルム換算で30mm程度の標準レ
ンズであり、固定絞り21は、標準撮影用のF10程度
の絞り値を有する。
ズホルダー13と一体にプラスチック材料により成型さ
れる。レンズ保持筒13a内には、レンズ保持枠17が
回転及び軸方向移動自在に配置される。レンズ保持枠1
7には、撮影レンズ19が固定される。このレンズ19
は、単玉又は2枚構成の固定焦点距離レンズである。レ
ンズ保持枠17内には、レンズ19より後側に、固定第
1絞り21が設けられる。本例では、撮影レンズ19は
焦点距離が135mmフィルム換算で30mm程度の標準レ
ンズであり、固定絞り21は、標準撮影用のF10程度
の絞り値を有する。
【0013】図示した実施態様のレンズ付きフィルムユ
ニット1は、ストロボ装置を内蔵する形式である。スト
ロボ装置23は、ストロボ発光部23aと該ストロボ発
光部23aの発光を制御する制御回路を備えたプリント
基板23bと充電用コンデンサ23cを備える。ストロ
ボ発光部23aと充電用コンデンサ23cは、プリント
基板23b上に支持される。本体部3aには、露光開口
9の上方にファインダー用対物レンズ25が嵌め込まれ
たファインダー窓27が形成されており、前側から本体
部3aを見たときストロボ発光部23aがファインダー
窓27より右側に位置するような関係で、プリント基板
23bが本体部3aに固定される。
ニット1は、ストロボ装置を内蔵する形式である。スト
ロボ装置23は、ストロボ発光部23aと該ストロボ発
光部23aの発光を制御する制御回路を備えたプリント
基板23bと充電用コンデンサ23cを備える。ストロ
ボ発光部23aと充電用コンデンサ23cは、プリント
基板23b上に支持される。本体部3aには、露光開口
9の上方にファインダー用対物レンズ25が嵌め込まれ
たファインダー窓27が形成されており、前側から本体
部3aを見たときストロボ発光部23aがファインダー
窓27より右側に位置するような関係で、プリント基板
23bが本体部3aに固定される。
【0014】ストロボ装置23のプリント基板23bの
前方には、ストロボ充電用スイッチ板29が配置され
る。スイッチ板29は、受け板29bを介してプリント
基板23b上に配置される。スイッチ板29は、上下方
向に摺動的に動くことができ、充電スイッチつまみ29
aが一体に設けられ、このスイッチつまみ29aを充電
位置に置くことによってストロボ装置23のコンデンサ
23cが充電される。コンデンサ充電用の電池30は、
レンズ付きフィルムユニットの技術分野で周知のよう
に、図3に示すユニット本体3の下部に収納される。
前方には、ストロボ充電用スイッチ板29が配置され
る。スイッチ板29は、受け板29bを介してプリント
基板23b上に配置される。スイッチ板29は、上下方
向に摺動的に動くことができ、充電スイッチつまみ29
aが一体に設けられ、このスイッチつまみ29aを充電
位置に置くことによってストロボ装置23のコンデンサ
23cが充電される。コンデンサ充電用の電池30は、
レンズ付きフィルムユニットの技術分野で周知のよう
に、図3に示すユニット本体3の下部に収納される。
【0015】本体部3aの前面には、前カバー3bが取
り付けられる。前カバー3bは、本体部3aの前面のほ
ぼ全体を覆うように形成されており、本体部3aのファ
インダ−窓27に重なるファインダー窓27aと、スト
ロボ発光部23aを前面に露出させるためのストロボ窓
23dと、スイッチ板29上のスイッチつまみ29aを
そのストローク範囲でユニット本体3の前面に露出させ
るためのストロボスイッチ開口29cと、レンズホルダ
ー13のレンズ保持筒13aを通すためのレンズ開口1
3bとを有する。図2及び図3に示すように、レンズ保
持筒13aは、前カバー3bのレンズ開口13bを通っ
て前方に延びる。
り付けられる。前カバー3bは、本体部3aの前面のほ
ぼ全体を覆うように形成されており、本体部3aのファ
インダ−窓27に重なるファインダー窓27aと、スト
ロボ発光部23aを前面に露出させるためのストロボ窓
23dと、スイッチ板29上のスイッチつまみ29aを
そのストローク範囲でユニット本体3の前面に露出させ
るためのストロボスイッチ開口29cと、レンズホルダ
ー13のレンズ保持筒13aを通すためのレンズ開口1
3bとを有する。図2及び図3に示すように、レンズ保
持筒13aは、前カバー3bのレンズ開口13bを通っ
て前方に延びる。
【0016】前カバー3bの前面には外カバー31が取
り付けられる。外カバー31には、前カバー3bのファ
インダー窓27aと重なる位置にファインダー窓27b
が形成され、ファインダー窓27aの横に並んで、近接
撮影時の前方からの撮影視野確認用の反射ファインダー
となる反射ミラー32が配置される。図示した実施形態
では、反射ミラー32は、光沢を有する金属板により形
成される。反射ミラー32と重なる位置に該反射ミラー
32を前方に露出するための窓32aが形成されてい
る。また、レンズ保持筒13aの前方に位置して撮影光
を通すための撮影用露光開口13cを有する。外カバー
31とレンズ保持枠17との間には、コイルスプリング
19aが配置される。このコイルスプリング19aは、
一端がレンズ保持枠17に、他端が外カバー31の裏面
に、それぞれ係合して、レンズ保持枠17をレンズ保持
筒13aに向けて弾性的に押す。外カバー31と前カバ
ー3bの間に横方向に移動可能な切換枠部材33が配置
される。図4は、この実施形態によるレンズ付きフィル
ムユニット1を正面からみた外観図である。図4に示す
ように、反射ミラー32は、ファインダー窓27に対し
て、レンズ付きフィルムユニットに向かって左側、すな
わち、レンズ付きフィルムユニットから被写体に向かっ
て右側に配置されている。
り付けられる。外カバー31には、前カバー3bのファ
インダー窓27aと重なる位置にファインダー窓27b
が形成され、ファインダー窓27aの横に並んで、近接
撮影時の前方からの撮影視野確認用の反射ファインダー
となる反射ミラー32が配置される。図示した実施形態
では、反射ミラー32は、光沢を有する金属板により形
成される。反射ミラー32と重なる位置に該反射ミラー
32を前方に露出するための窓32aが形成されてい
る。また、レンズ保持筒13aの前方に位置して撮影光
を通すための撮影用露光開口13cを有する。外カバー
31とレンズ保持枠17との間には、コイルスプリング
19aが配置される。このコイルスプリング19aは、
一端がレンズ保持枠17に、他端が外カバー31の裏面
に、それぞれ係合して、レンズ保持枠17をレンズ保持
筒13aに向けて弾性的に押す。外カバー31と前カバ
ー3bの間に横方向に移動可能な切換枠部材33が配置
される。図4は、この実施形態によるレンズ付きフィル
ムユニット1を正面からみた外観図である。図4に示す
ように、反射ミラー32は、ファインダー窓27に対し
て、レンズ付きフィルムユニットに向かって左側、すな
わち、レンズ付きフィルムユニットから被写体に向かっ
て右側に配置されている。
【0017】図5及び図6に、本発明を実施した撮影レ
ンズのピント設定位置切換機構の詳細を示す。レンズホ
ルダー13から前方に延びるレンズ保持筒13aは、前
面側に向いたカム面35を有する。図示した実施態様で
は、このカム面35は、レンズ19の引っ込み位置を定
める第1面35aと、レンズ19の突出位置を定める第
2面35b、及び第1面35aと第2面35bの間を結
ぶ斜面35cとから構成される。カム面35は、レンズ
保持筒13aの周方向に複数個所(例えば3個所)等間
隔に形成される。
ンズのピント設定位置切換機構の詳細を示す。レンズホ
ルダー13から前方に延びるレンズ保持筒13aは、前
面側に向いたカム面35を有する。図示した実施態様で
は、このカム面35は、レンズ19の引っ込み位置を定
める第1面35aと、レンズ19の突出位置を定める第
2面35b、及び第1面35aと第2面35bの間を結
ぶ斜面35cとから構成される。カム面35は、レンズ
保持筒13aの周方向に複数個所(例えば3個所)等間
隔に形成される。
【0018】レンズ保持枠17には、複数の個所(例え
ば、周方向に等間隔に3本)のカム従動脚17aが光軸
方向後向きに突出するように設けられる。このカム従動
脚17aが、レンズ保持筒13aのカム面35に係合す
る。レンズ保持枠17は、前面の周辺に平坦な環状台部
17bを有し、この環状台部17bにコイルスプリング
19aの後端が着座する。レンズ保持枠17のカム従動
脚17aは、コイルスプリング19aにより、レンズ保
持筒13aのカム面35に弾性的に押し付けられる。図
7及び図8に、コイルスプリング19aの取付構造を示
す。外カバー31は、撮影用露光開口13cを囲み後面
から後方に突出するほぼ筒状のスプリング受け部31b
を備え、コイルスプリング19aの前端がこのスプリン
グ受け部31bに嵌合する。スプリング受け部31bの
外面の直径方向寸法は、コイルスプリング19aの端部
のコイル部内径より僅かに大きい。したがって、コイル
スプリング19aは、端部を径方向に拡げた状態で、ス
プリング受け部31bに嵌合させられる。この構成によ
り、組立に際してコイルスプリング19aを外カバー3
1上に仮保持することができる。この仮保持の特徴は、
組立作業における部品保持を容易にする、という利点を
もたらす。図8は又、反射ミラー32が外カバー31に
取り付けられる構造を示す。外カバー31に形成された
反射ミラー用の窓32aの両側には一対の取付ピン31
cが形成され、反射ミラー32の両側の縁部にはこれら
の取付ピン31cに対応する切り欠き32bが形成され
る。反射ミラー32は、該反射ミラー32の切り欠き3
2bを取付ピン31cに嵌合させることにより、外カバ
ー31に取り付けられる。
ば、周方向に等間隔に3本)のカム従動脚17aが光軸
方向後向きに突出するように設けられる。このカム従動
脚17aが、レンズ保持筒13aのカム面35に係合す
る。レンズ保持枠17は、前面の周辺に平坦な環状台部
17bを有し、この環状台部17bにコイルスプリング
19aの後端が着座する。レンズ保持枠17のカム従動
脚17aは、コイルスプリング19aにより、レンズ保
持筒13aのカム面35に弾性的に押し付けられる。図
7及び図8に、コイルスプリング19aの取付構造を示
す。外カバー31は、撮影用露光開口13cを囲み後面
から後方に突出するほぼ筒状のスプリング受け部31b
を備え、コイルスプリング19aの前端がこのスプリン
グ受け部31bに嵌合する。スプリング受け部31bの
外面の直径方向寸法は、コイルスプリング19aの端部
のコイル部内径より僅かに大きい。したがって、コイル
スプリング19aは、端部を径方向に拡げた状態で、ス
プリング受け部31bに嵌合させられる。この構成によ
り、組立に際してコイルスプリング19aを外カバー3
1上に仮保持することができる。この仮保持の特徴は、
組立作業における部品保持を容易にする、という利点を
もたらす。図8は又、反射ミラー32が外カバー31に
取り付けられる構造を示す。外カバー31に形成された
反射ミラー用の窓32aの両側には一対の取付ピン31
cが形成され、反射ミラー32の両側の縁部にはこれら
の取付ピン31cに対応する切り欠き32bが形成され
る。反射ミラー32は、該反射ミラー32の切り欠き3
2bを取付ピン31cに嵌合させることにより、外カバ
ー31に取り付けられる。
【0019】図5に示すように、切換部材33は、中央
に横長の開口33aを有する枠部材として構成される。
切換部材33は、レンズ保持筒13aが開口33a内に
挿入される状態で、外カバー31と前カバー3bの間に
配置される。レンズ保持枠17は、半径方向上向きに突
出する従動ピン17cを有する。切換部材33は、その
後方に突出する一対のレンズ駆動ピン33bを有し、こ
のレンズ駆動ピン33bの間にレンズ保持枠17上の従
動ピン17cが挟まれる。切換部材33の下部には切換
つまみ33cが形成されており、この切換つまみ33c
が図4に示すように外カバー31に形成したスリット3
1aから前方に突出する。したがって、この切換つまみ
33cを操作することによって切換部材33を横方向に
移動させることができる。切換部材33が横方向に移動
すると、該切換部材33上のレンズ駆動ピン33bがレ
ンズ保持枠17上の従動ピン17cに係合してレンズ保
持枠17を回転させる。このレンズ保持枠17の回転に
より、カム従動脚17aがカム面35上を摺動してカム
作用を受け、レンズ保持枠17が光軸方向に移動する。
このカム作用を図9の展開図で示す。
に横長の開口33aを有する枠部材として構成される。
切換部材33は、レンズ保持筒13aが開口33a内に
挿入される状態で、外カバー31と前カバー3bの間に
配置される。レンズ保持枠17は、半径方向上向きに突
出する従動ピン17cを有する。切換部材33は、その
後方に突出する一対のレンズ駆動ピン33bを有し、こ
のレンズ駆動ピン33bの間にレンズ保持枠17上の従
動ピン17cが挟まれる。切換部材33の下部には切換
つまみ33cが形成されており、この切換つまみ33c
が図4に示すように外カバー31に形成したスリット3
1aから前方に突出する。したがって、この切換つまみ
33cを操作することによって切換部材33を横方向に
移動させることができる。切換部材33が横方向に移動
すると、該切換部材33上のレンズ駆動ピン33bがレ
ンズ保持枠17上の従動ピン17cに係合してレンズ保
持枠17を回転させる。このレンズ保持枠17の回転に
より、カム従動脚17aがカム面35上を摺動してカム
作用を受け、レンズ保持枠17が光軸方向に移動する。
このカム作用を図9の展開図で示す。
【0020】切換部材33が被写体に向かって右側の位
置に設定されると、カム従動脚17aがカム面35の第
1面35aに係合するようになり、カム従動脚17aが
この位置にあるとき、レンズ保持枠17及び撮影レンズ
19が後方位置に置かれ、撮影レンズ19は、遠距離、
例えば4mの距離にピント設定がされた通常撮影のため
のピント位置にある。逆に、切換部材33が被写体に向
かって左側の位置に設定され、カム従動脚17aがカム
面35の第2面35b上にあると、レンズ保持枠17及
び撮影レンズ19が前方位置に前進させられ、近距離、
例えば60cmの距離にピント設定された近接撮影のた
めのピント位置になる。切換部材33に形成される一対
のレンズ駆動ピン33bは、切換部材33の移動方向に
所定の間隔をもって配置される。これらレンズ駆動ピン
33bの間隔は、レンズ保持枠17上の従動ピン17c
の直径より大きく設定される。切換部材が正面から後方
にみて右側に動かされるとき、すなわち、図5において
矢印のA方向に動かされるとき、従動ピン17cは、正
面から後方にみて左側のレンズ駆動ピン33bにより駆
動され、案内斜面35dに沿って左方向に移動する。切
換部材33が右方向移動ストロークの末端位置に達した
とき、正面から後方にみて右側のレンズ駆動ピン33b
は、対をなすレンズ駆動ピン33bの間隔に対応して定
まる所定距離だけ従動ピン17cから離れて位置する。
このときのレンズ駆動ピン33bと従動ピン17cの位
置関係を、図10に実線で示す。次に、切換部材33が
反対方向に移動すると、正面から後方にみて右側にある
レンズ駆動ピン33bは、切換部材33が上述した所定
距離だけ左方向に移動するまで、従動ピン17cに接触
しない。このストローク区間は、切換部材33の移動開
始時の空動き区間となる。切換部材33がこの空動き区
間を移動した後、正面から後方にみて右側にあるレンズ
駆動ピン33bが従動ピン17cに係合して該従動ピン
17cを左方向に切換部材33の移動ストロークの末端
位置まで駆動する。このときのレンズ駆動ピン33bと
従動ピン17cの位置関係を、図10に一点鎖線で示
す。図10から分かるように、従動ピン17cの移動ス
トロークSは、対をなすレンズ駆動ピン33bの間隔に
相当する距離だけ切換部材33の移動ストロークより小
さい。組立に際しては、従動ピン17cを、その作動時
の移動ストロークSの範囲の外側に設置することができ
る。この位置を図10に2点鎖線で示す。組立時に従動
ピン17cを押さえてレンズ保持枠17を仮保持するた
めに、レンズ保持筒13aに弾性をもった押さえ腕13
bが設けられる。この押さえ腕13bは、レンズ保持筒
13aに対して所定の間隔で対向するように設けられ、
押さえ腕13bに対向するレンズ保持筒の面には仮止め
用のクリック13cが形成される。従動ピン17cが図
10に2点鎖線で示す位置にあるとき、該従動ピン17
cは図11に(a)で示す位置にあり、図12に示すよう
に、押さえ腕13bとクリック13cの間で保持され
る。この状態では、レンズ保持枠17はレンズ保持筒1
3a上に保持されており、脱落の危険なしに組立位置ま
で移送することができる。この位置では、図10に2点
鎖線で示すように、従動ピン17cは対をなすレンズ駆
動ピン33bの間にあり、組立後に切換部材33が最初
に移動させられたとき、従動ピン17cは正面から後方
にみて左側のレンズ駆動ピン33bにより駆動され、押
さえ腕13bとクリック13cの間の拘束から解除され
る。その後は、上述のように、切換部材33の移動スト
ロークより小さい移動ストロークで従動ピン17cが移
動するため、該従動ピン17cが押さえ腕13bの下に
くることはない。
置に設定されると、カム従動脚17aがカム面35の第
1面35aに係合するようになり、カム従動脚17aが
この位置にあるとき、レンズ保持枠17及び撮影レンズ
19が後方位置に置かれ、撮影レンズ19は、遠距離、
例えば4mの距離にピント設定がされた通常撮影のため
のピント位置にある。逆に、切換部材33が被写体に向
かって左側の位置に設定され、カム従動脚17aがカム
面35の第2面35b上にあると、レンズ保持枠17及
び撮影レンズ19が前方位置に前進させられ、近距離、
例えば60cmの距離にピント設定された近接撮影のた
めのピント位置になる。切換部材33に形成される一対
のレンズ駆動ピン33bは、切換部材33の移動方向に
所定の間隔をもって配置される。これらレンズ駆動ピン
33bの間隔は、レンズ保持枠17上の従動ピン17c
の直径より大きく設定される。切換部材が正面から後方
にみて右側に動かされるとき、すなわち、図5において
矢印のA方向に動かされるとき、従動ピン17cは、正
面から後方にみて左側のレンズ駆動ピン33bにより駆
動され、案内斜面35dに沿って左方向に移動する。切
換部材33が右方向移動ストロークの末端位置に達した
とき、正面から後方にみて右側のレンズ駆動ピン33b
は、対をなすレンズ駆動ピン33bの間隔に対応して定
まる所定距離だけ従動ピン17cから離れて位置する。
このときのレンズ駆動ピン33bと従動ピン17cの位
置関係を、図10に実線で示す。次に、切換部材33が
反対方向に移動すると、正面から後方にみて右側にある
レンズ駆動ピン33bは、切換部材33が上述した所定
距離だけ左方向に移動するまで、従動ピン17cに接触
しない。このストローク区間は、切換部材33の移動開
始時の空動き区間となる。切換部材33がこの空動き区
間を移動した後、正面から後方にみて右側にあるレンズ
駆動ピン33bが従動ピン17cに係合して該従動ピン
17cを左方向に切換部材33の移動ストロークの末端
位置まで駆動する。このときのレンズ駆動ピン33bと
従動ピン17cの位置関係を、図10に一点鎖線で示
す。図10から分かるように、従動ピン17cの移動ス
トロークSは、対をなすレンズ駆動ピン33bの間隔に
相当する距離だけ切換部材33の移動ストロークより小
さい。組立に際しては、従動ピン17cを、その作動時
の移動ストロークSの範囲の外側に設置することができ
る。この位置を図10に2点鎖線で示す。組立時に従動
ピン17cを押さえてレンズ保持枠17を仮保持するた
めに、レンズ保持筒13aに弾性をもった押さえ腕13
bが設けられる。この押さえ腕13bは、レンズ保持筒
13aに対して所定の間隔で対向するように設けられ、
押さえ腕13bに対向するレンズ保持筒の面には仮止め
用のクリック13cが形成される。従動ピン17cが図
10に2点鎖線で示す位置にあるとき、該従動ピン17
cは図11に(a)で示す位置にあり、図12に示すよう
に、押さえ腕13bとクリック13cの間で保持され
る。この状態では、レンズ保持枠17はレンズ保持筒1
3a上に保持されており、脱落の危険なしに組立位置ま
で移送することができる。この位置では、図10に2点
鎖線で示すように、従動ピン17cは対をなすレンズ駆
動ピン33bの間にあり、組立後に切換部材33が最初
に移動させられたとき、従動ピン17cは正面から後方
にみて左側のレンズ駆動ピン33bにより駆動され、押
さえ腕13bとクリック13cの間の拘束から解除され
る。その後は、上述のように、切換部材33の移動スト
ロークより小さい移動ストロークで従動ピン17cが移
動するため、該従動ピン17cが押さえ腕13bの下に
くることはない。
【0021】本発明の図示した実施形態では、図1及び
図5に示すように、切換部材33の上部にファインダー
枠43が一体に形成されている。ファインダー枠43
は、横方向のほぼ中央部に、切換部材33が被写体に向
かって右側位置にある通常撮影状態でユニット本体3の
本体部3aのファインダー窓27に重なる位置にくる開
口43aを有する。被写体に向かって開口43aの右側
には、近接撮影時の撮影視野を示すための近接視野枠4
3bが形成されている。開口43aを挟んで近接視野枠
43bの反対側は光量制限部43cであり、この光量制
限部43cは、切換部材33が近接撮影位置にあると
き、ストロボ発光部23aの両側部のみを残して、大部
分を覆う。このファインダー枠43は、切換部材33の
横方向移動に伴ってユニット本体3の前カバー3bと外
カバー31の間を前カバー3bの前面に沿って横方向に
移動する。
図5に示すように、切換部材33の上部にファインダー
枠43が一体に形成されている。ファインダー枠43
は、横方向のほぼ中央部に、切換部材33が被写体に向
かって右側位置にある通常撮影状態でユニット本体3の
本体部3aのファインダー窓27に重なる位置にくる開
口43aを有する。被写体に向かって開口43aの右側
には、近接撮影時の撮影視野を示すための近接視野枠4
3bが形成されている。開口43aを挟んで近接視野枠
43bの反対側は光量制限部43cであり、この光量制
限部43cは、切換部材33が近接撮影位置にあると
き、ストロボ発光部23aの両側部のみを残して、大部
分を覆う。このファインダー枠43は、切換部材33の
横方向移動に伴ってユニット本体3の前カバー3bと外
カバー31の間を前カバー3bの前面に沿って横方向に
移動する。
【0022】図13は、切換部材33が通常撮影位置に
あるときのファインダー枠43の配置を示す水平断面図
である。ファインダー枠43の開口43aが前カバー3
bのファインダー窓27aに重なっており、撮影者は、
ファインダー窓27に固定したファインダー用対物レン
ズ25を通して被写体を見て撮影の構図を定める。この
ときは、ファインダー枠43の光量制限部43cはスト
ロボ発光部23aとファインダー窓27の間にあり、ス
トロボ発光部23aは、全体が前面に露出された状態に
ある。また、ファインダー枠43の近接視野枠43b
は、反射ミラー32の裏側の位置にある。
あるときのファインダー枠43の配置を示す水平断面図
である。ファインダー枠43の開口43aが前カバー3
bのファインダー窓27aに重なっており、撮影者は、
ファインダー窓27に固定したファインダー用対物レン
ズ25を通して被写体を見て撮影の構図を定める。この
ときは、ファインダー枠43の光量制限部43cはスト
ロボ発光部23aとファインダー窓27の間にあり、ス
トロボ発光部23aは、全体が前面に露出された状態に
ある。また、ファインダー枠43の近接視野枠43b
は、反射ミラー32の裏側の位置にある。
【0023】ここで、切換部材33を被写体に向かって
左側方向に動かすと、前述したように撮影レンズ19が
前方に繰り出されて近接撮影状態となり、同時に、ファ
インダー枠43が同方向に移動し、図4に示す状態にな
る。この位置では、近接視野枠43bがファインダー窓
27b内にあり、撮影者はこの近接視野枠43bを介し
て近接撮影時の撮影範囲を確認することができる。ま
た、撮影者が自分を撮影範囲に入れて撮影しようとする
場合には、レンズ付きフィルムユニット1の前面からミ
ラー32により撮影範囲を確認することができる。さら
に、この近接撮影位置では、ファインダー枠43に形成
された光量制限部43cが前カバー3bのストロボ窓2
3dの前面にあり、ストロボ発光部23aの両側のみを
残してその大部分を覆うので、ストロボ装置からの光は
光量制限部43cの両側を通ってしか前方に射出され
ず、ストロボ光の光量が制限される。したがって、この
構成により、近接撮影時の露出過剰状態を回避できる。
この実施形態では、近接視野枠43bに近接撮影時のタ
ーゲットとなるターゲットマーク45が設けられる。こ
のターゲットマーク45は、近接撮影時の撮影画面範囲
の中央部分を撮影者に示すものである。
左側方向に動かすと、前述したように撮影レンズ19が
前方に繰り出されて近接撮影状態となり、同時に、ファ
インダー枠43が同方向に移動し、図4に示す状態にな
る。この位置では、近接視野枠43bがファインダー窓
27b内にあり、撮影者はこの近接視野枠43bを介し
て近接撮影時の撮影範囲を確認することができる。ま
た、撮影者が自分を撮影範囲に入れて撮影しようとする
場合には、レンズ付きフィルムユニット1の前面からミ
ラー32により撮影範囲を確認することができる。さら
に、この近接撮影位置では、ファインダー枠43に形成
された光量制限部43cが前カバー3bのストロボ窓2
3dの前面にあり、ストロボ発光部23aの両側のみを
残してその大部分を覆うので、ストロボ装置からの光は
光量制限部43cの両側を通ってしか前方に射出され
ず、ストロボ光の光量が制限される。したがって、この
構成により、近接撮影時の露出過剰状態を回避できる。
この実施形態では、近接視野枠43bに近接撮影時のタ
ーゲットとなるターゲットマーク45が設けられる。こ
のターゲットマーク45は、近接撮影時の撮影画面範囲
の中央部分を撮影者に示すものである。
【0024】図14は、完成したレンズ付きフィルムユ
ニット1の外観とその包装形態の一例を示す斜視図であ
る。図に示すように、このレンズ付きフィルムユニット
1においては、切換つまみ33cの頂部がユニット全体
の中で最も前方に突出している。図14に示す包装形態
では、レンズ付きフィルムユニット1はガゼット袋50
に収められる。ガゼット袋50は長さ方向の一端が平坦
な接着部50aにより閉じられ、他端が開放された状態
で、開放端からユニット1を挿入して、その端を接着部
50aと同様な形状に閉じて、包装形態にする。この包
装形態では、レンズ付きフィルムユニット1の前方に最
も突出する切換つまみ33cの形が、ガゼット袋50の
包装材料の変形として表れるので、包装の品質が損なわ
れる。ここで説明する実施形態では、切換つまみ33c
の頂部がユニットの最も前方に突出する部分であるが、
撮影レンズのピント設定位置切換機構を持たないレンズ
フィルムユニットにおいては、撮影レンズまわりの環状
隆起部が最も前方に突出する部分となる。この問題に対
処するため、レンズ付きフィルムユニット1の前面を比
較的剛性のあるカバー紙51で覆って、ガゼット袋50
に収納する包装方法が採用されている。図15は、レン
ズ付きフィルムユニット1の他の包装形態を示すもの
で、この包装形態は、ボール紙により形成された包装箱
52が使用され、この包装箱52にユニット1が収納さ
れる。図16(a)、(b)に、切換部材33に設けられる切
換つまみ33cの形状の一例を示す。この形状では、外
観をよくする観点から、幅方向に延びる突条53を長さ
方向に並列に複数個形成している。突条53は、図16
(b)に示すように、頂部が尖った形状である。このよう
な形状の切換つまみ33cがユニット1の最前方に突出
した構造の場合、図14又は図15に示す包装形態で包
装を行うと、ユニット1の輸送中に該ユニットに加わる
振動により突条53の頂部がカバー紙51又は包装箱5
2により擦れ、摩耗を生じる。同様な問題は、撮影レン
ズのピント設定位置切換機構を持たないレンズフィルム
ユニットにおいても、例えば、撮影レンズまわりの環状
隆起部が最も前方に突出する部分となるような構造と
し、その部分に突条のようなデザイン的装飾部を形成し
たレンズ付きフィルムユニットにおいても経験される。
ニット1の外観とその包装形態の一例を示す斜視図であ
る。図に示すように、このレンズ付きフィルムユニット
1においては、切換つまみ33cの頂部がユニット全体
の中で最も前方に突出している。図14に示す包装形態
では、レンズ付きフィルムユニット1はガゼット袋50
に収められる。ガゼット袋50は長さ方向の一端が平坦
な接着部50aにより閉じられ、他端が開放された状態
で、開放端からユニット1を挿入して、その端を接着部
50aと同様な形状に閉じて、包装形態にする。この包
装形態では、レンズ付きフィルムユニット1の前方に最
も突出する切換つまみ33cの形が、ガゼット袋50の
包装材料の変形として表れるので、包装の品質が損なわ
れる。ここで説明する実施形態では、切換つまみ33c
の頂部がユニットの最も前方に突出する部分であるが、
撮影レンズのピント設定位置切換機構を持たないレンズ
フィルムユニットにおいては、撮影レンズまわりの環状
隆起部が最も前方に突出する部分となる。この問題に対
処するため、レンズ付きフィルムユニット1の前面を比
較的剛性のあるカバー紙51で覆って、ガゼット袋50
に収納する包装方法が採用されている。図15は、レン
ズ付きフィルムユニット1の他の包装形態を示すもの
で、この包装形態は、ボール紙により形成された包装箱
52が使用され、この包装箱52にユニット1が収納さ
れる。図16(a)、(b)に、切換部材33に設けられる切
換つまみ33cの形状の一例を示す。この形状では、外
観をよくする観点から、幅方向に延びる突条53を長さ
方向に並列に複数個形成している。突条53は、図16
(b)に示すように、頂部が尖った形状である。このよう
な形状の切換つまみ33cがユニット1の最前方に突出
した構造の場合、図14又は図15に示す包装形態で包
装を行うと、ユニット1の輸送中に該ユニットに加わる
振動により突条53の頂部がカバー紙51又は包装箱5
2により擦れ、摩耗を生じる。同様な問題は、撮影レン
ズのピント設定位置切換機構を持たないレンズフィルム
ユニットにおいても、例えば、撮影レンズまわりの環状
隆起部が最も前方に突出する部分となるような構造と
し、その部分に突条のようなデザイン的装飾部を形成し
たレンズ付きフィルムユニットにおいても経験される。
【0025】図17は、これらの問題に対する解決手段
を示すもので、図17(a)、(b)に示す例では、切換つま
み33cの長さ方向中央部に幅方向に延びる隆起部54
が設けられ、その隆起部54の頂面に平坦部54aが形
成される。この平坦部54aは、巾が少なくとも0.5mm
である。切換つまみ33cの最も前方に突出する部分に
このような平坦部54aを形成することにより、切換つ
まみ33cの頂部の摩耗を防止することができる。図1
7(c)、(d)は他の例を示すもので、この例では、切換つ
まみ33cは、図16に示す例におけると同様に、頂面
に複数の突条53を有する。しかし、この例において
は、図16の例とは異なり、切換つまみ33cの長さ方
向中央部に比較的広幅の平坦部55が形成される。平坦
部55の中央部には、ほぼ矩形形状の凹部55aが形成
される。この凹部55aは、切換つまみ33cの成形後
の冷却時における収縮歪み又はひけを防止するのに有効
である。この例においても、凹部55aの両側の各部分
の巾を少なくとも0.5mmとすることにより、包装材料と
の摩擦による切換つまみ33cの頂部の摩耗を防止する
ことができる。
を示すもので、図17(a)、(b)に示す例では、切換つま
み33cの長さ方向中央部に幅方向に延びる隆起部54
が設けられ、その隆起部54の頂面に平坦部54aが形
成される。この平坦部54aは、巾が少なくとも0.5mm
である。切換つまみ33cの最も前方に突出する部分に
このような平坦部54aを形成することにより、切換つ
まみ33cの頂部の摩耗を防止することができる。図1
7(c)、(d)は他の例を示すもので、この例では、切換つ
まみ33cは、図16に示す例におけると同様に、頂面
に複数の突条53を有する。しかし、この例において
は、図16の例とは異なり、切換つまみ33cの長さ方
向中央部に比較的広幅の平坦部55が形成される。平坦
部55の中央部には、ほぼ矩形形状の凹部55aが形成
される。この凹部55aは、切換つまみ33cの成形後
の冷却時における収縮歪み又はひけを防止するのに有効
である。この例においても、凹部55aの両側の各部分
の巾を少なくとも0.5mmとすることにより、包装材料と
の摩擦による切換つまみ33cの頂部の摩耗を防止する
ことができる。
【図1】 本発明を実施したレンズ付きフィルムユニッ
トの全体を示す分解斜視図である。
トの全体を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの水
平断面図である。
平断面図である。
【図3】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの垂
直断面図である。
直断面図である。
【図4】 図1に示すレンズ付きフィルムユニットの近
接撮影状態における正面図である。
接撮影状態における正面図である。
【図5】 本発明の一実施形態における撮影レンズのピ
ント設定位置切換機構における切換部材の配置を示す分
解斜視図である。
ント設定位置切換機構における切換部材の配置を示す分
解斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態における撮影レンズのピ
ント設定位置切換機構を示す分解斜視図である。
ント設定位置切換機構を示す分解斜視図である。
【図7】 本発明の一実施形態における撮影レンズの支
持機構を示す拡大断面図である。
持機構を示す拡大断面図である。
【図8】 レンズ押さえのためのコイルスプリングの取
り付け構造を示すために外カバーを裏側からみた斜視図
である。
り付け構造を示すために外カバーを裏側からみた斜視図
である。
【図9】 撮影レンズのピント設定位置切換機構におけ
るカム機構を示す展開図である。
るカム機構を示す展開図である。
【図10】本発明の実施形態における撮影レンズのピン
ト設定位置切換機構を示す正面図である。
ト設定位置切換機構を示す正面図である。
【図11】本発明の実施形態における撮影レンズのピン
ト設定位置切換機構における従動ピンの動きを示す概略
図である。
ト設定位置切換機構における従動ピンの動きを示す概略
図である。
【図12】撮影レンズのピント設定位置切換機構の組立
時の状態を示す斜視図である。
時の状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態におけるファインダー機
構を示す水平断面図である。
構を示す水平断面図である。
【図14】本発明の一実施形態によるレンズ付きフィル
ムユニットの外観と包装形態を示す斜視図である。
ムユニットの外観と包装形態を示す斜視図である。
【図15】他の包装形態を示す図14と同様な斜視図で
ある。
ある。
【図16】撮影レンズのピント設定位置切換機構におけ
る切換つまみの形状の一例を示すもので、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
る切換つまみの形状の一例を示すもので、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【図17】摩耗防止効果を持つ切換つまみの例を示すも
ので、(a)はその第一の例の平面図、(b)は断面図、(c)
は第二の例の平面図、(d)は断面図である。
ので、(a)はその第一の例の平面図、(b)は断面図、(c)
は第二の例の平面図、(d)は断面図である。
3・・・ユニット本体、3a・・・本体部、3b・・・
前カバー、3c・・・裏蓋、5・・・パトローネ室、7
・・・フィルムロール室、9・・・露光開口、11・・
・フィルムパトローネ、13・・・レンズホルダー、1
3a・・・レンズ保持筒、17・・・レンズ保持枠、1
9・・・撮影レンズ、21・・・第1絞り、25・・・
ファインダー対物レンズ、32・・・反射ミラー、33
・・・切換部材、33a・・・開口、33b・・・レン
ズ駆動ピン、33e・・・第2絞り、35・・・カム
面、43b・・・近接視野枠、43c・・・光量制限
部、47・・・表示部材、
前カバー、3c・・・裏蓋、5・・・パトローネ室、7
・・・フィルムロール室、9・・・露光開口、11・・
・フィルムパトローネ、13・・・レンズホルダー、1
3a・・・レンズ保持筒、17・・・レンズ保持枠、1
9・・・撮影レンズ、21・・・第1絞り、25・・・
ファインダー対物レンズ、32・・・反射ミラー、33
・・・切換部材、33a・・・開口、33b・・・レン
ズ駆動ピン、33e・・・第2絞り、35・・・カム
面、43b・・・近接視野枠、43c・・・光量制限
部、47・・・表示部材、
Claims (3)
- 【請求項1】 固定焦点距離の撮影レンズを備え、ユニ
ット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、前記
ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回
転自在なスプール軸を有するパトローネを収納するため
のパトローネ収納室と、前記パトローネから引き出して
形成した未露光写真フィルムのロールを収納するための
フィルムロール収納室とが形成され、製造時にパトロー
ネと該パトローネから引き出された未露光写真フィルム
のロールがそれぞれ前記パトローネ収納室と前記フィル
ムロール収納室に予め装填されており、撮影ごとに前記
スプール軸を回転させて露光済みの写真フィルムをパト
ローネに巻き込むようにしたレンズ付きフィルムユニッ
トであって、 ユニットは、前記ユニット本体の少なくとも前面が比較
的剛性のある包装材に面する形態で包装されており、 前記撮影レンズのピント設定位置を、予め定められた通
常撮影位置と近接撮影位置の間で切り換える切換部材を
備え、 前記切換部材は、前記ユニット本体の前面に設けられた
外カバーの裏側に配置され、前記切換部材には切換つま
みが設けられ、該切換つまみが外カバーに形成したスロ
ットから外側に突出し、指での操作が可能になってお
り、ユニットの前面では、前記切換つまみの前面がユニ
ットの他の部分に比べて最も前方に位置する形状であ
り、前記切換つまみの前面の頂部には少なくとも0.5mm
の巾の平坦部が形成されたことを特徴とするレンズ付き
フィルムユニット。 - 【請求項2】 固定焦点距離の撮影レンズを備え、ユニ
ット本体にシャッタを含む撮影機構が組み込まれ、前記
ユニット本体内には、写真フィルムの一端を係止した回
転自在なスプール軸を有するパトローネを収納するため
のパトローネ収納室と、前記パトローネから引き出して
形成した未露光写真フィルムのロールを収納するための
フィルムロール収納室とが形成され、製造時にパトロー
ネと該パトローネから引き出された未露光写真フィルム
のロールがそれぞれ前記パトローネ収納室と前記フィル
ムロール収納室に予め装填されており、撮影ごとに前記
スプール軸を回転させて露光済みの写真フィルムをパト
ローネに巻き込むようにしたレンズ付きフィルムユニッ
トであって、 ユニットは、前記ユニット本体の少なくとも前面が比較
的剛性のある包装材に面する形態で包装されており、 前記ユニット本体の前面において最も前方に位置する部
分の前側頂部には、少なくとも0.5mmの巾の平坦部が形
成されたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニッ
ト。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれか1項に
記載したレンズ付きフィルムユニットであって、前記平
坦部には凹部が形成され、前記凹部の両側のそれぞれに
平坦縁部が形成され、該平坦縁部の巾が少なくとも0.5m
mであることを特徴とするレンズ付きフィルムユニッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11169418A JP2000356840A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | レンズ付きフィルムユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11169418A JP2000356840A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | レンズ付きフィルムユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000356840A true JP2000356840A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15886237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11169418A Pending JP2000356840A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | レンズ付きフィルムユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000356840A (ja) |
-
1999
- 1999-06-16 JP JP11169418A patent/JP2000356840A/ja active Pending
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