JPH11194398A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH11194398A
JPH11194398A JP36038897A JP36038897A JPH11194398A JP H11194398 A JPH11194398 A JP H11194398A JP 36038897 A JP36038897 A JP 36038897A JP 36038897 A JP36038897 A JP 36038897A JP H11194398 A JPH11194398 A JP H11194398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front cover
elastomer
hood
lens
hard plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36038897A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Negishi
賢治 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP36038897A priority Critical patent/JPH11194398A/ja
Publication of JPH11194398A publication Critical patent/JPH11194398A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Viewfinders (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成によりファインダーの視野枠を一層
鮮明にするとともに、フレアを効果的に防止するとがで
きるカメラを提供する。 【解決手段】レンズ付きフイルムユニット10の前面を
包囲する前カバー20をエラストマーと透明な硬質プラ
スチックの2色成形による樹脂板を用いて形成し、この
前カバー20の外層を成すエラストマーによって撮影レ
ンズ窓48の周囲にフード49を一体成形する。更に、
前記エラストマーによってファインダー窓50部に視野
を規定する視野枠51を一体的に形成する。フード49
の形態は、円形に限らず、上下部を水平に形成したもの
でもよいし、上下左右が直線的な角形のフードでもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに係り、特
に、フイルム交換が実質的に不可能な構造によって写真
フイルムが内蔵され、撮影レンズやシャッター手段等の
撮影機構を組み込んだレンズ付きフイルムユニットに好
適な前カバー(外装体)の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】未露光の写真フイルムが予め装填され、
撮影レンズやシャッター機構等の露光手段を具備したレ
ンズ付きフイルムユニットは、安価で簡便なカメラとし
て一般に広く知られている。かつてこの種のレンズ付き
フイルムユニットのファインダーは前カバーに形成され
た開口(素通し枠)を透視する枠ファインダーが多かっ
たが、近年、ファインダー性能を向上させるため、逆ガ
リレオ式ファインダーを組み込んだものが主流となって
きた。
【0003】また、実開平5−64839号公報には、
撮影光学系に入射する不要光の光量を低減するために、
撮影レンズと画面枠の間に介在する遮光筒の内面に不要
光を遮る絞り部材を設けるとともに、該遮光筒の内面を
10〜25μmの粗さを有するマット面とする技術が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レンズ付きフイルムユニットでは、視野枠は、前カバー
の内側に収納される本体ユニットに設けられるか、或い
は非透明硬質プラスチックから成る前カバーに形成され
た開口(ファインダー窓)よって規定されていたので、
撮影者の目の位置(アイポイント)から視野枠までの距
離が比較的短く、枠がボケて見えるという欠点があっ
た。
【0005】一方、上記公報に示された技術は、撮影レ
ンズの後方の光通路において不要光の光量を低減するも
のであり、撮影レンズに入射する不要光自体を未然に遮
るには不十分であり、十分なフレア防止効果が得られな
いという欠点がある。本発明はこのような事情に鑑みて
成されたもので、簡易な構成によりファインダーの視野
枠を一層鮮明にすることができるカメラを提供すること
を目的とする。また、本発明の他の目的は、効果的なフ
レア防止を実現するとともに、カメラの小型化及び低コ
スト化を図ることができるカメラを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るカメラは、外層がエラスト
マー、内層が透明な硬質プラスチックから成る2色成形
された樹脂板を用いて、カメラ本体の前面部を包囲する
前カバーが形成され、該前カバーの外層を成すエラスト
マーによってファインダーの視野を規定する視野枠が形
成されていることを特徴としている。
【0007】本発明によれば、前カバーの透明硬質プラ
スチックの外側に配置されるエラストマーによって視野
枠を形成しており、このエラストマーから成る枠がファ
インダー性能に係る視野領域を規定している。撮影者が
カメラのファインダーを覗き込んだとき、該視野枠で画
成される領域がファインダーの視野として観察される。
本発明における視野枠は前カバーの硬質プラスチックの
更に外側に形成されており、撮影者の視点からの距離が
より遠くなるので、視野枠を一層鮮明にすることができ
る。
【0008】また、前記目的を達成するために請求項2
記載の発明に係るカメラは、外層がエラストマー、内層
が透明な硬質プラスチックから成る2色成形された樹脂
板を用いて、カメラ本体の前面部を包囲する前カバーが
形成され、該前カバーの外層を成すエラストマーによっ
て画角外から撮影レンズに入射する光線を遮る不要光遮
蔽部が形成されていることを特徴としている。
【0009】本発明によれば、前カバーの透明硬質プラ
スチックの外側に配置されるエラストマーによって、撮
影レンズの前方に不要光遮蔽部を構成している。撮影レ
ンズの画角外から入射する光線はフレアの原因となるた
め、前記不要光遮蔽部によってかかる不要光の侵入を防
止している。特に、本発明の不要光遮蔽部は、前カバー
の硬質プラスチックの更に外側に形成されることにな
り、撮影レンズからの距離が遠くなるので、画角外入射
光を十分に遮ることができ、フレアを効果的に防止でき
る。
【0010】請求項3に記載した発明は、前記不要光遮
蔽部の具体的な形態として、前カバーの撮影レンズ窓の
周囲を包囲するフードを設けたものであり、特に、該フ
ードは上下が水平、左右が外側に膨らむ曲線形状に形成
されていることを特徴としている。また、請求項4に記
載した発明は、前記フードに代えて、上下が水平、左右
が垂直な角型形状のフードを設けたことを特徴としてい
る。
【0011】このようにフードの上下部を水平に形成し
たことにより、太陽光や室内照明光のように上方から入
射する画角外不要光や、床面で反射して下方から入射す
る画角外不要光を効果的に遮断することができる。特
に、撮影によって取得する写真は四辺形状であるかこと
から、かかる形状にあわせてフードも角形にすることが
一層好ましい。
【0012】請求項5に記載した発明は、請求項1又は
2に記載の発明に係るカメラにおいて、更に、前カバー
の内層を成す透明な硬質プラスチックによってファイン
ダー窓及び撮影レンズ窓を水密に覆ったことを特徴とし
ている。本発明に係るカメラの前カバーは透明プラスチ
ック(内層)とエラストマー(外層)の2色成形樹脂板
で形成されているため、撮影レンズ窓やファインダー窓
など、従来においては単に開口が形成され、撮影レンズ
やファインダーレンズが露出していた部分を内層の透明
硬質プラスチックによって水密に覆うことができる。従
って、本発明は防塵及び防水型のカメラへの適用が可能
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係るカメラの好ましい実施の形態について詳説する。図
1は本発明が適用されたレンズ付きフイルムユニットの
分解斜視図である。レンズ付きフイルムユニット10
は、写真フイルム12が収納される本体部14、撮影機
構16、ストロボ装置18、更に、これらを前後から覆
う前カバー20及び後カバー22等から構成される。
【0014】本体部14の中央には、露光開口たるアパ
ーチャ24が形成され、その両端にはカートリッジ室2
6及びフイルムロール室28が形成されている。カート
リッジ室26には写真フイルム12のカートリッジ30
が収納され、フイルムロール室28には前記カートリッ
ジ30から引き出された写真フイルム12をロール上に
丸めたフイルムロール32が収納される。
【0015】写真フイルム12及びカートリッジ30
は、例えば、「Advanced Photo System 」に対応したも
のが用いられる。尚、写真フイルムの形態はこれに限ら
ず、135フイルム等、種々の形態が可能である。カー
トリッジ30とフイルムロール32とをそれぞれカート
リッジ室26、フイルムロール室28に挿入した後、背
後に後カバー22を被せるとともに、カートリッジ室2
6とフイルムロール室28の底部をそれぞれ底蓋部材3
4、36によって包囲することで写真フイルム12が本
体部14に光密に収納される。
【0016】カートリッジ室26の上部には、カートリ
ッジ30のスプール30Aを回動させるスプールギヤ3
8が設けられており、1コマ撮影毎に該スプールギヤ3
8を回転させることで、撮影済みの写真フイルム12を
カートリッジ30内に巻き上げることができる。尚、図
1中符号14A、及び14Bは、本体部14と前カバー
20とを組み付けるための位置決め用のピンである。前
カバー20の内側には、これらピン14A、14Bに対
応する凹部(図1中不図示)が形成されており、各ピン
14A、14Bをそれぞれ対応する凹部に嵌合させるこ
とにより、本体部14と前カバー20が位置決めされ
る。
【0017】撮影機構16は、撮影レンズ40、ファイ
ンダーレンズ42、シャッター装置44、及び撮影枚数
表示板46等から成り、前記本体部14に組み付けられ
る。尚、このレンズ付きフイルムユニット10には逆ガ
リレオ式ファインダーが組み込まれており、符号42で
示したファインダーレンズ42は逆ガリレオ式ファイン
ダーの対物レンズに相当する。
【0018】レンズ付きフイルムユニット10の外装体
となる前カバー20は、非透明なエラストマーから成る
外層と、透明な硬質プラスチックから成る内層との2色
成形により形成された樹脂板により構成される。ここに
エラストマーとは、射出成形可能な弾性体の総称をい
う。前カバー20の外面側を構成するエラストマーは、
ゴム状弾性を有する高分子物質であり、例えば、ゴム
類、熱可塑性エラストマー、弾性繊維、弾性発砲体等が
挙げられる。特に、本実施の形態に利用されるエラスト
マーは、硬度がJIS Aスケールにおいて5〜95の
範囲のもの、更に好ましくは30〜60の範囲のものが
選択され、具体的には、スーパートリブレン(商品名:
新興化成株式会社)やコスモゲル(商品名:株式会社コ
スモ計器)等を用いることができる。
【0019】一方、前カバー20の内層を構成する硬質
プラスチックは、例えば、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート等が用いられる。一次
樹脂として透明な硬質プラスチックを用い、二次樹脂と
してエラストマーを用いた2層構造の樹脂板は、インサ
ート式、回転式、又は可動側スライド式等の射出方法に
より2色成形される。
【0020】前カバー20の正面中央部には撮影レンズ
窓48が形成され、その上方にはファインダー窓50、
更にその右側にはストロボ窓52が形成されている。こ
れらの各窓部(48、50、52)は、外層のエラスト
マーが形成されず、内層の透明な硬質プラスチックが露
出している。これにより、撮影レンズ部、ファインダー
部及びストロボ発光部の光透過性が確保されるととも
に、各窓部(48、50、52)が透明硬質プラスチッ
クによって水密に覆われる。
【0021】そして、前カバー20の撮影レンズ窓48
には、外層のエラストマーによってフード(不要光遮蔽
部に相当)49が一体成形され、前記ファインダー窓5
0には、外層のエラストマーによって視野枠51が形成
される。尚、かかるフード49及び視野枠51の構造に
ついては更に後述する(図2)。また、前カバー20の
上部に設けられたフイルムカウンター窓54も外層のエ
ラストマーが形成されず、内層の透明硬質プラスチック
が露出することによって、該フイルムカンウンター窓5
4の部分が光透過性を有しつつ水密に覆われる。フイル
ムカウンター窓54の下方には、前記撮影枚数表示板4
6が配置されており、写真フイルム12の巻き上げに連
動して回転する撮影枚数表示板46の表示を、このフイ
ルムカウンター窓54から確認することができるように
なっている。
【0022】かかるフイルムカウンター窓54部は、前
カバー20の内層の硬質プラスチックによってレンズが
一体成形され、このレンズの作用によってフイルムカン
ターの表示が拡大され、枚数表示が見やすくなってい
る。前カバー20の正面左上隅部にはシャッター装置4
4を作動させるレリーズボタン56が外層を成すエラス
トマーと一体に形成される。このレリーズボタン56に
対応する部分は内層の硬質プラスチックが形成されず、
外層のエラストマーだけで構成される。これにより、エ
ラストマーの弾性を利用してシャッターボタン56の押
圧操作が可能となり、シャッターボタン56の周囲も水
密構造となる。尚、図1では、レリーズボタン56は前
カバー20の前面部に設けられているが、レリーズボタ
ン56は前カバー20の上面部に設けてもよい。
【0023】前カバー20の正面右下隅部にはストロボ
装置18の充電を開始させるストロボ充電ボタン58が
外層のエラストマーと一体に形成される。このストロボ
充電ボタン58に対応する部分も、上述のシャッターボ
タン56に対応する部分と同様に、内層の硬質プラスチ
ックが形成されず、外層のエラストマーだけで構成され
る。これにより、エラストマーの弾性を利用してストロ
ボ充電ボタン58の押圧操作が可能となり、ストロボ充
電ボタン58の周囲も水密構造にすることができる。
【0024】前カバー20の上部左側には、巻上ノブ6
0が取り付けられる開口部62が形成される。巻上ノブ
60の下面には係合軸64が一体に形成されており、前
記開口部62に巻上ノブ60が挿入されることにより、
前記係合軸64がスプールギヤ38に係合される。これ
により、巻上ノブ60を回動させると、カートリッジ3
0のスプール30Aも一体に回転し、写真フイルム12
がカートリッジ30内に巻き上げられる。
【0025】前カバー20がエラストマーと透明硬質プ
ラスチックの2色成形から成る樹脂板で構成されるのに
対し、後カバー22は不透明な硬質プラスチックで構成
される。後カバー22は、本体部14に装填された写真
フイルム12を光密に包囲する機能を有するとともに、
該後カバー22にはファインダーの覗き窓66が設けら
れる。この覗き窓66の内側には透明なプラスチック板
68(又は接眼レンズ)がインサート成型、接着、或い
は熱カシメ等の手法によって固着され、覗き窓66周辺
が水密に覆われる。
【0026】図2は図1に示した前カバー20のA−A
線に沿う断面図である。撮影レンズ40、及びファイン
ダーレンズ(対物レンズ)42は、前カバー20の内側
に収納されており、各レンズ40、42の前面は前カバ
ー20の内層を成す透明硬質プラスチック70によって
水密に覆われる。撮影レンズ窓48の周囲には外層のエ
ラストマー72によってフード49が形成される。フー
ド49は透明硬質プラスチック70の表面から突出して
おり、このフード49によって画角外から撮影系に入射
する不要光を遮り、フレアを防止する。
【0027】また、ファインダー窓50の周囲には外層
のエラストマー72によって視野枠51が形成される。
この視野枠51は、透明硬質プラスチック70の表面か
ら突出した状態で設けられており、この視野枠51の内
側の上下左右4辺で画成される領域がファインダーの視
野を規定する。図3には、前カバー20と後カバー22
との接合部の構造が示されている。同図に示したよう
に、前カバー20の後端縁部(後カバー22との連結
部)は、内層の硬質プラスチック70が形成されず、全
周にわたってエラストマー72のみによって段差状の連
結凸部74が形成される。
【0028】これに対して、後カバー22の縁部(前カ
バー20との連結部)は、前カバー20の連結凸部74
が嵌合される溝部76が形成されている。そして、この
溝部76に前カバー20の連結凸部74が嵌合されるこ
とにより、柔軟なエラストマー72が溝部76の壁に密
着し、接合部がシールされる。次に、巻上ノブの組付部
周辺の防水構造について説明する。
【0029】図4は、巻上ノブ60の防水構造の一例を
示す断面図である。巻上ノブ60の防水にはOリング
等、周知のシール手段を用いてもよいが、図4に示した
ように前カバー20を構成するエラストマー72をシー
ル手段として利用することが好ましい。即ち、巻上ノブ
60を取り付ける為の開口部62には、透明硬質プラス
チックにより円筒状の支持台78が形成される。この支
持台78の下端は周方向について部分的に通路穴80を
有し、射出成形の工程において該通路穴80を介して2
次樹脂たるエラストマー72が支持台78の内側に流入
して支持台78の内周部にエラストマーによるシール部
82が形成される。尚、このエラストマーで形成された
シール部82の上面縁部は所定の曲率RでR面が形成さ
れている。
【0030】巻上ノブ60の係合軸64が開口部62に
差し込まれると、エラストマーのシール部82が係合軸
64の外周面と密着し、巻上ノブ60の軸着部分を水密
に保持するように構成される。また、この巻上ノブ60
の係合軸64の周面には楔状の爪84が形成されてお
り、巻上ノブ60の差し込みの際、爪84の斜辺部と開
口部62の縁との作用によって係合軸64の外壁が内側
に変形され、爪84の後端が開口部62を通過すると係
合軸64の外壁の変形が元に戻って、爪84の後端が開
口径よりも広がる。こうして、巻上ノブ60が差し込ま
れた後は、爪84によって巻上ノブ60の引き抜きが阻
止され、一旦組み付けられた巻上ノブ60は容易に取り
外せないような構造になっている。
【0031】次に、上記の如く構成されたレンズ付きフ
イルムユニットの作用について説明する。本実施の形態
に係るレンズ付きフイルムユニット10は、エラストマ
ーの外層と硬質プラスチックの内層との2色成形された
樹脂板で前カバー20が形成され、この前カバー20に
対して硬質プラスチックで成形された後カバー22が嵌
合構造によって水密に接合されているので、接合部から
水や塵埃が内部に侵入することがない。従って、これら
が原因となる動作不良や故障を防止することができる。
【0032】また、撮影レンズ窓48、ファインダー窓
50、ストロボ窓52、及びフイルムカウンター窓54
については、外層のエラストマーを配置しないことで内
層の透明硬質プラスチック70が露出し、各窓部の光透
過性を確保しつつ防水が図られる。特に、撮影レンズ窓
48の周囲にエラストマー72でフード49を形成した
ので、該フード49よって撮影レンズ12に対して画角
外から入射する不要な光線を遮ることができ、フレアを
防止することができる。
【0033】2色成形された樹脂板を用いた前カバー2
0において、その外層を成すエラストマー72でフード
49を一体的に形成したことの技術的な利点を更に説明
すると、仮に従来の射出成形によって製作される前カバ
ー(非透明硬質プラスチックから成る前カバー)にフー
ドを設けた場合には、撮影レンズとフードとの距離が短
く、画角外不要光を十分に遮ることができないという欠
点がある。そして、十分なフレア防止効果を得るには、
大きなフードを形成したり、前カバー自体を肉厚に形成
してフードと撮影レンズとの距離を大きくしなければな
らず、携帯性やコスト等の観点から不都合がある。
【0034】これに対して、本実施の形態ではフード4
9が前カバー20の硬質プラスチック70の更に外側に
形成されることになり、その分、必然的にフード49が
撮影レンズ40から離れた場所に設けられる。従って、
撮影レンズ40の手前においてフード49が画角外入射
光を十分に遮ることができ、フレアを効果的に防止でき
る。
【0035】また、本実施の形態に係るレンズ付きフイ
ルムユニット10は、2色成形された樹脂板を用いた前
カバー20において、その外層を成すエラストマー72
で視野枠51を形成したので、上述のフード49と同様
に視野枠51が撮影者のアイポイントから遠く離れた位
置に設けられる。従って、撮影者がファインダーの覗き
窓66を覗いたとき、この視野枠51を鮮明に見て取る
ことができる。
【0036】更に、図2に示したようにフード49及び
視野枠51によって撮影レンズ窓48及びファインダー
窓50の周囲に柔軟なエラストマー72による突起部が
構成されることになり、この突起部によって各窓48、
50に露出する透明な硬質プラスチックの表面に傷が付
くのを防ぐことができるという利点もある。また、図1
に示したレンズ付きフイルムユニット10は、共にレン
ズ付きフイルムユニットを構成する機能部品として役割
を有する前カバー20と後カバー22によって直接防水
構造を成すようにしたので、従来のような別体の外ケー
スが不要となり、小型化を図ることができるとともに、
部品の削減、並びに低コスト化を達成することができ
る。
【0037】更に、前カバー20のうち、撮影レンズ部
などの光透過性を要する部分を除く殆どの外表面はエラ
ストマーで包囲され、撮影者が該レンズ付きフイルムユ
ニットを把持するグリップ部も柔軟なエラストマーで覆
われることになり、グリップ部が滑りにくく、ホールド
感に優れるという利点がある。また、万一、このレンズ
付きフイルムユニット10を落下させた場合にも、エラ
ストマーによって衝撃が緩和され、破損や動作不良等を
防止することができる。
【0038】上記実施の形態では、撮影レンズ窓48に
形成する不要光遮蔽部の形態として円形のフード49を
例に説明したが、フードの形態はこれに限らず、図5に
示すように、フード49の上下49A、49Bを水平に
形成し、左右部49C、49Dを外側に広がる円弧状に
形成したものでもよいし、図6に示したように、フード
49の左右部49C、49Dも直線状に形成した角形の
フードでもよい。
【0039】図1に示した円形のフード49に代えて、
図5及び図6に示した形態のフード49を設けることに
より、上下方向からの不要光の入射を効果的に遮ること
ができる。また、上記実施の形態では、レンズ付きフイ
ルムユニットの機能部品たる前カバー20にフード49
及び視野枠51を形成する場合を説明したが、本発明
は、レンズ付きフイルムユニットに限らず、一般的なカ
メラに広く適用することができる。
【0040】更に、本発明は、撮影機能を備えたカメラ
ユニットの外側を水密に包囲する防水ケースにも適用す
ることができる。即ち、防水ケースの前側のカバー(外
前カバー)を外側がエラストマー、内側が透明硬質プラ
スチックから成る2色成形された樹脂板で構成し、該外
前カバーの撮影レンズ窓部に外層エラストマーによって
フードを一体成形してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
によれば、前カバーを構成する透明硬質プラスチックの
外側に配置されるエラストマーによって視野枠を形成し
たので、アイポイントからより遠い位置に視野枠を設け
ることができ、視野枠を一層鮮明にできる。
【0042】また、本発明に係るカメラによれば、透明
硬質プラスチックとエラストマーとの2色成形から成る
樹脂板を用いた前カバーにおいて、その外層を成すエラ
ストマーによって撮影レンズの前方に不要光遮蔽部を構
成したので、撮影レンズからより遠い位置に、かかる不
要光遮蔽部を設けることができ、画角外入射光を十分に
遮ることができる。これにより、フレアを効果的に防止
できる。
【0043】更に、かかる視野枠や不要光遮蔽部は樹脂
成形によって容易に形成するととができるので、低コス
ト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るレンズ付きフイルム
ユニットの分解斜視図
【図2】図1に示した前カバーのA−A線に沿う断面図
【図3】前カバーと後カバーとの接合部の構造を示す要
部断面図
【図4】巻上ノブの組付部周辺の防水構造の一例を示す
断面図
【図5】撮影レンズ窓部に形成するフードの他の形態例
を示す斜視図
【図6】撮影レンズ窓部に形成するフードの他の形態例
を示す斜視図
【符号の説明】
10…レンズ付きフイルムユニット 12…写真フイルム 14…本体部 16…撮影機構 18…ストロボ装置 20…前カバー 22…後カバー 48…撮影レンズ窓 49…フード(不要光遮蔽部) 50…ファインダー窓 51…視野枠 52…ストロボ窓 70…透明硬質プラスチック 72…エラストマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 3/00 575 G03C 3/00 575D 575C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層がエラストマー、内層が透明な硬質
    プラスチックから成る2色成形された樹脂板を用いて、
    カメラ本体の前面部を包囲する前カバーが形成され、該
    前カバーの外層を成すエラストマーによってファインダ
    ーの視野を規定する視野枠が形成されていることを特徴
    とするカメラ。
  2. 【請求項2】 外層がエラストマー、内層が透明な硬質
    プラスチックから成る2色成形された樹脂板を用いて、
    カメラ本体の前面部を包囲する前カバーが形成され、該
    前カバーの外層を成すエラストマーによって画角外から
    撮影レンズに入射する光線を遮る不要光遮蔽部が形成さ
    れていることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記前カバーには前記不要光遮蔽部とし
    て該前カバーの撮影レンズ窓の周囲を包囲するフードが
    設けられ、該フードは上下が水平、左右が外側に膨らむ
    曲線形状に形成されていることを特徴とする請求項2記
    載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記前カバーには前記不要光遮蔽部とし
    て該前カバーの撮影レンズ窓の周囲を包囲するフードが
    形成され、該フードは上下が水平、左右が垂直な角形状
    に形成されていることを特徴とする請求項2記載のカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記前カバーは内層の透明な硬質プラス
    チックによってファインダー窓及び撮影レンズ窓が水密
    に覆われていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    カメラ。
JP36038897A 1997-12-26 1997-12-26 カメラ Pending JPH11194398A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36038897A JPH11194398A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36038897A JPH11194398A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11194398A true JPH11194398A (ja) 1999-07-21

Family

ID=18469200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36038897A Pending JPH11194398A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11194398A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6655858B1 (en) 2002-06-06 2003-12-02 Eastman Kodak Company Camera with cover attachment movable to actuate operational device
WO2006114963A1 (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Autonetworks Technologies, Ltd. カメラカバー
JP2008191174A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Nidec Copal Corp カメラ用フォーカルプレンシャッタ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6655858B1 (en) 2002-06-06 2003-12-02 Eastman Kodak Company Camera with cover attachment movable to actuate operational device
WO2006114963A1 (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Autonetworks Technologies, Ltd. カメラカバー
JP2006323334A (ja) * 2005-04-20 2006-11-30 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk カメラカバー
US7813639B2 (en) 2005-04-20 2010-10-12 Autonetworks Technologies, Ltd. Camera cover
JP2008191174A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Nidec Copal Corp カメラ用フォーカルプレンシャッタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4882600A (en) Underwater disposable single-use camera
US6516145B2 (en) Waterproof type lens-equipped film unit and method of assembling the same
US5126772A (en) Pressure-compensation shutter release device for underwater camera
US7072125B2 (en) Lens holder and lens-fitted photographic film unit
US5508766A (en) Underwater camera unit with cantilevered shutter release device
US5285228A (en) Photographic film package with anti-reflection substance for viewfinder
US5729769A (en) Water-resistant camera
JPH11194398A (ja) カメラ
JPH11194414A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH11194415A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3832794B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3976296B2 (ja) 防水型レンズ付きフイルムユニット
US5710946A (en) Water-resistant camera with optical wedge to shift image of non-aligned film frame counter
US5708858A (en) Photographic camera
JPH068589Y2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP3070886B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2543513Y2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH0738908Y2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
GB1601204A (en) Still camera
US5999754A (en) Compact camera with frame counter made flexible to conserve space
JP2000019604A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2001100369A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2005338449A (ja) レンズ付きフィルムユニット
JP2001215662A (ja) 防水型レンズ付きフイルムユニット
JP2001215665A (ja) 防水型レンズ付きフイルムユニット