JP3976296B2 - 防水型レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水型レンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
予めフイルムが装填された状態で販売されているレンズ付きフイルムユニットは、撮影後はフイルムを取り出すことなく、そのままの状態で現像取扱店に出せばよいという簡便さと安価なことから、一般に広く利用されている。このようなレンズ付きフイルムユニットを水中でも利用できるようにする目的で、水密構造にした防水ケースにレンズ付きフイルムユニットを収納し、防水ケースの外から撮影操作ができるようにした防水型レンズ付きフイルムユニット「写ルンです防水」等(商品名)が本出願人から市販されている。
【0003】
上記防水型レンズ付きフイルムユニットに用いられている防水ケースは、背面の開口からレンズ付きフイルムユニットを収納するプラスチック製のケース本体と、このケース本体の背面の開口を塞ぐ蓋とから構成されているが、この防水ケースの水密性を高めるために、ケース本体と蓋との結合面には、その一方に矩形枠状の凸条、他方にはゴムやエラストマーからなるOリングが圧入されるとともに前記凸条が入り込む矩形枠状の凹溝が形成されている。これにより、ケース本体に蓋を取り付ける際に、凸条がOリングを押し潰し、凸条と凹溝との間に生じる隙間にOリングが密着して外部からの気液や異物の進入を防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記防水ケースでは、矩形枠状の凹溝にOリングが圧入されたとき、その矩形枠状のコーナー部分においてOリングが伸びて、その部分の断面積が小さくなるが、Oリングが圧入される凹溝は、コーナー部分も、その他の部分も、全て同じ幅に形成されており、Oリングの断面積が減少した箇所に隙間が生じて、そこから防水ケース内部へ気液や異物の侵入を受ける可能性がある。このため、コーナー部分の水密性は、その他の部分よりも劣ることになる。
【0005】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、防水ケースの水密性を高めた防水型レンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の防水型レンズ付きフイルムユニットでは、予め写真フィルムが装填されたレンズ付きフイルムユニットと、このレンズ付きフイルムユニットを内部に収納して互いに結合される略矩形状をした2個のケース部材からなる防水ケースとから構成され、前記それぞれのケース部材の結合面にはその一方に矩形枠状の凸条、他方にはリング状の弾性部材が圧入されるとともに前記凸条が入り込む矩形枠状の凹溝が形成され、組立時における前記弾性部材のコーナー部分の断面積減少に合わせて、前記凹溝に前記弾性部材が圧入される圧入幅が、コーナー部分ではそれ以外の部分よりも狭く形成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図3は本発明の防水型レンズ付きフイルムユニット2の外観形状を示す斜視図である。防水型レンズ付きフイルムユニット2は、撮影機構を内蔵したレンズ付きフイルムユニット3と、このレンズ付きフイルムユニット3を収納する防水ケース4とから構成されている。防水ケース4の前面中央部には、レンズ付きフイルムユニット3の撮影レンズ5と対物側ファインダ窓6とを外部に露呈させるための透明部である前面露呈部7が設けられている。
【0008】
前面露呈部7の左側方には、シャッタレリーズを行うためのシャッタレバー9が、右側方にはストロボ回路を外部からオンにするためのプッシュ式のストロボ操作部材10と、ストロボ光を被写体に向けて放射するための透明部であるストロボ露呈部11とが設けられている。
【0009】
防水ケース4の上面には、フィルム1コマ巻き上げ時に回動操作される巻き上げダイヤル8が水密に取り付けられ、残り撮影枚数を表示するカウンタ窓を外部に露呈させる透明部である上面露呈部12が設けられている。
【0010】
図4に示すように防水ケース4は、略矩形のケース本体13、及びケース裏蓋14とから構成される。ケース本体13は、背後からレンズ付きフイルムユニット3を収納するための開口17が形成され、レンズ付きフイルムユニット3の前面、上面、底面、両側面を覆う。そして、レンズ付きフイルムユニット3の背後から開口17を塞ぐようにして、ケース本体13とケース裏蓋14とが結合される。
【0011】
ケース本体13には、開口17の外周に、矩形枠状の凸条18(図2参照)が一体に形成されており、ケース裏蓋14の周縁には、矩形枠状の凹溝19が形成されている。ケース裏蓋14とケース本体13とが結合されるときには、凹溝19にOリング15が圧入されるとともに、そのOリング15を押し潰すようにして凸条18が凹溝19に嵌入して、開口17が塞がれる。
【0012】
Oリング15は、凸条18及び凹溝19に対応して、矩形枠状に形成されており、防水ケース4に取り付けられる前の状態では、全ての部分において、断面積は同一である。
【0013】
図2の要部断面図に示すように、ケース本体13は、透明なプラスチックからなる内部層21と、エラストマーからなる外部層22とが2色成形により一体に成形されている。外部層22の一部には開口が形成され、そこから露呈した透明な内部層21が、上述した前面露呈部7等の露呈部分を形成している。また、外部層22を構成するエラストマーは、ゴム状弾性を有する高分子物質であり、防水ケース4の防水と滑り止めを行う。なお、ケース本体13の前面に設けられているストロボ操作部材10(図3及び4参照)は、内部層21に開口が形成され、その開口の上を外部層22のエラストマーで覆った形態となっている。そのため、弾性変形可能なエラストマーを介して、防水ケース4の外側から押圧部23を押圧することができる。
【0014】
ケース裏蓋14は、透明なプラスチックで形成されており、レンズ付きフイルムユニット3の背面側に設けられた対物側ファインダ窓(図示せず)をケース裏蓋14を介して外部から観察できるようになっている。図4に示すように、ケース裏蓋14の前面側の両側片には、被係止穴25がそれぞれ形成された被係止片26が2個ずつ設けられている。これら被係止片26は、ケース本体13の側面内壁に形成された係止爪27(図2参照)に係合される。これにより、ケース裏蓋14はケース本体13にしっかりと結合する。
【0015】
図1はケース裏蓋14の前面側から見た図であり、このケース裏蓋14の外周には、矩形枠状の凹溝19が形成されている。この凹溝19の幅は、凸条18の厚みとOリング15の断面直径とを合わせた厚みよりも狭く形成されているため、Oリング15が凹溝19の内部で潰れて、凸条18及び凹溝19に密着する。
【0016】
図1において、凹溝19の内側(2点鎖線内側)には、凸条18が嵌め込まれるため、Oリング15が潰れて圧入されるのは2点鎖線の外側部分である。この2点鎖線の外側部分の幅、つまりOリング15が圧入される圧入幅t(図2参照)について、コーナー部分19aでOリング15が圧入される圧入幅t1と、直線部分19bでOリング15が圧入される圧入幅t2とを比較すると、t1<t2となる。この違いは、ケース本体13とケース裏蓋14とを結合させるときに、Oリング15の全ての部分が同様の圧力を受けて圧入されるために設けられている。
【0017】
防水型レンズ付きフイルムユニット2の組立は、先ず、ケース本体13背面の開口17から、レンズ付きフイルムユニット3を入れて、レンズ付きフイルムユニット3の前面側が、ケース本体13の内面側に当接するまで押し込む。
【0018】
次に凸条18の外側にOリング15を掛け、凹溝19へ、Oリング15を圧入させるとともに、凸条18を嵌め込ませて、ケース裏蓋14とケース本体13とを結合させる。このとき、Oリング15に対して凸条18及び凹溝19が与える応力は、直線部分19bの中心付近に集中するため、Oリング15はコーナー部分19aの付近が徐々に引っ張られていく。このため、Oリング15は、直線部分19bに圧入されている箇所の断面積よりも、コーナー部分19aに圧入されている箇所の断面積が減少する。
【0019】
コーナー部分19aでOリング15の断面積が減少することに対応するため、上述したように、凹溝19において、直線部分19bの圧入幅t2 よりも、コーナー部分19aの圧入幅t1 が狭くなっている。これによって、Oリング15は、断面積が減少したコーナー部分19a付近でも、直線部分19bと同様の圧力を受けて押し潰され、凸条18及び凹溝19に密着して、防水ケース4の内部を確実に防水する。
【0020】
上記実施形態では、防水ケースは、レンズ付きフイルムユニットの前後に分割される2つのケース部材から構成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、上下、左右等に分割される場合や、3個以上に分割されるケース部材で構成される防水ケース等にも適用される。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明の防水型レンズ付きフイルムユニットによれば、防水ケースを構成する2個のケース部材の結合面には、その一方に矩形枠状の凸状、他方にはリング状の弾性部材が圧入されるとともに前記凸条が入り込む矩形枠状の凹溝が形成され、この凹溝は、矩形枠状のコーナー部分での断面積が他の部分よりも狭くなっている。これにより、前記弾性部材が変形し、コーナー部分での断面積が減少した場合でも、凸条と凹溝との間に生じる隙間を塞いで、外部からの気液や異物の進入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水型レンズ付きフイルムユニットの要部の外観斜視図である。
【図2】本発明の防水型レンズ付きフイルムユニットの要部の断面図である。
【図3】本発明の防水型レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図である。
【図4】図3に示すレンズ付きフイルムユニットの分解斜視図である。
【符号の説明】
2 防水型レンズ付きフイルムユニット
3 レンズ付きフイルムユニット
4 防水ケース
13 ケース本体
14 ケース裏蓋
15 Oリング
17 開口
18 凸条
19 凹溝
19a コーナー部分
19b 直線部分
Claims (1)
- 予め写真フィルムが装填されたレンズ付きフイルムユニットと、このレンズ付きフイルムユニットを内部に収納して互いに結合される略矩形状をした2個のケース部材からなる防水ケースとから構成され、前記それぞれのケース部材の結合面にはその一方に矩形枠状の凸条、他方にはリング状の弾性部材が圧入されるとともに前記凸条が入り込む矩形枠状の凹溝が形成され、組立時における前記弾性部材のコーナー部分の断面積減少に合わせて、前記凹溝に前記弾性部材が圧入される圧入幅が、コーナー部分ではそれ以外の部分よりも狭く形成されていることを特徴とする防水型レンズ付きフイルムユニット。
Priority Applications (1)
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JP26895599A JP3976296B2 (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 防水型レンズ付きフイルムユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP26895599A JP3976296B2 (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 防水型レンズ付きフイルムユニット |
Publications (2)
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JP2001091996A JP2001091996A (ja) | 2001-04-06 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26895599A Expired - Lifetime JP3976296B2 (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 防水型レンズ付きフイルムユニット |
Country Status (1)
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