JP2527250Y2 - 簡易カメラ - Google Patents

簡易カメラ

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JP2527250Y2
JP2527250Y2 JP1989132997U JP13299789U JP2527250Y2 JP 2527250 Y2 JP2527250 Y2 JP 2527250Y2 JP 1989132997 U JP1989132997 U JP 1989132997U JP 13299789 U JP13299789 U JP 13299789U JP 2527250 Y2 JP2527250 Y2 JP 2527250Y2
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frame
light
opening
aperture
lens
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征次 浅野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、フレアやゴーストを防止するための遮光部
材を備えた簡易カメラに関するものである。
〔従来の技術〕
最近、簡単な撮影レンズやシャッタ等の撮影機構を備
えた本体内に予めパトローネ付きのフイルムを内蔵させ
た低価格の簡易カメラが発売されている。
ところが、この簡易カメラによる撮影結果が不鮮明に
なる場合がある。この原因として考えられるものとし
て、主にフレアやゴースト等がある。これらは、撮影有
効画角外からの光が撮影レンズとフイルムとの間の撮影
光路内で迷光となって起きるもので、太陽が被写体の背
後にある逆光時や太陽光の照り返しが激しい雪山等にお
いて多く発生する。これを防ぐには、簡易カメラの本体
内の所要部分に静電植毛等の反射防止処理を施さなくて
はならない。
〔考案が解決しようとする課題〕 しかしながら、ローコスト化が要求される簡易カメラ
においては、このような内面反射防止処理を施すことは
製造コストの面で非常に不利になり、現実には適用が困
難であるというのが実情である。
〔考案の目的〕
本考案はかかる点に鑑みて成されたものであり、低コ
ストでフレアやゴーストを防止できる簡易カメラを提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の簡易カメラは、
撮影レンズと、この撮影レンズの近傍に設けられた絞り
と、前記撮影レンズから入射した被写体光を露光位置に
設けられたフイルムの撮影画面に導く撮影光路とを備え
た簡易カメラにおいて、前記絞りの口径及びフイルムの
撮影画面で決まる有効光束の通過領域に開口の縁が近接
するように配置した第1枠と、この第1枠よりも撮影画
面側に配置され、前記有効光束の通過領域に第1枠の開
口より大きな開口の縁が近接するように配置した第2枠
とが所定の長さのつなぎ部材を介して一体に成形された
遮光部材を撮影光路内に設けたものである。
〔作用〕
上記構成によれば、絞り口径と撮影画面とで決まる有
効光束が第1枠の開口によって通過される。そして、第
1枠を越えて入射した有効光束以外の斜入光は、第2枠
によって遮断される。このように、第1枠と第2枠とが
一体成形された簡素な構成の遮光部材によって撮影光路
内の斜入光による迷光が防止され、フレアやゴーストが
防止される。
以下、本考案の一実施例を添付図面を参照しつつ詳細
に説明する。
〔実施例〕
第2図は紙箱10に包まれた簡易カメラ11を示す。紙箱
10には簡易カメラ11のレンズ,操作各部を露呈させるた
めの開口が設けられ、またマクロ撮影とノーマル撮影と
の切り換えを示す指標8,9が印刷されている。簡易カメ
ラ11前面の開口12内には、撮影光軸13上にマクロレンズ
14が位置決めされている。このとき切換えつまみ16はス
ロット17内の右端に位置しており、ファインダ18内には
ターゲットマーク19が挿入されている。ターゲットマー
ク19は切換えつまみ16の操作によってファインダ18の内
壁に開設された穴21から挿入される。前面右端にはスト
ロボ発光部22が設けられている。符号23はストロボ充電
を開始させるとともに、シャッタ開放時に得られるシン
クロ信号を有効化させるスイッチである。また、簡易カ
メラ11の上面にはシャッタボタン25が設けられている。
第3図に示すように、パトローネ室24やシャッタ機構
26を備えた本体部27の中央部には、シャッタ地板28が配
設されており、このシャッタ地板28にはシャッタ羽根29
の駆動空間を確保するための凹部31と、この凹部31内に
開設された開口32が形成されている。シャッタ地板28の
背後の背板上にはファインダ接眼窓47が開設されてい
る。パトローネ室24には突起36が形成されており、本体
部27の右端のフイルムロール室37にはフック38が形成さ
れている。パトローネ室24にはパトローネが入ってお
り、フイルムロール室37にはパトローネから予めフイル
ムを引き出して形成したフイルムロールが入った状態で
裏蓋45が固定されている。
フイルムロール室37の右側にはメインコンデンサ44が
内蔵されている。ストロボ発光部22を有したストロボ回
路板39の中央部には、スイッチ23の押し込みによって導
通される接片48,49が配設されている。これら接片48,49
の導通によってメインコンデンサ44が充電されるととも
に、シンクロ信号が有効化される。ストロボ回路板39
は、その左端の係合電極41を突起36に係合するととも
に、中央部のL字型穴42をフック38に係合することによ
り、本体部27に取り付けられる。この際、ストロボ回路
板39の下部に設けられた電極43と係合電極41との間に乾
電池46がセットされる。
シャッタ地板28の前面に取り付けられるシャッタカバ
ー51の上部には、軸受穴52,ストッパー53が形成されて
おり、中央部にはフイルムに露光するための開口54が開
設されている。開口54の下方には後述するレンズホルダ
56の回転をガイドする弧状凸部57が設けられている。弧
状凸部57の右端にはストッパー58が形成されている。シ
ャッタカバー51の下端部にはピン59が設けられている。
シャッタカバー51の前面に配置されるレンズホルダ56
は、その軸部材61を軸受穴52に挿入することにより回動
自在となる。レンズホルダ56には小さな絞り開口62と、
それより大きな絞り開口63が開設されている。絞り開口
62の前にはマクロレンズ14が、絞り開口63の前にはノー
マルレンズ64がそれぞれ配設されている。これによりマ
クロレンズ14とノーマルレンズ64は同一平面上に配置さ
れる。マクロレンズ14は例えば焦点距離33mm,F値27,被
写界深度内でカバーできる被写体距離0.4〜1.2mであ
り、ノーマルレンズ64は焦点距離35mm,F値11,被写界深
度内でカバーできる被写体距離1.2m〜∞である。絞り開
口62を小さくすることによりマクロレンズ14の被写界深
度を深くすることができる。
レンズホルダ56下部のセクタ部65には前記切換えつま
み16が設けられており、レンズホルダ56の上部には軸部
材61の他にターゲットマーク19が設けられている。レン
ズホルダ56の後面には、第3図に示すように、トグルバ
ネ67のためのスペースを確保する段差が形成されてお
り、ここにピン68が設けられている。このピン68は前記
ピン59とともにトグルバネ67のそれぞれ一端を係止す
る。前記開口12,ファインダ18及びスロット17等は前カ
バー69に形成されており、この前カバー69が本体部27に
嵌合されることによって簡易カメラ11が組み立てられ
る。
前記シャッタ地板28の背後には、第4図に示すよう
に、開口32から入射された被写体光を開口70aを介して
露光位置のフイルム71に導く暗箱70が本体部27と一体に
設けられており、その内部には遮光枠72が取り付けられ
ている。この遮光枠72は、第1図に示すように、2つの
枠73,74がつなぎ部材75,76,77,78を介して一体に成形さ
れており、枠73,74には開口79,80がそれぞれ形成されて
いる。前方に配置された開口79は、その縁が絞り開口6
2,63とフイルム71の撮影画面とで決まる有効光束の通過
領域に近接しており、撮影画面とほぼ相似形に形成され
ている。また、後方の開口80もその縁が開口79と同様に
有効光束の通過領域に近接して撮影画面とほぼ相似形に
形成され、有効光束を通過させるとともに、開口79を通
過した有効光束以外の斜入光を遮断する。これによっ
て、斜入光による迷光の発生が防止されるので、画像コ
ントラストが低下せず、明瞭な被写体画像がフイルム面
に結像される。
前記枠73には、一対の取付用穴81,82がそれぞれ長孔8
1a,82aを伴って設けられている。一方、第4図に示すよ
うに、前記開口70aの両サイドの壁面には取付用穴81,82
の径よりやや太い先端部を有する一対の突起83が暗箱70
と一体に設けられており、この先端部に取付用穴81,82
がそれぞれ圧入されることによって、遮光枠72が暗箱70
内に取り付けられる。ここで、前記長孔81a,82aは、突
起83の先端部によって取付用穴81,82が左右に押し広げ
られることを容易にしている。なお、符号86は暗箱70内
に形成されたテーパー状のガイド突起であり、暗箱70内
に遮光枠72を取り付ける際に遮光枠72を取付位置に案内
するものである。
以下、上記のような構成からなる本実施例の作用につ
いて説明する。
先ず、ノーマル撮影時には切換えつまみ16を指標9の
方向に操作すると、レンズホルダ56は軸部材61を中心に
シャッタカバー51上で時計方向旋回する。この旋回は弧
状凸部57にガイドされることにより円滑に行われる。セ
クタ部65がストッパー53に当接することによりレンズホ
ルダ56の時計方向旋回は停止される。このときレンズホ
ルダ56はトグルバネ67によってストッパー53方向に付勢
されているから、ストッパー53とトグルバネ67の間にレ
ンズホルダ56が固定され、ノーマルレンズ64が撮影光軸
13上に位置決めされる。このとき1.2m〜∞の被写体を撮
影することができる。
次に、マクロ撮影を行う場合には、切換えつまみ16を
指標8の方向に操作すると、レンズホルダ56はトグルバ
ネ67の付勢力に抗しながら反時計方向旋回してゆく。レ
ンズホルダ56の旋回を継続してゆくと、その中ほどでト
グルバネ67の付勢力は反時計方向旋回を助ける方向に働
く。そして、セクタ部65がストッパー58に当接した状態
で反時計方向旋回は停止される。このとき、マクロレン
ズ14が撮影光軸13上に位置し、ターゲットマーク19は穴
21からファインダ18内に挿入されている。この状態でト
グルバネ67とストッパー58の間にレンズホルダ56が位置
固定されている。ターゲットマーク19は、ファインダ18
の視野の中央から外れた位置に存在しており、マクロ撮
影時の画角の中心を表示している。このターゲットマー
ク19を基準として撮影するシーンの構成を行うことによ
りパララックスの補正を行うことができる。
ターゲットマーク19をほぼ0.4〜1.2mの被写体の中心
に合わせてシャッタボタン25を押圧すると、シャッタ羽
根29が回動されて被写体光が絞り開口62及び開口54,32,
70aを通過して暗箱70内に入射する。ここで、第4図の
破線で示す有効光束を大きく外れて入射した斜入光,例
えば同図の実線で示す斜入光Aは、枠73で遮断されて枠
73の後方には達しない。また、開口79を通過した有効光
束以外の斜入光,例えば実線で示す斜入光Bは、枠74で
カットされてシャッタ羽根29側に反射されるか遮光枠72
内で吸収され、遮光枠72の後方には達しない。
このようにしてフイルム71に達する光は、ほぼ有効光
束のみであるため、フイルム71に露光される像は、フレ
ア,ゴーストを生じることがなく、コントラストの鮮明
な良好なものとなる。また、ノーマルレンズ64による通
常撮影においても同様である。
なお、スイッチ23を押圧しながらシャッタボタン25を
押圧することによりストロボ撮影を行うことができる
が、マクロ撮影時にストロボ発光を行うと、被写体とス
トロボ発光部22との距離が近く、被写体からの反射光が
強くなるので、一般にフレアが出やすくなる。しかし、
このような場合にも、遮光枠72によってフレアの発生が
防止される。
また、前記遮光枠72の成形は、第1図上の上下方向の
2方抜きで行えるので、大量生産を容易に行うことがで
き、本考案の簡易カメラの低コスト化に寄与している。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、遮光部材を撮影光路内
に設け、この遮光部材を第1枠とこれより大きく撮影画
面側に配置する第2枠とをつなぎ部材で連結して一体成
形するとともに、第1枠及び第2枠の各開口の縁が絞り
の口径及びフイルムの撮影画面で決まる有効光束の通過
領域にそれぞれ近接するようにしたので、第1枠を越え
て入射した斜入光も第2枠で遮断され、フレアやゴース
ト等の有害光をほぼ完全に防止でき、高コントラストの
鮮明な撮影画像を得ることができる。また、前記遮光部
材はきわめて簡単な構造であるから大量生産も容易であ
り、低コストに作成できるから、簡易カメラの低コスト
化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る遮光枠の構成を示す
斜視図である。 第2図は、実施例に係る簡易カメラの外観を示す斜視図
である。 第3図は、第2図に示す実施例の分解斜視図である。 第4図は、第2図に示す実施例の要部断面図である。 11……簡易カメラ 14……マクロレンズ 62,63……絞り開口 64……ノーマルレンズ 70……暗箱 72……遮光枠 73,74……枠 75,76,77,78……つなぎ部材 79,80……開口。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズと、この撮影レンズの近傍に設
    けられた絞りと、前記撮影レンズから入射した被写体光
    を露光位置に設けられたフイルムの撮影画面に導く撮影
    光路とを備えた簡易カメラにおいて、 前記絞りの口径及びフイルムの撮影画面で決まる有効光
    束の通過領域に開口の縁が近接するように配置した第1
    枠と、この第1枠よりも撮影画面側に配置され、前記有
    効光束の通過領域に第1枠の開口より大きな開口の縁が
    近接するように配置した第2枠とが所定の長さのつなぎ
    部材を介して一体に成形された遮光部材を撮影光路内に
    設けたことを特徴とする簡易カメラ。
JP1989132997U 1989-11-15 1989-11-15 簡易カメラ Expired - Lifetime JP2527250Y2 (ja)

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JPH0371339U JPH0371339U (ja) 1991-07-18
JP2527250Y2 true JP2527250Y2 (ja) 1997-02-26

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63115131U (ja) * 1987-01-19 1988-07-25

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JPH0371339U (ja) 1991-07-18

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