JP2004205048A - 水道用アキュムレータブラダ - Google Patents
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Abstract
【課題】耐水性、耐カルキ性、耐屈曲性、耐ガス透過性および耐水汚染性にすぐれた水道用アキュムレータブラダを提供する。
【解決手段】塩素含有率20〜50重量%の塩素化ポリエチレンおよび酸化マグネシウムよりなる塩素化ポリエチレン組成物から加硫成形された水道用アキュムレータブラダ。この水道用アキュムレータブラダは、耐活性塩素性、耐酸素性が良好であり、酸化マグネシウム自体の吸湿性、吸水性が大きいことにより体積変化率が大きいものの、ポリマー自体の耐水道水性が高いといった特徴を有する。
【解決手段】塩素含有率20〜50重量%の塩素化ポリエチレンおよび酸化マグネシウムよりなる塩素化ポリエチレン組成物から加硫成形された水道用アキュムレータブラダ。この水道用アキュムレータブラダは、耐活性塩素性、耐酸素性が良好であり、酸化マグネシウム自体の吸湿性、吸水性が大きいことにより体積変化率が大きいものの、ポリマー自体の耐水道水性が高いといった特徴を有する。
Description
本発明は、水道用アキュムレータに配管されて用いられるブラダに関するものである。
水道用アキュムレータの高性能化要求に伴い、そこに配管されて用いられるブラダについても、耐水性、耐カルキ性、耐屈曲性、耐ガス透過性などの諸特性の更なる改善が求められている。
この水道用アキュムレータブラダがブチルゴムから成形されている場合、耐水性、耐屈曲性、耐ガス透過性などの点ではすぐれているものの、分子中にイソブチレン構造を有しているため、水道水中の活性塩素の攻撃を受け、劣化するのを避けることができない。そのための対策として、比較的多量の耐カルキ性良好な充填剤を添加することも行われているが、長期間の耐カルキ性保持性には欠けている。また、ニトリルゴムも、分子中に二重結合を有するため、高カルキ条件下では耐カルキ性を満足させない。
クロロプレンゴムは、要求されるこれらの諸特性を何とか満足させる性能を有してはいるものの、耐水汚染性の点で劣っているため、食品衛生法を満足させない。
エチレン・プロピレン・ジエン3元共重合ゴム(EPDM)については、耐水性、耐屈曲性にはすぐれた特性が発揮されるが、ブラダとして最も重要な耐ガス透過性にはすぐれた特性がなく、そこに耐ガス透過性の良好な充填剤を配合すると、それに伴って耐屈曲性が大きく低下するようになる。
本発明の目的は、耐水性、耐カルキ性、耐屈曲性、耐ガス透過性および耐水汚染性にすぐれた水道用アキュムレータブラダを提供することにある。
かかる本発明の目的は、塩素含有率20〜50重量%の塩素化ポリエチレンおよび酸化マグネシウムよりなる塩素化ポリエチレン組成物から加硫成形された水道用アキュムレータブラダによって達成される。
塩素化ポリエチレンおよび酸化マグネシウムよりなる塩素化ポリエチレン組成物から加硫成形された成形品は、耐活性塩素性、耐酸素性が良好であり、酸化マグネシウム自体の吸湿性、吸水性が大きいことにより体積変化率が大きいものの、ポリマー自体の耐水道水性が高いといった特徴を有するため水道用アキュムレータブラダとして好適に使用される。
ブラダ成形用の主成分として用いられる塩素化ポリエチレンは、高密度ポリエチレンの粉末または粒子を水性けん濁液中で塩素化する方法あるいは塩素化反応に不活性な有機溶媒中に溶解させた高密度ポリエチレンを塩素化する方法等によって製造され、一般にはその塩素含有量が約20〜50重量%の塩素化ポリエチレン、好ましくは約35〜45重量%の非晶性塩素化ポリエチレンが用いられる。実際には、このような塩素含有量を有する市販品をそのまま用いることができる。
酸化マグネシウムは、塩素化ポリエチレン100重量部当り約1〜25重量部、好ましくは約5〜20重量部、さらに好ましくは5重量部の割合で用いられる。これ以下の配合割合では、加硫時に発生する塩酸を捕捉することができず、金型を汚染させる。一方、これ以上の割合で用いられると、ベトツキはないものの、加硫成形品表面が凹凸になるのを避けることができない。
ブラダの加硫成形に用いられる塩素化ポリエチレン組成物中には、以上の各必須成分以外に、イオウあるいはチオウレア系加硫剤、メルカプトトリアジン系加硫剤、有機過酸化物等が架橋剤として配合され、更に各種の充填剤、補強剤、可塑剤、加工助剤、顔料、難燃剤等が必要に応じて適宜配合される。
組成物の調製は、例えばミキシングロール、バンバリーミキサ、各種のニーダ等を用いる任意の混練手段によって行われ、調製された組成物の加硫は、一般に約100〜200℃の温度に約0.5〜120分間程度加熱しながら、加圧成形法、射出成形法などによって行われる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例
塩素化ポリエチレン(東ソー製品CN-5010、Cl含有率:40%)100重量部、SRFカーボンブラック30重量部、ジシクロヘキシルアミン・2-メルカプトベンゾチアジルスルフェンアミド(ダイソー製品M181)3重量部、酸化マグネシウム5重量部および1,3,5-トリメルカプトトリアジン(三協化成製品Zisnet-F)1.5重量部を60〜70℃のオープンロールで混練し、シート化したものを金型に入れ、180℃、100kg/cm2、10分間の条件下で加圧成形した。
塩素化ポリエチレン(東ソー製品CN-5010、Cl含有率:40%)100重量部、SRFカーボンブラック30重量部、ジシクロヘキシルアミン・2-メルカプトベンゾチアジルスルフェンアミド(ダイソー製品M181)3重量部、酸化マグネシウム5重量部および1,3,5-トリメルカプトトリアジン(三協化成製品Zisnet-F)1.5重量部を60〜70℃のオープンロールで混練し、シート化したものを金型に入れ、180℃、100kg/cm2、10分間の条件下で加圧成形した。
得られた加硫シート(150×150×2mm)について、次の各項目の測定または評価を行った。
耐活性酸素性:80℃の20% H2O2水中に72時間浸漬した後の外観を目視で観察
(○:異常なし、×:表面荒れ)
耐水性:JIS K-6301に準拠し、80℃の水に72時間浸漬した後の体積変化率を測定す
ると共に外観を目視で観察(○:異常なし、×:表面荒れ)
ガス透過性:ASTM D-1434準拠(N2ガス、25℃で測定;目標値50以下)
屈曲亀裂発生試験:JIS K-6301準拠(25℃で実施)
水汚染性:水道試験法JIS K-6353準拠
耐カルキ性:40℃の5% H2O2水または0.1% NaOCl水溶液中に72時間浸漬した後
の外観を目視で観察
耐活性酸素性:80℃の20% H2O2水中に72時間浸漬した後の外観を目視で観察
(○:異常なし、×:表面荒れ)
耐水性:JIS K-6301に準拠し、80℃の水に72時間浸漬した後の体積変化率を測定す
ると共に外観を目視で観察(○:異常なし、×:表面荒れ)
ガス透過性:ASTM D-1434準拠(N2ガス、25℃で測定;目標値50以下)
屈曲亀裂発生試験:JIS K-6301準拠(25℃で実施)
水汚染性:水道試験法JIS K-6353準拠
耐カルキ性:40℃の5% H2O2水または0.1% NaOCl水溶液中に72時間浸漬した後
の外観を目視で観察
その結果、耐活性酸素性:○、耐水性試験における体積変化率:+11.2および外観:○、ガス透過性:21(mm・cc/m2・atm・day)であった。また、屈曲亀裂発生試験(No.1〜3)は500×104回以上であり、水汚染性は試験をパスし、耐カルキ性試験では表面荒れはみられなかった。
比較例
実施例において、酸化マグネシウムを用いなかったところ、加硫成形時に発泡してシートが成形できなかった。
実施例において、酸化マグネシウムを用いなかったところ、加硫成形時に発泡してシートが成形できなかった。
Claims (1)
- 塩素含有率20〜50重量%の塩素化ポリエチレンおよび酸化マグネシウムよりなる塩素化ポリエチレン組成物から加硫成形された水道用アキュムレータブラダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004090834A JP2004205048A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 水道用アキュムレータブラダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004090834A JP2004205048A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 水道用アキュムレータブラダ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16110096A Division JPH09317701A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 水道用アキュムレータブラダ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004205048A true JP2004205048A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32822336
Family Applications (1)
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JP2004090834A Pending JP2004205048A (ja) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | 水道用アキュムレータブラダ |
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JP (1) | JP2004205048A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015500971A (ja) * | 2011-09-10 | 2015-01-08 | ヴィンケルマン・スプウカ・ス・オルガニザツィーノン・オトゥポビエジャルノシチョン | ダイヤフラム圧力膨張容器 |
-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004090834A patent/JP2004205048A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015500971A (ja) * | 2011-09-10 | 2015-01-08 | ヴィンケルマン・スプウカ・ス・オルガニザツィーノン・オトゥポビエジャルノシチョン | ダイヤフラム圧力膨張容器 |
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