JP2004202716A - 弾性体およびその弾性体を使用した軸体、並びに、筆記具 - Google Patents

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直人 吉原
Toshihiro Takakura
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Abstract

【課題】適度な柔らかさと硬さ併せ持ち、滑りにくい特性を持った新感触の弾性体を提供する。
【解決手段】身体の一部が当接する箇所に設けられた弾性体において、身体に当接する弾性体より、硬度の高い弾性体が内部に存在する弾性体。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具や釣り竿、ラケット、ドライバーなどの工具類等の弾性把持部材、衝撃吸収シートまたはマッサージ具などの弾性部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弾性把持部材は、滑り止めや把持のしやすさといった効果を持たせるために様々な発明がなされている。
その滑り止めとしてはシリコーンやエラストマーといった弾性樹脂を把持部に配置した構成が採られており、弾性樹脂の形状や硬さを変化させることによって前記把持部を形成している(特許文献1参照)。
また、二層にした軟質材の中間層に空気、水、ゲル状物質等を封入することによって握り感触と指先が疲れないとしているものもある(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−507509号公報(請求項7,8、9,10)
【特許文献2】
特開平8−164692号公報(請求項1)
【0004】
【発明を解消しようとする課題】
しかし、前記特許文献1記載のものであっては、弾性把持部材が柔らか過ぎると使用時に把持部材が極端に変形・没入し、指が潜り込んだ状態となってしまい、製品をしっかりと把持することができなくなり使用しにくいという問題がある。
特に、ショアーA硬度が20度以下の弾性樹脂では表面のべたつきが激しく、かえって把持しにくくなるといった問題が生じている。また、ゴミなどが付着しやすく、ゴミの除去も困難であるといった問題もある。そこで、弾性樹脂のべたつきを防止するため、ショアーA硬度が80度以上の樹脂を用いたり、表面を梨地加工したりしているものもある。しかしながら、硬度の大きい弾性樹脂ではグリップの感触が硬くなってしまい適度なグリップ感が得られなく、また、適度な弾性を有する樹脂はどうしてもべたつくことから、表面を梨地加工するための金型代や後加工代が必要となりコストアップになっていた。
一方、前記特許文献2に記載されているような、中間に封入物を配置するものも封入物を高硬度に保つことは困難であり、柔らか過ぎて使用時に把持部材が変形し、製品が手に着かなく使用しにくいという問題がある。さらに外層の弾性体が破損して封入物が外部に出てしまった場合、握り感覚がなくなるだけでなく、封入物の付着による汚れの発生の危険もあるといった問題があった。
本発明は、従来の弾性体にない新しい感触を有しかつ耐久性の高いの弾性部材を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、身体の一部が当接する箇所に設けられた弾性体において、身体に当接する弾性体より、硬度の高い弾性体が内部に存在することを特徴とする弾性体およびその弾性体を使用した筆記具を要旨とするものである。
【0006】
以下、本発明を詳細に説明する。
弾性体として使用できるものとして弾性樹脂があげられる。その具体例としては、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ジメチル系シリコーン、メチルビニル系シリコーン、メチルフェニルビニル系シリコーン、メチルフルオロアルキル系シリコーン(フロロシリコーン)、フロロ−ジメチル共重合シリコーン、ウレタンゴム、エチレンアクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ニトリルゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマーなどが挙げられるが、形状が維持できるものであれば特に限定されない。これら樹脂は1種または2種以上の混合物であってもよい。
【0007】
樹脂自体が弾性を有さないものでも、発泡剤や可溶性粒子によって気泡を有する樹脂となった場合に弾性を有すればよい。気泡を有する樹脂は発泡ウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ゴム等があげられる。気泡の元となる発泡剤としては化学発泡剤、物理発泡剤、熱膨張性マイクロカプセルなどが用いられる。気泡を有する樹脂粒体は、市販の発泡製品を粉砕したもの、成型用樹脂材料に発泡剤を混練し、成形と同時に発泡剤を気体化し樹脂材料中に小さな気泡を埋抱させて粒子状に成形したものが挙げられる。また、発泡剤の代わりに可溶性の粒子を樹脂に混練し、成形後や粉砕後に粒子を溶解させてもよく、気泡を有する樹脂粒体の製造方法は特に限定されるものではない。
【0008】
化学発泡剤の具体例は、アゾ化合物、ニトロソ化合物、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、アジド化合物、トリアゾール化合物などの有機系熱分解型発泡剤、イソシアネート化合物などの有機系反応型発泡剤、重炭酸塩、炭酸塩、亜硫酸塩、水素化物などの無機系熱分解型発泡剤、重炭酸ナトリウム+酸、過酸化水素+イースト菌、亜鉛粉末+酸などの無機系反応型発泡剤などが挙げられる。
物理発泡剤の具体例は、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロルエタン、ジクロルメタン、フロン、空気、炭酸ガス、窒素ガスなどが挙げられる。
熱膨張性マイクロカプセルの具体例は、イソブタン、ペンタン、石油エーテル、ヘキサンなどの低沸点炭化水素を芯物質とし、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどの共重合体からなる熱可塑性樹脂を壁物質としたマイクロカプセルなどが挙げられ、特に限定されない。
可溶性の粒子としては炭酸カルシウムや塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどがあげられる。これら発泡剤や可溶性粒子は、1種または2種以上添加してもよい。
【0009】
発泡させる樹脂としてはアクリル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロプロピレン樹脂、ジメチル系シリコーン、メチルビニル系シリコーン、メチルフェニルビニル系シリコーン、メチルフルオロアルキル系シリコーン(フロロシリコーン)、フロロ−ジメチル共重合シリコーン、ウレタンゴム、エチレンアクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ニトリルゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマーなどが挙げられる。樹脂自体が弾性を有さないものでも、発泡剤や可溶性粒子によって気泡を有する樹脂となった場合に弾性を有すればよい。
【0010】
弾性体として使用できる天然弾性体の具体例としては、コルクや海綿状組織を有する海綿などが挙げられる。
【0011】
弾性体の構成は人体に当接する箇所の弾性体が内部にある弾性体より硬度が低ければよい。例として高硬度の弾性体層に低硬度の弾性体層を重ねる構成、低硬度弾性体に高硬度弾性体粒を埋没させる構成などがあげられるが、内部に存在する弾性体より人体に当接する弾性体の硬度が低ければよい。また、多層構造をとる場合においても、内部より外部の硬度が低い弾性体であればよい。本発明の効果は、構成に左右されるものでなく、特に限定されるものではない。
【0012】
弾性体を構成する弾性体の硬度は10度から90度までの硬度範囲の中で適宜選択すればよく、特に限定されるものではない。ただし、人体に当接する弾性体の硬度は20度以下の弾性体では表面のべたつきが激しくかえって把持しにくく、ゴミなどが付着しやすくゴミの除去も困難であるといった問題があり、硬度が80度以上の弾性体ではグリップの感触が硬くなってしまい適度なグリップ感が得られないことから、硬度は20度以上、80度以下の範囲であることが望ましい。
【0013】
弾性体間の硬度差は人体に当接する箇所の弾性体が内部にある弾性体より硬度が低ければよく、特に限定されるものではない。ただし、硬度差が小さいと触感への効果が発揮されにくくなり、硬度差が大きいと触感に違和感を生じることから、硬度差は20度から40度の範囲であることが望ましい。
【0014】
弾性体への香り付けを実施する事もできる。香りをつける方法としては香りを発する材料を粉砕して弾性体に混入する方法、香料を弾性体に混入する方法があげられるが、弾性体に香りをつけることができればよくその方法は限定されるものではない。
【0015】
香りを発する材料として木材や香材があげられる。木材の例としてはヒバ、ヒノキ、スギ、マツ、クスノキなどの木材があげられる。香材の例としては伽羅、沈香、白檀、安息香、唐木香、丁字、桂皮、大茴香、乳香、麝香、甘松、貝香、竜脳、冷凌香、竜涎香などがあげられる。これらの香りを発する材料を粉砕して弾性体に混入することにより弾性体に香りを付けることができる。また、香りを発する材料の粉砕体をカプセルや活性炭のような担時体に担持させて混入してもよい。これらの香りを発する材料は1種もしくは2種以上混合して用いてもよい。
【0016】
香料としては木材、ハーブ、果実といった天然材料から抽出したものや人工香料などがあげられる。木材の例してはヒバ、ヒノキ、スギ、マツ、クスノキなどがあげられる。ハーブの例としてはラベンダー、カモマイル、ジャスミン、タイム、ローズ、ローズマリー、レモングラスなどがあげられる。果実の例としてはオレンジ、レモン、グレープ、グレープフルーツ、ゆずなどがあげられる。人工香料はフェノール系、アルコール系といった有機物を合成して得るもので、天然香料と同じ構造式のものもあれば、全く異なる場合もある。これらの香料を弾性体に混入することにより弾性体に香りを付けることができる。また、香料をカプセルや活性炭のような担時体に担持させて混入してもよい。これらの香料は1種もしくは2種以上混合して用いてもよい。
【0017】
マイナスイオンを発生する物質を弾性体に混入することにより弾性体からマイナスイオンを発生させることができる。マイナスイオンを発生する物質として天然鉱物および微量の放射線を発する放射性物質が挙げられる。天然鉱物としてトルマリン(電気石)や珪藻土、古代海洋ミネラル層の成分および、それらの焼結体が挙げられる。微量の放射線を発する放射性物質としてジルコン、モズナ石、バストネス石および、それらの焼結体が挙げられる。これらのマイナスイオンを発生する物質を粉砕して弾性体に混入することにより弾性体からマイナスイオンを発生させることができる。また、マイナスイオンを発生する物質の粉砕体をカプセルや活性炭のような担時体に担持させて混入してもよい。これらのマイナスイオンを発生する物質は1種もしくは2種以上混合して用いてもよい。
【0018】
弾性体の製造方法としては、圧縮成形やトランスファー成形、射出成形、押出成形、真空注形、インサート成形(2色成形)で形成するといった方法が挙げられるが、製造方法は特に限定されない。
【0019】
次に、弾性体の前記製造方法の代表例である射出成形について詳細に説明する。 射出成形は、金型のキャビティー部にシリンダー部で溶融した樹脂を流し込み、一定時間保持した後、金型のキャビティー部を分割し成形品を取り出す方法である。本発明の成形例を説明するとペレット状または液状の弾性樹脂から成る成形材料と気泡を有する弾性粒体を所定の配合比で予備混合する。その予備混合した材料をシリンダー部を通して金型のキャビティーに流し込み、一定時間経過後、キャビティーを分割し、成型品を取り出す。その後ランナー部を切り離し製品とする。
【0020】
人体に当接する面に触感を向上させる目的や、べたつきやゴミの付着を防止する為の表面処理を施してもよい。低硬度の弾性体はタック性が強く、べたつき、ゴミの付着が発生しやすい。これらを防止し、触感を向上させるために物理的、及び化学的処理を施してもよく、例としてPVD、CVDによる金属、DLC、ポリパラキシリレン等の被膜の形成、シリコーンインキ、ウレタンインキといった弾性塗膜の塗布、放射線照射、コロナ放電、酸処理、表面粗化等があげられる。また、表面処理層と弾性体の密着性を向上させる必要があればカップリング剤、プライマー等、密着性向上のための処理を施してもよい。
【0021】
弾性体同士が接触する面に表面処理を施してもよい。弾性体同士の密着性が低いと、外層の抜け、剥離が生じやすく問題となる。抜けや剥離を防止し、触感を向上させるために物理的、及び化学的処理を施してもよく、例としてPVD、CVDによるによる金属、DLC、ポリパラキシリレン等の被膜の形成、シリコーンインキ、ウレタンインキといった弾性塗膜の塗布、放射線照射、コロナ放電、酸処理、表面粗化等があげられる。また、表面処理層と弾性体の密着性を向上させる必要があればカップリング剤、プライマー等、密着性向上のための処理を施してもよい。
【0022】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、より具体的に説明する。
<実施例1>
ジメチル系シリコーンゴム(GE東芝シリコーン(株)製、TSE2570−6U)のゴム硬度30度(グリップ外層部品)と70度(グリップ内層部品)(硬度差40度)を用い、射出成形により筆記具グリップ外層部品1と内層部品2を成形し把持部3を得た。得られた把持部を軸体4に装着した(図2参照)。得られた把持部は、腰のある弾力を有し、筆記時の指の感触が良好であった。また、筆圧を大きくし、強く握ったときも軸の硬さが感じられず、指が痛くなる等の不具合はなかった。
【0023】
<実施例2>
ジメチル系シリコーンゴム(GE東芝シリコーン(株)製、TSE2570−6U)のゴム硬度20度(グリップ外層部品)と50度(グリップ内層部品)(硬度差30度)を用い、射出成形により筆記具グリップ外層部品1と内層部品2を成形し把持部3を得た。得られた把持部を軸体4に装着した(図2参照)。得られた把持部は、腰のある弾力を有し、筆記時の指の感触が良好であった。また筆圧を大きくし、強く握ったときも軸の硬さが感じられず、指が痛くなる等の不具合はなかった。
【0024】
<実施例3>
ウレタンゴム(日本特材(株)、NTP−11ゴム)のゴム硬度40度(グリップ外層部品)と60度(グリップ内層部品)(硬度差20度)を用い、射出成形により筆記具グリップ外層部品1と内層部品2を成形し把持部3を得た。得られた把持部を軸体4に装着した(図2参照)。得られた把持部は、腰のある弾力を有し、筆記時の指の感触が良好であった。また筆圧を大きくし、強く握ったときも軸の硬さが感じられず、指が痛くなる等の不具合はなかった。
【0025】
<実施例4>
ジメチル系シリコーンゴム(GE東芝シリコーン(株)製、TSE2570−6U)のゴム硬度30度(グリップ外層部品)と72度(グリップ内層部品)(硬度差42度)を用い、射出成形により筆記具グリップ外層部品5と内層部品6を成形し把持部7を得た。得られた把持部を軸体4に装着した(図3参照)。得られた把持部は、腰のある弾力を有し、筆記時の指の感触が良好であった。また筆圧を大きくし、強く握ったときも軸の硬さが感じられず、指が痛くなる等の不具合はなかった。
【0026】
<実施例5>
ウレタンゴム(日本特材(株)、NTP−11ゴム)のゴム硬度40度(グリップ外層部品)と70度(グリップ内層部品)(硬度差30度)を用い、射出成形により筆記具グリップ外層部品8と内層部品9を成形し把持部10を得た。得られた把持部を軸体4に装着した(図4参照)。得られた把持部は、指先に触れる部分のほとんどが柔らかい部分であることから腰のある弾力を有し、筆記時の指の感触が良好であった。また筆圧を大きくし、強く握ったときも軸の硬さが感じられず、指が痛くなる等の不具合はなかった。
【0027】
<比較例1>
ジメチル系シリコーンゴム(GE東芝シリコーン(株)製、TSE2570−6U)のゴム硬度30度(グリップ外層部品、並びに、グリップ内層部品)(硬度差0度)を用い、射出成形により筆記具グリップ外層部品1と内層部品2を成形し把持部3を得た。得られた把持部を軸体4に装着した(図2参照)。しかしながら得られた把持部は柔らかく、筆記時の指の感触が柔らかすぎる感じられた。また筆圧を大きくし、強く握ったときも指が痛くなる等の不具合があった。
【0028】
<比較例2>
ウレタンゴム(日本特材(株)、NTP−11ゴム)のゴム硬度20度(グリップ外層部品)と70度(グリップ内層部品)(硬度差50度)を用い、射出成形により筆記具グリップ外層部品1と内層部品2を成形し把持部3を得た。得られた把持部を軸体4に装着した(図2参照)。しかしながら得られた把持部は表面が柔らかすぎることから、べたつきが激しく、ゴミなどが付着しやすく、ゴミの除去も困難であった。また硬度差が大きいため内部の硬さを指先に感じてしまい、筆記時の指の感触が硬いと感じられた。また筆圧を大きくし、強く握ったときも指が痛くなる等の不具合があった。
【0029】
<比較例3>
ウレタンゴム(日本特材(株)、NTP−11ゴム)のゴム硬度70度(グリップ外層部品)と30度(グリップ内層部品)(硬度差40度)を用い、射出成形により筆記具グリップ外層部品1と内層部品2を成形し把持部3を得た。得られた把持部を軸体4に装着した(図2参照)。しかしながら得られた把持部は指先に触れる箇所が硬いため、内部の弾性体の柔らかい感触がなく、筆記時の指の感触が硬いと感じられた。また筆圧を大きくし、強く握ったときも指が痛くなる等の不具合があった。
【0030】
【発明の効果】
以上、実施例に示したように、本発明は、身体に当接する弾性体より硬度の高い弾性体を内部に存在させて弾性体を形成しているので、人体に触れる部分の柔らかい弾性体と内部の高い硬度の弾性体の変形が同時にかつ変形の度合いが異なって起こり、その結果、腰のある柔らかさとなる。そして、その弾性体を筆記具に応用した場合、把持部を強く握っても指が痛くなることがなく、もって、長時間の使用により疲れることがなく、かつ、把持感の良い筆記具が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す要部断面図。
【図2】本発明の実施例1〜3、比較例1、2を示す外観図。
【図3】本発明の実施例4を示す外観図。
【図4】本発明の実施例5を示す外観図。
【符号の説明】
1 弾性体(外層部品)
2 弾性体(内層部品)
3 把持部
4 軸体

Claims (9)

  1. 身体の一部が当接する箇所に設けられた弾性体において、身体に当接する弾性体より、硬度の高い弾性体が内部に存在することを特徴とする弾性体。
  2. 身体の一部が当接する箇所に設けられた弾性体において、身体に当接する弾性体層より、硬度の高い弾性体層が内部に存在することを特徴とする弾性体。
  3. 前記弾性体が弾性樹脂からなる請求項1、或いは、請求項2に記載の弾性体。
  4. 前記弾性体が天然弾性体からなる請求項1、或いは、請求項2に記載の弾性体。
  5. 前記弾性体が弾性樹脂および天然弾性体からなる請求項1〜請求項2に記載の弾性体。
  6. 前記弾性樹脂がシリコーン、或いは、エラストマー、或いは、ウレタンの何れかからなる請求項1〜請求項5に記載の弾性体。
  7. 前記天然弾性体がコルク、或いは、海綿状組織を有する海綿の何れかからなる請求項1〜請求項5に記載の弾性体。
  8. 前記弾性体を把持部に使用した請求項1〜請求項7に記載の軸体。
  9. 前記弾性体を把持部に使用した請求項1〜請求項7の何れかに記載の筆記具。
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