JP2009154494A - 軸体 - Google Patents

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Abstract

【目的】 内部に可撓性材料、ゲル状物質や気体を封入した把持部は任意に変形してしまうため腰がなく柔らかすぎて筆記感が悪いという欠点があった。また、空間に微細な固体を配し腰がある把持部とした場合でも、固体の大きさによっては変形しにくくなり固体の触感が指先に伝わってしまい、痛みや違和感につながっていた。
【構成】 少なくとも内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体を配した把持部を配置及び/または一体に設けた軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をR、微細な固体の最短直径をrとしたとき、r=ARの係数Aが0<a≦0.8の条件を満たす軸体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、把持部を設けた軸体に関するものであり、その軸体の1例としては、ボールペンやシャープペンシルなどの筆記具や、口紅やアイライナーなど細長い容器、釣り竿、ドアノブ、ドライバーなどの工具類が挙げられる。
把持する部分には、滑り止めや把持のしやすさといった効果を持たせるために様々な発明がなされている。滑り止めとしては、シリコーンやエラストマーといった弾性樹脂を把持部に配置した構成(グリップ)が採られており、把持部の内部に可撓性材料、ゲル状物質や気体、微細な固体を封入することによって持ちやすい把持部を形成している。
特許第3431317号公報 特開2005−199594号公報
しかし、内部に可撓性材料、ゲル状物質や気体を封入した把持部は任意に変形してしまうため腰がなく柔らかすぎて筆記感が悪いという欠点があった。また、空間に微細な固体を配し腰がある把持部とした場合でも、固体の大きさによっては変形しにくくなり固体の触感が指先に伝わってしまい、若干ではあるものの、痛みや違和感につながるなど、更なる改善の余地が残されていた。
そこで、本発明は、軸体の把持部に少なくとも弾性樹脂を配置及び/または一体に設けた軸体において、前記軸体と前記把持部との間に空間を設け、この空間に微細な固体を配したこと及び、軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をR、微細な固体の最短直径をrとしたとき、r=ARの係数Aが0<a≦0.8の条件を満たすことを特徴とする軸体を要旨とするものである。
軸体1の材質は、金属や樹脂、木材、石材など形成できるものであればよく、把持部2を形成する材料が軸体1を形成できる強度を有していれば、その材料で把持部を軸体自体に形成することも可能であり、特に限定されない。また、これらの材質は1種または2種以上の混合物であってもよい。
軸体1及び/または把持部2の材料として樹脂及び/または弾性樹脂があげられる。樹脂としてはポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリスチレン樹脂(PS)、アクリロニトリルスチレン樹脂(AS)、アクリロニトリルスチレンブタジエン樹脂(ABS)、メタクリル樹脂(PMMA)、ポリアセタール樹脂(POM)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレンテレンテレフタレート樹脂(PET)、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、弾性樹脂としてはアクリル樹脂やシリコーン樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、エラストマーゲル、ポリエチレンゲル、ジメチル系シリコーン、メチルビニル系シリコーン、メチルフェニルビニル系シリコーン、メチルフルオロアルキル系シリコーン(フロロシリコーン)、フロロ−ジメチル共重合シリコーン、ウレタンゴム、エチレンアクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ニトリルゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマーなどが挙げられるが、形状が維持できるものであれば特に限定されない。これら樹脂及び/または弾性樹脂は1種または2種以上の混合物であってもよい。また樹脂で成形した把持部表面に弾性樹脂を成形、塗装するといった方法で滑り止め効果や把持感の向上を図ることもできる。
把持部を構成する弾性樹脂の硬度は、ショアーAで0度から90度もしくは、アスカーCで0度から90度までの硬度範囲の中で適宜選択すればよく、特に限定されるものではない。ただし、ショアーAで60度、アスカーCで80度以上の弾性樹脂は硬くなり、表面のベタツキや膨潤も少なくなることから、ショアーAで60度以下、アスカーCで80度以下の弾性樹脂であることが望ましい。また、内層と外層は同一材料で一体に成形しても硬度の異なる材料で別体で成形して組み立ててもよく、特に限定されない。
これら樹脂及び/または弾性樹脂には、吸油および/または吸水性がある物質が添加されてもよい。吸油性および/または吸水性がある物質は、化粧品に使用される物質、オイルの除去に使用される物質、家庭内で防臭、清浄効果に使用される物質と多岐にわたり、その種類や形状は数多くある。例を挙げると木材や繊維、コルク、炭、皮革などの天然材料、シリカゲルや活性炭といった吸着素材、ゼオライトやけい藻土といった無機鉱物、架橋ポリアクリル酸エステル、架橋ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド多孔質体などを始めとした高分子吸油・吸水剤、紡錘状中空多孔質シリカ、多孔質シリカ、多孔質シリコーン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムいった無機化合物、多孔質セラミック等が挙げられる。また、表面に多孔質シリカ等の吸油性および/または吸水性を有する被膜を形成することで、物質に吸油性および/または吸水性の機能を発揮、向上させてもよい。吸油および/または吸水した際に、これら吸油および/または吸水性がある物質の大きさが変化しないことが望ましいことから、無機鉱物、無機化合物が特に好ましい。これら吸油および/または吸水性がある物質は1種または2種以上の混合物であってもよい。
吸油および/または吸水性がある物質はその機能を十分に発揮させるために、微粒子粉体として添加することが望ましい。これは粒径が細かい程、単位重量当たりの表面積が増大することから、油および/または水の吸収効率を高める効果が期待できる。しかし、その粒径は把持部の形状や大きさに応じて適宜選択すればよい。また、吸油および/または吸水性がある無機粉体を使用することにより、油および/または水を吸収した際にも容積の変化がなく、把持部の膨潤やゆるみを更に防止することができる。樹脂への添加量は把持部の形状や大きさに応じて適宜選択すればよいが、添加量が少な過ぎると十分な効果が期待できず、多すぎると強度が損なわれることから、樹脂に対して重量比率で0.001%〜50%、特に0.01%〜10%の添加量であることが望ましい。弾性樹脂への添加量は把持部の形状や大きさに応じて適宜選択すればよいが、添加量が少なすぎると十分な効果が期待できず、多すぎると弾性樹脂の硬度が高くなり、弾性が損なわれることから、弾性樹脂に対して重量比率で0.001%〜50%、特に0.01%〜10%の添加量であることが望ましい。
これら弾性樹脂には触り心地や指先へのフィット感の向上、着色や文様といった意匠性の向上、抗菌や汗の吸放出、光触媒反応による自己洗浄といった機能性の付与のために粉体、微粒子、発泡剤などが含まれてもよい。
その粉体の具体例としては、スチレン、ナイロン、ポリオレフィン、シリコーン、エポキシ、ポリメタクリル酸メチルなどの樹脂粉体や、シリカ、アルミナ、ジルコニア、ガラス片、金属片などの無機粉体、シルクパウダー、木粉、コルク粉などの天然素材を粉体化したものなどが挙げられる。また、それらの粉体に、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系などの粉体塗膜を被覆した複合粉体、さらには、自動乳鉢、ボールミル、ジェットミル、アトマイザー、ハイブリダイザーなどを用いて樹脂粉体にこの樹脂粉体より小さい無機粉体を吸着させたり、打ち込んだりしたものなども挙げられ、特に限定されない。また、粉体の形状は、無定型、球状、板状、針状などが用いられ、特に限定するものではない。これら粉体は1種または2種以上添加してもよい。
また、前記微粒子の具体例としては、カーボンブラック、グラファイトや、酸化チタン、酸化錫、酸化インジウムなどの酸化物、窒化チタン、窒化クロム、窒化ジルコニウム、窒化タンタルなどの窒化物、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化タンタルなどの炭化物、ホウ化チタン、ホウ化ジルコニウム、ホウ化タンタルなどのホウ化物が挙げられ、特に限定されない。また、微粒子の形状は無定型、鱗片状、球状、繊維状などを用いることができる。これら微粒子は、1種または2種以上添加してもよい。
前記発泡剤は、化学発泡剤、物理発泡剤、熱膨張性マイクロカプセルなどが用いられる。化学発泡剤の具体例は、アゾ化合物、ニトロソ化合物、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、アジド化合物、トリアゾール化合物などの有機系熱分解型発泡剤、イソシアネート化合物などの有機系反応型発泡剤、重炭酸塩、炭酸塩、亜硫酸塩、水素化物などの無機系熱分解型発泡剤、重炭酸ナトリウム+酸、過酸化水素+イースト菌、亜鉛粉末+酸などの無機系反応型発泡剤などが挙げられる。
物理発泡剤の具体例は、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロルエタン、ジクロルメタン、フロン、空気、炭酸ガス、窒素ガスなどが挙げられる。
熱膨張性マイクロカプセルの具体例は、イソブタン、ペンタン、石油エーテル、ヘキサンなどの低沸点炭化水素を芯物質とし、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどの共重合体からなる熱可塑性樹脂を壁物質としたマイクロカプセルなどが挙げられ、特に限定されない。これら発泡剤は、1種または2種以上添加してもよい。
又、把持部を構成する弾性樹脂の表面は滑らかな面や粗な面に成形できる。摩擦抵抗を高め、指先表面の引っかかりをよくするためには表面を鏡面の様に滑らかに、摩擦抵抗を低くしてさらさらした触感やゴミ、ほこりを付きにくくするためには表面を粗にすればよい。更に、把持部を構成する弾性樹脂の表面には適度な凹凸を形成してもよい。
把持部は少なくとも内層と外層を設けることで内部に空間を設けた構造となっている。また、内層と外層は一体であっても、別体であってもよく、内層と外層の一部が連接している構造であってもよい。軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をRとする。
把持部2の製造方法としては、圧縮成形やトランスファー成形、射出成形、押出成形、真空注形といった方法で成形した弾性樹脂を軸体に装着する方法や、インサート成形で形成するといった方法が挙げられるが、製造方法は特に限定されない。
微細な固体4は軸体と把持部との間及び/または把持部に設けられた空間に配されている。微細な固体4の具体的な例としては、ステンレス、洋白、ジルコニア、ルビーボール等の硬球、ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、めのう、水晶等の鉱石、御影石、大理石等の岩石、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、塩化ビニル、ABS、AS、PMMA、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の樹脂やその発泡体、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ジメチル系シリコーン、メチルビニル系シリコーン、メチルフェニルビニル系シリコーン、メチルフルオロアルキル系シリコーン(フロロシリコーン)、フロロ−ジメチル共重合シリコーン、ウレタンゴム、エチレンアクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ニトリルゴム、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー等の弾性樹脂、ナイロン、絹、綿等の繊維、ガラスなどが挙げられるが、微細な固体が形成できればよく、特に限定はされない。また、これらの微細な固体は1種または2種以上の混合物であってもよい。
微細な固体4の形状は粒子状、繊維状、不定形状等様々な形状の固体が利用できる。硬球などの真球に近い形状の微細な固体を配した場合には、把持した際の変形が速く、また、放した時の形状復元も速い。岩石やガラスを粉砕した不定形の微細な固体を配した場合には、把持した際の変形は遅いが腰がある把持感があり、また、放した時にも形状をある程度記憶している。微細な固体の大きさは軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をRとしたとき、微細な固体の最短直径rはr=ARの係数Aが0<a≦0.8の条件を満たすものとする。また、これらの微細な固体の大きさは1種または2種以上の混合物であってもよい。
軸体と把持部との間及び/または把持部内部に設けられた空間には微細な固体4の他に、微細な固体の流動性、形状保持性を補助するために弾性樹脂やゲル状物質や粘稠物などの補助材を配してもよい。粘稠物としては、KF96(信越化学工業(株)製)といったシリコーンオイルやtsk5370(Ge東芝シリコーン(株)製)といったシリコーンオイルコンパウンド、レチナックス グリース CL(昭和シェル石油(株)製)といった石油系グリースがあげられる。ゲル状物質としてはKE−1052、sifel827(信越化学工業(株)製)、アルファゲル((株)ジェルテック製)といったシリコーンゲル、人肌のゲル((株)エクシールコーポレーション製)といったウレタンゲルなどがあげられる。また、これらの補助材は1種または2種以上の混合物であってもよい。
本発明は、内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体を配した把持部を配置及び/または一体に設けることによって、従来の弾性樹脂のみの把持部より変形能力を向上させ、かつ、可撓性材料、ゲル状物質や気体のみを封入した把持部より腰がある把持部となっている。さらに、軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をRとしたとき、微細な固体の最短直径rをr=ARの係数Aが0<a≦0.8の条件を満たすものとすることで、空間内での微細な固体の移動がしやすくなる。微細な固体の最短直径rはr=ARの係数Aが0<a≦0.8の範囲であれば、内層と外層の間に形成される空間の径方向の断面に対して1個以上並んでおり、握った時の圧力で適度に位置を変える。この時、外層が弾性のあるエラストマーであることから、変形に応じて2個以上並ぶ箇所や1個も存在しない部分が出来るため、把持部2は握った指の形状に変形し、持ちやすさ、滑りにくさといった効果を発揮する。これにより把持部は把持した指先の形状に合わせて変形しやすくなると共に、形状を保持するため、接触面積が増え、握る圧力が分散される。粒子径が小さくなることで断面に対して並ぶ粒子数の段階が多くなるので、握った形に滑らかに追従して変形することが可能になる。また、指先以外の把持部分、例えば筆記具の指間当節部に配することによって握りやすい形状の軸体となる。a>0.8となると外層が弾性のあるエラストマーであっても、その変形には限界があるため2個以上並ぶ部分が出来なくなり、このため把持部2は握った指の形状には変形しにくく、把持部としての効果は発揮されにくい。
本発明は、少なくとも内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体を配した把持部を配置及び/または一体に設けた軸体において、軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をRとしたとき、微細な固体の最短直径rをr=ARの係数Aが0<a≦0.8の条件を満たすものとすることを最も主要な特徴とする。把持した指先の形状に合わせて変形し、形状を保持する目的を実現した。
図1は、本発明を筆記具の把持部に使用した実施例1の図である。図2は図1のa−A‘線断面図である。図3は図1が把持により変形した図である。内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体を配した。微細な固体の直径rはr=ARにおいて係数A=0.8となっている。参照符号1は軸体、参照符号2は把持部、参照符号3は内層、参照符号4は外層、参照符号5は微細な固体である。
軸筒1はポリエチレン、把持部2としてエラストマー(アクティマーAE−2060S、リケンテクノス(株)製、ショアーA硬度:60°)を用いて射出成形で成形した。微細な固体5としてガラスビーズ(ユニビーズUB−2022L、(株)ユニオン製、直径1.1mm)を内層と外層の間の空間(距離1.4mm)に配した把持部2を軸体1に装着した。ガラスビーズは空間の径方向の断面に対して1個以上2個未満で並んでおり、握った時の圧力で適度に位置を変える。この時、外層が弾性のあるエラストマーであることから、変形に応じて2個以上並ぶ箇所や1個もない部分が出来るため、把持部2は握った指の形状に変形し、持ちやすさ、滑りにくさといった効果を発揮する。内部のガラスビーズそのものは硬いため、しっかり握った際にも変形しすぎない、腰のある良好な感触が得られる。
図4は、本発明を筆記具の把持部に使用した実施例2の図である。図5は図4のa−A‘線断面図である。図6は図4が把持により変形した図である。内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体と補助材を配した。微細な固体の直径rはr=ARにおいて係数A=0.5となっている。参照符号1は軸体、参照符号2は把持部、参照符号3は内層、参照符号4は外層、参照符号5は微細な固体、参照符号6は補助材である。
軸筒1はアクリロニトリルスチレンブタジエン、把持部2としてエラストマー(ラバロンMJ6301C、三菱化学(株)製、ショアーA硬度:60度)を用いて射出成形で成形した。微細な固体5としてガラスビーズ(ユニビーズUB−1719LN、(株)ユニオン製、直径0.7mm)を内層と外層の間の空間(距離1.4mm)に配し、隙間にシリコーンゲル(KE−1052、信越化学工業(株)製)を充填した把持部2を軸体1に装着した。ガラスビーズは空間の径方向の断面に対して2個で並んでおり、握った時の圧力で適度に位置を変える。この時、外層が弾性のあるエラストマーであることから、変形に応じて3個以上並ぶ箇所や1個もない部分が出来るため、把持部2は握った指の形状に変形し、持ちやすさ、滑りにくさといった効果を発揮する。粒子径が小さくなることで断面に対して並ぶ粒子数の段階が多くなるので、握った形に滑らかに追従して変形することが可能になる。また、ガラスビーズの移動はシリコーンゲルによってより柔らかな変化となる。内部のガラスビーズそのものは硬くシリコーンゲルによる弾力があるため、しっかり握った際にも変形しすぎず、腰のある良好な感触が得られる。
図7は、本発明を筆記具の把持部に使用した実施例3の図である。図8は図7のa−A‘線断面図である。図9は図7が把持により変形した図である。内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体と補助材を配した。微細な固体の直径rはr=ARにおいて係数A=0.3となっている。参照符号1は軸体、参照符号2は把持部、参照符号3は内層、参照符号4は外層、参照符号5は微細な固体、参照符号6は補助材である。
軸筒1はアクリロニトリルスチレンブタジエン、把持部2としてエラストマー(ラバロンMJ6301C、三菱化学(株)製、ショアーA硬度:60度)を用いて射出成形で成形した。微細な固体5としてガラスビーズ(ユニビーズUB−1416LN、(株)ユニオン製、直径0.42mm)を内層と外層の間の空間(距離1.4mm)に配し、隙間にシリコーンゲル(SYLGARD527、東レ・ダウコーニング(株)製)を充填した把持部2を軸体1に装着した。ガラスビーズは空間の径方向の断面に対して3個で並んでおり、握った時の圧力で適度に位置を変える。この時、外層が弾性のあるエラストマーであることから、変形に応じて5個以上並ぶ箇所や1個もない部分が出来るため、把持部2は握った指の形状に変形し、持ちやすさ、滑りにくさといった効果を発揮する。粒子径が小さくなることで断面に対して並ぶ粒子数の段階が多くなるので、握った形に滑らかに追従して変形することが可能になる。また、ガラスビーズの移動はシリコーンゲルによってより柔らかな変化となる。内部のガラスビーズそのものは硬くシリコーンゲルによる弾力があるため、しっかり握った際にも変形しすぎず、腰のある良好な感触が得られる。
図10は、比較例1の図である。図11は図10のa−A‘線断面図である。図12は図10が把持により変形した図である。内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体を配した。軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をRとしたとき、微細な固体の直径rはr=ARにおいて係数A=0.9となっている。参照符号1は軸体、参照符号2は把持部、参照符号3は内層、参照符号4は外層、参照符号5は微細な固体である。
軸筒1はポリエチレン、把持部2としてエラストマー(アクティマーAE−2060S、リケンテクノス(株)製、ショアーA硬度:60°)を用いて射出成形で成形した。微細な固体5としてガラスビーズ(ユニビーズUB−2024L、(株)ユニオン製、直径1.26mm)を内層と外層の間の空間(距離1.4mm)に配した把持部2を軸体1に装着した。ガラスビーズは空間の径方向の断面に対して1個以上2個未満で並んでおり、握った時の圧力で位置を変える。この時、外層が弾性のあるエラストマーであっても、その変形には限界があるため1個以上並ぶ部分が出来ない。このため把持部2は握った指の形状には変形しにくく、把持部としての効果は実施例ほど発揮されない。
図13は、比較例2の図である。図14は図13のa−A‘線断面図である。図15は図13が把持により変形した図である。内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体を配した。軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をRとしたとき、微細な固体の直径rはr=ARにおいて係数A=1.0となっている。参照符号1は軸体、参照符号2は把持部、参照符号3は内層、参照符号4は外層、参照符号5は微細な固体、参照符号6は補助材である。
軸筒1はポリエチレン、把持部2としてエラストマー(ラバロンMJ6301C、三菱化学(株)製、ショアーA硬度:60度)を用いて射出成形で成形した。微細な固体5としてガラスビーズ(ユニビーズUB−2123L、(株)ユニオン製、直径1.4mm)を内層と外層の間の空間(距離1.4mm)に配し、隙間にシリコーンゲル(KE−1052、信越化学工業(株)製)を充填した把持部2を軸体1に装着した。ガラスビーズは空間の径方向の断面に対して1個で並んでおり、握った時の圧力で位置を変える。この時、外層が弾性のあるエラストマーであっても、その変形には限界があるため1個以上並ぶ部分が出来ない。このため把持部2は握った指の形状には変形しにくく、把持部としての効果は実施例ほど発揮されない。
本発明は、軸体の少なくとも把持部する部分に弾性樹脂を設けた軸体に関するものである。その軸体の例としては、シャープペンシルやボールペン、修正ペンなどの筆記具、カッターや彫刻刀、ドライバーなどの工具類、PDA(パーソナル デジタル アシスタンス)や電子手帳に使用される入力ペン、自転車のハンドルなど多岐にわたる。
本発明を筆記具の把持部に使用した実施例1の図である。 図1のa−A‘拡大断面図である。 図1を把持したときの図である。 実施例2の図である。 図4のa−A‘拡大断面図である。 図4を把持したときの図である。 実施例3の図である。 図7のa−A‘拡大断面図である。 図7を把持したときの図である。 比較例1の図である。 図10のa−A‘拡大断面図である。 図10を把持したときの図である。 比較例2の図である。 図13のa−A‘拡大断面図である。 図13を把持したときの図である。
符号の説明
1 軸体
2 把持部
3 内層
4 外層
5 微細な固体
6 補助材

Claims (3)

  1. 少なくとも内層と外層を設けることで内部に空間を設け、この空間に微細な固体を配した把持部を配置及び/または一体に設けた軸体の径方向の断面において、把持部の内層と外層の最短距離をR、微細な固体の最短直径をrとしたとき、r=ARの係数Aが0<a≦0.8の条件を満たすことを特徴とする軸体。
  2. 前記軸体と前記把持部との間に設けた空間及び/または前記把持部内部に設けた空間に微細な固体及び粘稠物を配したことを特徴とする請求項1に記載の軸体。
  3. 前記空間に配する微細な固体が粒子状であることを特徴とする請求項1、或いは、請求項2に記載の軸体。
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