JP2014124258A - 磁気治療具及び磁気治療具の製造方法 - Google Patents

磁気治療具及び磁気治療具の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014124258A
JP2014124258A JP2012281628A JP2012281628A JP2014124258A JP 2014124258 A JP2014124258 A JP 2014124258A JP 2012281628 A JP2012281628 A JP 2012281628A JP 2012281628 A JP2012281628 A JP 2012281628A JP 2014124258 A JP2014124258 A JP 2014124258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
magnetic
coating layer
core material
rubber composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012281628A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Nakagawa
美希夫 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP2012281628A priority Critical patent/JP2014124258A/ja
Publication of JP2014124258A publication Critical patent/JP2014124258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Treatment Devices (AREA)

Abstract

【課題】肌感触がより一層向上した磁気治療具、及び、厚さの一様な外層を有する肌感触がより一層向上した磁気治療具の製造方法を、提供すること。
【解決手段】ゴム及び磁性粉を含有する芯材11と芯材11の外周面に配置された表面粗さRaが5〜12μmであるゴム被覆層12を備えていることを特徴とする磁気治療具1、並びに、ゴム及び磁性分を含有する芯材用ゴム組成物とゴムを含有し、JIS A硬度が30〜45の被覆層用ゴム組成物とを押出機で共押出することを特徴とする磁気治療具1の製造方法。
【選択図】 図1

Description

この発明は、磁気治療具及び磁気治療具の製造方法に関し、さらに詳しくは、肌感触及び意匠性がより一層向上した磁気治療具及び厚さの一様なゴム被覆層を有する肌感触及び意匠性がより一層向上した磁気治療具の製造方法に関する。
近年、日常生活におけるストレスや運動不足等により、肩こり、腰痛等の症状を訴える人が増加してきており、このような状況を反映して、皮膚等に直接接触させる小型磁石の磁気効果を利用して前記症状を改善する磁気治療具に対する関心が高まっている。このような磁気治療具は、磁場を付与して首や肩等の血行を良くし、皮膚温度を上げることによって前記症状が緩和されると一般に考えられている。したがって、磁気治療具は高い表面磁束密度を有していることが重要である。
このような磁気治療具は、樹脂やゴム等に磁性材料を混合し、磁性成形品を得ることによって製造されており、現在に至るまで様々なものが開発されている。通常、磁気治療具に使用される磁性成形品は、磁性材料及び樹脂又はゴム等の混合材料で形成された芯材と、この芯材の保護、意匠性の向上等のために芯材の外周面を被覆するゴム被覆層とを有している。
磁気治療具として、例えば、特許文献1には、「内層部となるSm−Fe−N系磁性粉を含むシリコーンゴム組成物と、外層部となるシリコーンゴム組成物とを押出機から共押出してなる少なくとも二層構造の磁性成形品であって、該磁性成形品の引張強度が3〜10MPa、伸びが100〜600%であることを特徴とする磁性成形品」が記載されている(請求項1等)。特許文献1において、例えば、磁性成形品における外層部の表面粗さ(Ra)を「0.5〜3μmの範囲にすると、さらさら感のある心地良い肌感触の成形品となる」と記載されている(0013欄)。
また、特許文献1には「Sm−Fe−N系磁性粉を含む内層部用シリコーンゴム組成物と、外層部用シリコーンゴム組成物とを押出機から共押出した後、二次加硫を50〜120℃の温度で1分〜24時間行うか、又は二次加硫を行わないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁性成形品の製造方法」が記載されている(請求項5)。
特許第4845046号公報
特許文献1の「磁性成形品」は「さらさら感のある心地良い肌感触を得ることができ」ると記載されている(0008欄等)ものの、磁気治療具は、皮膚等に直接接触するように装着されるから、特に周辺環境が高温又は高湿度であると、また使用者が発汗すると、べたつき感及びムレ感を覚えやすく、肌感触のより一層の向上が望まれていた。
また、プレス成形ではシボ面を有する二層成形品を製造しようとすると、例えば表面がシボ面に形成することができても内層部が断面楕円につぶれてしまい、あるいは外層の厚みを均一することが出来ないといった問題があることにより、外表面がシボ面となっている良好な二層成形品を製造することが困難であったので、そのような問題のない二層成形品の好適な製造方法が望まれていた。
この発明は、肌感触及び意匠性がより一層向上した磁気治療具、及び、厚さの一様なゴム被覆層を有する肌感触及び意匠性がより一層向上した磁気治療具を押し出し成形により容易に製造することのできる製造方法を、提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段は、
(1) ゴム及び磁性粉を含有する芯材と、表面のJIS A硬度が30〜45であり、かつ前記芯材の外周面に配置された表面粗さRaが5〜12μmであるゴム被覆層を備えていることを特徴とする磁気治療具であり、
(2) 前記芯材に含有される前記ゴム及び前記ゴム被覆層を構成するゴムは、いずれも、シリコーンゴムを含んでいることを特徴とする前記(1)に記載の磁気治療具であり、
(3) ゴム及び磁性分を含有する芯材用ゴム組成物とゴムを含有し、JIS A硬度が30〜45の被覆層用ゴム組成物とを押出機で共押出することを特徴とする磁気治療具の製造方法である。
この発明に係る磁気治療具は、そのゴム被覆層の表面のJIS A硬度が30〜45であり、かつゴム被覆層の表面粗さRaが5〜12μmであるから、装着したときに、特に周辺環境が高温又は高湿度であっても、また使用者が発汗しても、べたつき感及びムレ感を覚えにくく、高い肌感触を発揮できると共に、ゴム素材の印象を変え一見革のような高級感を呈する意匠性をも有する。
また、この発明に係る磁気治療具の製造方法は、ゴム及び磁性分を含有する芯材用ゴム組成物とゴムを含有し、JIS A硬度が30〜45の被覆層用ゴム組成物とを押出機で共押出するから、これらゴム組成物、特に被覆層用ゴム組成物を大きく波打ちさせることなく長尺状に押出成形することができ、かつ前記範囲内の表面粗さ及びJIS A硬度に押出成形することができる。また、この発明の方法によると、プレス成形法と比較すると、共押出し成形により製造するので外層厚みがほぼ均一になり、低コストで磁気治療具を製造することができる。
したがって、この発明によれば、肌感触及び意匠性がより一層向上した磁気治療具及び厚さの一様なゴム被覆層を有する肌感触及び意匠性がより一層向上した磁気治療具の製造方法を提供できる。
図1は、この発明に係る磁気治療具の一例である磁気治療具を示す概略正面図である。 図2は、この発明に係る磁気治療具の一例である磁気治療具の軸線に垂直な断面を示す概略断面図である。
この発明に係る磁気治療具は、芯材及びゴム被覆層を有する本体と連結具とを有する磁気治療具であって、例えば、磁気ネックレス、磁気ブレスレット等の磁気装身具として、広く利用される。この発明に係る磁気治療具は、磁気治療具としての機能を発揮するために、外表面における磁束密度(この発明において表面磁束密度とも称する。)が35ミリテスラ(mT)以上であるのが好ましく、35〜200ミリテスラ(mT)であるのが特に好ましい。表面磁束密度は、後述する磁性粉の含有量、磁性粉を構成する各原子の原子比、ゴム被覆層の厚さ等を変更することによって、調整できる。磁気治療具1の外周面から放出される磁束密度すなわち表面磁束密度は、例えば、ガウスメーター(電子磁気工業株式会社製 機種:GM4002)及びトランスバース型プローブ(電子磁気工業株式会社製 機種:T−402)にて測定できる。
この発明に係る磁気治療具を、図面を参照しつつ、具体的に説明する。この発明に係る磁気治療具の一例である磁気治療具1は、図1及び図2に示されるように、本体2と連結具3とを備え、例えば、磁気ネックレスとして装用される。
この本体2は、ゴム及び磁性粉を含有する芯材11と、芯材11の外周面を被覆するゴム被覆層(外層とも称する。)12とを備えた二層構造になっている。すなわち、芯材11とゴム被覆層12との間に中間層等を備えていない。この本体2は、一方向すなわち軸線方向に延在する線状の長尺体とされ、軸線方向に垂直な断面が略円形になっている。したがって、この本体2は長尺本体と称することもできる。
この芯材は、ゴム及び磁性粉を含有する所謂「ゴム磁石」と称する芯剤用ゴム組成物で形成され、好適な芯剤用ゴム組成物はそのJIS A硬度が50〜80である。JIS A硬度は、JIS K6253に準拠して測定する。
前記ゴムは、特に限定されず、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、天然ゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム(エチレンプロピレンジエンゴムを含む。)、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エピクロルヒドリンゴム等が挙げられる。前記ゴムは、これらの中でも、芯材11とゴム被覆層とが強固に密着して磁気治療具の耐久性が向上する点でシリコーンゴムであるのが好ましい。このシリコーンゴムは、公知のシリコーンゴムであれば特に限定されることなく用いることができ、例えば、トリフルオロアルキル基等のフッ素原子含有基を有するシリコーンゴム、フッ素原子無含有のシリコーンゴム等が挙げられ、フッ素原子無含有のシリコーンゴムとして、ジメチル系シリコーンゴム、メチルビニル系シリコーンゴム、メチルビニルフェニル系シリコーンゴム及びメチルフロロアルキル系シリコーンゴム等が挙げられる。
芯材が含有する磁性粉は、着磁されたときに磁力を発生するものであればよく、例えば、希土類金属系磁性材料等が挙げられる。希土類金属系磁性材料としては、例えば、SmCo型、SmCo17型等の希土類コバルト(サマリウムコバルト)系磁性材料、NdFe14B等の希土類ネオジウム系磁性材料、SmFe14等の希土類サマリウム鉄窒素系磁性材料等が挙げられる。この希土類サマリウム鉄窒素系磁性材料は、錆びにくく高温時での減磁が少なく、比較的少ない量でも高磁力を発生することができ、また粒子径の小さいものが得られる点で好ましい。この希土類サマリウム鉄窒素系磁性材料を構成する各元素の配合量はSm元素100質量部に対し、Fe元素が207〜375質量部、N元素が6〜25質量部であるのが好ましく、Sm元素100質量部に対し、Fe元素が272〜327質量部、N元素が12〜18質量部であるのが特に好ましい。希土類サマリウム鉄窒素系磁性材料は異方性であっても等方性であってもよい。
磁性材料は、通常、粉末状、顆粒状等として含有され、その粒径は、例えば、0.5〜30μmに調整される。粒径が前記範囲内にあると、芯材の外周面に大きな凹凸が形成されにくくゴム被覆層との高い密着性を確保できる。この粒径は、レーザー回析式粒度分布計法に従って測定条件分散圧2.6bar、分散媒体N2、試料2gで測定した値である。
磁性粉は、ゴムと磁性粉との合計質量に対するゴムと磁性粉との質量比((ゴム/合計質量):(磁性粉/合計質量))すなわち(ゴム:磁性粉)が2.3:7.7〜0.9:9.1の割合で含有されている。すなわち、磁性粉は、ゴムとの合計質量を100質量部としたときに77〜91質量部の割合で含有されている。磁性粉の質量比(ゴム:磁性粉)が2.3:7.7未満であると、高い磁力を発揮する磁性粉を用いても磁気治療具1としたときの高い表面磁束密度を発現させることができないことがあり、一方、質量比(ゴム:磁性粉)が0.9:9.1を超えると、高い表面磁束密度を発現させることができるものの芯材11自体の可撓性が損なわれることがある。したがって、この発明において、可撓性が問われない磁気治療具、例えば、磁気枕及び磁気マットレス等の寝具、貼付型磁気治療器等に用いられる場合には、磁性粉の質量比(ゴム:磁性粉)は0.9:9.1を超えてもよい。磁気治療具1としたときの表面磁束密度と可撓性とを高い水準で両立できる点で、磁性粉は質量比(ゴム:磁性粉)が1.8:8.2〜1.1:8.9であるのが好ましい。
芯材は、ゴム及び磁性粉に加えて通常ゴム組成物に添加される各種の添加剤を含有していてもよい。このような添加剤としては、例えば、分散剤、発泡剤、加硫剤、老化防止剤、酸化防止剤、充填材、顔料、着色剤、加工助剤、可塑剤、難燃性向上剤、離型剤等が挙げられる。
芯材は、ゴムと磁性粉とを主成分として含有している。ここで、「主成分として」とは、芯材に含有される全成分の合計質量に対してゴムと磁性粉とが合計で50質量%以上含有されていることを意味する。芯材に含有される芯材用ゴム及び磁性粉の含有率は所望する磁気治療具1の表面磁束密度及び外径、ゴム被覆層の厚さ等の寸法設定によって決定される。例えば、この芯材11は、ゴムと磁性粉とを前記合計質量に対して合計で85質量%以上含有しているのが好ましく、合計で90〜97質量%含有しているのが特に好ましい。
ゴム被覆層12は、図1及び図2に示されるように、一方向すなわち軸線方向に延在する1層構造の管状長尺体に形成され、その外表面及び内表面の軸線方向に垂直な断面が略円形になっている。すなわち、ゴム被覆層12の軸線方向に垂直な断面はリング形状になっている。ゴム被覆層12は、芯材11の外周面全体を被覆すると共に本体2の最ゴム被覆層を構成している。このゴム被覆層12は、ゴムを含有する屈曲自在な長尺体すなわち可撓性を有する長尺体である。この長尺体は用途等に応じて適宜の外径及び軸線長さに調整される。ゴム被覆層12の外径すなわち磁気治療具1及び本体2の外径は、磁気治療具1が装身具として用いられる場合には、例えば、2.5〜5.5mmに調整され、より具体的には、3〜4.5mmに調整される。
ゴム被覆層12は、表面粗さRaが5〜12μmの表面、例えば所謂「シボ面」を有している。ゴム被覆層12の表面粗さが5μm以下であると、常温常湿環境下での肌感触は満足できるものであったが、特に周辺環境が高温又は高湿度である場合及び使用者が発汗した場合にべたつき感及びムレ感を覚え肌感触に劣ることがあり、高級感のある意匠性を呈しないこともある。一方、ゴム被覆層12の表面粗さが12μmを超えると表面凹凸が大きすぎて装着時に違和感を覚えるという問題が生じることがある。これらの問題を解消し、特に周辺環境が高温又は高湿度である場合及び使用者が発汗した場合の肌感触により一層優れ、かつ高級感のある意匠性をも呈する点で、ゴム被覆層12の表面粗さは5〜10μmであるのが好ましく、5〜7μmであるのが特に好ましい。ゴム被覆層12の表面粗さは、中心線平均粗さRa(JIS B 0601−1982)であって、JIS B 0601―1984に準じ、先端半径2μmの測定プローブを備えた表面粗さ計(商品名「Surfcom554A」、株式会社東京精密製)に、磁気治療具1をセットし、測定長2.5mm、カットオフ波長0.8mm、引張速度0.3mm/secにより磁気治療具1のゴム被覆層12の表面を軸線方向に沿って少なくとも3点の粗さを測定し、これらの算術平均値とする。なお、ゴム被覆層12の表面粗さは、例えば、押出成形する被覆層用ゴム組成物のJIS A硬度、例えば被覆層用ゴム組成物に含有される充填剤の配合量等によって、調整できる。
ゴム被覆層は、その表面に微細な凹凸形状が形成され、所謂「シボ面」状態にある。
このゴム被覆層は、後述するように、JIS A硬度が30〜45のゴム組成物を硬化すなわち加硫して形成されているのが好ましく、ゴム被覆層自体の硬度は、基本的はこのゴム組成物の硬度と同じ範囲内にある。ゴム被覆層のJIS A硬度が30〜45の範囲内にあると、可撓性に優れ、前記範囲の表面粗さRaと相まってより一層優れた肌感触及び意匠性が得られる。
芯材11及びゴム被覆層12を有する本体2は、芯材11及びゴム被覆層12が共にゴムを含有しているから、全体として可撓性を有している。本体2の可撓性は、通常、磁気治療具1として使用されるのに要求される程度であればよく、特に限定されない。また、この本体2は、磁性を帯びていてもいなくてもよいが、磁気治療具1を構成する際には芯材11に含有されている磁性粉が着磁されて磁性を帯びているのがよい。本体2が磁性を帯びている場合には、この本体2は磁性本体とも称することができ、磁気治療具1の表面磁束密度が35〜200ミリテスラ(mT)となるような磁力を有していることが好ましい。本体2の磁力は後述する磁性粉の含有量、磁性粉を構成する各原子の配合割合等を変更することによって、調整できる。
連結具3は、図1に示されるように、成形体2の両端部に装着されている。この連結具3は、例えば、管体、楕円体、球体等の形状に成形され、身体への傷害防止のため、身体に接触する部分がゴム等の弾性材料やSUS等の金属材料で形成され、具体的には、成形体2の一端部2Aに装着された第1連結具15と、成形体2の他端部2Bに装着され、第1連結具15に着脱可能に連結する第2連結具16とを有している。第1連結具15は、一方の端部に一端部2Aが内挿される軸穴(図1において図示しない。)と、他方の端部すなわち自由端部に突起部15Aとを有する管状体であり、雄型連結具とも称される。第2連結具16は、一方の端部に他端部2Bが内挿される軸穴(図1において図示しない。)と、他方の端部すなわち自由端部に突起部15Aが挿脱自在に挿嵌される凹部又は穴部16Aとを有する管状体であり、雌型連結具とも称される。
この磁気治療具1は、第1連結具15と第2連結具16とを連結してリングにして患者の首に架けると、本体2の可撓性によってその外周面が首周りの肌に密着する。このとき、磁気治療具1は使用者に良好な肌感触を与え、その後、特に周辺環境が高温又は高湿度になっても、また使用者が発汗しても、べたつき感及びムレ感を覚えにくく良好な肌感触を与え続けることができる。加えて、この磁気治療具1は、その外層であるゴム被覆層の表面粗さが前記範囲内にあることによって、ゴム素材の印象を変え一見革のような高級感を呈する意匠性をも有する。
この発明に係る磁気治療具の製造方法は、ゴム及び磁性分を含有する芯材用ゴム組成物とゴムを含有し、JIS A硬度が30〜45の被覆層用ゴム組成物とを押出機で共押出することを特徴とする。
この発明に係る磁気治療具の製造方法を、磁気治療具1を製造する方法(以下、一製造方法と称することがある。)を例に挙げて、説明する。
一製造方法においては、芯材11を形成する芯材用ゴム組成物及びゴム被覆層12を形成する被覆層用ゴム組成物を準備する。
芯材用ゴム組成物は前記芯材用ゴムと磁性粉とを含有していればよい。この芯材用ゴム組成物に含有される各ゴム及び磁性粉は前記した通りである。この芯材用ゴム組成物に含有される各ゴムは、同種のゴムすなわちシリコーンゴムであるのが好ましく、ゴム以外の成分及び含有量は同一でも異なっていてもよい。シリコーンゴムを含有する芯材用ゴム組成物はラジカル反応型、付加反応型等のいずれであってもよいが、成形体2の物理的強度や圧縮歪み特性の低下の防止、着色による黄変の防止、可使時間の長さ、成形加工性等の点を考慮すると、付加反応型シリコーンゴム組成物が好適である。
芯材用ゴム組成物及び被覆用ゴム組成物は、ゴム又は未加硫の生ゴム、加硫剤又は架橋剤及び所望により各種添加剤を含有し、芯材用ゴム組成物及び被覆層用ゴム組成物がシリコーンゴムを含有するシリコーンゴム組成物である場合には、このシリコーンゴム組成物は、具体的には、主成分であるシリコーンゴム又はシリコーン生ゴム、架橋剤及び所望により充填剤等を含有して成る。シリコーンゴムの種類は、特に制限されず、汎用されるジメチル系シリコーンゴム、メチルビニル系シリコーンゴム、メチルビニルフェニル系シリコーンゴム及びメチルフロロアルキル系シリコーンゴム等のいずれをも使用することができる。シリコーンゴム組成物が付加反応型シリコーンゴム組成物である場合には、シリコーンゴムは、1分子中に少なくとも2個のビニル基、アリル基、プロペニル基等のアルケニル基を含むアルケニル基含有シリコーンゴムであることが重要である。また、シリコーンゴムの性状についても特に限定されないが、重合度が3,000未満では押出加工性が劣るようになり、得られる磁気治療具の機械的強度が弱く、成形加工性の劣るものとなることがあるので、重合度が3,000以上であって、本質的に直線状のジオルガノポリシロキサンであるのが望ましく、一部に分枝構造を含むものであってもよい。
シリコーンゴム組成物に含有される硬化剤は、シリコーンゴムの硬化に使用される公知のものであればよく、例えば、ラジカル反応に使用されるジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等の有機過酸化物、付加反応硬化剤としてオルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系触媒とを含むもの、縮合硬化剤として多官能のアルコキシシラン又はシロキサンと有機金属酸塩とを含むもの等が例示される。硬化剤の含有量すなわち添加量は通常公知のシリコーンゴムと同様にすればよい。
シリコーンゴム組成物が付加反応型シリコーンゴム組成物である場合に、硬化剤として使用するオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、通常、1分子中にヒドロシリル基を平均2個以上、好ましくは3個以上有することが重要である。具体的には、メチルハイドロジェンポリシロキサンとジメチルハイドロジェンポリシロキサンとの共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサンとメチルフェニルポリシロキサンとの共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン及びジフェニルポリシロキサンとの共重合体等が例示される。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの配合量は、シリコーンゴム成分中に存在するケイ素原子に結合したアルケニル基1個に対し、ヒドロシリル基を0.5〜4個供給するに足りる量であるのが好ましく、通常、シリコーンゴム100質量部に対して0.5〜6.6質量部の範囲であるのが好ましい。
付加反応型シリコーンゴム組成物に配合される白金系触媒は、シリコーンゴムに含まれるアルケニル基とオルガノハイドロジェンポリシロキサンに含まれるヒドロシリル基との付加反応を促進させる硬化触媒であり、公知の白金系触媒を特に制限されることなく使用できる。このような白金系触媒としては、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、白金とオレフィン、白金とケトン、白金とビニルシロキサンとの錯塩、アルミナ又はシリカ等の担体に白金を担持させたもの、白金黒等が例示される。本発明において、白金系触媒は、通常、シリコーンゴム100質量部に対して0.1〜1.7質量部で配合されるのが好ましい。
芯材用ゴム組成物及び被覆層用ゴム組成物に所望により含有される充填剤は、磁気治療具の補強に使用されるものであることから、通常、比表面積が50m/g以上であるのが好ましい。このような充填剤としては、煙霧質シリカ、フュームドシリカ、沈降性シリカ、炭酸カルシウム、けいそう土、二酸化チタン、クレイ等が例示され、その表面がジメチルジクロロシラン、シラン、シロキサン、シラザン等で予め疎水化処理されたものであってもよい。なお、この充填剤は後述する中間層用ゴム組成物のシリカ系充填剤(II)でもよい。充填剤の含有量は、シリコーンゴム100質量部に対して、通常、25〜65質量部であるのが好ましく、33〜53質量部であるのが特に好ましい。充填剤の含有量が25質量部未満であると、形成される芯材11及び/又はゴム被覆層12が所望の強度を発揮しないこと、又は、十分な加工性が得らないことがある。一方、充填剤の含有量が65質量部を超えると、シリコーン組成物への充填剤の配合が困難になることがあり、また、充填剤を配合できたとしてもシリコーン組成物が硬くなって成形加工性が低下し、硬化物の強度が劣ることがある。
芯材用ゴム組成物は、ゴムと磁性粉との質量比(ゴム:磁性粉)が2.3:7.7〜0.9:9.1の割合となるように、磁性粉を含有している。
この被覆層用ゴム組成物は、JIS A硬度が30〜45であるのが好ましく、35〜45であるのが特に好ましい。被覆層用ゴム組成物が前記範囲のJIS A硬度を有していると、被覆層用ゴム組成物を長尺状の押出成形体に大きく波打ちさせることなく、具体的には一様な厚さに押出成形することができる。また、被覆層用ゴム組成物が前記範囲のJIS A硬度を有していると、特に内面が硬質クロームメッキされたダイスを用いた場合には、被覆層用ゴム組成物を前記範囲内の表面粗さを有する押出成形体に押出成形することができる。したがって、被覆層用ゴム組成物が前記範囲のJIS A硬度を有していると、肌感触及び意匠性がより一層向上した可撓性のある磁気治療具1を製造できる。覆層用ゴム組成物のJIS A硬度は組成物自体の硬度ではなく、この被覆層用ゴム組成物を用いて作製された試験片(形状:円盤状、外径29mm、厚さ12.5mm)を用いてJIS K6253に準じて測定したときの硬度である。
芯材用ゴム組成物、及び被覆層用ゴム組成物は、この発明の効果を損なわない限りにおいて、シリコーンゴム以外のゴム、粉砕石英、珪藻土等の非補強性シリカ、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック、熱可塑性樹脂、低分子シロキサンエステル、シラノール、アルコキシシラン、ジフェニルシランジオール、カーボンファンクショナルシラン、両末端シラノール封鎖低分子シロキサン等の分散剤、酸化鉄、酸化セリウム、オクチル酸鉄等の耐熱性向上剤、顔料、分散剤、発泡剤、加硫剤、老化防止剤、酸化防止剤、充填材、着色剤、加工助剤、可塑剤、難燃性向上剤例えば白金化合物、受酸剤、熱伝導向上剤、離型剤等を、必要に応じて、含有していてもよい。
芯材用ゴム組成物、及び被覆層用ゴム組成物は、各成分の種類及び含有量を適宜に設定することができ、ゴムの種類及び磁性粉の有無以外の成分及びその含有量は同一でも異なっていてもよい。
一製造方法においては、ダイスを備えた押出機を準備する。このダイスは、ダイス内表面が硬質クロームメッキされているのが好ましい。このようにダイス内表面が硬質クロームメッキされていると、被覆層用ゴム組成物を前記範囲内の表面粗さを有する押出成形体に押出成形できるのでゴム被覆層12の表面を前記範囲の表面粗さRaに調整でき、具体的には、筋状凹凸面ではなく、前記範囲の表面粗さRaを有するシボ面とすることができる。ここで、押出される被覆層用ゴム組成物の表面粗さRaは、ゴム被覆層12の表面粗さと同様にして、調整できる。
一製造方法においては、共押出する条件は、特に限定されず、公知の条件等を適宜に選択できる。
このようにして芯材用ゴム組成物及びゴム被覆層用ゴム組成物を押出成形すると、前記のように、芯材用ゴム組成物をゴム被覆層用ゴム組成物で被覆した長尺状の押出成形体が大きく波打ちすることなく成形されるのと同時に、この押出成形体におけるゴム被覆層用ゴム組成物の表面粗さが前記範囲内に調整される。
一製造方法においては、このようにして押出成形品を得た後に、ゴム被覆層用ゴム組成物が芯材用ゴム組成物を被覆した状態で加熱加硫する。芯材用ゴム組成物及びゴム被覆層用ゴム組成物の加硫は、例えば、常圧熱気加硫、蒸気連続加硫、電子線加硫、プレス熱加硫、高周波加硫等を採用できる。その中でも特に常圧熱気加硫(HAV)が好ましい。加硫温度及び加硫時間は芯材用ゴム組成物及びゴム被覆層用ゴム組成物に応じて適宜に設定され、例えば、芯材用ゴム組成物及びゴム被覆層用ゴム組成物が付加反応型シリコーンゴム組成物である場合には、加硫温度を400〜700℃に、加硫時間を5〜60秒間に設定できる。
一製造方法においては、通常、このようにして芯材用ゴム組成物及びゴム被覆層用ゴム組成物を加硫して磁気治療具1の本体2とするが、必要に応じて、芯材用ゴム組成物及びゴム被覆層用ゴム組成物を二次加硫することもできる。二次加硫は、適宜の加熱条件を採用でき、例えば、芯材用ゴム組成物及びゴム被覆層用ゴム組成物が付加反応型シリコーンゴム組成物である場合には、二次加硫温度を50〜150℃、好ましくは80〜150℃に、二次加硫時間を1分以上24時間以下、好ましくは1〜20時間に設定できる。
一製造方法においては、本体2の製造中又は製造後に磁性粉を着磁する。磁性粉の着磁は、適当な着磁装置を用いて例えば30〜60kOe程度の磁場を付与して行うことができ、又は、例えば押出成形機の磁界装置を内蔵させて押出成形中に行うこともできる。
一製造方法においては、連結具3を準備する。この連結具3は前記ゴム、例えばシリコーンゴムを含有するゴム組成物を成形して作製される。作製した連結具3を本体2の両端部に装着して、磁気治療具1が製造される。
この発明に係る磁気治療具及び磁気治療具の製造方法は、前記した実施例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。
例えば、磁気治療具1は芯材11とゴム被覆層12とを備えた2層構造の本体2を有しているが、この発明において、芯材とゴム被覆層の間に接着層等の中間層を有する3層構造以上の本体を有していてもよい。
また、磁気治療具1は、芯材に含有されるゴム及びゴム被覆層を形成するゴムがいずれもシリコーンゴムであるが、この発明において、芯材に含有されるゴムとゴム被覆層を形成するゴムとは異なるゴムであってもよい。
さらに、磁気治療具1は芯材11の外周面全体を被覆するゴム被覆層12を備えているが、この発明において、磁気治療具は芯材の外周面の一部を被覆するゴム被覆層を備えていてもよい。
また、磁気治療具1が軸線方向に垂直な断面が略円形の本体2を有しているが、この発明において、磁気治療具は軸線方向に垂直な断面が楕円形、不定形、多角形例えば四角形、三角形の本体を有していてもよい。
前記一製造方法は、芯材11とゴム被覆層12とを備えた2層構造の本体2を有する磁気治療具1を製造する方法であるが、この発明に係る磁気治療具の製造方法は、3層構造以上の本体を有する磁気治療具を製造することもできる。
また、前記一製造方法はダイスを備えた押出機を用いた押出成形によって表面粗さRaを前記範囲内に調整しているが、この発明に係る磁気治療具の製造方法においては、押出成形体の表面に公知のブラスト処理等をさらに施して表面粗さRaを前記範囲内に調整することもでき、すなわち、押出成形工程と、押出成形工程後に押出成形体の表面をブラスト処理等の表面処理する工程を有していてもよい。
(実施例1)
シリコーン生ゴム(商品名「KE−78VBS」、信越化学工業株式会社製)100質量部と、疎水性フュームドシリカ(商品名「アエロジルR974」、日本アエロジル株式会社製)29質量部と、シリカ分散剤として両末端にシラノール基を有するジメチルポリシロキサン4質量部とをニーダーミキサーで均一に混合し、150℃で2時間熱処理してシリコーンゴムコンパウンドを調製した。
窒素パージ下で、調製したシリコーンゴムコンパウンド100質量部と、このシリコーンゴムコンパウンド中のシリコーン生ゴムとの質量比(ゴム:磁性粉)が1.6:8.4となる割合(具体的には380質量部、第1表において「磁性粉配合量」と表記する。)の磁性粉(化合物名「SmFeN」、商品名「SmFeN微粉」、前記測定方法による粒径1〜10μm、住友金属鉱山株式会社製)とを、ニーダーミキサーを用いて混練した。得られた混練物を、80メッシュのスクリーンを備えたストレーナー装置を使用して、油圧シリンダーで押し出し、このスクリーンを通過させて磁性粉凝集物を除去した。次いで、この磁性粉凝集物を除去した混練物に、白金系触媒(商品名「C−25A」、信越化学工業株式会社製)0.5質量部及びオルガノハイドロジェンポリシロキサン(商品名「C−25B」、信越化学工業株式会社製)2.0質量部を配合し、ミキシングロールで混練して、芯材用付加反応型シリコーンゴム組成物を調製した。
前記シリコ−ンゴムコンパウンド100質量部と、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(商品名「C−25B」、信越化学工業株式会社製)2.0質量部と、白金系触媒(商品名「C−25A」、信越化学工業株式会社製)0.5質量部と、顔料(商品名「KE−カラーBB」、信越化学工業株式会社製)2.0質量部とをミキシングロールで混練して、ゴム被覆層用付加反応型シリコーンゴム組成物を調製した。
ダイス内表面が硬質クロームメッキされたダイスを備えたクロスヘッド型押出機を用いて二層共押出成形を行った。具体的には、調製したゴム被覆層用付加反応型シリコーンゴム組成物及び芯材用付加反応型シリコーンゴム組成物をそれぞれ、第1表に示すゴム被覆層の外径及び厚さとなるようにダイス開口径及び芯材用押出機における芯材用開口径を調整したゴム被覆層用押出機(一軸押出機)及び芯材用押出機(一軸押出機)に投入して押出し、前記クロスヘッド型押出機のダイス(二層クロスヘッド)において芯材用付加反応型シリコーンゴム組成物をゴム被覆層付加反応型シリコーンゴム組成物で被覆しながら二層共押出成形を行った。共押出成形を580℃のオーブン中で10秒間加熱して常圧熱気加硫(HAV)硬化させて加硫させた。
次いで、この本体2を二次加硫せずに軸線長さが485mmとなるように切断した後に着磁装置にて55kOeの磁場を付与して磁性粉を着磁した。このようにして、芯材11の直径が3.5mm、ゴム被覆層12の外径4.0mm、ゴム被覆層12の厚さが0.25mmの磁性本体2を得た。
この磁本体2の両端部にシリコーンゴム製の連結具3を装着して図1及び図2に示される磁気治療具1を製造した。
(実施例2〜4並びに比較例1及び比較例2)
前記ゴム被覆層用及び芯材用シリコーンゴムコンパウンドにおける疎水性フュームドシリカの配合量(第1表において「ゴム被覆層用シリカ配合量及び芯材用シリカ配合量」と表記する。)を第1表に示す配合量に変更したこと以外は実施例1と基本的に同様にして磁気治療具をそれぞれ製造した。
(参考例1〜2)
前記ゴム被覆層用及び芯材用シリコーンゴムコンパウンドにおける疎水性フュームドシリカの配合量、及び、芯材用磁性粉配合量を第1表に示す配合量に変更したこと以外は実施例1と基本的に同様にして磁気治療具を製造した。
(表面粗さRaの測定)
実施例、比較例及び参考例で製造した各磁気治療具におけるゴム被覆層の表面粗さRaを前記のようにして測定した結果を第1表に示す。
(JIS A硬度の測定)
実施例、比較例及び参考例で用いたゴム被覆層付加反応型シリコーンゴム組成物で下記試験片を作製し、そのJIS A硬度を測定した。具体的には、各ゴム組成物で試験片(外径29mm、厚さ12.5mm)を作製し、JIS K6253に準じて測定したときの値である。その値を第1表に示す。
(表面磁束密度の測定)
実施例、比較例及び参考例で製造した各磁気治療具における表面磁束密度をガウスメーター(電子磁気工業株式会社製 機種:GM4002)及びトランスバース型プローブ(電子磁気工業株式会社製 機種:T−402)を用いて測定した。その値を第1表に示す。
(装着感1)
実施例、比較例及び参考例で製造した各磁気治療具の装着感を次のようにして評価した。具体的には、25℃、相対湿度50%の常温常湿環境下の部屋で首回りに装着し、適度に身体を動かしながら2時間経過後に 被験者の装着感を評価した。評価は、ほとんどの被験者がべたつき感及びムレ感を覚えなかった場合を「○」、べたつき感及びムレ感を覚えた被験者が多かった場合を「△」、ほとんどの被験者がべたつき感及びムレ感を覚えた場合または表面凹凸に違和感を覚えた場合を「×」とした。その結果を第1表に示す。
(装着感2)
実施例、比較例及び参考例で製造した各磁気治療具の装着感を次のようにして評価した。具体的には、35℃、相対湿度80%の高温高湿環境下の部屋で首回りに装着し、適度に身体を動かしながら2時間過経過後に 被験者の装着感を評価した。評価は、ほとんどの被験者がべたつき感及びムレ感を覚えなかった場合を「○」、べたつき感及びムレ感を覚えた被験者が多かった場合を「△」、ほとんどの被験者がべたつき感及びムレ感を覚え、装着心地が明らかに悪化した場合、または表面凹凸に違和感を覚えた場合を「×」とした。その結果を第1表に示す。
(意匠性)
実施例、比較例及び参考例で製造した各磁気治療具の意匠性を次のようにして評価した。具体的には、各磁気治療具の表面を目視で観察した。評価は、ゴム被覆層に所謂「シボ面」がほぼ均一に形成され、高級感のある意匠性を呈していた場合を「○」、ゴム被覆層に一部表面波打ちのある所謂「シボ面」が形成されていた場合を「△」、ゴム被覆層に所謂「シボ面」が形成されていなかった場合を「×」とした。
(押出成形性)
実施例、比較例及び参考例において、芯材用付加反応型シリコーンゴム組成物及びゴム被覆層用付加反応型シリコーンゴム組成物を二層共押出成形したときの押出成形状態を評価した。評価は、これらシリコーンゴム組成物を長尺状の押出成形体に 大きく波打ちさせることなくほぼ一様な厚さに押出成形することができた場合を「○」、これらシリコーンゴム組成物を長尺状の押出成形体に一部波打ちが発生し安定的に押出成形することができなかった場合を「△」、これらシリコーンゴム組成物のほとんどが波打った状態に押出成形された場合を「×」とした。
Figure 2014124258
1 磁気治療具
2 本体
2A 一端部
2B 他端部
3 連結具
11 芯材
12 ゴム被覆層
15 第1連結具
15A 突起部
16 第2連結具
16A 凹部又は穴部

Claims (3)

  1. ゴム及び磁性粉を含有する芯材と、表面のJIS A硬度が30〜45であり、かつ前記芯材の外周面に配置された表面粗さRaが5〜12μmであるゴム被覆層を備えていることを特徴とする磁気治療具。
  2. 前記芯材に含有される前記ゴム及び前記ゴム被覆層を構成するゴムは、いずれも、シリコーンゴムを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の磁気治療具。
  3. ゴム及び磁性分を含有する芯材用ゴム組成物とゴムを含有し、JIS A硬度が30〜45の被覆層用ゴム組成物とを押出機で共押出することを特徴とする磁気治療具の製造方法。
JP2012281628A 2012-12-25 2012-12-25 磁気治療具及び磁気治療具の製造方法 Pending JP2014124258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281628A JP2014124258A (ja) 2012-12-25 2012-12-25 磁気治療具及び磁気治療具の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281628A JP2014124258A (ja) 2012-12-25 2012-12-25 磁気治療具及び磁気治療具の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014124258A true JP2014124258A (ja) 2014-07-07

Family

ID=51404287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012281628A Pending JP2014124258A (ja) 2012-12-25 2012-12-25 磁気治療具及び磁気治療具の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014124258A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356571A (ja) * 2001-05-30 2002-12-13 Shin Etsu Polymer Co Ltd 交通機関用ワイパーブレードゴム成形体
JP2003201614A (ja) * 2001-12-26 2003-07-18 Kuraray Co Ltd 防塵用ヘアキャップ
JP2004202716A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Pentel Corp 弾性体およびその弾性体を使用した軸体、並びに、筆記具
JP3133934U (ja) * 2007-05-18 2007-07-26 アトムメディカル株式会社 鼻孔カニューラ
JP2010201197A (ja) * 2010-06-14 2010-09-16 Lion Corp 歯ブラシ
JP4845046B2 (ja) * 2007-07-17 2011-12-28 信越ポリマー株式会社 磁性成形品及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356571A (ja) * 2001-05-30 2002-12-13 Shin Etsu Polymer Co Ltd 交通機関用ワイパーブレードゴム成形体
JP2003201614A (ja) * 2001-12-26 2003-07-18 Kuraray Co Ltd 防塵用ヘアキャップ
JP2004202716A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Pentel Corp 弾性体およびその弾性体を使用した軸体、並びに、筆記具
JP3133934U (ja) * 2007-05-18 2007-07-26 アトムメディカル株式会社 鼻孔カニューラ
JP4845046B2 (ja) * 2007-07-17 2011-12-28 信越ポリマー株式会社 磁性成形品及びその製造方法
JP2010201197A (ja) * 2010-06-14 2010-09-16 Lion Corp 歯ブラシ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2090619B1 (en) Silicone elastomer composition for artificial skin
CN110183854B (zh) 一种腻子型硅橡胶组合物及其制备方法和应用
JP7183535B2 (ja) シリコーンゴム系硬化性組成物および成形体
JP7289609B2 (ja) 樹脂製可動部材および医療機器
JP7215505B2 (ja) 樹脂製可動部材および構造体
JP7230326B2 (ja) 樹脂製可動部材および構造体
JP2018070866A (ja) シリコーンゴム系硬化性組成物および成形体
JP2018053237A (ja) シリコーンゴム系硬化性組成物および成形体
JP4845046B2 (ja) 磁性成形品及びその製造方法
JP2023033596A (ja) 成形品
KR20080095202A (ko) 실리콘 겔 시트의 제조 방법
JP2012211232A (ja) シリコーンゴム系硬化性組成物
JP2012115617A (ja) 成形体及び磁気治療具
JP2014124258A (ja) 磁気治療具及び磁気治療具の製造方法
JP7002724B2 (ja) シリコーン混和物およびその硬化物
JP2012245101A (ja) 成形体及び磁気治療具
JP2014110297A (ja) ボンド磁石、ボンド磁石製造方法及びボンド磁石製造装置
CN104098911A (zh) 密封圈用混炼硅橡胶及制备方法
WO2013157409A1 (ja) 医療器具用エラストマー成形体
JP4110384B2 (ja) 義肢補綴装置用シリコーンライナー
JP2021088688A (ja) シリコーンゴム、及び構造体
JP2022037484A (ja) 離型フィルム
JP2021116362A (ja) シリコーンゴム系硬化性組成物、及びアクチュエータ
JP3732322B2 (ja) シリコーンゴムスポンジ組成物およびこれを用いたシリコーンゴムスポンジ
JP2019209641A (ja) 目盛り付き線状部材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160425

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20160615

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160906