JP2004201778A - オーブン - Google Patents
オーブン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004201778A JP2004201778A JP2002372294A JP2002372294A JP2004201778A JP 2004201778 A JP2004201778 A JP 2004201778A JP 2002372294 A JP2002372294 A JP 2002372294A JP 2002372294 A JP2002372294 A JP 2002372294A JP 2004201778 A JP2004201778 A JP 2004201778A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- drum
- oven
- food
- gondola
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A21—BAKING; EDIBLE DOUGHS
- A21B—BAKERS' OVENS; MACHINES OR EQUIPMENT FOR BAKING
- A21B1/00—Bakers' ovens
- A21B1/42—Bakers' ovens characterised by the baking surfaces moving during the baking
- A21B1/46—Bakers' ovens characterised by the baking surfaces moving during the baking with surfaces suspended from an endless conveyor or a revolving wheel
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Baking, Grill, Roasting (AREA)
Abstract
【課題】食品、特にピザの焼成状況を好適に実演できること。
【解決手段】本体16の本体ドラム11内に配設された加熱ヒータ12からの熱により、この本体ドラム内に搬入された食品1(ピザパイ)を焼成するオーブン10において、上記本体における本体ドラム11の前面に、透明材質からなる耐熱性の透視ガラス13が配置されると共に、搬入された食品を載置可能なゴンドラ15を、ステー23を介し駆動モータ27の駆動力によって、本体ドラム内の鉛直面内で回転させる回転機構部14が設けられたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】本体16の本体ドラム11内に配設された加熱ヒータ12からの熱により、この本体ドラム内に搬入された食品1(ピザパイ)を焼成するオーブン10において、上記本体における本体ドラム11の前面に、透明材質からなる耐熱性の透視ガラス13が配置されると共に、搬入された食品を載置可能なゴンドラ15を、ステー23を介し駆動モータ27の駆動力によって、本体ドラム内の鉛直面内で回転させる回転機構部14が設けられたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食品、特にピザパイを焼成するに好適なオーブンに関する。
【0002】
【従来の技術】
本体内に配設された加熱ヒータからの熱によって、この本体内に搬入されたピザパイを焼成するオーブンが、特許文献1に記載されている。このようなオーブンでは、ピザパイの生地は、本体内のコンベヤ上に載置されて水平方向に搬送される間に、加熱ヒータからの放射熱及び対流によって焼成され、その焼成状況がのぞき窓から目視される。
【0003】
【特許文献1】
特開平6‐125690号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のオーブンにおけるのぞき窓は、ピザパイを調理する調理者がピザパイの焼成状況を確認することを目的としたものであり、ピザパイの焼成状況を実演する際に、その焼成状況を第三者に視認させて演出効果を高めるためのものではない。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、食品、特にピザの焼成状況を好適に実演できるオーブンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、本体内に配設された加熱器からの熱により、上記本体内に搬入された食品を焼成するオーブンにおいて、上記本体における本体ケースの前面に、透明材質から成る耐熱性の透視体が配置されるとともに、搬入された食品を載置可能な受け部材を、上記本体ケース内の鉛直面内において回転させる回転機構部が設けられたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記回転機構が、回転軸に放射状に配設された複数本のステーを備えて成り、上記受け部材が、上記各ステーに懸吊されるゴンドラであることを特徴とするものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記透視体の外側に、当該透視体への接触を防止する透明材質から成る第1の防護体が設置されたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記本体の外側に、当該本体ケースへの接触を防止する通気性を備えた第2の防護体が設置されたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るオーブンの一実施の形態を示す斜視図である。図2は、図1のオーブンを示す正面図である。
【0010】
これらの図1及び図2に示すオーブン10は、搬入された食品1を焼成するものであり、本体ケースとしての本体ドラム11を備えた本体16と、この本体16を支持する箱形状の基台17と、第1の防護体としてのクリアボード18と、第2の防護体としての防護ドラム19と、制御装置20(図5)と有して構成される。上記本体16は、上記本体ドラム11のほか、加熱器としての加熱ヒータ12、透視体としての透視ガラス13、回転機構部14、及び受け部材としてのゴンドラ15を備えて構成される。
【0011】
このオーブン10にて焼成されるに適した食品1としては、ピザパイ、ナン、ホットケーキ、クッキーなどの小麦粉食品;焼き肉、焼き鳥、串焼き、焼き魚、ソーセージなどの肉類・魚類食品;グラタン、茶わん蒸しなどのように高温で調理する食品などである。
【0012】
図1及び図5に示すように、本体ドラム11は有底円筒形状であり、円筒部分(円筒部11A)が基台17に固着され、底面部分が背面11Bとされ、円筒部11Aにて形成された開口を正面に向けて立設される。
【0013】
本体ドラム11における円筒部11Aの内周面に沿って前記加熱ヒータ12が延設される。この加熱ヒータ12は、基台17に内蔵された電源部21から給電がなされて発熱し、本体ドラム11内を高温状態(例えば約300〜350℃)に加熱する。これにより、後述の如く、本体ドラム11内に搬入された食品1(例えばピザパイ)が焼成される。また、上記電源部21へは、基台17に設けられた電源スイッチ40(図4)のON操作時に商用電源が供給される。
【0014】
本体ドラム11において、円筒部11Aにより形成された開口の全領域または一部領域(本実施の形態では全領域)に、前記透視ガラス13が装着される。この透視ガラス13は、透明な耐熱ガラスにて構成され、本体ドラム11内が外部から目視できるよう設けられる。この透視ガラス13を通して、後述の如く、本体ドラム11内にて焼成される食品1(例えばピザパイ)の焼成状況が外部から視認可能とされる。
【0015】
前記回転機構部14は、図2及び図5に示すように、本体ドラム11の背面11Bに回転自在に配設された回転軸22と、本体ドラム11内において上記回転軸22に放射状に植設された複数本(例えば6本)のステー23と、本体ドラム11外において上記回転軸22に回転一体に固定された従動スプロケット24と、この従動スプロケット24に駆動スプロケット25及びチェーン26を介して連結された駆動モータ27とを有して成る。
【0016】
駆動スプロケット25は、駆動モータ27のモータシャフトに直接、または減速機を介して取り付けられる。本実施の形態では、駆動スプロケット25はモータシャフトに直接取り付けられている。この駆動スプロケット25と従動スプロケット24にチェーン26が巻き掛けられる。駆動モータ27の駆動力が、駆動スプロケット25、チェーン26及び従動スプロケット24を介して回転軸22に伝達されることにより、6本のステー23が本体ドラム11内において、回転軸22を中心に鉛直面内で回転する。
【0017】
上記従動スプロケット24、駆動スプロケット25及びチェーン26は、本体ドラム11の背面11Bに固着された収納カバー28内に収納される。また、駆動モータ27は、この収納カバー28に設置されて、本体ドラム11に間接的に取り付けられる。
【0018】
回転機構部14の各ステー23は、先端部分が水平方向に折り曲げられ、このステー23の先端部29にゴンドラ15が懸吊される。このゴンドラ15は、図6に示すように、帯状プレートが屈曲されて成るフレーム30に、帯状プレートから成り直径の異なる複数個のリング31が、同心円状に配置されて固着されたものである。この複数個のリング31が載置部34を構成する。更に、フレーム30の両端部からは、帯状プレートの吊りバンド32が一体に延び、この吊りバンド32に係止リング33が固着される。
【0019】
係止リング33がステー23の先端部29に係止されることによって、ゴンドラ15はステー23に懸吊される。また、このゴンドラ15は、ステー23が回転軸22を中心に鉛直面内で回転することにより、本体ドラム11内の鉛直面内において回転するが、このとき、重力の作用で、その載置部34は図2に示すように、常に水平状態に保持される。
【0020】
ゴンドラ15の載置部34に、焼成前の食品、例えばピザパイの生地を乗せた調理皿35(図6)が載置可能とされる。ゴンドラ15の載置部34に調理皿35を載置し、またはこの調理皿35を載置部34から取り外す際には、図4に示すように、本体ドラム11の背面11Bに形成された搬送口36を通して調理皿35を搬入または搬出する。この搬送口36は、開閉扉37によって閉塞可能とされる。
【0021】
図4及び図5に示すように、前記基台17内には、前述の如く電源部21が内蔵されると共に、前記制御装置20も内蔵されている。この制御装置20には温度設定つまみ38及び回転速度設定つまみ39が設けられている。
【0022】
制御装置20は、本体ドラム11内が、温度設定つまみ38により設定された温度(例えば約300〜350℃)となるように、電源部21から加熱ヒータ12へ流れる電流を制御する。また、制御装置20は、回転機構部14におけるステー23の回転速度、つまりこのステー23に懸吊されたドラム15の回転速度が、回転速度設定つまみ39により設定された回転速度となるように駆動モータ27を制御する。この回転速度設定つまみ39によるゴンドラ15の回転速度は、ゴンドラ15が本体ドラム11内を1回転するに要する時間(例えば1分間、2分間、3分間…)として設定される。
【0023】
なお、本体ドラム21、ゴンドラ15(フレーム30、リング31、吊りバンド32及び係止リング33)、基台17、防護ドラム19、回転軸22、ステー23、収納カバー28、開閉扉37、及び加熱ヒータ12を覆う被覆管などは全てステンレス鋼にて構成されて錆などが防止され、食品1に対する安全性が確保されている。
【0024】
前記防護ドラム19は、図2〜図5に示すように本体ドラム11の外周を、所定距離Lだけ隔てて囲み、両端部が基台17に着脱可能に固定される。また、防護ドラム19における正面側縁と背面側縁にブラケット41が形成され、防護ドラム19は、このブラケット41によっても本体ドラム11に着脱可能に固定される。この防護ドラム19により、人の手などが本体ドラム11に直接接触することが防止される。
【0025】
また、防護ドラム19には、図1及び図3に示すように、全面に亘って多数の開口が通気口42として形成される。本体ドラム11内の熱が、この本体ドラム11から防護ドラム19の通気口42を通って外部へ排熱される。従って、この防護ドラム19は、人の手などが直接触れても火傷などを及ぼすことがない略常温に保持される。
【0026】
前記クリアボード18は、図5に示すように、透視ガラス13の前方に所定距離M離れて配設され、透明プラスチック等の透明材質からなる。また、このクリアボード18は、透視ガラス13の全面を覆って、防護ドラム19または本体ドラム11の前面側縁に着脱自在に装着される。このクリアボード18により、人の手などが透視ガラス13に直接接触することが防止される。本体ドラム11内の熱は透視ガラス13から放熱されるが、防護ドラム19の通気口42を通って外部へ排熱されるので、クリアボード18は、人の手などが直接触れても火傷などを及ぼすことがない略常温に保持される。
【0027】
次に、作用を説明する。
(A)まず、電源スイッチ40(図4)をON操作し、温度設定つまみ38により設定温度を所定値(例えば約300〜350℃)に設定して、加熱ヒータ12により本体ドラム11内を上記設定温度になるまで加熱する。
【0028】
(B)次に、回転速度設定つまみ29により回転機構部14におけるステー23の回転速度、つまりゴンドラ15の回転速度を設定し、このゴンドラ15を設定された回転速度で回転させる。この状態で開閉扉37を開け、食品1(例えばピザパイ)を乗せた調理皿35を、本体ドラム11の搬送口36を通して本体ドラム11内へ搬入し、ゴンドラ15の載置部34に載置して開閉扉37を閉じる。
【0029】
(C)ゴンドラ15が本体ドラム11内の鉛直面内において1回転したとき、このゴンドラ上の食品1(例えばピザパイ)は焼成される。従って、ゴンドラ15が本体ドラム11内で1回転したときに開閉扉37を開け、調理皿35をゴンドラ15の載置部34から取り外し、本体ドラム11の搬送口36を通して搬出する。
【0030】
(D)例えば6個全てのゴンドラ15から、焼成された食品1が載った調理皿39を取り外して搬出した後、焼成前の食品(ピザパイの生地)が載った調理皿35を、搬送口36を通して本体ドラム11内に搬入し、ゴンドラ15の載置部34に載置して開閉扉37を閉じる。
【0031】
(E)上記(C)においては、本体ドラム11内の鉛直面内におけるゴンドラ15の1回転で、同時に複数個の食品1、例えば同時に6枚のピザパイを焼成することができ、上記(C)及び(D)を繰り返すことによって、多数の食品1(例えばピザパイ)が焼成される。このような食品1(例えばピザパイ)の焼成状況は、透視ガラス13及びクリアボード18を通してオーブン10の外部から目視可能とされる。
【0032】
以上のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果▲1▼〜▲3▼を奏する。
▲1▼本体ドラム11の内周面に加熱ヒータ12が配置され、本体ドラム11の前面に透視ガラス13が配置され、本体ドラム11内に搬入された食品1(例えばピザパイ)を載置可能なゴンドラ15が回転機構部14のステー23に懸吊され、このステー23が駆動モータ27によりゴンドラ15を、本体ドラム11内の鉛直面内において回転させることから、食品1(例えばピザパイ)は、ゴンドラ15に載せされた状態で鉛直面内を回転しながら加熱ヒータ12により焼成され、この焼成状況が透視ガラス13及びクリアボード18を通して外部から明瞭に視認される。この結果、店頭などで食品(例えばピザパイ)の焼成を実演する場合、そのアピール性が高く演出効果が高いので、食品1の焼成状況を好適に実演できる。
【0033】
▲2▼本体ドラム11の円筒部11Aが基台17に固着され、透視ガラス13を正面として本体ドラム11が立設されたことから、オーブン10の据付スペースが小さく、省スペース化を実現できる。
【0034】
▲3▼加熱ヒータ12による食品の焼成時に高温となる本体ドラム11、透視ガラス13の外側に防護ドラム19、クリアボード18がそれぞれ配置されて、人の手などが本体ドラム11、透視ガラス13に直接接触することが防止されると共に、本体ドラム11内での食品1(ピザパイ)の焼成時に防護ドラム19及びクリアボード18が略常温に保持されるので、熱に対する安全性を確保できる。
【0035】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施の形態では、回転機構部14のステー23が6本で、ゴンドラ15が6個の場合を述べたが、ステー23が2〜5本のいずれかで、ゴンドラ15が、ステー23の数に対応して2〜5個のいずれかであってもよい。この場合には、ゴンドラ15を大型化できるので、このゴンドラ15の載置部34に、調理皿35を介して直径の大きなピザパイを載置して焼成することができる。
【0036】
また、上記実施の形態では、ゴンドラ15が1回転したときにこのゴンドラ15上の食品1(ピザパイ)が焼成されるものを述べたが、加熱ヒータ12の加熱時間を設定するタイマを制御装置20に設置して、焼成終了のタイミングを上記タイマにより設定された時間によって制御してもよい。
更に、上記実施の形態では、加熱器が加熱ヒータ12の場合を述べたが、ガスバーナー等であってもよい。この場合には、ガスバーナーにより生成された熱がファン及びダクト等の作用で本体ドラム11内へ導かれ、この熱風により、本体ドラム11内を鉛直方向に回転するゴンドラ15上の食品1が焼成されることになる。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係るオーブンによれば、食品、特にピザの焼成状況を好適に実演できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーブンの一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のオーブンを示す正面図である。
【図3】図1のオーブンを示す側面図である。
【図4】図1のオーブンを示す背面図である。
【図5】図2のV-V線に沿う断面図である。
【図6】図1のゴンドラなどを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 食品
10 オーブン
11 本体ドラム(本体ケース)
12 加熱ヒータ(加熱器)
13 透視ガラス(透視体)
14 回転機構部
15 ゴンドラ(受け部材)
18 クリアボード(第1の防護体)
19 防護ドラム(第2の防護体)
22 回転軸
23 ステー
42 通気口
【発明の属する技術分野】
本発明は食品、特にピザパイを焼成するに好適なオーブンに関する。
【0002】
【従来の技術】
本体内に配設された加熱ヒータからの熱によって、この本体内に搬入されたピザパイを焼成するオーブンが、特許文献1に記載されている。このようなオーブンでは、ピザパイの生地は、本体内のコンベヤ上に載置されて水平方向に搬送される間に、加熱ヒータからの放射熱及び対流によって焼成され、その焼成状況がのぞき窓から目視される。
【0003】
【特許文献1】
特開平6‐125690号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のオーブンにおけるのぞき窓は、ピザパイを調理する調理者がピザパイの焼成状況を確認することを目的としたものであり、ピザパイの焼成状況を実演する際に、その焼成状況を第三者に視認させて演出効果を高めるためのものではない。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、食品、特にピザの焼成状況を好適に実演できるオーブンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、本体内に配設された加熱器からの熱により、上記本体内に搬入された食品を焼成するオーブンにおいて、上記本体における本体ケースの前面に、透明材質から成る耐熱性の透視体が配置されるとともに、搬入された食品を載置可能な受け部材を、上記本体ケース内の鉛直面内において回転させる回転機構部が設けられたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記回転機構が、回転軸に放射状に配設された複数本のステーを備えて成り、上記受け部材が、上記各ステーに懸吊されるゴンドラであることを特徴とするものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記透視体の外側に、当該透視体への接触を防止する透明材質から成る第1の防護体が設置されたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記本体の外側に、当該本体ケースへの接触を防止する通気性を備えた第2の防護体が設置されたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るオーブンの一実施の形態を示す斜視図である。図2は、図1のオーブンを示す正面図である。
【0010】
これらの図1及び図2に示すオーブン10は、搬入された食品1を焼成するものであり、本体ケースとしての本体ドラム11を備えた本体16と、この本体16を支持する箱形状の基台17と、第1の防護体としてのクリアボード18と、第2の防護体としての防護ドラム19と、制御装置20(図5)と有して構成される。上記本体16は、上記本体ドラム11のほか、加熱器としての加熱ヒータ12、透視体としての透視ガラス13、回転機構部14、及び受け部材としてのゴンドラ15を備えて構成される。
【0011】
このオーブン10にて焼成されるに適した食品1としては、ピザパイ、ナン、ホットケーキ、クッキーなどの小麦粉食品;焼き肉、焼き鳥、串焼き、焼き魚、ソーセージなどの肉類・魚類食品;グラタン、茶わん蒸しなどのように高温で調理する食品などである。
【0012】
図1及び図5に示すように、本体ドラム11は有底円筒形状であり、円筒部分(円筒部11A)が基台17に固着され、底面部分が背面11Bとされ、円筒部11Aにて形成された開口を正面に向けて立設される。
【0013】
本体ドラム11における円筒部11Aの内周面に沿って前記加熱ヒータ12が延設される。この加熱ヒータ12は、基台17に内蔵された電源部21から給電がなされて発熱し、本体ドラム11内を高温状態(例えば約300〜350℃)に加熱する。これにより、後述の如く、本体ドラム11内に搬入された食品1(例えばピザパイ)が焼成される。また、上記電源部21へは、基台17に設けられた電源スイッチ40(図4)のON操作時に商用電源が供給される。
【0014】
本体ドラム11において、円筒部11Aにより形成された開口の全領域または一部領域(本実施の形態では全領域)に、前記透視ガラス13が装着される。この透視ガラス13は、透明な耐熱ガラスにて構成され、本体ドラム11内が外部から目視できるよう設けられる。この透視ガラス13を通して、後述の如く、本体ドラム11内にて焼成される食品1(例えばピザパイ)の焼成状況が外部から視認可能とされる。
【0015】
前記回転機構部14は、図2及び図5に示すように、本体ドラム11の背面11Bに回転自在に配設された回転軸22と、本体ドラム11内において上記回転軸22に放射状に植設された複数本(例えば6本)のステー23と、本体ドラム11外において上記回転軸22に回転一体に固定された従動スプロケット24と、この従動スプロケット24に駆動スプロケット25及びチェーン26を介して連結された駆動モータ27とを有して成る。
【0016】
駆動スプロケット25は、駆動モータ27のモータシャフトに直接、または減速機を介して取り付けられる。本実施の形態では、駆動スプロケット25はモータシャフトに直接取り付けられている。この駆動スプロケット25と従動スプロケット24にチェーン26が巻き掛けられる。駆動モータ27の駆動力が、駆動スプロケット25、チェーン26及び従動スプロケット24を介して回転軸22に伝達されることにより、6本のステー23が本体ドラム11内において、回転軸22を中心に鉛直面内で回転する。
【0017】
上記従動スプロケット24、駆動スプロケット25及びチェーン26は、本体ドラム11の背面11Bに固着された収納カバー28内に収納される。また、駆動モータ27は、この収納カバー28に設置されて、本体ドラム11に間接的に取り付けられる。
【0018】
回転機構部14の各ステー23は、先端部分が水平方向に折り曲げられ、このステー23の先端部29にゴンドラ15が懸吊される。このゴンドラ15は、図6に示すように、帯状プレートが屈曲されて成るフレーム30に、帯状プレートから成り直径の異なる複数個のリング31が、同心円状に配置されて固着されたものである。この複数個のリング31が載置部34を構成する。更に、フレーム30の両端部からは、帯状プレートの吊りバンド32が一体に延び、この吊りバンド32に係止リング33が固着される。
【0019】
係止リング33がステー23の先端部29に係止されることによって、ゴンドラ15はステー23に懸吊される。また、このゴンドラ15は、ステー23が回転軸22を中心に鉛直面内で回転することにより、本体ドラム11内の鉛直面内において回転するが、このとき、重力の作用で、その載置部34は図2に示すように、常に水平状態に保持される。
【0020】
ゴンドラ15の載置部34に、焼成前の食品、例えばピザパイの生地を乗せた調理皿35(図6)が載置可能とされる。ゴンドラ15の載置部34に調理皿35を載置し、またはこの調理皿35を載置部34から取り外す際には、図4に示すように、本体ドラム11の背面11Bに形成された搬送口36を通して調理皿35を搬入または搬出する。この搬送口36は、開閉扉37によって閉塞可能とされる。
【0021】
図4及び図5に示すように、前記基台17内には、前述の如く電源部21が内蔵されると共に、前記制御装置20も内蔵されている。この制御装置20には温度設定つまみ38及び回転速度設定つまみ39が設けられている。
【0022】
制御装置20は、本体ドラム11内が、温度設定つまみ38により設定された温度(例えば約300〜350℃)となるように、電源部21から加熱ヒータ12へ流れる電流を制御する。また、制御装置20は、回転機構部14におけるステー23の回転速度、つまりこのステー23に懸吊されたドラム15の回転速度が、回転速度設定つまみ39により設定された回転速度となるように駆動モータ27を制御する。この回転速度設定つまみ39によるゴンドラ15の回転速度は、ゴンドラ15が本体ドラム11内を1回転するに要する時間(例えば1分間、2分間、3分間…)として設定される。
【0023】
なお、本体ドラム21、ゴンドラ15(フレーム30、リング31、吊りバンド32及び係止リング33)、基台17、防護ドラム19、回転軸22、ステー23、収納カバー28、開閉扉37、及び加熱ヒータ12を覆う被覆管などは全てステンレス鋼にて構成されて錆などが防止され、食品1に対する安全性が確保されている。
【0024】
前記防護ドラム19は、図2〜図5に示すように本体ドラム11の外周を、所定距離Lだけ隔てて囲み、両端部が基台17に着脱可能に固定される。また、防護ドラム19における正面側縁と背面側縁にブラケット41が形成され、防護ドラム19は、このブラケット41によっても本体ドラム11に着脱可能に固定される。この防護ドラム19により、人の手などが本体ドラム11に直接接触することが防止される。
【0025】
また、防護ドラム19には、図1及び図3に示すように、全面に亘って多数の開口が通気口42として形成される。本体ドラム11内の熱が、この本体ドラム11から防護ドラム19の通気口42を通って外部へ排熱される。従って、この防護ドラム19は、人の手などが直接触れても火傷などを及ぼすことがない略常温に保持される。
【0026】
前記クリアボード18は、図5に示すように、透視ガラス13の前方に所定距離M離れて配設され、透明プラスチック等の透明材質からなる。また、このクリアボード18は、透視ガラス13の全面を覆って、防護ドラム19または本体ドラム11の前面側縁に着脱自在に装着される。このクリアボード18により、人の手などが透視ガラス13に直接接触することが防止される。本体ドラム11内の熱は透視ガラス13から放熱されるが、防護ドラム19の通気口42を通って外部へ排熱されるので、クリアボード18は、人の手などが直接触れても火傷などを及ぼすことがない略常温に保持される。
【0027】
次に、作用を説明する。
(A)まず、電源スイッチ40(図4)をON操作し、温度設定つまみ38により設定温度を所定値(例えば約300〜350℃)に設定して、加熱ヒータ12により本体ドラム11内を上記設定温度になるまで加熱する。
【0028】
(B)次に、回転速度設定つまみ29により回転機構部14におけるステー23の回転速度、つまりゴンドラ15の回転速度を設定し、このゴンドラ15を設定された回転速度で回転させる。この状態で開閉扉37を開け、食品1(例えばピザパイ)を乗せた調理皿35を、本体ドラム11の搬送口36を通して本体ドラム11内へ搬入し、ゴンドラ15の載置部34に載置して開閉扉37を閉じる。
【0029】
(C)ゴンドラ15が本体ドラム11内の鉛直面内において1回転したとき、このゴンドラ上の食品1(例えばピザパイ)は焼成される。従って、ゴンドラ15が本体ドラム11内で1回転したときに開閉扉37を開け、調理皿35をゴンドラ15の載置部34から取り外し、本体ドラム11の搬送口36を通して搬出する。
【0030】
(D)例えば6個全てのゴンドラ15から、焼成された食品1が載った調理皿39を取り外して搬出した後、焼成前の食品(ピザパイの生地)が載った調理皿35を、搬送口36を通して本体ドラム11内に搬入し、ゴンドラ15の載置部34に載置して開閉扉37を閉じる。
【0031】
(E)上記(C)においては、本体ドラム11内の鉛直面内におけるゴンドラ15の1回転で、同時に複数個の食品1、例えば同時に6枚のピザパイを焼成することができ、上記(C)及び(D)を繰り返すことによって、多数の食品1(例えばピザパイ)が焼成される。このような食品1(例えばピザパイ)の焼成状況は、透視ガラス13及びクリアボード18を通してオーブン10の外部から目視可能とされる。
【0032】
以上のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果▲1▼〜▲3▼を奏する。
▲1▼本体ドラム11の内周面に加熱ヒータ12が配置され、本体ドラム11の前面に透視ガラス13が配置され、本体ドラム11内に搬入された食品1(例えばピザパイ)を載置可能なゴンドラ15が回転機構部14のステー23に懸吊され、このステー23が駆動モータ27によりゴンドラ15を、本体ドラム11内の鉛直面内において回転させることから、食品1(例えばピザパイ)は、ゴンドラ15に載せされた状態で鉛直面内を回転しながら加熱ヒータ12により焼成され、この焼成状況が透視ガラス13及びクリアボード18を通して外部から明瞭に視認される。この結果、店頭などで食品(例えばピザパイ)の焼成を実演する場合、そのアピール性が高く演出効果が高いので、食品1の焼成状況を好適に実演できる。
【0033】
▲2▼本体ドラム11の円筒部11Aが基台17に固着され、透視ガラス13を正面として本体ドラム11が立設されたことから、オーブン10の据付スペースが小さく、省スペース化を実現できる。
【0034】
▲3▼加熱ヒータ12による食品の焼成時に高温となる本体ドラム11、透視ガラス13の外側に防護ドラム19、クリアボード18がそれぞれ配置されて、人の手などが本体ドラム11、透視ガラス13に直接接触することが防止されると共に、本体ドラム11内での食品1(ピザパイ)の焼成時に防護ドラム19及びクリアボード18が略常温に保持されるので、熱に対する安全性を確保できる。
【0035】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施の形態では、回転機構部14のステー23が6本で、ゴンドラ15が6個の場合を述べたが、ステー23が2〜5本のいずれかで、ゴンドラ15が、ステー23の数に対応して2〜5個のいずれかであってもよい。この場合には、ゴンドラ15を大型化できるので、このゴンドラ15の載置部34に、調理皿35を介して直径の大きなピザパイを載置して焼成することができる。
【0036】
また、上記実施の形態では、ゴンドラ15が1回転したときにこのゴンドラ15上の食品1(ピザパイ)が焼成されるものを述べたが、加熱ヒータ12の加熱時間を設定するタイマを制御装置20に設置して、焼成終了のタイミングを上記タイマにより設定された時間によって制御してもよい。
更に、上記実施の形態では、加熱器が加熱ヒータ12の場合を述べたが、ガスバーナー等であってもよい。この場合には、ガスバーナーにより生成された熱がファン及びダクト等の作用で本体ドラム11内へ導かれ、この熱風により、本体ドラム11内を鉛直方向に回転するゴンドラ15上の食品1が焼成されることになる。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係るオーブンによれば、食品、特にピザの焼成状況を好適に実演できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーブンの一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のオーブンを示す正面図である。
【図3】図1のオーブンを示す側面図である。
【図4】図1のオーブンを示す背面図である。
【図5】図2のV-V線に沿う断面図である。
【図6】図1のゴンドラなどを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 食品
10 オーブン
11 本体ドラム(本体ケース)
12 加熱ヒータ(加熱器)
13 透視ガラス(透視体)
14 回転機構部
15 ゴンドラ(受け部材)
18 クリアボード(第1の防護体)
19 防護ドラム(第2の防護体)
22 回転軸
23 ステー
42 通気口
Claims (4)
- 本体内に配設された加熱器からの熱により、上記本体内に搬入された食品を焼成するオーブンにおいて、
上記本体における本体ケースの前面に、透明材質から成る耐熱性の透視体が配置されるとともに、
搬入された食品を載置可能な受け部材を、上記本体ケース内の鉛直面内において回転させる回転機構部が設けられたことを特徴とするオーブン。 - 上記回転機構が、回転軸に放射状に配設された複数本のステーを備えて成り、上記受け部材が、上記各ステーに懸吊されるゴンドラであることを特徴とする請求項1に記載のオーブン。
- 上記透視体の外側に、当該透視体への接触を防止する透明材質から成る第1の防護体が設置されたことを特徴とする請求項1または2に記載のオーブン。
- 上記本体の外側に、当該本体ケースへの接触を防止する通気性を備えた第2の防護体が設置されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のオーブン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372294A JP2004201778A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | オーブン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372294A JP2004201778A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | オーブン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004201778A true JP2004201778A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32810938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002372294A Pending JP2004201778A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | オーブン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004201778A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109237555A (zh) * | 2018-05-18 | 2019-01-18 | 杨真源 | 吸排烟消毒一体化灶具 |
JP2019058377A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 株式会社菱豊フリーズシステムズ | ピザ焼き器 |
CN113383801A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-09-14 | 张秀环 | 一种蛋卷制作用快速烘烤设备 |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002372294A patent/JP2004201778A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019058377A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 株式会社菱豊フリーズシステムズ | ピザ焼き器 |
CN109237555A (zh) * | 2018-05-18 | 2019-01-18 | 杨真源 | 吸排烟消毒一体化灶具 |
CN113383801A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-09-14 | 张秀环 | 一种蛋卷制作用快速烘烤设备 |
CN113383801B (zh) * | 2021-07-12 | 2022-08-02 | 张秀环 | 一种蛋卷制作用快速烘烤设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7241977B2 (en) | Cooking apparatus and method therefor | |
KR101321528B1 (ko) | 고기 구이장치 | |
KR101010264B1 (ko) | 구이용 조리기구 | |
KR100601783B1 (ko) | 상부회전식 구이장치 | |
JPH04281112A (ja) | 強制空気対流オーブン | |
TWI301408B (en) | Roaster | |
KR100952466B1 (ko) | 고기구이 장치 | |
ES2255935T3 (es) | Horno de cocina. | |
JP2004201778A (ja) | オーブン | |
KR200443519Y1 (ko) | 훈열 및 직화구이 겸용 조리장치 | |
KR102258190B1 (ko) | 북경오리 회전식 구이장치 | |
KR20080003993U (ko) | 회전가열식 숯불구이기 | |
KR200372636Y1 (ko) | 바비큐 구이 장치 | |
KR101073882B1 (ko) | 훈제식 고기 구이기 | |
KR200255273Y1 (ko) | 달걀 구이기 | |
JPH10286182A (ja) | 焼物用ガスコンロおよび焼物用ガス調理設備 | |
KR200497635Y1 (ko) | 만능 고기구이 화덕 | |
KR200380713Y1 (ko) | 닭 구이기 | |
KR200359426Y1 (ko) | 전열 구이기 | |
KR200291364Y1 (ko) | 원적외선 방사볼과 천연옥돌을 이용한 육류 구이기 | |
KR20010001120U (ko) | 고기구이기 | |
JP3247760U (ja) | オーブン | |
KR200337210Y1 (ko) | 화덕 구조 | |
KR200180947Y1 (ko) | 맥반석이 설치된 전기오븐 | |
KR100684341B1 (ko) | 피자구이기 |