JP2004189780A - 光輝性塗料の調色方法 - Google Patents

光輝性塗料の調色方法 Download PDF

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明彦 山内
Akio Nakamura
昭夫 中村
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Abstract

【課題】繰り返し調色に対応した光輝性塗料の調色を簡便に且つ精度よく行うことができる調色方法を提供する。
【解決手段】(1)基準塗料配合が既知である該光輝性塗料の基準塗料配合から光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた塗料配合に基いて光輝材を含有しないエナメル塗料自体の液測色データを得ておく工程、(2)該エナメル塗料自体の液測色データを基準として、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた原色塗料などの塗料用原料を配合し調色して、該エナメル塗料自体の液測色データに合わせた調色エナメル塗料を得る工程、及び(3)上記調色エナメル塗料に対して、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を加えて光輝性塗料を調色する工程、を有することを特徴とする、基準配合が既知であって光輝材を含有する光輝性塗料の調色方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繰り返し調色に対応した光輝性塗料の調色を簡便に且つ精度よく行うことができる調色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塗料の調色について、特開昭63−153677号公報において、ポータブルなカラーメータを使用して調色すべき選択色の色相、彩度、明度を表す色データを記憶し、前記カラーメータ内の前記色データをコンピュータに接続するとともに、利用可能な複数の塗料配合を前記コンピュータ内に記憶し、前記記憶した利用可能な色公式によって指定された各塗料の色相、彩度、輝度を表す色データを前記コンピュータ内に記憶し、前記カラーメータから受取った選択色の色データと、前記記憶した利用可能な塗料配合のそれぞれを表す前記記憶した色データとを比較して最近似整合を見つけ出し、前記最近似整合として見つけ出された前記色データによって表される記憶した塗料配合を選択し、これによって前記選択色に対する色合わせを行う方法及び装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
近年、自動車などの塗色は、個人の好みの多様化、美粧性の向上などの観点からアルミニウム粉や光輝性マイカ粉が配合された光輝感のある塗色が増加している。この光輝感のある塗色の色合わせを行う場合、上記特開昭63−153677号公報に記載された色合わせ方法では、色合わせ精度がいまだ十分ではなかった。
【0004】
特開平10−310727号公報には、着色材と光輝材を配合したメタリック・パール系塗料の目標色に合致した着色材と光輝材の配合量を求めるメタリック・パール系塗料の調色方法において、使用する着色材及び光輝材の配合比を変化させた複数の塗板サンプルを、予め変角分光光度計により分光反射率を測定してコンピュータのメモリ上に記憶させておき、これを用いて調色する際に添加する光輝材の添加量を変えることにより生じる変角分光反射率の変化を取り込みつつ再現分光反射率を予測計算し、着色材と光輝材の適切な配合比を求める方法が提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、この方法においては、光輝材の配合量又は着色材及び光輝材の配合比を変化させた塗板サンプルを1色材について、少なくとも5〜6水準程度必要であり、基礎データ作成に多くの労力が必要であり、計算アルゴリズムも複雑であることから使用する装置のコスト高の要因となる。
【0006】
また、特開2001−221690号公報には、(A)測色計と、(B)ミクロ光輝感測定器と、(C)複数の塗料配合、該各塗料配合に対応した色データとミクロ光輝感データ、複数の原色塗料の色特性データとミクロ光輝感特性データが登録されており、該塗料配合及び該各データを利用した色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータとから構成されてなる塗料のコンピュータ調色装置を用いた光輝感を有する塗料にも対応できる調色方法が記載されている(特許文献3参照)。しかしながら、この方法に使用する各塗料配合に対応した色データとミクロ光輝感データ、複数の原色塗料の色特性データとミクロ光輝感特性データの登録に非常に多くの労力、コストがかかり、計算アルゴリズムも複雑であることから使用する装置のコスト高の要因となる。
【0007】
さらに、特開2001−50891号公報には、セルに充填された着色液を測色する方法であって、セルの測定部位を含む面に対して上記着色液を吐出循環することによって、上記セルの測定部位における着色液を連続して更新しながら、測色することを特徴とする液体測色方法が記載されている(特許文献4参照)。しかしながら、この方法に使用する各光輝性塗料の配合に対応した色データ、複数の原色塗料の色特性データの登録に非常に多くの労力、コストがかかり、また、セルの測定部位を含む面に対して着色液を吐出循環する必要があることから使用する装置のコスト高の要因となる。
【0008】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0009】
【特許文献1】
特開昭63−153677号公報
【特許文献2】
特開平10−310727号公報
【特許文献3】
特開2001−221690号公報
【特許文献4】
特開2001−50891号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平10−310727号公報及び特開2001−221690号公報に記載の方法のいずれにおいても、光輝感を有する塗料を調色する場合、塗料の基本配合が既知である繰返し調色においても、光輝材を含む塗膜の光学特性を把握しながらの調色であり、色以外に光輝感が要因として含まれている為、調色が複雑になり出荷合格レベルに到達するまでの調色回数が多くなり、調色の為の塗装板作成などの工数が多くなるといった問題があった。
【0011】
また、特開2001−50891号公報に記載の方法においては、光輝性塗料の調色において、調色のための塗装板を作成しなくてもよいが、光輝材が入った塗料について、塗装板を作製してはじめて、その効果が確認できる光輝性塗料(例えば、マイクロチタンを配合したもの等)や散乱因子が非常に少ない塗色についての調色は十分に行うことができなかった。
【0012】
本発明の目的は、塗料の基本配合が既知である光輝感を有する塗料を調色する場合において、容易に精度よく調色でき、出荷合格レベルに到達するまでの調色回数の減少に寄与できる調色方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため、着色顔料配合による色変化と光輝材配合による光輝感、色への影響を分離することによって、上記目的を達成することができることを見出し本発明を完成するに至った。
【0014】
すなわち本発明は、1.下記工程
基準塗料配合が既知である光輝性塗料の基準塗料配合から光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた塗料配合に基いて光輝材を含有しないエナメル塗料自体の液測色データを得ておく工程、
該エナメル塗料自体の液測色データを基準として、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた原色塗料などの塗料用原料を配合し調色して、該エナメル塗料自体の液測色データに合わせた調色エナメル塗料を得る工程、及び
上記調色エナメル塗料に対して、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を加えて光輝性塗料を調色する工程、
を有することを特徴とする、基準配合が既知であって光輝材を含有する光輝性塗料の調色方法を提供するものである。
【0015】
また本発明は、2.上記工程(2)におけるエナメル塗料の調色を色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを用いて行うことを特徴とする上記項1記載の調色方法を提供するものである。
【0016】
さらに本発明は、3.上記工程(3)において、工程(2)で得た調色エナメル塗料に対して基準配合量の光輝材を加えて得た第一次調色塗料について塗装板を作成し、目的とする光輝性塗料の基準塗板との色一致性を判定し、色が合格であれば調色を終了し、色が不合格であれば更に光輝材量の調整による調色を行うことを特徴とする上記項1又は2記載の調色方法を提供するものである。
【0017】
また本発明は、4.上記工程(3)において、色一致性の判定を測色計及び/又は目視にて行うことを特徴とする上記項3記載の調色方法を提供するものである。
【0018】
以下、本発明の調色方法について詳細に説明する。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の調色方法は、基準配合が既知である光輝性塗料を調色する方法である。したがって、基準配合が既知である同一塗色について、繰り返して調色塗料を製造する場合に好適に使用できる方法である。
【0020】
光輝性塗料を製造するための原料にロット間のばらつきが全くなければ、その基準配合どおりに配合すれば、目的とする色、光輝感を有する塗料を得ることが可能であるが、現実には、ロット間のばらつきが存在し、単一種の顔料を含有する原色塗料においても着色力にある程度のばらつきがあり、色味などがばらつく場合もある。したがって、基準配合が既知である光輝性塗料を調色する場合にも、基準配合どおりの配合で色一致性が合格となる場合はほとんどない。
【0021】
本発明方法は、光輝性塗料を調色するにあたり、光輝材を含有する塗料として一度に調色するのではなく、光輝材なしのエナメル塗料を液測色方法を用いて調色した後、この調色着色エナメルに光輝材を加えて目的とする光輝性塗料を得ようとする調色方法であり、、下記の工程(1)、(2)及び(3)を有する。
【0022】
工程(1)
工程(1)は、基準塗料配合が既知である該光輝性塗料の基準塗料配合から光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた塗料配合に基いて光輝材を含有しないエナメル塗料自体の液測色データを得ておく工程である。すなわち、乾燥膜を形成することなく、エナメル塗料液自体の液測色データを得ておく。上記光輝材としては、アルミニウム粉などの金属粉、光輝性被覆マイカ粉(酸化チタンコーティングマイカ粉、酸化鉄コーティングマイカ粉など)などを挙げることができる。また、上記必要に応じて除かれる塗料添加剤は、塗色への影響の殆どない塗料添加剤であり、例えば、配向性調整剤(塗膜におけるアルミニウム粉などの配向を調整する助剤)、塗料流動性調整剤、消泡剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、溶剤などを挙げることができる。
【0023】
工程(1)において、調色しようとする光輝性塗料の既知の基準塗料配合は、該光輝性塗料の調色を行った際の実績配合であることができる。基準塗料配合は、その時点で最も信頼性の高い配合であることが好適であり、例えば、実績配合の平均値とすることができる。
【0024】
基準となるエナメル塗料自体の液測色データは、目的とする光輝性塗料製造の直前に得てもよいが、予め作成して保管しておいてもよい。
【0025】
工程(2)
工程(2)は、上記工程(1)で得たエナメル塗料自体の液測色データを基準として、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた原色塗料などの塗料用原料を配合し調色して、該エナメル塗料自体の液測色データに合わせた調色エナメル塗料を得る工程である。エナメル塗料の調色にあたり、色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを用いてコンピュータ調色することができるし、コンピュータ調色を用いずに、測色計及び/又は目視による調色を行うこともできる。当然のことながら、コンピュータ調色と目視の両者を併用してもよい。色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータや測色計による測定値により色が一致しているかを判断する場合、例えば、JIS Z8729(1994)に規定されたL表色系によるΔE値などによって管理することができる。
【0026】
工程(3)
工程(3)は、上記工程(2)で得た調色エナメル塗料に対して、工程(2)において基準塗料配合から除いていた光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を加えて光輝性塗料を調色する工程である。工程(2)において塗料添加剤が基準量添加されておれば、工程(3)において、塗料添加剤を加える必要はない。
【0027】
工程(3)において、光輝材の基準量を一度に加えてもよいし、少し減量して加え、光輝感を見ながら光輝材を追加していくこともできる。光輝材の光輝感のバラツキは光輝材を製造する技術の向上などによって小さくなってきており、バラツキの大きいものを除いては、光輝材の基準量を一度に加えても不合格になることはないと考えられる。
【0028】
調色エナメル塗料に対して光輝材などを配合した第一次調色塗料について、塗装板を作成し、目的とする光輝性塗料の基準塗板との色一致性を判定することができる。この判定において、色一致性が合格であれば調色を終了し、色一致性が不合格であれば更に調色を行う。この色一致性の判定は、例えば、測色計を用いて行うこともできるし、目視によって行うこともでき、また、両者を併用してもよい。測色計としては、多角度にて測色を行うことができる多角度測色計が好適である。測色計によって、色一致性の判断を行う場合、多角度、例えば2〜5水準程度の受光角度において、例えば、JIS Z8729(1994)に規定されたL表色系によるΔE値が一定範囲内にあるか否かで判断することができる。上記受光角度とは、塗膜に一定の入射角度で光照射したときの鏡面反射軸と受光軸とがなす角度を意味する。受光角度3水準で測定を行う場合には、例えば、上記受光角度が15〜30度、35〜60度及び75〜110度の各角度範囲のうちの各1ずつであることが目視による色の判断との対応がとれやすいことから好適である。
【0029】
調色エナメル塗料に対して光輝材などを配合した第一次調色塗料の色が合格か不合格かを判定するのに塗装板を作成せず、第一次調色塗料である生塗料そのもの色を判定する液調色によることもできる。
【0030】
光輝性塗料の液調色は、基準塗板に合せて調色する方法に比較して現時点では精度面で問題があり、光輝性塗料の調色において高い精度が求められる場合には、工程(3)における色一致性の判定は、光輝性塗料の塗装板について基準塗板との色一致性により行うことが好適である。
【0031】
上記色一致性の判定で合格であれば調色を終了し、不合格であれば、さらに光輝材量の調整による調色を行うことによって目的とする光輝性塗料を得ることができる。
【0032】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
【0033】
比較例1 赤シルバー色RS塗料の調色
赤シルバー色RS塗料の標準板に色を合せるため、初回配合を後記表1に示すとおりとして配合を行い、初回配合塗料を得た。初回配合においては、基準配合に対して、アルミニウムペーストA、アルミニウムペーストB及びアルミニウムペーストCは100重量%の量、黄色A原色は約92%の量、黒色A原色、赤色A原色、黄色B原色及び配向性調整剤の量は約51重量%の量をそれぞれ配合した。この初回配合塗料を赤シルバー色RS塗料の標準条件にて、硬化膜厚が16μmとなるように白の素地板上にスプレー塗装し、90℃で30分間焼付けて初回調色塗装板を得た。この初回調色塗装板と赤シルバー色RS塗料の標準板とをコンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)により測定して配合計算を行い、第1回目の補正配合を求めた。この補正配合に基き第1回目の調色塗料を得た。この調色塗料の塗装板を上記と同様にして作成したところ、色差ΔEは1.71であった。上記と同様にして、コンピュータカラーマッチング装置により第2回目及び第3回目の調色塗料を得た。第3回目の調色塗料の塗装板と標準板との色差ΔEは0.63であった。
【0034】
実施例1 赤シルバー色RS塗料の調色(本発明方法による)
赤シルバー色RS塗料の製造実績配合の平均値から求めた基準配合から光輝材を除いた塗料配合に基いて、光輝材を含有しないエナメル塗料を作成した。このエナメル塗料をガラスセルに入れ、コンピュータカラーマッチング装置((関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)により液測色して該エナメル塗料の基準色データを得た。
【0035】
このエナメル塗料の基準色データを基準に、エナメル塗料の色を合せるため、後記表2に示すとおりの配合にて初回配合塗料を作成した。初回配合においては、基準配合に対して、黄色A原色は約92%の量、黒色A原色、赤色A原色、黄色B原色及び配向性調整剤の量は約51重量%の量をそれぞれ配合して初回エナメル塗料を得た。
【0036】
この初回エナメル塗料をガラスセルに入れ、コンピュータカラーマッチング装置((関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)により液測色して該エナメル塗料の基準色データを基準に配合計算を行い、第1回目のエナメル補正配合を求めた。この補正配合に基いて配合して第1回目の調色エナメル塗料を得た。第1回目の調色エナメル塗料をガラスセルに入れ、コンピュータカラーマッチング装置((関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)により液測色して配合計算を行い、第2回目のエナメル補正配合を求めるとともに、エナメル基準色と第1回目の調色エナメル塗料との色差ΔEを求めたところ0.91であった。上記第2回目のエナメル補正配合に基いて配合して第2回目の調色エナメル塗料を得た。第2回目の調色エナメル塗料をガラスセルに入れ、コンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)により測定したところ、エナメル基準色と第2回目の調色エナメル塗料との色差ΔEは0.65であった。
【0037】
この第2回目の調色エナメル塗料に、基準配合量のアルミニウムペーストA、アルミニウムペーストB及びアルミニウムペーストCを加えた光輝性塗料を、赤シルバー色RS塗料の標準条件にて硬化膜厚が約16μmとなるように白の素地板上にスプレー塗装し、90℃で30分間焼付けて塗装板を得た。この塗装板と赤シルバー色RS塗料の標準板との色差ΔEは0.41であり、目視においても色一致性は良好であった。
【0038】
参考のため、第1回目の調色エナメル塗料に、基準配合量のアルミニウムペーストA、アルミニウムペーストB及びアルミニウムペーストCを加えた光輝性塗料について上記と同様の操作にて塗装した塗装板は、赤シルバー色RS塗料の標準板との色差ΔEが0.69であった。
【0039】
比較例2 中彩グレー色MG塗料の調色
中彩グレー色MG塗料の調色塗料を得るにあたり、比較例1において、初回配合を後記表3に示すとおりに配合して初回配合塗料を得、順次、コンピュータカラーマッチング装置による配合計算に基き、表3に示す補正配合により第1回目、第2回目及び第3回目の調色塗料を得る以外は、前記比較例1と同様に行った。第3回目の調色塗料の塗装板と中彩グレー色MG塗料の標準板との色差ΔEは0.69であった。
【0040】
実施例2 中彩グレー色MG塗料の調色(本発明方法による)
中彩グレー色MG塗料の製造実績配合の平均値から求めた基準配合から光輝材を除いた塗料配合に基いて、光輝材を含有しないエナメル塗料を作成した。このエナメル塗料をガラスセルに入れ、コンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)により測定して該エナメル塗料の基準色データを得た。
【0041】
このエナメル塗料の基準色データを基準に、エナメル塗料の色を合せるため、後記表4に示すとおりの配合にて初回配合塗料を作成した。初回配合においては、基準配合に対して、黒色A原色は約80%の量、青色A原色、紫色A原色、黄色A原色及び配向性調整剤の量は約50重量%の量をそれぞれ配合して初回エナメル塗料を得た。ついで、順次、コンピュータカラーマッチング装置による配合計算に基き、表4に示す補正配合により第1回目及び第2回目の調色塗料を得る以外は前記実施例1と同様に行った。第2回目の調色エナメル塗料ガラスセルに入れ、コンピュータカラーマッチング装置(関西ペイント(株)製、商品名「アレスマッチ」)により測定したところ、エナメル基準色と第2回目の調色エナメル塗料との色差ΔEは0.28であった。第2回目のエナメル調色塗料に光輝材であるアルミニウムペーストD及びアルミニウムペーストEを基準配合量配合した塗料について、実施例1におけると同様の操作をして塗装板を得た。この塗装板と中彩グレー色MG塗料の標準板との色差ΔEは0.38と小さく目視においても差が認められず、色一致性は合格であった。
【0042】
参考のため、第1回目の調色エナメル塗料に、基準配合量のアルミニウムペーストD及びアルミニウムペーストEを加えた光輝性塗料を、上記と同様の操作にて塗装した塗装板は、中彩グレー色MG塗料の標準板との色差ΔEが1.22であった。
【0043】
上記比較例1〜2及び実施例1〜2において、後記表1〜表4における塗装板の目視評価は下記基準に基いて行った。
【0044】
目視評価:各光輝性塗料の標準板と塗装板とを目視により観察し、下記基準により評価した。
A:基準板と差が認められず良好。
B:基準板と比較してほんの僅かに差が認められるが良好。
C:基準板と比較して差が認められるが、限度内であり出荷合格範囲である。
D:基準板と比較して差が限度を超えるものであり、出荷不合格である。
【0045】
【表1】
Figure 2004189780
【0046】
【表2】
Figure 2004189780
【0047】
【表3】
Figure 2004189780
【0048】
【表4】
Figure 2004189780
【0049】
【発明の効果】
本発明方法は、光輝材を除くエナメル塗料にて調色を行うので、光輝性顔料を配合した状態で原色塗料などの着色剤(光輝材を除く)の配合量を変化させる従来方法に比較して調色が容易で、かつ精度よく調色できる。また、本発明方法においては、エナメル塗料の調色は、生塗料での色一致性をみるので、塗装板作製の手間を省くことができる。
本発明方法においては、エナメル塗料の調色を行った後、光輝材を配合して目的とする調色された光輝性塗料を得るが、光輝材配合後に、目視及び/又は測色計にて光輝性塗料による塗膜の色一致性を判定する請求項4の発明においては、光輝感を有する塗膜の色及び光輝感を測定し、色合わせ計算ロジックが作動する、光輝感にも対応し一般に高価なコンピュータ調色装置は必要がなく費用面で有利である。

Claims (4)

  1. 下記工程
    基準塗料配合が既知である光輝性塗料の基準塗料配合から光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた塗料配合に基いて光輝材を含有しないエナメル塗料自体の液測色データを得ておく工程、
    該エナメル塗料自体の液測色データを基準として、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を除いた原色塗料などの塗料用原料を配合し調色して、該エナメル塗料自体の液測色データに合わせた調色エナメル塗料を得る工程、及び
    上記調色エナメル塗料に対して、光輝材及び必要に応じて塗料添加剤を加えて光輝性塗料を調色する工程、
    を有することを特徴とする、基準配合が既知であって光輝材を含有する光輝性塗料の調色方法。
  2. 上記工程(2)におけるエナメル塗料の調色を色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを用いて行うことを特徴とする請求項1記載の調色方法。
  3. 上記工程(3)において、工程(2)で得た調色エナメル塗料に対して基準配合量の光輝材を加えて得た第一次調色塗料について塗装板を作成し、目的とする光輝性塗料の基準塗板との色一致性を判定し、色が合格であれば調色を終了し、色が不合格であれば更に光輝材量の調整による調色を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の調色方法。
  4. 上記工程(3)において、色一致性の判定を測色計及び/又は目視にて行うことを特徴とする請求項3記載の調色方法。
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