JP2004305987A - 測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】新規な測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法を提供する。
【解決手段】測色用着色膜の形成方法において、
(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程を含む測色用着色膜の形成方法であって、測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色用着色膜の形成方法。
【選択図】 なし
【解決手段】測色用着色膜の形成方法において、
(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程を含む測色用着色膜の形成方法であって、測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色用着色膜の形成方法。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料、インキ等の着色液体を目的とする色に調色するための簡便な測色用膜形成方法、測色方法及び調色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から塗料、インキ等の着色液体は、複数の着色液体を混合するかもしくは着色液体に顔料ペーストを混合して目的とする色(色見本板)に合わせる、いわゆる調色が一般的に行われている。
【0003】
この様な調色方法としては、色見本を決定、第1の塗液の色を測定、 第1の塗液を塗装して調色板を作成しこの色を測定、第1の塗液の色と第1の調色板の色との差異dを決定、 第2の塗液の色を測定、 上記差異d及び第2の塗液の測定された色から、第2の塗液から作成される第2の調色板P2の色を算出、算出された第2の調色板の色と色見本の色の相異βを決定、上記相異βに基づいて、第2の塗液を調整して、第3の塗液を製造する調色方法が周知である(特許文献1)。
【0004】
また、塗膜材料の色管理を行うために、乾燥硬化前の液膜を測色する装置であって、液膜形成用の基材表面に一定厚みの液膜を形成する液膜形成手段と、液膜表面に近接した位置で液膜に非接触で測色を行う測色手段を備え、これらが近接して配置され、これらの下方に液膜形成手段から測色手段へと液膜形成用基材を移送する移送手段とを備え、かつ調色手段にはその測色面と液膜表面との間隔を決める位置決め手段が付設され、液膜形成用基材を移送手段上に保持したままで液膜の形成と測色を行う液膜用測色装置が周知である(特許文献2)。
【0005】
また、該特許文献2には液膜形成装置として、通常はドクターブレード、バーコーター、スクレーパーなどが挙げられている。
【特許文献1】
特開平1−284569号公報
【特許文献2】
特開平4−370721号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特許文献1による調色方法には、第1や第2の塗液を塗装して調色板を作成するための塗装方法について、スプレー塗装以外の塗装方法について言及されておらず、その実施例には、塗液をブリキ板にスプレー塗装して、次いで乾燥硬化させた具体例が記載されている。
【0007】
従来、自動車などの車体表面の塗装方法としては、スプレー塗装が一般的であり、その塗液の調色として同じ塗装手段を選択することは、色相関性に優れた塗膜が形成できるので有利である。しかしながら、この様な調色方法において、塗液をブリキ板にスプレー塗装して調色板を作成する作業は、排気、集塵、捕集などの設備を備えた塗装ブースが必要であること、色相関性の良い調色板を作成するためには、塗装雰囲気温度、塗装雰囲気湿度、吐出量、パターン幅、スプレー塗装機種などを設定する必要があり、大変に面倒であるといった問題点がある。そして、塗液として、特にメタリック塗膜やパール仕上げ塗膜の場合にはより厳密な塗装条件の設定が必要であり、また、その調色板を作成するために、大変な労力や大掛かりな設備などが必要となる。通常の調色においては、この様なスプレー作業が複数回に亘って繰り返し行われるので非常に不利である。
【0008】
特許文献2による液膜用測色装置には、液膜形成装置として、ドクターブレード、バーコーター、スクレーパーなどのスプレー塗装装置以外の塗装装置が記載されており、特許文献1に記載のスプレー塗装装置を使用しないので調色板を作成するための労力や大掛かりな設備などは少なくなるが、逆に実際に塗装される塗装手段がスプレー塗装の場合には、色相関性が悪く、調色が難しいといった問題点があった。
【0009】
本発明は以上の点について鑑みて成されたものであり、本発明の測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法を提供することにより、実塗装がローラー塗装は勿論のことスプレー塗装の場合においても非常に色相関性が優れ、色見本と近似した塗料が簡便に調色できることを可能とする方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題を解決するためになされた発明である。
【0011】
本発明の第1態様:
本発明の第1態様によれば、測色用着色膜の形成方法において、(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程(以下この工程を「第(1)工程」と略すことがある。)と、(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程(以下この工程を「第(1A)工程」と略すことがある。)と、を含む測色用着色膜の形成方法であって、測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、下記式(1)で定義される構造粘性指数R(以下、同様の意味を示す。)で1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色用着色膜の形成方法(以下、この発明を単に「第1発明」と略すことがある。)に関する。
【0012】
R=Va/Vb ・・・・・・(1)
(ただし、式(1)中Vaは、温度20℃において、B型粘度計によって回転数6回/分にて測定した見掛け粘度(Pa・sec)であり、Vbは、同じく回転数60回/分にて測定した粘度(Pa・sec)である。)
第1発明において、第(1)工程は、測色用着色膜を形成するための着色ウエット膜の形成工程であって、測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程である。
【0013】
着色液体が塗装される測色用基材としては、特に制限なしに従来から公知の基材を使用することができる。具体的には、例えば、アルミニウム板、ブリキ板、鋼板、亜鉛鋼板などの金属板、該金属板にリン酸亜鉛などの表面処理を施した金属表面処理板、これらの金属板や金属表面処理板に必要に応じてプライマ−塗装、中塗り塗装、上塗り塗装などの塗装を施した金属塗装板、ポリ塩化ビニル板、ポリエチレンテレフタレート板、ポリエチレン板、ABS板などのプラスチック板、該プラスチック板にコロナ放電などの表面処理を施したプラスチック表面処理板、これらのプラスチック板やプラスチック表面処理板に必要に応じてプライマ−塗装、中塗り塗装、上塗り塗装などの塗装を施したプラスチック塗装板、紙、紙に親水処理又は疎水処理などの表面処理を施した紙、これらの紙に必要に応じてプライマ−塗装、中塗り塗装、上塗り塗装などの塗装を施した紙、その他(ガラスなど)が挙げられる。
【0014】
また、測色用基材は透明であっても不透明であっても構わない。また、測色用基材は該基材を透過する光が完全に隠蔽されるかもしくは透過できる程度に着色されていても構わない。
【0015】
また、着色は上記したプライマ−塗装、中塗り塗装、上塗り塗装により着色を施しても、また、プラスチックや紙の場合には、塗装を施して着色する以外に、それ自体に着色がほどこされたものであってもどちらでも構わない。
【0016】
この様な測色用基材の着色は、例えば、自動車などの実塗装(現物塗装)において、着色ベース塗膜表面に光輝性着色顔料を含有する上塗りカラークリヤー塗料を塗装して、意匠性を付与する複層塗膜仕上げ方法において、測色用基材として、着色ベース塗膜を形成した基材を使用し、そして調色用着色液として、上塗りカラークリヤー塗料を使用することにより、より実塗装に近い調色用の測色基材が得られる。
【0017】
測定用基材の大きさとしては、特に制限なしに、例えば、塗装し易い大きさや、測定用基材の一部もしくは全部において塗装膜が均一に得られる程度の大きさ、測色計で測定し易い大きさなど適宜選択すことができる。また、塗装後の測定用基材を、例えば色測定機に適した大きさに切断して使用することができる。
【0018】
測色用基材表面に塗装される噴霧塗装を除く塗装方法としては、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0019】
該塗装の一定膜厚とは、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0020】
上記した測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0021】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0022】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシシェアートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0023】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートが、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0024】
着色液体としては、従来から公知の塗料を使用することができる。具体的には、塗料の乾燥方式によって分けると、例えば常温乾燥型塗料、加熱乾燥型塗料などが含まれる。また、塗料の形態により分けると、例えば、有機溶剤系塗料、非水分散系塗料、水分散系塗料、水溶性塗料、エマルション塗料などが含まれる。また、塗料の種類としては、例えば、アミノ硬化性樹脂塗料、イソシアネート硬化性樹脂塗料、酸エポキシ硬化性樹脂塗料、加水分解性シラン硬化性樹脂塗料、水酸基エポキシ基硬化性樹脂塗料、ヒドラジン硬化性樹脂塗料、酸化重合型硬化性樹脂塗料、光(熱)ラジカル重合型樹脂塗料、光(熱)カチオン重合型樹脂塗料などが含まれる。また、繊維素樹脂塗料などの非架橋型塗料も使用することができる。
【0025】
また、着色液体は、着色顔料などの着色材により着色されているが、この着色材としては、従来から塗料、インキなどの分野で使用されている着色顔料、染料などが特に制限なしに使用できる。また、該着色材として、従来から公知のメタリック顔料、パール顔料、着色パール顔料なども含まれる。
【0026】
更に、着色液体には、上記した以外に必要に応じて従来から塗料に配合される添加剤、例えば、体質顔料、流動性調整剤、ハジキ防止剤、垂れ止め防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、つや消し剤、艶出し剤、防腐剤、硬化促進剤、硬化触媒、擦り傷防止剤、消泡剤等を特に制限なしに使用することができる。
【0027】
第(1A)工程は、第(1)工程で形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程である。
【0028】
上記測色用基材表面に着色液体を塗装して得られた第(1)工程による着色ウエット膜は、ウエット状態まま、もしくは必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にすることができる。着色膜がウエット状態の際には、色測定機として非接触型の色測定機が使用される。また、着色膜がウエット状態の際には、次に実施態様項2項に記載されるように透明ウエット膜を形成した透明ウエット膜を加熱して乾燥する際に、着色ウエット膜と透明ウエット膜を同時に乾燥、硬化させることもできる。
【0029】
本発明の第2態様:
本発明の第2態様によれば、測色用着色膜の形成方法において、(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程「上記第(1)工程」と、(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程「上記第(1A)工程」と、(2)形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程(以下、「第(2)工程」と略すことがある。)と、(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜にする工程(以下、「第(2A)工程」と略すことがある。)とを含む測色用着色膜の形成方法であって、測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色用着色膜の形成方法である(以下、この発明を単に「第2発明」と略すことがある。)。
【0030】
第2発明は、上記した第(1)工程、及び必要に応じて第(1A)工程により形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜(第1発明)の表面に、(2)透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程「第(2)工程」と、(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜にする工程「第(2A)工程」を行った測色用着色膜の形成方法である。
【0031】
第2発明において、測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0032】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0033】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0034】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0035】
第2発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0036】
第2発明において、着色液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0037】
第(1)及び第(1A)工程は、第1発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0038】
第(2)工程は、第(1)、及び必要に応じて第(1A)工程により形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に、透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程である。
【0039】
第(1A)工程で着色膜がウエット状態の際には、この着色ウエット膜表面に透明液体を塗装「第(2)工程」し、次いで加熱により着色ドライ膜と透明ドライ膜とを同時に形成させる、所謂2コート1ベーク方式により塗膜を形成することができる。
【0040】
また、第(1A)工程で着色膜が加熱によりドライ状態とした場合には、この着色ドライ膜表面に透明液体を塗装「第(2)工程」し、次いで加熱により透明ドライ膜を形成させる、所謂2コート2ベーク方式により塗膜を形成することができる。
【0041】
着色膜表面に塗装される透明液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0042】
該透明液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0043】
上記した透明液体は、透明液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0044】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に透明液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり、透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0045】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0046】
透明液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0047】
透明液体としては、前記した着色液体において、着色材を全く含まないか、もしくは下地の着色膜が視認できる程度に着色材を含むもの(カラークリヤー)が使用できる。
【0048】
本発明の第3態様:
本発明の第3態様によれば、測色方法において、(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程「第(1)工程」と、(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程「第(1A)工程」と、(3)該着色ウエット膜又は着色ドライ膜を色測定機により測色する工程(以下、「第(3)工程」と略すことがある。)、を含む測色方法であって、
測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色方法(以下、この発明を「第3発明」と略すことがある。)である。
【0049】
第3発明において、測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0050】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0051】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0052】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0053】
第3発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0054】
第3発明において、着色液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0055】
第3発明は、上記した第1発明の測色用着色膜の形成方法により得られた測色用塗膜を使用して色測定機により測色する測色方法である。
【0056】
第3発明において、第(1)及び必要に応じて使用できる第(1A)工程は、第1発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0057】
第(3)工程は、第(1)、必要に応じて第(1A)工程で使用される着色ウエット膜又は着色ドライ膜(第1発明)を色測定機により測色する工程である。
【0058】
色測定は、着色膜の色を測定して着色膜の色データを得るための色測定機であり、この目的が達成できるものであれば、それ自体既知の色測色機を使用することができる。
【0059】
従来から公知の色測定機によって測定された値は、上記着色膜の色を、例えば、明度、彩度、色相を表すか、計算できるなど、色を特定できるものであればよく、例えば、XYZ表色系(X、Y、Z)、L*a*b*表色系(L*、a*、b*値)、ハンターLab表色系(L、a、b値)、CIE(1994)に規定されるL*C*h表色系(L*値、C*値、h値)、マンセル表色系(H、V、C)などによって表すことができる。
【0060】
また、上記着色膜の色が、メタリック塗膜、光輝性塗膜などの様に、見る角度により塗膜の色が異なって見える塗膜(フリップフロップ性)を特定する場合においては、特に、各角度条件によって測定した各測定値(角度基準測定値)により、例えば、明度、彩度、色相を表すか、計算できるなどして色を特定できるものが、特に好ましい。
【0061】
また、上記した表色系において、なかでも、L*a*b*表色系又はL*C*h表色系による表示が塗料分野での色の表示において一般的である。
【0062】
上記した表色系において、L*は0〜100の値で0は白色、100は黒色を意味する。a*において、+a*は赤色方向、−a*は緑色方向を意味する。b*において、+b*は黄色方向、+b*は青色方向を意味する。
【0063】
上記した角度条件を変動させて色測定する色測色機としては、測定角度が多角度である多角度測色機が好適である。多角度測色機においては、2以上の角度条件、通常、2〜4の角度条件、すなわち、測定光の入射角が異なるか、又は鏡面反射軸と受光軸とのなす角度である受光角度が異なる2以上の条件で測定する。上記鏡面反射軸とは、入射角と反射角とが同じ角度であるときの反射角を形成する軸、例えば入射角が45度の場合、反射角が45度である軸である。
【0064】
受光角度を変化させる場合、その角度条件は特に限定されるものではないが、通常、角度条件が2の場合には、上記受光角度が15〜30度及び75〜110度の各角度範囲のうちの各1ずつであること、また、角度条件が3の場合には、上記受光角度が15〜30度、35〜60度及び75〜110度の各角度範囲のうちの各1ずつであること、さらに、角度条件が4の場合には、上記受光角度が15〜30度、35〜60度、70〜80度及び90〜110度の各角度範囲のうちの各1ずつであることが目視による色の判断との対応がとれやすいことから好適である。
【0065】
上記した、角度条件が3条件の多角度測定機としては、例えば、関西ペイント(株)製の多角度測色計「Van−VanFAセンサー」を使用することができる。該測定機は、鏡面反射軸と受光軸のなす角度が25度、45度、75度の3角度条件で測定して色測定値を得ることができる。
【0066】
本発明の第4態様:
本発明の4態様によれば、測色方法において、(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程「第(1)工程」と、(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程「第(1A)工程」と、(2)形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に、透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程「第(2)工程」と、(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜にする工程「第(2A)工程」と、(3)該透明ウエット膜又は透明ドライ膜の表面から色測定機により測色する工程「第(3)工程」、
を含む測色方法であって、
測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色方法(以下、この発明を「第4発明」と略すことがある。)である。
【0067】
第4発明において、測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0068】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0069】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0070】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0071】
第4発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0072】
第4発明において、着色液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0073】
第4発明において、上記した透明液体は、透明液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0074】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に透明液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり、透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0075】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0076】
透明液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0077】
透明液体としては、前記した着色液体において、着色材を全く含まないか、もしくは下地の着色膜が視認できる程度に着色材を含むもの(カラークリヤー)が使用できる。
【0078】
着色膜表面に塗装される透明液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0079】
該透明液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0080】
第4発明は、上記した第2発明の測色用着色膜の形成方法により得られた測色用塗膜を使用して色測定機により測色する測色方法である。
【0081】
第4発明において、第(1)及び必要に応じて使用できる第(1A)工程、第(2)及び必要に応じて使用できる第(2A)工程は、第2発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0082】
また、第4発明において、第(3)工程は、第3発明に記載の工程と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0083】
第(2)工程は、第(1)、及び必要に応じて第(1A)工程により形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に、透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程である。
【0084】
第(1A)工程で着色膜がウエット状態の際には、この着色ウエット膜表面に透明液体を塗装「第(2)工程」し、次いで加熱により着色ドライ膜と透明ドライ膜とを同時に形成させる、所謂2コート1ベーク方式により塗膜を形成することができる。
【0085】
また、第(1A)工程で着色膜が加熱によりドライ状態とした場合には、この着色ドライ膜表面に透明液体を塗装「第(2)工程」し、次いで加熱により透明ドライ膜を形成させる、所謂2コート2ベーク方式により塗膜を形成することができる。
【0086】
本発明の第5態様:
本発明の第5態様によれば、下記の工程、(1)測色用基材表面に調色用の着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の調色用着色ウエット膜を形成する工程「第(1)工程」と、(1A)形成された調色用着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して調色用着色ドライ膜を作成する工程「第(1A)工程」と、(3)作成された調色用着色ウエット膜又は調色用着色ドライ膜を色測定機により測色する工程「第(3)工程」と、(4)上記第(3)工程により測色された調色用の色と、要求される色見本サンプルを色測定機により測色したサンプルの色との差を算出する工程(以下、「第(4)工程」と略すことがある。)、 (5)上記(4)の工程により調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるときは調色を終了し(以下、「第(5−1)工程」と略すことがある。)、また、差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色(以下、「第(5−2)工程」と略すことがある。)を行う調色方法であって、
測色用基材表面に塗装される調色用の着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする調色方法(以下、この発明を「第5発明」と略すことがある。)である。
【0087】
第5発明において、上記した測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0088】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0089】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0090】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0091】
第5発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0092】
第5発明において、着色液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0093】
第5発明は、上記した第3発明の測色方法を利用した調色方法である。
【0094】
第5発明において、第(1)及び必要に応じて使用できる第(1A)工程、第(3)工程は、第3発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0095】
第(4)工程は、第(3)工程により測色された調色用の色と、要求される色見本サンプルを色測定機により測色したサンプルの色との差を算出する工程である。
【0096】
上記した色の差は、例えば、表色系におけるお互いのL*値、又はa*値、又はb*値を比較してそれぞれのΔL*、又はΔa*、又はΔb*を算出するか、もしくはこれらの値の総合的な色差値であるΔE値を算出して比較することができる。
【0097】
例えば、ΔE値を算出した場合には、再度調色が必要か必要でないかの判断は、要求される調色精度により適宜判断すれば良いが、通常、ΔE値が1以下、特に0.8以下が好ましい。
【0098】
第(5)−1工程は、第(4)工程により調色用の色とサンプルの色との差が小さく、許容範囲内であるか否かを判定するとともに、光輝感が許容範囲内であるか否かを目視で判定する。測色計による色データの差及び光輝感の目視判定の両者が許容範囲内であるときに合格とし、着色液体の調色が必要ないと判断されるときは調色を終了する。
【0099】
第(5)−2工程は、第(5)−1工程において、第(4)工程により調色用の色とサンプルの色との差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色を行う。
【0100】
上記した第(4)及び第(5)工程の調色工程において、複数の原色液体のウエット膜やドライ膜の色特性データと光輝感特性データを登録しておき、該各着色液体配合及び各データを利用した色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを使用して、例えば、関西ペイント(株)製のコンピュータ・カラー・マッチング装置「Van−VanFAステーション」を用いて調色することができる。
【0101】
また、第(4)及び第(5)工程の調色工程において、調色経過塗装板の塗色の測色計による測色データをコンピュータ調色装置に入力し、且つ調色経過塗装板の塗色と基準色とが光輝感に差がある場合には、光輝感の差の程度をコンピュータ調色装置に入力して、色合わせ計算ロジックを用いて補正配合を得ることも可能である。
【0102】
第5発明の(1)〜(5)工程について、フローチャートを図1に示す。
【0103】
フローチャート図1において、(1)〜(5)工程については、上記に詳細に説明したのでここでは簡略に説明する。
【0104】
測色用基材表面に(1)着色用着色ウエット膜が形成(ステップa1)され、次いで(1A)必要に応じて着色ドライ膜が形成(ステップa2)され、次いで(3)調色用着色膜の色測定が行われ(ステップa4)、また一方で色見本サンプルの塗膜色の測色を行い、次いで(ステップa3)及び(ステップa4)で得られた測色結果(ステップa5)を(4)調色用着色膜と色見本サンプルとの色差を算出(ステップa6)を行い、次いでその結果を元に、(5)色差が小さく着色液体の調色が必要とないと判断される場合には終了(ステップa9)し、一方、(5)調色用の色とサンプルの色との差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色を行われる(ステップa7、a8)。
【0105】
本発明の第6態様:
本発明の第6態様によれば、下記の工程、(1)測色用基材表面に調色用の着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の調色用着色ウエット膜を形成する工程「第(1)工程」と、(1A)形成された調色用着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して調色用着色ドライ膜を形成する工程「第(1A)工程」と、(2) 形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程「第(2)工程」と、(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜を作成する工程「第(2A)工程」と、(3)透明ウエット膜又は透明ドライ膜の表面から色測定機により、測色する工程「第(3)工程」と、
(4)上記第(3)工程により測色された調色用の色と、要求される色見本サンプルを色測定機により測色したサンプルの色との差を算出する工程(第(4)工程)、
(5)上記第(4)工程により調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるときは調色を終了し「第(5−1)工程」、
また、差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色「第(5−2)工程」を行う調色方法であって、
測色用基材表面に塗装される調色用の着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする調色方法(以下、この発明を「第6発明」と略すことがある。)である。
【0106】
第6発明において、上記した測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0の範囲である。
【0107】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0108】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0109】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートが、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0110】
第6発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0111】
第6発明において、透明液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0112】
第6発明において、透明液体は、透明液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0113】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に透明液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり、透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0114】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0115】
透明液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0116】
透明液体としては、前記した着色液体において、着色材を全く含まないか、もしくは下地の着色膜が視認できる程度に着色材を含むもの(カラークリヤー)が使用できる。
【0117】
第6発明において、透明液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0118】
第6発明において、透明液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0119】
第6発明は、上記した第5発明の調色方法において、第(1)、必要に応じて第(1A)工程と第(3)工程との間に、透明ウエット膜を形成する第(2)工程、必要に応じて第(2A)工程を設けた調色方法である。
【0120】
第6発明において、第(1)及び必要に応じて使用できる第(1A)工程、第(3)、第(4)及び第(5)工程は、第5発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0121】
また、第6発明において、透明ウエット膜を形成する第(2)工程、必要に応じて第(2A)工程は、第4発明に記載の工程と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0122】
第6発明の(1)〜(5)工程について、フローチャートを図2に示す。
【0123】
フローチャート図2において、(1)〜(5)工程については、上記に詳細に説明したのでここでは簡略に説明する。
【0124】
測色用基材表面に(1)着色用着色ウエット膜が形成(ステップb1)され、次いで(1A)必要に応じて着色ドライ膜が形成(ステップb2)され、次いで(2)調色色用透明ウエット膜が形成され(ステップb3)、更に必要に応じて(2A)透明ドライ膜が形成され(ステップb4)、次いで(3)調色用着色膜の色測定が行われ(ステップb5)、また一方で色見本サンプルの塗膜色の測色を行い(ステップb6)、次いで(ステップb5)及び(ステップb6)で得られた測色結果(ステップb7)を(4)調色用着色膜と色見本サンプルとの色差を算出(ステップb8)を行い、次いでその結果を元に、(5)色差が小さく着色液体の調色が必要とないと判断される場合には終了(ステップb11)し、一方、(5)調色用の色とサンプルの色との差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色を行われる(ステップ9、10)。
【0125】
本発明の第7態様:
本発明の第7態様によれば、上記した本発明の第1〜6態様で使用される着色液体が、該着色液体を塗装する際のシェアレートが、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましいことを特徴とする、測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法である。
【0126】
本発明の第8態様:
本発明の第8態様によれば、上記した本発明の第1〜6態様で使用される着色液体の着色ウエット膜の膜厚が、ドライ膜の膜厚に換算して1〜100μm、好ましくは10〜80μmの範囲であることを特徴とする、測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法である。
【0127】
本発明の第9態様:
本発明の第9態様によれば、上記した本発明の第1〜6態様で使用される着色液体が、着色顔料成分として、金属フレーク及び/又は(着色されてもよい)マイカフレークを含むことを特徴とする測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法である。
【0128】
本発明の第 10 態様:
本発明の第10態様によれば、上記した本発明の第1〜6態様で使用される着色液体を塗装する手段が、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターであることを特徴とする、測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法である。
【0129】
本発明の第 11 態様:
本発明の第11態様によれば、上記した本発明の第3〜6態様で使用される色測定機が、変角分光反射率測定装置であることを特徴とする測色方法、調色方法である。
【0130】
本発明の実施の形態として、第(1)〜第(5)工程の少なくとも1工程を送信者側と受信者側とに分類し(例えば、異なる、工場、部門、会社、需要供給者など)、その工程で得られた情報の一部、もしくは全部を電話回線やインターネットなどの通信手段により、得られた情報をお互いに送受信して、調色を行うことができる。
【0131】
上記した通信手段を利用した調色方法としては、例えば、第(1)工程、第(2)工程、第(3)工程などの膜形成、測色を塗料使用者側が行い、その情報を塗料製造者側又は調色専門者側に電話回線やインターネットなどの通信手段で情報を送信し、その情報を受信した塗料製造者側又は調色専門者側が第(4)工程、第(5)工程により調色結果を判断して、合格であれば調色を終了ように該通信手段により情報を送信するか、もしくは不合格であれば調色に必要な情報を塗料製造者側又は調色専門者側から塗料使用者側に該通信手段により送信し、そして塗料使用者側で再調色して、塗料使用者側で再度第(1)工程、第(2)工程、第(3)工程などの膜形成、測色を行い、その情報を塗料製造者側又は調色専門者側に通信手段により送信し、その情報を受信した塗料製造者側又は調色専門者側が第(4)工程、第(5)工程により調色結果を判断して、合格であれば調色を終了ように、もしくは不合格であれば、上記した調色を合格するまで繰り返して行うことができる。
【0132】
【発明の効果】
従来、調色方法において、着色液体を噴霧塗装して調色板を作成したものは、調色精度は向上するが、調色板を作成するための労力や大掛かりな設備などは多くなり、一方、着色液体を噴霧塗装以外の塗装方法で調色板を作成したものは、調色板を作成するための労力や大掛かりな設備は必要ではないが、調色精度は低下して、調色回数が増えて手間が掛かるといった問題点があり、両者の要求を満足させることができなかった。
【0133】
本発明は、特許請求の範囲に記載された構成を有し、且つ下記の様な理由により測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法において顕著な効果を発揮するものと推察される。
【0134】
▲1▼ 着色液体の見掛け粘度を0.08〜1.0Pa・secに調整することにより、膜厚を均一に塗装することが可能となり、また塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が小さくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観に近い着色膜が形成できる。
【0135】
▲2▼ 着色液体の構造粘性指数Rを1.1〜6.0に調整することにより、膜厚を均一にすることが可能となり、また実塗装とのシェアレートの差が小さくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観に近い着色膜が形成できる。
【0136】
▲3▼ 着色液体のシェアレートを100〜800S−1 の範囲になるように調整することにより、実塗装とのシェアレートの差が小さくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観に近い着色膜が形成できる。
【0137】
▲4▼ 本発明において、特に金属フレーク及び/又は(着色されてもよい)マイカフレークを着色顔料として含む着色液体を測色用基材表面にドクターブレード、バーコーター、スクレーパーなどの液膜形成装置を使用して塗装することにより、該フレーク状顔料が測色用基材面と平行に配列して塗装され、噴霧塗装におけるシブキ塗装と同様の配列が行われる塗装機による効果と、上記した▲1▼〜▲3▼の着色液状の特性とが相俟って、精度の高い調色ができる。
【0138】
▲5▼ 本発明方法において、色測定機として、変角分光反射率測定装置を使用することにより、更に精度の高い調色を行うことができる。
【0139】
【実施例】
サンプル用(基準、実塗装)塗板Aの作成:
アルミニウムペースト(以下、同様の意味)1300g、アクリルメラミン系黒色原色塗料(以下、同様の意味)9g、アクリルメラミン系赤色原色塗料(以下、同様の意味)54g、アクリルメラミン系黄色原色塗料(以下、同様の意味)286gの配合物に有機溶剤でスプレー粘度(フォードカップNO4、で約25秒)になるように希釈し、サンプル用希釈塗料を作成した。
【0140】
次いで、得られた希釈塗料をスプレー塗装機を使用してブリキ板に2ステージ、20℃で5分間セッテング、プレヒート10分間、次いで140℃20分間加熱して膜厚が16μmのサンプル用塗板Aを作成した。
【0141】
該塗膜を多角度測色計X−Rite MA68 II(角度 25度、45度、75度)を使用してL*s a*s b*sを測定した。
【0142】
実施例1
アルミニウムペースト13g、アクリルメラミン系黒色原色塗料0.04g、アクリルメラミン系赤色原色塗料0.62g、アクリルメラミン系黄色原色塗料2.93gの配合物に、見掛け粘度0.5Pa・sec、構造粘性指数Rが3になるように有機溶剤、粘性調整剤、配向性調整剤を配合して調色用着色メタリック塗料を作成した。
【0143】
得られた調色用着色メタリック塗料をシェアレートが約300S−1 でバーコータ塗装機を使用して、ブリキ板に塗装し、プレヒート10分間、140℃で20分間加熱して膜厚が16μmの調色用着色メタリック塗板を作成した。
【0144】
該塗膜を上記と同様の多角度測色計を使用してL*t a*t b*tを測定した。
【0145】
実施例1で得られたL*t a*t b*t と上記サンプル用塗板Aので得られたL*s a*s b*sを下記の式によりΔEを算出した結果、0.47で良好であった。
【0146】
ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2 ]1/2
ΔL*=ΔL*s―ΔL*t
Δa*=Δa*s―Δa*t
Δb*=Δb*s―Δb*t
また、実施例1で得られた塗板とサンプル用塗板Aとを目視で評価した結果、両者の塗膜色による違いは識別できなく、良好であった。
【0147】
比較例1
実施例1において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤の配合量を調節して見掛け粘度を0.3Pa・secとした以外は、実施例1と同じようにして、比較例1の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0148】
実施例1と同じようにしてΔEを測定した結果、1.07で悪かった。
【0149】
比較例2
実施例1において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤の配合量を調節して見掛け粘度を0.9Pa・secとした以外は、実施例1と同じようにして、比較例2の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0150】
実施例1と同じようにしてΔEを測定した結果、1.50で悪かった。
【0151】
比較例3
実施例1において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤、粘性調整剤の配合量を調節して構造粘性指数Rを1とした以外は、実施例1と同じようにして、比較例3の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0152】
実施例1と同じようにしてΔEを測定した結果、1.55で悪かった。
【0153】
比較例4
実施例1において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤、粘性調整剤の配合量を調節して構造粘性指数Rを5とした以外は、実施例1と同じようにして、比較例4の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0154】
実施例1と同じようにしてΔEを測定した結果、1.60で悪かった。
【0155】
サンプル用(基準、実塗装)塗板Bの作成:
サンプル用塗板Aの作成で使用したサンプル用希釈塗料をスプレー塗装機を使用して乾燥膜厚が16μmになるようにブリキ板に2ステージ、20℃で5分間セッテング、10分間プレヒートを行い、次いで有機溶剤でスプレー粘度(フォードカップNO4、で約30秒)になるように希釈したアクリルメラミン系クリヤー塗料を乾燥膜厚が30μmになるようにスプレー塗装し、5分間セッテング、10分間プレヒートを行った後、140℃20分間加熱してサンプル用塗板Bを作成した。
【0156】
該塗膜を多角度測色計X−Rite MA68 II(角度 25度、45度、75度)を使用してL*sc a*sc b*scを測定した。
【0157】
実施例2
実施例1で得られた調色用着色メタリック塗料を、バーコータ塗装機により、シェアレートが約300S−1 で乾燥膜厚が16μmになるようにブリキ板に塗装し、10分間プレヒートを行い、次いで見掛け粘度0.5Pa・sec、構造粘性指数Rが3になるように有機溶剤、粘性調整剤を配合したアクリルメラミン系クリヤー塗料を、バーコータ塗装機を使用して、シェアレートが約300S−1 で乾燥膜厚が30μmになるようにブリキ板に塗装し、10分間プレヒートを行い、次いで140℃で20分間加熱して実施例2の調色用着色メタリック塗板を作成した。
【0158】
該塗膜を上記と同様の多角度測色計を使用してL*tc a*tc b*tcを測定した。
【0159】
実施例2で得られたL*tc a*tc b*tc と上記サンプル用塗板Bで得られたL*sc a*sc b*scを下記の式によりΔEを算出した結果、0.50で良好であった。
【0160】
ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2 ]1/2
ΔL*=ΔL*sc―ΔL*tc
Δa*=Δa*sc―Δa*tc
Δb*=Δb*sc―Δb*tc
また、実施例2で得られた塗板とサンプル用塗板Bとを目視で評価した結果、両者の塗膜色による違いは識別できなく、良好であった。
【0161】
比較例5
実施例2において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤の配合量を調節して見掛け粘度を0.3Pa・secとした以外は、実施例2と同じようにして、比較例2の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0162】
実施例2と同じようにしてΔEを測定した結果、1.26で悪かった。
【0163】
比較例6
実施例2において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤の配合量を調節して見掛け粘度を0.9Pa・secとした以外は、実施例2と同じようにして、比較例6の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0164】
実施例2と同じようにしてΔEを測定した結果、1.71で悪かった。
【0165】
比較例7
実施例2において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤、粘性調整剤の配合量を調節して構造粘性指数Rを1とした以外は、実施例2と同じようにして、比較例7の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0166】
実施例2と同じようにしてΔEを測定した結果、1.78で悪かった。
【0167】
比較例8
実施例2において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤、粘性調整剤の配合量を調節して構造粘性指数Rを5とした以外は、実施例2と同じようにして、比較例8の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0168】
実施例2と同じようにしてΔEを測定した結果、1.81で悪かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態5のフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態6のフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料、インキ等の着色液体を目的とする色に調色するための簡便な測色用膜形成方法、測色方法及び調色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から塗料、インキ等の着色液体は、複数の着色液体を混合するかもしくは着色液体に顔料ペーストを混合して目的とする色(色見本板)に合わせる、いわゆる調色が一般的に行われている。
【0003】
この様な調色方法としては、色見本を決定、第1の塗液の色を測定、 第1の塗液を塗装して調色板を作成しこの色を測定、第1の塗液の色と第1の調色板の色との差異dを決定、 第2の塗液の色を測定、 上記差異d及び第2の塗液の測定された色から、第2の塗液から作成される第2の調色板P2の色を算出、算出された第2の調色板の色と色見本の色の相異βを決定、上記相異βに基づいて、第2の塗液を調整して、第3の塗液を製造する調色方法が周知である(特許文献1)。
【0004】
また、塗膜材料の色管理を行うために、乾燥硬化前の液膜を測色する装置であって、液膜形成用の基材表面に一定厚みの液膜を形成する液膜形成手段と、液膜表面に近接した位置で液膜に非接触で測色を行う測色手段を備え、これらが近接して配置され、これらの下方に液膜形成手段から測色手段へと液膜形成用基材を移送する移送手段とを備え、かつ調色手段にはその測色面と液膜表面との間隔を決める位置決め手段が付設され、液膜形成用基材を移送手段上に保持したままで液膜の形成と測色を行う液膜用測色装置が周知である(特許文献2)。
【0005】
また、該特許文献2には液膜形成装置として、通常はドクターブレード、バーコーター、スクレーパーなどが挙げられている。
【特許文献1】
特開平1−284569号公報
【特許文献2】
特開平4−370721号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特許文献1による調色方法には、第1や第2の塗液を塗装して調色板を作成するための塗装方法について、スプレー塗装以外の塗装方法について言及されておらず、その実施例には、塗液をブリキ板にスプレー塗装して、次いで乾燥硬化させた具体例が記載されている。
【0007】
従来、自動車などの車体表面の塗装方法としては、スプレー塗装が一般的であり、その塗液の調色として同じ塗装手段を選択することは、色相関性に優れた塗膜が形成できるので有利である。しかしながら、この様な調色方法において、塗液をブリキ板にスプレー塗装して調色板を作成する作業は、排気、集塵、捕集などの設備を備えた塗装ブースが必要であること、色相関性の良い調色板を作成するためには、塗装雰囲気温度、塗装雰囲気湿度、吐出量、パターン幅、スプレー塗装機種などを設定する必要があり、大変に面倒であるといった問題点がある。そして、塗液として、特にメタリック塗膜やパール仕上げ塗膜の場合にはより厳密な塗装条件の設定が必要であり、また、その調色板を作成するために、大変な労力や大掛かりな設備などが必要となる。通常の調色においては、この様なスプレー作業が複数回に亘って繰り返し行われるので非常に不利である。
【0008】
特許文献2による液膜用測色装置には、液膜形成装置として、ドクターブレード、バーコーター、スクレーパーなどのスプレー塗装装置以外の塗装装置が記載されており、特許文献1に記載のスプレー塗装装置を使用しないので調色板を作成するための労力や大掛かりな設備などは少なくなるが、逆に実際に塗装される塗装手段がスプレー塗装の場合には、色相関性が悪く、調色が難しいといった問題点があった。
【0009】
本発明は以上の点について鑑みて成されたものであり、本発明の測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法を提供することにより、実塗装がローラー塗装は勿論のことスプレー塗装の場合においても非常に色相関性が優れ、色見本と近似した塗料が簡便に調色できることを可能とする方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題を解決するためになされた発明である。
【0011】
本発明の第1態様:
本発明の第1態様によれば、測色用着色膜の形成方法において、(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程(以下この工程を「第(1)工程」と略すことがある。)と、(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程(以下この工程を「第(1A)工程」と略すことがある。)と、を含む測色用着色膜の形成方法であって、測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、下記式(1)で定義される構造粘性指数R(以下、同様の意味を示す。)で1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色用着色膜の形成方法(以下、この発明を単に「第1発明」と略すことがある。)に関する。
【0012】
R=Va/Vb ・・・・・・(1)
(ただし、式(1)中Vaは、温度20℃において、B型粘度計によって回転数6回/分にて測定した見掛け粘度(Pa・sec)であり、Vbは、同じく回転数60回/分にて測定した粘度(Pa・sec)である。)
第1発明において、第(1)工程は、測色用着色膜を形成するための着色ウエット膜の形成工程であって、測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程である。
【0013】
着色液体が塗装される測色用基材としては、特に制限なしに従来から公知の基材を使用することができる。具体的には、例えば、アルミニウム板、ブリキ板、鋼板、亜鉛鋼板などの金属板、該金属板にリン酸亜鉛などの表面処理を施した金属表面処理板、これらの金属板や金属表面処理板に必要に応じてプライマ−塗装、中塗り塗装、上塗り塗装などの塗装を施した金属塗装板、ポリ塩化ビニル板、ポリエチレンテレフタレート板、ポリエチレン板、ABS板などのプラスチック板、該プラスチック板にコロナ放電などの表面処理を施したプラスチック表面処理板、これらのプラスチック板やプラスチック表面処理板に必要に応じてプライマ−塗装、中塗り塗装、上塗り塗装などの塗装を施したプラスチック塗装板、紙、紙に親水処理又は疎水処理などの表面処理を施した紙、これらの紙に必要に応じてプライマ−塗装、中塗り塗装、上塗り塗装などの塗装を施した紙、その他(ガラスなど)が挙げられる。
【0014】
また、測色用基材は透明であっても不透明であっても構わない。また、測色用基材は該基材を透過する光が完全に隠蔽されるかもしくは透過できる程度に着色されていても構わない。
【0015】
また、着色は上記したプライマ−塗装、中塗り塗装、上塗り塗装により着色を施しても、また、プラスチックや紙の場合には、塗装を施して着色する以外に、それ自体に着色がほどこされたものであってもどちらでも構わない。
【0016】
この様な測色用基材の着色は、例えば、自動車などの実塗装(現物塗装)において、着色ベース塗膜表面に光輝性着色顔料を含有する上塗りカラークリヤー塗料を塗装して、意匠性を付与する複層塗膜仕上げ方法において、測色用基材として、着色ベース塗膜を形成した基材を使用し、そして調色用着色液として、上塗りカラークリヤー塗料を使用することにより、より実塗装に近い調色用の測色基材が得られる。
【0017】
測定用基材の大きさとしては、特に制限なしに、例えば、塗装し易い大きさや、測定用基材の一部もしくは全部において塗装膜が均一に得られる程度の大きさ、測色計で測定し易い大きさなど適宜選択すことができる。また、塗装後の測定用基材を、例えば色測定機に適した大きさに切断して使用することができる。
【0018】
測色用基材表面に塗装される噴霧塗装を除く塗装方法としては、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0019】
該塗装の一定膜厚とは、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0020】
上記した測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0021】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0022】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシシェアートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0023】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートが、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0024】
着色液体としては、従来から公知の塗料を使用することができる。具体的には、塗料の乾燥方式によって分けると、例えば常温乾燥型塗料、加熱乾燥型塗料などが含まれる。また、塗料の形態により分けると、例えば、有機溶剤系塗料、非水分散系塗料、水分散系塗料、水溶性塗料、エマルション塗料などが含まれる。また、塗料の種類としては、例えば、アミノ硬化性樹脂塗料、イソシアネート硬化性樹脂塗料、酸エポキシ硬化性樹脂塗料、加水分解性シラン硬化性樹脂塗料、水酸基エポキシ基硬化性樹脂塗料、ヒドラジン硬化性樹脂塗料、酸化重合型硬化性樹脂塗料、光(熱)ラジカル重合型樹脂塗料、光(熱)カチオン重合型樹脂塗料などが含まれる。また、繊維素樹脂塗料などの非架橋型塗料も使用することができる。
【0025】
また、着色液体は、着色顔料などの着色材により着色されているが、この着色材としては、従来から塗料、インキなどの分野で使用されている着色顔料、染料などが特に制限なしに使用できる。また、該着色材として、従来から公知のメタリック顔料、パール顔料、着色パール顔料なども含まれる。
【0026】
更に、着色液体には、上記した以外に必要に応じて従来から塗料に配合される添加剤、例えば、体質顔料、流動性調整剤、ハジキ防止剤、垂れ止め防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、つや消し剤、艶出し剤、防腐剤、硬化促進剤、硬化触媒、擦り傷防止剤、消泡剤等を特に制限なしに使用することができる。
【0027】
第(1A)工程は、第(1)工程で形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程である。
【0028】
上記測色用基材表面に着色液体を塗装して得られた第(1)工程による着色ウエット膜は、ウエット状態まま、もしくは必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にすることができる。着色膜がウエット状態の際には、色測定機として非接触型の色測定機が使用される。また、着色膜がウエット状態の際には、次に実施態様項2項に記載されるように透明ウエット膜を形成した透明ウエット膜を加熱して乾燥する際に、着色ウエット膜と透明ウエット膜を同時に乾燥、硬化させることもできる。
【0029】
本発明の第2態様:
本発明の第2態様によれば、測色用着色膜の形成方法において、(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程「上記第(1)工程」と、(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程「上記第(1A)工程」と、(2)形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程(以下、「第(2)工程」と略すことがある。)と、(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜にする工程(以下、「第(2A)工程」と略すことがある。)とを含む測色用着色膜の形成方法であって、測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色用着色膜の形成方法である(以下、この発明を単に「第2発明」と略すことがある。)。
【0030】
第2発明は、上記した第(1)工程、及び必要に応じて第(1A)工程により形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜(第1発明)の表面に、(2)透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程「第(2)工程」と、(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜にする工程「第(2A)工程」を行った測色用着色膜の形成方法である。
【0031】
第2発明において、測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0032】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0033】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0034】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0035】
第2発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0036】
第2発明において、着色液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0037】
第(1)及び第(1A)工程は、第1発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0038】
第(2)工程は、第(1)、及び必要に応じて第(1A)工程により形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に、透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程である。
【0039】
第(1A)工程で着色膜がウエット状態の際には、この着色ウエット膜表面に透明液体を塗装「第(2)工程」し、次いで加熱により着色ドライ膜と透明ドライ膜とを同時に形成させる、所謂2コート1ベーク方式により塗膜を形成することができる。
【0040】
また、第(1A)工程で着色膜が加熱によりドライ状態とした場合には、この着色ドライ膜表面に透明液体を塗装「第(2)工程」し、次いで加熱により透明ドライ膜を形成させる、所謂2コート2ベーク方式により塗膜を形成することができる。
【0041】
着色膜表面に塗装される透明液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0042】
該透明液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0043】
上記した透明液体は、透明液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0044】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に透明液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり、透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0045】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0046】
透明液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0047】
透明液体としては、前記した着色液体において、着色材を全く含まないか、もしくは下地の着色膜が視認できる程度に着色材を含むもの(カラークリヤー)が使用できる。
【0048】
本発明の第3態様:
本発明の第3態様によれば、測色方法において、(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程「第(1)工程」と、(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程「第(1A)工程」と、(3)該着色ウエット膜又は着色ドライ膜を色測定機により測色する工程(以下、「第(3)工程」と略すことがある。)、を含む測色方法であって、
測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色方法(以下、この発明を「第3発明」と略すことがある。)である。
【0049】
第3発明において、測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0050】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0051】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0052】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0053】
第3発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0054】
第3発明において、着色液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0055】
第3発明は、上記した第1発明の測色用着色膜の形成方法により得られた測色用塗膜を使用して色測定機により測色する測色方法である。
【0056】
第3発明において、第(1)及び必要に応じて使用できる第(1A)工程は、第1発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0057】
第(3)工程は、第(1)、必要に応じて第(1A)工程で使用される着色ウエット膜又は着色ドライ膜(第1発明)を色測定機により測色する工程である。
【0058】
色測定は、着色膜の色を測定して着色膜の色データを得るための色測定機であり、この目的が達成できるものであれば、それ自体既知の色測色機を使用することができる。
【0059】
従来から公知の色測定機によって測定された値は、上記着色膜の色を、例えば、明度、彩度、色相を表すか、計算できるなど、色を特定できるものであればよく、例えば、XYZ表色系(X、Y、Z)、L*a*b*表色系(L*、a*、b*値)、ハンターLab表色系(L、a、b値)、CIE(1994)に規定されるL*C*h表色系(L*値、C*値、h値)、マンセル表色系(H、V、C)などによって表すことができる。
【0060】
また、上記着色膜の色が、メタリック塗膜、光輝性塗膜などの様に、見る角度により塗膜の色が異なって見える塗膜(フリップフロップ性)を特定する場合においては、特に、各角度条件によって測定した各測定値(角度基準測定値)により、例えば、明度、彩度、色相を表すか、計算できるなどして色を特定できるものが、特に好ましい。
【0061】
また、上記した表色系において、なかでも、L*a*b*表色系又はL*C*h表色系による表示が塗料分野での色の表示において一般的である。
【0062】
上記した表色系において、L*は0〜100の値で0は白色、100は黒色を意味する。a*において、+a*は赤色方向、−a*は緑色方向を意味する。b*において、+b*は黄色方向、+b*は青色方向を意味する。
【0063】
上記した角度条件を変動させて色測定する色測色機としては、測定角度が多角度である多角度測色機が好適である。多角度測色機においては、2以上の角度条件、通常、2〜4の角度条件、すなわち、測定光の入射角が異なるか、又は鏡面反射軸と受光軸とのなす角度である受光角度が異なる2以上の条件で測定する。上記鏡面反射軸とは、入射角と反射角とが同じ角度であるときの反射角を形成する軸、例えば入射角が45度の場合、反射角が45度である軸である。
【0064】
受光角度を変化させる場合、その角度条件は特に限定されるものではないが、通常、角度条件が2の場合には、上記受光角度が15〜30度及び75〜110度の各角度範囲のうちの各1ずつであること、また、角度条件が3の場合には、上記受光角度が15〜30度、35〜60度及び75〜110度の各角度範囲のうちの各1ずつであること、さらに、角度条件が4の場合には、上記受光角度が15〜30度、35〜60度、70〜80度及び90〜110度の各角度範囲のうちの各1ずつであることが目視による色の判断との対応がとれやすいことから好適である。
【0065】
上記した、角度条件が3条件の多角度測定機としては、例えば、関西ペイント(株)製の多角度測色計「Van−VanFAセンサー」を使用することができる。該測定機は、鏡面反射軸と受光軸のなす角度が25度、45度、75度の3角度条件で測定して色測定値を得ることができる。
【0066】
本発明の第4態様:
本発明の4態様によれば、測色方法において、(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程「第(1)工程」と、(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程「第(1A)工程」と、(2)形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に、透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程「第(2)工程」と、(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜にする工程「第(2A)工程」と、(3)該透明ウエット膜又は透明ドライ膜の表面から色測定機により測色する工程「第(3)工程」、
を含む測色方法であって、
測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色方法(以下、この発明を「第4発明」と略すことがある。)である。
【0067】
第4発明において、測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0068】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0069】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0070】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0071】
第4発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0072】
第4発明において、着色液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0073】
第4発明において、上記した透明液体は、透明液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0074】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に透明液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり、透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0075】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0076】
透明液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0077】
透明液体としては、前記した着色液体において、着色材を全く含まないか、もしくは下地の着色膜が視認できる程度に着色材を含むもの(カラークリヤー)が使用できる。
【0078】
着色膜表面に塗装される透明液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0079】
該透明液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0080】
第4発明は、上記した第2発明の測色用着色膜の形成方法により得られた測色用塗膜を使用して色測定機により測色する測色方法である。
【0081】
第4発明において、第(1)及び必要に応じて使用できる第(1A)工程、第(2)及び必要に応じて使用できる第(2A)工程は、第2発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0082】
また、第4発明において、第(3)工程は、第3発明に記載の工程と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0083】
第(2)工程は、第(1)、及び必要に応じて第(1A)工程により形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に、透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程である。
【0084】
第(1A)工程で着色膜がウエット状態の際には、この着色ウエット膜表面に透明液体を塗装「第(2)工程」し、次いで加熱により着色ドライ膜と透明ドライ膜とを同時に形成させる、所謂2コート1ベーク方式により塗膜を形成することができる。
【0085】
また、第(1A)工程で着色膜が加熱によりドライ状態とした場合には、この着色ドライ膜表面に透明液体を塗装「第(2)工程」し、次いで加熱により透明ドライ膜を形成させる、所謂2コート2ベーク方式により塗膜を形成することができる。
【0086】
本発明の第5態様:
本発明の第5態様によれば、下記の工程、(1)測色用基材表面に調色用の着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の調色用着色ウエット膜を形成する工程「第(1)工程」と、(1A)形成された調色用着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して調色用着色ドライ膜を作成する工程「第(1A)工程」と、(3)作成された調色用着色ウエット膜又は調色用着色ドライ膜を色測定機により測色する工程「第(3)工程」と、(4)上記第(3)工程により測色された調色用の色と、要求される色見本サンプルを色測定機により測色したサンプルの色との差を算出する工程(以下、「第(4)工程」と略すことがある。)、 (5)上記(4)の工程により調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるときは調色を終了し(以下、「第(5−1)工程」と略すことがある。)、また、差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色(以下、「第(5−2)工程」と略すことがある。)を行う調色方法であって、
測色用基材表面に塗装される調色用の着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする調色方法(以下、この発明を「第5発明」と略すことがある。)である。
【0087】
第5発明において、上記した測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0088】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0089】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0090】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0091】
第5発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0092】
第5発明において、着色液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0093】
第5発明は、上記した第3発明の測色方法を利用した調色方法である。
【0094】
第5発明において、第(1)及び必要に応じて使用できる第(1A)工程、第(3)工程は、第3発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0095】
第(4)工程は、第(3)工程により測色された調色用の色と、要求される色見本サンプルを色測定機により測色したサンプルの色との差を算出する工程である。
【0096】
上記した色の差は、例えば、表色系におけるお互いのL*値、又はa*値、又はb*値を比較してそれぞれのΔL*、又はΔa*、又はΔb*を算出するか、もしくはこれらの値の総合的な色差値であるΔE値を算出して比較することができる。
【0097】
例えば、ΔE値を算出した場合には、再度調色が必要か必要でないかの判断は、要求される調色精度により適宜判断すれば良いが、通常、ΔE値が1以下、特に0.8以下が好ましい。
【0098】
第(5)−1工程は、第(4)工程により調色用の色とサンプルの色との差が小さく、許容範囲内であるか否かを判定するとともに、光輝感が許容範囲内であるか否かを目視で判定する。測色計による色データの差及び光輝感の目視判定の両者が許容範囲内であるときに合格とし、着色液体の調色が必要ないと判断されるときは調色を終了する。
【0099】
第(5)−2工程は、第(5)−1工程において、第(4)工程により調色用の色とサンプルの色との差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色を行う。
【0100】
上記した第(4)及び第(5)工程の調色工程において、複数の原色液体のウエット膜やドライ膜の色特性データと光輝感特性データを登録しておき、該各着色液体配合及び各データを利用した色合わせ計算ロジックが作動するコンピュータを使用して、例えば、関西ペイント(株)製のコンピュータ・カラー・マッチング装置「Van−VanFAステーション」を用いて調色することができる。
【0101】
また、第(4)及び第(5)工程の調色工程において、調色経過塗装板の塗色の測色計による測色データをコンピュータ調色装置に入力し、且つ調色経過塗装板の塗色と基準色とが光輝感に差がある場合には、光輝感の差の程度をコンピュータ調色装置に入力して、色合わせ計算ロジックを用いて補正配合を得ることも可能である。
【0102】
第5発明の(1)〜(5)工程について、フローチャートを図1に示す。
【0103】
フローチャート図1において、(1)〜(5)工程については、上記に詳細に説明したのでここでは簡略に説明する。
【0104】
測色用基材表面に(1)着色用着色ウエット膜が形成(ステップa1)され、次いで(1A)必要に応じて着色ドライ膜が形成(ステップa2)され、次いで(3)調色用着色膜の色測定が行われ(ステップa4)、また一方で色見本サンプルの塗膜色の測色を行い、次いで(ステップa3)及び(ステップa4)で得られた測色結果(ステップa5)を(4)調色用着色膜と色見本サンプルとの色差を算出(ステップa6)を行い、次いでその結果を元に、(5)色差が小さく着色液体の調色が必要とないと判断される場合には終了(ステップa9)し、一方、(5)調色用の色とサンプルの色との差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色を行われる(ステップa7、a8)。
【0105】
本発明の第6態様:
本発明の第6態様によれば、下記の工程、(1)測色用基材表面に調色用の着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の調色用着色ウエット膜を形成する工程「第(1)工程」と、(1A)形成された調色用着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して調色用着色ドライ膜を形成する工程「第(1A)工程」と、(2) 形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程「第(2)工程」と、(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜を作成する工程「第(2A)工程」と、(3)透明ウエット膜又は透明ドライ膜の表面から色測定機により、測色する工程「第(3)工程」と、
(4)上記第(3)工程により測色された調色用の色と、要求される色見本サンプルを色測定機により測色したサンプルの色との差を算出する工程(第(4)工程)、
(5)上記第(4)工程により調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるときは調色を終了し「第(5−1)工程」、
また、差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色「第(5−2)工程」を行う調色方法であって、
測色用基材表面に塗装される調色用の着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする調色方法(以下、この発明を「第6発明」と略すことがある。)である。
【0106】
第6発明において、上記した測色用基材表面に塗装される着色液体は、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0の範囲である。
【0107】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0108】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0109】
測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートが、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0110】
第6発明において、着色液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0111】
第6発明において、透明液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0112】
第6発明において、透明液体は、透明液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・sec、好ましくは0.4〜0.7Pa・sec、更に好ましくは0.5〜0.6Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、構造粘性指数Rは、1.1〜6.0、好ましくは2.0〜4.5、更に好ましくは2.5〜4.0の範囲である。
【0113】
見掛け粘度が、0.08Pa・secより低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗装時に透明液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が大きくなり、透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、1.0Pa・secより大きくなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、塗面平滑性などの塗膜外観が悪くなり、実塗装膜との塗膜外観との差が大きくなるので好ましくない。
【0114】
構造粘性指数Rが、1.1より低くなると膜厚を均一に塗装することが困難となったり、実塗装とのシェアレートの差が大きくなり透明塗料に着色材を配合した着色カラークリヤーの場合には実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない、一方、6.0より大きくなると 実塗装とのシェアレートの差が大きくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観が異なるので好ましくない。
【0115】
透明液体を塗装する際のシェアレートとしては、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましい。
【0116】
透明液体としては、前記した着色液体において、着色材を全く含まないか、もしくは下地の着色膜が視認できる程度に着色材を含むもの(カラークリヤー)が使用できる。
【0117】
第6発明において、透明液体の塗装方法としては、噴霧塗装を除く塗装方法が好ましく、例えば、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターなどが挙げられる。
【0118】
第6発明において、透明液体の塗装膜厚は、実塗装の膜厚もしくはこれに近い膜厚が好ましく、例えば、乾燥膜厚で1〜100μm、更には10〜80μmの範囲が好ましい。
【0119】
第6発明は、上記した第5発明の調色方法において、第(1)、必要に応じて第(1A)工程と第(3)工程との間に、透明ウエット膜を形成する第(2)工程、必要に応じて第(2A)工程を設けた調色方法である。
【0120】
第6発明において、第(1)及び必要に応じて使用できる第(1A)工程、第(3)、第(4)及び第(5)工程は、第5発明に記載と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0121】
また、第6発明において、透明ウエット膜を形成する第(2)工程、必要に応じて第(2A)工程は、第4発明に記載の工程と同じ工程なので詳細な説明は省略する。
【0122】
第6発明の(1)〜(5)工程について、フローチャートを図2に示す。
【0123】
フローチャート図2において、(1)〜(5)工程については、上記に詳細に説明したのでここでは簡略に説明する。
【0124】
測色用基材表面に(1)着色用着色ウエット膜が形成(ステップb1)され、次いで(1A)必要に応じて着色ドライ膜が形成(ステップb2)され、次いで(2)調色色用透明ウエット膜が形成され(ステップb3)、更に必要に応じて(2A)透明ドライ膜が形成され(ステップb4)、次いで(3)調色用着色膜の色測定が行われ(ステップb5)、また一方で色見本サンプルの塗膜色の測色を行い(ステップb6)、次いで(ステップb5)及び(ステップb6)で得られた測色結果(ステップb7)を(4)調色用着色膜と色見本サンプルとの色差を算出(ステップb8)を行い、次いでその結果を元に、(5)色差が小さく着色液体の調色が必要とないと判断される場合には終了(ステップb11)し、一方、(5)調色用の色とサンプルの色との差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色を行われる(ステップ9、10)。
【0125】
本発明の第7態様:
本発明の第7態様によれば、上記した本発明の第1〜6態様で使用される着色液体が、該着色液体を塗装する際のシェアレートが、100〜800S−1 、特に250〜500S−1 の範囲が好ましいことを特徴とする、測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法である。
【0126】
本発明の第8態様:
本発明の第8態様によれば、上記した本発明の第1〜6態様で使用される着色液体の着色ウエット膜の膜厚が、ドライ膜の膜厚に換算して1〜100μm、好ましくは10〜80μmの範囲であることを特徴とする、測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法である。
【0127】
本発明の第9態様:
本発明の第9態様によれば、上記した本発明の第1〜6態様で使用される着色液体が、着色顔料成分として、金属フレーク及び/又は(着色されてもよい)マイカフレークを含むことを特徴とする測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法である。
【0128】
本発明の第 10 態様:
本発明の第10態様によれば、上記した本発明の第1〜6態様で使用される着色液体を塗装する手段が、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターであることを特徴とする、測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法である。
【0129】
本発明の第 11 態様:
本発明の第11態様によれば、上記した本発明の第3〜6態様で使用される色測定機が、変角分光反射率測定装置であることを特徴とする測色方法、調色方法である。
【0130】
本発明の実施の形態として、第(1)〜第(5)工程の少なくとも1工程を送信者側と受信者側とに分類し(例えば、異なる、工場、部門、会社、需要供給者など)、その工程で得られた情報の一部、もしくは全部を電話回線やインターネットなどの通信手段により、得られた情報をお互いに送受信して、調色を行うことができる。
【0131】
上記した通信手段を利用した調色方法としては、例えば、第(1)工程、第(2)工程、第(3)工程などの膜形成、測色を塗料使用者側が行い、その情報を塗料製造者側又は調色専門者側に電話回線やインターネットなどの通信手段で情報を送信し、その情報を受信した塗料製造者側又は調色専門者側が第(4)工程、第(5)工程により調色結果を判断して、合格であれば調色を終了ように該通信手段により情報を送信するか、もしくは不合格であれば調色に必要な情報を塗料製造者側又は調色専門者側から塗料使用者側に該通信手段により送信し、そして塗料使用者側で再調色して、塗料使用者側で再度第(1)工程、第(2)工程、第(3)工程などの膜形成、測色を行い、その情報を塗料製造者側又は調色専門者側に通信手段により送信し、その情報を受信した塗料製造者側又は調色専門者側が第(4)工程、第(5)工程により調色結果を判断して、合格であれば調色を終了ように、もしくは不合格であれば、上記した調色を合格するまで繰り返して行うことができる。
【0132】
【発明の効果】
従来、調色方法において、着色液体を噴霧塗装して調色板を作成したものは、調色精度は向上するが、調色板を作成するための労力や大掛かりな設備などは多くなり、一方、着色液体を噴霧塗装以外の塗装方法で調色板を作成したものは、調色板を作成するための労力や大掛かりな設備は必要ではないが、調色精度は低下して、調色回数が増えて手間が掛かるといった問題点があり、両者の要求を満足させることができなかった。
【0133】
本発明は、特許請求の範囲に記載された構成を有し、且つ下記の様な理由により測色用着色膜の形成方法、測色方法、及び調色方法において顕著な効果を発揮するものと推察される。
【0134】
▲1▼ 着色液体の見掛け粘度を0.08〜1.0Pa・secに調整することにより、膜厚を均一に塗装することが可能となり、また塗装時に着色液体に掛かるシェアが小さくなるために実塗装とのシェアレートの差が小さくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観に近い着色膜が形成できる。
【0135】
▲2▼ 着色液体の構造粘性指数Rを1.1〜6.0に調整することにより、膜厚を均一にすることが可能となり、また実塗装とのシェアレートの差が小さくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観に近い着色膜が形成できる。
【0136】
▲3▼ 着色液体のシェアレートを100〜800S−1 の範囲になるように調整することにより、実塗装とのシェアレートの差が小さくなり実塗装膜の色相、艶などの塗膜外観に近い着色膜が形成できる。
【0137】
▲4▼ 本発明において、特に金属フレーク及び/又は(着色されてもよい)マイカフレークを着色顔料として含む着色液体を測色用基材表面にドクターブレード、バーコーター、スクレーパーなどの液膜形成装置を使用して塗装することにより、該フレーク状顔料が測色用基材面と平行に配列して塗装され、噴霧塗装におけるシブキ塗装と同様の配列が行われる塗装機による効果と、上記した▲1▼〜▲3▼の着色液状の特性とが相俟って、精度の高い調色ができる。
【0138】
▲5▼ 本発明方法において、色測定機として、変角分光反射率測定装置を使用することにより、更に精度の高い調色を行うことができる。
【0139】
【実施例】
サンプル用(基準、実塗装)塗板Aの作成:
アルミニウムペースト(以下、同様の意味)1300g、アクリルメラミン系黒色原色塗料(以下、同様の意味)9g、アクリルメラミン系赤色原色塗料(以下、同様の意味)54g、アクリルメラミン系黄色原色塗料(以下、同様の意味)286gの配合物に有機溶剤でスプレー粘度(フォードカップNO4、で約25秒)になるように希釈し、サンプル用希釈塗料を作成した。
【0140】
次いで、得られた希釈塗料をスプレー塗装機を使用してブリキ板に2ステージ、20℃で5分間セッテング、プレヒート10分間、次いで140℃20分間加熱して膜厚が16μmのサンプル用塗板Aを作成した。
【0141】
該塗膜を多角度測色計X−Rite MA68 II(角度 25度、45度、75度)を使用してL*s a*s b*sを測定した。
【0142】
実施例1
アルミニウムペースト13g、アクリルメラミン系黒色原色塗料0.04g、アクリルメラミン系赤色原色塗料0.62g、アクリルメラミン系黄色原色塗料2.93gの配合物に、見掛け粘度0.5Pa・sec、構造粘性指数Rが3になるように有機溶剤、粘性調整剤、配向性調整剤を配合して調色用着色メタリック塗料を作成した。
【0143】
得られた調色用着色メタリック塗料をシェアレートが約300S−1 でバーコータ塗装機を使用して、ブリキ板に塗装し、プレヒート10分間、140℃で20分間加熱して膜厚が16μmの調色用着色メタリック塗板を作成した。
【0144】
該塗膜を上記と同様の多角度測色計を使用してL*t a*t b*tを測定した。
【0145】
実施例1で得られたL*t a*t b*t と上記サンプル用塗板Aので得られたL*s a*s b*sを下記の式によりΔEを算出した結果、0.47で良好であった。
【0146】
ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2 ]1/2
ΔL*=ΔL*s―ΔL*t
Δa*=Δa*s―Δa*t
Δb*=Δb*s―Δb*t
また、実施例1で得られた塗板とサンプル用塗板Aとを目視で評価した結果、両者の塗膜色による違いは識別できなく、良好であった。
【0147】
比較例1
実施例1において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤の配合量を調節して見掛け粘度を0.3Pa・secとした以外は、実施例1と同じようにして、比較例1の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0148】
実施例1と同じようにしてΔEを測定した結果、1.07で悪かった。
【0149】
比較例2
実施例1において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤の配合量を調節して見掛け粘度を0.9Pa・secとした以外は、実施例1と同じようにして、比較例2の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0150】
実施例1と同じようにしてΔEを測定した結果、1.50で悪かった。
【0151】
比較例3
実施例1において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤、粘性調整剤の配合量を調節して構造粘性指数Rを1とした以外は、実施例1と同じようにして、比較例3の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0152】
実施例1と同じようにしてΔEを測定した結果、1.55で悪かった。
【0153】
比較例4
実施例1において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤、粘性調整剤の配合量を調節して構造粘性指数Rを5とした以外は、実施例1と同じようにして、比較例4の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0154】
実施例1と同じようにしてΔEを測定した結果、1.60で悪かった。
【0155】
サンプル用(基準、実塗装)塗板Bの作成:
サンプル用塗板Aの作成で使用したサンプル用希釈塗料をスプレー塗装機を使用して乾燥膜厚が16μmになるようにブリキ板に2ステージ、20℃で5分間セッテング、10分間プレヒートを行い、次いで有機溶剤でスプレー粘度(フォードカップNO4、で約30秒)になるように希釈したアクリルメラミン系クリヤー塗料を乾燥膜厚が30μmになるようにスプレー塗装し、5分間セッテング、10分間プレヒートを行った後、140℃20分間加熱してサンプル用塗板Bを作成した。
【0156】
該塗膜を多角度測色計X−Rite MA68 II(角度 25度、45度、75度)を使用してL*sc a*sc b*scを測定した。
【0157】
実施例2
実施例1で得られた調色用着色メタリック塗料を、バーコータ塗装機により、シェアレートが約300S−1 で乾燥膜厚が16μmになるようにブリキ板に塗装し、10分間プレヒートを行い、次いで見掛け粘度0.5Pa・sec、構造粘性指数Rが3になるように有機溶剤、粘性調整剤を配合したアクリルメラミン系クリヤー塗料を、バーコータ塗装機を使用して、シェアレートが約300S−1 で乾燥膜厚が30μmになるようにブリキ板に塗装し、10分間プレヒートを行い、次いで140℃で20分間加熱して実施例2の調色用着色メタリック塗板を作成した。
【0158】
該塗膜を上記と同様の多角度測色計を使用してL*tc a*tc b*tcを測定した。
【0159】
実施例2で得られたL*tc a*tc b*tc と上記サンプル用塗板Bで得られたL*sc a*sc b*scを下記の式によりΔEを算出した結果、0.50で良好であった。
【0160】
ΔE*ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2 ]1/2
ΔL*=ΔL*sc―ΔL*tc
Δa*=Δa*sc―Δa*tc
Δb*=Δb*sc―Δb*tc
また、実施例2で得られた塗板とサンプル用塗板Bとを目視で評価した結果、両者の塗膜色による違いは識別できなく、良好であった。
【0161】
比較例5
実施例2において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤の配合量を調節して見掛け粘度を0.3Pa・secとした以外は、実施例2と同じようにして、比較例2の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0162】
実施例2と同じようにしてΔEを測定した結果、1.26で悪かった。
【0163】
比較例6
実施例2において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤の配合量を調節して見掛け粘度を0.9Pa・secとした以外は、実施例2と同じようにして、比較例6の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0164】
実施例2と同じようにしてΔEを測定した結果、1.71で悪かった。
【0165】
比較例7
実施例2において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤、粘性調整剤の配合量を調節して構造粘性指数Rを1とした以外は、実施例2と同じようにして、比較例7の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0166】
実施例2と同じようにしてΔEを測定した結果、1.78で悪かった。
【0167】
比較例8
実施例2において、調色用着色メタリック塗料として、有機溶剤、粘性調整剤の配合量を調節して構造粘性指数Rを5とした以外は、実施例2と同じようにして、比較例8の調色用着色メタリック塗料を得た。
【0168】
実施例2と同じようにしてΔEを測定した結果、1.81で悪かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態5のフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態6のフローチャートである。
Claims (11)
- 測色用着色膜の形成方法において、
(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程と、
(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程と、
を含む測色用着色膜の形成方法であって、
測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、下記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色用着色膜の形成方法。
R=Va/Vb ・・・・・・(1)
(ただし、式(1)中Vaは、温度20℃において、B型粘度計によって回転数6回/分にて測定した見掛け粘度(Pa・sec)であり、Vbは、同じく回転数60回/分にて測定した粘度(Pa・sec)である。) - 測色用着色膜の形成方法において、
(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程と、
(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程と、
(2)形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程と、
(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜にする工程と、
を含む測色用着色膜の形成方法であって、
測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の測色用着色膜の形成方法。 - 測色方法において、
(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程と、
(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程と、
(3)該着色ウエット膜又は着色ドライ膜を色測定機により測色する工程、を含む測色方法であって、
測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする測色方法。 - 測色方法において、
(1)測色用基材表面に着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の着色ウエット膜を形成する工程と、
(1A)形成された着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して着色ドライ膜にする工程と、
(2)形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程と、
(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜にする工程と、
(3)該透明ウエット膜又は透明ドライ膜の表面から色測定機により測色する工程、
を含む測色方法であって、
測色用基材表面に塗装される着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の測色方法。 - 下記の工程
(1)測色用基材表面に調色用の着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の調色用着色ウエット膜を形成する工程と、
(1A)形成された調色用着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して調色用着色ドライ膜を作成する工程と、
(3)作成された調色用着色ウエット膜又は調色用着色ドライ膜を色測定機により測色する工程と、
(4)上記(3)の工程により測色された調色用の色と、要求される色見本サンプルを色測定機により測色したサンプルの色との差を算出する工程と、
(5)上記(4)の工程により調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるときは調色を終了し、
また、差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色を行う調色方法であって、
測色用基材表面に塗装される調色用の着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする調色方法。 - 下記の工程
(1)測色用基材表面に調色用の着色液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の調色用着色ウエット膜を形成する工程と、
(1A)形成された調色用着色ウエット膜を必要に応じて乾燥して調色用着色ドライ膜を形成し、
(2)形成された着色ウエット膜もしくは必要に応じて乾燥して形成された着色ドライ膜の表面に透明液体を噴霧塗装を除く塗装方法により塗装を行って一定膜厚の透明ウエット膜を形成する工程と、
(2A)形成された透明ウエット膜を必要に応じて乾燥して透明ドライ膜を、
作成する工程と、
(3)透明ウエット膜又は透明ドライ膜の表面から色測定機により、測色する工程と、
(4)上記(3)の工程により測色された調色用の色と、要求される色見本サンプルを色測定機により測色したサンプルの色との差を算出する工程、
(5)上記(4)の工程により調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるときは調色を終了し、
また、差が大きく、更に着色液体の調色が必要と判断されるときは、(1)、必要に応じて(1A)、(2)、必要に応じて(2A)、(3)、及び(4)の工程を1回もしくは複数回繰り返して、調色用の色とサンプルの色との差が小さく、着色液体の調色が必要ないと判断されるまで調色を行う調色方法であって、
測色用基材表面に塗装される調色用の着色液体として、着色液体の見掛け粘度が、B型粘度計により回転数60回/分、液温20℃で測定した値で0.08〜1.0Pa・secの範囲であり、且つ粘性が、上記式(1)で定義される構造粘性指数Rで1.1〜6.0の範囲であることを特徴とする調色方法。 - 測色用基材表面に着色液体を塗装する際のシェアレートが、100〜800S−1 であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
- 着色ウエット膜の膜厚が、ドライ膜の膜厚に換算して1〜100μmの範囲であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の方法。
- 着色液体が、着色顔料成分として、金属フレーク及び/又は(着色されてもよい)マイカフレークを含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の方法。
- 着色液体を塗装する手段が、バーコーター、ドクターブレード、スクレーバー又はスピンコーターであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の方法。
- 色測定機が、変角分光反射率測定装置であることを特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載の方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007111589A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Panahome Corp | 部分補修塗装方法 |
JP2008006042A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Cemedine Co Ltd | 一液湿気硬化型靴補修剤及び靴補修方法 |
JP2010240613A (ja) * | 2009-04-09 | 2010-10-28 | Isamu Paint Co Ltd | 自動車補修用水性塗料の調色のための比色用塗り板作成方法 |
WO2023214767A1 (ko) * | 2022-05-04 | 2023-11-09 | 주식회사 케이씨씨 | 액상도료 색상값으로부터 건조도료 색상값을 예측하는 방법 |
KR102679700B1 (ko) * | 2022-05-04 | 2024-06-27 | 주식회사 케이씨씨 | 액상도료 색상값으로부터 건조도료 색상값을 예측하는 방법 |
-
2003
- 2003-04-10 JP JP2003106552A patent/JP2004305987A/ja active Pending
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WO2023214767A1 (ko) * | 2022-05-04 | 2023-11-09 | 주식회사 케이씨씨 | 액상도료 색상값으로부터 건조도료 색상값을 예측하는 방법 |
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