JP2004187591A - 尻栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】振出形式で連結されている複数の筒状体において、その出し入れを円滑に為し得る尻栓を提供する。
【解決手段】この尻栓10は、本体部1とゴム蓋2とからなる。本体部1及びゴム蓋2には軸方向に貫通する貫通孔があり、ゴム蓋2の弁2aがこの貫通孔を塞いでいる。元竿Rへの竿体の出し入れに従って、弁2aが開き、元竿R内への空気の出入りを可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】この尻栓10は、本体部1とゴム蓋2とからなる。本体部1及びゴム蓋2には軸方向に貫通する貫通孔があり、ゴム蓋2の弁2aがこの貫通孔を塞いでいる。元竿Rへの竿体の出し入れに従って、弁2aが開き、元竿R内への空気の出入りを可能とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の筒状体が連結されてなる釣竿や玉網の柄において、特に、最も手元側に位置する筒状体の手元側端部に取り付けられる尻栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、釣竿や玉網の柄は複数の筒状体を連結して一本の長い釣竿若しくは玉網の柄となっている。そして、これらの筒状体はいわゆる振出形式で連結され、使用しない場合に短く収納できるようになっているものも多い。この振出形式の連結とは、手元側に位置する筒状体内に先端側に位置する筒状体が順次収納可能なように連結されるものである。各筒状体の穂先側端部内周面が嵌合雌部となり、竿元側端部外周面が嵌合雄部となる。そして、各筒状体が先端側に引き出された場合には相互に竿体が連結されて一本の長い釣竿若しくは玉網の柄となる。
【0003】
このような釣竿若しくは玉網の柄では、連結された各筒状体を分解する際には、各筒状体の手元側から先端側の筒状体を引きだして取り出す。このため、最も手元側に位置する筒状体の手元側端部には尻栓が脱着自在に装着されている。
一般的な尻栓は、筒状体の手元側端部内周面に形成される雌ねじ部分に螺合するように、ねじ式で筒状体に脱着自在に装着されている。また、他の物に衝突するなどし易い手元側端部を保護するために、尻栓の手元側端部にはゴムカバーなどが装着されていることも多い。
【0004】
ところで、従来の振出形式の釣竿等においては、各筒状体を収納し若しくは引き出す場合に、筒状体内への空気の出入りが悪く、筒状体の挿入や引き出しが円滑に行えない場合がある。即ち、手元側に位置する筒状体の内部の空間が、先端側に位置する筒状体や尻栓等によって密閉に近い状態にされているので、閉塞された注射器のピストン棒及びシリンダの様に空気抵抗が生じて、筒状体の出し入れが円滑に行えないのである。
【0005】
このような空気抵抗を排除するべく、近時、通気孔を形成したような尻栓も提供されてきているが、通気孔はゴミや水の筒状体内への侵入を招く恐れがある。そこで、尻栓に通気孔を設けつつこれをメッシュ素材で塞ぎ、ゴミなどの侵入を可及的に抑えるようにすることも提案されてきた(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−157113号公報(図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような尻栓では、水の筒状体内への侵入まで十分に抑えられない。また、メッシュ素材で通気孔を閉塞するとしても、完全に通気孔を閉塞しているものではないから、細かいほこり等の侵入まで完全に抑えるものでもない。本発明の課題は、筒状体の出し入れを円滑に為し得る尻栓を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1の尻栓は、複数の筒状体を振出形式に連結してなる釣竿や玉網の柄の筒状体の手元側端部に取り付けられる尻栓であって、筒状体の手元側端部に脱着自在に装着され、軸方向に貫通した貫通孔を有する筒状の本体部と、本体部の手元側端面に脱着自在に装着され、貫通孔に連通して軸方向に貫通する孔を有するゴム蓋とを備え、ゴム蓋は孔を開閉する弁を有している。
【0009】
この尻栓は、釣竿や玉網の柄を構成する筒状体の中で、最も手元側に位置する筒状体の手元側端部に装着される。振出形式で収納された複数の筒状体を順次先端側に引き出すと、最も手元側に位置する筒状体内に空気が引き出され、ゴム蓋の孔の弁が開き、空気が流入する。振出形式で収納された複数の筒状体を順次手元側に収納すると、最も手元側に位置する筒状体内に空気が押し込まれ、ゴム蓋の孔の弁が開き、空気が流出する。
【0010】
このゴム蓋は本体部の手元側の破損を防止すると共に、本体部から脱着して交換可能である。弁はゴム蓋に設けられており、弁が破損若しくは劣化すれば、ゴム蓋を交換することで対応可能である。
発明2の尻栓は、発明1の尻栓であって、ゴム蓋の弁は、ゴム蓋を形成するゴム素材で一体的に形成された薄板部材であり、孔の内周面に軸方向に揺動自在に連結されている。
【0011】
この尻栓では、弁はゴム蓋のゴム素材から一体的に形成されており、その弾性によって通常の状態では孔を閉塞している。筒状体の出し入れに伴って弁は孔内で軸方向に揺動し、空気の挿通が可能となる。
発明3の尻栓は、発明1の尻栓であって、ゴム蓋は孔の内周面の手元側端縁に内方向突出するフランジを有し、ゴム蓋の弁は、ゴム蓋を形成するゴム素材で一体的に形成された薄板部材であり、孔の内周面に軸方向に揺動自在に連結されており、フランジの軸方向先端側面に当接している。
【0012】
この尻栓では、弁はその弾性によってフランジに当接しながらゴム蓋の孔を塞いでいる。弁をフランジに当接させることで、通常の状態での弁と孔との隙間が生じるのを抑えて、ゴミや水などの筒状体内への侵入を抑える。そして、複数の筒状体を順次先端側に引き出す際には、弁は孔内で先端側に揺動して、空気の挿通が可能となる。筒状体の引き出しを素早く行う必要性が重視される玉網の柄においては、このような尻栓を用いるのが効果的である。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態を採用した尻栓10は、釣竿の最も手元側に位置する元竿Rの手元側端部に装着されている。
【0014】
この釣竿は、元竿Rの穂先側に振出形式に中竿,穂先竿などが任意の本数連結されている。各竿体は先細りテーパの施された筒状体であり、振出形式で連結可能なように、先端側端部内周面,手元側端部内周面の必要な箇所にそれぞれ嵌合雄部や嵌合雌部が形成される。また、元竿Rの手元側端部内周面は、ねじ溝が形成されており、雌ねじ部分となっている。
【0015】
図1に示すように、尻栓10は、円柱状の本体部1と、本体部1の手元側端面に装着されているゴム蓋2とからなる。
本体部1は、金属若しくは硬質合成樹脂から形成される部材である。先端側の外周面を一段小径化した上でねじ溝を形成し雄ねじ部としている。この雄ねじ部が元竿Rの雌ねじ部分に螺着する。手元側は元竿Rの外径に沿うように設定されている。また、手元側端面には手元側に突出しつつ径外方向に張り出す係止フランジ1aが形成されている。
【0016】
この本体部1には、係止フランジ1aから先端側端面まで軸方向に貫通する貫通孔が形成されている。貫通孔の先端側は大きく大径化しており軽量化等が図られている。また、本体部1の先端側の端面には別途ゴム板等を装着してもよい(図示せず)。元竿R内に振出形式で収納されてくる中竿などの手元側端部を保護するためである。このようなゴム板を本体部1に装着する場合には、ゴム板にも貫通孔を形成する。
【0017】
ゴム蓋2は、ウレタンゴム等周知のゴム素材から構成される。短円筒型の部材である。先端側の端面に上述の係止フランジ1aに係止可能な窪みが形成されており、この窪みに係止フランジ1aを係止して、本体部1の手元側端面に脱着自在に装着される。
このゴム蓋2には軸方向に貫通する孔が形成される。この孔は上述の本体部1の係止フランジ1a側において本体部1の貫通孔に連通している。そして、この孔を塞ぐように弁2aが設けられている。弁2aは孔の形状に合わせて形成される薄板型の部分である。ゴム蓋2自体を構成するゴム素材で形成され、孔の内周壁にその一部が一体的に連結している。具体的には、孔の手元側端部に弁2aは配置されている。そして、ゴムの弾性によって、通常の状態では孔を塞ぐように位置しており、孔内を軸方向に揺動する。
【0018】
このような尻栓10は、釣竿の元竿R内にその先端側に振出形式で連結されている他の竿体を収納し若しくは引き出す際に、以下のように機能する。
図2(a)に示すように、元竿R内に中竿などを収納すると、元竿R内に空気が押し込まれ、ゴム蓋2の孔の弁2aが孔内において手元側に揺動して孔を解放し、空気が流出する。一方、図2(b)に示すように、中竿を元竿Rから引き出すと、元竿R内の空気が先端側に引き出され、ゴム蓋2の弁2aが孔内で先端側に揺動して孔を解放し、空気が流入する。
【0019】
このように、必要な際に弁が開閉して空気の元竿R内への出入りを可能として、ゴミや水などの侵入を抑えつつ、竿体の出し入れを円滑化する。また、ゴム蓋2は本体部1の手元側の破損を防止すると共に、本体部1から脱着して交換可能である。弁2aが破損若しくは劣化すれば、ゴム蓋2を交換することで対応可能である。
【0020】
[第2実施形態]
第2実施形態として、図3に別の尻栓20を示す。
この尻栓20も、第1実施形態と同様に、円柱状の本体部5と、本体部5の手元側端面に装着されているゴム蓋6とからなる。
ゴム蓋6にも、軸方向に貫通する孔が形成される。この孔は本体部5の係止フランジ5a側で貫通孔に連通している。孔の内周面の手元側端縁には、周方向全体にわたって内方向突出するフランジ6bが設けられている。そして、このフランジ6bの先端側に隣接して孔を塞ぐ弁6aが第1実施形態と同様に形成されている。この弁6aは、通常、フランジ6bの軸方向先端側面に当接している。そして、この弁6aはゴムの弾性によって、通常の状態では孔を塞ぐように位置しており、孔内を軸方向先端側に揺動する。
【0021】
その他の構成は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
このような尻栓20は、特に、玉網の柄を構成する筒状体の中で最も手元側に位置する筒状体の竿元側端部に装着して用いるのが好ましい。そして、この筒状体内に振出形式で連結されている他の筒状体を先端側に向かって引き出す際に、この尻栓20が以下のように機能する。
【0022】
筒状体を先端側に引き出すと、最も手元側に位置する筒状体内の空気が先端側に引き出され、ゴム蓋6の弁6aが孔内で先端側に揺動して孔を解放し、空気が流入する。一方、通常の状態では、弁6aが孔を塞ぎ、且つ、フランジ6bに当接しており、外からゴミや水などの侵入が十分に防止されている。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係る尻栓によれば、振出形式で連結されている筒状体の出し入れを円滑にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した尻栓10を示した図。
【図2】図1の尻栓10の動きを示した図。
【図3】本発明の第2実施形態を採用した尻栓20を示した図。
【符号の説明】
10,20 尻栓
R 元竿
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の筒状体が連結されてなる釣竿や玉網の柄において、特に、最も手元側に位置する筒状体の手元側端部に取り付けられる尻栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、釣竿や玉網の柄は複数の筒状体を連結して一本の長い釣竿若しくは玉網の柄となっている。そして、これらの筒状体はいわゆる振出形式で連結され、使用しない場合に短く収納できるようになっているものも多い。この振出形式の連結とは、手元側に位置する筒状体内に先端側に位置する筒状体が順次収納可能なように連結されるものである。各筒状体の穂先側端部内周面が嵌合雌部となり、竿元側端部外周面が嵌合雄部となる。そして、各筒状体が先端側に引き出された場合には相互に竿体が連結されて一本の長い釣竿若しくは玉網の柄となる。
【0003】
このような釣竿若しくは玉網の柄では、連結された各筒状体を分解する際には、各筒状体の手元側から先端側の筒状体を引きだして取り出す。このため、最も手元側に位置する筒状体の手元側端部には尻栓が脱着自在に装着されている。
一般的な尻栓は、筒状体の手元側端部内周面に形成される雌ねじ部分に螺合するように、ねじ式で筒状体に脱着自在に装着されている。また、他の物に衝突するなどし易い手元側端部を保護するために、尻栓の手元側端部にはゴムカバーなどが装着されていることも多い。
【0004】
ところで、従来の振出形式の釣竿等においては、各筒状体を収納し若しくは引き出す場合に、筒状体内への空気の出入りが悪く、筒状体の挿入や引き出しが円滑に行えない場合がある。即ち、手元側に位置する筒状体の内部の空間が、先端側に位置する筒状体や尻栓等によって密閉に近い状態にされているので、閉塞された注射器のピストン棒及びシリンダの様に空気抵抗が生じて、筒状体の出し入れが円滑に行えないのである。
【0005】
このような空気抵抗を排除するべく、近時、通気孔を形成したような尻栓も提供されてきているが、通気孔はゴミや水の筒状体内への侵入を招く恐れがある。そこで、尻栓に通気孔を設けつつこれをメッシュ素材で塞ぎ、ゴミなどの侵入を可及的に抑えるようにすることも提案されてきた(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−157113号公報(図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような尻栓では、水の筒状体内への侵入まで十分に抑えられない。また、メッシュ素材で通気孔を閉塞するとしても、完全に通気孔を閉塞しているものではないから、細かいほこり等の侵入まで完全に抑えるものでもない。本発明の課題は、筒状体の出し入れを円滑に為し得る尻栓を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1の尻栓は、複数の筒状体を振出形式に連結してなる釣竿や玉網の柄の筒状体の手元側端部に取り付けられる尻栓であって、筒状体の手元側端部に脱着自在に装着され、軸方向に貫通した貫通孔を有する筒状の本体部と、本体部の手元側端面に脱着自在に装着され、貫通孔に連通して軸方向に貫通する孔を有するゴム蓋とを備え、ゴム蓋は孔を開閉する弁を有している。
【0009】
この尻栓は、釣竿や玉網の柄を構成する筒状体の中で、最も手元側に位置する筒状体の手元側端部に装着される。振出形式で収納された複数の筒状体を順次先端側に引き出すと、最も手元側に位置する筒状体内に空気が引き出され、ゴム蓋の孔の弁が開き、空気が流入する。振出形式で収納された複数の筒状体を順次手元側に収納すると、最も手元側に位置する筒状体内に空気が押し込まれ、ゴム蓋の孔の弁が開き、空気が流出する。
【0010】
このゴム蓋は本体部の手元側の破損を防止すると共に、本体部から脱着して交換可能である。弁はゴム蓋に設けられており、弁が破損若しくは劣化すれば、ゴム蓋を交換することで対応可能である。
発明2の尻栓は、発明1の尻栓であって、ゴム蓋の弁は、ゴム蓋を形成するゴム素材で一体的に形成された薄板部材であり、孔の内周面に軸方向に揺動自在に連結されている。
【0011】
この尻栓では、弁はゴム蓋のゴム素材から一体的に形成されており、その弾性によって通常の状態では孔を閉塞している。筒状体の出し入れに伴って弁は孔内で軸方向に揺動し、空気の挿通が可能となる。
発明3の尻栓は、発明1の尻栓であって、ゴム蓋は孔の内周面の手元側端縁に内方向突出するフランジを有し、ゴム蓋の弁は、ゴム蓋を形成するゴム素材で一体的に形成された薄板部材であり、孔の内周面に軸方向に揺動自在に連結されており、フランジの軸方向先端側面に当接している。
【0012】
この尻栓では、弁はその弾性によってフランジに当接しながらゴム蓋の孔を塞いでいる。弁をフランジに当接させることで、通常の状態での弁と孔との隙間が生じるのを抑えて、ゴミや水などの筒状体内への侵入を抑える。そして、複数の筒状体を順次先端側に引き出す際には、弁は孔内で先端側に揺動して、空気の挿通が可能となる。筒状体の引き出しを素早く行う必要性が重視される玉網の柄においては、このような尻栓を用いるのが効果的である。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態を採用した尻栓10は、釣竿の最も手元側に位置する元竿Rの手元側端部に装着されている。
【0014】
この釣竿は、元竿Rの穂先側に振出形式に中竿,穂先竿などが任意の本数連結されている。各竿体は先細りテーパの施された筒状体であり、振出形式で連結可能なように、先端側端部内周面,手元側端部内周面の必要な箇所にそれぞれ嵌合雄部や嵌合雌部が形成される。また、元竿Rの手元側端部内周面は、ねじ溝が形成されており、雌ねじ部分となっている。
【0015】
図1に示すように、尻栓10は、円柱状の本体部1と、本体部1の手元側端面に装着されているゴム蓋2とからなる。
本体部1は、金属若しくは硬質合成樹脂から形成される部材である。先端側の外周面を一段小径化した上でねじ溝を形成し雄ねじ部としている。この雄ねじ部が元竿Rの雌ねじ部分に螺着する。手元側は元竿Rの外径に沿うように設定されている。また、手元側端面には手元側に突出しつつ径外方向に張り出す係止フランジ1aが形成されている。
【0016】
この本体部1には、係止フランジ1aから先端側端面まで軸方向に貫通する貫通孔が形成されている。貫通孔の先端側は大きく大径化しており軽量化等が図られている。また、本体部1の先端側の端面には別途ゴム板等を装着してもよい(図示せず)。元竿R内に振出形式で収納されてくる中竿などの手元側端部を保護するためである。このようなゴム板を本体部1に装着する場合には、ゴム板にも貫通孔を形成する。
【0017】
ゴム蓋2は、ウレタンゴム等周知のゴム素材から構成される。短円筒型の部材である。先端側の端面に上述の係止フランジ1aに係止可能な窪みが形成されており、この窪みに係止フランジ1aを係止して、本体部1の手元側端面に脱着自在に装着される。
このゴム蓋2には軸方向に貫通する孔が形成される。この孔は上述の本体部1の係止フランジ1a側において本体部1の貫通孔に連通している。そして、この孔を塞ぐように弁2aが設けられている。弁2aは孔の形状に合わせて形成される薄板型の部分である。ゴム蓋2自体を構成するゴム素材で形成され、孔の内周壁にその一部が一体的に連結している。具体的には、孔の手元側端部に弁2aは配置されている。そして、ゴムの弾性によって、通常の状態では孔を塞ぐように位置しており、孔内を軸方向に揺動する。
【0018】
このような尻栓10は、釣竿の元竿R内にその先端側に振出形式で連結されている他の竿体を収納し若しくは引き出す際に、以下のように機能する。
図2(a)に示すように、元竿R内に中竿などを収納すると、元竿R内に空気が押し込まれ、ゴム蓋2の孔の弁2aが孔内において手元側に揺動して孔を解放し、空気が流出する。一方、図2(b)に示すように、中竿を元竿Rから引き出すと、元竿R内の空気が先端側に引き出され、ゴム蓋2の弁2aが孔内で先端側に揺動して孔を解放し、空気が流入する。
【0019】
このように、必要な際に弁が開閉して空気の元竿R内への出入りを可能として、ゴミや水などの侵入を抑えつつ、竿体の出し入れを円滑化する。また、ゴム蓋2は本体部1の手元側の破損を防止すると共に、本体部1から脱着して交換可能である。弁2aが破損若しくは劣化すれば、ゴム蓋2を交換することで対応可能である。
【0020】
[第2実施形態]
第2実施形態として、図3に別の尻栓20を示す。
この尻栓20も、第1実施形態と同様に、円柱状の本体部5と、本体部5の手元側端面に装着されているゴム蓋6とからなる。
ゴム蓋6にも、軸方向に貫通する孔が形成される。この孔は本体部5の係止フランジ5a側で貫通孔に連通している。孔の内周面の手元側端縁には、周方向全体にわたって内方向突出するフランジ6bが設けられている。そして、このフランジ6bの先端側に隣接して孔を塞ぐ弁6aが第1実施形態と同様に形成されている。この弁6aは、通常、フランジ6bの軸方向先端側面に当接している。そして、この弁6aはゴムの弾性によって、通常の状態では孔を塞ぐように位置しており、孔内を軸方向先端側に揺動する。
【0021】
その他の構成は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
このような尻栓20は、特に、玉網の柄を構成する筒状体の中で最も手元側に位置する筒状体の竿元側端部に装着して用いるのが好ましい。そして、この筒状体内に振出形式で連結されている他の筒状体を先端側に向かって引き出す際に、この尻栓20が以下のように機能する。
【0022】
筒状体を先端側に引き出すと、最も手元側に位置する筒状体内の空気が先端側に引き出され、ゴム蓋6の弁6aが孔内で先端側に揺動して孔を解放し、空気が流入する。一方、通常の状態では、弁6aが孔を塞ぎ、且つ、フランジ6bに当接しており、外からゴミや水などの侵入が十分に防止されている。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係る尻栓によれば、振出形式で連結されている筒状体の出し入れを円滑にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した尻栓10を示した図。
【図2】図1の尻栓10の動きを示した図。
【図3】本発明の第2実施形態を採用した尻栓20を示した図。
【符号の説明】
10,20 尻栓
R 元竿
Claims (3)
- 複数の筒状体を振出形式に連結してなる釣竿や玉網の柄の筒状体の手元側端部に取り付けられる尻栓であって、
前記筒状体の手元側端部に脱着自在に装着され、軸方向に貫通した貫通孔を有する筒状の本体部と、
前記本体部の手元側端面に脱着自在に装着され、前記貫通孔に連通して軸方向に貫通する孔を有するゴム蓋とを備え、
前記ゴム蓋は前記孔を開閉する弁を有している、尻栓。 - 前記ゴム蓋の弁は、ゴム蓋を形成するゴム素材で一体的に形成された薄板部材であり、前記孔の内周面に軸方向に揺動自在に連結されている、請求項1に記載の尻栓。
- 前記ゴム蓋は前記孔の内周面の手元側端縁に内方向突出するフランジを有し、前記ゴム蓋の弁は、ゴム蓋を形成するゴム素材で一体的に形成された薄板部材であり、前記孔の内周面に軸方向に揺動自在に連結されており、前記フランジの軸方向先端側面に当接している、請求項1に記載の尻栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002359881A JP2004187591A (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 尻栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002359881A JP2004187591A (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 尻栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004187591A true JP2004187591A (ja) | 2004-07-08 |
Family
ID=32759146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002359881A Pending JP2004187591A (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | 尻栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004187591A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008263818A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Shimano Inc | 振出式の筒状体 |
CN109526894A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-03-29 | 佛山科学技术学院 | 一种新型捕捞工具 |
-
2002
- 2002-12-11 JP JP2002359881A patent/JP2004187591A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008263818A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Shimano Inc | 振出式の筒状体 |
CN109526894A (zh) * | 2018-12-26 | 2019-03-29 | 佛山科学技术学院 | 一种新型捕捞工具 |
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JP2001028973A (ja) | 竿体の嵌合構造 | |
JP3833190B2 (ja) | 玉網の柄 | |
JP2590449Y2 (ja) | 尻 栓 | |
JP2004073094A (ja) | 口栓 | |
JPH1056919A (ja) | 中通し竿 | |
JP2004222653A (ja) | 尻栓 | |
JP2000316426A (ja) | 中通し竿 | |
JPH1056921A (ja) | 中通し竿 |