JP2004183875A - 樹脂製回転部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】成形収縮に伴う挿通穴の変形に起因するペダルのガタつきをできるだけ小さくするとともに、比較的簡単な金型修正でそのガタつきを無くすことができるようにする。
【解決手段】挿通穴62の内周面に3本の凸条70が設けられ、その凸条70にブッシュ64が嵌合されるため、成形収縮による挿通穴62の変形に起因するブッシュ64と回転支持部12との間のガタつき、すなわち支持軸50に対する樹脂製ペダルのガタつきが小さくなり、踏込み操作性が向上する。また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、3箇所の凸条70の大きさ(突出寸法)を変更するだけで良いため、挿通穴62の円筒内周面を真円とする場合に比較して、少ないトライアンドエラー回数で簡単に修正することが可能で、これにより成形収縮に起因する樹脂製ペタルのガタつきを略0にすることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】挿通穴62の内周面に3本の凸条70が設けられ、その凸条70にブッシュ64が嵌合されるため、成形収縮による挿通穴62の変形に起因するブッシュ64と回転支持部12との間のガタつき、すなわち支持軸50に対する樹脂製ペダルのガタつきが小さくなり、踏込み操作性が向上する。また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、3箇所の凸条70の大きさ(突出寸法)を変更するだけで良いため、挿通穴62の円筒内周面を真円とする場合に比較して、少ないトライアンドエラー回数で簡単に修正することが可能で、これにより成形収縮に起因する樹脂製ペタルのガタつきを略0にすることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂製ペダル等の樹脂製回転部材に係り、特に、軸部材に対して相対回転させられる回転支持部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
挿通穴が設けられた合成樹脂製の回転支持部を有し、その挿通穴内を挿通させられた円筒外周面を有する支持軸により回転可能に支持される樹脂製ペダルが、例えば自動車用のペダルなどに用いられている。特許文献1に記載のペダルはその一例で、回転支持部から外周側へ延び出して踏込み操作されるアーム部を含めて合成樹脂材料にて一体成形されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−184135号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような樹脂製ペダルは成形収縮により挿通穴が楕円等に変形するため、支持軸との間に隙間が生じてペダルがガタつくという問題があった。これを防止するため、成形収縮後に挿通穴が真円となるように、トライアンドエラーで成形金型を修正しているが、成形収縮に伴う挿通穴の変形形態は複雑であるため、これを真円にするためには、面倒なトライアンドエラーによる金型修正を何度も繰り返す必要があった。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、成形収縮に伴う挿通穴の変形に起因するペダルのガタつきをできるだけ小さくするとともに、比較的簡単な金型修正でそのガタつきを無くすことができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、第1発明は、挿通穴が設けられた合成樹脂製の回転支持部を有し、その挿通穴内を挿通させられた円筒外周面を有する軸部材に対して相対回転させられる樹脂製回転部材において、前記挿通穴の内周面には、その挿通穴の中心線と平行に少なくとも3箇所の係合部がその中心線まわりに所定の間隔で設けられ、それ等の係合部を介して相対回転させられることを特徴とする。
【0007】
第2発明は、第1発明の樹脂製回転部材において、(a) 前記樹脂製回転部材は、前記回転支持部から外周側へ延び出して踏込み操作されるアーム部を有する樹脂製ペダルで、(b) 前記軸部材は、その樹脂製ペダルを回転可能に支持する支持軸であることを特徴とする。
【0008】
第3発明は、第1発明または第2発明の樹脂製回転部材において、前記係合部は、前記挿通穴の内周面から突き出すように前記中心線と平行に設けられた凸条であることを特徴とする。
【0009】
第4発明は、第3発明の樹脂製回転部材において、前記凸条の先端は、前記挿通穴の中心側へ向かって凸となる円弧形状を成していることを特徴とする。
【0010】
第5発明は、第1発明〜第4発明の何れかの樹脂製回転部材において、前記係合部は、前記挿通穴の中心線まわりに3箇所設けられていることを特徴とする。
【0011】
第6発明は、第1発明〜第5発明の何れかの樹脂製回転部材において、前記係合部は、前記挿通穴の中心線まわりに等角度間隔で設けられていることを特徴とする。
【0012】
第7発明は、第1発明〜第6発明の何れかの樹脂製回転部材において、前記挿通穴には円筒形状のブッシュが配設され、そのブッシュが前記軸部材に対して相対回転させられることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
このような樹脂製回転部材は、挿通穴の内周面に係合部が少なくとも3箇所設けられ、それ等の係合部を介して軸部材に対して相対回転させられるが、実質的に相対回転に関与する係合部は3箇所で、その3箇所の係合部に接する内接円は挿通穴の成形収縮に拘らず常に真円であり、且つ成形収縮に伴う寸法誤差は円筒内周面の場合に比較して小さいため、成形収縮による挿通穴の変形に起因する両部材間のガタつきが円筒内周面に比較して小さくなる。また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、少なくとも3箇所の係合部の位置や突出寸法などを変更するだけで良いため、円筒内周面を真円とする場合に比較して、少ないトライアンドエラー回数で簡単に修正することができる。
【0014】
なお、両部材間のガタつきが許容範囲内であれば必ずしも金型修正を行なう必要はなく、要求精度などに応じて必要な場合だけ金型修正を行なえば良い。
【0015】
第2発明は、回転支持部から延び出して踏込み操作されるアーム部を有する樹脂製ペダルに関するもので、ペダルのガタつきが小さくなるなど、第1発明と同様の効果が得られる。
【0016】
第3発明では、係合部として凸条が設けられているため、その凸条の位置や突出寸法を変更することによりガタつきを無くすことが可能で、金型修正が一層容易になる。
【0017】
第4発明では、凸条の先端が円弧形状を成しているため、成形収縮による挿通穴の変形に伴う凸条の内接円の寸法変化(誤差)が一層小さくなる。
【0018】
第5発明では、凸条等の係合部が3箇所設けられているだけであるため、常にその3箇所の係合部を介して軸部材に対して相対回転させられるが、成形収縮に伴う内接円の寸法誤差は係合部を4箇所以上設ける場合に比較して最も小さくなり、成形収縮による挿通穴の変形に起因する両部材間のガタつきが最小になる。また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、3箇所の係合部の位置や突出寸法などを変更するだけで良いため、最も簡単に短時間で修正することができる。
【0019】
第6発明では、係合部が挿通穴の中心線まわりに等角度間隔で設けられているため、成形収縮による挿通穴の多様な変形に伴う係合部の内接円の寸法変化(誤差)が平均的に最も小さくなる。
【0020】
第7発明では、挿通穴内に円筒形状のブッシュが配設され、そのブッシュが軸部材に対して相対回転させられるため、凸条等の係合部が直接軸部材の円筒外周面に接して相対回転させられる場合に比較して、係合部の摩耗が防止されて耐久性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は、自動車のクラッチペダルやアクセルペダル等の樹脂製ペダルに好適に適用されるが、他のペダルや、ペダル以外の樹脂製回転部材に適用することも可能である。樹脂製回転部材は、回転不能の軸部材に対して自身が回転する場合でも、樹脂製回転部材が回転不能に配設されて軸部材が回転する場合でも、或いは両方が回転する場合でも良い。軸部材は、例えばボルト等の円柱形状の部材にて構成されるが、円筒形状の部材であっても良い。
【0022】
樹脂製ペダルのアーム部は、例えば合成樹脂材料にて回転支持部と一体成形されるが、金属材料などを用いてインサート成形しても良いなど、少なくとも回転支持部が合成樹脂材料にて構成されておれば良い。ペダル以外の樹脂製回転部材についても同様である。
【0023】
係合部は、第5発明のように挿通穴の中心線まわりに3箇所だけ設けることが望ましいが、4箇所以上設けても良い。その場合は、成形収縮による挿通穴の変形態様により何れか3箇所の係合部を介して軸部材に対して相対回転させられることになる。係合部の数が多くなる程、相対回転に関与する3箇所の係合部の内接円の寸法誤差が大きくなるとともに、金型修正も複雑になるため、3箇所以上でできるだけ少ない方が望ましく、挿通穴の径寸法にもよるが8箇所程度以下が適当である。
【0024】
係合部としては、挿通穴の中心線と平行な凸条が好適に用いられるが、例えば三角形の挿通穴を採用して、その三角形の3つの辺の中央部分が係合部として機能するようになっていても良いなど、種々の態様が可能である。凸条の場合、先端が凸円弧形状であることが望ましいが、断面が矩形や台形、三角形などの凸条を採用することもできる。また、凸条等の係合部は、回転支持部と一体に合成樹脂材料にて構成することが望ましいが、金属等を用いて挿通穴の内周面に部分的に露出するようにインサート成形することも可能である。
【0025】
第6発明では、凸条等の係合部が等角度間隔で設けられているが、成形収縮による挿通穴の変形に拘らず3箇所の係合部(凸条)を介して相対回転させられる限り、係合部(凸条)の中心線まわりの位置は適宜変更できる。係合部(凸条)の高さ寸法や形状についても、挿通穴の変形に拘らず3箇所の係合部(凸条)を介して軸部材に対して相対回転させられるように、適宜定められる。
【0026】
第7発明では挿通穴内にブッシュが配設され、そのブッシュが軸部材に対して相対回転させられるが、他の発明の実施に際しては、挿通穴すなわち係合部が軸部材の円筒外周面に直接接触して相対回転させられるようになっていても良い。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の一実施例である樹脂製ペダル10を示す正面図、および左側面図である。この樹脂製ペダル10は自動車のクラッチペダルとして用いられるもので、円筒形状の回転支持部12、回転支持部12の中心線Sに対して略直角な方向へ延び出すように回転支持部12に連続して設けられた長手状のアーム部14、およびアーム部14の先端に設けられて踏込み操作されるパッド状の踏部16を一体に備えており、合成樹脂材料にて一体成形されたものである。樹脂製ペダル10は樹脂製回転部材に相当する。
【0028】
回転支持部12は、それぞれ円筒形状を成しているとともに中心線Sと同心に設けられた内筒20および外筒22を有する二重円筒構造を成しており、その内筒20および外筒22は、中心線Sと平行に中心線Sまわりに多数設けられた軸方向リブ24を介して互いに一体に連結されている。内筒20は外筒22よりも長さ寸法が長く、軸部材としての支持軸50(図3参照)に相対回転可能に嵌合されることにより、中心線Sまわりに回転可能に配設される。
【0029】
アーム部14は、中心線Sに対して略垂直な平板状を成しているアーム本体30と、そのアーム本体30の幅方向の両側部にそれぞれ一体に設けられ、そのアーム本体30と共にそれぞれ断面がT字形状を成すようにアーム本体30から両側へ突き出す一対のフランジ32、34とを備えて構成されている。アーム本体30の回転支持部12側の端部は、前記外筒22の径寸法と略同じ幅寸法を有しており、その外筒22の中心線S方向における中央部分において、その外筒22の外周面の略半周(図2における右下側の半分)に亘って一体に連結されている。また、一対のフランジ32、34の回転支持部12側の端部の幅寸法は、外筒22の全長と略同じ寸法で、その外筒22の略全長に亘って連結されている。この他、アーム本体30の両面には、幅方向の中央部分にフランジ32、34と略平行に中央リブ36が設けられているとともに、それ等のフランジ32、34や中央リブ36、前記外筒22に跨がって多数の補強リブ38が設けられている。これ等の中央リブ36、補強リブ38は、フランジ32、34と略同じ高さで設けられている。
【0030】
アーム部14の長手方向の中間部分であって回転支持部12に近い位置には、出力部材としてのクラッチマスタシリンダのプッシュロッドが接続される連結部40が一体に設けられている。また、アーム部14の上端部、すなわち回転支持部12の近傍部分には、ターンオーバスプリングを配設するための掛止部42が一体に設けられており、前記連結部40の近傍には、リターンスイッチ用およびストッパプレートとして機能する突出プレート44が一体に設けられており、それよりも踏部16側にはフルストロークストッパプレート46が一体に設けられている。
【0031】
図3は、前記支持軸50による回転支持部12の支持構造を示す図で、(a) は中心線Sを含む左半分の断面図で(b) におけるA−A断面に相当する図であり、(b) は(a) におけるB−B断面図である。支持軸50は、回転支持部12の両側の一対のブラケット52に跨がって配設されたボルト54と、そのボルト54の周囲に配設された円筒形状のカラー56とを備えており、ボルト54にナット58が締結されることにより、一対のブラケット52の間でカラー56が挟圧されてそれ等が一体化され、カラー56の円筒外周面によって回転支持部12が支持される。カラー56とブラケット52との間にはプレート60が介在させられている。また、回転支持部12は、前記内筒20の円形中空穴である挿通穴62を備えており、上記支持軸50はその挿通穴62内を挿通させられているとともに、その支持軸50と挿通穴62との間、具体的にはカラー56の円筒外周面と挿通穴62との間には円筒形状の樹脂製のブッシュ64が配設され、ブッシュ64が回転支持部12と共にカラー56に対して相対回転させられるようになっている。ブッシュ64の一端部には外向きのフランジ66が一体に設けられ、内筒20の軸方向端面とプレート60との間に介在させられている。
【0032】
上記回転支持部12の内筒20の挿通穴62には、内周面から突き出すように中心線Sと平行に3本の凸条70が一体に設けられている。3本の凸条70は、中心線Sまわりに120°間隔で設けられており、前記ブッシュ64は、この3本の凸条70と係合させられて中心線Sと略同心に保持され、回転支持部12を支持軸50に対して回転可能に支持している。凸条70の先端は中心線Sに向かって凸となる円弧形状を成しており、ブッシュ64の円筒外周面に対して3点で安定して係合させられる。凸条70は係合部に相当する。
【0033】
ここで、このように挿通穴62の内周面に3本の凸条70が設けられ、その凸条70にブッシュ64が嵌合される場合、3本の凸条70に接する内接円は挿通穴62の成形収縮に拘らず常に真円で、且つ成形収縮に伴う寸法誤差は円筒内周面の場合に比較して小さくなる。例えば、挿通穴62の内径寸法の設計値(金型寸法)が16.4mmで、その挿通穴62に設けられた凸条70の内接円Cの設計径寸法が16.0mmの場合について、本発明者等が試験したところ、図4に示すように成形収縮により偏平に変形した時の挿通穴62の最大径寸法Dmax は16.6mmで、最小径寸法Dmin は16.4mmであった。すなわち、挿通穴62の最大寸法誤差は0.2mmで、ブッシュ64はその寸法誤差0.2mmだけガタつく可能性がある。これに対し、凸条70の内接円Cの最大径寸法は16.1mmで、その寸法誤差すなわちブッシュ64のガタつきは0.1mmであり、挿通穴62の寸法誤差に比べて約半分になる。
【0034】
なお、上記内接円Cの中心は、挿通穴62の中心線Sに対して僅かにずれるが、樹脂製ペダル10は支持軸50によって支持されているだけであるため、何等問題はない。
【0035】
このように、本実施例の樹脂製ペダル10によれば、挿通穴62の内周面に3本の凸条70が設けられ、その凸条70にブッシュ64が嵌合されるため、成形収縮による挿通穴62の変形に起因するブッシュ64と回転支持部12との間のガタつき、すなわち支持軸50に対する樹脂製ペダル10のガタつきが小さくなり、踏込み操作性などのペダル性能が向上する。
【0036】
また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、3箇所の凸条70の大きさ(突出寸法)を変更するだけで良いため、挿通穴62の円筒内周面を真円とする場合に比較して、少ないトライアンドエラー回数で簡単に修正することが可能で、これにより成形収縮に起因する樹脂製ペタル10のガタつきを略0にすることができる。
【0037】
なお、樹脂製ペダル10のガタつきが許容範囲内であれば必ずしも金型修正を行なう必要はなく、要求精度などに応じて必要な場合だけ金型修正を行なえば良い。
【0038】
また、本実施例では凸条70の先端が凸円弧形状を成しているため、成形収縮による挿通穴62の変形に伴う3本の凸条72の内接円Cの寸法変化(誤差)が一層小さくなる。
【0039】
また、本実施例では凸条70が3本設けられているだけであるため、常にその3本の凸条70を介して支持軸50に対して相対回転させられるが、成形収縮に伴う内接円Cの寸法誤差は凸条70を4本以上設ける場合に比較して最も小さくなり、成形収縮による挿通穴62の変形に起因するブッシュ64と回転支持部12との間のガタつきが最小になる。また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、3本の凸条70の位置や突出寸法などを変更するだけで良いため、最も簡単に短時間で修正することができる。
【0040】
また、本実施例では挿通穴62の中心線Sまわりに120°間隔で凸条70が設けられているため、成形収縮による挿通穴62の多様な変形に伴う3箇所の凸条70の内接円Cの寸法変化(誤差)が平均的に最も小さくなる。
【0041】
また、本実施例では挿通穴62内に円筒形状のブッシュ64が配設され、そのブッシュ64が支持軸50に対して相対回転させられるため、凸条70が直接カラー56の円筒外周面に接触して相対回転させられる場合に比較して、凸条70の摩耗が防止されて優れた耐久性が得られる。
【0042】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である樹脂製ペダルの正面図である。
【図2】図1の樹脂製ペダルの左側面図である。
【図3】図1の樹脂製ペダルの回転支持部の構造を説明する図で、(a) は挿通穴の中心線と平行な断面図、(b) は(a) におけるB−B断面図である。
【図4】図3の回転支持部における挿通穴の成形収縮による変形、および3箇所の凸条の内接円を具体的に説明する図である。
【符号の説明】
10:樹脂製ペダル(樹脂製回転部材) 12:回転支持部 14:アーム部 50:支持軸(軸部材) 62:挿通穴 64:ブッシュ 70:凸条(係合部) S:中心線
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂製ペダル等の樹脂製回転部材に係り、特に、軸部材に対して相対回転させられる回転支持部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
挿通穴が設けられた合成樹脂製の回転支持部を有し、その挿通穴内を挿通させられた円筒外周面を有する支持軸により回転可能に支持される樹脂製ペダルが、例えば自動車用のペダルなどに用いられている。特許文献1に記載のペダルはその一例で、回転支持部から外周側へ延び出して踏込み操作されるアーム部を含めて合成樹脂材料にて一体成形されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−184135号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような樹脂製ペダルは成形収縮により挿通穴が楕円等に変形するため、支持軸との間に隙間が生じてペダルがガタつくという問題があった。これを防止するため、成形収縮後に挿通穴が真円となるように、トライアンドエラーで成形金型を修正しているが、成形収縮に伴う挿通穴の変形形態は複雑であるため、これを真円にするためには、面倒なトライアンドエラーによる金型修正を何度も繰り返す必要があった。
【0005】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、成形収縮に伴う挿通穴の変形に起因するペダルのガタつきをできるだけ小さくするとともに、比較的簡単な金型修正でそのガタつきを無くすことができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、第1発明は、挿通穴が設けられた合成樹脂製の回転支持部を有し、その挿通穴内を挿通させられた円筒外周面を有する軸部材に対して相対回転させられる樹脂製回転部材において、前記挿通穴の内周面には、その挿通穴の中心線と平行に少なくとも3箇所の係合部がその中心線まわりに所定の間隔で設けられ、それ等の係合部を介して相対回転させられることを特徴とする。
【0007】
第2発明は、第1発明の樹脂製回転部材において、(a) 前記樹脂製回転部材は、前記回転支持部から外周側へ延び出して踏込み操作されるアーム部を有する樹脂製ペダルで、(b) 前記軸部材は、その樹脂製ペダルを回転可能に支持する支持軸であることを特徴とする。
【0008】
第3発明は、第1発明または第2発明の樹脂製回転部材において、前記係合部は、前記挿通穴の内周面から突き出すように前記中心線と平行に設けられた凸条であることを特徴とする。
【0009】
第4発明は、第3発明の樹脂製回転部材において、前記凸条の先端は、前記挿通穴の中心側へ向かって凸となる円弧形状を成していることを特徴とする。
【0010】
第5発明は、第1発明〜第4発明の何れかの樹脂製回転部材において、前記係合部は、前記挿通穴の中心線まわりに3箇所設けられていることを特徴とする。
【0011】
第6発明は、第1発明〜第5発明の何れかの樹脂製回転部材において、前記係合部は、前記挿通穴の中心線まわりに等角度間隔で設けられていることを特徴とする。
【0012】
第7発明は、第1発明〜第6発明の何れかの樹脂製回転部材において、前記挿通穴には円筒形状のブッシュが配設され、そのブッシュが前記軸部材に対して相対回転させられることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
このような樹脂製回転部材は、挿通穴の内周面に係合部が少なくとも3箇所設けられ、それ等の係合部を介して軸部材に対して相対回転させられるが、実質的に相対回転に関与する係合部は3箇所で、その3箇所の係合部に接する内接円は挿通穴の成形収縮に拘らず常に真円であり、且つ成形収縮に伴う寸法誤差は円筒内周面の場合に比較して小さいため、成形収縮による挿通穴の変形に起因する両部材間のガタつきが円筒内周面に比較して小さくなる。また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、少なくとも3箇所の係合部の位置や突出寸法などを変更するだけで良いため、円筒内周面を真円とする場合に比較して、少ないトライアンドエラー回数で簡単に修正することができる。
【0014】
なお、両部材間のガタつきが許容範囲内であれば必ずしも金型修正を行なう必要はなく、要求精度などに応じて必要な場合だけ金型修正を行なえば良い。
【0015】
第2発明は、回転支持部から延び出して踏込み操作されるアーム部を有する樹脂製ペダルに関するもので、ペダルのガタつきが小さくなるなど、第1発明と同様の効果が得られる。
【0016】
第3発明では、係合部として凸条が設けられているため、その凸条の位置や突出寸法を変更することによりガタつきを無くすことが可能で、金型修正が一層容易になる。
【0017】
第4発明では、凸条の先端が円弧形状を成しているため、成形収縮による挿通穴の変形に伴う凸条の内接円の寸法変化(誤差)が一層小さくなる。
【0018】
第5発明では、凸条等の係合部が3箇所設けられているだけであるため、常にその3箇所の係合部を介して軸部材に対して相対回転させられるが、成形収縮に伴う内接円の寸法誤差は係合部を4箇所以上設ける場合に比較して最も小さくなり、成形収縮による挿通穴の変形に起因する両部材間のガタつきが最小になる。また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、3箇所の係合部の位置や突出寸法などを変更するだけで良いため、最も簡単に短時間で修正することができる。
【0019】
第6発明では、係合部が挿通穴の中心線まわりに等角度間隔で設けられているため、成形収縮による挿通穴の多様な変形に伴う係合部の内接円の寸法変化(誤差)が平均的に最も小さくなる。
【0020】
第7発明では、挿通穴内に円筒形状のブッシュが配設され、そのブッシュが軸部材に対して相対回転させられるため、凸条等の係合部が直接軸部材の円筒外周面に接して相対回転させられる場合に比較して、係合部の摩耗が防止されて耐久性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は、自動車のクラッチペダルやアクセルペダル等の樹脂製ペダルに好適に適用されるが、他のペダルや、ペダル以外の樹脂製回転部材に適用することも可能である。樹脂製回転部材は、回転不能の軸部材に対して自身が回転する場合でも、樹脂製回転部材が回転不能に配設されて軸部材が回転する場合でも、或いは両方が回転する場合でも良い。軸部材は、例えばボルト等の円柱形状の部材にて構成されるが、円筒形状の部材であっても良い。
【0022】
樹脂製ペダルのアーム部は、例えば合成樹脂材料にて回転支持部と一体成形されるが、金属材料などを用いてインサート成形しても良いなど、少なくとも回転支持部が合成樹脂材料にて構成されておれば良い。ペダル以外の樹脂製回転部材についても同様である。
【0023】
係合部は、第5発明のように挿通穴の中心線まわりに3箇所だけ設けることが望ましいが、4箇所以上設けても良い。その場合は、成形収縮による挿通穴の変形態様により何れか3箇所の係合部を介して軸部材に対して相対回転させられることになる。係合部の数が多くなる程、相対回転に関与する3箇所の係合部の内接円の寸法誤差が大きくなるとともに、金型修正も複雑になるため、3箇所以上でできるだけ少ない方が望ましく、挿通穴の径寸法にもよるが8箇所程度以下が適当である。
【0024】
係合部としては、挿通穴の中心線と平行な凸条が好適に用いられるが、例えば三角形の挿通穴を採用して、その三角形の3つの辺の中央部分が係合部として機能するようになっていても良いなど、種々の態様が可能である。凸条の場合、先端が凸円弧形状であることが望ましいが、断面が矩形や台形、三角形などの凸条を採用することもできる。また、凸条等の係合部は、回転支持部と一体に合成樹脂材料にて構成することが望ましいが、金属等を用いて挿通穴の内周面に部分的に露出するようにインサート成形することも可能である。
【0025】
第6発明では、凸条等の係合部が等角度間隔で設けられているが、成形収縮による挿通穴の変形に拘らず3箇所の係合部(凸条)を介して相対回転させられる限り、係合部(凸条)の中心線まわりの位置は適宜変更できる。係合部(凸条)の高さ寸法や形状についても、挿通穴の変形に拘らず3箇所の係合部(凸条)を介して軸部材に対して相対回転させられるように、適宜定められる。
【0026】
第7発明では挿通穴内にブッシュが配設され、そのブッシュが軸部材に対して相対回転させられるが、他の発明の実施に際しては、挿通穴すなわち係合部が軸部材の円筒外周面に直接接触して相対回転させられるようになっていても良い。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の一実施例である樹脂製ペダル10を示す正面図、および左側面図である。この樹脂製ペダル10は自動車のクラッチペダルとして用いられるもので、円筒形状の回転支持部12、回転支持部12の中心線Sに対して略直角な方向へ延び出すように回転支持部12に連続して設けられた長手状のアーム部14、およびアーム部14の先端に設けられて踏込み操作されるパッド状の踏部16を一体に備えており、合成樹脂材料にて一体成形されたものである。樹脂製ペダル10は樹脂製回転部材に相当する。
【0028】
回転支持部12は、それぞれ円筒形状を成しているとともに中心線Sと同心に設けられた内筒20および外筒22を有する二重円筒構造を成しており、その内筒20および外筒22は、中心線Sと平行に中心線Sまわりに多数設けられた軸方向リブ24を介して互いに一体に連結されている。内筒20は外筒22よりも長さ寸法が長く、軸部材としての支持軸50(図3参照)に相対回転可能に嵌合されることにより、中心線Sまわりに回転可能に配設される。
【0029】
アーム部14は、中心線Sに対して略垂直な平板状を成しているアーム本体30と、そのアーム本体30の幅方向の両側部にそれぞれ一体に設けられ、そのアーム本体30と共にそれぞれ断面がT字形状を成すようにアーム本体30から両側へ突き出す一対のフランジ32、34とを備えて構成されている。アーム本体30の回転支持部12側の端部は、前記外筒22の径寸法と略同じ幅寸法を有しており、その外筒22の中心線S方向における中央部分において、その外筒22の外周面の略半周(図2における右下側の半分)に亘って一体に連結されている。また、一対のフランジ32、34の回転支持部12側の端部の幅寸法は、外筒22の全長と略同じ寸法で、その外筒22の略全長に亘って連結されている。この他、アーム本体30の両面には、幅方向の中央部分にフランジ32、34と略平行に中央リブ36が設けられているとともに、それ等のフランジ32、34や中央リブ36、前記外筒22に跨がって多数の補強リブ38が設けられている。これ等の中央リブ36、補強リブ38は、フランジ32、34と略同じ高さで設けられている。
【0030】
アーム部14の長手方向の中間部分であって回転支持部12に近い位置には、出力部材としてのクラッチマスタシリンダのプッシュロッドが接続される連結部40が一体に設けられている。また、アーム部14の上端部、すなわち回転支持部12の近傍部分には、ターンオーバスプリングを配設するための掛止部42が一体に設けられており、前記連結部40の近傍には、リターンスイッチ用およびストッパプレートとして機能する突出プレート44が一体に設けられており、それよりも踏部16側にはフルストロークストッパプレート46が一体に設けられている。
【0031】
図3は、前記支持軸50による回転支持部12の支持構造を示す図で、(a) は中心線Sを含む左半分の断面図で(b) におけるA−A断面に相当する図であり、(b) は(a) におけるB−B断面図である。支持軸50は、回転支持部12の両側の一対のブラケット52に跨がって配設されたボルト54と、そのボルト54の周囲に配設された円筒形状のカラー56とを備えており、ボルト54にナット58が締結されることにより、一対のブラケット52の間でカラー56が挟圧されてそれ等が一体化され、カラー56の円筒外周面によって回転支持部12が支持される。カラー56とブラケット52との間にはプレート60が介在させられている。また、回転支持部12は、前記内筒20の円形中空穴である挿通穴62を備えており、上記支持軸50はその挿通穴62内を挿通させられているとともに、その支持軸50と挿通穴62との間、具体的にはカラー56の円筒外周面と挿通穴62との間には円筒形状の樹脂製のブッシュ64が配設され、ブッシュ64が回転支持部12と共にカラー56に対して相対回転させられるようになっている。ブッシュ64の一端部には外向きのフランジ66が一体に設けられ、内筒20の軸方向端面とプレート60との間に介在させられている。
【0032】
上記回転支持部12の内筒20の挿通穴62には、内周面から突き出すように中心線Sと平行に3本の凸条70が一体に設けられている。3本の凸条70は、中心線Sまわりに120°間隔で設けられており、前記ブッシュ64は、この3本の凸条70と係合させられて中心線Sと略同心に保持され、回転支持部12を支持軸50に対して回転可能に支持している。凸条70の先端は中心線Sに向かって凸となる円弧形状を成しており、ブッシュ64の円筒外周面に対して3点で安定して係合させられる。凸条70は係合部に相当する。
【0033】
ここで、このように挿通穴62の内周面に3本の凸条70が設けられ、その凸条70にブッシュ64が嵌合される場合、3本の凸条70に接する内接円は挿通穴62の成形収縮に拘らず常に真円で、且つ成形収縮に伴う寸法誤差は円筒内周面の場合に比較して小さくなる。例えば、挿通穴62の内径寸法の設計値(金型寸法)が16.4mmで、その挿通穴62に設けられた凸条70の内接円Cの設計径寸法が16.0mmの場合について、本発明者等が試験したところ、図4に示すように成形収縮により偏平に変形した時の挿通穴62の最大径寸法Dmax は16.6mmで、最小径寸法Dmin は16.4mmであった。すなわち、挿通穴62の最大寸法誤差は0.2mmで、ブッシュ64はその寸法誤差0.2mmだけガタつく可能性がある。これに対し、凸条70の内接円Cの最大径寸法は16.1mmで、その寸法誤差すなわちブッシュ64のガタつきは0.1mmであり、挿通穴62の寸法誤差に比べて約半分になる。
【0034】
なお、上記内接円Cの中心は、挿通穴62の中心線Sに対して僅かにずれるが、樹脂製ペダル10は支持軸50によって支持されているだけであるため、何等問題はない。
【0035】
このように、本実施例の樹脂製ペダル10によれば、挿通穴62の内周面に3本の凸条70が設けられ、その凸条70にブッシュ64が嵌合されるため、成形収縮による挿通穴62の変形に起因するブッシュ64と回転支持部12との間のガタつき、すなわち支持軸50に対する樹脂製ペダル10のガタつきが小さくなり、踏込み操作性などのペダル性能が向上する。
【0036】
また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、3箇所の凸条70の大きさ(突出寸法)を変更するだけで良いため、挿通穴62の円筒内周面を真円とする場合に比較して、少ないトライアンドエラー回数で簡単に修正することが可能で、これにより成形収縮に起因する樹脂製ペタル10のガタつきを略0にすることができる。
【0037】
なお、樹脂製ペダル10のガタつきが許容範囲内であれば必ずしも金型修正を行なう必要はなく、要求精度などに応じて必要な場合だけ金型修正を行なえば良い。
【0038】
また、本実施例では凸条70の先端が凸円弧形状を成しているため、成形収縮による挿通穴62の変形に伴う3本の凸条72の内接円Cの寸法変化(誤差)が一層小さくなる。
【0039】
また、本実施例では凸条70が3本設けられているだけであるため、常にその3本の凸条70を介して支持軸50に対して相対回転させられるが、成形収縮に伴う内接円Cの寸法誤差は凸条70を4本以上設ける場合に比較して最も小さくなり、成形収縮による挿通穴62の変形に起因するブッシュ64と回転支持部12との間のガタつきが最小になる。また、ガタつきを無くすための金型修正に関しても、3本の凸条70の位置や突出寸法などを変更するだけで良いため、最も簡単に短時間で修正することができる。
【0040】
また、本実施例では挿通穴62の中心線Sまわりに120°間隔で凸条70が設けられているため、成形収縮による挿通穴62の多様な変形に伴う3箇所の凸条70の内接円Cの寸法変化(誤差)が平均的に最も小さくなる。
【0041】
また、本実施例では挿通穴62内に円筒形状のブッシュ64が配設され、そのブッシュ64が支持軸50に対して相対回転させられるため、凸条70が直接カラー56の円筒外周面に接触して相対回転させられる場合に比較して、凸条70の摩耗が防止されて優れた耐久性が得られる。
【0042】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である樹脂製ペダルの正面図である。
【図2】図1の樹脂製ペダルの左側面図である。
【図3】図1の樹脂製ペダルの回転支持部の構造を説明する図で、(a) は挿通穴の中心線と平行な断面図、(b) は(a) におけるB−B断面図である。
【図4】図3の回転支持部における挿通穴の成形収縮による変形、および3箇所の凸条の内接円を具体的に説明する図である。
【符号の説明】
10:樹脂製ペダル(樹脂製回転部材) 12:回転支持部 14:アーム部 50:支持軸(軸部材) 62:挿通穴 64:ブッシュ 70:凸条(係合部) S:中心線
Claims (7)
- 挿通穴が設けられた合成樹脂製の回転支持部を有し、該挿通穴内を挿通させられた円筒外周面を有する軸部材に対して相対回転させられる樹脂製回転部材において、
前記挿通穴の内周面には、該挿通穴の中心線と平行に少なくとも3箇所の係合部が該中心線まわりに所定の間隔で設けられ、該係合部を介して相対回転させられる
ことを特徴とする樹脂製回転部材。 - 前記樹脂製回転部材は、前記回転支持部から外周側へ延び出して踏込み操作されるアーム部を有する樹脂製ペダルで、
前記軸部材は、該樹脂製ペダルを回転可能に支持する支持軸である
ことを特徴とする樹脂製回転部材。 - 前記係合部は、前記挿通穴の内周面から突き出すように前記中心線と平行に設けられた凸条である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂製回転部材。 - 前記凸条の先端は、前記挿通穴の中心側へ向かって凸となる円弧形状を成している
ことを特徴とする請求項3に記載の樹脂製回転部材。 - 前記係合部は、前記挿通穴の中心線まわりに3箇所設けられている
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の樹脂製回転部材。 - 前記係合部は、前記挿通穴の中心線まわりに等角度間隔で設けられている
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の樹脂製回転部材。 - 前記挿通穴には円筒形状のブッシュが配設され、該ブッシュが前記軸部材に対して相対回転させられる
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の樹脂製回転部材。
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