JP2004183414A - 開口部装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】下枠の上面に溜まった水を効率よく排水することができる開口部装置を提供する。
【解決手段】開口部に設けた枠体に障子又はドアを備え、枠体の下枠13に立ち上がり部31を備え、この立ち上がり部31に排水用の開口33を備え、この開口33には下枠13の上面23Aとの間に所定の隙間δを形成して延びる延出部35Aを備えた。
【選択図】 図4
【解決手段】開口部に設けた枠体に障子又はドアを備え、枠体の下枠13に立ち上がり部31を備え、この立ち上がり部31に排水用の開口33を備え、この開口33には下枠13の上面23Aとの間に所定の隙間δを形成して延びる延出部35Aを備えた。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば浴室、シャワールーム等の出入り口に設けられ、枠体の下枠に排水用の開口を備えた開口部装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、浴室、シャワールーム等の出入り口に設けられ、障子又はドアを開閉自在に有した枠体を備え、この枠体の下枠の立ち上がり部に排水用の開口を備えた、例えば、浴室片引き戸等の開口部装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のものでは、浴室内の水が、障子又はドアにあたって下方に流れて、枠体の下枠の上面に溜まる。この上面に溜まった水を、浴室側に排水するために、下枠が浴室側に傾いて形成されており、下枠の浴室側の立ち上がり部には上記のように排水用の開口が設けられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−287069号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、浴室、シャワールーム等の出入り口では、その状況によって、下枠を浴室側に傾ける角度をあまり大きくとることができず、しかも排水用の開口を大きくとれない場合、下枠に溜まった水の量が少なくなると、水の流出する勢いが失われ、当該開口が表面張力によって塞がれて、下枠に溜まった水を浴室側に効率よく排水できなくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、下枠の上面に溜まった水を効率よく排水することができる開口部装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、洗い場と脱衣室との間に位置する開口部に枠体を設け、この枠体内に障子又は扉を設けることにより出入り口を形成してなる開口部装置であって、前記枠体の下枠の洗い場側には洗い場床面よりも上方に立ち上がる立ち上がり部を設け、この立ち上がり部には、洗い場側に開口する排水口を設け、この排水口には、前記下枠の上面との間に所定の隙間を形成して延びる延出部を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記排水口には、この排水口から排出される水を下方に案内する案内部を設けたことを特徴とする。
【0008】
これらの発明では、排水用の開口に、下枠の上面との間に所定の隙間を形成して延びる延出部を備えたため、この隙間が上面に溜まった水を毛細管現象によって吸い出すことにより、勢いのよい排水が行われる。所定の隙間から排出される水を下方に案内する案内部を備えた場合、この案内部に沿って吸い出された水が、その自重によって落下し、この水の落下の勢いで隙間からの排水の勢いを更に増すことができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のものにおいて、前記延出部と前記案内部とを一体形成した排水ピースを備え、この排水ピースを前記排水口に着脱自在に保持したことを特徴とする。
【0010】
この発明では、この排水ピースを取り外すことにより、そこに詰まった塵埃等を簡単に除去することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に従って説明する。
【0012】
図1は、浴室片引き戸の開口部装置を示す。この浴室片引き戸1は、浴室の洗い場出入り口2に設けられ、障子3(図2参照)をスライド自在に有したアルミニウム押し出し型材製の枠体5を備えて構成される。この枠体5は障子部5Aと戸袋部5Bとを備える。この枠体5は左右一対の縦枠7,8と、方立9と、上枠11と、下枠13とを備え、これらを四方枠組みして構成される。
【0013】
上記戸袋部5Bには、樹脂製又は木質製の戸袋パネル(不図示)が張られている。図1中で、手前側が洗い場17、奧側が脱衣室19である。
【0014】
図2は、障子部5Aの縦断面図である。上枠11の天面のレール11Aと、下枠13の上面のレール13Aとの間に、上記障子がスライド自在に配置されている。21は戸車である。
【0015】
上記下枠13は、縦枠7と方立9間において、それ以外の部分よりも洗い場17側に張り出す張り出し部23を一体的に有し、この張り出し部23の上面には、アルミニウム製の下枠カバー25が取り付けられている。この下枠カバー25の両端部には、図3に示すように、一対のゴム製のシール部材27が固定され、この下枠カバー25が張り出し部23の上面に取り付けられる場合、このシール部材27の突片27Aが、縦枠7又は方立9の各対向面に接触し、下枠カバー25と、縦枠7又は方立9間のシール性が増される。
【0016】
上記構成では、図4に示すように、張り出し部23の洗い場側側縁に、洗い場床面よりも上方に立ち上がり、一対の縦枠7,8間一杯に亘って延びる立ち上がり部31(図2参照)が形成され、この立ち上がり部31には、適当な間隔をあけて、図5に示すように、複数の開口(排水口)33が形成されている。この開口33の底辺33Aは、張り出し部23の上面23Aと面一に形成されている。この開口33には、図4〜図6に示すように、排水ピース35が取り付けられる(図5参照)。この排水ピース35は、この開口33に当該排水ピース35が取り付けられた場合、張り出し部23の上面23Aとの間に所定の隙間δを形成して延びる延出部35Aと、この延出部35Aに一体につながり、当該隙間δの出口に対向して配置され、この隙間δから排出される水を下方に案内する案内部35Bとを備えて構成される。図6において、36は排水ピース35を開口33に取り付けるための爪部材である。所定の隙間δは、実証試験によると、約1mmが好適であり、1〜2mmが望ましい。また、案内部35Bの内面と、張り出し部23の端面間の距離Lは、実証試験によると、上記所定の隙間δよりも大きい、例えば2〜8mmが望ましい。
【0017】
上記排水ピース35が、この開口33に取り付けられた場合、延出部35Aよりも上に開口33の一部が開口33Aする。
【0018】
つぎに、開口33からの排水動作を説明する。
【0019】
上記構成では、洗い場17内で水を使用した場合、この水が、障子3にあたって下方に流れ、張り出し部23の上面23Aに溜まる(図4参照)。この上面23Aに溜まった水は、その量が多い間、延出部35Aよりも上の大きな開口33Aと、上述した所定の隙間δとを通じて、洗い場17側に排水され、上面23Aに溜まった水の量が少なくなると、隙間δだけを通じて排水される。
【0020】
この隙間δを通じて排水される場合、当該隙間δの大きさが1mm程度と小さいため、まず、この隙間δに毛細管現象によって、張り出し部23の上面23Aに溜まった水が浸入する。ここに浸入した水は、その出口に形成された案内部35Bの水平部35Cに沿って流出する。ここに流出した水は、その自重によって落下し、これが一旦落下すると、その勢いで隙間δに浸入する水の量が増し、これによって効率よく排水される。
【0021】
図7及び図8は、それぞれ別の実施形態を示す。
【0022】
図7において、張り出し部23の立ち上がり部31には、排水用開口33が形成され、この開口33には、排水ピース135が取り付けられる。
【0023】
この排水ピース135は、張り出し部23の上面23Aとの間に所定の隙間δを形成して延びる延出部135Aと、当該隙間δの出口に対向して配置され、この隙間δから排出される水を下方に案内する案内部135Bとを備えて構成される。所定の隙間δは、上記のように約1mmが好適であり、1〜2mmが望ましい。また、案内部135Bの内面と、張り出し部23の端面間の距離は、上記所定の隙間δよりも大きい、例えば2〜8mmが望ましい。
【0024】
この排水ピース135が、この開口33に取り付けられた場合、延出部135Aよりも上に開口33の一部が開口33Aする。この実施形態の排水メカニズムは、上記実施形態のそれと同じである。
【0025】
図8では、張り出し部23の立ち上がり部31に、大きさの異なる二種類の開口133A,133Bが、夫々複数個設けられる。そして、一方の開口133Aに、排水ピース135が取り付けられ、他方の開口133Bは、排水ピース135が取り付けられず、開口したままである。ここで、排水ピース135の構成は、図7のものとほぼ同じである。
【0026】
この実施形態では、張り出し部23の上面23Aに溜まった水は、その量が多い間、他方の開口133Bと、一方の開口133Aに排水ピース135で形成された隙間δとを通じて、洗い場17側に排水され、上面23Aに溜まった水の量が少なくなると、隙間δだけを通じて排水される。
【0027】
この隙間δを通じて排水される場合、当該隙間δの大きさが1mm程度と小さいため、まず、この隙間δに毛細管現象によって、張り出し部23の上面23Aに溜まった水が浸入する。ここに浸入した水は、その出口に形成された案内部135Bに沿って流出する。ここに流出した水は、その自重によって落下し、これが一旦落下すると、その勢いで隙間δに浸入する水の量が増し、これによって効率よく排水される。
【0028】
上記隙間δの大きさは1mm程度と小さいため、その隙間δに塵埃等が詰まる恐れがある。各実施形態では、排水ピースが、それぞれの開口に取り外し自在に設けられるため、この排水ピースを取り外すことにより、そこに詰まった塵埃等を簡単に除去できる。ただし、この排水ピースは、必ずしも取り外し自在でなくてもよい。上記隙間δが確保されれば、例えば、上記開口に延出部と、案内部とを一体に形成してもよい。
【0029】
図9は、さらに別の実施形態を示す。
【0030】
上記各実施形態では、排水ピース35,135が、それぞれ案内部35B,135Bを備えていたが、これは必須のものではなく、図9に示すように、排水ピース135が、延出部135Aのみで構成されて、案内部135Bが省略されたものであってもよい。
【0031】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものでないことは明らかである。上記実施形態では、浴室片引き戸1について説明したが、これに限定されるものではなく、引き戸、ドア、折れ戸等にも適用可能なことは云うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
本発明では、下枠の上面に溜まった水を効率よく排水できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同じく障子部の縦断面図である。
【図3】下枠を拡大して示す斜視図である。
【図4】下枠の縦断面図である。
【図5】排水ピースの取り付け状態を示す正面図である。
【図6】排水ピースの取り付け状態を示す平面図である。
【図7】別の実施形態を示す斜視図である。
【図8】別の実施形態を示す斜視図である。
【図9】別の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 浴室片引き戸
2 出入り口
5 枠体
13 下枠
23 張り出し部
25 下枠カバー
31 立ち上がり部
33 開口
35,135 排水ピース
35A,135A 延出部
35B,135B 案内部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば浴室、シャワールーム等の出入り口に設けられ、枠体の下枠に排水用の開口を備えた開口部装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、浴室、シャワールーム等の出入り口に設けられ、障子又はドアを開閉自在に有した枠体を備え、この枠体の下枠の立ち上がり部に排水用の開口を備えた、例えば、浴室片引き戸等の開口部装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のものでは、浴室内の水が、障子又はドアにあたって下方に流れて、枠体の下枠の上面に溜まる。この上面に溜まった水を、浴室側に排水するために、下枠が浴室側に傾いて形成されており、下枠の浴室側の立ち上がり部には上記のように排水用の開口が設けられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−287069号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、浴室、シャワールーム等の出入り口では、その状況によって、下枠を浴室側に傾ける角度をあまり大きくとることができず、しかも排水用の開口を大きくとれない場合、下枠に溜まった水の量が少なくなると、水の流出する勢いが失われ、当該開口が表面張力によって塞がれて、下枠に溜まった水を浴室側に効率よく排水できなくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、下枠の上面に溜まった水を効率よく排水することができる開口部装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、洗い場と脱衣室との間に位置する開口部に枠体を設け、この枠体内に障子又は扉を設けることにより出入り口を形成してなる開口部装置であって、前記枠体の下枠の洗い場側には洗い場床面よりも上方に立ち上がる立ち上がり部を設け、この立ち上がり部には、洗い場側に開口する排水口を設け、この排水口には、前記下枠の上面との間に所定の隙間を形成して延びる延出部を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記排水口には、この排水口から排出される水を下方に案内する案内部を設けたことを特徴とする。
【0008】
これらの発明では、排水用の開口に、下枠の上面との間に所定の隙間を形成して延びる延出部を備えたため、この隙間が上面に溜まった水を毛細管現象によって吸い出すことにより、勢いのよい排水が行われる。所定の隙間から排出される水を下方に案内する案内部を備えた場合、この案内部に沿って吸い出された水が、その自重によって落下し、この水の落下の勢いで隙間からの排水の勢いを更に増すことができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のものにおいて、前記延出部と前記案内部とを一体形成した排水ピースを備え、この排水ピースを前記排水口に着脱自在に保持したことを特徴とする。
【0010】
この発明では、この排水ピースを取り外すことにより、そこに詰まった塵埃等を簡単に除去することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に従って説明する。
【0012】
図1は、浴室片引き戸の開口部装置を示す。この浴室片引き戸1は、浴室の洗い場出入り口2に設けられ、障子3(図2参照)をスライド自在に有したアルミニウム押し出し型材製の枠体5を備えて構成される。この枠体5は障子部5Aと戸袋部5Bとを備える。この枠体5は左右一対の縦枠7,8と、方立9と、上枠11と、下枠13とを備え、これらを四方枠組みして構成される。
【0013】
上記戸袋部5Bには、樹脂製又は木質製の戸袋パネル(不図示)が張られている。図1中で、手前側が洗い場17、奧側が脱衣室19である。
【0014】
図2は、障子部5Aの縦断面図である。上枠11の天面のレール11Aと、下枠13の上面のレール13Aとの間に、上記障子がスライド自在に配置されている。21は戸車である。
【0015】
上記下枠13は、縦枠7と方立9間において、それ以外の部分よりも洗い場17側に張り出す張り出し部23を一体的に有し、この張り出し部23の上面には、アルミニウム製の下枠カバー25が取り付けられている。この下枠カバー25の両端部には、図3に示すように、一対のゴム製のシール部材27が固定され、この下枠カバー25が張り出し部23の上面に取り付けられる場合、このシール部材27の突片27Aが、縦枠7又は方立9の各対向面に接触し、下枠カバー25と、縦枠7又は方立9間のシール性が増される。
【0016】
上記構成では、図4に示すように、張り出し部23の洗い場側側縁に、洗い場床面よりも上方に立ち上がり、一対の縦枠7,8間一杯に亘って延びる立ち上がり部31(図2参照)が形成され、この立ち上がり部31には、適当な間隔をあけて、図5に示すように、複数の開口(排水口)33が形成されている。この開口33の底辺33Aは、張り出し部23の上面23Aと面一に形成されている。この開口33には、図4〜図6に示すように、排水ピース35が取り付けられる(図5参照)。この排水ピース35は、この開口33に当該排水ピース35が取り付けられた場合、張り出し部23の上面23Aとの間に所定の隙間δを形成して延びる延出部35Aと、この延出部35Aに一体につながり、当該隙間δの出口に対向して配置され、この隙間δから排出される水を下方に案内する案内部35Bとを備えて構成される。図6において、36は排水ピース35を開口33に取り付けるための爪部材である。所定の隙間δは、実証試験によると、約1mmが好適であり、1〜2mmが望ましい。また、案内部35Bの内面と、張り出し部23の端面間の距離Lは、実証試験によると、上記所定の隙間δよりも大きい、例えば2〜8mmが望ましい。
【0017】
上記排水ピース35が、この開口33に取り付けられた場合、延出部35Aよりも上に開口33の一部が開口33Aする。
【0018】
つぎに、開口33からの排水動作を説明する。
【0019】
上記構成では、洗い場17内で水を使用した場合、この水が、障子3にあたって下方に流れ、張り出し部23の上面23Aに溜まる(図4参照)。この上面23Aに溜まった水は、その量が多い間、延出部35Aよりも上の大きな開口33Aと、上述した所定の隙間δとを通じて、洗い場17側に排水され、上面23Aに溜まった水の量が少なくなると、隙間δだけを通じて排水される。
【0020】
この隙間δを通じて排水される場合、当該隙間δの大きさが1mm程度と小さいため、まず、この隙間δに毛細管現象によって、張り出し部23の上面23Aに溜まった水が浸入する。ここに浸入した水は、その出口に形成された案内部35Bの水平部35Cに沿って流出する。ここに流出した水は、その自重によって落下し、これが一旦落下すると、その勢いで隙間δに浸入する水の量が増し、これによって効率よく排水される。
【0021】
図7及び図8は、それぞれ別の実施形態を示す。
【0022】
図7において、張り出し部23の立ち上がり部31には、排水用開口33が形成され、この開口33には、排水ピース135が取り付けられる。
【0023】
この排水ピース135は、張り出し部23の上面23Aとの間に所定の隙間δを形成して延びる延出部135Aと、当該隙間δの出口に対向して配置され、この隙間δから排出される水を下方に案内する案内部135Bとを備えて構成される。所定の隙間δは、上記のように約1mmが好適であり、1〜2mmが望ましい。また、案内部135Bの内面と、張り出し部23の端面間の距離は、上記所定の隙間δよりも大きい、例えば2〜8mmが望ましい。
【0024】
この排水ピース135が、この開口33に取り付けられた場合、延出部135Aよりも上に開口33の一部が開口33Aする。この実施形態の排水メカニズムは、上記実施形態のそれと同じである。
【0025】
図8では、張り出し部23の立ち上がり部31に、大きさの異なる二種類の開口133A,133Bが、夫々複数個設けられる。そして、一方の開口133Aに、排水ピース135が取り付けられ、他方の開口133Bは、排水ピース135が取り付けられず、開口したままである。ここで、排水ピース135の構成は、図7のものとほぼ同じである。
【0026】
この実施形態では、張り出し部23の上面23Aに溜まった水は、その量が多い間、他方の開口133Bと、一方の開口133Aに排水ピース135で形成された隙間δとを通じて、洗い場17側に排水され、上面23Aに溜まった水の量が少なくなると、隙間δだけを通じて排水される。
【0027】
この隙間δを通じて排水される場合、当該隙間δの大きさが1mm程度と小さいため、まず、この隙間δに毛細管現象によって、張り出し部23の上面23Aに溜まった水が浸入する。ここに浸入した水は、その出口に形成された案内部135Bに沿って流出する。ここに流出した水は、その自重によって落下し、これが一旦落下すると、その勢いで隙間δに浸入する水の量が増し、これによって効率よく排水される。
【0028】
上記隙間δの大きさは1mm程度と小さいため、その隙間δに塵埃等が詰まる恐れがある。各実施形態では、排水ピースが、それぞれの開口に取り外し自在に設けられるため、この排水ピースを取り外すことにより、そこに詰まった塵埃等を簡単に除去できる。ただし、この排水ピースは、必ずしも取り外し自在でなくてもよい。上記隙間δが確保されれば、例えば、上記開口に延出部と、案内部とを一体に形成してもよい。
【0029】
図9は、さらに別の実施形態を示す。
【0030】
上記各実施形態では、排水ピース35,135が、それぞれ案内部35B,135Bを備えていたが、これは必須のものではなく、図9に示すように、排水ピース135が、延出部135Aのみで構成されて、案内部135Bが省略されたものであってもよい。
【0031】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものでないことは明らかである。上記実施形態では、浴室片引き戸1について説明したが、これに限定されるものではなく、引き戸、ドア、折れ戸等にも適用可能なことは云うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
本発明では、下枠の上面に溜まった水を効率よく排水できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同じく障子部の縦断面図である。
【図3】下枠を拡大して示す斜視図である。
【図4】下枠の縦断面図である。
【図5】排水ピースの取り付け状態を示す正面図である。
【図6】排水ピースの取り付け状態を示す平面図である。
【図7】別の実施形態を示す斜視図である。
【図8】別の実施形態を示す斜視図である。
【図9】別の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 浴室片引き戸
2 出入り口
5 枠体
13 下枠
23 張り出し部
25 下枠カバー
31 立ち上がり部
33 開口
35,135 排水ピース
35A,135A 延出部
35B,135B 案内部
Claims (3)
- 洗い場と脱衣室との間に位置する開口部に枠体を設け、この枠体内に障子又は扉を設けることにより出入り口を形成してなる開口部装置であって、前記枠体の下枠の洗い場側には洗い場床面よりも上方に立ち上がる立ち上がり部を設け、この立ち上がり部には、洗い場側に開口する排水口を設け、この排水口には、前記下枠の上面との間に所定の隙間を形成して延びる延出部を備えたことを特徴とする開口部装置。
- 前記排水口には、この排水口から排出される水を下方に案内する案内部を設けたことを特徴とする請求項1記載の開口部装置。
- 前記延出部と前記案内部とを一体形成した排水ピースを備え、この排水ピースを前記排水口に着脱自在に保持したことを特徴とする請求項2記載の開口部装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002354563A JP2004183414A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 開口部装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002354563A JP2004183414A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 開口部装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004183414A true JP2004183414A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32755512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002354563A Pending JP2004183414A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 開口部装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004183414A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008088806A (ja) * | 2003-12-19 | 2008-04-17 | Ykk Ap株式会社 | 浴室出入口用建具 |
JP2018101719A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | 株式会社ディスコ | 排水機構 |
JP2021055269A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 積水ホームテクノ株式会社 | 浴室の出入口構造 |
-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002354563A patent/JP2004183414A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008088806A (ja) * | 2003-12-19 | 2008-04-17 | Ykk Ap株式会社 | 浴室出入口用建具 |
JP2018101719A (ja) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | 株式会社ディスコ | 排水機構 |
JP2021055269A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 積水ホームテクノ株式会社 | 浴室の出入口構造 |
JP7276848B2 (ja) | 2019-09-27 | 2023-05-18 | 積水ホームテクノ株式会社 | 浴室の出入口構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20050725 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071030 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080311 |