JP2000328799A - 浴室の排水構造 - Google Patents

浴室の排水構造

Info

Publication number
JP2000328799A
JP2000328799A JP11137755A JP13775599A JP2000328799A JP 2000328799 A JP2000328799 A JP 2000328799A JP 11137755 A JP11137755 A JP 11137755A JP 13775599 A JP13775599 A JP 13775599A JP 2000328799 A JP2000328799 A JP 2000328799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drainage
bathroom
drain
groove
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11137755A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Nakagawa
弘悦 中川
Satoshi Nakagawa
智 中川
Masami Takemura
正巳 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP11137755A priority Critical patent/JP2000328799A/ja
Publication of JP2000328799A publication Critical patent/JP2000328799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室の出入口に設けた排水溝の清掃性を向上
させることができる浴室の排水構造を提供することを目
的とする。 【解決手段】 浴室Aの床排水を、浴室Aの出入口を構
成する建具1の下枠12に取り込むと共に、下枠12に
形成した排水孔47から排水溝32に導くようにした浴
室の排水構造において、排水孔47からの排水を直接受
け濾過して排水溝32内に導くフィルタ槽34と、フィ
ルタ槽34が垂設されると共に排水32溝を着脱自在に
閉蓋する蓋体33と、を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の出入口を構
成する建具廻りに、浴室の床排水を受ける排水溝を設け
た浴室の排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の浴室の排水構造として、
例えば特開平9−96175号公報に記載のものが知ら
れている。この排水構造では、建具の下枠に排水溝が組
み込まれており、排水溝には、簀の子状の蓋体が着脱自
在に装着されている。建具に向かって流れる浴室の床排
水は、蓋体の排水スリットから排水溝に流下し、排水溝
から排水管に導かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の排
水溝には、床排水に混じって毛髪などゴミが流入する。
ゴミは、排水溝から排水管への排水の流れを阻害するば
かりでなく、蓄積し腐敗して臭気の原因ともなる。そこ
で、居住者において、定期的に排水溝を清掃する必要が
ある。しかし、従来の排水構造では、排水溝がこれに接
続した排水管との関係で固定的に設けられ、且つ一定の
深さを有しているため、排水溝内を清掃する場合には、
人がかがみ込んで作業を行う必要があり、作業が煩雑に
なる問題がある。特に、排水溝が複雑な形状であったり
開口部が狭い場合には、清掃が行い難く、また建具本体
が清掃の邪魔になることもある。しかも、身障者や高齢
者を対象とするバリアフリー設計の浴室にあって、居住
者に煩雑な清掃作業を強いることは、その設計思想に反
することになる。
【0004】本発明は、浴室の出入口に設けた排水溝の
清掃性を向上させることができる浴室の排水構造を提供
することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の浴室の排水構造
は、浴室の床排水を、浴室の出入口を構成する建具の下
枠に取り込むと共に、下枠に形成した排水孔から排水溝
に導くようにした浴室の排水構造において、排水孔から
の排水を直接受け濾過して排水溝内に導くフィルタ槽
と、フィルタ槽が垂設されると共に排水溝を着脱自在に
閉蓋する蓋体と、を備えたことを特徴とする。
【0006】この構成によれば、下枠に形成した排水孔
から流下した浴室の床排水は、いったんフィルタ槽に受
けられ、ここで濾過された後、排水溝に導かれる。この
ため、床排水に混入したゴミは、全てフィルタ槽に集積
することになる。一方、フィルタ槽は、排水溝を着脱自
在に閉蓋する蓋体に垂設されているため、排水溝から蓋
体を取り外すことでフィルタ槽も同時に取り出すことが
でき、ゴミが集積されたフィルタ槽を簡単に取り出して
清掃することができる。
【0007】この場合、蓋体には、フィルタ槽に連なる
水抜き孔が形成されていることが、好ましい。
【0008】この構成によれば、蓋体からも床排水の流
入を許容することができ、床排水を円滑に排水すること
ができる。
【0009】これらの場合、蓋体は、建具の建具本体に
対し浴室側に寄った位置に配設され、且つ閉塞した建具
本体を逃げた状態で、浴室側から排水溝に着脱自在に装
着されていることが、好ましい。
【0010】この構成によれば、排水溝から蓋体および
フィルタ槽を取り外すときに、建具本体を外す必要がな
く、この点でもフィルタ槽の清掃、ひいては排水溝の清
掃を簡単に行うことができる。
【0011】これらの場合、フィルタ槽は、樋状の槽本
体と、槽本体の下部に設けたフィルタとを有すること
が、好ましい。
【0012】この構成によれば、多量の床排水が発生し
た場合、床排水はフィルタ槽の槽本体にいったん貯留し
てから排水溝に流下し、さらに排水溝にいったん貯留し
てから排水管に流れ込む。このため、床排水を時間をか
けて排水管に流すことができ、多量の排水が排水管に集
中するのを防止し、排水の流れを円滑にすることができ
る。また、排水管側から排水が逆流しても、上記と逆の
流れにより、排水が浴室に溢れ出るのを防止することが
できる。
【0013】本発明の他の浴室の排水構造は、浴室の床
排水を、浴室の出入口を構成する建具の下枠の下側に配
設した排水溝に導くようにした浴室の排水構造におい
て、排水溝には、排水溝を閉蓋する蓋体と、排水溝を上
溝部と下溝部とに上下に仕切る隔板とが設けられ、隔板
には、上溝部で受けた床排水を濾過して下溝部に導くフ
ィルタ体が設けられ、蓋体は排水溝に着脱自在に装着さ
れ、且つフィルタ体は隔板に着脱自在に装着されている
ことを特徴とする。
【0014】この構成によれば、浴室の床排水は、排水
溝の上溝部に流下し、フィルタ体を通過し濾過された
後、排水溝の下溝部に導かれる。このため、床排水に混
入したゴミは、全てフィルタ体に集積する。一方、フィ
ルタ体は、排水溝に着脱自在に装着した蓋体を外すこと
で、上溝部の部分から簡単に取り外すことができ、ゴミ
が集積されたフィルタ体を簡単に清掃することができ
る。また、上記と同様に、多量の床排水が発生した場
合、排水は上溝部にいったん貯留してから下溝部に流下
するため、排水の流れを円滑にすることができ、かつ排
水の逆流を防止することができる。
【0015】この場合、蓋体は、建具の建具本体の近傍
において急傾斜で建具本体の下方に潜り込む傾斜板部を
有し、傾斜板部には、床排水を上溝部に流下させる水抜
き孔が形成されていることが、好ましい。
【0016】この構成によれば、蓋体の傾斜板部が、急
傾斜で建具本体の下方に潜り込んでいるため、傾斜板部
が建具本体側に向く。このため、傾斜板部に形成した水
抜き孔が目立つことがなく、グレーチング形式の水抜き
孔であっても、使用者が違和感を生ずることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係る浴室の排水構造について説明す
る。この浴室は、脱衣室との間に段差を無くしたバリア
フリー設計のユニットバスで構成されている。図1は浴
室の出入口を構成する折戸の姿図であり、同図に示すよ
うに、建具である折戸1は、枠体2に左扉体3aおよび
右扉体3bから成る扉体3を組み込んで構成され、左扉
体3aと右扉体3bとは、突き合わせた状態で折曲げ自
在に連結されている。この場合、浴室Aの床面4と、後
述する枠体2の下枠12と、脱衣室Bの床面5とはほぼ
面一に、すなわち段差が生じないように配設されている
(図2参照)。そして、折戸1は、左右の両扉体3a,
3bが浴室A側に折り込まれることにより開放し、折り
込んだ状態から左右の両扉体3a,3bが脱衣室B側に
展開されることにより閉塞する。
【0018】枠体2は、上枠11、下枠12および両縦
枠13,13を枠組みして構成されており、これら各構
成枠11,12,13はアルミニウムの形材などで形成
されている。各扉体3a,3bは、上框15、下框16
および両縦框17,7を框組みすると共に、これに樹脂
製のパネル体18を嵌め込んで構成されており、これら
各構成框15,16,17はアルミニウムの形材などで
形成されている。右扉体3aの上下中間位置には、脱衣
室B側に引手部20が形成され、浴室A側に引手を兼ね
るタオル掛け21が取り付けられている。また、各扉体
3a,3bの下框16には、室内外を連通する換気ガラ
リ22が形成されている。
【0019】次に、図2を参照して、枠体2の下枠12
廻りの構造について説明する。浴室の床を構成する防水
パン6には、下枠12廻りを下側から覆うようにパン溝
部6aが形成されている。このパン溝部6aには下枠1
2が着座しており、下枠12は、本来の下枠の機能を有
する脱衣室B側の下枠本体31と、浴室A側の排水溝3
2とで一体に形成されている。排水溝32の上部には蓋
体33が着脱自在に取り付けられ、また蓋体33の下面
にはこれと一体に形成したフィルタ槽34が垂設されて
いる。さらに、排水溝32には、パン溝部6aを貫通し
て排水管35が接続されている。なお、排水管35は、
図示しいないが浴室の主排水管(排水トラップ)に接続
されている。
【0020】下枠本体31は、上下方向に延びるガイド
レール41と、ガイドレール41の基部に傾斜して延在
する傾斜片42と、傾斜片42の脱衣室B側から上方に
連なるシール取付部43と、シール取付部43の上端か
ら脱衣室Bの床面5まで水平に延びる脱衣室見切り片4
4とで、一体に形成されている。シール取付部43に
は、先端部が扉体3の脱衣室B側の下端部に密接する上
向きのシール部材45が取り付けられている。また、ガ
イドレール41の上下中間位置には、浴室A側に水平に
突出する支持片46が一体に形成され、この支持片46
には蓋体33の脱衣室B側の端部が支持されている。支
持片46と傾斜片42との間には、見付け方向に複数の
排水孔47が形成され、また傾斜片42の先端は、排水
溝32の内部に向かって延びている。
【0021】ガイドレール41を越えて下枠本体31に
流入した浴室Aの床排水は、シール部材45で止水さ
れ、傾斜片42上に沿って流れ、排水孔47を通過して
フィルタ槽34に導かれる。なお、図示では省略した
が、扉体3の下端にも、ガイドレール41に密接するシ
ール部材を設けることが、好ましい。
【0022】排水溝32は、断面略「U」字状に形成さ
れた排水溝本体51と、排水溝本体51の上端から浴室
(防水パン6)Aの床面4まで水平に延びる浴室見切り
片52と、浴室見切り片52の基部に形成した蓋係止片
53とで、一体に形成されている。蓋係止片53は、排
水溝32の内部に向かって「L」字状に延びており、蓋
係止片53には、蓋体33の浴室A側の端部が係止され
た状態で支持されている。排水溝本体51の脱衣室B側
の端は、排水溝32と下枠本体31とを一体化すべく、
傾斜片42の下面に連なっている。そして、排水溝本体
51の下部には上記の排水管35が接続されている。な
お、図示しないが、浴室見切り片52と防水パン6との
間は、適宜シール部材等でシールされていることが、好
ましい。
【0023】蓋体33は、上記の蓋係止片53に嵌合す
る係止突起61を有し上面が浴室見切り片52と面一に
配設された係止板部62と、係止板部62から段部を経
て上記の支持片46の位置まで水平に延びる蓋本体63
とで、一体に形成されている。蓋本体63には、フィル
タ槽34に面して、見付け方向に多数の水抜き孔64が
形成されている。すなわち、蓋体33にはグレーチング
様に、フィルタ槽34に連通する多数の水抜き孔64が
形成されている。
【0024】浴室Aの床排水は、この蓋体33の表面を
流れ、水抜き孔64を通過してフィルタ槽34に導かれ
る。また、蓋体33は、脱衣室B側の端部を上記の支持
片46に載置されると共に、浴室A側の端部を上記の蓋
係止片53に係止されることで、排水溝32に着脱自在
に装着されている。したがって、蓋体33は、蓋係止片
53から係止板部62を引き抜き、全体を斜め上方に引
き上げることにより、これに設けたフィルタ槽34と共
に排水溝32から取り外し得るようになっている。
【0025】フィルタ槽34は、蓋本体63に一体に垂
設した槽本体66と、槽本体66の下部に設けたフィル
タ67とで構成されている。槽本体66は、排水溝32
に収容されているが、排水溝32と同様に扉体3の幅寸
法とほぼ同じ長さを有している。槽本体66は、断面略
「U」字状に形成され、底部にはフィルタ67が臨むフ
ィルタ開口68が形成されている。槽本体66の脱衣室
B側の上下中間位置には、上記の傾斜片42の下側まで
斜めに延びる排水導入片69が一体に形成されている。
また、排水導入片69の基部の上側には、排水導入孔7
0が形成されている。下枠本体31から流下する床排水
は、傾斜片42から排水導入片69に流れ、排水導入孔
70から槽本体66に流入する。なお、フィルタ槽34
は、蓋体33に一体に形成されている必要はなく、蓋体
33の下面に着脱自在に取り付けられていてもよい。
【0026】フィルタ67は、枠体に金属製や樹脂製の
メッシュを張設したものであり、フィルタ開口68を介
して、槽本体66に装着できるようになっている。すな
わち、槽本体66から取り出して清掃或いは交換可能に
構成されている。なお、フィルタ開口68は、槽本体6
6の長手方向に延びるスリット状のものであってもよい
し、複数の開口部で構成したものであってもよい。もち
ろん、フィルタ67はフィルタ開口68の形状に合わせ
て形成される。また、フィルタ開口68は、多量の排水
が流入した場合に、これが一時に排水溝32に流入しな
いように、排水量を調整できる開口面積であることが、
望ましい。
【0027】このような構成では、浴室Aの床排水の多
くは蓋体33の水抜き孔64を介してフィルタ槽34に
流入し、ガイドレール41を越えた床排水は排水孔47
および排水導入孔70を介してフィルタ槽34に流入す
る。すなわち、全ての床排水はフィルタ槽34に流入
し、フィルタ槽34でゴミなどを濾過された後、排水溝
32に流入する。したがって、床排水に混入する毛髪な
どのゴミは、フィルタ槽34のフィルタ67に集積す
る。一方、フィルタ槽34は、蓋体33と共に排水溝3
2から簡単に取り外すことができるため、居住者は、蓋
体33と共にフィルタ槽34を排水溝32から取り出し
て、これを清掃することができる。このため、居住者に
腰をかがめての清掃作業を強いることがなく、排水溝3
2の清掃性を向上させることができる。
【0028】また、フィルタ槽34は、フィルタ67を
有するのみならず、これ自体が貯留槽としても機能す
る。このため、多量の床排水が流入しても、排水はいっ
たんフィルタ槽34に溜まってから排水溝32に流入す
る。同様に、排水溝32においても、排水はいったん排
水溝32に溜まってから排水管35に流入する。したが
って、多量の床排水を時間をかけて流すことができ、排
水管35の下流側が満水状態でも、床排水をこれと時間
差をもって円滑に流下させることができる。
【0029】次に、図3および図4を参照して、第2実
施形態について説明する。この実施形態では、幅狭に形
成した排水溝32が、浴室A側では防水パン6のリブ部
6bに、脱衣室B側では大引き7の上部にそれぞれ支持
されている。そして、下枠12は、排水溝32の脱衣室
B側に着座し、また蓋体33は、防水パン6と下枠12
との間に掛け渡されている。さらに、フィルタ槽34
は、排水溝32にほぼ内接するように設けられ、蓋体3
3の下面に一体に垂設されている。ただし、この場合に
は、床排水は下枠12の部分からのみフィルタ槽34に
流入する。
【0030】下枠12は、上面がフィルタ槽34に向か
って傾斜した下枠本体71と、下枠本体71のフィルタ
槽34側に形成した水切り取付部72と、下枠本体71
の中間位置から上方に延びるガイドレール73と、下枠
本体71から立ち上がり屈曲してガイドレール73まで
水平に延びる蓋体支持部74と、下枠本体71の脱衣室
B側から上方に連なるシール取付部75と、シール取付
片75の上端から脱衣室Bの床面5のまで水平に延びる
脱衣室見切り片76とで、一体に形成されている。下枠
12は、脱衣室見切り片76で脱衣室Bの床面5に支持
され、且つ下枠本体71で排水溝32に着座している。
【0031】シール取付部75には、先端部が扉体3に
密接するシール部材77が取り付けられ、水切り取付部
72には、先端部がフィルタ槽34内に臨むと共に柔軟
性を有する水切り部材78が取り付けられている。ま
た、ガイドレール73の基部および蓋体支持部74の基
部には、それぞれ複数の第1排水孔79および複数の第
2排水孔80が形成されている。ガイドレール73を越
えて下枠12に流入した床排水は、シール部材77で止
水されて下枠本体71上を流れ、第1および第2排水孔
79,80を通過し、水切り部材78からフィルタ槽3
4に導かれる。
【0032】排水溝32は、浴室A側を防水パン6の端
部下面に突き当てた変形「U」字状断面を有する排水溝
本体82と、排水溝本体82の上下中間位置から浴室A
側に「L」字状に延びるパン固定部83と、排水溝本体
82の脱衣室B側の上端から脱衣室B側に水平に延びる
下枠着座片84と、下枠着座片84から屈曲して脱衣室
B側に延びる大引き固定部85とで、一体に形成されて
いる。そして、下枠着座片84と蓋体33との間には下
枠12の浴室A側が臨む、下枠開口86が構成されてい
る。また、排水溝本体82の下部には排水管35が接続
されている。
【0033】蓋体33は、浴室A側の端部を防水パン6
に、且つ脱衣室B側の端部を上記の蓋体支持部74に、
それぞれ載置するようにして支持され、全体として水平
に延在している。一方、フィルタ槽34は、蓋体33に
一体に垂設した槽本体88と、槽本体88の下部に設け
たフィルタ89とで構成されている。槽本体88は、排
水溝32の内面とほぼ相補的形状に形成されており、上
記の下枠開口86に面する部分には点検開口90が形成
されている。また、フィルタ89には、下端部に短管9
1が接続されており、この短管91は排水溝32を貫通
して排水管35まで延びている。すなわち、この実施形
態では、主たる排水はフィルタ槽34から排水管35に
直接流入する。したがって、排水溝32は通常、ドレン
パン的な機能を奏することになる。
【0034】この場合も、蓋体33は排水溝32に対し
着脱自在となっており、フィルタ槽34は、蓋体33と
共に排水溝32から簡単に取り外すことができる。この
ため、居住者は、蓋体33と共にフィルタ槽34を排水
溝32から取り出して、これを清掃することができる。
このため、居住者に腰をかがめての清掃作業を強いるこ
とがなく、排水溝34の清掃性を向上させることができ
る。
【0035】次に、図5を参照して、第3実施形態につ
いて説明する。この実施形態では、第1実施形態と同様
に、下枠12が、本来の下枠の機能を有する脱衣室側の
下枠本体31と、浴室A側の排水溝32とで一体に形成
されている。排水溝32は、その上下のほぼ中間位置に
一体に形成した隔板36により、上溝部32aと下溝部
32bとに仕切られている。隔板36には、茶漉し様の
フィルタ体37が上側から着脱自在に装着されている。
そして、排水溝32には、上部に蓋体33が着脱自在に
装着され、且つ下部に排水管35が接続されている。
【0036】下枠本体31は、「L」字状に上方に延び
るガイドレール部101と、ガイドレール部101の基
部から上方に延びるシール取付部102と、シール取付
部102の上端から脱衣室Bの床面5のまで水平に延び
る脱衣室見切り片103とで、一体に形成されている。
シール取付部102には、先端部が扉体3に密接する上
向きのシール部材104が取り付けられている。また、
ガイドレール部101の基部には、複数の排水孔105
が形成されており、ガイドレール部101を越えて下枠
本体31に流入した浴室Aの床排水は、この排水孔10
5を通過して排水溝32の上溝部32aに導かれる。
【0037】排水溝32は、浴室A側の上部が防水パン
6のリブ部6bに固定されると共に、脱衣室B側の下部
が大引き7に固定されている。また、排水溝32の脱衣
室B側の上部は、下枠本体31の下部に一体に連なって
いる。隔板36は、中央が窪んだ形状を有し、その中央
にはフィルタ体37を装着するための装着開口107が
形成され、また下枠本体31との接続部分には、蓋体3
3の脱衣室B側の端部を支持する蓋受け部108が形成
されている。蓋受け部108は円弧状内面を有し、これ
に蓋体33の端部が挿入され且つわずかに回転させるこ
とで、蓋体33が抜止め状態で取り付けられるようにな
っている(詳細は後述する)。
【0038】蓋体33は、一端が防水パン6の上面に載
置され脱衣室B側に水平に延びる蓋本体110と、蓋本
体110から下方に突出した係止部111と、蓋本体1
10の脱衣室B側の端から急傾斜で扉体3の下方に潜り
込む傾斜板部112と、傾斜板部112から脱衣室B側
に延び蓋受け部108に係合する係合部113とで、一
体に形成されている。また、係止部111に対応して防
水パン6のリブ部6bには、排水溝32の上部と共締め
状態で、係止ばね114が取り付けられている。係止部
111は、リブ部6bと係止ばね114の上部との間に
着脱自在に挟持されている。一方、係合部113の先端
部は円弧状に形成され、その外周面は上記の蓋受け部1
08の円弧状内面と相補的形状に形成されている。
【0039】蓋体33を排水溝32に装着する場合に
は、蓋本体110に形成した左右に摘み部115を持っ
て蓋体33を斜めに保持し、先ず蓋体33の係合部11
3を排水溝32の蓋受け部108に差し込み、蓋受け部
108を中心に蓋体33を下方に回転させ、係止部11
1を係止ばね114とリブ部6bとの間に押し込むよう
にする。これにより、係合部113が蓋受け部108か
ら抜け落ちることがなく、蓋体33は安定に設置され且
つ排水溝32を完全に閉蓋する。また、蓋体33を排水
溝32から外す場合には、逆の手順となる。
【0040】一方、傾斜板部112には、スリット状の
水抜き孔116が見込み方向に多数形成されている。す
なわち、傾斜板部112はグレーチング様の形態を有
し、浴室Aからの床排水は主にこの水抜き孔116から
上溝部32aに流下する。このように、浴室Aの床排水
の多くは蓋体33の水抜き孔116を介して上溝部32
aに流入し、且つガイドレール部101を越えた床排水
は排水孔105を介して上溝部32aに流入する。
【0041】すなわち、全ての床排水は上溝部32aに
流入し、フィルタ体37で濾過された後、下溝部32b
に流入する。したがって、床排水に混入する毛髪などの
ゴミは、フィルタ体37に集積する。一方、蓋体33は
排水溝32から簡単に取り外すことができ、且つフィル
タ体37は隔板36から簡単に取り外すことができる。
このため、居住者は、蓋体33およびフィルタ体37の
順でこれらを排水溝32から取り出して、これを清掃す
ることができる。このため、居住者に腰をかがめての清
掃作業を強いることがなく、排水溝32の清掃性を向上
させることができる。
【0042】また、蓋体33の傾斜板部112が、急傾
斜で扉体3の下方に潜り込んでいるため、これに形成し
た水抜き孔116が目立つことがなく、グレーチング形
式の水抜き孔116であっても、使用者が違和感を与え
ることがない。
【0043】なお、本発明は、建具として浴室ドアや引
戸にも適用可能である。また、排水溝と下枠とが一体で
あるか否かを問うものではない。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の浴室の排水構造に
よれば、浴室の床排水が流れ込むフィルタ槽を、排水溝
の蓋体と共に排水溝から簡単に取り外すことができるの
で、排水溝に溜まるゴミをフィルタ槽を介して取り出す
ことができ、排水溝の清掃性を向上させることができ
る。すなわち、排水溝の清掃に際し、使用者に無理な姿
勢を強いることがない。
【0045】また、本発明の他の浴室の排水構造によれ
ば、浴室の床排水が流れ込むフィルタ体を、排水溝の蓋
体を排水溝から外すことで、簡単に取り出すことができ
るので、排水溝の清掃性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る浴室の排水構造を適用
した折戸の姿図である。
【図2】第1実施形態に係る浴室の排水構造を表した拡
大縦断面図である。
【図3】第2実施形態に係る浴室の排水構造を表した拡
大縦断面図である。
【図4】第2実施形態のフィルタ槽の斜視図である。
【図5】第2実施形態に係る浴室の排水構造を表した拡
大縦断面図である。
【符号の説明】
1 折戸、2 枠体、3 扉体、12 下枠、31 下
枠本体、32 排水溝、32a 上溝部、32b 下溝
部、33 蓋体、34 フィルタ槽、35 排水管、3
6 隔板、37 フィルタ体、47 排水孔、64 水
抜き孔、66 槽本体、67 フィルタ、79 第1排
水孔、80 第2排水孔、88 槽本体、89 フィル
タ、105 排水孔、112 傾斜板部、116 水抜
き孔、A浴室、B 脱衣室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の床排水を、浴室の出入口を構成す
    る建具の下枠に取り込むと共に、当該下枠に形成した排
    水孔から排水溝に導くようにした浴室の排水構造におい
    て、 前記排水孔からの排水を直接受け濾過して前記排水溝内
    に導くフィルタ槽と、 前記フィルタ槽が垂設されると共に前記排水溝を着脱自
    在に閉蓋する蓋体と、を備えたことを特徴とする浴室の
    排水構造。
  2. 【請求項2】 前記蓋体には、前記フィルタ槽に連なる
    水抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の浴室の排水構造。
  3. 【請求項3】 前記蓋体は、前記建具の建具本体に対し
    浴室側に寄った位置に配設され、且つ閉塞した前記建具
    本体を逃げた状態で、浴室側から前記排水溝に着脱自在
    に装着されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の浴室の排水構造。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ槽は、樋状の槽本体と、当
    該槽本体の下部に設けたフィルタとを有することを特徴
    とする請求項1、2または3に記載の浴室の排水構造。
  5. 【請求項5】 浴室の床排水を、浴室の出入口を構成す
    る建具の下枠の下側に配設した排水溝に導くようにした
    浴室の排水構造において、 前記排水溝には、当該排水溝を閉蓋する蓋体と、当該排
    水溝を上溝部と下溝部とに上下に仕切る隔板とが設けら
    れ、 前記隔板には、前記上溝部で受けた前記床排水を濾過し
    て前記下溝部に導くフィルタ体が設けられ、 前記蓋体は前記排水溝に着脱自在に装着され、且つ前記
    フィルタ体は前記隔板に着脱自在に装着されていること
    を特徴とする浴室の排水構造。
  6. 【請求項6】 前記蓋体は、前記建具の建具本体の近傍
    において急傾斜で当該建具本体の下方に潜り込む傾斜板
    部を有し、 前記傾斜板部には、前記床排水を前記上溝部に流下させ
    る水抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項5
    に記載の浴室の排水構造。
JP11137755A 1999-05-18 1999-05-18 浴室の排水構造 Pending JP2000328799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11137755A JP2000328799A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 浴室の排水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11137755A JP2000328799A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 浴室の排水構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000328799A true JP2000328799A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15206088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11137755A Pending JP2000328799A (ja) 1999-05-18 1999-05-18 浴室の排水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000328799A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004150039A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Matsushita Electric Works Ltd 浴室の出入口構造
WO2015063469A1 (en) * 2013-10-28 2015-05-07 Lateral Design Studios Limited A drainage unit
GB2535105A (en) * 2013-12-06 2016-08-10 Cable Television Laboratories Inc Unification sublayer for multi-connection communication

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004150039A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Matsushita Electric Works Ltd 浴室の出入口構造
WO2015063469A1 (en) * 2013-10-28 2015-05-07 Lateral Design Studios Limited A drainage unit
GB2535669A (en) * 2013-10-28 2016-08-24 Lateral Design Studios Ltd A drainage unit
GB2535105A (en) * 2013-12-06 2016-08-10 Cable Television Laboratories Inc Unification sublayer for multi-connection communication
GB2535105B (en) * 2013-12-06 2018-06-27 Cable Television Laboratories Inc Unification sublayer for multi-connection communication

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000328799A (ja) 浴室の排水構造
KR100895271B1 (ko) 연결소켓 겸용 배수트랩
JP3489021B2 (ja) 浴室の排水構造
JP3387904B2 (ja) 浴室の排水構造
JP3200410B2 (ja) 浴室の排水構造
JP3595181B2 (ja) 浴室の排水構造
KR100951028B1 (ko) 배수구용 악취 차단구
JP3391923B2 (ja) 浴室用引き戸の防水構造
JP3607504B2 (ja) 浴室戸の下枠構造
JP3525794B2 (ja) 浴室の排水構造
JPH11310945A (ja) 浴室の排水構造
JP2000220183A (ja) 浴室ユニットの出入り口構造
JP2000220185A (ja) 引戸および浴室
JP2000129741A (ja) 浴室ユニットの出入口構造
JP3546731B2 (ja) 浴室の出入り口の下レール部分の構造
JP3578977B2 (ja) 浴室の排水用樋部材
JP2733747B2 (ja) 引 戸
JP5704608B2 (ja) 浴室建具
JP2004183414A (ja) 開口部装置
JP3879628B2 (ja) 浴室の出入口構造
JP3503550B2 (ja) 浴室出入口の排水構造
JP3553491B2 (ja) 浴室出入り口用サッシの下枠における排水装置
JP3558885B2 (ja) 浴室の排水構造
JP3634280B2 (ja) 浴室建具のシール構造およびこれを備えた建具
JP3337949B2 (ja) 浴室戸の排水構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041019