JP3801579B2 - 開口部装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部装置に係り、特に下枠の上面がバリアフリーの略平坦面に形成されていると共に滑りにくくされている開口部装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
開口部装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、建築物の屋外開口部に設けられる上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内の前記下枠上に戸車を介して左右方向にスライド開閉可能に設けられた引違い障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、内外の障子の室内側下部に垂下片を設け、前記下枠の上面に前記垂下片を案内する案内溝を設けたバリアフリー構造の下枠フラットサッシ(下枠上面に突出したレールが無いのでノンレールサッシともいう)が知られている。
【0003】
前記サッシの場合、下枠の上面が略平端面に形成されているので、下枠の上面に裸足で乗っても痛くなく、また、つまずくことなく安全に歩行することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002-227537号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記サッシの場合、下枠の上面が雨水等で濡れていたりすると、滑り易くなり、足が下枠上面に乗った時に滑って転ぶ恐れがある。
【0006】
本発明は、前記事情を考慮してなされたもので、たとえ下枠の略平坦面の上面が雨水等で濡れていたとしても、その下枠の上面に足が乗った時に滑って転ぶのを防止することができる開口部装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1の発明は、上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に開閉可能に設けられた少なくとも内障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、障子の室外側下部に垂下片を設け、前記下枠の上面に前記垂下片を案内する案内溝を設けると共に内障子の室内側下縁部から落下する水を受ける水受溝を設け前記案内溝に前記垂下片との間を封止する横気密材を設け、前記水受溝を利用して滑り止め部材が設けられ、該滑り止め部材は水受溝の内面に嵌合する横断面略U字形状をしており、その両側部から下枠の上面を覆うべく滑り止め片が延出され、前記下枠上には案内溝と滑り止め部材の間に内障子の戸車が走行する部分が形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に引違いに開閉可能に設けられた内外の障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、障子の室外側下部と外障子の室内側下部とに垂下片を設け、前記下枠の上面に前記垂下片を案内する内外の案内溝を設けると共に内障子の室内側下縁部と外障子の室外側下縁部とから落下する水を受ける内外の水受溝を設け、前記案内溝に前記垂下片との間を封止する横気密材を設け、前記水受溝を利用して滑り止め部材が設けられ、該滑り止め部材は水受溝の内面に嵌合する横断面略U字形状をしており、その両側部から下枠の上面を覆うべく滑り止め片が延出され、前記下枠上には内側の案内溝と滑り止め部材の間に内障子の戸車が走行する部分が形成され、外側の案内溝と滑り止め部材の間に外障子の戸車が走行する部分が形成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態の開口部装置を概略的に示す室内側正面図、図2は図1の横断面図、図3は図1の縦断面図である。図4は気密構造を説明するための概略的斜視図、図5及び図6は召内框下部の気密構造を説明するための概略的斜視図である。図7は開口部装置の要部縦断面図、図8は同要部横断面図である。図9は排水弁の一例を示す図で、(a)は排水時の断面図、(b)は逆流防止時の断面図、図10は下枠の上面における分割状態を示す図で、(a)は障子が無い時の図、(b)は障子を右側に寄せた時の図である。図11は下枠の拡大横断面図である。
【0012】
図1〜図3,図7において、1は開口部装置である下枠フラットサッシ(ノンレールサッシ)で、このサッシ1は、建築物の屋外開口部に取付けられる上下枠(上枠と下枠)2a,2b及び左右の縦枠2c,2dからなる枠2と、該枠2内に左右方向にスライド開閉可能に取付けられた障子(実施例では引違い障子)3,4とを備えている。枠2の室外側には網戸5が左右方向にスライド開閉可能に取付けられている。上枠2a、下枠2b及び左右の縦枠2c,2dは、例えばアルミ押出形材からなっている。
【0013】
前記内障子3は、例えばアルミ押出形材からなる上下框(上框と下框)6a,6b及び左右の縦框(召し合せ框と戸先框)6c,6dからなる框6内にガラスパネル7を装着してなる。前記外障子4は、例えばアルミ押出形材からなる上下框(上框と下框)8a,8b及び左右の縦框(召し合せ框と戸先框)8c,8dからなる框8内にガラスパネル9を装着してなる。下框6b,8bには戸車10,11が取付けられ、この戸車10,11を介して障子3,4が下枠2bの上面12にスライド開閉可能に支持されている。戸車10,11には障子3,4の高さ調整を行う図示しない建て付け調整機構が設けられている。
【0014】
前記下枠2bの上面12は略平坦面に形成され、室外側に配置した排水用グレーチング13やバルコニー等のデッキ部14と、室内側の床部15とが下枠2bの上面12と略水平に形成され、バリアフリー構造になっている。グレーチング13の下には排水溝16が設けられている。下枠2bの上面12の戸車10,11が走行する部分は戸車10,11を案内すべく若干凹面に形成されていても良い。
【0015】
内障子(室内側に位置する障子)3の室外側下部にはその長手方向全長に亘って垂下片(第1垂下片)17が設けられ、外障子(室外側に位置する障子)4の室内側下部にその長手方向全長に亘って垂下片(第2垂下片18)が設けられている。前記垂下片17,18は戸車10,11の下端よりも下方に延出されている。前記下枠2bの上面12には2つの前記垂下片17,18を案内する幅の狭い案内溝(第1案内溝と第2案内溝)20,21が下枠の長手方向全長に亘って設けられている。前記網戸5の下部には下枠2bの上面12を走行する戸車22が取付けられ、網戸5の下部にはその長手方向全長に当って垂下片23が設けられ、下枠2bの上面12には垂下片23を案内する案内溝24が設けられている。
【0016】
また、下枠2b内にはこれを上下に仕切る隔壁25が設けられ、該隔壁25の上部には各案内溝20,21と連通した幅の広い溝部(第1溝部と第2溝部)26,27が隔壁25からの3つの立上り壁(第1立上り壁、第2立上り壁、第3立上り壁)28,29,30によって形成されている。隔壁25の上部には前記立上り壁28,29,30によって第1溝部26と第2溝部27の他に室内側溝部31と室外側溝部32が形成されている。隔壁25の下部は空間部33とされ、該空間部33は下枠2bの室外壁に設けた排水口34を通して室外の排水溝16と連通されている。前記第1溝部26と第2溝部27の底部(隔壁25)には閉鎖状態の障子3,4よりも室外側空間と前記下枠2bの空間部33とを連通する排水孔35,36が設けられている。前記下枠2bの空間部33は図示例の場合、中空部(ホロー部)からなっているが、これに限定されない。
【0017】
前記少なくとも上部が開放された第1,第2溝部26,27の清掃性を向上させるために、図11にも示すように下枠2bの上面12は横断面で見て3つのカバー材(室内側カバー材、中間カバー材、室外側カバー材)37,38,39により脱着可能に構成されている。室内側カバー材37は室内側溝部31の上面を覆うように形成され、内障子3をスライド開閉可能に支持している。室内側カバー材37の一側部は室内側溝部31の底部に支持され、他側部は第1立上り壁28に支持されている。この室内側カバー材37の他側部に後述する第1横気密材42の取付溝が形成されている。室内側カバー材37は取付具例えばネジ(ビス)40で隔壁(下枠本体)25に脱着可能に取付けられている。
【0018】
中間カバー材38は、第2立上り壁29及び第3立上り壁30を有し、第2立上り壁29に後述する第2横気密材43の取付溝が形成されている。室外側カバー材39は室外側溝部32の上面を覆うように形成され、外障子4をスライド開閉可能に支持している。室外側カバー材39の一側部は室外側溝部32の底部に支持され、他側部は第3立上り壁30に支持されている。中間カバー材38及び室外カバー材39は一緒に、共通の取付具例えばネジ(ビス)41により隔壁(下枠本体)25に脱着可能に取付けられている。
【0019】
障子3,4を取外すこと無く下枠2bを容易に掃除できるようにするために、図10に示すように、内障子3側(内観右側)は室内側カバー材37aを固定とし、中間カバー材38aと室外側カバー材39aを脱着可能とし、外障子4側(内観左側)は中間カバー材38bを固定とし、室内側カバー材37bと室外側カバー材39bを脱着可能としている。品質上重要な気密材が存在する部位(37a,38b)を固定とし、気密性や耐久性が損なわれないようにしている。障子を左側(外障子側)に寄せた時に露出する右側の室外側カバー材39a及びその下の中間カバー材38aが脱着可能に分割されており、障子を右側(内障子側)に寄せた時〔図10(b)参照〕に露出する室内側カバー材37b及び室外側カバー材39bが脱着可能に分割されている。
【0020】
すなわち、室内側カバー材37は内障子側室内側カバー材37aと外障子側室内側カバー材37bに分割され、内障子側室内側カバー材37aが常時固定とされ、外障子側室内側カバー材37bが脱着可能とされている。中間カバー材38は内障子側中間カバー材38aと外障子側中間カバー材38bに分割され、内障子側中間カバー材38aが脱着可能とされ、外障子側中間カバー材38bが常時固定とされている。室外側カバー材39は内障子側室外側カバー材39a、外障子側室外側カバー材39b及びこれらの中間室外側カバー材39cに分割され、中間室外側カバー材39cが常時固定とされ、内障子側室外側カバー材39a及び外障子側室外側カバー材39bが脱着可能とされている。
【0021】
前記内障子側中間カバー材38a、内障子側室外側カバー材39a、外障子側室内側カバー材37b及び外障子側室外側カバー材は39b、一端をストッパー53,58や端部ピース57に引っ掛け、他端をネジ40,41で止めることにより、ネジの本数の削減及び脱着作業の作業性の向上が図られていることが好ましい。外障子側室内側カバー材37bは、下枠上(具体的には下枠本体である隔壁上、以下同様。)に取付けられた内障子用ストッパー53の受部(図示省略)に一端が引っ掛けられる。外障子側室外側カバー材39bは、下枠2b上に取付けられた端部ピース57の受部に一端が引っ掛けられる。内障子側中間カバー材38b及び内障子側室外側カバー材39aは、下枠2b上に取付けられた外障子用ストッパー58の受部に一端が引っ掛けられる。
【0022】
サッシ1の室内側と室外側を気密に遮断するために、枠2と閉鎖時の障子3,4により両者の間に連続した気密ライン(止水ラインともいう)を如何に形成するかが重要となる。本実施例では、図4〜図7にも示すように前記下枠2bにおける閉鎖状態の障子3,4の各垂下片17,18と案内溝20,21の室内側縁部との間に軟質樹脂製の横気密材(第1横気密材と第2横気密材)42,43が設けられている。前記横気密材42,43は各案内溝20,21の室内側縁部(気密材取付溝)に取付けられ、各横気密材42,43に対して各垂下片17,18が室外側から接している。
【0023】
前記第1横気密材42と第2横気密材43のそれぞれの一端部は、閉鎖位置の障子3,4の召し合せ框6c、8cの位置で切断されており、下枠2bの第1案内溝20を含む第1溝部26内の長手方向略中央部(召し合せ框の位置)に配置された軟質樹脂製の召し合せ框下部止水ブロック44と、第2立上り壁29の上部に配置された下枠風止め部材56と、内障子3の召し合せ框6cの端部に設けられた樹脂製の召し合せ気密ピース45(召し合せ下部溝塞ぎ)とを介して接続される。前記召し合せ框下部止水ブロック44は、第1案内溝20の左右を室内空間と室外空間とに分けている。召し合せ框下部止水ブロック44は、第1横気密材42と同様に気密材取付溝に取付けられて第1案内溝20に配置される上部止水部44aを有している。
【0024】
第1横気密材42は固定側である内障子側室内側カバー材37aに取付けられており、第2横気密材43は固定側である外障子側中間カバー材38bに取付けられている。これにより、前記内障子側中間カバー材38a、内障子側室外側カバー材39a、外障子側室内側カバー材37bや外障子側室外側カバー材39bを取外しても、横気密材42,43が途中で切断されたり、縦気密材46,49との繋ぎ目が切れたりすることが無く、気密性及び耐久性の向上が図れる。
【0025】
前記召し合せ気密ピース45の下端部は下枠2bの上面12と対応する形状に形成され、垂下片17と同様に第1案内溝20内に垂下されて召し合せ框下部止水ブロック44に接する垂下片部45aを有している。召し合せ気密ピース45は高さ調整可能(建て付け調整可能)に取付けられている。また、第1横気密材42の端部と縦枠2dの縦気密材46の下端部とは下枠端部立上り部材47と縦枠下部気密ピース48を介して接続されており、第2横気密材43の端部と縦枠2cの縦気密材49の下端部とは接続されている。これにより連続した気密ライン(止水ライン)が形成されている。
【0026】
このように室内外の気密性が確保されているため、冬期などには室内外の温度差が大きくなり、障子3,4の室内面に結露水が生じる場合があり、内障子3の室内面に生じた結露水は内障子3の室内側下部(下縁部)50から下枠2bの上面12に落下する。下枠2bの上面12に落下した結露水が室内に流れ込むのを防止するために、換言すれば、室内外の気密性を保持しつつ前記結露水を室外に排水するために、前記下枠2bの上面12には前記内障子3の室内側下部(下縁部)50から落下する結露水を受ける深さの浅い水受溝51が下枠2bの長手方向全長に亘って設けられ、該水受溝51から室外に連通した前記下枠2b内の空間部33へ排水するための排水弁52が設けられ、該排水弁52を経由して結露水が室内側から室外へ排水されるようになっている。前記内障子3の室内側下部(垂下片ともいう)50は、前記水受溝51の真上にある。
【0027】
好ましくは、図7ないし図8に示すように、前記下枠2bの上面12には前記水受溝51が設けると共に該水受溝51の一端に内障子3の全開位置を規制する内障子用ストッパー53が設けられ、水受溝51の内障子用ストッパー53で隠れた部分から室外に連通した下枠2b内の空間部33へ排水するための排水弁52が設けられている。本実施例では、前記水受溝51の内障子用ストッパー53で隠れた部分に排水孔54が設けられ、水受溝51の下方の室内側溝部31の隔壁25に排水弁52が取付けられている。前記内障子3の室内側下部(下縁部)50は下框6bの長手方向に沿って内障子3の全長に亘って設けられている(縦通し框の場合、縦框6c、6dの室内側下端部を含む)。前記内障子3の室内側下部(下縁部)50は水受溝51に近接していることが戸車10を隠せて意匠性の向上が図れる点で好ましい。
【0028】
前記排水弁52は、例えば図9の(a),(b)に示すように下枠2bの隔壁25に設けた開口部55に取付けられる本体52aと、この本体52aに開閉可能に取付けられた弁体52bとから主に構成されている。通常は、図9の(a)に示すように弁体52bが下方に開いた隙間52cから結露水が排水されるが、図9の(b)に示すように室外側からの風圧により弁体52bが上方に閉じて水の逆流を防止するようになっている。
【0029】
一方、図8の破線で示すように第1立上り壁28の端部を切り欠いて第1溝部26と室内側溝部31とを連通させることにより、一点鎖線の矢印で示すように外障子4の室内面から垂下片18を伝わって下枠2bの上面12に流下し、更に第1案内溝20から第1溝部26に流入した結露水が、第1溝部26から室内側溝部31の排水弁52に至り、該排水弁52を経由して室外へ排水されるようになっている。
【0030】
下枠2bの上面12には、外障子4の室外側下部(下縁部)60に対応する位置に前記水受溝51と略同じ断面形状の室外側溝部61が長手方向全長に亘って形成されている。また、下枠2bは床部15と略同じ高さで室内側に延出されたアングル部62を一体または別体で有している。図示例は下枠にアングル部が一体の場合を示している。アングル部が別体の場合、下枠にアングル部が固着具で固定される。そして、前記下枠2bの上面12には、雨水等で濡れると滑り易くなることから、滑りを無くすために滑り止め部材63が設けられている。滑り止め部材63としては、摩擦抵抗の大きい例えばゴム、軟質樹脂、半硬質樹脂、或いは表面がザラザラのシート等が用いられる。前記滑り止め部材63は、下枠2bの上面12における少なくとも閉鎖状態の障子3,4で仕切られる室外領域(雨水がかかり易い領域)に設けられていることが好ましい。
【0031】
本実施例では、図11にも示すように、滑り止め部材63は、下枠のアングル部の上面に設けられた第1滑り止め部材64と、室内側の水受溝51を利用して設けられた第2滑り止め部材65と、横気密材42,43を利用して設けられた第3,第4滑り止め部材66,67と、室外側溝部(水受溝)61を利用して設けられた第5滑り止め部材68とから主に構成されている。
【0032】
第1滑り止め部材64は、アングル部62の上面に接着剤や両面粘着テープ等により張設されている。第2滑り止め部材65は、水受溝51の内面に嵌合する横断面略U字形状をしており、その両側部から下枠2bの上面12を覆うべくヒレ状の滑り止め片65a,65bが延出されている。第3滑り止め部材66は、第1横気密材42の上部から下枠2bの上面12を覆うべくヒレ状に延出して形成されている。第4滑り止め部材67は、第2横気密材43の上部から下枠2bの上面(第2立上り部29上面)を覆うべくヒレ状に延出して形成されている。
【0033】
第3,第4滑り止め部材66,67を下枠2bの略全長に配置するために、第1,第2横気密材42,43は下枠2bの略全長に取付けられていることが好ましい(なお、図4では第1,第2横気密材が下枠の略半分の長さで設けられている例が示されている。)。この場合、横気密材を必要としない領域では、横気密材のヒレが切除されていても良く、或いは第3,第4滑り止め部材66,67が第1,第2横気密材42,43の取付溝を利用して取付けられていても良い。
【0034】
第5滑り止め部材68は、室外側溝部61の内面に嵌合する横断面略U字形状をしており、その両側部から下枠2bの上面12を覆うべくヒレ状の滑り止め片68a,68bが延出されている。第2,第5滑り止め部材65,68は、形材からなる室内側,外側カバー材37,39にその溝51,61等の形状や構造を利用した嵌合や係合により固定されている。下枠2bの上面における戸車10,11が通る領域には滑り止め部材63が配置されていないことが滑り止め部材63の摩耗を防止する上で好ましい。
【0035】
以上の構成からなるサッシ1によれば、上下枠2a,2b及び左右の縦枠2c,2dからなる枠2と、該枠2内に左右方向に開閉可能に設けられた障子3,4とを備え、前記下枠2bの上面12を略平坦面に形成し、該下枠2bの上面12に滑り止め部材63を設けてなるため、たとえ下枠2bの略平坦面の上面12が雨水等で濡れていたとしても、その下枠2bの上面12に足が乗った時に滑って転ぶのを防止することができる。
【0036】
下枠2bの上面に滑り止め部材63を設ける態様としては、下枠2bの上面全体に設けられていても良く、或いは下枠2bの上面における障子閉鎖時の室外領域(雨水が係り易い領域)のみに設けられていても良く、或いはアングル部62の上面のみに設けられていても良く、或いは横気密材42,43のみに形成されていても良い。滑り止め部材63は下枠2bの上面全体に設けられていなくても良く、部分的であっても滑り止めの効果を発揮することができる。横気密材に滑り込め部材を形成しておけば、滑り止め部材の取付けが横気密材の取付けと同時にでき、施工性の向上が図れる。
【0037】
図12は本発明の変形例を示す下枠の拡大横断面図である。本図において、前記実施例と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。本実施例では、下枠の上面に滑り止め部材として小さい凹凸部69が多数設けられている。下枠の上面における戸車10,11が走行する領域には戸車の走行を円滑にするために凹凸部69は設けられていない。
【0038】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、本発明(例えば請求項1,3,4)が適用される開口部装置としては、引違いサッシ以外に、引戸(片引戸)であっても良い。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば次のような効果を奏することができる。
【0040】
(1)請求項1の発明によれば、上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に開閉可能に設けられた少なくとも内障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、障子の室外側下部に垂下片を設け、前記下枠の上面に前記垂下片を案内する案内溝を設けると共に内障子の室内側下縁部から落下する水を受ける水受溝を設け前記案内溝に前記垂下片との間を封止する横気密材を設け、前記水受溝を利用して滑り止め部材が設けられ、該滑り止め部材は水受溝の内面に嵌合する横断面略U字形状をしており、その両側部から下枠の上面を覆うべく滑り止め片が延出され、前記下枠上には案内溝と滑り止め部材の間に内障子の戸車が走行する部分が形成されているため、たとえ下枠の略平坦面の上面が雨水等で濡れていたとしても、その下枠の上面に足が乗った時に滑って転ぶのを防止することができる。
【0041】
(2)請求項2の発明によれば、上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に引違いに開閉可能に設けられた内外の障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、障子の室外側下部と外障子の室内側下部とに垂下片を設け、前記下枠の上面に前記垂下片を案内する内外の案内溝を設けると共に内障子の室内側下縁部と外障子の室外側下縁部とから落下する水を受ける内外の水受溝を設け、前記案内溝に前記垂下片との間を封止する横気密材を設け、前記水受溝を利用して滑り止め部材が設けられ、該滑り止め部材は水受溝の内面に嵌合する横断面略U字形状をしており、その両側部から下枠の上面を覆うべく滑り止め片が延出され、前記下枠上には内側の案内溝と滑り止め部材の間に内障子の戸車が走行する部分が形成され、外側の案内溝と滑り止め部材の間に外障子の戸車が走行する部分が形成されているため、たとえ下枠の略平坦面の上面が雨水等で濡れていたとしても、その下枠の上面に足が乗った時に滑って転ぶのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の開口部装置を概略的に示す室内側正面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】気密構造を説明するための概略的斜視図である。
【図5】召内框下部の気密構造を説明するための概略的斜視図である。
【図6】召内框下部の気密構造を説明するための概略的斜視図である。
【図7】開口部装置の要部縦断面図である。
【図8】同要部横断面図である。
【図9】排水弁の一例を示す図で、(a)は排水時の断面図、(b)は逆流防止時の断面図である。
【図10】下枠の上面における分割状態を示す図で、(a)は障子が無い時の図、(b)は障子を右側に寄せた時の図である。
【図11】下枠の拡大横断面図である。
【図12】本発明の変形例を示す下枠の拡大横断面図である。
【符号の説明】
1 サッシ(開口部装置)
2 枠
2a 上枠
2b 下枠
2c,2d 縦枠
3 内障子
4 外障子
12 下枠の上面
17,18 垂下片
20,21 案内溝
63 滑り止め部材
64 第1滑り止め部材
65 第2滑り止め部材
66,67 第3,第4滑り止め部材
68 第5滑り止め部材
69 凹凸部(滑り止め部材)

Claims (2)

  1. 上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に開閉可能に設けられた少なくとも内障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、障子の室外側下部に垂下片を設け、前記下枠の上面に前記垂下片を案内する案内溝を設けると共に内障子の室内側下縁部から落下する水を受ける水受溝を設け前記案内溝に前記垂下片との間を封止する横気密材を設け、前記水受溝を利用して滑り止め部材が設けられ、該滑り止め部材は水受溝の内面に嵌合する横断面略U字形状をしており、その両側部から下枠の上面を覆うべく滑り止め片が延出され、前記下枠上には案内溝と滑り止め部材の間に内障子の戸車が走行する部分が形成されていることを特徴とする開口部装置。
  2. 上下枠及び左右の縦枠からなる枠と、該枠内に引違いに開閉可能に設けられた内外の障子とを備え、前記下枠の上面を略平坦面に形成し、障子の室外側下部と外障子の室内側下部とに垂下片を設け、前記下枠の上面に前記垂下片を案内する内外の案内溝を設けると共に内障子の室内側下縁部と外障子の室外側下縁部とから落下する水を受ける内外の水受溝を設け、前記案内溝に前記垂下片との間を封止する横気密材を設け、前記水受溝を利用して滑り止め部材が設けられ、該滑り止め部材は水受溝の内面に嵌合する横断面略U字形状をしており、その両側部から下枠の上面を覆うべく滑り止め片が延出され、前記下枠上には内側の案内溝と滑り止め部材の間に内障子の戸車が走行する部分が形成され、外側の案内溝と滑り止め部材の間に外障子の戸車が走行する部分が形成されていることを特徴とする開口部装置。
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