JP3021693U - 折戸の水滴落下防止構造 - Google Patents

折戸の水滴落下防止構造

Info

Publication number
JP3021693U
JP3021693U JP1995008614U JP861495U JP3021693U JP 3021693 U JP3021693 U JP 3021693U JP 1995008614 U JP1995008614 U JP 1995008614U JP 861495 U JP861495 U JP 861495U JP 3021693 U JP3021693 U JP 3021693U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoji
bathroom
frame
door
lower frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995008614U
Other languages
English (en)
Inventor
安 村瀬
Original Assignee
株式会社日本アルミ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日本アルミ filed Critical 株式会社日本アルミ
Priority to JP1995008614U priority Critical patent/JP3021693U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3021693U publication Critical patent/JP3021693U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室と、この浴室に隣接する隣室との間を、
隣室側へ変位させることによって開くことができる扉に
よって仕切り、かつこの扉から、隣室の床面上に水滴が
滴り落ちることを防止する。 【解決手段】 下枠10の上面9および樋体用すの子2
1の上面22は、床面6,8と略同一平面を成してい
る。折戸3の第1および第2の障子51,52は、ヒン
ジ55によって、脱衣室2に向かって角変位自在に連結
されている。第1および第2の障子51,52の幅方向
他端部69,70は、上枠11および下枠10によって
支持されている。第1および第2の障子51,52の下
框59,63には閉じた状態で浴室1に臨む側にその幅
方向に延びる凸条101が設けられ、凹溝102が形成
されている。この凹溝102は、幅方向他端部69,7
0において開口105を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、浴室と、この浴室に隣接する脱衣室などの隣室とを仕切り、隣室側 へ変位して開く折戸の水滴落下防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室と、この浴室に隣接する脱衣室などの隣室とは、四周枠組された枠体に保 持される開閉自在な扉によって仕切られている。たとえば病院や養護施設あるい は老人ホームなどでは、浴室への出入りを容易にするために、大きな有効開口面 積を得ることが望まれる。この点に関し、片開き戸あるいは両開き戸は、大きな 有効開口面積を得ることができるけれども、開閉時には、片開き戸あるいは両開 き戸が備える障子を開くために大きな占有空間が必要であり、その開閉時に体を 移動させて、障子に体が干渉しないようにする必要がある。このため、たとえば 高齢者や、身体障害者などの体を自由に動かすことが容易でない通行者にとって 、このような片開き戸あるいは両開き戸の開閉は困難であり、前述のような病院 や養護施設あるいは老人ホームなどに備える扉としては不向きである。
【0003】 これに対して、折戸は、比較的大きな有効開口面積を得ることができ、開閉時 に必要とされる占有空間が小さく、通行者が開閉のために体を移動させる必要が ないので、前述のような体を自由に動かすことが容易でない高齢者や身体障害者 などであっても容易に扉を開閉することができる。したがって、このような折戸 は、たとえば病院や養護施設あるいは老人ホームなどの扉としてしばしば用いら れている。
【0004】 このような折戸を保持する枠体は、浴室の床面と隣室の床面との間に配置され る下枠と、この下枠の上方で下枠と平行に配置される上枠と、上枠および下枠の 長手方向両端部をそれぞれ連結する一対の竪枠とを有する。下枠は、隣室側の側 壁が浴室側の側壁よりも上方に立上がって形成されている。折戸は、たとえば相 互に隣接する各幅方向一端部において相互に角変位自在に連結される第1および 第2の障子を有し、第1の障子の幅方向他端部は、上枠および下枠によって枢支 され、第2の障子の幅方向他端部は、上枠および下枠によって、前記第1の障子 の幅方向他端部に近接および離反する方向に移動自在に支持されている。このよ うな折戸は、前記下枠が浴室側の側壁よりも隣室側の側壁が上方に立上がって形 成されているので、前記各障子の各幅方向一端部が浴室に向かって変位して折戸 を開くように構成されている。
【0005】 このように折戸を構成した場合、たとえば高齢者が入浴中に身体に異常を生じ 、浴室内で倒れてしまった場合、倒れてしまった入浴者が障子に干渉し、入浴者 が邪魔になって折戸を開くことができないおそれがある。このため、折戸を枠体 から取外すことによって救護者が浴室内に入り、倒れた入浴者を救助するように 構成されている。このように折戸を枠体から取外して救護者が浴室内に入る場合 、障子を取外すために手間を要し、そのため従来から浴室内で倒れた入浴者を速 やかに救出できる折戸が望まれている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このため、隣室側へ変位させることによって開く折戸が望まれるけれども、前 述の構成では、下枠の構成上、隣室側へ変位させることができない。また、仮に 隣室側へ変位させることができたとしても、扉に付着した水が隣室の床面上に落 下してしまう。
【0007】 したがって本考案の目的は、隣室側に変位させることによって扉を開くことが でき、かつ扉を隣室側へ変位させても、扉に付着した水滴が隣室の床面に落ちる ことを防止することができる折戸の水滴落下防止構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、浴室および浴室に隣接する隣室間に、扉と、この扉を開閉自在に保 持する枠体とが設けられ、 前記枠体は、浴室の床面および隣室の床面間に、上面が浴室の床面および隣室 の床面と略同一平面を成して配置される下枠と、下枠と平行に配置される上枠と 、上枠および下枠を連結する左右一対の竪枠とを有し、 前記扉は、相互に隣接する各幅方向一端部が隣室に向かって角変位自在に連結 される連続した複数の障子を有し、相互に隣接する各障子の幅方向他端部は、上 枠および下枠に枢支されて近接および離反する方向に移動自在に支持され、 各障子の下部には、扉を開いた状態で相互に対向し、閉じた状態で浴室に臨む 側に、幅方向に延び、かつ各障子の幅方向他端部側で溝の端部が開口する凹溝が 形成され、前記凹溝は、各障子の厚み内に形成されることを特徴とする折戸の水 滴落下防止構造。 本考案に従えば、浴室と隣室とは枠体に保持される開閉自在な扉によって仕切 られている。前記枠体は上枠、下枠および一対の竪枠を有し、下枠は浴室の床面 および隣室の床面間に設けられ、その上面が浴室の床面および隣室の床面と略同 一平面を成して配置されている。扉は連続した複数の障子を有し、各障子は相互 に隣接する各幅方向一端部が隣室に向かって角変位自在に連結されており、相互 に隣接する各障子の幅方向他端部は、上枠および下枠によって枢支されて近接お よび離反する方向に変位自在に支持されている。このように下枠を、その上面が 浴室の床面および隣室の床面と略同一平面を成すように配置し、各障子を隣室に 向かって角変位自在に連結することによって、扉を隣室側に変位させて開くこと ができる。したがって、入浴中に入浴者が浴室内で倒れた場合に、救護者はその 入浴者が邪魔になることなく速やかに扉を開けて、入浴者を救出することができ る。また各障子の下部には、扉を開けた状態で相互に対向し、扉を閉じた状態で 浴室に臨む側に、幅方向に延び、かつ各障子が幅方向他端部側で開口する凹溝が 形成される。これによって、たとえば結露や入浴時の飛散によって扉に付着した 水が、扉をつたって下に流れ落ちた場合に、この水を凹溝によって受止め、凹溝 によって前記各障子の幅方向他端部側に導いて排水することができる。したがっ て、扉を隣室側に変位させて開いた場にも、扉に付着した水が隣室の床面上に滴 り落ちてその床面を濡らすことがない。また前記凹溝は各障子の厚み内、すなわ ち各障子の浴室側見切り面よりも隣室側見切り面寄りに形成される。これによっ て、凹溝が、浴室側見切り面よりも厚み方向の外側へ突出することがなく、扉を 開いた状態で、各障子の凹溝が相互に干渉することなく、各障子の浴室側見切り 面を当接させて扉を開くことができる。したがって、有効開口面積を大きくする ことができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の実施の一形態の折戸の水滴落下防止構造を示す鉛直断面図で あり、図2は図1の切断面線II−IIから見た水平断面図である。浴室1およ びこの浴室1に隣接する隣室である脱衣室2間には、扉である上吊り式折戸3と 、この折戸3を開閉自在に保持する枠体4とが設けられる。枠体4は、浴室1内 に敷設されるたとえば合成樹脂またはアルミニウム合金から成るすの子板5の床 面6と、脱衣室2の床板7の床面8との間に、上面9が前記各床面6,8と略同 一平面を成して配置される下枠10と、この下枠10の上方で下枠10と平行に 配置される上枠11とを有する。下枠10は、上方に開放した下枠排水溝12を 有し、浴室1側の側壁13にその厚み方向に貫通する透孔14が形成される下枠 本体15と、複数の水抜き孔16が形成され、下枠本体15に着脱自在に装着さ れて、前記下枠排水溝12を上方から覆う下枠用すの子36とを有する。下枠用 すの子36は、その長手方向、すなわち図1の紙面に対して垂直な方向に延び、 上方に立上る3つのリブ37,38,39を有する。これらの下枠本体15およ び下枠用すの子36は、アルミニウム合金の押出型材から成る。
【0010】 前記下枠本体15の脱衣室2側の側壁17には、上方に開放し、かつ前記下枠 排水溝12に連通する脱衣室側排水溝18を有する樋体19が連設される。下枠 本体15の脱衣室2側の側壁17には、水抜き孔35が形成されており、この水 抜き孔35を介して下枠排水溝12と脱衣室側排水溝18とが連通している。こ の樋体19には、複数の水抜き孔20が形成され、樋体19に着脱自在に装着さ れて、前記脱衣室側排水溝18を上方から覆う樋体用すの子21が設けられる。 このようにして前記脱衣室側排水溝18は、樋体用すの子21によって上方から 覆われた状態で、前記複数の水抜き孔20を介して上方に開口している。この樋 体用すの子21の上面22は、前記すの子板5の床面6、床板7の床面8および 下枠10の上面9と略同一平面を成す。ここで、前記略同一平面とは、下枠10 の上面9と樋体用すの子21の上面22とが同一平面を成し、すの子板5の床面 と床板7の床面8とが同一平面を成しており、下枠10の上面9および樋体用す の子21の上面22が、すの子板5の床面6および床板7の床面8よりも距離Δ Hだけ高く配置されて僅かな段差を有し、前記距離ΔHは約3mmであり、通行 時に足を取られて蹴つまずくなどの不具合を生じるおそれはなく、実質的に同一 平面を成し得るものとみなすことができることから、略同一平面を成すものとさ れる。
【0011】 下枠本体15は、その浴室1側の側壁13の下方に延びる立下り部23を有し 、この立下り部23にはビス24によって略L字状の取付片25が固定されてい る。また樋体19は、脱衣室2寄りの部分に下方に立下る立下り部26を有し、 この立下り部26にはたとえばビス27によって取付片28が固定されている。 さらに樋体19には脱衣室2側の側壁29に連なって、脱衣室2に向けて延び、 前記床板7を上方から覆う延出部30を有する。前記取付片25および28は、 アンカーボルト31,32によって前記床板7に連なる床33に固定され、前記 延出部30はスクリューボルト34によって床板7に固定され、前記下枠10お よび樋体19が固定される。
【0012】 前記上枠11は、浴室1側に配置される側壁40と、脱衣室2側に配置される 側壁41と、各側壁40,41を相互に連結する連結部42と、各側壁40,4 1の下端部付近から相互に近接する方向にそれぞれ突出してほぼ水平に延びる一 対の上枠案内レール43,44とを有する。この上枠11の脱衣室2側の側壁4 1には、略L字状の取付片45が固定されており、連結部42および取付片45 をスクリューボルト46,47によって天井48に固定し、上枠11が固定され る。
【0013】 前記枠体4は、さらに左右一対の竪枠49,50を有し、前記上枠11および 下枠10の長手方向両端部をそれぞれ連結している。上枠11および下枠10と 各竪枠49,50との接合部において、上枠11および下枠10の長手方向両端 部の各端面と竪枠49,50の端面との間には、図示しないシート状シール材が 介在され、上枠11および下枠10と各竪枠49,50とが水密に接合されてい る。
【0014】 前記折戸3は、連続した第1および第2の障子51,52を有し、各障子51 ,52は、相互に隣接する各幅方向一端部53,54がヒンジ55によって角変 位自在に連結されている。ヒンジ55は、各障子51,52の浴室1側に設けら れ、このヒンジ55によって各障子51,52が浴室1側で連結され、各障子5 1,52は脱衣室2に向かって角変位自在に連結される。第1の障子51は、一 対の竪框56,57と、各竪框56,57の上端部を連結して水平に延びる上框 58と、各竪框56,57の下端部を相互に連結して水平に延びる下框59とを 有する。ここで、前記第1障子51の上框58は、図示されていないけれども、 理解を助けるために後述する第2障子52の上框58と同一の参照符号を付す。
【0015】 各竪框56,57、上框58および下框59の内周部には、スチロール板ある いは板ガラス60が保持されている。好ましくはスチロール板であって、スチロ ール板は耐衝撃性を有し、浴室1への出入りの際に通行者が誤って衝突したり、 手を付くなどして衝撃を与えても割れにくく、安全性に優れている。またスチロ ール板は軽量であり、前記各竪框56,57、上框58および下框59の内周部 を大きく形成した場合でも、重量が大きくなることなく第1の障子51を軽量に 構成することができる。したがって、持ち運びが容易であって、第1の障子51 の建込み作業が容易であり、また通行者が第1の障子51を変位させて開閉を行 う際に小さい力によって開閉することができ、開閉が容易であって利便性が向上 される。また、スチロール板が軽量であることからこのスチロール板を保持する ための前記竪框56,57、上框58および下框59の構成を簡略化することが でき、生産性を向上することができる。またスチロール板は、耐湿性および発水 性を有しており、このような浴室1と脱衣室2とを仕切る障子に好適に用いるこ とが可能である。
【0016】 第2の障子52は、左右一対の竪框61,62と、各竪框61,62の上端部 を相互に連結して水平に延びる上框58と、各竪框61,62の下端部を相互に 連結して水平に延びる下框63とを有する。これらの各竪框61,62、上框お よび下框63によって、第1の障子51と同様のスチロール板あるいは板ガラス 64が保持されている。このような第1および第2の障子51,52は、前記幅 方向一端部53,54に配置される竪框57,61がヒンジ55によって連通さ れている。
【0017】 各障子51,52の幅方向他端部69,70、すなわち図2の上下方向両側方 に配置される竪框56,62の上端部には、上戸車65がそれぞれ設けられ、ま た各竪框56,62の下端部には、下戸車67がそれぞれ設けられる。各上戸車 65および各下戸車67は、前記各竪框56,61に平行な鉛直軸線まわりに回 転自在に連結されており、これによって上下の各戸車65;67を用いて、各障 子51,52を上枠11および下枠10に角変位自在に設けることができる。前 記各上戸車65は、前記上枠61の上枠案内レール43,44に乗載された状態 で、上枠11に沿って変位し、各下戸車67は前記下枠10に備えられる下枠用 すの子36の各リブ37,38,39のうちの真中に配置されるリブ38に嵌ま り込んだ状態で下枠10に沿って変位自在に設けられる。ただし、第1の障子5 1の竪框56に設けられる下戸車67は、下枠10に固定される図示しない係止 ブロックによってその変位が阻止されている。
【0018】 これによって、第1の障子51の他端部69を上枠11および下枠10によっ て枢支し、第2の障子52の他端部70を上枠11および下枠10によって前記 第1の障子51の幅方向他端部69に隣接および離反する方向に上枠11および 下枠1に沿って移動自在に支持することができる。したがって、各障子51,5 2の相互に隣接する幅方向一端部53,54に配置される竪框57,61を、脱 衣室2側へ変位させると、第2の障子52の他端部67が第1の障子51の他端 部69に近接する方向に移動しながら第2の障子51,52が角変位し、また第 1の障子51は、上戸車65および下戸車67の鉛直な回転軸線を中心として脱 衣室2側へ角変位し、このようにして折戸3が開閉自在に設けられている。
【0019】 各障子51,52の下框59,63には、下方に突出して延びる可撓性および 弾発性を有する合成樹脂などから成るパッキン71,72が設けられており、こ のパッキン71,72は、図1および図2に示すように折戸3が閉じた状態では 、前記下枠用すの子に形成されたリブ37,39に弾発的に当接し、各障子51 ,52と下枠10との間を水密に遮断している。また下枠10の上面9および樋 体用すの子21の上面22とが同一平面を成し、かつこれらの上面9,22が脱 衣室2の床板7の上面8よりも僅かに高く形成されていることによって、前述の ように第1および第2の障子51,52を脱衣室2側へ角変位させる際に、前記 パッキン71,72が床板7の床面8と干渉し、邪魔になることがないので、各 障子51,52を前述のように脱衣室2側へ角変位させて折戸3を開閉すること ができる。これによって、浴室1内でたとえば高齢者などが入浴中に身体に異常 を生じ、倒れた場合に、救護者が折戸3を脱衣室2側へ変位させて開閉すること ができるので、浴室1内で倒れた入浴者が各障子51,52に干渉し、その入浴 者が邪魔になって、折戸3を開くことができないという不具合を生じることなく 、救護者が折戸3を容易に開くことができるので、浴室1内で倒れた入浴者を速 やかに救出することできる。
【0020】 各障子51,52の相互に隣接する幅方向一端部53,54に配置される竪框 57,61には、各竪框57,61の長手方向に沿って延びるパッキン73,7 4が装着され、これらのパッキン73,74は、各障子51,52が閉じられた 状態で相互に弾発的に当接している。各パッキン73,74は、たとえば可撓性 および弾発性を有する合成樹脂または合成ゴムから成る。また前記竪框56,5 7;61,62、上框58および下框59,63は、アルミニウム合金の押出型 材から成る。
【0021】 各竪枠49,50は、浴室1側に設けられる側壁75,76と、脱衣室2側に 設けられる側壁77,78と、各側壁75,76;77,78を相互に連結する 連結部79,80とを有する。各竪枠49,50の脱衣室2側の側壁77,78 には、略L字状の取付片81,82がそれぞれ固定されており、連結部79,8 0および取付片81,82がスクリューボルト83,84,85,86によって 壁体87,88に固定され、各竪枠49,50が固定される。このような各竪枠 49,50は、アルミニウム合金の押出型材から成る。
【0022】 上枠11は、浴室1側の側壁40に連なって下方に立下がる突片89を有し、 各竪枠49,50は、浴室1側の側壁75,76に連なってそれぞれに対向して いる竪枠50,49に向けて延びる突片90,91を有する。これらの突片89 ,90,91には、たとえば合成樹脂から成る可撓性および弾発性を有するパッ キン92,93,94がそれぞれ装着されており、各パッキン92〜94は、折 戸3を閉じた状態で、各障子51,52の上框58および各障子51,52の竪 框56,62にそれぞれ弾発的に当接している。これによって、各障子51,5 2と竪枠11、各竪枠49,50との間が水密に遮断されている。
【0023】 図3は、第2の障子52の下框63付近を拡大して示す断面図であり、図4は 第2の障子52の竪框62付近を拡大して示す断面図である。第2の障子52の 下框63は、断面形状が下方に臨んで開放する略U字状の下部95と、この下部 95の上方で下部95と一体的に形成される略H字状の上部96とを有する。下 部95には、前記下戸車67およびパッキン71,72が取付けられている。上 部96は、その上端部によって挟持する状態で、前記スチロール板60を保持し ている。下部95の厚み方向の幅L1は、上部96の厚み方向の幅L2よりも大 きく形成されており、上部96は下部95の厚み方向のほぼ中央部に配置されて いる。したがって、上部96の側壁99は、下部95の側壁100よりも距離Δ Lだけ脱衣室2寄りに配置されている。また下部95は、浴室1側の側壁100 に連なって上方に立上り、第2の障子52の幅方向である図3の紙面に対して垂 直な方向に延びる凸条101を有する。この凸条101と上部96の浴室1側の 側壁99との間に、上方に開放した凹溝102が形成される。このようにして第 2の障子52の下部に、折戸3を図1および図2に示すように閉じた状態で、浴 室1に臨む側に、第1の障子51の幅方向に延びる凹溝102を形成することが でき、この凹溝102によって、たとえば結露や、入浴時に飛散して第2の障子 52の浴室1に臨む表面103に付着した水が、その表面103をつたって下方 に流れ落ちた場合に、その流れ落ちた水を前記凹溝102によって受止めること ができる。
【0024】 凸条101は、図2に示すように第2の障子52の幅方向一端部54寄りの竪 框61に連なって延びており、第2の障子52の幅方向一端部54において前記 凹溝102は塞がれた状態となっている。また凸条101は、第2の障子52の 幅方向他端部70に配置される竪框62とは連なってはおらず、凸条101が切 欠かれた状態となっている。これによって、前記凹溝102は、第2の障子52 の幅方向他端部70において、開口105を有した状態となっている。したがっ て、前述のように凹溝102内に溜まった水は開口105を介して排水すること ができる。このような開口105は、図5に示すように折戸3を開放した状態で 、下枠10および樋体19の上方に配置された状態となり、凹溝102は、下枠 10および樋体19の上方で開口を有した状態となる。
【0025】 したがって、図5に示すように折戸3を開けた状態で、前記第2の障子52の 表面103をつたって流れ落ち、凹溝102に溜まった水は、前記開口105を 介し、下枠10あるいは樋体19に流れ落ち、下枠10あるいは樋体19によっ て受けられる。この下枠10および樋体19によって受けられ、下枠10の下枠 排水溝12あるいは樋体19の脱衣室側排水溝18に溜まった水は、前述のよう な構成によって、浴室1へ導かれ、浴室1内に排出される。したがって、前述の ように結露や飛散した水が第2の障子52に付着しても、その水を脱衣室2の床 板7の床面8上に滴り落ちるのを防ぎ、浴室1へ導いて排水することができるの で、脱衣室2の床板7の床面8が濡れることなく、脱衣室2を快適な状態に保つ ことができる。
【0026】 図3および図4には、第2の障子52についてだけ説明したけれども、第1の 障子51は、第2の障子52と対称的な同様の構成を有し、凸条および凹溝につ いても第2の障子52の凸条101および凹溝102と同様の構成を有するので 、同一の参照符号を付し説明は省略する。第1の障子51の凸条101および凹 溝102は、第2の障子52の凸条101および凹溝102と同様の効果を有し ている。
【0027】 また、凸条101を、各障子51,52の下部95の浴室1側の側壁100の 上方に形成することによって、前記凹溝102を、各障子51,52の厚み内に 、すなわち浴室側見切り面106よりも、脱衣室側見切り面101寄りに形成す ることができる。すなわち、凹溝102を前述のような閉じた状態で浴室1に臨 み、かつ開いた状態で相互に対抗する側に、各障子51,52の見込み幅内に形 成することができる。したがって、折戸3を最も開いた状態にしても、凹溝10 2を形成するための凸条101が相互に干渉してしまうことがなく、折戸3を最 も効率良く開くことができる。したがって、有効開口面積を大きくすることがで き、たとえば前述のように入浴者が倒れた場合に、担架などの持ち込みが容易で あり、救出作業が容易であり、また高齢者や身体障害者など体が自由に動かすこ とが容易でない通行者などが容易に通ることができ、利便性が向上される。
【0028】 上述の考案の形態において、折戸3は、2枚の障子、すなわち第1および第2 の障子51,52を有して構成されたけれども、本考案の実施の他の形態として 、折戸3は、複数の第1の障子51と複数の第2の障子52を有し、いわゆるア コーディオンドアのように波形状に折曲がって開くように構成されてもよい。
【0029】 上述の考案の実施の形態において、樋体19が設けられる構成について説明し たけれども、本考案の実施の他の形態として樋体19を設けない構成であっても よい。このときには、折戸3を開いた状態で、前記凹溝102の開口105が、 下枠10の上方に配置されるように、下枠本体15の脱衣室2側の側壁17の位 置を選択し、下枠10を設ける必要がある。このようにすることによって、樋体 19を設けずに、下枠10だけを用いた構成によって、上述の考案の実施の形態 と同様の効果を得ることができる。
【0030】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、扉を保持する枠体に備えられる下枠は、その上 面が浴室の床面および隣室の床面と略同一平面を成すように配置されている。扉 は、相互に隣接する各幅方向一端部が隣室に向かって角変位自在に連結される連 続した複数の障子を有し、各障子の幅方向他端部は上枠および下枠に枢支されて 近接および離反する方向に移動自在に支持されている。これによって、扉を、脱 衣室などの隣室側に変位させて開くことができるので、たとえば高齢の入浴者が 入浴中に身体の異常が生じて倒れた場合などに、その倒れてしまった入浴者が邪 魔になって、扉が開かないなどの不具合が生じることを防止することができる。 したがって救護者は、扉を速やかに開けて、浴室内で倒れた入浴者を速やかに救 出することができる。しかも、第1および第2の障子の下部には、扉を開いた状 態で相互に対向し、閉じた状態で浴室に臨む側に、幅方向に延び、各障子の幅方 向他端部側で開口する凹溝が形成されているので、扉を隣室側に変位させて開く 構成にしても、たとえば結露や入浴中の飛散によって付着した水などが下方に流 れ落ちて、隣室の床面に滴り落ちることを防止し、隣室の床面が濡れることを防 止することができる。したがって、隣室を快適な状態に保っておくことができる 。
【0031】 また前記凹溝は各障子の厚み内に、すなわち各障子の浴室側見切り面よりも隣 室側見切り寄りに形成されている。したがって、各障子の凹溝を形成する部分が 扉を開けた状態で相互に干渉することがないので、扉の有効開口面積を大きくす ることができる。したがって、浴室への出入りが容易であり、たとえば高齢者や 身体障害者などの体を自由に動かすことができない人が入浴する際にも、浴室へ の出入りが容易であり、利便性が向上される。また、前述のように浴室内で入浴 者が倒れた場合に、救護者がたとえば担架などを持込むことが容易であり、倒れ た入浴者の救出作業が容易であり、迅速な救出作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一形態の折戸の水滴落下防止構
造を示す鉛直断面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見て示す水平断
面図である。
【図3】第2の障子52の下框59付近を拡大して示す
断面図である。
【図4】第2の障子52の竪框56付近を拡大して示す
断面図である。
【図5】折戸3を開いた状態で示す水平断面図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 脱衣室 3 折戸 4 枠体 5 すの子 6 すの子板の床面 7 床板 8 床板7の床面 9 下枠の上面 10 下枠 11 上枠 15 下枠本体 18 脱衣室側排水溝 19 樋体 21 樋体用すの子 22 樋体用すの子の上面 36 下枠用すの子 51 第1の障子 52 第2の障子 53 第1の障子の幅方向一端部 54 第2の障子の幅方向一端部 55 ヒンジ 65 窓 66 上戸車 67,68 下戸車 69 第1の障子の幅方向他端部 70 第2の障子の幅方向他端部 101 凸条 102 凹溝 105 開口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室および浴室に隣接する隣室間に、扉
    と、この扉を開閉自在に保持する枠体とが設けられ、 前記枠体は、浴室の床面および隣室の床面間に、上面が
    浴室の床面および隣室の床面と略同一平面を成して配置
    される下枠と、下枠と平行に配置される上枠と、上枠お
    よび下枠を連結する左右一対の竪枠とを有し、 前記扉は、相互に隣接する各幅方向一端部が隣室に向か
    って角変位自在に連結される連続した複数の障子を有
    し、相互に隣接する各障子の幅方向他端部は、上枠およ
    び下枠に枢支されて近接および離反する方向に移動自在
    に支持され、 各障子の下部には、扉を開いた状態で相互に対向し、閉
    じた状態で浴室に臨む側に、幅方向に延び、かつ各障子
    の幅方向他端部側で溝の端部が開口する凹溝が形成さ
    れ、前記凹溝は、各障子の厚み内に形成されることを特
    徴とする折戸の水滴落下防止構造。
JP1995008614U 1995-08-17 1995-08-17 折戸の水滴落下防止構造 Expired - Lifetime JP3021693U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995008614U JP3021693U (ja) 1995-08-17 1995-08-17 折戸の水滴落下防止構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995008614U JP3021693U (ja) 1995-08-17 1995-08-17 折戸の水滴落下防止構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3021693U true JP3021693U (ja) 1996-02-27

Family

ID=43157020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995008614U Expired - Lifetime JP3021693U (ja) 1995-08-17 1995-08-17 折戸の水滴落下防止構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3021693U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5469666A (en) Walkable secure patio door threshold
JP3021693U (ja) 折戸の水滴落下防止構造
JPH0120466Y2 (ja)
JP3156991B2 (ja) 浴室戸の下枠構造
JP3801579B2 (ja) 開口部装置
JPH08284442A (ja) 浴室出入口の排水構造
JP3300937B2 (ja) 引戸装置
JP2790784B2 (ja) 折戸の戸当り構造
JPH08303125A (ja) 衛生設備室の出入口構造
JP2733747B2 (ja) 引 戸
JPH10299346A (ja) 浴室ドアの下枠構造
JP4661019B2 (ja) 屋外用下枠フラットサッシの掃除装置
JPH04360982A (ja) フラット床出入口構造
JP2001012151A (ja) 引き戸の敷居構造
JPH04336191A (ja) 浴室出入口部構造
JP2001123763A (ja) 引き戸の敷居構造
JP3432806B2 (ja) 屋外用下枠フラットドアのドア下枠の排水機構
JPH0578888U (ja) 浴室のドアの構造
JP3414234B2 (ja) 浴室引き戸の下枠構造
JP3337949B2 (ja) 浴室戸の排水構造
JP3414247B2 (ja) 戸の下枠の構造
JPH0658054A (ja) 吊り戸
JP2002227537A (ja) 屋外用下枠フラットサッシの掃除装置
JPH10317777A (ja) 折 戸
JPH08121035A (ja) 衛生設備室の出入口