JP2002227537A - 屋外用下枠フラットサッシの掃除装置 - Google Patents

屋外用下枠フラットサッシの掃除装置

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JP2002227537A
JP2002227537A JP2001106578A JP2001106578A JP2002227537A JP 2002227537 A JP2002227537 A JP 2002227537A JP 2001106578 A JP2001106578 A JP 2001106578A JP 2001106578 A JP2001106578 A JP 2001106578A JP 2002227537 A JP2002227537 A JP 2002227537A
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俊男 袋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サッシ下枠の上面をフラットに形成したバリア
フリータイプの下枠凹部に溜まったゴミ、埃、砂等を障
子を取り外さずに容易に掃除できる下枠の掃除構造の提
供にある。 【解決手段】上下枠及び左右の縦枠にて構成され、下枠
上面を略フラット面に形成し、当該フラット面を戸車を
介してスライド開閉する障子の下框側壁から、スライド
片を垂下し、スライド片をガイドするスライド溝を有す
る下枠凹部を下枠に設け、かつ下枠凹部側壁とスライド
片の間に横タイト材を介在させた屋外開口部サッシ構造
において、下枠の上面に設けた上面フラット部材を障子
右側に寄せてに脱着する目板材第1部材と障子を左に寄
せて脱着する目板材第2部材と当該目板材第1部材と目
板材第2部材の間に位置する目板材中央部材に分割し、
少なくとも当該目板材第1部材及び目板材第2部材を脱
着自在に装着した。また、必要に応じて目板材にツマミ
部材を取り付け、このツマミ部材と縦枠の間に弾性材を
介在させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の屋外開口部
に取り付けたサッシ枠内を障子がスライド開閉するサッ
シ構造に関し、特に、下枠上面が略フラット面に形成し
たバリアフリーサッシ下枠の掃除が容易な構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の屋外開口部には一般に上下枠と
左右の縦枠にて枠体を構成し、その内側を障子がスライ
ド開閉するサッシ構造が設けられている。この場合に従
来は図17に示すように、下枠サッシに突条状のレール
が突設されていてこのレール上を障子の下框に取り付け
られた戸車が回転し障子が移動する構造が一般的であ
る。また、建築物屋外開口部の室外側外障子用突条レー
ルと室内側内障子用突条レールに室内側が高くなるよう
に段差を設けたり、レール溝に室外側と室内側に段差を
設けたりして風雨の侵入の防止を図っている。従ってこ
のレール溝の上部は解放されていて掃除は可能であるが
レール溝が深くゴミ、砂、埃等が溜まり易く不衛生な状
態になり易い一面があった。
【0003】サッシ下枠の上面をフラットに形成したバ
リアフリータイプのサッシ構造にした場合には図16に
示すように上記レール溝の壁が無くなり、比較的大きい
ゴミ等は溜まりにくくなるが、屋外用サッシにおいて
は、中、高層ビルになると500Pa近くの風圧を受け
たり、室外と室内の温度差による気圧差が生じ雨水の室
内への侵入を防止するためには障子とサッシ枠の間に気
密ラインを確保するとともに、気密ラインを形成する下
枠上面からの高排水性を確保するために排水凹部を設け
る必要があり、この凹部にゴミ、埃、砂等が溜まると障
子のスライド性を阻害したり不衛生の要因となる恐れが
あった。
【0004】また、最近のマンション等のテラス戸にお
いては眺望を良くするためサッシの大型化が進み、耐風
圧強度も高くする必要がありガラスの板厚も厚くなり障
子戸の重量も非常に重くなっている。特に、省エネルギ
ー対策から複層ガラスの使用や、防音効果を目的に、合
わせガラスが使用される割合も多くなり障子がさらに重
くなり障子を取り外して下枠を掃除することが困難にな
りつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は建築物屋外開
口部に取り付けた上下及び左右の縦枠にて構成されるサ
ッシの下枠上面をスライド開閉する引違い障子や片引き
障子等において、図12に本発明による屋外用バリアフ
リーサッシの施工イメージ図を示すように、サッシ下枠
の上面をフラットに形成したバリアフリータイプの下枠
凹部に溜まったゴミ、埃、砂等を障子を取り外さずに容
易に掃除できる下枠の掃除構造の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上下枠及び左右の縦枠にて構成され、下枠上面を略フラ
ット面に形成した枠内をスライド開閉する引違い障子の
下框側壁から、スライド片を垂下し、スライド片をガイ
ドするスライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、かつ
下枠凹部側壁とスライド片の間に横タイト材を介在させ
た屋外開口部サッシ構造において、下枠の上面に設けた
上面フラット部材を室内側から室外側方向に対して左側
目板材第1部材と右側目板材第2部材及び当該目板材第
1部材と目板材第2部材の間に位置する目板材中央部材
に分割し、内、外障子を右側に寄せて内、外障子用目板
材第1部材を脱着自在に装着し、内、外障子を左側に寄
せて内、外障子用目板材第2部材を脱着自在に装着し
た。
【0007】下枠凹部の屋内外方向幅よりスライド溝幅
が狭い上面フラット部材(目板材)が装着されているの
で従来のレール方式に比較して段差が無く、下枠凹部へ
のゴミ等の侵入を抑えることが出来るが、図13に示す
ように下枠凹部にゴミ、埃、砂等が溜まった場合には図
14に示すように目板材を取り外して掃除をする必要が
ある。この場合に請求項1記載の発明のように目板材を
3分割に分割したので例えば、図3に示すように、障子
を取り外さなくても内、外障子を右側に寄せるだけで目
板材の外障子用目板材第1部材及び内障子用目板材第1
部材を取り外して下枠凹部の掃除が出来、次に図4に示
すように、内、外障子を左側に寄せて外障子用目板材第
2部材及び内障子用目板材第2部材を取り外して掃除を
し、また、目板材を元に戻すことが出来る。この際に図
15に参考として示したように、元々下枠の排水性が優
れた構造になっているのでホース等で水を流すことによ
り簡単に掃除が出来る。
【0008】請求項2記載の発明は、片引き障子の場合
の掃除構造で、上枠と下枠の間にスライド自在に障子を
装着し、建屋開口部と障子収納部を有する屋外用片引き
障子のサッシ下枠の上面を略フラット面に形成し、当該
フラット面をスライドする障子下框側壁から障子スライ
ド片を垂下し、当該障子スライド片をガイドする障子ス
ライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、障子スライド
片と下枠凹部側壁との間に障子が閉じた際に横タイト材
を介在させたサッシ構造において、下枠の上面に設けた
上面フラット部材を室内側から室外側方向に対して左側
目板材第1部材と右側目板材第2部材及び当該目板材第
1部材と目板材第2部材の間に位置する目板材中央部材
に分割し、可動障子を右側に寄せて目板材第1部材を脱
着自在に装着し、可動障子を左側に寄せて目板材第2部
材を脱着自在に装着した。
【0009】例えば、外動片引き障子の例で説明する
と、図10に示すように可動障子を右側に寄せて、目板
材第1部材のみを取り外し、下枠凹部を掃除した後に目
板材第1部材を元のように下枠に取り付け、次に図11
に示すように可動障子を左に寄せて目板材第2部材のみ
を取り外し下枠凹部を掃除して、また、目板材を元のよ
うに取り付けることが出来るので、掃除のために障子を
取り外す必要が無い。
【0010】請求項3記載の発明は、下枠の上面に設け
た上面フラット部材(目板材)の目板材第1部材及び目
板材第2部材の縦枠側に脱着用のツマミ部材を取り付け
た。これにより、目板材の脱着がより容易になる。この
際に、障子が閉じる側の目板材に取り付けるツマミ部材
は障子の閉鎖時の障害にならないように下枠のスライド
面より上に突出しないようにし、障子を開放する側の目
板材に取り付けるツマミ部材は下枠のスライド面より上
に突出させ、障子開放時のストッパーとしての役割も果
たすことができる。
【0011】請求項3記載の発明は、上面フラット部材
(目板材)に取り付けたツマミ部材と縦枠の間に弾性材
を介在させた。これにより、下枠の目板材取り付け部位
長さ寸法に対する目板材の加工寸法バラツキを吸収でき
るとともに、縦枠に対する弾性力により、左右の目板材
が中央部材側に押しつけられるように作用し目板材の分
割目に隙間が生じるのを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施の形態を引
き違い障子サッシ構造に適用した場合を例に以下説明す
る。図16に本発明に係る屋外用下枠フラットサッシの
掃除装置を適用したイメージ図を示し、図19に鉄筋コ
ンクリート造りビル住宅の間取りの例を示し、図18に
その屋外開口部の断面を示す。ビル住宅の屋外には排水
用のグレーチングを取り付け、その外側に段差調整ブロ
ックを敷いてバルコニーが配設され、さらに外側には手
摺り等の安全柵が取り付けられている。室内からバルコ
ニーへの出入り口に本発明に係る掃除装置からなるサッ
シ構造が採用されている。
【0013】図1に、本発明に係るサッシ構造の断面図
を示し、(ロ)が縦断面図(ハ)が横断面図で、(イ)
に上面フラット部材(目板材)の配置図を示す。まず、
サッシ構造の全体の構成を説明すると図18に示すよう
に躯体にアンカー8にて取り付けられた下枠10及び図
1(ロ)に示すように上枠40と、図1(ハ)に示すよ
うに左縦枠20及び右縦枠30のサッシにて枠体を形成
し、その内側に屋外側から、外障子50、内障子60が
装着されている。下枠の上面は略フラットに形成され、
図18に示すように室内フローリング床面、下枠の上
面、グレーチングを介してバルコニーの床面がほぼ水平
に配置されたバリアフリー構造になっている。
【0014】図1及び図2に下枠付近の拡大縦断面図を
示すように、外障子50は外障子下框51及び上框55
と、外障子戸当框52及び外障子召合框53にて枠を形
成し、内側にガラス等が装着されている。外障子下框5
1の室内側には外障子スライド片51aが垂下されてい
る。また、下框の外障子下框凹部51bには外障子戸車
54が取り付けられ、下枠10の上面フラット部材(目
板材)1a、2a、3aの上面を外障子が移動する。内
障子60も外障子と同様に、内障子下框61及び上框6
5と、内障子戸当框62及び内障子召合框63にて枠を
形成し、内側にガラス等が装着されている。内障子下框
61の室内側には内障子スライド片61aが垂下され、
下框の内障子下框凹部61bには内障子戸車64が取り
付けられ下枠10の上面フラット部材(目板材)1b、
2b、3bの上面を内障子が移動する。
【0015】次に、目板材の構成を説明すると、図1
(イ)に示すように外障子用目板材が左側の外障子用目
板材第1部材1a、右側の外障子用目板材第2部材2a
及び外障子用目板材中央部材3aの3分割構造になって
いる。また、内障子用目板材も、左側の内障子用目板材
第1部材1b、右側の内障子用目板材第2部材2b及び
内障子用目板材中央部材3bの3分割構造になってい
る。断面形状は図2に示すように、下枠10のベース部
材100の上部に取付係止片100bを複数設けて外障
子用目板材係止片103、104及び内障子用目板材係
止片101、102にて、それぞれ脱着自在に嵌着され
ている。なお、目板材中央部材は通常、取り外さないの
で、ビス等の固定部材4にて固定してもよい。
【0016】このような目板材の構造を採用したことに
より、図1(ハ)に示す外障子50及び内障子60が閉
じた状態から図3に示すように外障子を開けて右側に寄
せた状態にして外障子用目板材第1部材1a及び内障子
目板材第1部材1bを取り外して下枠凹部の掃除をして
目板材を元のように取り付け、次に図4に示すように内
障子を開けて障子を左側に寄せた状態にして、外障子用
目板材第2部材2a及び内障子用目板材第2部材2bを
取り外して掃除をしてまた目板材を元にもどすことがで
きる。
【0017】目板材には、図5〜図7に示すように脱着
用のツマミ部材が取り付けられていて、図5に障子が閉
じる側の第1ツマミ部材5を示し、(イ)が平面図、
(ロ)がその側面図を示す。障子が閉じる際に障害にな
らないように目板材の上面より突出しないように取り付
けられていて、指先を入れる第1ツマミ部材凹部5aが
設けられ目板材の脱着時の取り扱いが容易になってい
る。また、目板材の内側断面形状に合せた挿入部5bを
備え、その反対側の縦枠との当接側に弾性片5cが設け
られている。この弾性片により、左右の目板材が中央部
に押し付けられている。
【0018】図6に外障子の開放側目板材2aの縦枠側
に取り付ける第2ツマミ部材を示し、(イ)が平面図、
(ロ)がその側面図を示す。この第2ツマミ部材は、目
板材の上面に取り付けられ目板材の取り付け孔に第2ツ
マミ部材突出部6bを挿入し、第2ツマミ部材取り付け
孔6dにてビス等で目板材に取り付けられている。第2
ツマミ部材の縦枠側側壁には弾性片6cが設けられてい
る。この第2ツマミ部材は、目板材の脱着を容易にする
とともに障子を開ける際の障子に取り付けられている取
手や錠を保護する働きも示す。
【0019】図7に内障子開放側目板材1bの縦枠側に
取り付ける第3ツマミ部材を示し、(イ)が平面図
(ロ)がその側面図を示す。第3ツマミ部材も第2ツマ
ミ部材と同様に第3ツマミ部材突出部7b、第3ツマミ
部材取り付け孔7d及び第3ツマミ部材弾性片7cが設
けられている。なお、第1ツマミ部材〜第3ツマミ部材
においては弾性材をツマミ側に設けた例を示したが、左
右の目板材を中央の目板材に向けて押圧する作用を有す
る限り、縦枠側に設けても良い。
【0020】目板材を上記のように3分割して、目板材
の縦枠側にツマミ部材を取り付けたので、参考図として
図15に示すように、障子を外さずに簡単に目板材を外
して掃除をすることが出来、元々下枠の排水性が優れた
構造になっているのでホース等で水を流すことで簡単に
掃除が出来る。この下枠の構造を以下説明する。下枠1
0には外障子及び内障子の下框に垂下した外障子スライ
ド片51a、内障子スライド片61aがスライドする外
障子スライド溝11a、内障子スライド溝11bを有す
る外障子用下枠凹部12a、内障子用下枠凹部12bを
設け、凹部の室内側側壁に外障子用横タイト材嵌合溝1
3a、内障子用横タイト材嵌合溝13bを設け、外障子
用横タイト材14a、内障子用横タイト材14bを配設
し、これらの横タイト材は障子のスライド片に摺接して
いる。また、外障子用下枠凹部排水口17a、内障子用
下枠凹部排水口17b及び下枠屋外排水口18が設けら
れていて、 障子等に吹き付けられ落下してきた雨水
は、下枠のフラット上面の外障子スライド溝11a、内
障子スライド溝11b、から、外障子用下枠凹部排水口
17a及び内障子用下枠凹部排水口17bに流れ、下枠
屋外側に設けた下枠屋外排水口18より屋外へ排水され
る。なお、下枠屋外排水口18の外側には排水口を覆う
ように逆風、逆水止め部材19が上部で枢着されてい
る。
【0021】本発明における目板材は上記のように長手
方向に3分割されていれば、必ずしも外障子用と内障子
用に分離している必要は無く、図26に示す断面形状の
ように、内外障子用上面部材(目板材)及び排水凹部を
一体的に設けたものでも良い。
【0022】本発明に係る掃除構造を片引き戸に適用し
た例を以下に説明する。図8(ロ)に外動片引き戸構造
の縦断面図を示し、図8(ハ)にその横断面図を示し、
(イ)に目板材の配置図を示す。サッシ枠は下枠110
と上枠140及び室内から室外に向かって左縦枠12
0、右縦枠130にて方形形状に構されている。このサ
ッシ枠内屋外側にスライド自在に可動障子150が装着
され、室内側に固定障子160が取り付けられている。
可動障子150は可動障子下框151と可動障子上框1
55、及び可動障子戸当框152と可動障子召合框15
3にて枠を形成し、内側にガラス156等が装着されて
いる。一方固定障子は下枠110と固定障子上框16
5、右枠130と縦骨170にていわゆる嵌め殺し方式
にてガラス166が装着されている。可動障子150の
可動障子下框151には可動障子スライド片151aが
垂下され、可動障子下框に可動障子戸車154が取り付
けられ下枠10の略フラット面を障子が案内条に沿って
移動する。下枠110には可動障子下框に垂下した可動
障子スライド片151aがスライドする可動障子スライ
ド溝111を有する下枠凹部112aを設け、この下枠
凹部の室内側側壁に横タイト材嵌合溝113を設けて横
タイト材114を配設し、可動障子スライド片151a
に摺接させ、下枠凹部には排水口117aが設けられて
いる。また、下枠ベース部材110aの開口部固定障子
側には、目板材110bが取り付けられ、可動障子がス
ライドする上面部材(目板材)1A、2A、3Aが取り
付けられている。
【0023】外動片引き障子の場合には、図10に示す
ように、例えば可動障子を開けた状態にて可動障子目板
材第1部材1Aを取り外して下枠凹部の掃除をした後に
この目板材第1部材を元のように取り付け、次に可動障
子を閉じて可動障子目板材第2部材2Aを取り外して掃
除をし、元のように目板材をもどすことができる。ま
た、可動障子目板材中央部材3Aは、脱着自在でもビス
等で固定してもよい。なお、目板材には脱着用の可動障
子第1ツマミ部材5A、可動障子第2ツマミ部材6Aが
取り付けられている。
【0024】
【発明の効果】本発明のサッシ構造はサッシ下枠の上面
をフラットに形成し下枠凹部の上部に目板材を設けてス
ライド片の幅に相当する狭いスライド溝を設けた構造に
なっているのでこの目板材及びタイト材にて下枠凹部に
ゴミ等が入り難くなっているが、ゴミ等が溜まった場合
には目板材が長手方向に3分割され、縦枠側端部にツマ
ミ部材取り付けたので、障子を外すことなくこの目板材
を簡単に取り外せるので掃除が容易に出来、また元に戻
すことが出来る。また、ツマミ部材と縦枠の間に弾性片
等の弾性材を設けたので目板材の取り付けガタを解消す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る下枠フラットサッシの掃除構造を
引き違い障子に適用した例を示す。
【図2】下枠フラットサッシ構造の縦断面図を示す。
【図3】障子を右側に寄せて左側の目板材を外した状態
を示す。
【図4】障子を左側に寄せて右側の目板材を外した状態
を示す。
【図5】第1ツマミ部材を示す。
【図6】第2ツマミ部材を示す。
【図7】第3ツマミ部材を示す。
【図8】本発明に係る下枠フラットサッシの掃除構造を
片引き障子に適用した例を示す。
【図9】片引き障子の縦断面図を示す。
【図10】可動障子を開けた状態で目板材を外した状態
を示す。
【図11】可動障子を閉じた状態で目板材を外した状態
を示す。
【図12】引き違い障子目板材を内外障子用一体にした
例を示す。
【図13】下枠スライド溝よりゴミ等が入った状態を示
す。
【図14】目板材を取り外す状態を示す。
【図15】目板材を外して掃除をしている状態を示す。
【図16】本発明による屋外用バリアフリーサッシの掃
除構造を適用した施工イメージ図を示す。
【図17】従来サッシによるマンションのバルコニー側
と室内側を見た施工イメージ図を示す。
【図18】屋外開口部縦断面図を示す。
【図19】間取り図の例を示す。
【符号の説明】
1a 外障子用目板材第1部材 1b 内障子用目
板材第1部材 2a 外障子用目板材第2部材 2b 内障子用目
板材第2部材 3a 外障子用目板材中央部材 3b 内障子用目
板材中央部材 4 目板材中央部材固定部材 5 第1ツマミ部材 5a第1ツマミ部材凹部 5b
第1ツマミ部材挿入部 5c 第1ツマミ部材弾性片 6 第2ツマミ部材 6b
第2ツマミ部材突出部 6c 第2ツマミ部材弾性片 6d第2ツマミ部材取り
付け孔 7 第3ツマミ部材 7b
第3ツマミ部材突出部 7c 第3ツマミ部材弾性片 7d第2ツマミ部材取り
付け孔 10 下枠 100 下枠ベース部材 100b下枠ベー
ス部材取り付け係止片 101、102 内障子用目板材係止片 103、104 外障子用目板材係止片 11 フラット面(上面) 11a 外障子スライド溝 11b 内障子
スライド溝 12a 外障子用排水凹部 12b 内障子
用排水凹部 13a 外障子用横タイト材嵌合溝 13b 内障子
用横タイト材嵌合溝 14a 外障子用横タイト材 14b 内障子
用横タイト材 17a 外障子用凹部排水口 17b 内障子
用凹部排水口 18 下枠屋外排水口 19 逆風、逆水止め部材 20 左縦枠 30 右縦枠 40 上枠 50 外障子 60 内障子 51 外障子下框 61 内障子
下框 51a 外障子スライド片 61a 内障子
スライド片 51b 外障子下框凹部 61b 内障子
下框凹部 52 外障子戸当框 62 内障子
戸当框 53 外障子召合框 63 内障子
召合框 53a 外障子突き合わせ片 63a 内障子
突き合わせ片 54 外障子戸車 64 内障子
戸車 55 外障子上框 65 内障子
上框 1A 可動障子目板材第1部材 2A 可動障子目
板材第2部材 3A 可動障子目板材中央部材 5A 可動障子第1ツマミ部材 6A 可動障子第
2ツマミ部材 110 片引き戸下枠 140 片引き戸
上枠 110a下枠ベース部材 110b片引き戸
目板材 120 片引き戸左縦枠 130 片引き戸
右縦枠 112a下枠凹部 113 横タイト材嵌合溝 114 横タイト材 150 可動障子 160 固定障子 151a可動障子スライド片 151 可動障子下框 152 可動障子戸当框 153 可動障子召合框 155 可動障子上框 165 固定障子
上框
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月4日(2002.3.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】屋外用下枠フラットサッシの掃除装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の屋外開口部
に取り付けたサッシ枠内を障子がスライド開閉するサッ
シ構造に関し、特に、下枠上面が略フラット面に形成し
たバリアフリーサッシ下枠の掃除が容易な構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の屋外開口部には一般に上下枠と
左右の縦枠にて枠体を構成し、その内側を障子がスライ
ド開閉するサッシ構造が設けられている。この場合に従
来は図17に示すように、下枠サッシに突条状のレール
が突設されていてこのレール上を障子の下框に取り付け
られた戸車が回転し障子が移動する構造が一般的であ
る。また、建築物屋外開口部の室外側外障子用突条レー
ルと室内側内障子用突条レールに室内側が高くなるよう
に段差を設けたり、レール溝に室外側と室内側に段差を
設けたりして風雨の侵入の防止を図っている。従ってこ
のレール溝の上部は解放されていて掃除は可能であるが
レール溝が深くゴミ、砂、埃等が溜まり易く不衛生な状
態になり易い一面があった。
【0003】サッシ下枠の上面をフラットに形成したバ
リアフリータイプのサッシ構造にした場合には図16に
示すように上記レール溝の壁が無くなり、比較的大きい
ゴミ等は溜まりにくくなるが、屋外用サッシにおいて
は、中、高層ビルになると500Pa近くの風圧を受け
たり、室外と室内の温度差による気圧差が生じ雨水の室
内への侵入を防止するためには障子とサッシ枠の間に気
密ラインを確保するとともに、気密ラインを形成する下
枠上面からの高排水性を確保するために排水凹部を設け
る必要があり、この凹部にゴミ、埃、砂等が溜まると障
子のスライド性を阻害したり不衛生の要因となる恐れが
あった。
【0004】また、最近のマンション等のテラス戸にお
いては眺望を良くするためサッシの大型化が進み、耐風
圧強度も高くする必要がありガラスの板厚も厚くなり障
子戸の重量も非常に重くなっている。特に、省エネルギ
ー対策から複層ガラスの使用や、防音効果を目的に、合
わせガラスが使用される割合も多くなり障子がさらに重
くなり障子を取り外して下枠を掃除することが困難にな
りつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は建築物屋外開
口部に取り付けた上下及び左右の縦枠にて構成されるサ
ッシの下枠上面をスライド開閉する引違い障子や片引き
障子等において、図16に本発明による屋外用バリアフ
リーサッシの施工イメージ図を示すように、サッシ下枠
の上面をフラットに形成したバリアフリータイプの下枠
凹部に溜まったゴミ、埃、砂等を障子を取り外さずに容
易に掃除できる下枠の掃除構造の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上下枠及び左右の縦枠にて構成され、下枠上面を略フラ
ット面に形成した枠内をスライド開閉する引違い障子の
下框側壁から、スライド片を垂下し、スライド片をガイ
ドするスライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、かつ
下枠凹部側壁とスライド片の間に横タイト材を介在させ
た屋外開口部サッシ構造において、下枠の上面に設けた
上面フラット部材を室内側から室外側方向に対して左側
目板材第1部材と右側目板材第2部材及び当該目板材第
1部材と目板材第2部材の間に位置する目板材中央部材
に分割し、内、外障子を右側に寄せて内、外障子用目板
材第1部材を脱着自在に装着し、内、外障子を左側に寄
せて内、外障子用目板材第2部材を脱着自在に装着し、
障子が閉じる際に障子の下に位置する目板材の縦枠側に
設けたツマミ部材が下枠のスライド面より突出しないよ
うに配置され、障子が開放する際に障子の下に位置する
目板材の縦枠側に設けたツマミ部材を下枠のスライド面
より突出させ、障子開放時の開放範囲を規制するストッ
パーも兼ねた。
【0007】下枠凹部の屋内外方向幅よりスライド溝幅
が狭い上面フラット部材(目板材)が装着されているの
で従来のレール方式に比較して段差が無く、下枠凹部へ
のゴミ等の侵入を抑えることが出来るが、図13に示す
ように下枠凹部にゴミ、埃、砂等が溜まった場合には図
14に示すように目板材を取り外して掃除をする必要が
ある。本発明においては、目板材を3分割に分割したの
で例えば、図3に示すように、障子を取り外さなくても
内、外障子を右側に寄せるだけで目板材の外障子用目板
材第1部材及び内障子用目板材第1部材を取り外して下
枠凹部の掃除が出来、次に図4に示すように、内、外障
子を左側に寄せて外障子用目板材第2部材及び内障子用
目板材第2部材を取り外して掃除をし、また、目板材を
元に戻すことが出来る。そして、障子が閉じる側の目板
材(障子が閉じる際に障子の下に位置する目板材)に取
り付けるツマミ部材は、下枠のスライド面より上に突出
していないので障子の閉鎖時の障害にならない。障子を
開放する側の目板材(障子が開放する際に障子の下に位
置する目板材)に取り付けるツマミ部材は下枠のスライ
ド面より上に突出しているので、障子開放時の開放上限
を規制するストッパーとしての役割も果たすことができ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、上枠と下枠の間に
スライド自在に障子を装着し、建屋開口部と障子収納部
を有する屋外用片引き障子のサッシ下枠の上面を略フラ
ット面に形成し、当該フラット面をスライドする障子下
框側壁から障子スライド片を垂下し、当該障子スライド
片をガイドする障子スライド溝を有する下枠凹部を下枠
に設け、障子スライド片と下枠凹部側壁との間に障子が
閉じた際に横タイト材を介在させたサッシ構造におい
て、下枠の上面に設けた上面フラット部材を室内側から
室外側方向に対して左側目板材第1部材と右側目板材第
2部材及び当該目板材第1部材と目板材第2部材の間に
位置する目板材中央部材に分割し、可動障子を右側に寄
せて目板材第1部材を脱着自在に装着し、可動障子を左
側に寄せて目板材第2部材を脱着自在に装着し、障子が
閉じる際に障子の下に位置する目板材の縦枠側に設けた
ツマミ部材が下枠のスライド面より突出しないように配
置され、障子が開放する際に障子の下に位置する目板材
の縦枠側に設けたツマミ部材を下枠のスライド面より突
出させ、障子開放時の開放範囲を規制するストッパーも
兼ねた。
【0009】例えば、外動片引き障子の例で説明する
と、図10に示すように可動障子を右側に寄せて、目板
材第1部材のみを取り外し、下枠凹部を掃除した後に目
板材第1部材を元のように下枠に取り付け、次に図11
に示すように可動障子を左に寄せて目板材第2部材のみ
を取り外し下枠凹部を掃除して、また、目板材を元のよ
うに取り付けることが出来るので、掃除のために障子を
取り外す必要が無い。そして、障子が閉じる側の目板材
(障子が閉じる際に障子の下に位置する目板材)に取り
付けるツマミ部材は、下枠のスライド面より上に突出し
ていないので障子の閉鎖時の障害にならない。障子を開
放する側の目板材(障子が開放する際に障子の下に位置
する目板材)に取り付けるツマミ部材は下枠のスライド
面より上に突出しているので、障子開放時の開放上限を
規制するストッパーとしての役割も果たすことができ
る。
【0010】
【0011】請求項3記載の発明は、上面フラット部材
(目板材)に取り付けたツマミ部材と縦枠の間に弾性材
を介在させた。これにより、下枠の目板材取り付け部位
長さ寸法に対する目板材の加工寸法バラツキを吸収でき
るとともに、縦枠に対する弾性力により、左右の目板材
が中央部材側に押しつけられるように作用し目板材の分
割目に隙間が生じるのを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施の形態を引
き違い障子サッシ構造に適用した場合を例に以下説明す
る。図16に本発明に係る屋外用下枠フラットサッシの
掃除装置を適用したイメージ図を示し、図19に鉄筋コ
ンクリート造りビル住宅の間取りの例を示し、図18に
その屋外開口部の断面を示す。ビル住宅の屋外には排水
用のグレーチングを取り付け、その外側に段差調整ブロ
ックを敷いてバルコニーが配設され、さらに外側には手
摺り等の安全柵が取り付けられている。室内からバルコ
ニーへの出入り口に本発明に係る掃除装置からなるサッ
シ構造が採用されている。
【0013】図1に、本発明に係るサッシ構造の断面図
を示し、(ロ)が縦断面図(ハ)が横断面図で、(イ)
に上面フラット部材(目板材)の配置図を示す。まず、
サッシ構造の全体の構成を説明すると図18に示すよう
に躯体にアンカー8にて取り付けられた下枠10及び図
1(ロ)に示すように上枠40と、図1(ハ)に示すよ
うに左縦枠20及び右縦枠30のサッシにて枠体を形成
し、その内側に屋外側から、外障子50、内障子60が
装着されている。下枠の上面は略フラットに形成され、
図18に示すように室内フローリング床面、下枠の上
面、グレーチングを介してバルコニーの床面がほぼ水平
に配置されたバリアフリー構造になっている。
【0014】図1及び図2に下枠付近の拡大縦断面図を
示すように、外障子50は外障子下框51及び上框55
と、外障子戸当框52及び外障子召合框53にて枠を形
成し、内側にガラス等が装着されている。外障子下框5
1の室内側には外障子スライド片51aが垂下されてい
る。また、下框の外障子下框凹部51bには外障子戸車
54が取り付けられ、下枠10の上面フラット部材(目
板材)1a、2a、3aの上面を外障子が移動する。内
障子60も外障子と同様に、内障子下框61及び上框6
5と、内障子戸当框62及び内障子召合框63にて枠を
形成し、内側にガラス等が装着されている。内障子下框
61の室内側には内障子スライド片61aが垂下され、
下框の内障子下框凹部61bには内障子戸車64が取り
付けられ下枠10の上面フラット部材(目板材)1b、
2b、3bの上面を内障子が移動する。
【0015】次に、目板材の構成を説明すると、図1
(イ)に示すように外障子用目板材が左側の外障子用目
板材第1部材1a、右側の外障子用目板材第2部材2a
及び外障子用目板材中央部材3aの3分割構造になって
いる。また、内障子用目板材も、左側の内障子用目板材
第1部材1b、右側の内障子用目板材第2部材2b及び
内障子用目板材中央部材3bの3分割構造になってい
る。断面形状は図2に示すように、下枠10のベース部
材100の上部に取付係止片100bを複数設けて外障
子用目板材係止片103、104及び内障子用目板材係
止片101、102にて、それぞれ脱着自在に嵌着され
ている。なお、目板材中央部材は通常、取り外さないの
で、ビス等の固定部材4にて固定してもよい。
【0016】このような目板材の構造を採用したことに
より、図1(ハ)に示す外障子50及び内障子60が閉
じた状態から図3に示すように外障子を開けて右側に寄
せた状態にして外障子用目板材第1部材1a及び内障子
目板材第1部材1bを取り外して下枠凹部の掃除をして
目板材を元のように取り付け、次に図4に示すように内
障子を開けて障子を左側に寄せた状態にして、外障子用
目板材第2部材2a及び内障子用目板材第2部材2bを
取り外して掃除をしてまた目板材を元にもどすことがで
きる。
【0017】目板材には、図5〜図7に示すように脱着
用のツマミ部材が取り付けられていて、図5に障子が閉
じる側の第1ツマミ部材5を示し、(イ)が平面図、
(ロ)がその側面図を示す。障子が閉じる際に障害にな
らないように目板材の上面より突出しないように取り付
けられていて、指先を入れる第1ツマミ部材凹部5aが
設けられ目板材の脱着時の取り扱いが容易になってい
る。また、目板材の内側断面形状に合せた挿入部5bを
備え、その反対側の縦枠との当接側に弾性片5cが設け
られている。この弾性片により、左右の目板材が中央部
に押し付けられている。
【0018】図6に外障子の開放側目板材2aの縦枠側
に取り付ける第2ツマミ部材を示し、(イ)が平面図、
(ロ)がその側面図を示す。この第2ツマミ部材は、目
板材の上面に取り付けられ目板材の取り付け孔に第2ツ
マミ部材突出部6bを挿入し、第2ツマミ部材取り付け
孔6dにてビス等で目板材に取り付けられている。第2
ツマミ部材の縦枠側側壁には弾性片6cが設けられてい
る。この第2ツマミ部材は、目板材の脱着を容易にする
とともに障子を開ける際の障子に取り付けられている取
手や錠を保護する働きも示す。
【0019】図7に内障子開放側目板材1bの縦枠側に
取り付ける第3ツマミ部材を示し、(イ)が平面図
(ロ)がその側面図を示す。第3ツマミ部材も第2ツマ
ミ部材と同様に第3ツマミ部材突出部7b、第3ツマミ
部材取り付け孔7d及び第3ツマミ部材弾性片7cが設
けられている。なお、第1ツマミ部材〜第3ツマミ部材
においては弾性材をツマミ側に設けた例を示したが、左
右の目板材を中央の目板材に向けて押圧する作用を有す
る限り、縦枠側に設けても良い。
【0020】目板材を上記のように3分割して、目板材
の縦枠側にツマミ部材を取り付けたので、参考図として
図15に示すように、障子を外さずに簡単に目板材を外
して掃除をすることが出来、元々下枠の排水性が優れた
構造になっているのでホース等で水を流すことで簡単に
掃除が出来る。この下枠の構造を以下説明する。下枠1
0には外障子及び内障子の下框に垂下した外障子スライ
ド片51a、内障子スライド片61aがスライドする外
障子スライド溝11a、内障子スライド溝11bを有す
る外障子用下枠凹部12a、内障子用下枠凹部12bを
設け、凹部の室内側側壁に外障子用横タイト材嵌合溝1
3a、内障子用横タイト材嵌合溝13bを設け、外障子
用横タイト材14a、内障子用横タイト材14bを配設
し、これらの横タイト材は障子のスライド片に摺接して
いる。また、外障子用下枠凹部排水口17a、内障子用
下枠凹部排水口17b及び下枠屋外排水口18が設けら
れていて、 障子等に吹き付けられ落下してきた雨水
は、下枠のフラット上面の外障子スライド溝11a、内
障子スライド溝11b、から、外障子用下枠凹部排水口
17a及び内障子用下枠凹部排水口17bに流れ、下枠
屋外側に設けた下枠屋外排水口18より屋外へ排水され
る。なお、下枠屋外排水口18の外側には排水口を覆う
ように逆風、逆水止め部材19が上部で枢着されてい
る。
【0021】本発明における目板材は上記のように長手
方向に3分割されていれば、必ずしも外障子用と内障子
用に分離している必要は無く、図12に示す断面形状の
ように、内外障子用上面部材(目板材)及び排水凹部を
一体的に設けたものでも良い。
【0022】本発明に係る掃除構造を片引き戸に適用し
た例を以下に説明する。図8(ロ)に外動片引き戸構造
の縦断面図を示し、図8(ハ)にその横断面図を示し、
(イ)に目板材の配置図を示す。サッシ枠は下枠110
と上枠140及び室内から室外に向かって左縦枠12
0、右縦枠130にて方形形状に構されている。このサ
ッシ枠内屋外側にスライド自在に可動障子150が装着
され、室内側に固定障子160が取り付けられている。
可動障子150は可動障子下框151と可動障子上框1
55、及び可動障子戸当框152と可動障子召合框15
3にて枠を形成し、内側にガラス156等が装着されて
いる。一方固定障子は下枠110と固定障子上框16
5、右枠130と縦骨170にていわゆる嵌め殺し方式
にてガラス166が装着されている。可動障子150の
可動障子下框151には可動障子スライド片151aが
垂下され、可動障子下框に可動障子戸車154が取り付
けられ下枠10の略フラット面を障子が案内条に沿って
移動する。下枠110には可動障子下框に垂下した可動
障子スライド片151aがスライドする可動障子スライ
ド溝111を有する下枠凹部112aを設け、この下枠
凹部の室内側側壁に横タイト材嵌合溝113を設けて横
タイト材114を配設し、可動障子スライド片151a
に摺接させ、下枠凹部には排水口117aが設けられて
いる。また、下枠ベース部材110aの開口部固定障子
側には、目板材110bが取り付けられ、可動障子がス
ライドする上面部材(目板材)1A、2A、3Aが取り
付けられている。
【0023】外動片引き障子の場合には、図10に示す
ように、例えば可動障子を開けた状態にて可動障子目板
材第1部材1Aを取り外して下枠凹部の掃除をした後に
この目板材第1部材を元のように取り付け、次に可動障
子を閉じて可動障子目板材第2部材2Aを取り外して掃
除をし、元のように目板材をもどすことができる。ま
た、可動障子目板材中央部材3Aは、脱着自在でもビス
等で固定してもよい。なお、目板材には脱着用の可動障
子第1ツマミ部材5A、可動障子第2ツマミ部材6Aが
取り付けられている。
【0024】
【発明の効果】本発明のサッシ構造はサッシ下枠の上面
をフラットに形成し下枠凹部の上部に目板材を設けてス
ライド片の幅に相当する狭いスライド溝を設けた構造に
なっているのでこの目板材及びタイト材にて下枠凹部に
ゴミ等が入り難くなっているが、ゴミ等が溜まった場合
には目板材が長手方向に3分割され、縦枠側端部にツマ
ミ部材取り付けたので、障子を外すことなくこの目板材
を簡単に取り外せるので掃除が容易に出来、また元に戻
すことが出来るとともに、障子が閉じる側の目板材(障
子が閉じる際に障子の下に位置する目板材)に取り付け
るツマミ部材は、下枠のスライド面より上に突出してい
ないので障子の閉鎖時の障害にならず、障子を開放する
側の目板材(障子が開放する際に障子の下に位置する目
板材)に取り付けるツマミ部材は下枠のスライド面より
上に突出しているので、障子開放時の最大限開放できる
位置を規制するストッパーとしての役割も果たし、これ
により障子を開ける際の障子に取り付けられている取手
や錠を保持することができる。また、ツマミ部材と縦枠
の間に弾性片等の弾性材を設けたので目板材の取り付け
ガタを解消することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る下枠フラットサッシの掃除構造を
引き違い障子に適用した例を示す。
【図2】下枠フラットサッシ構造の縦断面図を示す。
【図3】障子を右側に寄せて左側の目板材を外した状態
を示す。
【図4】障子を左側に寄せて右側の目板材を外した状態
を示す。
【図5】第1ツマミ部材を示す。
【図6】第2ツマミ部材を示す。
【図7】第3ツマミ部材を示す。
【図8】本発明に係る下枠フラットサッシの掃除構造を
片引き障子に適用した例を示す。
【図9】片引き障子の縦断面図を示す。
【図10】可動障子を開けた状態で目板材を外した状態
を示す。
【図11】可動障子を閉じた状態で目板材を外した状態
を示す。
【図12】引き違い障子目板材を内外障子用一体にした
例を示す。
【図13】下枠スライド溝よりゴミ等が入った状態を示
す。
【図14】目板材を取り外す状態を示す。
【図15】目板材を外して掃除をしている状態を示す。
【図16】本発明による屋外用バリアフリーサッシの掃
除構造を適用した施工イメージ図を示す。
【図17】従来サッシによるマンションのバルコニー側
と室内側を見た施工イメージ図を示す。
【図18】屋外開口部縦断面図を示す。
【図19】間取り図の例を示す。
【符号の説明】 1a 外障子用目板材第1部材 1b 内障子用目
板材第1部材 2a 外障子用目板材第2部材 2b 内障子用目
板材第2部材 3a 外障子用目板材中央部材 3b 内障子用目
板材中央部材 4 目板材中央部材固定部材 5 第1ツマミ部材 5a第1ツマミ部材凹部 5b
第1ツマミ部材挿入部 5c 第1ツマミ部材弾性片 6 第2ツマミ部材 6b
第2ツマミ部材突出部 6c 第2ツマミ部材弾性片 6d第2ツマミ部材取り
付け孔 7 第3ツマミ部材 7b
第3ツマミ部材突出部 7c 第3ツマミ部材弾性片 7d第2ツマミ部材取り
付け孔 10 下枠 100 下枠ベース部材 100b下枠ベー
ス部材取り付け係止片 101、102 内障子用目板材係止片 103、104 外障子用目板材係止片 11 フラット面(上面) 11a 外障子スライド溝 11b 内障子
スライド溝 12a 外障子用排水凹部 12b 内障子
用排水凹部 13a 外障子用横タイト材嵌合溝 13b 内障子
用横タイト材嵌合溝 14a 外障子用横タイト材 14b 内障子
用横タイト材 17a 外障子用凹部排水口 17b 内障子
用凹部排水口 18 下枠屋外排水口 19 逆風、逆水止め部材 20 左縦枠 30 右縦枠 40 上枠 50 外障子 60 内障子 51 外障子下框 61 内障子
下框 51a 外障子スライド片 61a 内障子
スライド片 51b 外障子下框凹部 61b 内障子
下框凹部 52 外障子戸当框 62 内障子
戸当框 53 外障子召合框 63 内障子
召合框 53a 外障子突き合わせ片 63a 内障子
突き合わせ片 54 外障子戸車 64 内障子
戸車 55 外障子上框 65 内障子
上框 1A 可動障子目板材第1部材 2A 可動障子目
板材第2部材 3A 可動障子目板材中央部材 5A 可動障子第1ツマミ部材 6A 可動障子第
2ツマミ部材 110 片引き戸下枠 140 片引き戸
上枠 110a下枠ベース部材 110b片引き戸
目板材 120 片引き戸左縦枠 130 片引き戸
右縦枠 112a下枠凹部 113 横タイト材嵌合溝 114 横タイト材 150 可動障子 160 固定障子 151a可動障子スライド片 151 可動障子下框 152 可動障子戸当框 153 可動障子召合框 155 可動障子上框 165 固定障子
上框

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下枠及び左右の縦枠にて構成され、下枠
    上面を略フラット面に形成した枠内をスライド開閉する
    引違い障子の下框側壁から、スライド片を垂下し、スラ
    イド片をガイドするスライド溝を有する下枠凹部を下枠
    に設け、かつ下枠凹部側壁とスライド片の間に横タイト
    材を介在させた屋外開口部サッシ構造において、下枠の
    上面に設けた上面フラット部材を室内側から室外側方向
    に対して左側目板材第1部材と右側目板材第2部材及び
    当該目板材第1部材と目板材第2部材の間に位置する目
    板材中央部材に分割し、内、外障子を右側に寄せて内、
    外障子用目板材第1部材を脱着自在に装着し、内、外障
    子を左側に寄せて内、外障子用目板材第2部材を脱着自
    在に装着したことを特徴とする屋外用下枠フラットサッ
    シの掃除構造。
  2. 【請求項2】上枠と下枠の間にスライド自在に障子を装
    着し、建屋開口部と障子収納部を有する屋外用片引き障
    子のサッシ下枠の上面を略フラット面に形成し、当該フ
    ラット面をスライドする障子下框側壁から障子スライド
    片を垂下し、当該障子スライド片をガイドする障子スラ
    イド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、障子スライド片
    と下枠凹部側壁との間に障子が閉じた際に横タイト材を
    介在させたサッシ構造において、下枠の上面に設けた上
    面フラット部材を室内側から室外側方向に対して左側目
    板材第1部材と右側目板材第2部材及び当該目板材第1
    部材と目板材第2部材の間に位置する目板材中央部材に
    分割し、可動障子を右側に寄せて目板材第1部材を脱着
    自在に装着し、可動障子を左側に寄せて目板材第2部材
    を脱着自在に装着したことを特徴とする屋外用下枠フラ
    ットサッシの掃除構造。
  3. 【請求項3】下枠の上面に設けた上面フラット部材の目
    板材第1部材及び目板材第2部材の縦枠側に脱着用のツ
    マミ部材を取り付けたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の屋外用下枠フラットサッシの掃除構造。
  4. 【請求項4】上面フラット部材(目板材)に取り付けた
    ツマミ部材と縦枠の間に弾性材を介在させたことを特徴
    とする請求項3記載の屋外用下枠フラットサッシの掃除
    構造。
JP2001106578A 2001-04-05 2001-04-05 屋外用下枠フラットサッシの掃除装置 Expired - Fee Related JP3332914B2 (ja)

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JP2010275849A (ja) * 2008-11-06 2010-12-09 Sankyo Tateyama Aluminium Inc サッシ
JP2018090977A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 株式会社Lixil 引戸レール部材、建具、建具の施工方法および建具の改修方法
CN109812207A (zh) * 2019-02-22 2019-05-28 兴发铝业(成都)有限公司 门窗排水结构

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