JPH08303125A - 衛生設備室の出入口構造 - Google Patents

衛生設備室の出入口構造

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JPH08303125A
JPH08303125A JP10939695A JP10939695A JPH08303125A JP H08303125 A JPH08303125 A JP H08303125A JP 10939695 A JP10939695 A JP 10939695A JP 10939695 A JP10939695 A JP 10939695A JP H08303125 A JPH08303125 A JP H08303125A
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JP
Japan
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door
room
sill
entrance
bathroom
Prior art date
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Application number
JP10939695A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sunaga
宏 須永
Noriyuki Takeda
紀幸 竹田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩行困難な老人や病人、車椅子等が衛生設備
室とその隣の部屋との間を行き来する時の妨げになるよ
うな段差をなくし、万が一、衛生設備室の外に水が漏れ
たり結露水が隣の部屋の床面に流れ落ちた場合でも、隣
の部屋の床面に水が拡がらない衛生設備室の出入口構造
を提供すること。 【構成】 浴室出入口Gの敷居3の上面と浴室BR内の
洗い場床面BFと脱衣室床面DFとがほぼなだらかな面
で連続し、浴室出入口Gに、浴室BR側に回動させて開
く扉4が設けられ、浴室出入口Gの縦枠に、扉4の閉時
に扉4の側部と密着して縦枠7と扉4との間を密閉可能
な縦パッキン72が設けられ、前記扉4の下端部に、扉
4の閉時に敷居3の上面ならびに縦パッキン72の下端
部と密着して敷居3と扉4との間を密閉可能な棒状下パ
ッキン425が設けられ、前記敷居3の上面の棒状下パ
ッキン425と密着する部分よりも脱衣室DR側の位置
に溝36が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室やシャワー室など
の衛生設備室の出入口構造に関し、特に、歩行困難な老
人や病人、車椅子等が出入口を容易に通過できるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な浴室などの衛生設備室の出入口
構造においては、衛生設備室内の湯水が敷居を飛び越え
て隣の部屋に浸入しないように、衛生設備室内の床面が
敷居の上面よりも低い位置に設けられている(例えば、
実開昭61−177186号公報参照)。
【0003】しかしながら、上述のように衛生設備室の
床面と敷居の上面との間に湯水の浸入を防止するのに十
分な段差を設けてしまうと、歩行困難な老人や病人等が
介護なしで衛生設備室とその隣の部屋との間を行き来す
るのが困難になる。
【0004】そこで、歩行困難な老人や病人のために、
衛生設備室内の床面と隣の部屋の床面との間の段差が小
さく、しかも、衛生設備室内の湯水が隣の部屋に浸入し
ないような衛生設備室の出入口構造が要求されている。
【0005】従来、このような要求に答えるものとして
は、例えば、実開平5−71356号公報に記載されて
いるような構造(1)や、実公平3−20443号公報
ならびに実公平4−7327号公報に記載されているよ
うな構造(2)が知られている。
【0006】上記(1)の出入口構造では、衛生設備室
出入口に設けられている扉の下端部に、扉の閉時に敷居
の上面と密着して敷居と扉との間を密閉可能なパッキン
を設けることにより、衛生設備室内の湯水が隣の部屋に
浸入するのを防止し、そうした上で、敷居の上面と衛生
設備室の床面との間の段差を小さくしている。
【0007】また、上記(2)の出入口構造では、衛生
設備室の床面の衛生設備室出入口近傍に排水溝を設け、
この排水溝に簀の子板を被せると共に、引き違い戸の下
端部を挿入させるために敷居に設けた複数の間隙を前記
排水溝と連通させることにより、衛生設備室内の湯水が
隣の部屋に浸入するのを防止し、そうした上で、衛生設
備室の出入口近傍と前記簀の子板の上面と敷居の上面と
隣の部屋の床面とをほぼなだらかな面で連続させてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の出入口構造にあっては、衛生設備室内の水の処
理についてしか考慮されていないため、扉がきちんと閉
じていなかったりパッキンが劣化している等の理由で敷
居と扉との間から水が洩れた場合や、扉表面の結露水が
衛生設備室の隣の部屋の床面に流れ落ちた場合には、水
が隣の部屋の床面に拡がってしまうという問題があっ
た。
【0009】また、上記(2)の出入口構造にあって
は、扉の引き込み寸法を必要とする等の制約があり、広
い開口を取り難い。なお、当然のことながら、扉の下に
は水切り板があるため、回転扉には、この構造は適用で
きない。
【0010】そこで、本発明では、上記のような問題に
着目し、歩行困難な老人や病人等が衛生設備室とその隣
の部屋との間を行き来する時の妨げになるような段差を
なくし、万が一、衛生設備室の外に水が漏れたり、結露
水が衛生設備室の隣の部屋の床面に流れ落ちた場合で
も、隣の部屋の床面に水が拡がらない衛生設備室の出入
口構造を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の衛生設備室の出入口構造では、衛生設備室
出入口の敷居の上面と衛生設備室内の床面と隣の部屋の
床面とがほぼなだらかな面で連続し、前記衛生設備室出
入口に衛生設備室側に回動させて開く扉が設けられてお
り、衛生設備室出入口の縦枠に、前記扉の閉時に前記扉
の側部と密着して縦枠と扉との間を密閉可能な縦パッキ
ンが設けられ、前記扉の下端部に、扉の閉時に前記敷居
の上面ならびに前記縦パッキンの下端部と密着して敷居
と扉との間を密閉可能な下パッキンが設けられ、前記敷
居の上面の前記下パッキンと密着する部分よりも衛生設
備室外側の位置に、溝が設けられている構造とした。な
お前記敷居の溝には、吸水材または透水材で形成された
キャップを設けることが望ましい。
【0012】
【作用】本発明請求項1記載の衛生設備室の出入口構造
では、衛生設備室出入口の敷居の上面と衛生設備室内の
床面と隣の部屋の床面とがほぼなだらかな面で連続して
いるので、歩行困難な老人や病人、車椅子等が衛生設備
室とその隣の部屋との間を楽に行き来することができ
る。
【0013】また、扉を閉じると、衛生設備室出入口の
縦枠に設けられている縦パッキンが扉の側部と密着する
と共に、扉の下端部に設けられている下パッキンが敷居
の上面ならびに前記縦パッキンの下端部と密着ことによ
り、衛生設備室出入口と扉との間が密閉される。従っ
て、衛生設備室使用時には、扉を閉じることにより、衛
生設備室内の湯水が隣の部屋に浸入するのを防止するこ
とができる。
【0014】万が一、敷居と扉との間から水が洩れた場
合、また、扉表面の結露水が衛生設備室の隣の部屋の床
面に流れ落ちた場合、洩れた水や結露水は、敷居の上面
に設けられている衛生設備室外の溝に流れ込む。従っ
て、洩れた水や結露水が衛生設備室の隣の部屋の床面に
拡がらないようにすることができる。
【0015】本発明請求項2記載の衛生設備室の出入口
構造では、前記溝に吸水材または透水材で形成されたキ
ャップが設けられているので、溝を広くしても歩行者や
車椅子が排水溝につまづいたり引っ掛かったりしないよ
うにすることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて、実施例を説明する。
なお、実施例を説明するにあたって、衛生設備室として
の浴室の出入口構造を例にとって説明する。
【0017】まず、図1〜図8に基づいて、実施例の浴
室の出入口構造の構成を説明する。図1は本実施例の浴
室の出入口構造を浴室の隣の部屋から見た状態を示す
図、図2は図1のII−II断面図、図3は図2の要部III
の拡大斜視図、図4は図1のIV−IV断面図、図5は図4
のV−V断面図、図6は図4のVI−VI断面図、図7は図
1の要部VII の拡大図、図8は実施例の浴室の出入口構
造を扉の下から見た状態を示す図、図9は図4の要部IX
の拡大斜視図である。
【0018】図2において、1は防水床パンで、この防
水床パン1は、ガラス繊維強化樹脂によって形成されて
いる。また、前記防水床パン1の浴室出入口G付近には
排水溝11が形成されており、この排水溝11には、簀
の子支持台20によって支持された簀の子板2が被せら
れている。なお、前記簀の子支持台20は、前記排水水
11の上部に部分的に差し渡されている。すなわち、浴
室BRの洗い場床面BFは、大部分が前記防水床パン1
によって構成されていて、浴室出入口G付近のみが前記
簀の子板2によって構成されている。また、この洗い場
床面BFは、脱衣室床面DFと略同一高さに設けられて
いる。
【0019】また、前記防水床パン1の排水溝11の外
側には、洗い場床面BFと排水溝11の底面との間の中
段の高さに窪み部12が形成されており、この窪み部1
2には、浴室出入口Gの敷居3が設置されている。
【0020】前記敷居3は、前記洗い場床面BFと同一
高さで連続している浴室側水平部31と、その浴室側水
平部31よりも脱衣室DR(浴室BRの隣の部屋)側に
上り傾斜して設けられている浴室側傾斜部32と、その
浴室側傾斜部32よりも脱衣室DR側に水平に設けられ
ている脱衣室側水平部33と、その脱衣室側水平部33
よりも脱衣室DR側に下り傾斜して設けられている脱衣
室側傾斜部34と、を備えており、前記浴室側水平部3
1と前記浴室側傾斜部32との間には、浴室出入口Gに
取り付けられている扉4をガイドするガイド溝35が設
けられ、前記浴室側傾斜部32と前記脱衣室側水平部3
3との間には溝36が設けられている。なお、前記ガイ
ド溝35の底には、水抜き孔351が設けられていて、
ガイド溝35に浸入した水が前記防水床パン1の排水溝
11に排水されるようになっている。また、前記溝36
は、図3に示すように、深底361と浅底362を有し
ており、前記脱衣室側水平部33は、別部品で形成され
ていて、端部が前記浅底362に嵌合されている。更
に、前記深底361と浅底362の間には部分的に切り
欠かれた仕切り壁363が設けられ、前記深底361に
は水抜き孔364が設けられており、溝36に浸入した
水が窪み部12を通じて防水パン1の排水溝11に排水
されるようになっている。
【0021】前記洗い場床面BFと脱衣室床面DFとは
略同一高さに設けられ、前記浴室側傾斜部32ならびに
前記脱衣室側傾斜部34が緩やかな傾斜に形成されてい
ることによって、浴室出入口Gの敷居3の上面と浴室B
R内の洗い場床面BFと脱衣室床面DFとは、ほぼなだ
らかな面で連続している。
【0022】図中5は浴室出入口Gの鴨居で、この鴨居
5は、挟着部材51を介して浴室天井パネル6の縁部に
固定されており、浴室天井パネル6との接合部には防水
シール61が施されている。また、鴨居5の下面には、
前記扉4をガイドするためのガイド溝52が形成されて
いる。更に、この鴨居5には、扉4の閉時に扉4の上端
部に密着してして鴨居5と扉4との間を密閉する上パッ
キン53が設けられている。
【0023】また、図中7は浴室出入口Gの縦枠で、こ
れらの縦枠7,7は、図4に示すように、浴室壁パネル
8の側部に固定されており、扉4の取り付け位置よりも
脱衣室DR側の位置に突出片71が設けられ、この突出
片71に、扉4の側部に密着して縦枠7と扉4との間を
密閉する縦パッキン72が装着されている。この縦パッ
キン72の下端部は、図3ならびに図5に示すように、
前記敷居3の溝36に挿入されている。
【0024】なお、上述の敷居3、鴨居5、縦枠7は、
全てアルミニウムの押出成形品で形成されている。
【0025】前記扉4は、吊元扉41と手先扉42を有
していて2つ折り可能な折戸タイプのもので、図4なら
びに図8に示すように、前記吊元扉41と前記手先扉4
2を浴室BR側に折り畳むことによって開くことができ
るようになっている。また、この扉4の下端面と洗い場
床面BFとの間には、扉4の開閉に支承が生じない程度
の小さな間隙Sが設けられている。
【0026】前記吊元扉41は、左右両側部の下端部の
それぞれに支持板410a,410bが取り付けられて
おり、支持板410bの下方に軸部材411が取り付け
られている。そして、この軸部材411が、図9に示す
ように、敷居3に設けられた軸受け415と嵌合してい
ることにより、この軸部材411を中心として回動する
ようになっている。なお、図示は省略しているが、上端
部にも軸部材が取り付けられており、この軸部材は、上
方軌道部に設けられた軸受け(図示省略)と嵌合してい
る。
【0027】前記手先扉42は、一方の側部がジョイン
ト部材43を介して前記吊元扉41の側部に回動可能に
連結されている。また、この手先扉42は、左右両側部
の下部にそれぞれ支持板420a,420bが取り付け
られている。そして、前記支持板420bの下方に取り
付けられた軸部材421が敷居3の上面に設けられたガ
イド溝35に挿入されていることにより、この軸部材4
21を中心として回動すると共に、ガイド溝35に沿っ
て移動するようになっている(図5ならびに図7参
照)。更に、この手先扉42の上端部には吊車422が
水平方向に回転可能に取り付けられており(図2参
照)、この吊車422が、鴨居5の下面に設けられたガ
イド溝52と軌道関係に係合している。
【0028】また、図8に示すように、前記吊元扉41
の他方の支持板410と前記手先扉42の他方の支持板
420のそれぞれには、軸部材411,421と反対側
の端部にストッパ棒412,423が設けられており、
これらのストッパ棒412,423が前記ガイド溝35
に嵌合することによって扉4の閉状態を保持できるよう
になっている。なお、前記ストッパ棒423は、図6に
示すように、スプリング424を介して手先扉42に取
り付けられており、扉4を開ける時には、敷居3の浴室
側水平部31に容易に乗り上がるようになっている。ま
た、前記ストッパ棒412は、手動で操作する吊元扉4
1の開閉のための鍵である。
【0029】また、図8に示すように、前記吊元扉41
の下端部には、棒状下パッキン413が設けられている
と共に、扇状下パッキン414が前記棒状下パッキン4
13と連続して設けられており、前記手先扉42の下端
部にも、同様にして、棒状下パッキン425と扇状下パ
ッキン426が設けられている。
【0030】前記棒状下パッキン413,425は、吊
元扉41ならびに手先扉42の下端部の閉まり側角部、
つまり、脱衣室DR側下角部に取り付けられており、支
持板410b,420bの下方まで延設されている。そ
して、扉4を閉じると、図2に示すように、敷居3の浴
室側傾斜部322に密着すると共に縦パッキン72の下
端部に密着するようになっている。なお、棒状下パッキ
ン413,425の縦パッキン72と密着する部分は、
縦パッキン72側に折れ曲がった形状になっていて、棒
状下パッキン413,425の断面形状に関係なく、縦
パッキン72と確実に密着するようになっている。
【0031】また、前記扇状下パッキン414,426
は、支持板410,420に取り付けられており、扉4
の閉時には互いに密着するようになっている。
【0032】次に、第1実施例の作用を説明する。
【0033】本実施例の浴室BRの出入口構造では、敷
居3の上面と浴室BR内の洗い場床面BFと脱衣室床面
DFとがほぼなだらかな面で連続しているので、歩行困
難な老人や病人等が浴室BRと脱衣室DRとの間を楽に
行き来することができる。
【0034】また、扉4を閉じると、扉4の下端部に設
けられている棒状下パッキン413,425が敷居3の
浴室側傾斜面32に押し付けられて密着することによ
り、敷居3と扉4との間が密閉される。従って、浴室B
R使用時には、扉4を閉じることにより、浴室BR内の
湯水が浴室BRの隣の部屋に浸入するのを防止すること
ができる。
【0035】万が一、敷居3と扉4との間から水が洩れ
た場合、また、扉4表面の結露水が敷居3の脱衣室床面
DF付近に流れ落ちた場合、洩れた水や結露水は、敷居
3の上面に設けられている溝36に流れ込み、窪み部1
2を通じて防水パン1の排水溝11に排水される。従っ
て、洩れた水や結露水が脱衣室床面DFに拡がらないよ
うにすることができる。
【0036】更に、扉4の閉時には、棒状下パッキン4
13,425が敷居3の上面に対し所定の圧力で押し付
けられることになるが、この圧力は、扉4を閉じ終える
直前から上がり、扉4を開け始めると同時に下がるの
で、扉4を開閉する度に棒状下パッキン413,425
が敷居3の上面に擦れて摩耗することはない。つまり、
扉4の開閉が重くなるのを防止できると共に、棒状下パ
ッキン413,425の寿命を長期化することが可能に
なる。
【0037】更に加えて、扉4を浴室BR側に回動させ
て開くことにより浴室出入口Gを全開させることができ
るので、壁幅の制約等によって浴室出入口Gの横幅を広
くとることができないような場所にも適用することがで
き、適用範囲が広い。
【0038】次に、図10に示した第2実施例ならびに
図11に示した第3実施例について説明する。なお、第
2実施例ならびに第3実施例を説明するにあたり、第1
実施例と同一の構成および作用については説明を省略す
る。
【0039】第2実施例の浴室の出入口構造では、吸水
材(麻シート)で形成されたキャップ37が溝36に着
脱可能に設けられており、第3実施例の浴室の出入口構
造では、透水材(多数の孔が開いたゴム板)で形成され
たキャップ38が溝36に着脱可能に設けられている。
従って、これらの出入口構造では、溝36の幅を広くし
ても、歩行者や車椅子が溝36につまづいたり引っ掛か
ったりしない。
【0040】なお、図10において、365は、深溝3
61の両内側面から突設されたキャップ受けである。ま
た、図11において、366は深溝361の内側面の一
方に突設されたキャップ受けで、キャップ38の一側部
は前記キャップ受け366の上に載置され、他側部は仕
切り壁363の上に載置されている。更に、キャップ3
8には、仕切り壁363の切欠部に嵌合される嵌合突部
381が設けられており、この嵌合突部381によって
左右へのずれが防止されている。なお、当然のことなが
ら、嵌合凸部381と切欠部との間には、排水のための
隙間が残されている。
【0041】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。
【0042】例えば、実施例では、敷居が浴室側水平部
と浴室側傾斜部と脱衣室側水平部と脱衣室側傾斜部を有
していて、この脱衣室側傾斜部が脱衣室の床面と連続し
ている例を示したが、脱衣室側傾斜部の代わりに脱衣室
の床面と連続する滑らかな湾曲部を設けたり、脱衣室側
傾斜部をなくして脱衣室の床面と脱衣室側水平部とを同
じ高さで連続させてもよい。要するに、歩行困難な老人
や病人がつまづくような段差や凹凸を設けずに、浴室出
入口の敷居の上面と浴室内の洗い場床面と前記敷居の外
の床面とを連続させていればよい。
【0043】また、実施例では、浴室出入口に2つ折り
可能な折戸タイプの扉が設けられている例を示したが、
開き戸タイプの扉を用いてもよい。また、浴室出入口の
幅を広くする時には、片開きの扉に限らず、両開きの扉
を用いてもよい。
【0044】また、敷居の上面に滑り止めになるような
細かな凹凸を設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載の衛生設備室の出入口構造にあっては、衛生設備室内
の床面と敷居の上面と隣の部屋の床面とがほぼなだらか
な面で連続しているので、歩行困難な老人や病人、車椅
子等が衛生設備室とその隣の部屋との間を楽に行き来す
ることができ、また、扉の下端部に設けられているパッ
キンによって敷居と扉との間を密閉することができるの
で、衛生設備室内の湯水が隣の部屋に浸入するのを防止
することもできる。しかも、万が一、敷居と扉との間か
ら水が洩れた場合、また、扉表面の結露水が衛生設備室
の隣の部屋の床面に流れ落ちた場合でも、洩れた水や結
露水が衛生設備室の隣の部屋の床面に拡がらないように
することができるという効果が得られる。
【0046】本発明請求項2記載の衛生設備室の出入口
構造にあっては、敷居の溝に、吸水材または透水材で形
成されたキャップが設けられているので、前記溝の幅を
広くしても歩行者や車椅子が排水溝につまづいたり引っ
掛かったりしないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の浴室の出入口構造を示す正面図で
ある。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図2の要部III の拡大斜視図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図4のVI−VI断面図である。
【図7】図1の要部VII の拡大図である。
【図8】第1実施例の浴室の出入口構造を扉の下から見
た状態を示す図である。
【図9】図4の要部IXの拡大斜視図である。
【図10】第2実施例の浴室の出入口構造の要部を示す
断面図である。
【図11】第3実施例の浴室の出入口構造の要部を示す
斜視図である。
【符号の説明】
BR 浴室(衛生設備室) BF 洗い場床面(衛生設備室の床面) DR 脱衣室(隣の部屋) DF 脱衣室床面(隣の部屋の床面) G 浴室出入口(衛生設備室出入口) 3 敷居 36 溝 37,38 キャップ 4 扉 413,425 棒状下パッキン 414,426 扇状下パッキン 7 縦枠 72 縦パッキン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛生設備室出入口の敷居の上面と衛生設
    備室内の床面と隣の部屋の床面とがほぼなだらかな面で
    連続し、前記衛生設備室出入口に衛生設備室側に回動さ
    せて開く扉が設けられており、衛生設備室出入口の縦枠
    に、前記扉の閉時に前記扉の側部と密着して縦枠と扉と
    の間を密閉可能な縦パッキンが設けられ、前記扉の下端
    部に、扉の閉時に前記敷居の上面ならびに前記縦パッキ
    ンの下端部と密着して敷居と扉との間を密閉可能な下パ
    ッキンが設けられ、前記敷居の上面の前記下パッキンと
    密着する部分よりも衛生設備室外側の位置に、溝が設け
    られていることを特徴とする衛生設備室の出入口構造。
  2. 【請求項2】 前記敷居の溝に、吸水材または透水材で
    形成されたキャップが設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の衛生設備室の出入口構造。
JP10939695A 1995-05-08 1995-05-08 衛生設備室の出入口構造 Pending JPH08303125A (ja)

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