JP3364465B2 - 浴室出入口のドア周り構造 - Google Patents

浴室出入口のドア周り構造

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JP3364465B2 JP2000025679A JP2000025679A JP3364465B2 JP 3364465 B2 JP3364465 B2 JP 3364465B2 JP 2000025679 A JP2000025679 A JP 2000025679A JP 2000025679 A JP2000025679 A JP 2000025679A JP 3364465 B2 JP3364465 B2 JP 3364465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室と脱衣室との
間に開きドアや引きドアが配置された浴室出入口のドア
周り構造に関するものであり、詳細には、浴室から脱衣
室側への流水に対する止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、浴室出入口のドア周り構造におい
ては、高齢者や身体障害者を配慮して、浴室床面と脱衣
室床面との段差を小さくし、又は浴室出入口の段差を略
フラットにした構造が数多く提供されるようになってき
ている。
【0003】ここで、このように浴室床面と脱衣室床面
との段差を小さくすると、浴室側の排水が脱衣室側に流
出し易いという問題が生ずる。
【0004】この浴室側からの排水の流出を防止するた
めに、例えば、特開平10−205237号公報に開示
された「衛生設備室の出入口構造」では、図16に示す
ように、浴室床面101と脱衣室床面102との段差を
小さくして構成するとともに、戸枠104の下枠105
における脱衣室側に排水溝103を設けている。
【0005】これによって、浴室側からの排水は、開き
戸106の下側を通って排水溝103に流れ落ちるの
で、脱衣室床面102に排水が流出することがないよう
になっている。
【0006】なお、この公報に開示された「衛生設備室
の出入口構造」の他のメリットとしては、浴室床面10
1を形成する防水パン107の外方に排水溝103を設
けているので、浴室側には排水溝103が見えないもの
となっている。このため、排水溝103を浴室側に設け
ることによって浴室が狭く見えるという圧迫感を回避し
得るようになっている。すなわち、開き戸106近傍の
浴室床面101に排水溝103を設けた場合には、排水
溝103にグレーチング108やスノコにて覆いをする
必要があるので、浴室が狭く見える不具合がある。
【0007】一方、図17に示すように、スイングドア
201におけるドア下框202の下面202aとドア下
枠203との間の隙間をシールするシール部材204・
205が設けられているものもある。また、このドア下
枠203には、排水溝206が設けられており、浴室側
から脱衣室側に流出する排水は、この排水溝206を通
って図示しない端部から浴室側に戻される。
【0008】また、例えば、特開平11−117620
号公報に開示された「浴室ドアの下枠」では、図18に
示すように、上記同様、ドア下枠301に排水溝302
を形成する一方、その排水溝302の内部に弾性体にて
なるレール部材303を設け、引戸形式の浴室ドア30
4を設けている。
【0009】したがって、浴室側から脱水室側に流出す
る排水は、浴室ドア304の下側の隙間を通るときに、
排水溝302に注ぎ込まれ、この排水溝302を通って
図示しない端部から浴室側に排出されるものとなってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の浴室出入口のドア周り構造では、以下の問題点を有
している。
【0011】先ず、特開平10−205237号公報に
開示された「衛生設備室の出入口構造」では、脱衣室側
に排水溝103が設けられているので、その覆いとして
グレーチング108等が必要となり、脱衣室側に水周り
が存在するので不人気である。
【0012】また、図17や特開平11−117620
号公報に開示された「浴室ドアの下枠」では、スイング
ドア201や引戸形式の浴室ドア304の下側に排水溝
206・302が存在するので、清掃が簡単にできない
構造となっており、悪臭がする等のクレームも発生して
いる。
【0013】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、ドアの取付部の段差又は
その影響を極力少なくする一方、浴室出入口に排水溝を
設けることなく止水を行い得る浴室出入口のドア周り構
造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の浴
室出入口のドア周り構造は、上記課題を解決するため
に、脱衣室床面よりも浴室床面を低い位置に設置し、上
記床面の段差部にドアを取り付けるためのドア下枠を設
けた浴室出入口のドア周りの構造において、上記ドア下
枠の浴室側端には、上記段差部の段差を緩やかにする傾
斜面を有する傾斜部材が着脱自在に設けられており、上
記傾斜部材には、スライダー穴が形成されるとともに、
上記スライダー穴に移動自在なスライダーが設けられる
一方、上記ドア下枠にはロック部材が固定されており、
上記傾斜部材は、上記スライダーを上記スライダー穴に
おいて移動させて上記ロック部材に挿入することによっ
て上記ドア下枠に固定されることを特徴としている。
【0015】上記の発明によれば、脱衣室床面よりも浴
室床面が低い位置に設置されており、この床面の段差部
にドアを取り付けるためのドア下枠が設けられている。
【0016】したがって、この床面の段差によって、高
齢者や身体障害者等がつまずく等のおそれがある。
【0017】そこで、本発明では、ドア下枠の浴室側端
には、段差部の段差を緩やかにする傾斜面を有する傾斜
部材を設けている。
【0018】この結果、高齢者や身体障害者等が摺り足
で歩いても、傾斜部材の傾斜面によって、つまずくこと
なく安全に浴室に出入りできる。
【0019】また、傾斜部材は着脱自在に設けられてい
るので、容易に取り外すことができる。したがって、傾
斜部材の下側を容易に清掃することができるので、衛生
的である。
【0020】この結果、ドアの取付部の段差又はその影
響を極力少なくし得る浴室出入口のドア周り構造を提供
することができる。
【0021】また、本発明は、傾斜部材には、スライダ
ー穴が形成されるとともに、このスライダー穴に移動自
在なスライダーが設けられる一方、ドア下枠にはロック
部材が固定されており、傾斜部材は、このスライダーを
スライダー穴において移動させてロック部材に挿入する
ことによってドア下枠に固定される。したがって、傾斜
部材はロック部材によってドア下枠に固定される。
【0022】請求項2記載の発明の浴室出入口のドア周
り構造は、上記課題を解決するために、脱衣室床面より
も浴室床面を低い位置に設置し、上記床面の段差部にド
アを取り付けるためのドア下枠を設けた浴室出入口のド
ア周りの構造において、上記ドア下枠の浴室側端には、
上記段差部の段差を緩やかにする傾斜面を有する傾斜部
材が着脱自在に設けられており、浴室床面部材の端部に
おける表面側を弾性体を介してドア下枠部材に当接し、
かつ浴室床面部材の裏面側に形成された補強リブの底面
を支持部材の第一受け部に当接させることにより、上記
浴室床面部材がドア下枠部材と支持部材とによって挟持
固定される一方、上記ドア下枠部材の裏面に突出して形
成される下枠断面筒状突出部が、支持部材に形成される
断面L字状の第二受け部に支持され、かつ支持部材の表
面に突出して形成される支持部材断面筒状突出部と隣接
していることを特徴としている。
【0023】上記の発明によれば、浴室床面部材の端部
における表面側を弾性体を介してドア下枠部材に当接
し、かつ浴室床面部材の裏面側に形成された補強リブの
底面を支持部材の第一受け部に当接させることにより、
浴室床面部材がドア下枠部材と支持部材とによって挟持
されかつ固定される。
【0024】したがって、浴室床面部材がドア下枠部材
と支持部材とによって挟持されかつ固定されるので、浴
室床面部材の支持固定を簡単に行うことができる。しか
も、浴室床面部材の端部における表面側は弾性体を介し
てドア下枠部材に当接しているので、シールも十分であ
る。
【0025】また、浴室床面部材の端部を離れたところ
では、ドア下枠部材の裏面に突出して形成される下枠断
面筒状突出部が、支持部材に形成される断面L字状の第
二受け部に支持される。さらに、ドア下枠部材の裏面の
下枠断面筒状突出部は、支持部材の表面に突出して形成
される支持部材断面筒状突出部と隣接している。
【0026】このため、下枠断面筒状突出部は、支持部
材における断面L字状の第二受け部に支持されるので、
ドア下枠部材は、脱衣室側への動きがこの断面L字状の
第二受け部によって規制される。また、下枠断面筒状突
出部は、支持部材の表面に突出して形成される支持部材
断面筒状突出部と隣接しているので、浴室側への動きが
この支持部材断面筒状突出部によって規制される。
【0027】この結果、浴室出入口のドア周りに振動が
あっても、ガタ付きを防止できる構造となっているの
で、取り付け部分のガタつきによる漏水を防止すること
ができる。
【0028】したがって、ドアの取付部の段差又はその
影響を極力少なくする一方、浴室出入口に排水溝を設け
ることなく確実に止水を行い得る浴室出入口のドア周り
構造を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明の実施の一形態について図1ないし図3に基づい
て説明すれば、以下の通りである。
【0030】本実施の形態の浴室出入口のドア周り構造
が適用される浴室出入口のドアは、図2に示すように、
開き戸10からなっている。すなわち、この開き戸10
は、ドア枠20に図示しない蝶番にて回転自在に取り付
けられており、浴室側に開くようになっている。
【0031】本実施の形態では、上記開き戸10におけ
るドア下框11と浴室床面2aとの隅角部には、傾斜部
材としての傾斜カバー5がこの開き戸10の幅方向の全
体にわたって設けられている。
【0032】上記の浴室出入口のドア周り構造につい
て、図1に基づいて詳細に説明する。
【0033】先ず、本実施の形態においては、脱衣室床
面1aよりも浴室床面2aが低い位置に設けられてお
り、脱衣室床面1aと浴室床面2との間に段差部として
の段差Hができている。ただし、この段差Hは、後述す
るように、例えば9mmに設定されており、従来に比べ
ると、脱衣室床面1aと浴室床面2aとが略フラットな
状態となっている。
【0034】上記浴室床面2aを有する浴室床面部材2
は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂を主成分として充
填材やガラス繊維等の補強材を混ぜたFRP(Fiber Rei
nforced Plastics) 材料を成形したものからなってい
る。上記浴室床面2aの表面の浴室床面2aは略フラッ
トに形成されている。また、浴室床面部材2の裏面側に
は、変形防止と剛性アップのために補強用の補強リブ3
…が格子状に垂直に設けられている。
【0035】一方、上記脱衣室床面1の脱衣室床面部材
1は、一般の木造、又は浴室床面部材2と同様に、樹脂
製のユニットルームの床からなっている。
【0036】上記脱衣室床面部材1と浴室床面部材2と
の間には、ドア枠20におけるドア下枠21が配されて
いる。
【0037】上記のドア下枠21は、アルミ材を引抜き
工法により成形したものからなっており、水平断面にお
いて表面側の階段状プレート22と裏面側の下枠断面筒
状突出部としての断面筒状下方突出部23とを有してい
る。
【0038】上記階段状プレート22は、脱衣室床面部
材1の角端面に沿って階段状に折曲されているととも
に、この階段状プレート22の両側先端には下方に折曲
されたL字端部22a・22bがそれぞれ形成されてい
る。各L字端部22a・22bは、浴室床面2a及び脱
衣室床面1aにそれぞれ当接している。
【0039】また、ドア下枠21における上記断面筒状
下方突出部23は、ドア下枠21の裏面側において、浴
室側と脱衣室側との間の略中央位置に下方に突出して形
成されている。上記断面筒状下方突出部23は、詳細に
は断面四角筒状にてなっており、補強のためにこの形状
となっている。
【0040】上記ドア下枠21における階段状プレート
22は、脱衣室床面部材1との接続のために、タッピン
グスクリュー25にて脱衣室床面1aに螺着されてい
る。
【0041】一方、ドア下枠21の下側には、支持部材
30が設けられている。この支持部材30は、全体形状
が、水平断面において略断面L字状の支持部材プレート
31と、この支持部材プレート31におけるL字折曲部
分近傍の上側に形成された支持部材断面筒状突出部とし
ての断面筒状上方突出部32とからなっている。
【0042】上記断面筒状上方突出部32は、補強目的
のため、詳細には断面四角筒状にてなっており、また、
断面筒状上方突出部32の上面は、タッピングスクリュ
ー24により弾性体28を介して上記階段状プレート2
2に螺着されている。さらに、この断面筒状上方突出部
32の脱衣室側には、上記ドア下枠21における断面筒
状下方突出部23の側面が略当接状態に垂下しており、
この断面筒状下方突出部23の底面23aが支持部材プ
レート31に当接することによって、断面筒状下方突出
部23が支持部材30に支持されている。
【0043】また、上記支持部材プレート31の両端部
には、浴室側に断面L字状に横方向に折曲した第一受け
部33が形成される一方、脱衣室側に断面L字状に上方
向に折曲した第二受け部34が形成されている。
【0044】上記の第一受け部33は、上記浴室床面部
材2における補強リブ3の底面を支持する一方、第二受
け部34は、ドア下枠21における断面筒状下方突出部
23の横方向への移動を防止している。これによって、
浴室床面部材2は、ドア下枠21と支持部材30とによ
って挟持されている。
【0045】また、支持部材30は、浴室床面部材2の
横移動を防止支持するために、浴室床面部材2の補強リ
ブ3の側面を支持部材プレート31に当接してタッピン
グスクリュー4にて螺合している。
【0046】なお、本実施の形態では、上記第一受け部
33は、断面L字状となっているが、必ずしもこれに限
らず、例えば、さらに折曲して断面コの字状とすること
も可能である。これによって、浴室床面部材2における
補強リブ3の横移動を確実に防止することができる。
【0047】ところで、脱衣室床面1aと浴室床面2a
との段差Hは、高齢者や身体障害者を配慮した場合、2
0mm以下が求められているが、本実施の形態では段差
Hの目標値を10mm以下とし、具体的には例えば9m
mとしている。なお、段差Hが9mm未満となっても、
本発明が適用できる。
【0048】ここで、本実施の形態では、この段差Hを
緩やかにするために、ドア下枠21の階段状プレート2
2における浴室側端部の上に前述した傾斜カバー5を設
けている。すなわち、この設置位置は、前述した図2に
示すように、開き戸10におけるドア下框11と浴室床
面2aとの隅角部となっている。
【0049】上記傾斜カバー5は、図3にも示すよう
に、アルミ材を引抜き工法により断面略直角三角形に成
形したものからなり、段差Hを緩やかにするための傾斜
面6を有するものとなっている。
【0050】同図に示すように、傾斜カバー5の裏面に
は、裏面溝状凹部7が線上に穿設されている。この裏面
溝状凹部7には、図1に示すように、ドア下枠21にお
ける階段状プレート22の浴室側端部に形成された係合
凸部22cが嵌挿されるようになっている。これによっ
て、傾斜カバー5は、ドア下枠21に嵌合固定され、水
平方向への移動が阻止されるとともに、開き戸10を開
けて傾斜カバー5を上側に持ち上げることによって、容
易に取り外すことができるものとなっている。
【0051】すなわち、傾斜カバー5とドア下枠21と
は格子状の形状に嵌合していないので、着脱も簡単に行
なえる。このため、清掃時には取り外して清掃を行なう
ことができるので、清掃に手間がかからない。
【0052】ところで、上述した浴室出入口のドア周り
構造では、脱衣室床面1aと浴室床面2aとの間に9m
mしか段差Hがなくかつドア下枠21に傾斜カバー5を
設けているので、浴室床面2aの排水がこの傾斜カバー
5の上を通って脱衣室側に流出するおそれがある。
【0053】そこで、本実施の形態では、開き戸10周
りに2種類の止水材を設けてシールするようにしてい
る。
【0054】すなわち、図1に示すように、ドア下框1
1と傾斜カバー5との間に第一止水材26を架け渡して
設ける一方、開き戸10の脱衣室側近傍にはドア下枠2
1から第二止水材27を立設している。これら第一止水
材26及び第二止水材27は、それぞれ軟質樹脂又はゴ
ム材等の押出し成形にて成形されている。
【0055】上記の第一止水材26は、開き戸10のド
ア下框11における浴室側にC型チャンネルの第一止水
材取付部11aを設け、この第一止水材取付部11aの
中に第一止水材26のT字部分26aを挿入することに
より取り付けられている。そして、この第一止水材26
は、開き戸10における第一止水材取付部11aの中か
ら、ドア下框11の底面に延びその底面に沿って折曲
し、さらに、開き戸10の浴室側端部まで延び、そこか
ら先端部分26bが傾斜カバー5に接するように垂れ下
がっている。
【0056】一方、第二止水材27は、開き戸10の脱
衣室側近傍において、ドア下枠21における階段状プレ
ート22にC型チャンネルの第二止水材取付部22dを
設け、この第二止水材取付部22dの中に第二止水材2
7のT字部分27aを挿入することにより固定されてい
る。そして、この第二止水材27は、第二止水材取付部
22dから垂直に上方に延び、かつ先端部分が開き戸1
0に接触しないようにしてドア下框11に沿って立設し
ている。なお、第二止水材27は開き戸10が開いた状
態においても立設状態となっているが、この第二止水材
27は、前述したように、軟質樹脂又はゴム材等にて成
形されているので、この第二止水材27を踏んだとして
も足が傷つくことがないようになっている。
【0057】このように、開き戸10の前後に二種類の
第一止水材26及び第二止水材27を用いて止水するよ
うになっているので、浴室側からの排水が脱衣室側に洩
れない構造となっている。
【0058】また、本実施の形態では、浴室側から脱衣
室側への流水の止水の配慮として、前述したように、ド
ア下枠21における階段状プレート22の浴室側先端部
裏面22eと浴室床面2aとの隙間に弾性体28を挟ん
で圧縮し止水させる構造としている。この弾性体28
は、ゴムやスポンジ、樹脂等からなっている。
【0059】なお、上述した浴室側から脱衣室側への流
水の止水の配慮だけでなく、支持部材30に関しても、
止水することが可能である。例えば、支持部材30の各
接合部分に関漏水防止のための止水部材を設けることが
可能である。
【0060】例えば、その一つとして、浴室床面部材2
における浴室床面2aの板厚端面部2bと支持部材30
における断面筒状上方突出部32の側面との隙間にゴム
等の弾性体を設けることが可能である。二つ目として、
浴室床面部材2の補強リブ3とこの補強リブ3を支える
断面L字状に横方向に折曲した支持部材30における第
一受け部33との隙間にもゴム等の弾性体を設けること
が可能である。さらに、三つ目として、ドア下枠21に
おける断面筒状下方突出部23の底面23aと支持部材
30との間の隙間にゴム等の弾性体を挟むことが可能で
ある。なお、他にも必要であれば、弾性体を挟むことは
可能である。
【0061】これら各弾性体によって確実な止水が可能
となる。したがって、これらの接合部に二重三重のシー
ル部分を設けることによって、床下への漏水を完全に防
止することができる。
【0062】このように、本実施の形態の浴室出入口の
ドア周り構造では、脱衣室床面1aよりも浴室床面2a
が低い位置に設置されており、この床面の段差部に開き
戸10を取り付けるためのドア下枠21が設けられてい
る。
【0063】したがって、この床面の段差Hによって、
高齢者や身体障害者等がつまずく等のおそれがある。
【0064】そこで、本実施の形態では、ドア下枠21
の浴室側端には、段差Hを緩やかにする傾斜面6を有す
る傾斜カバー5を設けている。
【0065】この結果、高齢者や身体障害者等が摺り足
で歩いても、傾斜カバー5の傾斜面6によって、つまず
くことなく安全に浴室に出入りできる。このため、安全
に入浴できる。
【0066】また、傾斜カバー5は着脱自在に設けられ
ているので、容易に取り外すことができる。したがっ
て、傾斜カバー5の下側を容易に清掃することができる
ので、衛生的である。
【0067】この結果、ドアの取付部の段差H又は影響
を極力少なくし得る浴室出入口のドア周り構造を提供す
ることができる。
【0068】また、本実施の形態の浴室出入口のドア周
り構造では、開き戸10のドア下框11と傾斜カバー5
との間には、第一止水材26が架け渡された状態に設け
られる。また、この第一止水材26は、ドア下框11又
は傾斜カバー5のいずれか一方に支持固定される一方、
他方の部材には接触している。
【0069】したがって、本実施の形態のように、第一
止水材26がドア下框11に取り付け固定された場合に
は、第一止水材26の他端部は傾斜カバー5の上面つま
り傾斜面6に接触するようにして架け渡される。
【0070】したがって、この第一止水材26が無けれ
ば、浴室側からの排水は傾斜カバー5を乗り越え、ドア
下框11の下側の隙間を通って脱衣室側に流出するが、
本実施の形態では、第一止水材26が傾斜カバー5とド
ア下框11との間に架け渡されているので、浴室側から
の排水はこの第一止水材26によって止水される。ま
た、この構造では、浴室出入口に排水溝を設ける必要も
ない。
【0071】この結果、浴室出入口に排水溝を設けるこ
となく止水を行い得る浴室出入口のドア周り構造を提供
することができる。
【0072】また、本実施の形態の浴室出入口のドア周
り構造では、開き戸10のドア下框11近傍における脱
衣室側には、ドア下枠21に取り付けられ、かつドア下
框11に対峙するように立ち上がる第二止水材27が設
けられている。
【0073】したがって、もし仮に、浴室側からの排水
が傾斜カバー5を乗り越えてドア下框11の下側の隙間
を通ったとしても、その流出水はドア下框11近傍にお
ける脱衣室側に立ち上がりかつドア下框11に対峙する
第二止水材27によって、せき止められる。
【0074】すなわち、出入口の段差Hが僅かしか無く
ても、開き戸10の下側で第一止水材26と第二止水材
27との二重の止水材によってシールされているので、
浴室側からの排水が開き戸10の下側を通って脱衣室側
に漏れ出ることはない。
【0075】この結果、浴室出入口に排水溝を設けるこ
となく確実に止水を行い得る浴室出入口のドア周り構造
を提供することができる。
【0076】また、本実施の形態の浴室出入口のドア周
り構造では、浴室床面部材2の端部における表面側を弾
性体28を介してドア下枠21に当接し、かつ浴室床面
部材2の裏面側に形成された補強リブ3の底面を支持部
材30の第一受け部33に当接させることにより、浴室
床面部材2がドア下枠21と支持部材30とによって挟
持されかつ固定される。
【0077】したがって、浴室床面部材2がドア下枠2
1と支持部材30とによって挟持されかつ固定されるの
で、浴室床面部材2の支持固定を簡単に行うことができ
る。
【0078】しかも、浴室床面部材2の端部における表
面側は、弾性体28を介してドア下枠21に当接してい
るので、シールも十分である。
【0079】また、浴室床面部材2の端部を離れたとこ
ろでは、ドア下枠21の裏面に突出して形成される断面
筒状下方突出部23が、支持部材30に形成される断面
L字状の第二受け部34に支持される。さらに、ドア下
枠21の裏面の断面筒状下方突出部23は、支持部材3
0の表面に突出して形成される断面筒状上方突出部32
と隣接している。
【0080】このため、断面筒状下方突出部23は、支
持部材30における断面L字状の第二受け部34に支持
されるので、ドア下枠21は、脱衣室側への動きがこの
断面L字状の第二受け部34によって規制される。ま
た、断面筒状下方突出部23は、支持部材30の表面に
突出して形成される断面筒状上方突出部32と隣接して
いるので、浴室側への動きがこの断面筒状上方突出部3
2によって規制される。
【0081】この結果、浴室出入口のドア周りに振動が
あっても、ガタ付きを防止できる構造となっているの
で、取り付け部分のガタつきによる漏水を防止すること
ができる。
【0082】したがって、開き戸10の取付部の段差H
又はその影響を極力少なくする一方、浴室出入口に排水
溝を設けることなく確実に止水を行い得る浴室出入口の
ドア周り構造を提供することができる。
【0083】〔実施の形態2〕 本発明の他の実施の形態について図4及び図5に基づい
て説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜
上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機
能を有する部材については、同一の符号を付し、その説
明を省略する。また、前記実施の形態1の各種の特徴点
については、本実施の形態についても組み合わせて適用
し得るものとする。
【0084】前記実施の形態1では、浴室出入口のドア
が開き戸10からなっていたが、この開き戸10は必ず
しもこれに限らず、折り戸とすることができる。
【0085】すなわち、本実施の形態では、図4に示す
ように、浴室出入口のドアが折り戸40となっている。
【0086】この折り戸40の場合における浴室出入口
のドア周り構造では、図5に示すように、ドア下枠21
における階段状プレート22の中央上側にガイドレール
41が形成される一方、折り戸40におけるドア下框4
2の底面には、上記ガイドレール41を挟んで軸44・
44を中心に回動自在となるガイドローラ43・43が
下向きに取り付けられている。
【0087】したがって、図4に示す折り戸40は、こ
の折り戸40を脱衣室側から押すことによって、中央部
分が折曲され、このとき、図5に示すように、折り戸4
0のドア下框42に取り付けたガイドローラ43・43
がガイドレール41に拘束されて移動するので、この折
り戸40は折曲状態に開くことができる。
【0088】その他の構造は、前記実施の形態1と同様
であるので、省略する。
【0089】このように、本実施の形態の浴室出入口の
ドア周り構造では、浴室出入口のドアが折り戸40とな
っていても、実施の形態1の作用効果を得ることができ
るものとなっている。
【0090】〔実施の形態3〕 本発明の他の実施の形態について図6ないし図9に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜
上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示し
た部材と同一の機能を有する部材については、同一の符
号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態
1及び実施の形態2の各種の特徴点については、本実施
の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0091】前記実施の形態1では、浴室出入口のドア
が開き戸10からなっていたが、この開き戸10は必ず
しもこれに限らず、引戸とすることができる。
【0092】すなわち、本実施の形態では、図6に示す
ように、浴室出入口のドアが引戸50となっている。
【0093】この引戸50の場合における浴室出入口の
ドア周り構造では、図7に示すように、ドア下枠21に
おける階段状プレート22の上側に一列の引戸用レール
51が立設される一方、引戸50におけるドア下框52
の底面には、上記引戸用レール51の上面を移動する車
輪53が回動自在に取り付けられている。
【0094】したがって、この引戸50は引戸用レール
51の方向に移動させることによって、開くようになっ
ている。
【0095】その他の構造は、前記実施の形態1と略同
様であるので説明を省略するが、異なる部分として、前
述した傾斜カバー5の長さが長くなっている。
【0096】すなわち、本実施の形態の傾斜カバー54
は、傾斜面6を有するとともに、傾斜面6の最頂部分で
水平に延びた延長面55を有している。
【0097】また、ドア下枠21における階段状プレー
ト22には、2ヵ所の傾斜カバー取り付け部56・56
が立設されており、階段状プレート22の裏面に垂下し
て形成された爪部57・57がこの傾斜カバー取付部5
6・56に引っ掛かかるようになっている。これによ
り、傾斜カバー54が容易にドア下枠21から外れない
ものとなっている。
【0098】上記傾斜カバー54の外し方について説明
する。
【0099】図8(a)に示すように、本実施の形態の
傾斜カバー54には、傾斜面6における両端部分に例え
ば楕円形の穴6a・6a(図9参照)が形成されてお
り、その穴6a・6aに塩化ビニル等からなる蓋58・
58が付いている。
【0100】したがって、傾斜カバー54を外すときに
は、先ず、図8(b)に示すように、その蓋58・58
を手で外す。次いで、図9に示すように、楕円形の穴6
aに、例えばマイナスのドライバー等を挿入し、てこの
原理にて矢印方向に引き上げることにより、この傾斜カ
バー54は、前記傾斜カバー取付部56・56と爪部5
7・57との係合が外れて、ドア下枠21から外れる。
【0101】なお、傾斜カバー54を取り付けるときに
は、逆に傾斜カバー54の爪部57・57をドア下枠2
1の傾斜カバー取付部56・56に合わせて、傾斜カバ
ー54を上から押し込めば良い。
【0102】一方、前記実施の形態1では、図1に示す
ように、第一止水材26が開き戸10に取り付けられて
いたのに対して、本実施の形態では、図7に示すよう
に、第一止水材61は、傾斜カバー54におけるC型チ
ャンネルからなる第一止水材取付部62に取り付けられ
ている。また、第一止水材61は、他端部が引戸50に
延びてドア下框52に接触している。これによって、浴
室側からの排水が脱衣室側に流出することがない。
【0103】また、本実施の形態では、さらに、浴室側
から脱衣室側への流水の止水の配慮として、ドア下枠2
1の階段状プレート22にC型チャンネルからなる第三
止水材取付部63を立設し、この第三止水材取付部63
にT字状の第三止水材64を取り付けるとともに、ここ
からドア下框52に上下2方向に別れて延びてこのドア
下框52に接触させている。なお、第三止水材64は、
第一止水材61よりも下側の位置に配されている。
【0104】これによって、傾斜カバー54を外した場
合においても、浴室側から脱衣室側への流水の止水が可
能となっている。
【0105】なお、本実施の形態においては、上述した
ように、第一止水材61及び第三止水材64を設けて、
浴室側からの排水が引戸用レール51の両側の溝部分に
侵入しないようにしているが、もし仮に侵入したときの
ことを考慮して、以下のようにしている。
【0106】すなわち、引戸用レール51の両側の溝部
分には、図示しない排水孔を穿設している。また、ドア
下枠21における階段状プレート22には緩やかな傾斜
を持たせ、浴室側に排水されるようにしている。
【0107】これにより、引戸用レール51の両側の溝
部分に侵入した水は、排水孔からドア下枠21における
階段状プレート22の表面を伝わって流れ、傾斜カバー
5の裏面側を通って、傾斜カバー5の両サイドから浴室
床面2aに流れ出て、最終的には浴室に設けてある図示
しない排水溝に排水される。
【0108】このように、本実施の形態の浴室出入口の
ドア周り構造では、浴室出入口のドアが引戸50となっ
ていても、実施の形態1の作用効果を得ることができる
ものとなっている。
【0109】特に、第一止水材61、第二止水材27及
び第三止水材64というように、二重三重にシール部分
を設けているので、浴室側からの排水の脱衣室側への流
水を確実に防止することができる。
【0110】〔実施の形態4〕 本発明の他の実施の形態について図10ないし図15に
基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の
便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態3の図面
に示した部材と同一の機能を有する部材については、同
一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施
の形態1ないし実施の形態3の各種の特徴点について
は、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るも
のとする。
【0111】前記実施の形態3では、浴室出入口のドア
が一枚の引戸50からなっていたが、この引戸50は必
ずしもこれに限らず、三枚の引戸とすることができる。
【0112】すなわち、本実施の形態では、図10
(a)(b)に示すように、浴室出入口のドアが吊り下
げ方式の三枚引戸70…となっている。
【0113】この三枚引戸70の場合における浴室出入
口のドア周り構造では、図11に示すように、傾斜カバ
ー71が三枚引戸70用のガイド溝74…と一体に形成
されている。
【0114】すなわち、傾斜カバー71は、ドア下枠2
1における階段状プレート22の上側に、この階段状プ
レート22の表面を覆うように着脱自在に取り付けられ
ている。
【0115】上記の傾斜カバー71は、浴室側に傾斜面
6を有するとともに、各三枚引戸70…におけるドア下
框72…の下面に垂下して形成されたガイドレール73
…を挿入して案内するための3列のガイド溝74…を有
している。
【0116】また、本実施の形態では、各三枚引戸70
…におけるドア下框72…の底面に形成されたC型チャ
ンネルからなる第一止水材取付部75…に第一止水材7
6…がそれぞれ取り付けられている。そして、これら各
第一止水材76…は、傾斜カバー71に接触するように
垂下している。
【0117】また、本実施の形態においても、最も脱衣
室側の三枚引戸70の脱衣室側近傍には、第二止水材2
7が立ち上げられている。
【0118】これによって、三枚引戸70…を閉じたと
きに、浴室側から脱衣室側に排水が流出するのを防止す
ることができるものとなっている。
【0119】なお、傾斜カバー71におけるガイド溝7
4…には、水抜き用の孔が図示しない所定の位置に開口
されており、排水が浴室床面2aに戻るようになってい
る。
【0120】また、排水をより容易にするために、ドア
下枠21に傾斜を設けることも可能である。さらに、必
要であれば、傾斜カバー71における傾斜面6を浴室側
に延長することも可能である。
【0121】ここで、上記傾斜カバー71の外し方につ
いて説明する。
【0122】図11に示すように、本実施の形態の傾斜
カバー71には、上記3列のガイド溝74…のうち、浴
室側から第1列目と第2列目との間に、C型チャンネル
部77が上側を開放状態にして形成されている。また、
この傾斜カバー71は、三枚引戸70…の開閉方向にお
いて、中央位置で2分割されるようになっている。すな
わち、例えば1400mmのスパンのドア下枠21に対
して、その上側に700mmの傾斜カバー71・71が
2個直列に並べて載置されていることになる。
【0123】そして、1個の傾斜カバー71におけるC
型チャンネル部77には、図12(a)及び図13に示
すように、両端約100mm程度の位置にスライダー7
8・78がスライド自在に2個設けられている。このス
ライダー78・78は、図14に示すように、スライダ
ー穴71a・71aに移動自在に設けられており、スラ
イダー78の下部に設けられたストッパー78aをドア
下枠21に固定されたロック部材79のL字状爪79a
・79aの中に挿入することによって、ストッパー78
aがロック部材79に係止され、これによって、傾斜カ
バー71がドア下枠21に固定されるようになってい
る。
【0124】したがって、傾斜カバー71・71を外す
ときには、先ず、図10(a)(b)に示すように、三
枚引戸70…を全開し、図12(b)に示すように、ス
ライダー78を指で掴んで、矢印の方向にずらして、ス
ライダー78が図14に示すロック部材79から外れる
ようにする。
【0125】次いで、図15に示すように、傾斜カバー
71を浴室側に1〜2mm程度ずらした後、斜め方向に
引き出すことによって、傾斜カバー71をドア下枠21
から外すことができる。また、同様にして、もう一方の
傾斜カバー71も外すことができる。
【0126】取り付ける場合には、上記の逆の動作を行
えば良い。
【0127】これによって、本実施の形態では、3列の
ガイド溝74…が一体となった傾斜カバー71・71の
全体を外すことができるので、ガイド溝74…の清掃等
を容易に行うことができる。
【0128】このように、本実施の形態の浴室出入口の
ドア周り構造では、浴室出入口のドアが三枚引戸70…
となっていても、実施の形態1の作用効果を得ることが
できるものとなっている。
【0129】
【発明の効果】請求項1記載の発明の浴室出入口のドア
周り構造は、以上のように、ドア下枠の浴室側端には、
上記段差部の段差を緩やかにする傾斜面を有する傾斜部
材が着脱自在に設けられており、上記傾斜部材には、ス
ライダー穴が形成されるとともに、上記スライダー穴に
移動自在なスライダーが設けられる一方、上記ドア下枠
にはロック部材が固定されており、上記傾斜部材は、上
記スライダーを上記スライダー穴において移動させて上
記ロック部材に挿入することによって上記ドア下枠に固
定されるものである。
【0130】それゆえ、高齢者や身体障害者等が摺り足
で歩いても、傾斜部材の傾斜面によって、つまずくこと
なく安全に浴室に出入りできる。
【0131】また、傾斜部材は着脱自在に設けられてい
るので、容易に取り外すことができ、その結果、傾斜部
材の下側を容易に清掃することができるので、衛生的で
ある。
【0132】したがって、ドアの取付部の段差又はその
影響を極力少なくし得る浴室出入口のドア周り構造を提
供することができるという効果を奏する。
【0133】また、本発明は、傾斜部材には、スライダ
ー穴が形成されるとともに、このスライダー穴に移動自
在なスライダーが設けられる一方、ドア下枠にはロック
部材が固定されており、傾斜部材は、このスライダーを
スライダー穴において移動させてロック部材に挿入する
ことによってドア下枠に固定される。したがって、傾斜
部材はロック部材によってドア下枠に固定される。
【0134】請求項2記載の発明の浴室出入口のドア周
り構造は、以上のように、脱衣室床面よりも浴室床面を
低い位置に設置し、上記床面の段差部にドアを取り付け
るためのドア下枠を設けた浴室出入口のドア周りの構造
において、上記ドア下枠の浴室側端には、上記段差部の
段差を緩やかにする傾斜面を有する傾斜部材が着脱自在
に設けられており、浴室床面部材の端部における表面側
を弾性体を介してドア下枠部材に当接し、かつ浴室床面
部材の裏面側に形成された補強リブの底面を支持部材の
第一受け部に当接させることにより、上記浴室床面部材
がドア下枠部材と支持部材とによって挟持固定される一
方、上記ドア下枠部材の裏面に突出して形成される下枠
断面筒状突出部が、支持部材に形成される断面L字状の
第二受け部に支持され、かつ支持部材の表面に突出して
形成される支持部材断面筒状突出部と隣接しているもの
である。
【0135】それゆえ、浴室床面部材がドア下枠部材と
支持部材とによって挟持されかつ固定されるので、浴室
床面部材の支持固定を簡単に行うことができる。しか
も、浴室床面部材の端部における表面側は弾性体を介し
てドア下枠部材に当接しているので、シールも十分であ
る。
【0136】また、下枠断面筒状突出部は、支持部材に
おける断面L字状の第二受け部に支持されるので、ドア
下枠部材は、脱衣室側への動きがこの断面L字状の第二
受け部によって規制される。さらに、下枠断面筒状突出
部は、支持部材の表面に突出して形成される支持部材断
面筒状突出部と隣接しているので、浴室側への動きがこ
の支持部材断面筒状突出部によって規制される。
【0137】この結果、浴室出入口のドア周りに振動が
あっても、ガタ付きを防止できる構造となっているの
で、取り付け部分のガタつきによる漏水を防止すること
ができる。
【0138】したがって、ドアの取付部の段差又はその
影響を極力少なくする一方、浴室出入口に排水溝を設け
ることなく確実に止水を行い得る浴室出入口のドア周り
構造を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における浴室出入口のドア周り構造の実
施の一形態を示すものであり、ドアが開き戸の場合を示
す断面図である。
【図2】上記開き戸を示す斜視図である。
【図3】上記開き戸の浴室側に設けられる傾斜カバーを
示す斜視図である。
【図4】本発明における浴室出入口のドア周り構造の他
の実施の形態を示すものであり、折り戸を示す斜視図で
ある。
【図5】上記ドアが折り戸の場合における浴室出入口の
ドア周り構造を示す断面図である。
【図6】本発明における浴室出入口のドア周り構造のさ
らに他の実施の形態を示すものであり、引戸を示す正面
図である。
【図7】上記ドアが引戸の場合における浴室出入口のド
ア周り構造を示す断面図である。
【図8】上記ドアが引戸の場合における傾斜カバーの取
り外し方法を示すものであり、(a)は平面図、(b)
は斜視図である。
【図9】上記ドアが引戸の場合における傾斜カバーの取
り外し方法を示す断面図である。
【図10】本発明における浴室出入口のドア周り構造の
さらに他の実施の形態を示すものであり、(a)は三枚
引戸を示す正面図、(b)は三枚引戸を示す平面図であ
る。
【図11】上記ドアが三枚引戸の場合における浴室出入
口のドア周り構造を示す断面図である。
【図12】上記ドアが三枚引戸の場合における傾斜カバ
ーの取り外し方法を示すものであり、(a)は平面図、
(b)は斜視図である。
【図13】上記ドアが三枚引戸の場合における傾斜カバ
ーの構造を示す要部斜視図である。
【図14】上記ドアが三枚引戸の場合における傾斜カバ
ーのドア下枠への固定方法を示す分解斜視図である。
【図15】上記ドアが三枚引戸の場合における傾斜カバ
ーの取り外し方法を示す断面図である。
【図16】従来の浴室出入口のドア周り構造を示す断面
図である。
【図17】従来の他の浴室出入口のドア周り構造を示す
断面図である。
【図18】従来のさらに他の浴室出入口のドア周り構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 脱衣室床面部材 1a 脱衣室床面 2 浴室床面部材 2a 浴室床面 3 補強リブ 5 傾斜カバー(傾斜部材) 6 傾斜面 10 開き戸(ドア) 11 ドア下框 21 ドア下枠(ドア下枠、ドア下枠部材) 22 階段状プレート 23 断面筒状下方突出部(下枠断面筒状突出部) 26 第一止水材 27 第二止水材 28 弾性体 30 支持部材 32 断面筒状上方突出部(支持部材断面筒状突出
部) 33 第一受け部 34 第二受け部 40 折り戸(ドア) 42 ドア下框 50 引戸(ドア) 52 ドア下框 54 傾斜カバー(傾斜部材) 61 第一止水材 63 第三止水材 70 三枚引戸(ドア) 71 傾斜カバー 76 第一止水材 78 スライダー H 段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−78863(JP,A) 特開 平11−280343(JP,A) 特開 平11−310945(JP,A) 特開 平10−205237(JP,A) 特開 平10−299347(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 1/70

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱衣室床面よりも浴室床面を低い位置に設
    置し、上記床面の段差部にドアを取り付けるためのドア
    下枠を設けた浴室出入口のドア周りの構造において、 上記ドア下枠の浴室側端には、上記段差部の段差を緩や
    かにする傾斜面を有する傾斜部材が着脱自在に設けられ
    おり、 上記傾斜部材には、スライダー穴が形成されるととも
    に、上記スライダー穴に移動自在なスライダーが設けら
    れる一方、 上記ドア下枠にはロック部材が固定されており、 上記傾斜部材は、上記スライダーを上記スライダー穴に
    おいて移動させて上記ロック部材に挿入することによっ
    て上記ドア下枠に固定される ことを特徴とする浴室出入
    口のドア周り構造。
  2. 【請求項2】脱衣室床面よりも浴室床面を低い位置に設
    置し、上記床面の段差部にドアを取り付けるためのドア
    下枠を設けた浴室出入口のドア周りの構造において、 上記ドア下枠の浴室側端には、上記段差部の段差を緩や
    かにする傾斜面を有する傾斜部材が着脱自在に設けられ
    ており、浴室床面部材の端部における表面側を弾性体を介してド
    ア下枠部材に当接し、かつ浴室床面部材の裏面側に形成
    された補強リブの底面を支持部材の第一受け部に当接さ
    せることにより、上記浴室床面部材がドア下枠部材と支
    持部材とによって挟持固定される一方、 上記ドア下枠部材の裏面に突出して形成される下枠断面
    筒状突出部が、支持部材に形成される断面L字状の第二
    受け部に支持され、かつ支持部材の表面に突出して形成
    される支持部材断面筒状突出部と隣接している ことを特
    徴とする浴室出入口のドア周り構造。
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