JPH10317777A - 折 戸 - Google Patents

折 戸

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JPH10317777A
JPH10317777A JP12896997A JP12896997A JPH10317777A JP H10317777 A JPH10317777 A JP H10317777A JP 12896997 A JP12896997 A JP 12896997A JP 12896997 A JP12896997 A JP 12896997A JP H10317777 A JPH10317777 A JP H10317777A
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JP
Japan
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lower frame
pair
sashes
frame
sash
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Pending
Application number
JP12896997A
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English (en)
Inventor
Kenji Iwase
憲二 岩瀬
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Nippon Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminium Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成でもって一対の障子を連結
解除自在に連結することができ、その製造コストも低減
することができる折戸を提供すること。 【解決手段】 上枠および下枠2と、上枠および下枠2
との間に配設された一対の障子6,8と、一対の障子
6,8を相互に旋回自在に連結する蝶番124とを備
え、一方の障子6他側部が上枠4および下枠2に旋回自
在に連結されるとともに、他方の障子8他側部が上枠4
および下枠2にこれらに沿って移動自在にかつ旋回自在
に装着された折戸。蝶番124は、一方の障子に装着さ
れた第1部材186と、他方の障子8に装着された第2
部材188と、第1部材186と第2部材188とを連
結解除自在に連結する連結ピンとを有し、連結ピンを外
すことによって一対の障子6,8の連結を解除すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば浴室とこ
の浴室に隣接する脱衣室とを開閉自在に仕切る折戸に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、一般住宅、病院、養護施設あ
るいは老人ホームなどでは、浴室と脱衣室との間を仕切
るものとして、折戸が用いられている。この折戸では、
大きな有効開口面積が得られるので、浴室への出入りを
容易に行うことができる。このような折戸として、たと
えば、実開平6−25490号公報に開示されているも
のが存在する。この公知の折戸は、浴室と脱衣室との間
に上下方向に間隔を置いて配設された下枠および上枠
と、これら下枠および上枠の両端を接続する竪枠とを備
えている。そして、これら下枠、上枠および竪枠によっ
て規定される開口に、一対の障子が開閉自在に配設され
る。一対の障子は、それらの片側部が連結具を介して旋
回自在に連結される。また、一対の障子の一方の他側部
は上記下枠および上枠に旋回自在に連結され、それらの
他方の他側部は上記下枠および上枠にこれらに沿って移
動自在にかつ旋回自在に装着される。
【0003】一対の障子を連結する連結具は、連結解除
自在な第1部材および第2部材とを備えている。第1部
材の片側部および第2部材の片側部は、相互に重なるよ
うに構成され、第1部材の他側部に一方の障子の片側部
が旋回自在に装着され、第2部材の他側部に他方の障子
の一側部が旋回自在に装着される。また、第1部材に
は、解除位置と連結位置との間を旋回自在にハンドルが
設けられる。ハンドルが上記連結位置にあるときには、
第2部材の片側部にハンドルが作用して第1部材および
ハンドルが第2部材を挟持し、これによって連結具は連
結状態に保持される。一方、ハンドルが上記解除位置に
旋回すると、ハンドルが第2部材から離れてハンドルに
よる挟持状態が解除され、第1部材に対して第2部材を
移動させることによって両者の連結状態が解除され、か
くして一対の障子の連結状態を解除して浴室と脱衣室と
の仕切りを開放することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
折戸においては、一対の障子を連結解除自在に連結する
構造が複雑であるという問題が存在する。すなわち、従
来の連結具は、一方の障子が旋回自在に連結される第1
部材と、他方の障子が旋回自在に連結される第2部材
と、これら第1および第2部材を解除自在に連結するた
めのハンドルとを備えており、そのため連結具の構成部
品が多くなってその構成が複雑となり、このことに関連
して製造コストも高価となる問題がある。
【0005】本発明の目的は、比較的簡単な構成でもっ
て一対の障子を連結解除自在に連結することができ、そ
の製造コストも低減することができる折戸を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下方向に間
隔を置いて配設された上枠および下枠と、前記上枠およ
び下枠との間に配設された一対の障子と、前記一対の障
子の相互に隣接する一側部を相互に旋回自在に連結する
蝶番とを備え、前記一対の障子の一方の他側部が前記上
枠および下枠に旋回自在に連結されるとともに、前記一
対の障子の他方の他側部が前記上枠および下枠にこれら
に沿って移動自在にかつ旋回自在に装着された折戸にお
いて、前記他方の障子の下端部には、前記下枠に近接お
よび離隔する方向に移動自在に支持された被案内部材
と、この被案内部材を前記下枠に向けて弾性的に付勢し
て前記下枠の一部に係合させるための弾性付勢手段とが
設けられており、また、前記蝶番は、前記一方の障子に
装着された第1部材と、前記他方の障子に装着された第
2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを連結解除自
在に連結する連結ピンとを有しており、前記連結ピンを
外して前記一対の障子の連結を解除することによって、
前記他方の障子が前記下枠に沿って移動可能となり、こ
の状態から前記被案内部材と前記下枠との係合を解除す
ることによって、前記他方の障子の下端部が前記下枠か
ら外れることを特徴とする折戸である。
【0007】本発明に従えば、一対の障子の一側部は蝶
番を介して旋回自在に連結され、一方の障子の他側部は
上枠および下枠に旋回自在に連結され、他方の障子の他
側部は上枠および下枠にこれらに沿って移動自在にかつ
旋回自在に連結されている。したがって、他方の障子を
旋回させながら一方の障子の方向に移動させることによ
って、一対の障子の一側部が蝶番を中心に旋回し、これ
によって一対の障子を折りながら開放することができ
る。一対の障子を連結する蝶番は、一方の障子に連結さ
れた第1部材と、他方の障子に連結された第2部材と、
第1および第2部材を解除自在に連結する連結ピンとを
備えている。それ故に、第1および第2部材から連結ピ
ンを取外すことによって、一対の障子の連結状態を解除
することができ、かかる解除状態においては、他方の障
子を下枠に沿って移動させることができる。また、他方
の障子を下枠に沿って移動させるために、他方の障子の
下端部には、下枠に案内される被案内部材が設けられて
いるとともに、この被案内部材を下枠に向けて弾性的に
付勢する弾性付勢部材が設けられている。それ故に、弾
性付勢部材の付勢力に抗して被案内部材を移動させるこ
とによって、被案内部材と下枠との係合状態を解除する
ことができ、他方の障子の下端部を下枠から外すことが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してさらに
詳述する。図1は、本発明に従う折戸の一実施形態を示
す縦断面図であり、図2は、図1におけるII−II線
による断面図である。
【0009】主として図1を参照して、図示の折戸は、
上下方向に間隔を置いて配設された下枠2および上枠4
を有し、これら下枠2および上枠4との間に一対の障子
6,8が開閉自在に配設されている。下枠2は、浴室1
0に敷設されるすの子12と脱衣室14の床板16との
間に配設され、下枠2の上面は、すの子12の床面18
と床板16の床面20と略同一の面を規定する。すの子
12は、たとえば、合成樹脂またはアルミニウム合金か
ら形成することができる。
【0010】下枠2は、上方に開口する下枠排水溝22
を有する下枠本体24と、下枠本体24に着脱自在に装
着される下枠用すの子26を有し、下枠本体24には桶
体28が一体的に設けられている。下枠本体24は、浴
室側にて上下方向に延びる側壁30を有し、この側壁3
0に排水孔32が形成されている。また、下枠用すの子
26には、上下方向に貫通する複数個の水抜き孔34が
形成されている。この下枠用すの子26は、図1に示す
ように、下枠本体24の下枠排水溝22を上方から覆っ
ている。下枠用すの子26は、図1において左右方向に
間隔を置いて3個のリブ36,38,40を有し、これ
らリブ36,38,40は上方に延びており、これらリ
ブ36,38,40の上面が下枠2の上面を規定する。
桶体28は、下枠本体24の脱衣室側に存在する側壁4
2から脱衣室14側に延びている。桶体28には、上方
に開口する排水溝44を有し、この排水溝44は、側壁
42に形成された孔46を通して下枠本体24の下枠排
水溝22に連通している。この桶体28には、排水溝4
4を上方から覆うように桶体用すの子48が着脱自在に
装着される。桶体用すの子48には、上下方向に貫通し
て複数個の水抜き孔50が設けられている。桶体用すの
子48にも、図1において左右方向に間隔を置いて複数
個のリブ52が設けられている。これらリブ52は上方
に延び、それらの上面は、桶体用すの子48の上面を規
定する。桶体用すの子48の上面は、図1に示すとお
り、すの子12の床面18、床板16の床面20および
下枠用すの子26の上面と略同一面を規定する。
【0011】ここで、前記略同一面について説明する
と、この明細書でいう「略同一面」とは、床板16の床
面20、桶体用すの子48の上面、下枠用すの子26の
上面およびすの子12の床面18がほぼ同一面を規定
し、通行時に足を取られてつまずくなどの不都合が生じ
るおそれのない程度に実質上同一の面を規定する場合を
いい、その段差は約5mm程度以下の場合である。この
実施形態では、床板16の床面20、桶体用すの子48
の上面および下枠用すの子26の上面は、実質上同一面
を規定して段差がなく、下枠用すの子26の上面とすの
子12の床面18との間に、距離ΔH、たとえば3mm
程度の段差が存在し、すの子12の床面18が高さΔH
だけ低く設定されており、これら両面間が略同一面に形
成されている。
【0012】この実施形態では、下枠本体24、下枠用
すの子26、桶体28および桶体用すの子26は、図1
において紙面に垂直な方向に延びており、これら部材は
アルミニウム合金の押出型材から形成される。
【0013】浴室2には、繊維強化プラスチックから形
成される防水パン56が敷設される。この防水パン56
は、平坦の底板部58と、底板部58の周縁部から略垂
直上方に延びる周側壁部60とを有し、この周側壁部6
0の脱衣室14側の部位には、その上部が幾分外方に向
けて下方に湾曲する凹部62が設けられ、この上部は、
浴室10側の見切面64よりも脱衣室14側に突出して
いる。このような防水パン56の上方に、上記すの子1
2が乗載される。
【0014】下枠本体14の底板66と桶板28の底板
68は、実質上連続して脱衣室14側から浴室10側に
向けて幾分下方に傾斜して直線状に延びている。そし
て、このことに関連して、桶体28の支持壁70には孔
72が形成されている。このような下枠本体14および
桶体28は、たとえばスクリューボルト74によって建
造物の床76に固定される。
【0015】このように構成されているので、たとえ
ば、入浴者の体から落下した水は、図1に矢印で示すと
おり、下枠用すの子26の複数個の孔34および桶体用
すの子48の孔50を通して下枠排水溝22および排水
溝44に流入し、排水溝44、孔46,72および下枠
排水溝22を通して浴室10側に流れ、側壁30の排水
孔32を通して浴室10に排出される。なお、下枠本体
24の浴室10側の側壁30の下端部は防水パン56に
向けて下方に延び、防水パン56の上記凹部62と上記
側壁30の下端部との間には、シール材78とバックア
ップ材80とが設けられ、これらによって下枠本体24
と防水パン56との間の水密性が保たれている。
【0016】次いで上枠4について説明すると、上枠4
は上枠本体90を備えている。上枠本体90は、浴室1
0側の側壁92と、脱衣室14側の側壁94と、側壁9
2,94を接続する接続壁96と有している。上枠本体
90の対向する側壁92,94の下端部には、内方に突
出する上枠案内レール98,100が設けられている。
上枠本体90も図1において紙面に垂直な方向に延びて
おり、したがって一対の上枠案内レール98,100も
上枠本体90に沿って上記紙面に垂直な方向に実質上水
平に直線状に延びている。このような上枠本体90もア
ルミニウム合金の押出型材から形成される。
【0017】上枠4は、図示していないが、たとえばス
クリューボルトによって天井102に固定される。図示
の実施形態では、天井102の浴室10側の部位には天
井パネル104が設けられ、この天井パネル104と上
枠本体90の側壁92との間には、シール材106およ
びバックアップ材108が設けられ、これらによって両
者間の水密性が保持されている。
【0018】図1とともに図2を参照して、下枠2と上
枠4の両端部の間には、竪枠110,112が設けられ
ている。各竪枠110,112の下端部は下枠2の両端
部に連結され、それらの上端部は上枠4の両端部に連結
され、下枠2、上枠4および一対の竪枠110,112
は矩形状の枠構造体を構成し、枠構造体は、脱衣室14
と浴室10とを連通する矩形状の開口を規定し、入浴者
はこの開口を通して両室間を移動する。竪枠110,1
12は、図示していないが、スクリューボルトなどによ
って、建造物の壁体111,113に固定される。な
お、下枠2と各竪枠110,112との接続部と、上枠
4と各竪枠110,112の接続部とには、図示してい
ないが、シート状シール材が配設されており、かかるシ
ール材によって水密性が保持される。
【0019】一対の障子6,8は、枠構造体にて規定さ
れる開口に開閉自在に配設される。各障子6,8は実質
上同一の構成であり、以下それらの片方(他方)の障子
6(8)について、その構造を説明する。障子6(8)
は、上下方向に間隔を置いて配設された下框114およ
び上框116と、これら下框114および上框116の
両端部を連結する竪框118,120を有し、これら下
框114、上框116および竪框118,120によっ
て矩形状の框構造を構成している。この框構造によって
規定される開口には、板ガラス122が配設され、板ガ
ラス122が框構造に保持される。板ガラス122に代
えて、スチロール板を用いることもできる。スチロール
板は耐衝撃性を有するので、浴室10の出入りの際に入
浴者が誤って衝突したり、手をつくなどして衝撃を与え
ても割れ難く、安全性に優れている。また、スチロール
板は軽量であり、したがって障子6(8)への建込み作
業が容易であり、また障子6,8の開閉操作も容易とな
る。障子6(8)の下框114、上框116および竪框
118,120は、アルミニウム合金からなる押出型材
から形成される。
【0020】一対の障子6,8の相互に隣接する一側部
に位置する竪框118,118(図2において右側の側
部)は、番号124で示す蝶番を介して旋回自在に連結
される。この蝶番124およびそれに関連する構成につ
いては、後に詳述する。一対の障子6,8の他側部に位
置する竪框120,120(図2において左側の側部)
の上端部には、吊下げ手段126が設けられている。図
1とともに図3を参照して、吊下げ手段126は、上下
方向に延びる吊下げ本体128を有し、この吊下げ本体
128の上端部には軸部材130が回転自在に装着さ
れ、軸部材130の吊下げ本体126から突出する両端
部に戸車132が装着されている。吊下げ本体126の
中心部には、その軸線方向(上下方向)に貫通して貫通
孔が形成され、この貫通孔に支持軸134が回転自在に
装着されている。支持軸134の一端部にはフランジ部
136が設けられ、このフランジ部136が、吊下げ本
体126の上端部に形成された大内径部138の底部
に、金属プレート140を介して係止され、これによっ
て支持軸134の下方への移動が阻止されている。支持
軸134の他端部は、吊下げ本体128を貫通して下方
に突出しており、この突出する他端部に取付部材142
が設けられ、取付部材142から突出する支持軸134
の他端には係止部材144が装着され、この係止部材1
44によって取付部材142の離脱が阻止される。
【0021】一対の障子6,8の竪框120の上端部
に、吊下げ手段126の取付部材142が装着される。
この取付けは、たとえば、図4に示すとおり、竪框12
0の一対の壁部120a,120bを貫通して固定用ね
じ145を取付部材142の雌ねじ部146に螺着する
ことによって行うことができる。なお、一対の案内レー
ル98,100の間には、吊下げ本体128の図1にお
ける左右方向に移動を阻止するリング部材148が装着
されている。吊下げ手段126の戸車132は、上枠4
の一対の案内レール98,100に載置され、したがっ
て障子6,8の他側部(竪框120)は、一対の案内レ
ール98,100に沿って他方の障子8(6)に近接お
よび離隔する方向に移動自在に支持される。この支持状
態においては、吊下げ本体128に対して支持軸134
が相対的に回転自在である故に、障子6,8の他側部
(竪框120)は上下方向に延びる軸線(支持軸134
の中心軸線がこの軸線に相当する)を中心として旋回自
在である。
【0022】また、一対の障子6,8の他側部(竪框1
20)の下端部には、被案内手段150が設けられてい
る。図1とともに図5を参照して、被案内手段150
は、上下方向に延びる支持軸152を有しており、この
支持軸152の一端部には、取付部材154が相対的に
移動自在にかつ回転自在に装着されている。取付部材1
54は、上下方向に間隔を置いて配設された一対の端壁
156,158を有し、これら端壁156,158は周
側壁160によって接続されている。支持軸152の一
端部は一対の端壁156,158を貫通して装着され、
支持軸152の端壁156の外側部位および端壁158
の外側部位には、それぞれ、係止部材162,164が
装着され、さらに内側の係止部材162と取付部材15
4の端壁158との間には、弾性付勢手段を構成するコ
イルばね166が介在されている。このコイルばね16
6は、取付部材154に対して支持軸152を相対的に
下方にばね付勢し、これによって支持軸152は図1お
よび図5に示す係合位置に保持される。この係合位置に
おいては、支持軸152に装着された外側の係止部材1
64が取付部材154の端壁158に当接し、これによ
って支持軸152の上記係止位置を越える移動が阻止さ
れる。支持軸152の他端部には、下方に開放された凹
部168が形成された被案内部材170が装着されてい
る。この実施形態では、支持軸152の他端部には所定
の間隔を置いて一対の係止部材172,174が装着さ
れており、これら係止部材172,174の間に被案内
部材170が挟持されている。
【0023】一対の障子6,8の竪框120の下端部
に、被案内手段150が装着される(図1参照)。この
取付けは、たとえば、吊下げ手段126と同様に、竪框
120の一対の壁部120a,120bを貫通して固定
用ねじ(図示せず)を取付部材154の雌ねじ部176
に螺着することによって行うことができる。この実施形
態では、図1から理解される如く、下枠用すの子26の
中央のリブ38が、下枠2の案内レールとして機能する
ように構成されており、被案内手段126の被案内部材
170の凹部168が、この下枠用すの子26の上記リ
ブ38に係合されている。この形態では、コイルばね1
66によって支持軸152が下方にばね付勢されている
ので、被案内部材174と下枠用すの子26のリブ38
との係合は弾性的に保持され、コイルばね166の付勢
力に抗して支持軸152を取付部材154に対して相対
的に上方に移動させることによって、被案内部材174
と上記リブ38との係合状態を解除することができる。
被案内部材174と上記リブ38との係合状態において
は、障子6,8の他側部(竪框120)は、下枠用すの
子26のリブ38に沿って他方の障子8(6)に近接お
よび離隔する方向に移動自在に支持される。また、取付
部材154に対して支持軸152が相対的に回転自在で
ある故に、障子6,8の他側部(竪框120)は上下方
向に延びる軸線(支持軸152の中心軸線がこの軸線に
相当する)を中心として旋回自在であり、支持軸152
の中心軸線は吊下げ手段126の支持軸134の中心軸
線と上下方向に実質上一致する。
【0024】この実施形態では、図2で示すように、一
対の障子6,8の相互に連結される一側部が折れて浴室
10側に移動するように構成される。そして、このこと
に関連して、一方の障子6の竪框120に装着された被
案内手段150の移動を阻止する移動阻止ブロック(図
示せず)が下枠2の所定部位に固定され、この移動阻止
ブロックによって被案内手段150の被案内部材170
の他方の障子8に近接する方向の移動が阻止される。し
たがって、一方の障子6は、その他側部が下枠2に沿っ
て移動することなく、上下方向に延びる軸線(吊下げ手
段126の支持軸134および被案内手段150の支持
軸152の軸線)を中心として旋回自在に支持される。
【0025】各障子6,8の下框114には、下方に突
出して延びるパッキン182,184が設けられてい
る。パッキン182、184は、図1に示すように、一
対の障子6,8を閉じた状態では、下枠用すの子26に
設けられた両側のリブ36,40に弾性的に作用し、こ
れによって一対の障子6,8と下枠2との間の水密性が
保持される。
【0026】次に、一対の障子6,8を旋回自在に連結
する蝶番124について説明する。図2とともに図6〜
図9を参照して、図示の蝶番124は、相互に旋回自在
に装着された第1部材186および第2部材188を有
している。第1部材186は、取付プレート部190
と、この取付プレート部190に軸線方向(図6および
図7において紙面に垂直な方向、図8および図9におい
て上下方向)に間隔を置いて設けられた一対の連結部1
92とを有し、取付プレート部190が固定用ねじ19
4によって一方の障子6の竪框118の外壁に固定され
る。また、第2部材188は、第1部材186と略同様
に、取付プレート196を有し、この取付プレート19
6には、上記軸線方向に間隔を置いて3個の連結部19
8が設けられている。第2部材188の取付プレート1
96は、固定用ねじ200によって他方の障子8の竪框
118の外壁に固定される。
【0027】第1部材186の連結部192は、第2部
材188の連結部198の間に配置され、これら連結部
192,198を通して連結ピン202が連結解除自在
に装着される。連結ピン200は、軸部204と、この
軸部204より外径が幾分大きい頭部206を有し、軸
部204が第1部材186の連結部192および第2部
材188の連結部198を通して着脱自在に挿入され
る。連結ピン202を装着すると、その頭部206が第
2部材188の上側の連結部198に当接し、これによ
って連結ピン202の下方への移動が阻止される。連結
ピン202の頭部206にはローレット加工が施されて
おり、これによって連結ピン202の第1および第2部
材186,188からの取外しが容易となる。この実施
形態では、図2に示すとおり、蝶番124は、連結部1
92,198が脱衣室14側に位置するように第1およ
び第2部材186,188に取付けられ、かく取付ける
ことによって、一対の障子6,8が閉状態にあっても脱
衣室14側から連結ピン202を外すことができる。一
対の障子6,8の連結は、1個または上下方向に間隔を
置いて設けられる2個以上の蝶番124を用いて行うこ
とができる。なお、第2部材188の下側の連結部19
8には、キャップ部材208が装着される。
【0028】一対の障子6,8が蝶番124を介して旋
回自在に連結されていることに関連して、他方の障子8
の浴室10側には、取手部材210が設けられている。
取手部材210は、図2に示すように、一対の竪框11
8,120の間に装着され、その両端部には浴室10側
に突出する突出支持部214,216が設けられ、これ
ら突出支持部214,216の間に把持ロッド218が
取付けられている。このように構成されているので、把
持ロッド218を把持して浴室10側に引張りながら障
子6に向けて移動させることによって、一対の障子6,
8を後述する如く開放することができ、一方把持ロッド
218を把持して脱衣室14側に押しながら障子6から
離隔する方向に移動させることによって、一対の障子
6,8を後述する如く閉じることができる。
【0029】この実施形態では、障子6,8の隣接する
竪框118の外壁には、パッキン222が設けられてい
る。これらパッキン222は、障子6,8を閉じたとき
に相互に押圧作用し、これによって一対の障子6,8間
の水密性が保たれる(図5も参照)。
【0030】次いで、上述した折戸の作用について説明
する。主として、図1、図2および図9を参照して、た
とえば、浴室10側から一対の障子6,8を開放するに
は、取手部材210の把持ロッド218を把持して浴室
10側に引張りながら矢印224で示す障子6に近接す
る方向に移動させればよい。このように操作すると、蝶
番124を中心として一対の障子6,8の相互に連結さ
れた一側部が折れながら浴室10側に図2に二点鎖線で
示すように移動し、図2に示すとおりの開放状態にな
る。一対の障子6,8が開放される際には、片方の障子
6にあっては、その他側部が上下方向に延びる軸線、す
なわち吊下げ手段126の支持軸134および被案内手
段150の支持軸152の軸線を中心として浴室10側
に(図2において時計方向に)旋回される。また、他方
の障子8にあっては、その他側部が上下方向に延びる軸
線、すなわち吊下げ手段126の支持軸134および被
案内手段150の支持軸152の軸線を中心として浴室
10側に(図2において反時計方向に)旋回されるとと
もに、吊下げ手段126の一対の戸車132が上枠4の
案内レール98,100に案内されて矢印224で示す
方向に移動され、また被案内手段150の被案内部材1
70が下枠2のリブ38に案内されて矢印224で示す
方向に移動される。このようにして開放すると、図2に
示すとおり、一対の障子6,8が上記枠構造体により規
定される開口の一側部(図2において左側部)に位置
し、上記枠構造体の開口が開放され、この開放された開
口を入浴者が通ることができる。
【0031】一方、たとえば、浴室10側から一対の障
子6,8を閉じるには、取手部材210の把持ロッド2
18を把持して脱衣室14側に押しながら矢印226で
示す障子6から離隔する方向に移動させればよい。この
ように操作すると、蝶番124を中心として一対の障子
6,8の相互に連結された一側部が元に戻りならが脱衣
室14側に図2に二点鎖線で示すように移動して上記枠
構造体を閉じる閉状態になる。一対の障子6,8が閉じ
るる際には、開放するときとは反対に、片方の障子6に
あっては、その他側部が吊下げ手段126の支持軸13
4および被案内手段150の支持軸152の軸線を中心
として脱衣室14側に(図2において反時計方向に)旋
回される。また、他方の障子8にあっては、その他側部
が吊下げ手段126の支持軸134および被案内手段1
50の支持軸152の軸線を中心として脱衣室14側に
(図2において時計方向に)旋回されるとともに、吊下
げ手段126の一対の戸車132が上記案内レール9
8,100に案内されて矢印226で示す方向に移動さ
れ、また被案内手段150の被案内部材170が下枠2
のリブ38に案内されて矢印226で示す方向に移動さ
れる。このようにして閉じると、一対の障子6,8が上
記枠構造体の開口のを閉塞し、一対の障子6,8は浴室
10と脱衣室14とを所要のとおりに仕切る。以上が上
述した折戸の通常の開閉操作である。
【0032】たとえば、入浴者が浴室10内において倒
れ、倒れた入浴者によって一対の障子6,8を上述した
とおりにして開放することができない緊急時には、次の
とおりにして一対の障子6,8を開放することができ
る。図9を参照して、このときには、まず、蝶番124
の連結ロッド202を上方に引抜いて第1部材186の
連結部192と第2部材188の連結部198との連結
を解除する。かくすると、一対の障子6,8の蝶番12
4を介する連結が解除され、他方の障子8は単独で移動
自在かつ旋回自在となる。
【0033】次いで、一方の障子6をその他側部を中心
として幾分浴室10側に(図9において時計方向に)旋
回し、この状態にて他方の障子8を矢印224で示す一
方の障子6に近接する方向に移動させ、上記枠構造体の
開口の他側部を開放する。他方の障子8を移動するとき
には、上述した記載から容易に理解される如く、吊下げ
手段126の一対の戸車132が上記案内レール98,
100に案内されて矢印224で示す方向に移動され、
また被案内手段150の被案内部材170が下枠2のリ
ブ38に案内されて矢印224で示す方向に移動され
る。
【0034】そして、このように他方の障子8を移動さ
せた状態において、浴室10で倒れた入浴者を、障子
6,8を開放する際に邪魔にならない場所に、脱衣室1
4側から開放された上記開口を通して移動させる。しか
る後、片方の障子6をその他側部を中心として浴室10
側に(図9において時計方向に)旋回して開放するとと
もに、他方の障子8もその他側部を中心として浴室10
側に(図9において反時計方向に)旋回させながら一方
の障子6に向けて移動させる。このように操作すると、
一対の障子6,8は、図2に示す開放状態になり、一対
の障子6,8を蝶番124の連結状態を解除することに
よっても開放することができる。特に、入浴者が倒れて
障子6,8の開放の邪魔をした場合においても、倒れた
入浴者の安全を保ちながら障子6,8を開放することが
できる。
【0035】この折戸においては、さらに、他方の障子
8の被案内手段150が弾性的に下枠2のリブ38に弾
性的に係合されている。それ故に、コイルばね166の
弾性力に抗して被案内部材170を上方に移動させるこ
とによって、被案内部材170と下枠2との係合状態を
解除することができる。このように係合状態を解除する
と、他方の障子8の下端部が下枠2に対してフリーとな
り、倒れた入浴者の安全を保ちながら障子8をより自由
に開放操作することができる。
【0036】以上、本発明に従う折戸を浴室の仕切りに
適用して説明したが、浴室以外の室を仕切る場合にも同
様に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、一対の障子の一側部は
蝶番を介して旋回自在に連結され、一方の障子の他側部
は上枠および下枠に旋回自在に連結され、他方の障子の
他側部は上枠および下枠にこれらに沿って移動自在にか
つ旋回自在に連結されている。したがって、他方の障子
を旋回させながら一方の障子の方向に移動させることに
よって、一対の障子の一側部が蝶番を中心に旋回し、こ
れによって一対の障子を折りながら開放することができ
る。一対の障子を連結する蝶番は、一方の障子に連結さ
れた第1部材と、他方の障子に連結された第2部材と、
第1および第2部材を解除自在に連結する連結ピンとを
備えている。それ故に、第1および第2部材から連結ピ
ンを取外すことによって、一対の障子の連結状態を解除
することができ、かかる解除状態においては、他方の障
子を下枠に沿って移動させることができる。また、他方
の障子を下枠に沿って移動させるために、他方の障子の
下端部には、下枠に案内される被案内部材が設けられて
いるとともに、この被案内部材を下枠に向けて弾性的に
付勢する弾性付勢部材が設けられている。それ故に、弾
性付勢部材の付勢力に抗して被案内部材を移動させるこ
とによって、被案内部材と下枠との係合状態を解除する
ことができ、他方の障子の下端部を下枠から外すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う折戸の一実施形態を浴室に適用し
た例の要部を示す断面部である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図であ
る。
【図3】図1の折戸における吊下げ手段を示す断面図で
ある。
【図4】図1の折戸における吊下げ手段の取付構造を示
す断面図である。
【図5】図1の折戸における被案内手段を示す断面図で
ある。
【図6】図1の折戸における蝶番による連結部位を、一
対の障子を閉じた状態で示す断面図である。
【図7】図1の折戸にける蝶番による連結部位を、一対
の障子を幾分開放した状態で示す断面図である。
【図8】図1の折戸における蝶番を示す拡大正面図であ
る。
【図9】図8の蝶番を示す側断面図である。
【図10】蝶番の連結を解除して他方の障子を幾分開放
した状態を示す、図2に対応する断面図である。
【符号の説明】
2 下枠 4 上枠 6,8 障子 10 浴室 14 脱衣室 98,100 案内レール 110,112 竪枠 124 蝶番 126 吊下げ手段 150 被案内手段 170 被案内部材 186 第1部材 188 第2部材 202 連結ピン 210 取手部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に間隔を置いて配設された上枠
    および下枠と、前記上枠および下枠との間に配設された
    一対の障子と、前記一対の障子の相互に隣接する一側部
    を相互に旋回自在に連結する蝶番とを備え、前記一対の
    障子の一方の他側部が前記上枠および下枠に旋回自在に
    連結されるとともに、前記一対の障子の他方の他側部が
    前記上枠および下枠にこれらに沿って移動自在にかつ旋
    回自在に装着された折戸において、 前記他方の障子の下端部には、前記下枠に近接および離
    隔する方向に移動自在に支持された被案内部材と、この
    被案内部材を前記下枠に向けて弾性的に付勢して前記下
    枠の一部に係合させるための弾性付勢手段とが設けられ
    ており、 また、前記蝶番は、前記一方の障子に装着された第1部
    材と、前記他方の障子に装着された第2部材と、前記第
    1部材と前記第2部材とを連結解除自在に連結する連結
    ピンとを有しており、 前記連結ピンを外して前記一対の障子の連結を解除する
    ことによって、前記他方の障子が前記下枠に沿って移動
    可能となり、この状態から前記被案内部材と前記下枠と
    の係合を解除することによって、前記他方の障子の下端
    部が前記下枠から外れることを特徴とする折戸。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004048734A1 (en) * 2002-11-22 2004-06-10 Wilkinson, Tracey, Dione Screen apparatus
JP2010285831A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 扉開閉装置

Cited By (3)

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WO2004048734A1 (en) * 2002-11-22 2004-06-10 Wilkinson, Tracey, Dione Screen apparatus
JP2010285831A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Yokohama Rubber Co Ltd:The 扉開閉装置
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