JP2004182680A - アミノ酸誘導体変性シリコーンを含有する油性化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油性成分(A)及び下記一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体変性シリコーン(B)を含有することを特徴とする油性化粧料を提供した。
一般式(1):
【化1】
[式中、R1は、互いに独立して、水素原子基、水酸基、炭素数1〜30の置換若しくは非置換のアルコキシ基、炭素数1〜50の置換若しくは非置換のアルキル基、炭素数7〜21のアラルキル基、又は置換若しくは非置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、R2は、一般式(2):
【化2】
などで表される基を示し、aは1.0〜3.0の数を示し、bは0.001〜1.5の数を示す。]
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油性化粧料に関し、さらに詳しくは、塗布しやすい等の使用性・使用感に優れ、温度依存性が少なく、保存安定性も良好な油性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
油性化粧料は、一般的に油性成分の使用性・使用感を高めるために、油性成分を増粘させたり、ゲル化させたりする必要が生じることが多い。かかる増粘剤、ゲル化剤としては、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリル脂肪酸エステル、コレステリル脂肪酸エステルをはじめとする脂肪酸エステル類、12−ヒドロキシステアリン酸等のヒドロキシ脂肪酸類、イソステアリン酸アルミニウム、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の金属セッケン、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等で変性された有機変性粘土鉱物(粘土鉱物としては、ベントナイト、ビーガム、ラポナイト、ヘクトライト等が挙げられる)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミド、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−α、γ―ジ−n−ブチルアミド等のN−アシルアミノ酸アミドなどが一般に用いられている。
【0003】
しかし、上記したような一般的なものについては、油性成分の種類によっては相溶性が悪かったり、増粘作用やゲル化能が十分でないために、経時的に製品の粘度低下が見られたり、ゲルから油性成分が滲出する「離液」と呼ばれる現象が見られたり、経時で油性成分中からゲル化剤が析出したりするといった問題を有していた。
【0004】
また、シリコーン油類は、その特徴的な軽い感触や高い耐水性から、油性成分として使用されることが多く、特にオクタメチルシクロテトラシロキサンやデカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性シリコーン油は、軽い感触を有することから多用されるが、上記した一般的なものでは、増粘又はゲル化させることが特に困難であり、シリコーン油の増粘、ゲル化を行うには、同じシリコーンを母体とするゲル化剤やシリコーンを母体としないゲル化剤が開発されている。
シリコーンを母体とするゲル化剤としては、カルボキシル変性シリコーンとアミノ変性シリコーンを併用する方法(例えば、特許文献1参照。)、三次元架橋構造を有するオルガノポリシロキサン重合体(例えば、特許文献2参照。)や、アクリル・シリコーン系グラフト共重合体を用いる方法(例えば、特許文献3、4参照。)などがある。これらシリコーン系ゲル化剤は、シリコーンを母体とした構造であることから、製品の性能を損なわず、良好な感触を付与するが、粘度や剤型を適宜調整したり、選択することが困難であるといった問題を有していた。
【0005】
また、シリコーンを母体としないゲル化剤としては、特定の脂肪酸エステル類(例えば、特許文献5参照。)を用いる方法、特定の構造のアミノ酸誘導体(例えば、特許文献6〜8参照。)を用いる方法等があり、これらは粘度や剤型を適宜調整したり、選択することができるようになってはいるが、シリコーンを母体としていないため、これらゲル化剤は、経時でシリコーンを含有する油性成分中からゲル化剤が析出したりする難点があった。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−212427号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献2】
特開平10−194931号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献3】
特開平1−79106号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献4】
特開平2−132141号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献5】
特開2002−193747号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献6】
特開平10−226615号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献7】
特開平10−245496号公報(特許請求の範囲等)
【特許文献8】
特開平10−245314号公報(特許請求の範囲等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
かかる事情に鑑み、本発明の目的は、油性成分、特にシリコーン油が配合され、経時で油性成分から析出せず、使用性・使用感に優れた、良好な増粘又はゲル化された油性化粧料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、特開2002−80599号公報に記載のアミノ酸誘導体変性シリコーンを用いると、シリコーン油を含む幅広い油性成分へのゲル化・増粘能力があり、経時での油性成分からの析出もなく、また、母体がシリコーンであることから、油性成分の感触を損なわず、使用性、使用感に優れた良好な油性化粧料が得られることを見出し、更に検討して本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、油性成分(A)及び下記一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体変性シリコーン(B)を含有することを特徴とする油性化粧料が提供される。
一般式(1):
【0010】
【化7】
【0011】
[式中、R1は、互いに独立して、水素原子基、水酸基、炭素数1〜30の置換若しくは非置換のアルコキシ基、炭素数1〜50の置換若しくは非置換のアルキル基、炭素数7〜21のアラルキル基、又は置換若しくは非置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、R2は、一般式(2):
【0012】
【化8】
【0013】
(式中、R3は炭素数1〜22の2価の炭化水素基を示し、R4は炭素数1〜22のアルキル基を示し、R5は炭素数7〜21のアルキル基を示し、nは2〜4の整数を示す。)、一般式(3):
【0014】
【化9】
【0015】
(式中、R6は炭素数1〜22の2価の炭化水素基を示し、R7及びR8はそれぞれ独立に炭素数1〜26の1価の炭化水素基を示し、mは2〜4の整数を示す。)、一般式(4):
【0016】
【化10】
【0017】
(式中、R9は炭素数1〜20の2価の炭化水素基を示し、R10は互いに独立して置換若しくは非置換の炭素数1〜8のアルキル基又はベンジル基を示し、R11は互いに独立して置換若しくは非置換の炭素数1〜30のアルキル基、炭素数7〜21のアラルキル基又はアルコキシ基を示し、xは1〜5の整数を示す。)、又は一般式(5):
【0018】
【化11】
【0019】
(式中、R12は炭素数1〜20の2価の炭化水素基を示し、R13は互いに独立して置換若しくは非置換の炭素数1〜8のアルキル基又はベンジル基を示し、R14は互いに独立して置換若しくは非置換の炭素数1〜30のアルキル基又は炭素数7〜21のアラルキル基を示し、yは1〜5の整数を示す)
で表される基のいずれかを示し、aは1.0〜3.0の数を示し、bは0.001〜1.5の数を示す。]
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、アミノ酸誘導体変性シリコーン(B)は、下記一般式(6)で表されることを特徴とする油性化粧料が提供される。
【0020】
【化12】
【0021】
(式中、R1及びR2は、前記一般式(1)で定義したものと同じ意味を表し、R15及びR16は、R1又はR2のいずれかと同じ意味を表し、eは0〜500の整数、fは0〜400の整数を示すが、f=0のときはR15、R16の少なくとも一つはR2で示される基である。)
さらに、本発明の第3の発明によれば、第1又は2の発明において、前記油性成分(A)がシリコーン油であることを特徴とする油性化粧料が提供される。
またさらに、本発明の第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、前記油性成分(A)の含有割合が10〜99質量%であり、前記アミノ酸誘導体変性シリコーン(B)の含有割合が0.01〜20質量%であることを特徴とする油性化粧料が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、各項目毎に詳細に説明する。
本発明の油性化粧料は、油性成分(A)及び前記一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体変性シリコーン(B)を含有することを特徴とする。
【0023】
1.油性成分(A)
本発明の油性化粧料を構成し、必須の成分として含有される油性成分(A)としては、通常化粧料に用いられる油性成分であれば、特に制約はなく使用することができる。例えば、シリコーン油、サフラワー油、大豆油、ブドウ種子油、ゴマ油、小麦胚芽油、アボガド油、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油等の植物性油、ミンク油、タートル油、液状ラノリン等の動物性油、流動パラフィン、スクワラン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコールの脂肪酸エステル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル等の高級アルコールの脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸セチル等の高級アルコールのオキシ酸エステル、トリカプリル酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール等の多価アルコールの脂肪酸エステル、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン等のフッ素油等を用いることができる。
【0024】
さらに常温で固形状の油性成分として、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、カポックロウ、酢酸ラノリン、ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホホバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のロウ類、固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等を用いることができる。これらの油性成分は、一種又は二種以上を任意に選択して用いることができる。
【0025】
上記油類の中で特に軽い感触や高い耐水性からシリコーン油が好ましい。シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、アルキル変性ジメチルポリシロキサン、アルコキシ変性ジメチルポリシロキサン、フッ素変性ジメチルポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等が挙げられる。
【0026】
本発明に用いられる油性成分(A)の含有量は、油性化粧料全量中10〜99質量%が好ましく、40〜90質量%の範囲が特に好ましい。油性成分をこの範囲で含有することにより、使用性を損なわず油性化粧料として満足の行くものが得られる。
【0027】
本発明においては、油性成分として常温で液状の油性成分を用いることが好ましく、固形油性成分の配合は、油性化粧料全量中20質量%以下におさえることが好ましい。固形油性成分がこの範囲を超えると、さっぱりした感触が失われ、使用感が満足できなくなる傾向にある。また、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等に代表される低分子量シリコーン油を油性成分に用いると、さっぱりとした良好な使用感と良好な化粧持続性効果が得られ好ましい。
【0028】
2.アミノ酸誘導体変性シリコーン(B)
本発明の油性化粧料は、次の一般式(1)で示されるアミノ酸誘導体変性シリコーン(B)を含有している点に最大の特徴を有する。
アミノ酸誘導体変性シリコーン(B)は、油性化粧料に適度な粘性を付与するものであり、使用性の向上、使用感の改良、保存安定性の向上を目的に配合されるものである。
一般式(1):
【0029】
【化13】
【0030】
上記一般式(1)において、R1は、互いに独立して、水素原子基、水酸基、炭素数1〜30の置換若しくは非置換のアルコキシ基、炭素数1〜50の置換若しくは非置換のアルキル基、炭素数7〜21のアラルキル基、又は置換若しくは非置換の炭素数6〜20のアリール基を示し、水素原子基、水酸基、炭素数1〜6の非置換のアルコキシ基、炭素数1〜6の非置換のアルキル基又はフェニル基であることが好ましく、特に好ましくはメチル基である。
また、R2は、一般式(2)〜(5)で表される基のいずれかを表す。
一般式(2):
【0031】
【化14】
【0032】
上記一般式(2)中、R3は、炭素数1〜22の2価の炭化水素基を示し、分岐や環状構造を持ったものも含まれ、脂肪族不飽和又は芳香族不飽和を持つものも含まれる。好ましいものとしては、炭素数8〜22の分岐を持たないアルキレン基が挙げられ、更には炭素数8〜12のものが好ましい。また、R4は、炭素数1〜22のアルキル基を示し、分岐や環状構造を持ったものも含まれるが、直鎖状のものが好ましい。R4の好ましい例として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基及びオクチル基が挙げられる。更にR5は、炭素数7〜21のアルキル基を示し、分岐や環状構造を持ったものも含まれる。そして、nは2〜4の整数を示す。
上記一般式(2)で表される基の具体例として、下記の基が挙げられる。
【0033】
【化15】
【0034】
一般式(3):
【0035】
【化16】
【0036】
式中、R6は、炭素数1〜22の2価の炭化水素基を示し、分岐や環状構造を持ったものも含まれ、脂肪族不飽和又は芳香族不飽和を持つものも含まれる。好ましいものとしては、炭素数8〜22の分岐を持たないアルキレン基が挙げられ、更には炭素数8〜12のものが好ましい。R7及びR8は、それぞれ独立に炭素数1〜26の1価の炭化水素基を示し、分岐や環状構造を持ったものも含まれる。R7及びR8の好ましいものとして、炭素数1〜10の炭化水素基が挙げられ、更に好ましくは2〜6のもの、特に好ましくは3〜5のものが挙げられる。具体的にはプロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基又はsec−ブチル基が挙げられる。mは2〜4の整数を示す。
上記一般式(3)で表される基の具体例として、下記の基が挙げられる。
【0037】
【化17】
【0038】
一般式(4):
【0039】
【化18】
【0040】
式中、R9は、炭素数1〜20の2価の炭化水素基を示し、分岐や環状構造を持ったものも含まれ、脂肪族不飽和又は芳香族不飽和を持つものも含まれる。好ましいものとしては、炭素数8〜22の直鎖又は分岐状を持たないアルキレン基が挙げられ、更には炭素数8〜12のものが好ましい。R10は、互いに独立して置換若しくは非置換の炭素数1〜8のアルキル基又はベンジル基を示し、アルキル基の好ましいものとして、メチル基、イソプロピル基、sec−ブチル基又はイソブチル基が挙げられる。R11は、互いに独立して置換若しくは非置換の炭素数1〜30のアルキル基、炭素数7〜21のアラルキル基又はアルコキシ基を示し、アルキル基の好ましいものとして、炭素数7〜15のものが挙げられ、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、ベンジルオキシ基、t−ブトキシ基、p−メトキシベンジルオキシ基等が挙げられる。xは1〜5の整数を示す。
上記式(4)で表される基の具体例として、下記の基が挙げられる。
【0041】
【化19】
【0042】
一般式(5):
【0043】
【化20】
【0044】
式中、R12は、炭素数1〜20の2価の炭化水素基を示し、分岐や環状構造を持ったものも含まれ、脂肪族不飽和又は芳香族不飽和を持つものも含まれる。好ましいものとしては、炭素数8〜22の直鎖又は分岐状を持たないアルキレン基が挙げられ、更には炭素数8〜12のものが好ましい。R13は、互いに独立して置換若しくは非置換の炭素数1〜8のアルキル基又はベンジル基を示し、アルキル基は、置換されていても良く、分岐や環状構造を持ったものも含まれるが、直鎖状で非置換のものが好ましい。R13が示すアルキル基の好ましいものとして、メチル基、イソプロピル基、sec−ブチル基又はイソブチル基が挙げられる。R14は、互いに独立して置換若しくは非置換の炭素数1〜30のアルキル基又は炭素数7〜21のアラルキル基を示し、置換されていても良く、分岐や環状構造を持ったものも含まれるが、炭素数10〜20の非置換の直鎖状アルキル基が好ましい。R14が示す基の好ましいものとして、炭素数8〜20のアルキル基が挙げられる。そしてyは1〜5の整数を示す。
上記式(5)で表される基の具体例として、下記の基が挙げられる。
【0045】
【化21】
【0046】
更に、上記一般式(1)において、aは1.0〜3.0の数を表し、bは0.001〜1.5の数を表す。
【0047】
上記一般式(1)で表されるものの具体例として、下記のものが挙げられる。(MeO)3SiR2、(EtO)3SiR2、(EtO)Me2SiR2、(Me3SiO)3SiR2、(MeSiR2O)4、(MeSiR2O)5、
【0048】
【化22】
【0049】
これらの式において、R2は、上記一般式(1)で定義したのと同じ意味を表す。
また、本発明におけるアミノ酸誘導体変性シリコーン(B)の好ましいものとして、下記一般式(6)で表されるものが挙げられる。
【0050】
【化23】
【0051】
上記一般式(6)中、R1及びR2は、前記一般式(1)で定義したのと同じ意味を表し、R15及びR16は、R1又はR2のいずれかと同じ意味を表し、eは0〜500の整数、fは0〜400の整数を示すが、f=0のときはR15とR16の少なくとも一つはR2で示される基である。
上記一般式(6)で表されるものの具体例として、下記のものが挙げられる。
【0052】
【化24】
【0053】
【化25】
【0054】
これらの式において、R2は、上記一般式(1)で定義したのと同じ意味を表す。
本発明の油性化粧料におけるアミノ酸誘導体変性シリコーン(B)の配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.1〜15質量%である。配合量が少なすぎると、充分な増粘又はゲル化の効果が得られず、多すぎては、油性成分の感触が充分に得られなくなる場合があり好ましくない。
【0055】
3.その他の任意成分
本発明の油性化粧料には、上記成分の他に通常化粧料で使用される任意成分を配合することができる。例えば、各種界面活性剤が配合可能である。
界面活性剤の例としては、カチオン性界面活性剤(例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルリルジメチルベンジルアンモニウム、ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムエチルサルフェート及びセチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェート、等の第4級アンモニウム塩)、アニオン性界面活性剤(例えば、脂肪酸石鹸、α−アシルスルフォン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリル及びアルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−長鎖アシルアミノ酸塩、等)、ノニオン性界面活性剤(例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルアリルポリオキシエチレンエーテル、アルキロールアミド、アルキルグリセリンエーテル型ポリオキシエチレンエーテル、プロピレングリコールエステルのポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリンと脂肪酸のエステルのポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸のソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールポリオキシエチレンの脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキアルキレン−ポリジメチルシロキサン共重合体、等)、両性界面活性剤[例えば、ベタイン型(カルボキシベタイン、スルホベタイン)、アミドベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、等]が挙げられる。
【0056】
また、本発明の油性化粧料には、水溶性ポリマーも配合可能である。例えば、アニオン性水溶性ポリマー、カチオン性水溶性ポリマー及び両性水溶性ポリマーが挙げられる。
アニオン性水溶性ポリマーとしては、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、カルボキシビニルポリマー、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸及びそれらの塩が挙げられる。
【0057】
水溶性カチオン性ポリマーとしては、例えば、カチオン変性セルロースエーテル誘導体[ポリマーJR(U.C.C)等]、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドのポリマー[マーコート(Merk)等]、ポリアクリル酸誘導体四級アンモニウム[Cartex(National Starch)等]、ポリアミド誘導体四級アンモニウム(Sandoz等)、ポリオキシエチレンポリアルキレンポリアミン[ポリコート(HENKEL)等]等が挙げられる。
【0058】
また、両性水溶性ポリマーとしては、例えば、カルボキシル基やスルホン酸基などの陰イオン性基を有するモノマーと塩基性窒素を有するモノマーとの共重合体、カルボキシベタイン型モノマーの重合体又は共重合体、カルボキシ基やスルホン酸基などの陰イオン性基を陽イオン性ポリマーに導入したもの、塩基性窒素含有基を陰イオン性ポリマーに導入したもの、アクリルアミド基などの非イオン性基を有するモノマーと陰イオン性基を有するモノマー及び塩基性窒素含有基を有するモノマーの共重合体等が挙げられる。
両性水溶性ポリマーとしては、市販のものを用いることができ、例えばアクリル酸/ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミドの共重合体としてマーコートプラス3330(CALGON社製)等が挙げられる。非イオン性水溶性高分子としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン等が挙げられる。
【0059】
その他、本発明の油性化粧料には、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール等の水溶性多価アルコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等の保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルピロリドン等の樹脂類、大豆蛋白、ゼラチン、コラーゲン、絹フィブロイン、エラスチン等の蛋白又は蛋白分解物、エチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、各種アミノ酸、ビオチン、パントテン酸誘導体等の賦活剤、γ−オリザノール、デキストラン硫酸ナトリウム、ビタミンE及びその誘導体、ニコチン酸誘導体等の血行促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、エタノール、イソプロパノール、テトラクロロジフルオロエタン等の希釈剤、前記アミノ酸誘導体変性シリコーン以外の増粘剤・ゲル化剤、薬剤、香料、色剤も配合可能な成分として挙げられる。
【0060】
4.油性化粧料
本発明の油性化粧料には、油中水型乳化物や水中油型乳化物等の乳化状のものも含まれる。
また、本発明の油性化粧料は、その使用目的に合わせて、オイル状、クリーム状、ムース状、ゲル状、ワックス状、スティック状等の様々なものとして使用できる。
さらに、本発明の油性化粧料は、各種化粧料として使用可能である。例えば、口紅、リップクリーム、アイライナー、サンオイル、ファンデーション、アンダーメーク、整髪剤、紫外線防御クリーム等に好適に使用可能である。
【0061】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明は、これらにより限定されるものではない。
【0062】
[製造例1]:アミノ酸誘導体変性シリコーン1(Nε−ラウロイル−L−リジンエチルエステル誘導体変性シリコーン)の合成
(Nε−ラウロイル−L−リジンエチルエステルの合成)
20.1gのNε−ラウロイル−L−リジンを205mlのエタノールに懸濁させた。反応溶液を氷冷後、乾燥塩化水素ガスを飽和になるまで導入し、6時間撹拌した。
次にエタノールを留去後、250mlのジエチルエーテルを加え、吸引濾過後、精製水300mlを加えた。この溶液に精製水70mlに溶かしたモルホリン55gを撹拌しながらゆっくりと加え、析出した白色粉末をろ別した。得られた白色粉末は、n−ヘキサンから再結晶を行い、Nε−ラウロイル−L−リジンエチルエステル18.6gを得た。
【0063】
(10−ウンデセノイルイソシアネートの合成)
アジ化ナトリウム45.5gに精製水150gを加え、氷水中で冷却しながら、撹拌して完全に均一な溶液とした。ここに10−ウンデセノイルクロライド101.4gとアセトン150mlを混合した溶液を少しずつ、溶液の温度が10−15℃の範囲になるように滴下した。添加終了後、12℃付近で1時間撹拌した。
次に溶液を分液ロートに移し、水層と有機層を分けた。有機層を60℃に維持した500mlのトルエンにゆっくりと加え、温度50−60℃の範囲で3時間撹拌を行った。トルエンを留去後、減圧蒸留することで10−ウンデセノイルイソシアネート73.2gを得た。
【0064】
(アミノ酸誘導体変性シリコーン1の合成)
次式:
【0065】
【化26】
【0066】
で表されるされるSi−H化合物92.6gと10−ウンデセノイルイソシアネート7.4gをトルエン100gに加え、85℃に加温した後、白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体トルエン溶液(白金濃度0.3質量%)0.33gを加え、3時間撹拌した。トルエンと余剰のイソシアネート化合物を減圧留去した後、新たにトルエン1000gとNε−ラウロイル−L−リジンエチルエステル9.7gを加え、90℃で6時間撹拌した。トルエンを留去後、得られた透明ゴム状固体をヘキサン1000gに加熱溶解させ、熱ろ過した。ろ液からヘキサンを留去後、固体を得た。
次に得られた固体を細かく砕き、25℃のヘキサンでよく洗いながら吸引ろ過を行った後、減圧乾燥することで下記化学式で表される粉末状のアミノ酸誘導体変性シリコーン1を20.2g得た。
【0067】
【化27】
【0068】
[製造例2]:アミノ酸誘導体変性シリコーン2(L−バリル−L―バリン誘導体変性シリコーン)の合成
ベンジルオキシカルボニル基(Z基)を有するZ−L−バリル−L−バリン0.56gを30mlの酢酸エチルに加えて加熱溶解した。その後、氷浴中で撹拌しながらN、N−ジシクロへキシルカルボジイミド0.4gを加えて、1時間撹拌した。そこに次式:
【0069】
【化28】
【0070】
で表されるアミノ変性シリコーン2.0gを加えて、さらに、1時間程撹拌した後、25℃に冷却し、2時間撹拌した。その後これを湯浴に移し、40℃で12時間撹拌した。12時間撹拌した溶液を50℃に加温し、3時間撹拌して反応を終了させた。さらに、この溶液に0.11gの酢酸を加え、良く振り混ぜN、N−ジシクロへキシルウレアを析出させ、これを熱ろ過により除去した。得られた溶液を冷却し、析出したものを吸引濾過により濾別し、下記化学式で表される粉末状のアミノ酸誘導体変性シリコーン2を1.49g得た。
【0071】
【化29】
【0072】
[製造例3]:アミノ酸誘導体変性シリコーン3(グルタミン酸ジブチルアミド誘導体変性シリコーン)の合成
グルタミン酸ナトリウム一水和物110gを水140g、27%水酸化ナトリウム水溶液78gに溶解させて、10℃に冷却した。アセトン110gを加えた後、10−ウンデセノイルクロライド108.4gと27%水酸化ナトリウム水溶液90gを滴下した。アシル化反応液を100gの水で希釈し、95%硫酸64gで中和した。水層を除去し油層を減圧濃縮して油状物質を得た。この油状物質をメタノール742gに溶解し、95%硫酸6.2gを加え9時間還流させた。反応液を35℃まで放冷し、n−ブチルアミン10.5gで中和後メタノールを留去し、油状物質をえた。この油状物質をトルエン630gと、n−ブチルアミン191gを加えて、90℃で10時間加熱撹拌した。これに温水500g、95%硫酸178gを加えて、水層を除去した。油層に温水645gを加えて、常圧で溶媒を除去して白色固体のスラリー液を得た。この固体をろ過し、50℃で真空乾燥して10−ウンデセノイルグルタミン酸ジブチルアミドを得た。
得られた10−ウンデセノイルグルタミン酸ジブチルアミド22.4gと次式:
【0073】
【化30】
【0074】
で表されるSi−H化合物78.6gをトルエン300gに加え、90℃で攪拌・溶解させた。
次に塩化白金酸・6水和物のイソプロパノール溶液を用い、Pt金属換算で100ppm添加し、そのまま90℃で6時間攪拌後、トルエンを留去することで、半透明のゴム状化合物を得た。得られたゴム状化合物を細かく粉砕し、ヘキサンでよく洗いながら吸引ろ過を行った後、減圧乾燥することで、下記化学式で表されるアミノ酸誘導体変性シリコーン3を88g得た。
【0075】
【化31】
【0076】
[製造例4]:アミノ酸誘導体変性シリコーン4(L−イソロイシン誘導体変性シリコーン)の合成
保護基として、ベンジルオキシカルボニル基(Z基)を有するL−イソロイシン、すなわちZ−L−イソロイシン6.37gに、酢酸エチル50mlを加え、氷冷下撹拌して均一な溶液とした。ここにN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)5.36gを加えて氷冷下1時間撹拌した。その後、ラウリルアミン4.45gを加え、更に氷冷下2時間撹拌した後、25℃に戻して更に1時間、ついで45℃に保ちながら6時間撹拌した。得られた反応溶液を0℃に冷却し、析出してきた沈殿物をろ別し、減圧乾燥を行った。得られた生成物に1−プロパノール500mlを加え、熱ろ過することで、N,N’−ジシクロヘキシルウレア(DCU)の除去を行った。次に、DCUを除去した生成物に2−メトキシエタノール200mlを加え、加熱溶解し、10%パラジウム炭素を大さじ1杯加え、水素ガスを吹き込みながら、25℃で6時間還元させて、Z基の除去を行った。Z基の除去を薄層クロマトグラフィーで確認後、触媒をろ過で除き、反応液を減圧濃縮後、乾燥テトラヒドロフラン(THF)60mlを加えて加熱後、不溶分を除去後、減圧濃縮した。続いてヘキサン100mlを加え、減圧濾過後、得られた固体を乾燥することでZ基を除去したL−イソロイシンとラウリルアミンとのアミド誘導体2.45gを得た。
次にこのアミド誘導体1.94gに乾燥THF60mlを加えて氷冷下、良く撹拌し、ここにトリエチルアミン1.6gを加え、次に10−ウンデセノイルクロライド2.64gをゆっくりと滴下して撹拌した。その後氷冷下で3時間、次いで25℃で12時間撹拌後、溶媒を留去した。得られた固体を良く粉砕し、エタノール100mlを加えながら、吸引ろ過して固体中のトリエチルアミン塩酸塩を除去した。固体は減圧乾燥後、1−プロパノールを加え、熱ろ過後、ろ液より再結晶することで、下記に示される化合物2.05gを得た。
【0077】
【化32】
【0078】
得られた上記化合物27.3gと次式:
【0079】
【化33】
【0080】
で表されるSi−H化合物72.7gを、トルエン300gに加え、90℃で攪拌・溶解させた。
次に塩化白金酸・6水和物のイソプロパノール溶液を用い、Pt金属換算で100ppm添加し、そのまま90℃で6時間攪拌後、トルエンを留去することで、半透明のゴム状化合物を得た。得られたゴム状化合物を細かく粉砕し、ヘキサンでよく洗いながら吸引ろ過を行った後、減圧乾燥することで、下記化学式で表されるアミノ酸誘導体変性シリコーン4を78g得た。
【0081】
【化34】
【0082】
[実施例1〜4及び比較例1〜3]:リップグロス
リップグロスは、表1に示す各成分を90℃で攪拌加熱溶解し、更によく混ぜた後、金型に流し込み冷却し、固化させて取り出した後、容器に装着し、得た。成分として用いた原料の種類と含有量(質量%)を表1に示す。
得られたリップグロスは、以下の方法により室温安定性評価、官能評価を行った。それらの評価結果を表1に示した。
【0083】
〔室温安定性〕
製品を25℃(室温)で2ヶ月間保存したとき、次の評価基準で評価した。
◎:変化が見られない。
○:1ヶ月後に間に概観の曇りやオイルのにじみ出しが見られる。
△:2〜7日の間に概観の曇りやオイルのにじみ出しが見られる。
×:1日後に概観の曇り、オイルのにじみ出しが見られる。
【0084】
〔官能評価〕
パネラーとして、化粧歴10年以上の女性10名で、評価項目として、塗布時のつやの程度、ベタつきのなさ、のびを、次の評価基準で評価した。
◎:9名以上が良好と評価。
○:6〜8名が良好と評価。
△:3〜5名が良好と評価。
×:0〜2名が良好と評価。
【0085】
【表1】
【0086】
[実施例5〜8及び比較例4〜6]:フェースカラー
粉体成分以外の成分を均一に混合した後に、粉体成分をロールミルで分散させ、容器に充填することで、フェースカラーを得た。成分として用いた原料の種類と含有量(質量%)を表2に示す。
得られたフェースカラーは、以下の方法により保存安定性評価、官能評価を行った。それらの評価結果を表2に示した。
【0087】
〔保存安定性〕
25℃→40℃→25℃→−5℃と、各6時間ずつ保持するサイクルで内部雰囲気が変化する恒温槽に化粧料を保持し、1ヶ月間保存した後の油分の分離の有無を、下記基準に従って評価した。
◎:1ヶ月間油分の分離が見られない。
○:1週間後、油分の分離が見られた。
△:1日後、油分の分離が見られた。
×:6時間後、油分の分離が見られた。
【0088】
〔官能評価〕
パネラーとして、化粧歴10年以上の女性10名で、評価項目として、塗布時の塗布時のさっぱり感、のびを、次の評価基準で評価した。
◎:9名以上が良好と評価。
○:6〜8名が良好と評価。
△:3〜5名が良好と評価。
×:0〜2名が良好と評価。
【0089】
【表2】
【0090】
[実施例9]:日焼け止め料
日焼け止め料を下記の成分と配合割合で得た。
【0091】
(製造方法)
次の手順で日焼け止め料を得た。
A.成分2、4、6をロールミルにて均一混合する。
B.成分1、3、5を加熱溶解し、均一に溶解する。放冷後、Aを加え均一に混合する。
C.成分7〜10を均一溶解する。
D.Bを強攪拌しながらCを添加し、均一に混合する。
E.Dを広口のボトルに充填し、日焼け止め料とした。
実施例9の日焼け止め料は、軽い感触で塗布でき、保存安定性に優れるものであった。
【0092】
[実施例10]:ヘアオイル料
ヘアオイル料を下記の成分と配合割合で得た。
【0093】
(製造方法)
次の手順でヘアオイル料を得た。
A.成分1〜7を加熱し、均一に混合溶解する。
B.Aに成分8、9の混合物を添加し、均一に混合する。
C.Bを瓶に充填し、ヘアオイルとした。
実施例10のヘアオイルは、適度な粘性を有しているため、瓶から取り出し易く、髪への塗布時にも垂れ落ちることが無かった。また、保存安定性も良好であった。
【0094】
[実施例11]:口紅
口紅を下記の成分と配合割合で得た。
【0095】
(製造方法)
次の手順で口紅を得た。
A.成分10〜12を加熱溶解混合後、成分14を加えて均一に混合する。
B.成分1〜7を加熱溶解混合後、成分9、10を加えてロールミルにて均一に混合する。
C.BにAを加えて均一に混合後、容器に溶融充填し、半固形の口紅を得た。
実施例11の口紅は、唇に塗布し易く、伸び広がりに優れ、保存安定性も良好なものであった。
【0096】
[実施例12]:ペースト状口紅
ペースト状口紅を下記の成分と配合割合で得た。
【0097】
(製造方法)
次の手順でペースト状口紅を得た。
A.成分(1)〜(7)を均一に加熱混合する。
B.Aを充填成型して製品とする。
実施例12のペースト状口紅は、塗布時に滑らかで、密着感のある使用感が得られ、保存安定性も良好なものであった。
【0098】
【発明の効果】
本発明の油性化粧料は、シリコーン油を含む幅広い油性成分へのゲル化・増粘能力があり、経時での析出もなく、また、油性成分の感触を損なわない特定のアミノ酸誘導体変性シリコーンを用いているため、使用性、使用感に優れた良好なものである。
Claims (4)
- 油性成分(A)及び下記一般式(1)で表されるアミノ酸誘導体変性シリコーン(B)を含有することを特徴とする油性化粧料。
一般式(1):
一般式(3):
一般式(4):
又は一般式(5):
で表される基のいずれかを示し、aは1.0〜3.0の数を示し、bは0.001〜1.5の数を示す。] - 前記油性成分(A)がシリコーン油であることを特徴とする請求項1又は2に記載の油性化粧料。
- 前記油性成分(A)の含有割合が10〜99質量%であり、前記アミノ酸誘導体変性シリコーン(B)の含有割合が0.01〜20質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油性化粧料。
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