JP2004262859A - 外用剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は外用剤組成物に関する。さらに詳しくは、配合成分の制限を受けることなくシリコーン油を安定してゲル化することができ、幅広い剤型の調製が可能な外用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料の使用感触や安定性を向上させるためには、油分をゲル化させることが有効な手段である。油分のゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン酸を用いた技術(特許文献1参照)、N−アシルアミノ酸アミド(例えばN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなど)またはN−アシルアミノ酸アミン塩(例えばNα,Nω−ジラウロイル−L−リジンステアリルアミン塩など)を用いた技術(特許文献2参照)、ポリエーテル変性シリコーンを用いた技術(特許文献3参照)、パルミチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステルを用いた技術(非特許文献1参照)などが、それぞれ提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−163111号公報
【特許文献2】
特公昭53−27776号公報
【特許文献3】
特開平7−100358号公報
【非特許文献1】
吉村淳「液状油脂ゲル化剤の開発と応用」、フレグランス・ジャーナル、No.33(1978)、26〜31頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のゲル化剤の中で、特許文献1、特許文献2、非特許文献1に示すゲル化剤は、ジメチルポリシロキサン(液状シリコーン油)や環状ジメチルポリシロキサンに溶解しないため、これら油分を用いた系でのゲル化が難しいという問題があった。また特許文献3に示すゲル化剤は、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンをゲル化できるものの、当該ゲル化のためには水が必要であり、そのため製剤が限定されるという不具合があり、また配合量によってはべたつきが気になる、という問題があった。
【0005】
一方で、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンは、独特な感触から化粧料への配合が多用されるようになってきており、それに伴い、使用感触や安定性向上の観点から、これら油分を、幅広い製剤で安定してゲル化させたいという要望が高まってきている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造のシリコーンをゲル化剤として配合することにより、上記従来の問題点が見事に解消された化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、下記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)のいずれかで表される化合物を含有する外用剤組成物を提供する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
(式中、R1は下記式(II)で表される基を表し、nは7〜900の整数を表す)
【0012】
【0013】
(式中、mは2〜20の整数を表す)
【0014】
また本発明は、上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)のいずれかで表される化合物に加え、さらに、下記一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサン、下記一般式(IV)で表される環状シリコーン、下記一般式(V)で表されるアルキル変性シリコーンの中から選ばれる1種または2種以上を含有する、上記外用剤組成物を提供する。
【0015】
【0016】
(式中、xは2〜800の整数を表す)
【0017】
【0018】
(式中、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、yは3〜7の整数を表す)
【0019】
【0020】
(式中、R5は炭素数6〜18のアルキル基を表し、zは1または2の整数を表す)
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0022】
本発明外用剤組成物には、油分のゲル化剤として下記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)のいずれかで表される化合物が配合される。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)中、R1は下記式(II)で表される基を表す。またnは7〜900の数を表す。nの数が前記範囲を逸脱すると油分のゲル化が難しい。nは50程度以上であるのが好ましい。
【0027】
【0028】
上記一般式(II)中、mは2〜20の整数を表し、より好ましくは4〜11の整数を表す。mを上記範囲のものとすることにより油分のゲル化をより効果的に行うことができる。また例えば化粧料に配合した場合、他配合成分の影響を受けることなく油分のゲル化を行うことができるので、幅広い剤型の製品の製造が可能である。
【0029】
上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)で表される化合物は、両末端、片末端または側鎖にSi−H結合を有するジメチルポリシロキサン(それぞれ、上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)中、R1が水素原子を示す化合物)と、末端ビニル基を有する上記一般式(II)で表される基を有する化合物(以下、「末端ビニル基含有セグメント」、あるいは単に「セグメント」と記す場合もある)とのヒドロシリル化反応により得られる。ヒドロシリル化反応は公知の方法により行うことができる。
【0030】
上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)で表される化合物の配合量は、目的とする化粧料の用途により適宜決定されるが、通常、外用剤組成物全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、特には0.5〜30質量%である。配合量が0.1質量%未満ではゲル化剤としての作用を十分に発揮することが難しく、一方、50質量%超では系が固くなりすぎて化粧料としての使用に耐えない。
【0031】
上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)で表される化合物によりゲル化される油分としては、特に下記一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサン(液状シリコーン)、下記一般式(IV)で表される環状ジメチルポリシロキサン、下記一般式(V)で表されるアルキル変性シリコーンの中から選ばれる1種または2種以上が好ましく用いられる。
【0032】
【0033】
上記一般式(III)中、xは2〜800の整数を表す。一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサンは、粘度1.5〜10000mPa・s(25℃)程度である。
【0034】
【0035】
上記一般式(IV)中、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、yは3〜7の整数を表す。一般式(IV)で表される環状シリコーンは、具体的には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
【0036】
【0037】
上記一般式(V)中、R5は炭素数6〜18のアルキル基を表し、zは1または2の整数を表す。
【0038】
これら油分の配合量は、外用剤組成物の形態に応じて適宜決定されるが、通常、0.5〜99.9質量%の範囲で配合可能であるが、独特の使用感触を得るためには5質量%以上配合するのが好ましい。
【0039】
本発明の外用剤組成物は上記成分に加えて、本発明の効果を損わない範囲において、必要に応じて、さらに他のゲル化剤や油分のほか、保湿剤、粉末成分、高分子、紫外線吸収剤、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、薬剤、アルコール、溶剤、香料などを適宜配合することができ、目的とする製品形態に応じて常法により製造することができる。
【0040】
ゲル化剤(上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)で表される化合物以外のゲル化剤)としては、従来から用いられている12−ヒドロキシステアリン酸、N−アシルアミノ酸アミド(例えばN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなど)、N−アシルアミノ酸アミン塩(例えばNα,Nω−ジラウロイル−L−リジンステアリルアミン塩など)、ポリエーテル変性シリコーン、パルミチン酸デキストリン等が挙げられる。
【0041】
油分(上記一般式(III)〜(V)で表されるシリコーン油以外の油分)としては、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、2−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサネート、イソオクチル酸トリグリセライド、2−オクチルドデシルオレエート、イソプロピルミリステート、イソステアリン酸トリグリセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、オリーブ油、アボガド油、ミツロウ、カルナバロウ、キャンデリラロウ、水添ホホバ油、ホホバ油、ミリスチルミリステート、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーンレジン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、油脂類、エステル類、高級アルコール、ロウ類、シリコーン類等が挙げられる。
【0042】
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0043】
粉末成分としては、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等をジルコニウム、バリウムまたはアルミニウム等でレーキ化した有機顔料;クロロフィル、β−カロリン等の天然色素などが例示される。
【0044】
高分子としては、天然の水溶性高分子(例えばアラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)、半合成水溶性高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)、合成水溶性高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(「カーボポール」)、ポリエチレングリコール20,000、同4,000,000、同600,000、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等)、無機の水溶性高分子(例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等)などが挙げられる。
【0045】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸 (以下、「PABA」と略記)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAメチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート) 、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;〔3−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−1−メチルプロピル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−メチルプロピル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、[3−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルプロピル]−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−トリス(トリメチルシロキシ)シリルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−トリス(トリメチルシロキシ)シリルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−トリス(トリメチルシロキシ)シリル−1−メチルプロピル〕−3,4−ジメトキシシンナメート等のシリコーン系ケイ皮酸紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−カンファー、3−ベンジリデン−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3’−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等が挙げられる。
【0046】
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤等が挙げられる。
【0047】
本発明の化粧料は、ゲル化された油分を含む剤型であり、その製品形態としては、例えば、日焼け止め化粧料、油中水型乳化クリーム等のスキンケア化粧料、ファンデーション、口紅、リップグロス、マスカラ等のメーキャップ化粧料、ヘアワックス、ヘアスティック等の毛髪化粧料、オイルクレンジング等の洗浄料、練り香水等を挙げることができるが、これら例示に限定されるものでない。
【0048】
このように本発明外用剤組成物は、配合成分に限定されることなく、幅広い剤型を採ることができ、安定して油分をゲル化することができる。さらにゲル化能に加えて、剤型に応じた他の効果、例えばクリーム状、乳液状などの剤型ではさっぱり感が得られ、分離等がなく安定した性状を保つことができ、一方、固型状、スティック状などの剤型ではのびがよく、形状安定性が得られる等の効果が得られる。
【0049】
また、本発明では組み合わせる成分によっては、透明な外用剤組成物とすることも可能である。
【0050】
【実施例】
以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定されるものではない。なお、配合量は特記しない限り質量%で示す。
【0051】
[製造例1(一般式(I−2)で表される化合物で表される化合物(=ゲル化剤)の製造)]
100mlのdryトルエンに2.0g(4.8×10−3モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアァニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を加え、加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒を120μL、1,1,1,3,5,5,5−ペンタメチルトリシロキサンを1.4g(4.8×10−3モル)を加え、一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶液を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。その後単留メタノールを加えて加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥した。得られた物質を調べたところ、上記一般式(I−2)(ただし、式中、m=11を示す)で表される化合物(以下、「製造例1のゲル化剤」と記す)であった。収量1.96g、収率64%であった。
【0052】
[製造例2(一般式(I−3)で表される化合物で表される化合物(=ゲル化剤)の製造)]
100mlのdryトルエンに2.0g(4.8×10−3モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を加え加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒を120μL、1,1,1,3,5,5,5−ペンタメチルトリシロキサンを1.40g(4.8×10−3モル)を加え一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。その後単留メタノールを加えて加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥した。得られた物質を調べたところ、上記一般式(I−3)(ただし、式中、m=11を示す)で表される化合物(以下、「製造例2のゲル化剤」と記す)であった。収量2.40g、収率78.2%であった。
【0053】
[製造例3(一般式(I−1)で表される化合物で表される化合物(=ゲル化剤)の製造)]
70mlのdryトルエンに0.5g(1.2×10−4モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を加え加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒160μL、3.62g(0.6×10−4モル)のシロキサンポリマーを加え、一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶液を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。そしてアセトンを加えて加熱溶解し、再び減圧濃縮を行い、その時にできたオイル状の不純物を熱濾過により取除き、その後エタノールと酢酸エチルの混合溶媒を加えて一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥した。得られた物質を調べたところ、上記一般式(I−1)(ただし、式中、n=約80、m=11を示す)で表される化合物(以下、「製造例3のゲル化剤」と記す)であった。収量2.56g、収率62%であった。
【0054】
[ゲル化能]
上記製造例1〜3のゲル化剤と、従来のゲル化剤である12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸デキストリン、ポリエーテル変性シリコーン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドを用いて、ジメチルポリシロキサン(6mPa・s)、環状シリコーン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、アルキル変性シリコーンに対するゲル化能を評価した。
【0055】
すなわち、上記ゲル化剤のいずれかを0.5gと、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、アルキル変性シリコーンのいずれかを9.5gとり、これらを容量50mLのガラスバイアルに入れ、140℃で加熱して溶解させた後、室温に2時間放置したときの状態を、傾斜法により観察した。傾斜法とは、ガラスバイアルを45°に傾けたときの内容物の状態を下記の指標で評価するものである。結果を表1に示す。
(評価基準)
○: 流動性がなくゲル化している
△: 流動性がないが析出物があり不均一
×: 流動性がある
【0056】
【表1】
【0057】
なお表1中、「アルキル変性シリコーン」(*)は上記一般式(V)(式中、R5=C8H17、z=1を示す)で表される化合物である。
【0058】
以下に示す実施例、比較例の化粧料を製造して、下記の使用性試験により評価した。また安定性の評価を行った。
【0059】
[使用性試験(さっぱり感(べたつき感のなさ))]
実施例(1〜4、6、9〜11、13、14)、比較例1で得た各試料を、女性パネル(20名)に実際に使用してもらい、その使用感を下記基準により評価した。
(評価基準)
◎: 18名以上が、べたつき感がないと回答
○: 15〜17名が、べたつき感がないと回答
△: 6〜14名が、べたつき感がないと回答
×: 5名以下が、べたつき感がないと回答
【0060】
[使用性試験(のび)]
実施例(5、7、8、12)で得た各試料を、女性パネル(20名)に実際に使用してもらい、その使用感を下記基準により評価した。
(評価基準)
◎: 18名以上が、のびが軽いと回答
○: 15〜17名が、のびが軽いと回答
△: 6〜14名が、のびが軽いと回答
×: 5名以下が、のびが軽いと回答
【0061】
[安定性(分離)]
実施例(1〜4、6、9〜11、13、14)、比較例1で得た各試料を50℃の温度条件下で30日間保存したときの安定性を下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○: 分離が全く認められなかった
△: 分離が認められた
×: 著しい分離が認められた
【0062】
[安定性(形状安定性)]
実施例(5、7、8、12)で得た各試料を50℃の温度条件下で30日間保存したときの安定性を、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○: 変化がなかった
△: 溶けが認められた
×: 著しい溶けが認められた
【0063】
(比較例1 日焼け止めクリーム)
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 4
デカメチルシクロペンタシロキサン 20
トリメチルシロキシケイ酸 3
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
ジプロピレングリコール 3
2−エチルヘキサン酸セチル 1
シリコーン被覆微粒子酸化亜鉛(粒径60nm) 10
タルク 1
シリコーン被覆微粒子酸化チタン(粒径40nm) 7
パラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
エデト酸3ナトリウム 適量
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
ポリメチルメタクリル酸共重合体球状粉末 3
精製水 残余
香料 適量
(評価)
さっぱり感:○、分離:△であった。
【0064】
(実施例1 日焼け止めクリーム)
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 4
デカメチルシクロペンタシロキサン 20
トリメチルシロキシケイ酸 3
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
ジプロピレングリコール 3
2−エチルヘキサン酸セチル 1
シリコーン被覆微粒子酸化亜鉛(粒径60nm) 10
タルク 1
シリコーン被覆微粒子酸化チタン(有形40nm) 7
パラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
エデト酸3ナトリウム 適量
製造例1のゲル化剤 0.5
製造例2のゲル化剤 0.5
ポリメチルメタクリル酸共重合体球状粉末 3
精製水 残余
香料 適量
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0065】
(実施例2 ボディー用クリーム)
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 13
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 12
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1
エタノール 2
イソプロパノール 1
グリセリン 3
ジプロピレングリコール 5
ポリエチレングリコール6000 5
メタリン酸ナトリウム 0.05
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム 0.5
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
カフェイン 0.1
ウイキョウエキス 0.1
ハマメリスエキス 0.1
ニンジンエキス 0.1
L−メントール 適量
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸3ナトリウム 0.05
ジモルホリノピリダジノン 0.01
トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)
シリルイソペンチル 0.1
黄酸化鉄 適量
チタン酸コバルト 適量
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.5
ポリビニルアルコール 0.1
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
精製水 残余
トリメチルシロキシケイ酸 2
香料 適量
製造例1のゲル化剤 0.5
製造例3のゲル化剤 0.5
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0066】
(実施例3 乳化ファンデーション)
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 15
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
グリセリン 3
1,3−ブチレングリコール 5
パルミチン酸 0.5
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
パルミチン酸デキストリン被覆酸化鉄・酸化チタン焼結物 15
パルミチン酸デキストリン被覆タルク 10
窒化ホウ素 0.5
L−グルタミン酸ナトリウム 1.5
ジパルミチン酸アスコルビル 0.1
酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.2
パラオキシ安息香酸エステル 適量
フェノキシエタノール 適量
パルミチン酸デキストリン被覆着色顔料 適量
球状ナイロン末 1
精製水 残余
香料 適量
製造例1のゲル化剤 0.5
製造例3のゲル化剤 0.5
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0067】
(実施例4 ファンデーション)
(配 合 成 分) (質量%)
デカメチルシクロペンタシロキサン 40
オクタメチルシクロテトラシロキサン 10
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチル
ポリシロキサン共重合体(MW=50000) 5
1,3−ブチレングリコール 8
黄酸化鉄被覆雲母チタン 適量
酸化チタン 10
タルク 10
架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 6
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 適量
酢酸DL−α−トコフェロール 0.01
D−δ−トコフェロール 0.02
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.5
黒酸化鉄 0.2
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 0.1
パルミチン酸デキストリン 1
メリロートエキス 3
精製水 4
製造例1のゲル化剤 0.5
製造例2のゲル化剤 0.5
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0068】
(実施例5 スティックファンデーション)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 12
デカメチルシクロペンタシロキサン 15
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 17
ジプロピレングリコール 5
パルミチン酸 0.5
セスキイソステアリン酸ソルビタン 2
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
アルキル変性シリコーン樹脂被覆顔料 残余
表面処理酸化チタン 5
N−ラウロイル−L−リジン 0.1
酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
D−δ−トコフェロール 0.05
パラオキシ安息香酸エステル 適量
球状ポリアクリル酸アルキル粉末 15
精製水 15
(評価)
のび:◎、形状安定性:○であった。
【0069】
(実施例6 フェースコート)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例2のゲル化剤 2
ジメチルポリシロキサン(10mPa・s) 5
デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
エタノール 8
紺青被覆雲母チタン 適量
メチルシロキサン網状重合体 5
架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 15
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.1
酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
D−δ−トコフェロール 0.05
メリロートエキス 5
精製水 1
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチル
ポリシロキ酸共重合体(MW=50000) 5
(評価)
さっぱり感: ◎、分離:○であった。
【0070】
(実施例7 口紅)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 20
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 10
デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
アクリル酸アルキル・メタクリルサントリス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピル共重合体 15
ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチル
(パーフルオロアルキル)シロキサン 20
メチルフェニルポリシロキサン 5
ステアロキシメチルポリシロキサン 3
シリル化処理無水ケイ酸 1
シリコーン被覆顔料(ベンガラ、酸化チタンなど) 適量
染料 適量
合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1
香料 適量
(評価)
のび:◎、形状安定性:○であった。
【0071】
(実施例8 リップグロス)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 1.5
製造例2のゲル化剤 0.5
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 10
ジメチルポリシロキサン(5000mPa・s) 50
メチルフェニルポリシロキサン 残余
シリコーン被覆顔料(ベンガラ、酸化鉄、酸化チタンなど) 適量
硫酸バリウム 1
D−δ−トコフェロール 0.1
法定色素 適量
(評価)
のび:◎、形状安定性:○であった。
【0072】
(実施例9 マスカラ)
(配 合 成 分) (質量%)
軽質イソパラフィン 8
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 10
トリメチルシロキシケイ酸 10
メチルポリシロキサンエマルション 適量
1,3−ブチレングリコール 4
ジオレイン酸ポリエチレングリコール 2
ジイソステアリン酸ジグリセリル 2
炭酸水素ナトリウム 0.1
メタリン酸ナトリウム 適量
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
デヒドロ酢酸ナトリウム 適量
黒酸化鉄 7
海藻エキス 0.1
ベントナイト 1
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 5
ポリ酢酸ビニルエマルション 20
重質流動イソパラフィン 4
ナイロンファイバー(1mm) 3
精製水 残余
製造例1のゲル化剤 1
製造例3のゲル化剤 0.5
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0073】
(実施例10 油性マスカラ)
(配 合 成 分) (質量%)
軽質イソパラフィン 残余
メチルハイドロジェンポリシロキサン 1
デカメチルシクロペンタシロキサン 15
ヒマシ油 2
イソステアリン酸 3
オレイン酸 1
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2
ムクロジエキス 0.1
カラスムギエキス 0.1
トリメチルシロキシケイ酸 15
テトラデセン 0.1
製造例1のゲル化剤 25
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0074】
(実施例11 クリーム状整髪料)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 5
ジメチルポリシロキサン(20mPa・s) 7
テトラオクタン酸ペンタエリスリット 3
脂肪酸 3
非イオン界面活性剤 2
カルボキシビニルポリマー 0.2
水 残余
トリエタノールアミン 0.2
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0075】
(実施例12 ヘアスティック)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例2のゲル化剤 12
製造例3のゲル化剤 5
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 残余
ジメチルポリシロキサン(5000mPa・s) 50
メチルフェニルポリシロキサン 30
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
香料 適量
(評価)
のび:◎、形状安定性:○であった。
【0076】
(実施例13 オイルクレンジング)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 2
製造例2のゲル化剤 2
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15
デカメチルシクロペンタシロキサン 30
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 10
流動パラフィン 残余
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10
精製水 1
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0077】
(実施例14 練り香水)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 2
デカメチルシクロペンタシロキサン 30
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 残余
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
香料 3
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、配合成分の制限を受けることなくシリコーン油を安定してゲル化することができ、幅広い剤型の調製が可能な外用剤組成物が提供される。
【発明の属する技術分野】
本発明は外用剤組成物に関する。さらに詳しくは、配合成分の制限を受けることなくシリコーン油を安定してゲル化することができ、幅広い剤型の調製が可能な外用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料の使用感触や安定性を向上させるためには、油分をゲル化させることが有効な手段である。油分のゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン酸を用いた技術(特許文献1参照)、N−アシルアミノ酸アミド(例えばN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなど)またはN−アシルアミノ酸アミン塩(例えばNα,Nω−ジラウロイル−L−リジンステアリルアミン塩など)を用いた技術(特許文献2参照)、ポリエーテル変性シリコーンを用いた技術(特許文献3参照)、パルミチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステルを用いた技術(非特許文献1参照)などが、それぞれ提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−163111号公報
【特許文献2】
特公昭53−27776号公報
【特許文献3】
特開平7−100358号公報
【非特許文献1】
吉村淳「液状油脂ゲル化剤の開発と応用」、フレグランス・ジャーナル、No.33(1978)、26〜31頁
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のゲル化剤の中で、特許文献1、特許文献2、非特許文献1に示すゲル化剤は、ジメチルポリシロキサン(液状シリコーン油)や環状ジメチルポリシロキサンに溶解しないため、これら油分を用いた系でのゲル化が難しいという問題があった。また特許文献3に示すゲル化剤は、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンをゲル化できるものの、当該ゲル化のためには水が必要であり、そのため製剤が限定されるという不具合があり、また配合量によってはべたつきが気になる、という問題があった。
【0005】
一方で、ジメチルポリシロキサンや環状ジメチルポリシロキサンは、独特な感触から化粧料への配合が多用されるようになってきており、それに伴い、使用感触や安定性向上の観点から、これら油分を、幅広い製剤で安定してゲル化させたいという要望が高まってきている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造のシリコーンをゲル化剤として配合することにより、上記従来の問題点が見事に解消された化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明は、下記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)のいずれかで表される化合物を含有する外用剤組成物を提供する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
(式中、R1は下記式(II)で表される基を表し、nは7〜900の整数を表す)
【0012】
【0013】
(式中、mは2〜20の整数を表す)
【0014】
また本発明は、上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)のいずれかで表される化合物に加え、さらに、下記一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサン、下記一般式(IV)で表される環状シリコーン、下記一般式(V)で表されるアルキル変性シリコーンの中から選ばれる1種または2種以上を含有する、上記外用剤組成物を提供する。
【0015】
【0016】
(式中、xは2〜800の整数を表す)
【0017】
【0018】
(式中、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、yは3〜7の整数を表す)
【0019】
【0020】
(式中、R5は炭素数6〜18のアルキル基を表し、zは1または2の整数を表す)
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0022】
本発明外用剤組成物には、油分のゲル化剤として下記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)のいずれかで表される化合物が配合される。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)中、R1は下記式(II)で表される基を表す。またnは7〜900の数を表す。nの数が前記範囲を逸脱すると油分のゲル化が難しい。nは50程度以上であるのが好ましい。
【0027】
【0028】
上記一般式(II)中、mは2〜20の整数を表し、より好ましくは4〜11の整数を表す。mを上記範囲のものとすることにより油分のゲル化をより効果的に行うことができる。また例えば化粧料に配合した場合、他配合成分の影響を受けることなく油分のゲル化を行うことができるので、幅広い剤型の製品の製造が可能である。
【0029】
上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)で表される化合物は、両末端、片末端または側鎖にSi−H結合を有するジメチルポリシロキサン(それぞれ、上記一般式(I−1)、(I−2)または(I−3)中、R1が水素原子を示す化合物)と、末端ビニル基を有する上記一般式(II)で表される基を有する化合物(以下、「末端ビニル基含有セグメント」、あるいは単に「セグメント」と記す場合もある)とのヒドロシリル化反応により得られる。ヒドロシリル化反応は公知の方法により行うことができる。
【0030】
上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)で表される化合物の配合量は、目的とする化粧料の用途により適宜決定されるが、通常、外用剤組成物全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、特には0.5〜30質量%である。配合量が0.1質量%未満ではゲル化剤としての作用を十分に発揮することが難しく、一方、50質量%超では系が固くなりすぎて化粧料としての使用に耐えない。
【0031】
上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)で表される化合物によりゲル化される油分としては、特に下記一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサン(液状シリコーン)、下記一般式(IV)で表される環状ジメチルポリシロキサン、下記一般式(V)で表されるアルキル変性シリコーンの中から選ばれる1種または2種以上が好ましく用いられる。
【0032】
【0033】
上記一般式(III)中、xは2〜800の整数を表す。一般式(III)で表されるジメチルポリシロキサンは、粘度1.5〜10000mPa・s(25℃)程度である。
【0034】
【0035】
上記一般式(IV)中、R3、R4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表し、yは3〜7の整数を表す。一般式(IV)で表される環状シリコーンは、具体的には、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
【0036】
【0037】
上記一般式(V)中、R5は炭素数6〜18のアルキル基を表し、zは1または2の整数を表す。
【0038】
これら油分の配合量は、外用剤組成物の形態に応じて適宜決定されるが、通常、0.5〜99.9質量%の範囲で配合可能であるが、独特の使用感触を得るためには5質量%以上配合するのが好ましい。
【0039】
本発明の外用剤組成物は上記成分に加えて、本発明の効果を損わない範囲において、必要に応じて、さらに他のゲル化剤や油分のほか、保湿剤、粉末成分、高分子、紫外線吸収剤、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、薬剤、アルコール、溶剤、香料などを適宜配合することができ、目的とする製品形態に応じて常法により製造することができる。
【0040】
ゲル化剤(上記一般式(I−1)、(I−2)、(I−3)で表される化合物以外のゲル化剤)としては、従来から用いられている12−ヒドロキシステアリン酸、N−アシルアミノ酸アミド(例えばN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなど)、N−アシルアミノ酸アミン塩(例えばNα,Nω−ジラウロイル−L−リジンステアリルアミン塩など)、ポリエーテル変性シリコーン、パルミチン酸デキストリン等が挙げられる。
【0041】
油分(上記一般式(III)〜(V)で表されるシリコーン油以外の油分)としては、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、セレシン、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステート、2−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチルグリコール−2−エチルヘキサネート、イソオクチル酸トリグリセライド、2−オクチルドデシルオレエート、イソプロピルミリステート、イソステアリン酸トリグリセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、オリーブ油、アボガド油、ミツロウ、カルナバロウ、キャンデリラロウ、水添ホホバ油、ホホバ油、ミリスチルミリステート、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーンレジン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、油脂類、エステル類、高級アルコール、ロウ類、シリコーン類等が挙げられる。
【0042】
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0043】
粉末成分としては、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等の無機粉末;ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等をジルコニウム、バリウムまたはアルミニウム等でレーキ化した有機顔料;クロロフィル、β−カロリン等の天然色素などが例示される。
【0044】
高分子としては、天然の水溶性高分子(例えばアラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)、半合成水溶性高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)、合成水溶性高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(「カーボポール」)、ポリエチレングリコール20,000、同4,000,000、同600,000、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等)、無機の水溶性高分子(例えば、ベントナイト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等)などが挙げられる。
【0045】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸 (以下、「PABA」と略記)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAメチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート) 、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;〔3−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−1−メチルプロピル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3−メチルプロピル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、[3−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルプロピル]−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−トリス(トリメチルシロキシ)シリルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−トリス(トリメチルシロキシ)シリルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメート、〔3−トリス(トリメチルシロキシ)シリル−1−メチルプロピル〕−3,4−ジメトキシシンナメート等のシリコーン系ケイ皮酸紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−カンファー、3−ベンジリデン−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3’−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等が挙げられる。
【0046】
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤等が挙げられる。
【0047】
本発明の化粧料は、ゲル化された油分を含む剤型であり、その製品形態としては、例えば、日焼け止め化粧料、油中水型乳化クリーム等のスキンケア化粧料、ファンデーション、口紅、リップグロス、マスカラ等のメーキャップ化粧料、ヘアワックス、ヘアスティック等の毛髪化粧料、オイルクレンジング等の洗浄料、練り香水等を挙げることができるが、これら例示に限定されるものでない。
【0048】
このように本発明外用剤組成物は、配合成分に限定されることなく、幅広い剤型を採ることができ、安定して油分をゲル化することができる。さらにゲル化能に加えて、剤型に応じた他の効果、例えばクリーム状、乳液状などの剤型ではさっぱり感が得られ、分離等がなく安定した性状を保つことができ、一方、固型状、スティック状などの剤型ではのびがよく、形状安定性が得られる等の効果が得られる。
【0049】
また、本発明では組み合わせる成分によっては、透明な外用剤組成物とすることも可能である。
【0050】
【実施例】
以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定されるものではない。なお、配合量は特記しない限り質量%で示す。
【0051】
[製造例1(一般式(I−2)で表される化合物で表される化合物(=ゲル化剤)の製造)]
100mlのdryトルエンに2.0g(4.8×10−3モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアァニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を加え、加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒を120μL、1,1,1,3,5,5,5−ペンタメチルトリシロキサンを1.4g(4.8×10−3モル)を加え、一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶液を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。その後単留メタノールを加えて加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥した。得られた物質を調べたところ、上記一般式(I−2)(ただし、式中、m=11を示す)で表される化合物(以下、「製造例1のゲル化剤」と記す)であった。収量1.96g、収率64%であった。
【0052】
[製造例2(一般式(I−3)で表される化合物で表される化合物(=ゲル化剤)の製造)]
100mlのdryトルエンに2.0g(4.8×10−3モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を加え加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒を120μL、1,1,1,3,5,5,5−ペンタメチルトリシロキサンを1.40g(4.8×10−3モル)を加え一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。その後単留メタノールを加えて加熱溶解し、一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥した。得られた物質を調べたところ、上記一般式(I−3)(ただし、式中、m=11を示す)で表される化合物(以下、「製造例2のゲル化剤」と記す)であった。収量2.40g、収率78.2%であった。
【0053】
[製造例3(一般式(I−1)で表される化合物で表される化合物(=ゲル化剤)の製造)]
70mlのdryトルエンに0.5g(1.2×10−4モル)のシクロ(L−β−10−ウンデセニルアスパラギニル−L−フェニルアラニル)[Cyclo(L−β−10−undecenylasparaginyl−L−phenylalanyl)]を加え加熱溶解し、窒素気流下、130℃のオイルバスでPt触媒160μL、3.62g(0.6×10−4モル)のシロキサンポリマーを加え、一晩撹拌還流した。IRでH−Siの吸収(2150cm−1)、CH2=CH−の吸収(910cm−1)の消失を確認後、反応を終了した。得られた溶液を減圧濃縮し、溶媒を完全に留去した。そしてアセトンを加えて加熱溶解し、再び減圧濃縮を行い、その時にできたオイル状の不純物を熱濾過により取除き、その後エタノールと酢酸エチルの混合溶媒を加えて一晩冷凍庫に静置した。析出物を吸引濾過後、真空乾燥した。得られた物質を調べたところ、上記一般式(I−1)(ただし、式中、n=約80、m=11を示す)で表される化合物(以下、「製造例3のゲル化剤」と記す)であった。収量2.56g、収率62%であった。
【0054】
[ゲル化能]
上記製造例1〜3のゲル化剤と、従来のゲル化剤である12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸デキストリン、ポリエーテル変性シリコーン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドを用いて、ジメチルポリシロキサン(6mPa・s)、環状シリコーン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、アルキル変性シリコーンに対するゲル化能を評価した。
【0055】
すなわち、上記ゲル化剤のいずれかを0.5gと、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、アルキル変性シリコーンのいずれかを9.5gとり、これらを容量50mLのガラスバイアルに入れ、140℃で加熱して溶解させた後、室温に2時間放置したときの状態を、傾斜法により観察した。傾斜法とは、ガラスバイアルを45°に傾けたときの内容物の状態を下記の指標で評価するものである。結果を表1に示す。
(評価基準)
○: 流動性がなくゲル化している
△: 流動性がないが析出物があり不均一
×: 流動性がある
【0056】
【表1】
【0057】
なお表1中、「アルキル変性シリコーン」(*)は上記一般式(V)(式中、R5=C8H17、z=1を示す)で表される化合物である。
【0058】
以下に示す実施例、比較例の化粧料を製造して、下記の使用性試験により評価した。また安定性の評価を行った。
【0059】
[使用性試験(さっぱり感(べたつき感のなさ))]
実施例(1〜4、6、9〜11、13、14)、比較例1で得た各試料を、女性パネル(20名)に実際に使用してもらい、その使用感を下記基準により評価した。
(評価基準)
◎: 18名以上が、べたつき感がないと回答
○: 15〜17名が、べたつき感がないと回答
△: 6〜14名が、べたつき感がないと回答
×: 5名以下が、べたつき感がないと回答
【0060】
[使用性試験(のび)]
実施例(5、7、8、12)で得た各試料を、女性パネル(20名)に実際に使用してもらい、その使用感を下記基準により評価した。
(評価基準)
◎: 18名以上が、のびが軽いと回答
○: 15〜17名が、のびが軽いと回答
△: 6〜14名が、のびが軽いと回答
×: 5名以下が、のびが軽いと回答
【0061】
[安定性(分離)]
実施例(1〜4、6、9〜11、13、14)、比較例1で得た各試料を50℃の温度条件下で30日間保存したときの安定性を下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○: 分離が全く認められなかった
△: 分離が認められた
×: 著しい分離が認められた
【0062】
[安定性(形状安定性)]
実施例(5、7、8、12)で得た各試料を50℃の温度条件下で30日間保存したときの安定性を、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○: 変化がなかった
△: 溶けが認められた
×: 著しい溶けが認められた
【0063】
(比較例1 日焼け止めクリーム)
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 4
デカメチルシクロペンタシロキサン 20
トリメチルシロキシケイ酸 3
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
ジプロピレングリコール 3
2−エチルヘキサン酸セチル 1
シリコーン被覆微粒子酸化亜鉛(粒径60nm) 10
タルク 1
シリコーン被覆微粒子酸化チタン(粒径40nm) 7
パラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
エデト酸3ナトリウム 適量
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
ポリメチルメタクリル酸共重合体球状粉末 3
精製水 残余
香料 適量
(評価)
さっぱり感:○、分離:△であった。
【0064】
(実施例1 日焼け止めクリーム)
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 4
デカメチルシクロペンタシロキサン 20
トリメチルシロキシケイ酸 3
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
ジプロピレングリコール 3
2−エチルヘキサン酸セチル 1
シリコーン被覆微粒子酸化亜鉛(粒径60nm) 10
タルク 1
シリコーン被覆微粒子酸化チタン(有形40nm) 7
パラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
エデト酸3ナトリウム 適量
製造例1のゲル化剤 0.5
製造例2のゲル化剤 0.5
ポリメチルメタクリル酸共重合体球状粉末 3
精製水 残余
香料 適量
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0065】
(実施例2 ボディー用クリーム)
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 13
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 12
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1
エタノール 2
イソプロパノール 1
グリセリン 3
ジプロピレングリコール 5
ポリエチレングリコール6000 5
メタリン酸ナトリウム 0.05
L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム 0.5
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
カフェイン 0.1
ウイキョウエキス 0.1
ハマメリスエキス 0.1
ニンジンエキス 0.1
L−メントール 適量
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸3ナトリウム 0.05
ジモルホリノピリダジノン 0.01
トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)
シリルイソペンチル 0.1
黄酸化鉄 適量
チタン酸コバルト 適量
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1.5
ポリビニルアルコール 0.1
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
精製水 残余
トリメチルシロキシケイ酸 2
香料 適量
製造例1のゲル化剤 0.5
製造例3のゲル化剤 0.5
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0066】
(実施例3 乳化ファンデーション)
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 15
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
グリセリン 3
1,3−ブチレングリコール 5
パルミチン酸 0.5
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
パルミチン酸デキストリン被覆酸化鉄・酸化チタン焼結物 15
パルミチン酸デキストリン被覆タルク 10
窒化ホウ素 0.5
L−グルタミン酸ナトリウム 1.5
ジパルミチン酸アスコルビル 0.1
酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.2
パラオキシ安息香酸エステル 適量
フェノキシエタノール 適量
パルミチン酸デキストリン被覆着色顔料 適量
球状ナイロン末 1
精製水 残余
香料 適量
製造例1のゲル化剤 0.5
製造例3のゲル化剤 0.5
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0067】
(実施例4 ファンデーション)
(配 合 成 分) (質量%)
デカメチルシクロペンタシロキサン 40
オクタメチルシクロテトラシロキサン 10
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチル
ポリシロキサン共重合体(MW=50000) 5
1,3−ブチレングリコール 8
黄酸化鉄被覆雲母チタン 適量
酸化チタン 10
タルク 10
架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 6
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 適量
酢酸DL−α−トコフェロール 0.01
D−δ−トコフェロール 0.02
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.5
黒酸化鉄 0.2
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 0.1
パルミチン酸デキストリン 1
メリロートエキス 3
精製水 4
製造例1のゲル化剤 0.5
製造例2のゲル化剤 0.5
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0068】
(実施例5 スティックファンデーション)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 12
デカメチルシクロペンタシロキサン 15
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 17
ジプロピレングリコール 5
パルミチン酸 0.5
セスキイソステアリン酸ソルビタン 2
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
アルキル変性シリコーン樹脂被覆顔料 残余
表面処理酸化チタン 5
N−ラウロイル−L−リジン 0.1
酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
D−δ−トコフェロール 0.05
パラオキシ安息香酸エステル 適量
球状ポリアクリル酸アルキル粉末 15
精製水 15
(評価)
のび:◎、形状安定性:○であった。
【0069】
(実施例6 フェースコート)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例2のゲル化剤 2
ジメチルポリシロキサン(10mPa・s) 5
デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
エタノール 8
紺青被覆雲母チタン 適量
メチルシロキサン網状重合体 5
架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 15
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.1
酢酸DL−α−トコフェロール 0.05
D−δ−トコフェロール 0.05
メリロートエキス 5
精製水 1
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチル
ポリシロキ酸共重合体(MW=50000) 5
(評価)
さっぱり感: ◎、分離:○であった。
【0070】
(実施例7 口紅)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 20
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 10
デカメチルシクロペンタシロキサン 残余
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
アクリル酸アルキル・メタクリルサントリス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピル共重合体 15
ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチル
(パーフルオロアルキル)シロキサン 20
メチルフェニルポリシロキサン 5
ステアロキシメチルポリシロキサン 3
シリル化処理無水ケイ酸 1
シリコーン被覆顔料(ベンガラ、酸化チタンなど) 適量
染料 適量
合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1
香料 適量
(評価)
のび:◎、形状安定性:○であった。
【0071】
(実施例8 リップグロス)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 1.5
製造例2のゲル化剤 0.5
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 10
ジメチルポリシロキサン(5000mPa・s) 50
メチルフェニルポリシロキサン 残余
シリコーン被覆顔料(ベンガラ、酸化鉄、酸化チタンなど) 適量
硫酸バリウム 1
D−δ−トコフェロール 0.1
法定色素 適量
(評価)
のび:◎、形状安定性:○であった。
【0072】
(実施例9 マスカラ)
(配 合 成 分) (質量%)
軽質イソパラフィン 8
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 10
トリメチルシロキシケイ酸 10
メチルポリシロキサンエマルション 適量
1,3−ブチレングリコール 4
ジオレイン酸ポリエチレングリコール 2
ジイソステアリン酸ジグリセリル 2
炭酸水素ナトリウム 0.1
メタリン酸ナトリウム 適量
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
デヒドロ酢酸ナトリウム 適量
黒酸化鉄 7
海藻エキス 0.1
ベントナイト 1
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 5
ポリ酢酸ビニルエマルション 20
重質流動イソパラフィン 4
ナイロンファイバー(1mm) 3
精製水 残余
製造例1のゲル化剤 1
製造例3のゲル化剤 0.5
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0073】
(実施例10 油性マスカラ)
(配 合 成 分) (質量%)
軽質イソパラフィン 残余
メチルハイドロジェンポリシロキサン 1
デカメチルシクロペンタシロキサン 15
ヒマシ油 2
イソステアリン酸 3
オレイン酸 1
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2
ムクロジエキス 0.1
カラスムギエキス 0.1
トリメチルシロキシケイ酸 15
テトラデセン 0.1
製造例1のゲル化剤 25
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0074】
(実施例11 クリーム状整髪料)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 5
ジメチルポリシロキサン(20mPa・s) 7
テトラオクタン酸ペンタエリスリット 3
脂肪酸 3
非イオン界面活性剤 2
カルボキシビニルポリマー 0.2
水 残余
トリエタノールアミン 0.2
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0075】
(実施例12 ヘアスティック)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例2のゲル化剤 12
製造例3のゲル化剤 5
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 残余
ジメチルポリシロキサン(5000mPa・s) 50
メチルフェニルポリシロキサン 30
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
香料 適量
(評価)
のび:◎、形状安定性:○であった。
【0076】
(実施例13 オイルクレンジング)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 2
製造例2のゲル化剤 2
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15
デカメチルシクロペンタシロキサン 30
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 10
流動パラフィン 残余
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10
精製水 1
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0077】
(実施例14 練り香水)
(配 合 成 分) (質量%)
製造例1のゲル化剤 2
デカメチルシクロペンタシロキサン 30
ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 残余
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
香料 3
(評価)
さっぱり感:◎、分離:○であった。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、配合成分の制限を受けることなくシリコーン油を安定してゲル化することができ、幅広い剤型の調製が可能な外用剤組成物が提供される。
Claims (5)
- 皮膚化粧料である、請求項1または2記載の外用剤組成物。
- メーキャップ化粧料である、請求項1または2記載の外用剤組成物。
- 毛髪化粧料である、請求項1または2記載の外用剤組成物。
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---|---|---|---|
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