JP2004178078A - 処理速度を計測する印刷システムおよび印刷処理状況把握方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷処理における各段階の処理速度を把握できるようにする。
【解決手段】画像データに基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタに出力するプリンタホストと、受信した印刷データを解釈して、印刷データに基づく画像の印刷を行なうプリンタとを備えた印刷システムであって、印刷データを生成する速度を算出する印刷データ生成速度算出手段と、印刷データを出力する速度を算出する印刷データ出力速度算出手段と、印刷データを解釈する速度を算出する印刷データ解釈速度算出手段と、前記印刷データ生成速度算出手段が算出した印刷データ生成速度、前記印刷データ出力速度算出手段が算出した印刷データ出力速度、前記印刷データ解釈速度算出手段が算出した印刷データ解釈速度を取得して、取得した各速度を表示するための画像データを出力する処理速度解析手段とを備えることを特徴とする印刷システムを提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像データに基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタに出力するプリンタホストと、受信した印刷データを解釈して、印刷データに基づく画像の印刷を行なうプリンタとを備えた印刷システムであって、印刷データを生成する速度を算出する印刷データ生成速度算出手段と、印刷データを出力する速度を算出する印刷データ出力速度算出手段と、印刷データを解釈する速度を算出する印刷データ解釈速度算出手段と、前記印刷データ生成速度算出手段が算出した印刷データ生成速度、前記印刷データ出力速度算出手段が算出した印刷データ出力速度、前記印刷データ解釈速度算出手段が算出した印刷データ解釈速度を取得して、取得した各速度を表示するための画像データを出力する処理速度解析手段とを備えることを特徴とする印刷システムを提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷システムに係り、特に、印刷処理における処理速度を解析する印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタホストとプリンタとから構成される印刷システムが印刷処理を行なう場合には、複数の処理段階を経て実際の印刷が行なわれる。すなわち、画像データに基づいて印刷データを生成して、スプールファイルとして保存する段階、プリンタの状態を監視しながら、スプールフィルを読み出して、印刷データとしてプリンタに出力する段階、印刷データを解釈して印刷を実行する段階等である。
【0003】
これらの各段階は、それぞれプリンタホストのCPU、プリンタホストの出力ポート、プリンタのCPU等のハードウェアが主となって処理を行なっている。
【0004】
ところが、これらのハードウェアの処理能力はそれぞれ異なるため、あるハードウェアの処理速度がいくら速くても、他のハードウェアの処理速度が遅ければ全体として印刷処理速度は遅くなってしまう。
【0005】
なお、印刷処理の速度に関する従来技術として、特許文献1には、CMYKの4色のインクを用いた際の印刷時間とCMYKcmの6色のインクを用いた際の印刷時間とを求め、ユーザの希望に応じて印刷時間の短縮化を図ることが記載されている。
【0006】
また、特許文献2および3には、RGBイメージデータのうち、一部のRGBイメージデータに関して、色変換・ハーフトーン処理のための時間と、プリンタへの転送時間とを計測して、RGBイメージデータ・コマンドとCMYKcm二値化イメージデータ・コマンドとのうち、いずれのコマンドの方が短時間で処理できるかを判断し、残りのRGBイメージデータを印刷する際に、描画コマンドをプリンタで印刷するまでの時間を短くするように切替動作を行うことが記載されている。
【0007】
また、特許文献4には、印刷装置に所定の形態の印刷を実行させるための印刷データを作成する印刷管理部と、印刷データをバッファリングしながら印刷装置へ周期的に転送する転送制御部を少なくとも具えて印刷制御装置を構成し、転送制御部は、各周期の転送レートを検出し、前周期の転送レートに応じて次周期の印刷データのバッファサイズを動的に変更し、印刷装置及び印刷データ管理部の休止時間を抑制する。最初の周期の印刷データについては、印刷装置が印刷を開始する上で最低限必なバッファサイズでバッファリングし、バッファサイズの合計値が所定値に達した時点で、以後の周期の印刷データのバッファサイズを最も効率の良い転送が可能な最大サイズに近づけることで資源の有効活用が可能になることが記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−248837
【特許文献2】
特開2001−100970
【特許文献3】
特開2001−100969
【特許文献4】
特開2000−293327
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
所望の印刷処理速度が得られない場合には、印刷処理速度を速めるためにハードウェアを交換等することが考えられる。この場合、印刷処理速度向上のネックとなっているハードウェアを交換することが最も効果的である。
【0010】
しかし、従来の技術では、スプールファイルとして保存する段階、プリンタの状態を監視しながら、スプールフィルを読み出して、印刷データとしてプリンタに出力する段階、印刷データを解釈して印刷を実行する各段階を実行するプリンタホストのCPU、プリンタホストの出力ポート、プリンタのCPU等のハードウェアのうち、どのハードウェアの処理がネックになっているかを把握することができない。このため、効果的なハードウェアの交換を行なうことが困難である。
【0011】
本発明の目的は、印刷処理における各段階の処理速度を把握できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明によれば、
画像データに基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタに出力するプリンタホストと、受信した印刷データを解釈して、印刷データに基づく画像の印刷を行なうプリンタとを備えた印刷システムであって、
印刷データを生成する速度を算出する印刷データ生成速度算出手段と、
印刷データを出力する速度を算出する印刷データ出力速度算出手段と、
印刷データを解釈する速度を算出する印刷データ解釈速度算出手段と、
前記印刷データ生成速度算出手段が算出した印刷データ生成速度、前記印刷データ出力速度算出手段が算出した印刷データ出力速度、前記印刷データ解釈速度算出手段が算出した印刷データ解釈速度を取得し、取得した各速度を表示するための画像データを出力する処理速度解析手段とを備えることを特徴とする印刷システムが提供される。
【0013】
処理速度解析手段が、印刷処理を行なう各手段から処理速度を取得して、表示させることにより、ユーザは印刷処理における各段階の処理速度を把握することができる。
【0014】
ここで、前記プリンタの印刷データを解釈する最大速度を記憶するプリンタ能力記憶手段をさらに備え、
前記処理速度解析手段は、前記プリンタ能力記憶手段から印刷データを解釈する最大速度を取得して、前記画像データに取得した最大印刷データ解釈速度の表示を含めることができる。
【0015】
これにより、プリンタの最大処理能力のうち、どの程度の能力が実際に利用されているかを把握することができる。
【0016】
また、印刷データ生成速度と印刷データ出力速度と印刷データ解釈速度と最大印刷データ解釈速度との関係に対応して、前記処理速度解析手段が行なうべき処理と印刷処理状況に関して表示すべき内容とが規定された解析規則を記憶する解析情報記憶手段をさらに備え、
前記処理速度解析手段は、前記解析規則を参照し、取得した印刷データ生成速度と印刷データ出力速度と印刷データ解釈速度と最大印刷データ解釈速度とに基づいて、前記解析規則に規定された処理を行なうとともに、前記解析規則に規定された表示すべき内容を前記画像データに含めることができる。
【0017】
これにより、ユーザは、各手段の処理速度から、印刷システムにおける印刷処理がどのような状態にあるのかを把握することができる。
【0018】
また、前記解析規則に規定された前記処理速度解析手段が行なうべき処理には、前記印刷データ生成速度算出手段の印刷データを生成する速度を抑制させる処理が含まれるようにすることができる。
【0019】
これにより、印刷データ生成速度算出手段の過剰な能力を、印刷システムにおける他の処理に割けることができるようになる。
【0020】
さらに、上記課題を解決するため、本発明によれば、
画像データに基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタに出力するプリンタホストと、受信した印刷データを解釈して、印刷データに基づく画像の印刷を行なうプリンタとを備えた印刷システムにおける印刷処理状況把握方法であって、
単位時間あたりに生成した印刷データ量に基づいて印刷データ生成速度を算出し、単位時間あたりに出力した印刷データ量に基づいて印刷データ出力速度を算出し、単位時間あたりに解釈した印刷データ量に基づいて印刷データ解釈速度を算し、算出した各速度を表示することを特徴とする印刷処理状況把握方法が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明を適用可能な印刷システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本図に示すように印刷システム1は、プリンタ制御用プログラムを実行することでプリンタホストとして機能するコンピュータ50と、印刷装置として機能するプリンタ10とを備えて構成される。ただし、印刷システム1の構成はこれに限られない。例えば、複数のコンピュータ50と複数のプリンタ10とを備えたネットワーク印刷システムであってもよい。
【0023】
コンピュータ50は、各種プログラムに基づいて処理を行うCPU(Central Processing Unit)51、データおよびプログラム等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)52、コンピュータ50を制御するための各種データ、起動時用プログラム等があらかじめ不揮発的に記憶されているROM(Read Only Memory)53、および、接続された周辺装置とのデータの送受信をつかさどるインタフェース54を備えている。
【0024】
インタフェース54は、プリンタ10と接続するためのコネクタ部分である出力ポートを備えている。インタフェース54は、例えば、USB、IEEE1394等のそれぞれ転送速度の異なる複数の規格の出力ポートを備えている。ユーザは、これらの出力ポートから使用する出力ポートを選んで、プリンタ10とコンピュータ50とを接続する。
【0025】
また、コンピュータ50には、カラーディスプレイ等の表示装置61、マウス、キーボード等の入力装置62、CD−ROM等の記録媒体からデータを読み取るメディア読取装置63、内蔵または外付けの補助記憶装置64、および、コンピュータネットワークに接続するための通信制御装置65が接続される。ただし、コンピュータ50の構成はこれに限られない。
【0026】
プリンタ10は、例えば、インクジェット方式のカラープリンタである。インクジェット方式のカラープリンタは、筐体内にインクを充填したインクカートリッジを複数備え、このインクを印刷ヘッドから記録用紙等の印刷媒体に吹き付けて印刷を行なう。ただし、プリンタ10の印字方式は、インクジェット方式に限られない。例えば、トナーを用いたレーザ方式であってもよい。
【0027】
プリンタ10は、データの受信等、コンピュータ50との通信をつかさどるインタフェース11と、各種プログラムに基づいて処理を行なうCPU12と、印刷データ等を一時的に記憶するRAM13と、プリンタ10を制御するための各種データ、各種プログラム等があらかじめ不揮発的に記憶されているROM14と、インクを吐出する印刷ヘッド、印刷ヘッドを搭載するキャリッジを駆動するキャリッジ駆動機構、および、紙送り機構、印刷媒体の給排紙処理を行なう給排紙機構等からなるプリントエンジン15とを備えて構成される。ただし、プリンタ10の構成はこれに限られない。
【0028】
コンピュータ50とプリンタ10とは、いわゆる双方向通信機能を備えており、コンピュータ50は、プリンタ10からプリンタ10の状態を示すステータス情報、その他の情報を取得できるようになっている。
【0029】
図2は、本実施形態においてコンピュータ50およびプリンタ10に実現される機能構成を示すブロック図である。
【0030】
本図に示すように、コンピュータ50上には、ファイル処理部510と、印刷データ生成部520と、スプール処理部530と、出力制御部540と、処理速度解析部550とが構築される。
【0031】
ファイル処理部510は、文書処理・画像処理等の機能を備え、印刷対象となるファイルに対する各種処理を行なう。また、印刷命令をユーザから受け付けると、処理中のファイルの画像データを出力する。ファイル処理部510は、RAM52が読み込んだアプリケーションプログラムを、CPU51が実行することによりコンピュータ50上に構築される。
【0032】
印刷データ生成部520は、画像データを読み込んで、プリンタ10が解釈できるコマンド形式の印刷データを生成し、スプール処理部530に出力する。印刷データの生成は、例えば、画像データをドットの集合体であるイメージデータに展開するラスタライザ処理と、イメージデータの色変換処理および中間調処理を行なうハーフトーン処理と、上記処理後のイメージデータを印刷データに変換するコマンド変換処理とにより行なう。
【0033】
本実施形態において、印刷データ生成部520は、印刷データ生成速度算出部521を備えている。印刷データ生成速度算出部521は、印刷データ生成部520が印刷データを生成する速度を算出する。印刷データを生成する速度は、例えば、単位時間あたりに生成する印刷データのバイト数とすることができる。このとき、印刷データ生成速度算出部521は、単位時間あたり(例えば、1秒間)に生成した印刷データについて、印刷データを構成する各コマンドのサイズを積算することで印刷データを生成する速度を算出することができる。
【0034】
印刷データ生成部520は、RAM52が読み込んだプリンタドライバプログラムを、CPU51が実行することによりコンピュータ50上に構築される。
【0035】
スプール処理部530は、印刷データ生成部520が生成した印刷データをスプールファイルとして一時的に補助記憶装置64に記憶する。スプール処理部530は、RAM52が読み込んだスプーラプログラムを、CPU51が実行すること等によりコンピュータ50上に構築される。
【0036】
出力制御部540は、スプールファイルを読み込んで、プリンタ10の状態を監視しながら、出力ポートから印刷データをプリンタ10に出力する。
【0037】
本実施形態において、出力制御部540は、印刷データ出力速度算出部541を備えている。印刷データ出力速度算出部541は、出力制御部540が印刷データを出力する速度を算出する。印刷データを出力する速度は、例えば、単位時間あたりにプリンタ10に出力する印刷データのバイト数とすることができる。このとき、印刷データ出力速度算出部541は、単位時間あたり(例えば、1秒間)に出力した印刷データについて、印刷データを構成する各コマンドのサイズを積算することで印刷データを出力する速度を算出することができる。
【0038】
出力制御部540は、RAM52が読み込んだポートドライバプログラムおよびポートモニタプログラムを、CPU51が実行すること等によりコンピュータ50上に構築される。
【0039】
処理速度解析部550は、速度データ取得部551と、解析処理部552と、速度情報表示部554と、処理負荷調整部555とを備えている。
【0040】
速度データ取得部551は、印刷データ生成速度算出部521が算出した印刷データ生成速度と、印刷データ出力速度算出部541が算出した印刷データ出力速度と、後述する印刷データ解釈速度算出部111が算出した印刷データ解釈速度と、後述するプリンタ処理能力記憶部130が記憶する最大印刷データ解釈速度とをそれぞれ取得する。印刷データ生成速度および印刷データ出力速度は、例えば、ファイル、所定のメモリ領域等を介して取得することができる。また、印刷データ解釈速度および最大印刷データ解釈速度は、例えば、コンピュータ50とプリンタ10との双方向通信機能を用いて取得することができる。
【0041】
解析処理部552は、取得した速度データに基づいて、印刷システム1の印刷処理に関する状態を解析する。この解析に用いる基準等は解析用データ記憶部553にあらかじめ記録しておくようにする。
【0042】
図3は、解析用データ記憶部553が記憶する解析用データの構成を示す図である。本図に示すように、解析用データ記憶部553は、ポート転送速度テーブル553aと、CPU処理速度テーブル553bと、解析ルールテーブル553cとを備えて構成される。
【0043】
ポート転送速度テーブル553aは、出力ポート毎の標準的な転送速度を記録したテーブルである。転送速度は、単位時間あたりの転送バイト数、あるポートを基準とした指数等とすることができる。
【0044】
CPU処理速度テーブル553bは、CPUの機種とその動作クロック数とから予定されるCPUの処理速度の指標を記録したテーブルである。CPUの処理速度は、例えば、所定のベンチマークテストの結果を利用することができる。
【0045】
解析ルールテーブル553cは、速度データ取得部551が取得した、各処理速度の結果に応じて、解析処理部552が行なうべき処理と、解析結果として表示すべき内容とを規定したテーブルである。
【0046】
ここで、プリンタ10の最大印刷データ解釈速度を「a1」とし、プリンタ10の実際の印刷データ生成速度を「a2」とし、出力制御部540の印刷データ出力速度を「b」とし、印刷データ生成部520の印刷データ生成速度を「c」として、解析ルールテーブル553cの一例について説明する。
【0047】
例えば、「a1」≒「a2」≒「b」≒「c」の場合には、プリンタの最大印刷データ解釈速度と、実際の印刷データ解釈速度と、印刷データ生成速度と、印刷データ出力速度とがほぼ等しいことを示している。このため、特に処理は行なわず、表示内容として「使用している印刷システムにおいて、効率的に印刷処理が実現されています。」が規定されている。
【0048】
また、「a1」>「a2」≒「b」<「c」の場合には、データ転送速度が低いため、プリンタ10の処理能力と、コンピュータ50のデータ生成能力とが生かされていないことを示している。このため、処理として、「現在使用している出力ポートと、その他の使用可能な出力ポートとを出力制御部540に問い合わせて取得する。そして、ポート転送速度テーブル553aを参照して、使用可能な出力ポートの中に、現在使用している出力ポートより転送速度が速い出力ポートがあるかどうかを判断し、現在使用している出力ポートより転送速度が速い出力ポートがあった場合には、何%程度速くなるかを見積もる処理を行なう。」旨が規定されている。また、表示内容として、「データ転送速度が低いため、プリンタのデータ処理速度およびパソコンのデータ生成能力が十分生かされていません。」と表示し、さらに、現在使用している出力ポートより転送速度が速い出力ポートがあった場合には、「現在のポートは、」XXX「となっていますが、」YYY「に変更することで、印刷速度を」ZZZ「%向上させることができます。」が規定されている。ここで、XXXは、現在の出力ポートを表わし、YYYは、現在使用している出力ポートより転送速度が速い出力ポートを表わし、ZZZは、何%程度速くなるかを見積もった結果を表わしている。
【0049】
また、「a1」>「a2」≒「b」≒「c」の場合には、データ生成速度が低いため、プリンタ10の処理能力が生かされていないことを示している。このため、処理として、「現在のCPUの種類と動作クロック数とを取得する。そして、CPU処理速度テーブル553bを参照して、より処理速度の速いCPUの種類と動作クロック数とを取得して、CPUを変更すると何%程度速くなるかを見積もる処理を行なう。」旨が規定されている。ここで、CPU51の種類と動作クロック数とは、例えば、コンピュータ50自身から情報を取得したり、ユーザから入力を受け付けるようにする。また、表示内容として、「データ生成速度が低いため、プリンタのデータ処理能力が十分生かされていません。」と表示し、さらに、「現在のCPUは、」XXX「となっていますが、」YYY「のCPUとすることで、印刷速度を」ZZZ「%向上させることができます。」が規定されている。ここで、XXXは、現在のCPUの種類と動作クロック数を表わし、YYYは、より処理速度が速いCPUの種類と動作クロック数を表わし、ZZZは、何%程度速くなるかを見積もった結果を表わしている。
【0050】
また、「a1」≒「a2」≒「b」<「c」の場合には、プリンタ10の処理能力は、最大限に利用されているが、データ生成速度はそれを上回っていることを示している。このため、処理として、「使用可能な他のプリンタを検出し、検出されたプリンタの後述するプリンタ処理能力記憶部130が記憶する最大印刷データ解釈速度をそれぞれ取得する。そして、使用可能なプリンタの中に、現在使用しているプリンタより最大印刷データ解釈速度が速いプリンタがあるかどうかを判断し、現在使用しているプリンタより最大印刷データ解釈速度が速いプリンタがあった場合には、何%程度速くなるかを見積もる処理を行なう。」旨が規定されている。また、表示内容として、「プリンタの処理能力が低いため、コンピュータの処理能力が十分生かされていません。」と表示し、さらに、現在使用しているプリンタより最大印刷データ解釈速度が速いプリンタがあった場合には、「現在のプリンタは、」XXX「となっていますが、」YYY「に印刷させることで、印刷速度を」ZZZ「%向上させることができます。」が規定されている。ここで、XXXは、現在のプリンタを表わし、YYYは、現在使用しているプリンタより最大印刷データ解釈速度が速いプリンタを表わし、ZZZは、何%程度速くなるかを見積もった結果を表わしている。
【0051】
なお、これらの規則は一例であり、各処理速度の取得結果に応じた処理および表示内容はこれらに限られない。
【0052】
例えば、「a1」≒「b」<「c」の場合には、全体的な印刷処理速度に比べて、印刷データ生成処理速度が過剰であることを示しているため、「a1」の値にかかわらず、「b」≒「c」となるように、後述する処理負荷調整部555を用いて、CPU51の印刷データ生成処理にかける負荷を抑制するようにすることができる。これにより、他の処理にCPU51の能力を割けることができるようになる。
【0053】
速度情報表示部554は、速度データ取得部551が取得した各速度データと、解析処理部552の解析結果とを表示装置61に表示するための処理を行なう。
【0054】
処理負荷調整部555は、解析処理部552の解析結果に基づいて、CPU51の印刷処理に対する負荷を調整する処理を行なう。例えば、CPU51の印刷処理速度、すなわち、印刷データ生成速度が、他の処理速度に対して過剰な場合には、CPU51の印刷処理に対する処理負荷を軽減し、他の処理に処理能力の一部を分配できるようにする。
【0055】
処理速度解析部550は、RAM52が読み込んだ処理速度解析アプリケーションプログラムを、CPU51が実行することによりコンピュータ50上に構築される。
【0056】
図2に示した機能をコンピュータ50上に構築するための各プログラムは、例えば、CD−ROM等の可搬型の記録媒体に記録することで流通させることができる。そして、この記録媒体を、メディア読取装置63で読み取ることにより、コンピュータ50にプログラムをインストールすることができる。また、例えば、インターネット等のコンピュータネットワークを介してインストールすることもできる。
【0057】
図2において、プリンタ10上には、印刷制御部110、印刷実行部120、および、プリンタ処理能力記憶部130が構築される。
【0058】
印刷制御部110は、CPU12、RAM13、ROM14等により実現され、コンピュータ50から送信された印刷データを解釈して、印刷データに基づく印刷をプリンタ10で実行するための制御を行なう。
【0059】
本実施形態において、印刷制御部110は、印刷データ解釈速度算出部111を備えている。印刷データ解釈速度算出部111は、印刷制御部110が印刷データを解釈する速度を算出する。印刷データを解釈する速度は、例えば、単位時間あたりにプリンタ10の印刷制御部110が解釈した印刷データのバイト数とすることができる。このとき、印刷データ解釈速度算出部111は、単位時間あたり(例えば、1秒間)に解釈した印刷データについて、印刷データを構成する各コマンドのサイズを積算することで印刷データを解釈する速度を算出することができる。
【0060】
印刷実行部120は、プリントエンジン15により実現され、印刷制御部110の指示にしたがって、印刷用紙に対する印刷を実行する。
【0061】
プリンタ処理能力記憶部130は、ROM14等の不揮発性の記憶媒体により実現され、プリンタ10の処理能力として、印刷制御部110の最大印刷データ解釈速度があらかじめ記憶される。最大印刷データ解釈速度は、実測された値、あるいは、理論上の値等とすることができる。
【0062】
つぎに、処理速度解析部550の処理について図4のフロー図を参照して説明する。
【0063】
本処理は、アプリケーションプログラムで処理中のファイルの印刷を行なう際に、ユーザにより処理速度解析アプリケーションプログラムが速度解析実行命令を受け付けた場合に行なわれる。
【0064】
コンピュータ50が印刷を開始すると、処理速度解析部550の速度データ取得部551は、印刷データ生成部520の印刷データ生成速度算出部521から印刷データ生成速度を取得し、出力制御部540の印刷データ出力速度算出部541から印刷データ出力速度を取得し、印刷制御部110の印刷データ解釈速度算出部111から印刷データ解釈速度を取得し、プリンタ処理能力記憶部130から最大印刷データ解釈速度を取得する(S101)。
【0065】
つぎに、取得した各速度データに基づいて、解析処理部552が、速度データの解析処理を行なう(S102)。
【0066】
速度データの解析処理は、前述のように解析用データ記憶部553に記録された解析ルールテーブル553cに基づいて行なわれる。すなわち、取得した各速度データから該当する計測結果を抽出し、解析ルールテーブル553cに規定されたその計測結果に対応する処理を行ない、また、解析ルールテーブル553cに規定された表示内容にしたがって表示すべき事項を決定する。また、必要に応じ、処理負荷調整部555が、CPU51の印刷データ生成処理にかける負荷を抑制する。
【0067】
そして、速度情報表示部554が、取得した速度データと、決定した表示すべき事項を印刷速度解析結果として表示させるための画像データを生成して、表示装置61に出力する(S103)。
【0068】
図5は、印刷速度解析結果を表示する画面の一例を示す図である。本図に示すように、印刷速度解析結果を表示する画面700は、取得した各印刷速度を表示する領域701と、解析結果を表示する領域702とを備えている。
【0069】
本実施形態において、各印刷速度の取得および解析結果の表示は、所定の間隔、例えば、10秒毎に行ない、印刷システム1の状態をモニタ的に表示装置61に表示するようにしている。このため、印刷が終了するまで、S101からの処理を繰り返す(S104)。ただし、プリンタ処理能力記憶部130が記憶する最大印刷データ解釈速度については、1度取得すれば再度取得する必要はない。
【0070】
なお、所定期間毎ではなく、印刷データ生成部520、出力制御部540および印刷制御部110が、一回の印刷処理に要した時間およびデータ量から、それぞれの処理速度を求め、一回の印刷処理につき、一つの解析結果を求めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷システム1のハードウェア構成の概要を示すブロック図。
【図2】印刷システム1の機能構成を示すブロック図。
【図3】解析用データ記憶部553が記憶する解析用データの構成を示す図。
【図4】処理速度解析部550の処理を説明するフロー図。
【図5】印刷速度解析結果を表示する画面の一例を示す図。
【符号の説明】
10 プリンタ、11 インタフェース、12 CPU、13 RAM、14 ROM、15 プリントエンジン、50 コンピュータ、51 CPU、52 RAM、53 ROM、54 インタフェース、54 インタフェース、61 表示装置、62 入力装置、63 メディア読取装置、64 補助記憶装置、65 通信制御装置、110 印刷処理部、110 印刷制御部、111 印刷データ解釈速度算出部、120 印刷実行部、130 プリンタ処理能力記憶部、510 ファイル処理部、520 印刷データ生成部、521 印刷データ生成速度算出部、530 スプール処理部、540 出力制御部、541 印刷データ出力速度算出部、550 処理速度解析部、551 速度データ取得部、552 解析処理部、553 解析用データ記憶部、553a ポート転送速度テーブル、553b 処理速度テーブル、553c 解析ルールテーブル、554 速度情報表示部、555 処理負荷調整部
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷システムに係り、特に、印刷処理における処理速度を解析する印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタホストとプリンタとから構成される印刷システムが印刷処理を行なう場合には、複数の処理段階を経て実際の印刷が行なわれる。すなわち、画像データに基づいて印刷データを生成して、スプールファイルとして保存する段階、プリンタの状態を監視しながら、スプールフィルを読み出して、印刷データとしてプリンタに出力する段階、印刷データを解釈して印刷を実行する段階等である。
【0003】
これらの各段階は、それぞれプリンタホストのCPU、プリンタホストの出力ポート、プリンタのCPU等のハードウェアが主となって処理を行なっている。
【0004】
ところが、これらのハードウェアの処理能力はそれぞれ異なるため、あるハードウェアの処理速度がいくら速くても、他のハードウェアの処理速度が遅ければ全体として印刷処理速度は遅くなってしまう。
【0005】
なお、印刷処理の速度に関する従来技術として、特許文献1には、CMYKの4色のインクを用いた際の印刷時間とCMYKcmの6色のインクを用いた際の印刷時間とを求め、ユーザの希望に応じて印刷時間の短縮化を図ることが記載されている。
【0006】
また、特許文献2および3には、RGBイメージデータのうち、一部のRGBイメージデータに関して、色変換・ハーフトーン処理のための時間と、プリンタへの転送時間とを計測して、RGBイメージデータ・コマンドとCMYKcm二値化イメージデータ・コマンドとのうち、いずれのコマンドの方が短時間で処理できるかを判断し、残りのRGBイメージデータを印刷する際に、描画コマンドをプリンタで印刷するまでの時間を短くするように切替動作を行うことが記載されている。
【0007】
また、特許文献4には、印刷装置に所定の形態の印刷を実行させるための印刷データを作成する印刷管理部と、印刷データをバッファリングしながら印刷装置へ周期的に転送する転送制御部を少なくとも具えて印刷制御装置を構成し、転送制御部は、各周期の転送レートを検出し、前周期の転送レートに応じて次周期の印刷データのバッファサイズを動的に変更し、印刷装置及び印刷データ管理部の休止時間を抑制する。最初の周期の印刷データについては、印刷装置が印刷を開始する上で最低限必なバッファサイズでバッファリングし、バッファサイズの合計値が所定値に達した時点で、以後の周期の印刷データのバッファサイズを最も効率の良い転送が可能な最大サイズに近づけることで資源の有効活用が可能になることが記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−248837
【特許文献2】
特開2001−100970
【特許文献3】
特開2001−100969
【特許文献4】
特開2000−293327
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
所望の印刷処理速度が得られない場合には、印刷処理速度を速めるためにハードウェアを交換等することが考えられる。この場合、印刷処理速度向上のネックとなっているハードウェアを交換することが最も効果的である。
【0010】
しかし、従来の技術では、スプールファイルとして保存する段階、プリンタの状態を監視しながら、スプールフィルを読み出して、印刷データとしてプリンタに出力する段階、印刷データを解釈して印刷を実行する各段階を実行するプリンタホストのCPU、プリンタホストの出力ポート、プリンタのCPU等のハードウェアのうち、どのハードウェアの処理がネックになっているかを把握することができない。このため、効果的なハードウェアの交換を行なうことが困難である。
【0011】
本発明の目的は、印刷処理における各段階の処理速度を把握できるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明によれば、
画像データに基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタに出力するプリンタホストと、受信した印刷データを解釈して、印刷データに基づく画像の印刷を行なうプリンタとを備えた印刷システムであって、
印刷データを生成する速度を算出する印刷データ生成速度算出手段と、
印刷データを出力する速度を算出する印刷データ出力速度算出手段と、
印刷データを解釈する速度を算出する印刷データ解釈速度算出手段と、
前記印刷データ生成速度算出手段が算出した印刷データ生成速度、前記印刷データ出力速度算出手段が算出した印刷データ出力速度、前記印刷データ解釈速度算出手段が算出した印刷データ解釈速度を取得し、取得した各速度を表示するための画像データを出力する処理速度解析手段とを備えることを特徴とする印刷システムが提供される。
【0013】
処理速度解析手段が、印刷処理を行なう各手段から処理速度を取得して、表示させることにより、ユーザは印刷処理における各段階の処理速度を把握することができる。
【0014】
ここで、前記プリンタの印刷データを解釈する最大速度を記憶するプリンタ能力記憶手段をさらに備え、
前記処理速度解析手段は、前記プリンタ能力記憶手段から印刷データを解釈する最大速度を取得して、前記画像データに取得した最大印刷データ解釈速度の表示を含めることができる。
【0015】
これにより、プリンタの最大処理能力のうち、どの程度の能力が実際に利用されているかを把握することができる。
【0016】
また、印刷データ生成速度と印刷データ出力速度と印刷データ解釈速度と最大印刷データ解釈速度との関係に対応して、前記処理速度解析手段が行なうべき処理と印刷処理状況に関して表示すべき内容とが規定された解析規則を記憶する解析情報記憶手段をさらに備え、
前記処理速度解析手段は、前記解析規則を参照し、取得した印刷データ生成速度と印刷データ出力速度と印刷データ解釈速度と最大印刷データ解釈速度とに基づいて、前記解析規則に規定された処理を行なうとともに、前記解析規則に規定された表示すべき内容を前記画像データに含めることができる。
【0017】
これにより、ユーザは、各手段の処理速度から、印刷システムにおける印刷処理がどのような状態にあるのかを把握することができる。
【0018】
また、前記解析規則に規定された前記処理速度解析手段が行なうべき処理には、前記印刷データ生成速度算出手段の印刷データを生成する速度を抑制させる処理が含まれるようにすることができる。
【0019】
これにより、印刷データ生成速度算出手段の過剰な能力を、印刷システムにおける他の処理に割けることができるようになる。
【0020】
さらに、上記課題を解決するため、本発明によれば、
画像データに基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタに出力するプリンタホストと、受信した印刷データを解釈して、印刷データに基づく画像の印刷を行なうプリンタとを備えた印刷システムにおける印刷処理状況把握方法であって、
単位時間あたりに生成した印刷データ量に基づいて印刷データ生成速度を算出し、単位時間あたりに出力した印刷データ量に基づいて印刷データ出力速度を算出し、単位時間あたりに解釈した印刷データ量に基づいて印刷データ解釈速度を算し、算出した各速度を表示することを特徴とする印刷処理状況把握方法が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明を適用可能な印刷システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本図に示すように印刷システム1は、プリンタ制御用プログラムを実行することでプリンタホストとして機能するコンピュータ50と、印刷装置として機能するプリンタ10とを備えて構成される。ただし、印刷システム1の構成はこれに限られない。例えば、複数のコンピュータ50と複数のプリンタ10とを備えたネットワーク印刷システムであってもよい。
【0023】
コンピュータ50は、各種プログラムに基づいて処理を行うCPU(Central Processing Unit)51、データおよびプログラム等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)52、コンピュータ50を制御するための各種データ、起動時用プログラム等があらかじめ不揮発的に記憶されているROM(Read Only Memory)53、および、接続された周辺装置とのデータの送受信をつかさどるインタフェース54を備えている。
【0024】
インタフェース54は、プリンタ10と接続するためのコネクタ部分である出力ポートを備えている。インタフェース54は、例えば、USB、IEEE1394等のそれぞれ転送速度の異なる複数の規格の出力ポートを備えている。ユーザは、これらの出力ポートから使用する出力ポートを選んで、プリンタ10とコンピュータ50とを接続する。
【0025】
また、コンピュータ50には、カラーディスプレイ等の表示装置61、マウス、キーボード等の入力装置62、CD−ROM等の記録媒体からデータを読み取るメディア読取装置63、内蔵または外付けの補助記憶装置64、および、コンピュータネットワークに接続するための通信制御装置65が接続される。ただし、コンピュータ50の構成はこれに限られない。
【0026】
プリンタ10は、例えば、インクジェット方式のカラープリンタである。インクジェット方式のカラープリンタは、筐体内にインクを充填したインクカートリッジを複数備え、このインクを印刷ヘッドから記録用紙等の印刷媒体に吹き付けて印刷を行なう。ただし、プリンタ10の印字方式は、インクジェット方式に限られない。例えば、トナーを用いたレーザ方式であってもよい。
【0027】
プリンタ10は、データの受信等、コンピュータ50との通信をつかさどるインタフェース11と、各種プログラムに基づいて処理を行なうCPU12と、印刷データ等を一時的に記憶するRAM13と、プリンタ10を制御するための各種データ、各種プログラム等があらかじめ不揮発的に記憶されているROM14と、インクを吐出する印刷ヘッド、印刷ヘッドを搭載するキャリッジを駆動するキャリッジ駆動機構、および、紙送り機構、印刷媒体の給排紙処理を行なう給排紙機構等からなるプリントエンジン15とを備えて構成される。ただし、プリンタ10の構成はこれに限られない。
【0028】
コンピュータ50とプリンタ10とは、いわゆる双方向通信機能を備えており、コンピュータ50は、プリンタ10からプリンタ10の状態を示すステータス情報、その他の情報を取得できるようになっている。
【0029】
図2は、本実施形態においてコンピュータ50およびプリンタ10に実現される機能構成を示すブロック図である。
【0030】
本図に示すように、コンピュータ50上には、ファイル処理部510と、印刷データ生成部520と、スプール処理部530と、出力制御部540と、処理速度解析部550とが構築される。
【0031】
ファイル処理部510は、文書処理・画像処理等の機能を備え、印刷対象となるファイルに対する各種処理を行なう。また、印刷命令をユーザから受け付けると、処理中のファイルの画像データを出力する。ファイル処理部510は、RAM52が読み込んだアプリケーションプログラムを、CPU51が実行することによりコンピュータ50上に構築される。
【0032】
印刷データ生成部520は、画像データを読み込んで、プリンタ10が解釈できるコマンド形式の印刷データを生成し、スプール処理部530に出力する。印刷データの生成は、例えば、画像データをドットの集合体であるイメージデータに展開するラスタライザ処理と、イメージデータの色変換処理および中間調処理を行なうハーフトーン処理と、上記処理後のイメージデータを印刷データに変換するコマンド変換処理とにより行なう。
【0033】
本実施形態において、印刷データ生成部520は、印刷データ生成速度算出部521を備えている。印刷データ生成速度算出部521は、印刷データ生成部520が印刷データを生成する速度を算出する。印刷データを生成する速度は、例えば、単位時間あたりに生成する印刷データのバイト数とすることができる。このとき、印刷データ生成速度算出部521は、単位時間あたり(例えば、1秒間)に生成した印刷データについて、印刷データを構成する各コマンドのサイズを積算することで印刷データを生成する速度を算出することができる。
【0034】
印刷データ生成部520は、RAM52が読み込んだプリンタドライバプログラムを、CPU51が実行することによりコンピュータ50上に構築される。
【0035】
スプール処理部530は、印刷データ生成部520が生成した印刷データをスプールファイルとして一時的に補助記憶装置64に記憶する。スプール処理部530は、RAM52が読み込んだスプーラプログラムを、CPU51が実行すること等によりコンピュータ50上に構築される。
【0036】
出力制御部540は、スプールファイルを読み込んで、プリンタ10の状態を監視しながら、出力ポートから印刷データをプリンタ10に出力する。
【0037】
本実施形態において、出力制御部540は、印刷データ出力速度算出部541を備えている。印刷データ出力速度算出部541は、出力制御部540が印刷データを出力する速度を算出する。印刷データを出力する速度は、例えば、単位時間あたりにプリンタ10に出力する印刷データのバイト数とすることができる。このとき、印刷データ出力速度算出部541は、単位時間あたり(例えば、1秒間)に出力した印刷データについて、印刷データを構成する各コマンドのサイズを積算することで印刷データを出力する速度を算出することができる。
【0038】
出力制御部540は、RAM52が読み込んだポートドライバプログラムおよびポートモニタプログラムを、CPU51が実行すること等によりコンピュータ50上に構築される。
【0039】
処理速度解析部550は、速度データ取得部551と、解析処理部552と、速度情報表示部554と、処理負荷調整部555とを備えている。
【0040】
速度データ取得部551は、印刷データ生成速度算出部521が算出した印刷データ生成速度と、印刷データ出力速度算出部541が算出した印刷データ出力速度と、後述する印刷データ解釈速度算出部111が算出した印刷データ解釈速度と、後述するプリンタ処理能力記憶部130が記憶する最大印刷データ解釈速度とをそれぞれ取得する。印刷データ生成速度および印刷データ出力速度は、例えば、ファイル、所定のメモリ領域等を介して取得することができる。また、印刷データ解釈速度および最大印刷データ解釈速度は、例えば、コンピュータ50とプリンタ10との双方向通信機能を用いて取得することができる。
【0041】
解析処理部552は、取得した速度データに基づいて、印刷システム1の印刷処理に関する状態を解析する。この解析に用いる基準等は解析用データ記憶部553にあらかじめ記録しておくようにする。
【0042】
図3は、解析用データ記憶部553が記憶する解析用データの構成を示す図である。本図に示すように、解析用データ記憶部553は、ポート転送速度テーブル553aと、CPU処理速度テーブル553bと、解析ルールテーブル553cとを備えて構成される。
【0043】
ポート転送速度テーブル553aは、出力ポート毎の標準的な転送速度を記録したテーブルである。転送速度は、単位時間あたりの転送バイト数、あるポートを基準とした指数等とすることができる。
【0044】
CPU処理速度テーブル553bは、CPUの機種とその動作クロック数とから予定されるCPUの処理速度の指標を記録したテーブルである。CPUの処理速度は、例えば、所定のベンチマークテストの結果を利用することができる。
【0045】
解析ルールテーブル553cは、速度データ取得部551が取得した、各処理速度の結果に応じて、解析処理部552が行なうべき処理と、解析結果として表示すべき内容とを規定したテーブルである。
【0046】
ここで、プリンタ10の最大印刷データ解釈速度を「a1」とし、プリンタ10の実際の印刷データ生成速度を「a2」とし、出力制御部540の印刷データ出力速度を「b」とし、印刷データ生成部520の印刷データ生成速度を「c」として、解析ルールテーブル553cの一例について説明する。
【0047】
例えば、「a1」≒「a2」≒「b」≒「c」の場合には、プリンタの最大印刷データ解釈速度と、実際の印刷データ解釈速度と、印刷データ生成速度と、印刷データ出力速度とがほぼ等しいことを示している。このため、特に処理は行なわず、表示内容として「使用している印刷システムにおいて、効率的に印刷処理が実現されています。」が規定されている。
【0048】
また、「a1」>「a2」≒「b」<「c」の場合には、データ転送速度が低いため、プリンタ10の処理能力と、コンピュータ50のデータ生成能力とが生かされていないことを示している。このため、処理として、「現在使用している出力ポートと、その他の使用可能な出力ポートとを出力制御部540に問い合わせて取得する。そして、ポート転送速度テーブル553aを参照して、使用可能な出力ポートの中に、現在使用している出力ポートより転送速度が速い出力ポートがあるかどうかを判断し、現在使用している出力ポートより転送速度が速い出力ポートがあった場合には、何%程度速くなるかを見積もる処理を行なう。」旨が規定されている。また、表示内容として、「データ転送速度が低いため、プリンタのデータ処理速度およびパソコンのデータ生成能力が十分生かされていません。」と表示し、さらに、現在使用している出力ポートより転送速度が速い出力ポートがあった場合には、「現在のポートは、」XXX「となっていますが、」YYY「に変更することで、印刷速度を」ZZZ「%向上させることができます。」が規定されている。ここで、XXXは、現在の出力ポートを表わし、YYYは、現在使用している出力ポートより転送速度が速い出力ポートを表わし、ZZZは、何%程度速くなるかを見積もった結果を表わしている。
【0049】
また、「a1」>「a2」≒「b」≒「c」の場合には、データ生成速度が低いため、プリンタ10の処理能力が生かされていないことを示している。このため、処理として、「現在のCPUの種類と動作クロック数とを取得する。そして、CPU処理速度テーブル553bを参照して、より処理速度の速いCPUの種類と動作クロック数とを取得して、CPUを変更すると何%程度速くなるかを見積もる処理を行なう。」旨が規定されている。ここで、CPU51の種類と動作クロック数とは、例えば、コンピュータ50自身から情報を取得したり、ユーザから入力を受け付けるようにする。また、表示内容として、「データ生成速度が低いため、プリンタのデータ処理能力が十分生かされていません。」と表示し、さらに、「現在のCPUは、」XXX「となっていますが、」YYY「のCPUとすることで、印刷速度を」ZZZ「%向上させることができます。」が規定されている。ここで、XXXは、現在のCPUの種類と動作クロック数を表わし、YYYは、より処理速度が速いCPUの種類と動作クロック数を表わし、ZZZは、何%程度速くなるかを見積もった結果を表わしている。
【0050】
また、「a1」≒「a2」≒「b」<「c」の場合には、プリンタ10の処理能力は、最大限に利用されているが、データ生成速度はそれを上回っていることを示している。このため、処理として、「使用可能な他のプリンタを検出し、検出されたプリンタの後述するプリンタ処理能力記憶部130が記憶する最大印刷データ解釈速度をそれぞれ取得する。そして、使用可能なプリンタの中に、現在使用しているプリンタより最大印刷データ解釈速度が速いプリンタがあるかどうかを判断し、現在使用しているプリンタより最大印刷データ解釈速度が速いプリンタがあった場合には、何%程度速くなるかを見積もる処理を行なう。」旨が規定されている。また、表示内容として、「プリンタの処理能力が低いため、コンピュータの処理能力が十分生かされていません。」と表示し、さらに、現在使用しているプリンタより最大印刷データ解釈速度が速いプリンタがあった場合には、「現在のプリンタは、」XXX「となっていますが、」YYY「に印刷させることで、印刷速度を」ZZZ「%向上させることができます。」が規定されている。ここで、XXXは、現在のプリンタを表わし、YYYは、現在使用しているプリンタより最大印刷データ解釈速度が速いプリンタを表わし、ZZZは、何%程度速くなるかを見積もった結果を表わしている。
【0051】
なお、これらの規則は一例であり、各処理速度の取得結果に応じた処理および表示内容はこれらに限られない。
【0052】
例えば、「a1」≒「b」<「c」の場合には、全体的な印刷処理速度に比べて、印刷データ生成処理速度が過剰であることを示しているため、「a1」の値にかかわらず、「b」≒「c」となるように、後述する処理負荷調整部555を用いて、CPU51の印刷データ生成処理にかける負荷を抑制するようにすることができる。これにより、他の処理にCPU51の能力を割けることができるようになる。
【0053】
速度情報表示部554は、速度データ取得部551が取得した各速度データと、解析処理部552の解析結果とを表示装置61に表示するための処理を行なう。
【0054】
処理負荷調整部555は、解析処理部552の解析結果に基づいて、CPU51の印刷処理に対する負荷を調整する処理を行なう。例えば、CPU51の印刷処理速度、すなわち、印刷データ生成速度が、他の処理速度に対して過剰な場合には、CPU51の印刷処理に対する処理負荷を軽減し、他の処理に処理能力の一部を分配できるようにする。
【0055】
処理速度解析部550は、RAM52が読み込んだ処理速度解析アプリケーションプログラムを、CPU51が実行することによりコンピュータ50上に構築される。
【0056】
図2に示した機能をコンピュータ50上に構築するための各プログラムは、例えば、CD−ROM等の可搬型の記録媒体に記録することで流通させることができる。そして、この記録媒体を、メディア読取装置63で読み取ることにより、コンピュータ50にプログラムをインストールすることができる。また、例えば、インターネット等のコンピュータネットワークを介してインストールすることもできる。
【0057】
図2において、プリンタ10上には、印刷制御部110、印刷実行部120、および、プリンタ処理能力記憶部130が構築される。
【0058】
印刷制御部110は、CPU12、RAM13、ROM14等により実現され、コンピュータ50から送信された印刷データを解釈して、印刷データに基づく印刷をプリンタ10で実行するための制御を行なう。
【0059】
本実施形態において、印刷制御部110は、印刷データ解釈速度算出部111を備えている。印刷データ解釈速度算出部111は、印刷制御部110が印刷データを解釈する速度を算出する。印刷データを解釈する速度は、例えば、単位時間あたりにプリンタ10の印刷制御部110が解釈した印刷データのバイト数とすることができる。このとき、印刷データ解釈速度算出部111は、単位時間あたり(例えば、1秒間)に解釈した印刷データについて、印刷データを構成する各コマンドのサイズを積算することで印刷データを解釈する速度を算出することができる。
【0060】
印刷実行部120は、プリントエンジン15により実現され、印刷制御部110の指示にしたがって、印刷用紙に対する印刷を実行する。
【0061】
プリンタ処理能力記憶部130は、ROM14等の不揮発性の記憶媒体により実現され、プリンタ10の処理能力として、印刷制御部110の最大印刷データ解釈速度があらかじめ記憶される。最大印刷データ解釈速度は、実測された値、あるいは、理論上の値等とすることができる。
【0062】
つぎに、処理速度解析部550の処理について図4のフロー図を参照して説明する。
【0063】
本処理は、アプリケーションプログラムで処理中のファイルの印刷を行なう際に、ユーザにより処理速度解析アプリケーションプログラムが速度解析実行命令を受け付けた場合に行なわれる。
【0064】
コンピュータ50が印刷を開始すると、処理速度解析部550の速度データ取得部551は、印刷データ生成部520の印刷データ生成速度算出部521から印刷データ生成速度を取得し、出力制御部540の印刷データ出力速度算出部541から印刷データ出力速度を取得し、印刷制御部110の印刷データ解釈速度算出部111から印刷データ解釈速度を取得し、プリンタ処理能力記憶部130から最大印刷データ解釈速度を取得する(S101)。
【0065】
つぎに、取得した各速度データに基づいて、解析処理部552が、速度データの解析処理を行なう(S102)。
【0066】
速度データの解析処理は、前述のように解析用データ記憶部553に記録された解析ルールテーブル553cに基づいて行なわれる。すなわち、取得した各速度データから該当する計測結果を抽出し、解析ルールテーブル553cに規定されたその計測結果に対応する処理を行ない、また、解析ルールテーブル553cに規定された表示内容にしたがって表示すべき事項を決定する。また、必要に応じ、処理負荷調整部555が、CPU51の印刷データ生成処理にかける負荷を抑制する。
【0067】
そして、速度情報表示部554が、取得した速度データと、決定した表示すべき事項を印刷速度解析結果として表示させるための画像データを生成して、表示装置61に出力する(S103)。
【0068】
図5は、印刷速度解析結果を表示する画面の一例を示す図である。本図に示すように、印刷速度解析結果を表示する画面700は、取得した各印刷速度を表示する領域701と、解析結果を表示する領域702とを備えている。
【0069】
本実施形態において、各印刷速度の取得および解析結果の表示は、所定の間隔、例えば、10秒毎に行ない、印刷システム1の状態をモニタ的に表示装置61に表示するようにしている。このため、印刷が終了するまで、S101からの処理を繰り返す(S104)。ただし、プリンタ処理能力記憶部130が記憶する最大印刷データ解釈速度については、1度取得すれば再度取得する必要はない。
【0070】
なお、所定期間毎ではなく、印刷データ生成部520、出力制御部540および印刷制御部110が、一回の印刷処理に要した時間およびデータ量から、それぞれの処理速度を求め、一回の印刷処理につき、一つの解析結果を求めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷システム1のハードウェア構成の概要を示すブロック図。
【図2】印刷システム1の機能構成を示すブロック図。
【図3】解析用データ記憶部553が記憶する解析用データの構成を示す図。
【図4】処理速度解析部550の処理を説明するフロー図。
【図5】印刷速度解析結果を表示する画面の一例を示す図。
【符号の説明】
10 プリンタ、11 インタフェース、12 CPU、13 RAM、14 ROM、15 プリントエンジン、50 コンピュータ、51 CPU、52 RAM、53 ROM、54 インタフェース、54 インタフェース、61 表示装置、62 入力装置、63 メディア読取装置、64 補助記憶装置、65 通信制御装置、110 印刷処理部、110 印刷制御部、111 印刷データ解釈速度算出部、120 印刷実行部、130 プリンタ処理能力記憶部、510 ファイル処理部、520 印刷データ生成部、521 印刷データ生成速度算出部、530 スプール処理部、540 出力制御部、541 印刷データ出力速度算出部、550 処理速度解析部、551 速度データ取得部、552 解析処理部、553 解析用データ記憶部、553a ポート転送速度テーブル、553b 処理速度テーブル、553c 解析ルールテーブル、554 速度情報表示部、555 処理負荷調整部
Claims (8)
- 画像データに基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタに出力するプリンタホストと、受信した印刷データを解釈して、印刷データに基づく画像の印刷を行なうプリンタとを備えた印刷システムであって、
印刷データを生成する速度を算出する印刷データ生成速度算出手段と、
印刷データを出力する速度を算出する印刷データ出力速度算出手段と、
印刷データを解釈する速度を算出する印刷データ解釈速度算出手段と、
前記印刷データ生成速度算出手段が算出した印刷データ生成速度、前記印刷データ出力速度算出手段が算出した印刷データ出力速度、前記印刷データ解釈速度算出手段が算出した印刷データ解釈速度を取得し、取得した各速度を表示するための画像データを出力する処理速度解析手段とを備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1に記載の印刷システムにおいて、
前記プリンタの印刷データを解釈する最大速度を記憶するプリンタ能力記憶手段をさらに備え、
前記処理速度解析手段は、前記プリンタ能力記憶手段から印刷データを解釈する最大速度を取得して、前記画像データに取得した最大印刷データ解釈速度の表示を含めることを特徴とする印刷システム。 - 請求項2に記載の印刷システムにおいて、
印刷データ生成速度と印刷データ出力速度と印刷データ解釈速度と最大印刷データ解釈速度との関係に対応して、前記処理速度解析手段が行なうべき処理と印刷処理状況に関して表示すべき内容とが規定された解析規則を記憶する解析情報記憶手段をさらに備え、
前記処理速度解析手段は、前記解析規則を参照し、取得した印刷データ生成速度と印刷データ出力速度と印刷データ解釈速度と最大印刷データ解釈速度とに基づいて、前記解析規則に規定された処理を行なうとともに、前記解析規則に規定された表示すべき内容を前記画像データに含めることを特徴とする印刷システム。 - 請求項3に記載の印刷システムにおいて、
前記解析規則に規定された前記処理速度解析手段が行なうべき処理には、前記印刷データ生成速度算出手段の印刷データを生成する速度を抑制させる処理が含まれることを特徴とする印刷システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、
前記処理速度解析手段は、所定期間毎に上記各処理を行なうことを特徴とする印刷システム。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の印刷システムにおいて、
前記印刷データ生成速度算出手段は、単位時間あたりに生成した印刷データ量に基づいて印刷データ生成速度を算出し、
前記印刷データ出力速度算出手段は、単位時間あたりに出力した印刷データ量に基づいて印刷データ出力速度を算出し、
前記印刷データ解釈速度算出手段は、単位時間あたりに解釈した印刷データ量に基づいて印刷データ解釈速度を算出することを特徴とする印刷システム。 - 画像データに基づいて印刷データを生成し、印刷データをプリンタに出力するプリンタホストと、受信した印刷データを解釈して、印刷データに基づく画像の印刷を行なうプリンタとを備えた印刷システムにおける印刷処理状況把握方法であって、
単位時間あたりに生成した印刷データ量に基づいて印刷データ生成速度を算出し、単位時間あたりに出力した印刷データ量に基づいて印刷データ出力速度を算出し、単位時間あたりに解釈した印刷データ量に基づいて印刷データ解釈速度を算し、算出した各速度を表示することを特徴とする印刷処理状況把握方法。 - 請求項7に記載の印刷処理状況把握方法において、
さらに、算出した各速度と、前記プリンタにおける最大印刷データ解釈速度とから、あらかじめ定めた規則にしたがって、印刷処理状況に関する情報の表示を行なうことを特徴とする印刷処理状況把握方法。
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