JP2006268441A - 印刷支援システムと印刷支援プログラムと記録媒体と印刷支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷インクが不足して、印刷が途中で中断されたり、印刷不良が発生するのを防止し、ユーザが最適の印刷を選択できるようにする。
【解決手段】 プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段33と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段34と、前記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段35と、前記インク残量が前記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段36と、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段37と、前記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段38とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】 プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段33と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段34と、前記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段35と、前記インク残量が前記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段36と、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段37と、前記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段38とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、プリンタのインク残量に応じた印刷を実行する、印刷支援システムと印刷支援プログラムと記録媒体と印刷支援方法に関する。
インクジェット式プリンタは、インクカートリッジを装着して印刷をする。インクカートリッジ内に収納されたインクの量が不足すると、警告表示をして印字を停止する。印刷中にインクが無くなるのを防ぐために、インク残量を計算して対処する方法も開発されている(特許文献1)。
特開2000−103083号公報
ここで、従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。文書の印刷方法は多種多様である。通常、プリンタの利用者は、インク使用量を考慮することなく、希望する印刷方法を指定する。しかし、印刷中にインクが無くなって印刷が中断すると、その文書印刷の目的が達成されない。例えば、印刷開始前にインク残量が少ないことが分かっていて、より適切な印刷方法を知っていれば、印刷の目的を達成できる場合がある。本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、インク残量に応じた最適な印刷方法を選択して印刷できる、印刷支援システムと印刷支援プログラムと記録媒体と印刷支援方法を提供することを目的とする。
本発明の各実施例においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉 プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、上記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段と、上記インク残量が上記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段と、上記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段とを備えたことを特徴とする印刷支援システム。
〈構成1〉 プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、上記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段と、上記インク残量が上記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段と、上記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段とを備えたことを特徴とする印刷支援システム。
印刷インクが不足するために、印刷が途中で中断されたり、印刷不良か発生するのを防止できる。また、印刷条件を選択できるので、最も希望する形式での印刷ができる。
〈構成2〉 構成1に記載の印刷支援システムにおいて、上記印刷条件表示手段は、上記検出したインク残量で上記文書が印刷可能な最適な印刷条件を求めて、その印刷条件を最適として表示することを特徴とする印刷支援システム。
複数種類の印刷条件をそのまま列挙されても、どの印刷方法がよいかわからないことがある。最適な印刷条件を示すことで、その選択が容易になる。
〈構成3〉 構成1に記載の印刷支援システムにおいて、選択可能な印刷条件に予め優先順位を設定しておき、上記印刷条件表示手段が複数の印刷条件を表示したとき、自動的に優先順位の最も高い印刷条件を選択する旨を、上記選択受付手段に通知する自動条件選択手段を備えたことを特徴とする印刷支援システム。
自動的に優先順位の最も高い印刷方法が選択されるので、印刷を続行するかどうかだけを指示すれば良くなる。
〈構成4〉 プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、上記印刷要求に基づいて、上記文書を指定されている印刷条件で印刷する印刷制御手段と、上記文書の印刷中に上記インク残量が上記印刷に必要なインク量に満たないと判断されたとき、上記印刷制御手段に印刷を中断させるとともに、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付けて、上記印刷制御手段に印刷の再開を要求する選択受付手段とを備えたことを特徴とする印刷支援システム。
例えば、インク残量が予め決められた限界値以下になったとき、自動的に印刷を中断して、適切な印刷方法の選択を促すことができる。
〈構成5〉 プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、上記文書の印刷中にインクが終了したと判定するインク終了判定手段と、上記印刷要求に基づいて、上記文書を指定されている印刷条件で印刷し、上記インクが終了したと判定されたときは、印刷を中断する印刷制御手段と、上記文書の印刷中に印刷が中断されたとき、上記文書の未印刷部分を印刷するために生成された上記プリンタ制御用の印刷データを、記憶装置に記憶させる印刷データ保存手段とを備えたことを特徴とする印刷支援システム。
印刷用インクが印刷中に終了したときに、そのまま印刷を中断せずに、生成された印刷データを記憶装置に記憶させておくので、その後インクカートリッジを交換して印刷を再開すると、新たなデータ変換処理無しに残りの印刷ができる。
〈構成6〉 構成3に記載の印刷支援システムにおいて、上記要求受付手段が上記文書の印刷要求を受け付けたとき、上記印刷制御手段は、上記印刷の中断により上記記憶装置に印刷データが記憶されているときには、当該印刷データを読み出して印刷を実行することを特徴とする印刷支援システム。
印刷が中断したときは、自動的に記憶装置に保存された印刷データを読み出して印刷を継続させて完了させることができる。
〈構成7〉 プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、上記文書の印刷中にインクが終了したと判定するインク終了判定手段と、上記印刷要求に基づいて、上記文書を指定されている印刷条件で印刷する印刷制御手段と、上記文書の印刷中に、上記インクが終了したと判定されたとき、上記文書の未印刷部分を、ネットワークを介して接続された他のプリンタに転送して、印刷を依頼する印刷依頼手段とを備えたことを特徴とする印刷支援システム。
インクが終了したときに、開始した印刷を中断させないために、例えば、隣接して配置されているプリンタにその後の印刷を自動的に依頼することができる。
〈構成8〉 コンピュータを、プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、上記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段と、上記インク残量が上記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段と、上記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段、として機能させる印刷支援プログラム。
〈構成9〉 コンピュータを、プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、上記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段と、上記インク残量が上記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段と、上記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段、として機能させる印刷支援プログラムを記録した記録媒体。
〈構成10〉 インク残量検出手段が、プリンタの印刷用インクの残量を検出するステップと、要求受付手段が、文書の印刷要求を受け付けるステップと、インク量算出手段が、上記文書の印刷に必要なインク量を算出するステップと、印刷条件表示手段が、上記インク残量が上記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示するステップと、選択受付手段が、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付けると、印刷制御手段が、上記選択された印刷条件で印刷を実行するステップとを含む印刷支援方法。
本発明では、文書の印刷要求を受け付けると、文書の印刷に必要なインク量を算出する。そして、インク残量が少ないと判断されたときは、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する。希望する条件を選択して印刷をすると、印刷中にインク切れが生じるのを防止しつつ、最適の印刷結果を得る。以下、本発明の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
図1は、実施例1の印刷支援システムの具体例を示すブロック図である。
図示の印刷支援システムは、コンピュータ10により制御される。コンピュータ10は、ディスプレイ11、本体制御部12、キーボード13、及び、マウス14を備える。コンピュータ10の外部インタフェースには、プリンタ15が接続されている。コンピュータ10の本体制御部12には、記憶装置20と演算処理装置30とが設けられている。記憶装置20には、印刷データ21、印刷管理データ22、印刷条件データファイル25が記憶されている。印刷管理データ22は、印刷履歴23やインク残量24などのデータを含む。印刷条件データファイル25は、印刷条件26などのデータを含む。演算処理装置30は、カートリッジ認識手段31と文書解析手段32とインク残量検出手段33と要求受付手段34とインク量算出手段35と印刷条件表示手段36と選択受付手段37と印刷制御手段38と自動条件選択手段39とを備える。
図示の印刷支援システムは、コンピュータ10により制御される。コンピュータ10は、ディスプレイ11、本体制御部12、キーボード13、及び、マウス14を備える。コンピュータ10の外部インタフェースには、プリンタ15が接続されている。コンピュータ10の本体制御部12には、記憶装置20と演算処理装置30とが設けられている。記憶装置20には、印刷データ21、印刷管理データ22、印刷条件データファイル25が記憶されている。印刷管理データ22は、印刷履歴23やインク残量24などのデータを含む。印刷条件データファイル25は、印刷条件26などのデータを含む。演算処理装置30は、カートリッジ認識手段31と文書解析手段32とインク残量検出手段33と要求受付手段34とインク量算出手段35と印刷条件表示手段36と選択受付手段37と印刷制御手段38と自動条件選択手段39とを備える。
プリンタ15は、コンピュータ10によって、要求される文書の印刷を実行する機能を持つ。文書は印刷用紙18に印刷される。記憶装置20に記憶された印刷データ21は、要求された文書を印刷するためのデータであって、プリンタ15に転送される。印刷管理データ22は、プリンタ15を制御するために必要なパラメータなどを含む、制御と管理のためのデータである。そのうちの印刷履歴23は、インクカートリッジを交換後に何ドット印刷したかを示すデータである。これによりインク残量24を計算により求めることができる。この印刷管理データは、インクカートリッジ中に記憶されていてもよい。そのときは、インクカートリッジから、記憶装置20にデータを転記するとよい。印刷条件データファイル25中の印刷条件26は、後で説明するように、それぞれ異なる各種の印刷方法を示すデータである。これにより、同一の文書を印刷する様々な方法が列挙される。
演算処理装置30の、カートリッジ認識手段31は、プリンタ15にインクカートリッジが装着されている場合に、これを検出し、カートリッジに設けられた記憶装置からデータを読み取る機能を持つ。文書解析手段32は、印刷要求のあった文書を解析し、印刷に必要なドット数を算出する機能を持つ。インク残量検出手段33は、プリンタの印刷用インクの残量を検出する機能を持つ。要求受付手段34は、文書の印刷要求を受け付ける機能を持つ。インク量算出手段35は、文書解析手段32の解析結果に基づいて、文書を印刷するために必要なインク量を算出する機能を持つ。印刷条件表示手段36は、インク残量が印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件をディスプレイ11に表示する機能を持つ。さらに、検出したインク残量で文書が印刷可能な最適な印刷条件を求めてその印刷条件を最適として表示する機能を持つ。選択受付手段37は、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける機能を持つ。印刷制御手段38は、選択された印刷条件でプリンタ15に対し印刷を実行させる機能を持つ。自動条件選択手段39は、選択可能な印刷条件に予め優先順位を設定しておき、自動的に優先順位の最も高い印刷条件を選択する旨を選択受付手段37に通知する機能を持つ。
図2は、上記のシステムのハードウエアブロック図である。
本体制御部12(図1)の内部バス110には、CPU(中央処理装置)111と、ROM(リードオンリメモリ)112と、RAM(ランダムアクセスメモリ)113と、HDD(ハードディスク)114と、入出力インタフェース115とが接続されている。入出力インタフェース115には、ディスプレイ11とキーボード13とマウス14とプリンタ15とが接続されている。以上のハードウエアは一般的によく知られたパーソナルコンピュータに備えられている。なお、この発明の説明に不要なキャッシュメモリ等の詳細なハードウエアの説明は省略する。図1に示した記憶装置20は、ROM112やRAM113やHDD114により構成される。図1に示した演算処理装置30は、CPU111、ROM112、RAM113等により構成される。印刷データ21等は、RAM113やHDD114に記憶される。また、CPU111が実行するコンピュータプログラムは、ROM112に記憶され、あるいはRAM113に適時ロードされる。印刷条件の選択指示は、キーボード103やマウス105から入力される。キーボード103やマウス105から入力されたデータは、入出力インタフェース115を通じてRAM113に一時記憶され、所定のタイミングで中央処理装置に読み出されて使用される。
本体制御部12(図1)の内部バス110には、CPU(中央処理装置)111と、ROM(リードオンリメモリ)112と、RAM(ランダムアクセスメモリ)113と、HDD(ハードディスク)114と、入出力インタフェース115とが接続されている。入出力インタフェース115には、ディスプレイ11とキーボード13とマウス14とプリンタ15とが接続されている。以上のハードウエアは一般的によく知られたパーソナルコンピュータに備えられている。なお、この発明の説明に不要なキャッシュメモリ等の詳細なハードウエアの説明は省略する。図1に示した記憶装置20は、ROM112やRAM113やHDD114により構成される。図1に示した演算処理装置30は、CPU111、ROM112、RAM113等により構成される。印刷データ21等は、RAM113やHDD114に記憶される。また、CPU111が実行するコンピュータプログラムは、ROM112に記憶され、あるいはRAM113に適時ロードされる。印刷条件の選択指示は、キーボード103やマウス105から入力される。キーボード103やマウス105から入力されたデータは、入出力インタフェース115を通じてRAM113に一時記憶され、所定のタイミングで中央処理装置に読み出されて使用される。
図3は、記憶装置20に記憶された各データの説明図である。
図3(a)は印刷管理データ22の具体例を示す説明図である。図3(a)に示す印刷管理データ22には、印刷履歴23、インク残量24、文書印刷インク量28、及び1ドット分インク量29などのデータが含まれる。印刷履歴23は、インクカートリッジをプリンタ15に装着したときに、その値が0(ゼロ)となる数字データである。印刷が実行されると、そのつど印字ドット数が順次加算される。即ち、インクカートリッジが新しいときにのみ、0(ゼロ)となる数字を示すデータである。インク残量24は新しいインクカートリッジを装着したときに満タンを示す数値を示し、印刷が徐行される度に順次減少するデータである。インクカートリッジには、満タンのインク量と1ドット分インク量を示すデータが記録されている。これが、プリンタ15に読み取られ、コンピュータ10によって記憶装置20に書き込まれる。文書印刷インク量28は、図1に示す文書解析手段32の解析結果に基づいて、インク量算出手段35が算出した必要インク量を示すデータである。印刷前に、この文書印刷インク量28とインク残量24とが比較される。
図3(a)は印刷管理データ22の具体例を示す説明図である。図3(a)に示す印刷管理データ22には、印刷履歴23、インク残量24、文書印刷インク量28、及び1ドット分インク量29などのデータが含まれる。印刷履歴23は、インクカートリッジをプリンタ15に装着したときに、その値が0(ゼロ)となる数字データである。印刷が実行されると、そのつど印字ドット数が順次加算される。即ち、インクカートリッジが新しいときにのみ、0(ゼロ)となる数字を示すデータである。インク残量24は新しいインクカートリッジを装着したときに満タンを示す数値を示し、印刷が徐行される度に順次減少するデータである。インクカートリッジには、満タンのインク量と1ドット分インク量を示すデータが記録されている。これが、プリンタ15に読み取られ、コンピュータ10によって記憶装置20に書き込まれる。文書印刷インク量28は、図1に示す文書解析手段32の解析結果に基づいて、インク量算出手段35が算出した必要インク量を示すデータである。印刷前に、この文書印刷インク量28とインク残量24とが比較される。
図3(b)は、印刷条件データファイルの具体例を示す説明図である。図に示すように印刷条件データファイル25には、印刷条件26と使用インク量(比)51と優先順位52といったデータが含まれる。印刷条件は、図に示すように予め初期値として設定されている標準的な印刷条件と、それ以外の各種の条件を列挙したものである。標準条件は、例えば、カラー印刷でA4判の用紙を使用した印刷とした。この標準条件で印刷をしようとしたとき、黒インクが充分あってもカラーインクが不足していると判断された場合に、白黒2値、グレースケールなどの印刷条件が候補としてあげられる。また、全体的にインク量が不足している場合には、ハーフトーン、トナーセーブなどの印刷条件が候補としてあげられる。また、フォントの種類やサイズを変更することによっても、同一の文書の印刷に使用するインク量を減少させることができる。さらに、印刷レイアウトを変更し、A4判の用紙1枚に数ページ以上の印刷をすれば、文書全体の印刷に使用するインク量を減らすことができる。この場合に、使用インク量51は、標準条件を100とした場合の比率で表している。即ち、標準条件で100のインクを必要とするとき、他の印刷条件ではどれだけインクが必要になるか、使用インク量を比で表すようにしている。この比が0.99以下なら、より少ないインクで文書を印刷できる。1.1以上なら、インクはもっと多く必要になる。なお、カラー印刷の場合には、黒、シアン、マゼンタ、イエローなどの全ての色について過不足が問題になる。従って、印刷管理データ22も印刷条件データファイル25も各色毎に設けるようにするとよい。また、各印刷条件には、例えば、この図3(b)に示すように、優先順位が予め付けられる。最も印字品質を損なわない印刷方法から順に高順位を付けておくことが好ましい。従って、まず、印刷可能な印刷条件をリストアップして、その後、インク量を優先する場合には、使用インク量の少ない印刷条件を自動的に選択する。また、印字品質を優先する場合には、順位の高い印刷条件を選択する。
図4は、印刷開始時にディスプレイ11に表示される画面の例を示す説明図である。
まず、印刷要求があって印刷が実行されると、ディスプレイ11に画面60が表示される。印刷が実行される直前に、この画面に示すように、指定された文書の印刷に必要なインク量とインク残量との比較表63が表示される。図に示すように黒インクの必要インク量61とインク残量62とがそれぞれ棒グラフで比較できるように表示されている。シアンインク、マゼンタインク、イエローインクについても同様に表示されている。この画面60を見ると、マゼンタインクが不足していることがわかる。このような表63が表示されたとき、ボタン65若しくはボタン66をクリックして、その後の処理を決める。
まず、印刷要求があって印刷が実行されると、ディスプレイ11に画面60が表示される。印刷が実行される直前に、この画面に示すように、指定された文書の印刷に必要なインク量とインク残量との比較表63が表示される。図に示すように黒インクの必要インク量61とインク残量62とがそれぞれ棒グラフで比較できるように表示されている。シアンインク、マゼンタインク、イエローインクについても同様に表示されている。この画面60を見ると、マゼンタインクが不足していることがわかる。このような表63が表示されたとき、ボタン65若しくはボタン66をクリックして、その後の処理を決める。
ボタン65をクリックすると印刷を中止する。このときは、インクカートリッジを交換するといった処理ができる。また、ボタン66をクリックすることによって、方法を変えて印刷する、即ち、別の印刷条件で印刷するという手段を選択できる。ボタン66をクリックすると、画面70が表示される。画面70には、この例では6種類の印刷条件が表示されている。1番目の印刷条件は、印刷ページ数の変更である。ここでは、テキストボックス71と72に対象となる文書の何ページから何ページまで印刷するというデータを入力する。これにより印刷ページ数が当初と比較して減少すれば、必要インク量が減少する。また、2番目の印刷条件は、印刷部数の変更である。予め例えば、100部印刷という指示があった場合に、50部印刷という指示をテキストボックス73に入力すると、必要インク量を減少させることができる。この図示の例では、印刷部数の変更が最適な印刷条件であると判断して、二重丸の表示がされている。この表示は、検出したインク残量で文書が印刷可能な最適な印刷条件であって、優先順位が最も高い旨を示す表示である。
3番目の印刷条件は、印刷レイアウトの変更である。用紙1枚当たりの印刷ページ数を2ページにしたり、4ページにしたりすることによって必要インク量を減らすことができる。ドロップダウンリストボックス74を使用してこの指定を行う。4番目の印刷条件は、白黒印刷への変更である。ボタン75は白黒2値印刷、ボタン76はグレースケール印刷を選択する。5番目の印刷条件は、印字品質の変更である。ボタン77では、ハーフトーンを選択し、ボタン78ではトナーセーブを選択する。6番目の印刷条件は、フォントの変更である。ドロップダウンリスト79を操作することによって、フォントの種類やサイズを選択する。以上のような印刷条件の選択をした後に、ボタン81をクリックすると、選択した条件で印刷が実行される。ボタン82をクリックすると、処理がキャンセルされる。
図5は、プリンタのインクカートリッジ交換時の処理動作フローチャートである。
まず、ステップS11においてインクカートリッジの交換を検出すると、ステップS12において印刷履歴Pが初期化される。即ち、印刷履歴Pの値がゼロクリアされる。このデータは、印刷管理データ22の印刷履歴23中に記録される。また、ステップS13において、カートリッジ情報を読み取り、ステップS14において満タンインク量Dを取得する。さらに、ステップS15において、1ドット分のインク量Cを取得する。ステップS16では、インク残量24のデータとして、満タンインク量Dを記憶処理する。後の計算で使用する変数はインク残量Aである。また、ステップS17において印刷管理データ22の1ドット分インク量29にCの値が入力され記憶される。
まず、ステップS11においてインクカートリッジの交換を検出すると、ステップS12において印刷履歴Pが初期化される。即ち、印刷履歴Pの値がゼロクリアされる。このデータは、印刷管理データ22の印刷履歴23中に記録される。また、ステップS13において、カートリッジ情報を読み取り、ステップS14において満タンインク量Dを取得する。さらに、ステップS15において、1ドット分のインク量Cを取得する。ステップS16では、インク残量24のデータとして、満タンインク量Dを記憶処理する。後の計算で使用する変数はインク残量Aである。また、ステップS17において印刷管理データ22の1ドット分インク量29にCの値が入力され記憶される。
図6は、印刷条件データファイル生成処理の動作フローチャートである。
まず、ステップS21において印刷条件を編集する。様々な印刷条件を拾い出し、使用インク量比を計算して記録する。ステップS22で、印刷条件データファイルを生成する。プリンタの機種に応じてこの内容は異なってくる。ステップS23では、優先順位を設定してその値を入力する。ステップS24では、後で説明するように、印刷不能になったときの、印刷依頼先の別のプリンタを設定する。以上の処理によって、印刷準備が終了する。
まず、ステップS21において印刷条件を編集する。様々な印刷条件を拾い出し、使用インク量比を計算して記録する。ステップS22で、印刷条件データファイルを生成する。プリンタの機種に応じてこの内容は異なってくる。ステップS23では、優先順位を設定してその値を入力する。ステップS24では、後で説明するように、印刷不能になったときの、印刷依頼先の別のプリンタを設定する。以上の処理によって、印刷準備が終了する。
図7は、上記のシステムの印刷動作フローチャートである。
ステップS31で、要求受付手段34が任意の文書の印刷要求を受け付ける。印刷要求が受け付けられると、ステップS32でその文書を印刷データ21に変換する。次にステップS33で、文書解析手段32が、文書印字ドット数Mを算出する。次にステップS34で、インク量算出手段35が印刷インク量Bを求める。これは、印字ドット数Mと1ドット分インク量Cの積により求められる。次のステップS35で、インク残量Aを読み取り、ステップS36で、AとBを比較する。そして、AからBを差し引いた値が負であるかどうかを判断する。負でなければ、ステップS41にジャンプする。負であれば、ステップS37に進む。ステップS37では、残りのインクで印刷ができる印刷条件を印刷条件データファイルから検索する。このとき、使用インク量比J=A/Bを求め、その値Jと印刷条件データファイルとを比較すれば、該当する印刷条件を選び出すことができる。ステップS38で、表示すべき印刷条件リストを生成する。ステップS39で、ディスプレイ11に印刷条件を表示する。ステップS40では、選択受付手段37が図4に示した画面70による選択の受け付けを行う。そして、ステップS41で印刷が実行される。印刷終了後、ステップS42で、実際に使用した印刷インク量bが算出される。そして、ステップS43で、印刷インク量bを減算してインク残量Aを更新する。さらに、ステップS44で、印刷履歴Pを更新する。
ステップS31で、要求受付手段34が任意の文書の印刷要求を受け付ける。印刷要求が受け付けられると、ステップS32でその文書を印刷データ21に変換する。次にステップS33で、文書解析手段32が、文書印字ドット数Mを算出する。次にステップS34で、インク量算出手段35が印刷インク量Bを求める。これは、印字ドット数Mと1ドット分インク量Cの積により求められる。次のステップS35で、インク残量Aを読み取り、ステップS36で、AとBを比較する。そして、AからBを差し引いた値が負であるかどうかを判断する。負でなければ、ステップS41にジャンプする。負であれば、ステップS37に進む。ステップS37では、残りのインクで印刷ができる印刷条件を印刷条件データファイルから検索する。このとき、使用インク量比J=A/Bを求め、その値Jと印刷条件データファイルとを比較すれば、該当する印刷条件を選び出すことができる。ステップS38で、表示すべき印刷条件リストを生成する。ステップS39で、ディスプレイ11に印刷条件を表示する。ステップS40では、選択受付手段37が図4に示した画面70による選択の受け付けを行う。そして、ステップS41で印刷が実行される。印刷終了後、ステップS42で、実際に使用した印刷インク量bが算出される。そして、ステップS43で、印刷インク量bを減算してインク残量Aを更新する。さらに、ステップS44で、印刷履歴Pを更新する。
図8は、実施例2の印刷支援システムを示すブロック図である。
図8には、図1のシステムに新たに追加する機能ブロックのみを図示し、その他の同一部分の図示を省略した。図示の演算処理装置30を構成するインク終了判定手段41は、インクカートリッジに収納されたインクを物理的に検出してインクの終了を判断する機能を持つ。印刷データ保存手段42は、印刷制御中に印刷を中断したとき、文書の未印刷部分を印刷するために生成されたプリンタ制御用の印刷データを、記憶装置に記憶させる機能を持つ。インク終了判定手段41は、インクが終了したと判定したとき、その通知を印刷データ保存手段42に送る機能を持つ。印刷依頼手段43は、文書の未印刷部分をネットワークを介して接続された他のプリンタに転送して、印刷を依頼する機能を持つ。
図8には、図1のシステムに新たに追加する機能ブロックのみを図示し、その他の同一部分の図示を省略した。図示の演算処理装置30を構成するインク終了判定手段41は、インクカートリッジに収納されたインクを物理的に検出してインクの終了を判断する機能を持つ。印刷データ保存手段42は、印刷制御中に印刷を中断したとき、文書の未印刷部分を印刷するために生成されたプリンタ制御用の印刷データを、記憶装置に記憶させる機能を持つ。インク終了判定手段41は、インクが終了したと判定したとき、その通知を印刷データ保存手段42に送る機能を持つ。印刷依頼手段43は、文書の未印刷部分をネットワークを介して接続された他のプリンタに転送して、印刷を依頼する機能を持つ。
この実施例2では、プリンタ15に装着されたインクカートリッジ16に、センサ57が取り付けられている。このセンサ57は、インクカートリッジ16を用いて印刷用紙18に印刷を行う場合に、印刷用紙18上にインクが付着しているかどうかを判定する。印刷用紙18が白紙のままの場合には、インクが吐出されていないと判断し、インク終了信号を送出する。これをコンピュータ10が読み取る。インク終了判定手段41は、センサ57の出力を受け取ってインク終了判定信号を生成し、これを印刷データ保存手段42等に伝える。印刷データ保存手段42は、記憶装置20の印刷データ21を、印刷中断後も保存しておく機能を持つ。即ち、インク残量が印刷に必要なインク量に満たないと判断された場合には、印刷を中断させ、記憶装置20に、印刷中の印刷データを保持する。なお、このとき、印刷データ21中の次の印刷開始位置を示すために印刷中断ポインタ15をセットしておく。
インクカートリッジ16に設けられたインク残量判定手段56は、インクカートリッジ16の内部に印刷に必要なインクが充分でないと判断すると、その旨を印刷制御手段38(図1)に通知する。センサ57は、インクが完全に無くなり、印刷が不能になった旨を検出すると、インク終了判定手段41に通知し、印刷を中断させる。コンピュータ10には、ネットワーク91を介して、ネットワークプリンタ92、93が接続されている。これらに、いわゆる代行印刷を要求する。また、端末装置94に接続されたプリンタ95に対しても代行印刷要求を行うことができるような設定がされている。即ち、コンピュータ10から印刷依頼手段43が、ネットワーク91を通じてプリンタ92、93、あるいは95に印刷依頼を行うことができる。従って、印刷が中断し、プリンタ15によって印刷続行が不可能と判断された場合には、その印刷データをいずれかのプリンタに転送して印刷を依頼することができる。
図9は実施例2のシステム動作フローチャートである。
この実施例では、印刷開始後に印刷を中断して、印刷条件を変更する処理を実行する。まず、ステップS51において、印刷要求を受け付けると、ステップS52において文書を印刷データに変換する。これは、既に説明したと同様の処理である。その後、ステップS53で自動的に印刷を開始する。ステップS54では、1ページ分の印刷を実行する。ステップS55で、印刷が終了したかどうかを判断する。印刷が終了した場合には、全ての処理を終了する。印刷が終了していなければ、ステップS56に進み、インク残量の検出を行う。ステップS57において、次のページを印刷するためのインク量を算出する。ここで、既に説明した要領で印刷が可能かどうかの判断をする。次の1ページ分の印刷が可能であれば、ステップS58からステップS54に戻る。
この実施例では、印刷開始後に印刷を中断して、印刷条件を変更する処理を実行する。まず、ステップS51において、印刷要求を受け付けると、ステップS52において文書を印刷データに変換する。これは、既に説明したと同様の処理である。その後、ステップS53で自動的に印刷を開始する。ステップS54では、1ページ分の印刷を実行する。ステップS55で、印刷が終了したかどうかを判断する。印刷が終了した場合には、全ての処理を終了する。印刷が終了していなければ、ステップS56に進み、インク残量の検出を行う。ステップS57において、次のページを印刷するためのインク量を算出する。ここで、既に説明した要領で印刷が可能かどうかの判断をする。次の1ページ分の印刷が可能であれば、ステップS58からステップS54に戻る。
ステップS58で、印刷が不可能と判断されると、ステップS59に進み、既に生成された印刷データを保存しておく。そして、ステップS60においてディスプレイ等に中断メッセージを表示するとともに、印刷条件選択処理を実行する。印刷条件選択処理は、既に説明した通りの処理である。ステップS61において、いずれかの印刷条件が選択されると、ステップS54に戻り。次のページの印刷を実行する。一方、印刷条件の選択をしないで印刷がキャンセルされた場合には、ステップS62に進み、プリンタの初期化処理を実行する。ステップS63では、他のプリンタへ印刷データを転送するかどうか判断する。他のプリンタへ転送する旨の指示が入力した場合には、ステップS64で転送処理を実行して、全ての処理を終了する。それ以外の場合は、無条件で処理を終了する。
以上の実施例において、印刷要求は、操作ボタンの操作により発生するコマンドやネットワーク等を通じて入力するコマンドの受信により受付けられればよい。印刷条件は、印刷要求と指定されてもよいし、印刷要求とは別に自動的に指定されてもよい。印刷用インクの残量は、演算処理により検出できるが、その他の方法により検出しても構わない。印刷用インクの残量Aは、インクカートリッジに収納したインク量Dから使用インク量Rを差し引くことにより算出したが、残量Aを直接測定する他の方法を使用して良い。文書の印刷に必要なインク量Bは、文書印刷イメージの印字ドット数Mと、1ドット分の吐出インク量Cとの積により算出したが、ドットサイズを考慮した詳細な計算をしてもよい。インク残量Aが前記印刷に必要なインク量Bに満たないかどうかの判断は、A−Bが負になるかどうかの結果を使用した。より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件は、文書印刷イメージの印字ドット数がM未満となる別の印刷条件である。別の印刷条件を表示する方法は任意である。単数でも複数でも構わない。
複数種類の印刷条件をそのまま列挙されても、どの印刷方法がよいかわからないことがある。最適な印刷条件を示すことで、その選択が容易になる。印刷条件表示手段は、検出したインク残量で文書が印刷可能な最適な印刷条件を求める。最適な印刷条件は、例えば、印字画像品質が良いものという基準を定めて判断する。この判断基準は専門家によればよい。その印刷条件を最適として表示するとよい。最適として表示するというのは、印刷条件を列挙するとき、最適である旨をマーク等で表示する場合を含む。最適印刷条件のみを最初に表示してもよい。
上記の実施例で、自動的に優先順位の最も高い印刷方法が選択されると、印刷を続行するかどうかだけを指示すれば良いので、操作が簡単になる。選択可能な印刷条件に予め優先順位を設定しておいたが、利用者の希望しない印刷条件を外したり、希望順を特定しておくとよい。例えば、印字品質を基準にして自動的に優先順位を設定しても構わない。複数の印刷条件があるとき、自動的に優先順位の最も高い印刷条件を選択するとよい。その旨は一応利用者に表示するとよい。併せて、選択受付手段に選択結果を通知をすることにより、選択受付手段が、利用者による印刷条件の選択を受け付けて、処理が自動的に進む。選択受付手段への通知は、利用者の印刷続行命令受付前でも命令受付後でも構わない。また、単に、優先順位の最も高い印刷条件を選択する旨を表示するだけで、利用者の印刷中止命令が無い限り、印刷を続行するようにしてもよい。
上記の実施例2で、インク残量が前記印刷に必要なインク量に満たないと判断するのは、印刷中である。即ち、印刷開始後印刷終了前である。インク残量を算出しても、実際のインク使用量との誤差により印刷開始後に、インク残量の不足が検出されることがある。このとき、印刷を中断する。別の印刷条件の選択方法は、上記の実施例と同様である。この方法では、インク残量検出手段は、インクカートリッジの内部のインク量を電気的にまたは光学的に検出するセンサが好ましい。
上記の実施例2では、印刷用インクが印刷中に終了したときに、そのまま印刷を中断せずに、生成された印刷データを記憶装置に記憶させておく。故に、その後インクカートリッジを交換して印刷を再開すると、新たなデータ変換処理無しに残りの印刷ができる。インクの終了を検出して印刷を中断する。少なくとも文書の未印刷部分を印刷するために生成されたプリンタ制御用の印刷データを記憶装置に記憶させて残しておく。文書全体の印刷データを残しておき、印刷を再開する場所をポインタで表示するようにしても構わない。この実施例では、インク残量検出手段は、実際に用紙上にインクが吐出されなくなったことを、用紙面の反射光等により光学的に検出するセンサが最も好ましい。
印刷が中断したときは、自動的に記憶装置に保存された印刷データを読み出して印刷を継続させて完了させることができる。インクが終了したときに、開始した印刷を中断させないために、例えば、隣接して配置されているプリンタにその後の印刷を自動的に依頼することができる。文書の印刷中にインクが終了したと判定されたとき、文書の未印刷部分を、ネットワークを介して接続された他のプリンタに転送する。ネットワークの構成は任意である。印刷データを転送できればよい。
インク残量の検出には、駆動パルス数をカウントする等の方法が広く採用されている。しかし、実際にインクタンク内部のインクを電気的に検出する方法も採用できる。カラー印刷の場合には、各色ごとに独立に同様の制御をすることが好ましい。なお、例えば、黒インクが終了したとき、3色のカラーインクを混ぜて使用することで、印刷を継続することができる。これも、選択できる印刷条件として挙げることができる。また、上記の印刷支援システムは、プリンタを接続したパーソナルコンピュータ側で行うのが一般的であるが、プリンタ本体にその機能を全て内蔵するようにしてもよい。
なお、上記の演算処理装置で実行されるコンピュータプログラムは、機能ブロックで図示した単位でモジュール化されてもよいし、複数の機能ブロックを組み合わせて一体化されてもよい。また、上記のコンピュータプログラムは、既存のアプリケーションプログラムに組み込んで使用してもよい。本発明を実現するためのコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、任意の情報処理装置にインストールして利用することができる。
10 コンピュータ、11 ディスプレイ、12 本体制御部、13 キーボード、14 マウス、15 プリンタ、18 印刷用紙、20 記憶装置、30 演算処理装置、21 印刷データ、22 印刷管理データ、25 印刷条件データファイル、23 印刷履歴、24 インク残量、25 印刷条件データファイル、26 印刷条件、31 カートリッジ認識手段、32 文書解析手段、33 インク残量検出手段、34 要求受付手段、35 インク量算出手段、36 印刷条件表示手段、37 選択受付手段、38 印刷制御手段、39 自動条件選択手段、41 インク終了判定手段、42 印刷データ保存手段、43 印刷依頼手段
Claims (10)
- プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、
文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、
前記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段と、
前記インク残量が前記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、
表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段とを備えたことを特徴とする印刷支援システム。 - 請求項1に記載の印刷支援システムにおいて、
前記印刷条件表示手段は、
前記検出したインク残量で前記文書が印刷可能な最適な印刷条件を求めて、その印刷条件を最適として表示することを特徴とする印刷支援システム。 - 請求項1に記載の印刷支援システムにおいて、
選択可能な印刷条件に予め優先順位を設定しておき、前記印刷条件表示手段が複数の印刷条件を表示したとき、自動的に優先順位の最も高い印刷条件を選択する旨を、前記選択受付手段に通知する自動条件選択手段を備えたことを特徴とする印刷支援システム。 - プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、
文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、
前記印刷要求に基づいて、前記文書を指定されている印刷条件で印刷する印刷制御手段と、
前記文書の印刷中に前記インク残量が前記印刷に必要なインク量に満たないと判断されたとき、前記印刷制御手段に印刷を中断させるとともに、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、
表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付けて、前記印刷制御手段に印刷の再開を要求する選択受付手段と
を備えたことを特徴とする印刷支援システム。 - プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、
文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、
前記文書の印刷中にインクが終了したと判定するインク終了判定手段と、
前記印刷要求に基づいて、前記文書を指定されている印刷条件で印刷し、前記インクが終了したと判定されたときは、印刷を中断する印刷制御手段と、
前記文書の印刷中に印刷が中断されたとき、前記文書の未印刷部分を印刷するために生成された前記プリンタ制御用の印刷データを、記憶装置に記憶させる印刷データ保存手段と
を備えたことを特徴とする印刷支援システム。 - 請求項3に記載の印刷支援システムにおいて、
前記要求受付手段が前記文書の印刷要求を受け付けたとき、
前記印刷制御手段は、前記印刷の中断により前記記憶装置に印刷データが記憶されているときには、当該印刷データを読み出して印刷を実行することを特徴とする印刷支援システム。 - プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、
文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、
前記文書の印刷中にインクが終了したと判定するインク終了判定手段と、
前記印刷要求に基づいて、前記文書を指定されている印刷条件で印刷する印刷制御手段と、
前記文書の印刷中に、前記インクが終了したと判定されたとき、前記文書の未印刷部分を、ネットワークを介して接続された他のプリンタに転送して、印刷を依頼する印刷依頼手段と
を備えたことを特徴とする印刷支援システム。 - コンピュータを、
プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、
文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、
前記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段と、
前記インク残量が前記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、
表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段、
として機能させる印刷支援プログラム。 - コンピュータを、
プリンタの印刷用インクの残量を検出するインク残量検出手段と、
文書の印刷要求を受け付ける要求受付手段と、
前記文書の印刷に必要なインク量を算出するインク量算出手段と、
前記インク残量が前記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示する印刷条件表示手段と、
表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択された印刷条件で印刷を実行する印刷制御手段、
として機能させる印刷支援プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。 - インク残量検出手段が、プリンタの印刷用インクの残量を検出するステップと、
要求受付手段が、文書の印刷要求を受け付けるステップと、
インク量算出手段が、前記文書の印刷に必要なインク量を算出するステップと、
印刷条件表示手段が、前記インク残量が前記印刷に必要なインク量に満たないとき、現在指定されている印刷条件と異なる印刷条件であって、より少ない量のインクで印刷ができる印刷条件を表示するステップと、
選択受付手段が、表示された印刷条件に含まれるいずれかの印刷条件の選択を受け付けると、印刷制御手段が、前記選択された印刷条件で印刷を実行するステップと
を含む印刷支援方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005085709A JP2006268441A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 印刷支援システムと印刷支援プログラムと記録媒体と印刷支援方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005085709A JP2006268441A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 印刷支援システムと印刷支援プログラムと記録媒体と印刷支援方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006268441A true JP2006268441A (ja) | 2006-10-05 |
Family
ID=37204346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005085709A Withdrawn JP2006268441A (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 印刷支援システムと印刷支援プログラムと記録媒体と印刷支援方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006268441A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011223198A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Brother Ind Ltd | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
US8610906B2 (en) | 2007-01-30 | 2013-12-17 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Print control system, and printer and computer readable medium therefor |
JP2016021255A (ja) * | 2015-09-15 | 2016-02-04 | シャープ株式会社 | 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御システム |
CN113535097A (zh) * | 2020-04-18 | 2021-10-22 | 深圳市汉森软件有限公司 | 墨水用量自动监控方法、装置、设备、存储介质及系统 |
-
2005
- 2005-03-24 JP JP2005085709A patent/JP2006268441A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8610906B2 (en) | 2007-01-30 | 2013-12-17 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Print control system, and printer and computer readable medium therefor |
JP2011223198A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Brother Ind Ltd | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
US8749842B2 (en) | 2010-04-07 | 2014-06-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image processor |
JP2016021255A (ja) * | 2015-09-15 | 2016-02-04 | シャープ株式会社 | 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御システム |
CN113535097A (zh) * | 2020-04-18 | 2021-10-22 | 深圳市汉森软件有限公司 | 墨水用量自动监控方法、装置、设备、存储介质及系统 |
CN113535097B (zh) * | 2020-04-18 | 2023-07-14 | 深圳市汉森软件有限公司 | 墨水用量自动监控方法、装置、设备、存储介质及系统 |
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