JP2004175696A - ファンデーション - Google Patents

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Junko Asaka
純子 浅香
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Kanebo Ltd
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Abstract

【課題】肌に透明感を与え、明るい感じに仕上げることができ、しかも、その肌の色が経時的にくすみにくい、優れたファンデーションを提供する。
【解決手段】乳化ファンデーション2からなるベースに、平均粒子径が5〜100μmに設定されたカラーパウダー組成物1を、その粒の大きさを保った状態で含有させるようにした。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明感が高く、明るい感じに仕上げることができ、しかも持続性があり、フィット感に優れたファンデーションに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、化粧をする場合、顔色の悪さやシミ、ソバカス等皮膚の色むらを隠すために、ファンデーションが用いられている。一般的なファンデーションの化粧方法として、乳化ファンデーションを塗布後に、フェースパウダー等を使用して、乳化ファンデーション塗布後のツヤを抑える、肌の質感を調整する、化粧持続性をよくするなどの効果を上げる方法がある。また、フェースパウダーに赤色、青色、黄色、紫色など着色剤を加えたカラーパウダーを用いて、化粧持続性を付与するとともに、肌色を補正、明度を調整し、仕上がりの透明感や明るさを演出することも行われている。
【0003】
このようなフェースパウダーとしては、例えば、特許文献1、特許文献2等が知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−209243号公報
【特許文献2】
特開平11−222411号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらのフェースパウダーは、肌の上でなめらかにのびるように、粒径の大きい顔料等については微細に粉砕し、全体を充分に混練して微粉末状にしている(通常、平均粒子径3μm以下)。しかしながら、このような微粉末状のパウダーファンデーションは、パウダーが皮脂を吸って湿ると色調がくすんだ感じになりやすいため、メイク仕立てのときはきれいでも、時間の経過とともに、どうしてもくすんだ色になってしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、肌に透明感を与え、明るい感じに仕上げることができるだけでなく、その肌の色が経時的にくすみにくく、従来にない特異な感触を備え、フィット感に優れたファンデーションの提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、乳化ファンデーションからなるベースに、平均粒子径が5〜100μmに設定されたカラーパウダー組成物が、その粒の大きさを保った状態で含有されているファンデーションを第1の要旨とする。
【0008】
また、本発明は、乳化ファンデーションからなるベースが第1の収容具に収容され、平均粒子径が5〜100μmに設定されたカラーパウダー組成物が、第2の収容具に収容され、使用時に、両者を各収容具から取り出し、手のひらもしくはそれに代わる補助具内で粗混合して肌に塗布するようになっているファンデーションを第2の要旨とし、乳化ファンデーションからなるベースが第1の収容具に収容され、互いに異なる色に着色された複数種類のカラーパウダー組成物が、ぞれぞれ個別の収容具に収容され、使用時に、上記ベースと、少なくとも1種類のカラーパウダー組成物とを、各収容具から取り出し、手のひらもしくはそれに代わる補助具内で粗混合して肌に塗布するようになっているファンデーションを第3の要旨とする。
【0009】
さらに、本発明は、平均粒子径が3μm以下に設定されたパウダーファンデーションからなるベースに、平均粒子径が5〜100μmに設定されたカラーパウダー組成物が、その粒の大きさを保った状態で含有されているファンデーションを第4の要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
まず、本発明のファンデーションは、乳化ファンデーションもしくはパウダーファンデーションをベースとし、これに、粒径の大きなカラーパウダー組成物を組み合わせた構成になっている。
【0012】
上記本発明のベースとして用いることのできる乳化ファンデーションは、通常、水性成分、油性成分、乳化剤、顔料等の着色剤を分散させたもので、各成分は、上市されている化粧品原料であればどのようなものであってもよい。なお、本発明において、「乳化ファンデーション」には、ムースタイプ、ジェルタイプのファンデーションも含むものとする。
【0013】
より詳しく説明すると、上記油性成分としては、通常化粧料に用いられる揮発性および不揮発性の油剤および溶剤および樹脂があげられる。これらは、常温で液体、ペースト、固体のいずれであっても構わない。具体的には、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、コレステロール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソセチル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、シア脂、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、パーフルオロポリエーテルなどのフッ素系油剤、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等があげられる。
【0014】
また、別形態の油性成分として、例えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、ポリグリセリル変性シリコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、環状シリコーン4〜6量体、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン化合物、パーフルオロポリエーテル等のフッ素化合物があげられる。
【0015】
そして、水性成分としては、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ラフィノース等の多価アルコール、エタノール、精製水等があげられる。
【0016】
また、乳化剤としては、例えばアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができ、好ましくはアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤である。例えば、アルキル硫酸塩、高級脂肪酸石鹸、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーンなどが好ましい。
【0017】
さらに、着色剤としては、特に限定するものではなく、赤色104号アルミニウムレーキ、赤色102号アルミニウムレーキ、赤色226号、赤色201号、赤色202号、青色404号、青色1号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキ等の有機色素、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、球状シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子等があげられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状など)に特に制限はない。粉体の大きさとしては、5nm〜100μmの範囲に入るものが好ましく、さらに好ましくは10nm〜25μmの範囲に入るものが好ましい。これらのなかでも、特に、無機着色剤の酸化鉄や酸化チタン、タルク、マイカ、セリサイト等を好適に用いることができる。これらは、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0018】
なお、上記乳化ファンデーションには、必要に応じて、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)、安定剤、防腐剤、粘剤、香料、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤等の添加剤を配合することができる。
【0019】
上記生理活性成分とは、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質をいい、例えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤(収斂剤)、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等があげられる。その中でも、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が特に好ましい。本発明では、これらの生理活性成分を1種または2種以上配合することが好ましい。
【0020】
これらの成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解コンキオリン液、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビザポロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等をあげることができる。
【0021】
なお、乳化ファンデーションは、乳化剤の用い方によって、W/OタイプかO/Wタイプに分かれるが、本発明では、どちらのタイプでもよい。ただし、O/Wタイプのものは、肌への負担が小さい反面、くずれやすく汗に弱い等の問題があったところ、本発明を適用することにより、くずれにくいものとなるため、好適である。
【0022】
また、同じく本発明のベースとして用いることのできるパウダーファンデーションは、バインダーとなる油性成分と、着色剤と、任意の添加剤等を、粉砕・摩擦して、微細な粉体組成物にしたもので、ベースとして、肌に沿ってのびてなじむ性質をもたせるために、全体の平均粒子径が3μm以下に調製されている必要がある。なかでも平均粒子径が1μm前後になるよう調製することが好ましい。
【0023】
上記パウダーファンデーションの材料、組成は特に限定するものではなく、油性成分、着色剤、任意の添加剤のいずれも、前記乳化ファンデーションに用いたものと同様のものを用いることができる。
【0024】
上記乳化ファンデーションもしくはパウダーファンデーションに粗混合して用いられるカラーパウダーの組成物は、所定の色調を示すよう複数の着色剤(粉粒状)を組み合わせたもので、これには、バインダー成分としてエステル油、流動パラフィン等の油性成分や、その他、必要に応じて適宜添加剤を配合することができる。また、その着色剤は金属石鹸処理やシリコーン処理など疎水化処理したものであっても構わない。
【0025】
上記カラーパウダー組成物に用いられる着色剤は、前記乳化ファンデーションもしくはパウダーファンデーションに用いるものと同様のものがあげられる。これらは単独で用いてもよいが、通常、2種以上を組み合わせることにより、所定の色調が得られるようになっている。なお、無機顔料より有機顔料の方が、一般に色味が明るいため、上記有機顔料の配合割合を多くすると、全体として明るい色となり、透明感ある色に仕上げることができる。
【0026】
なお、上記カラーパウダー組成物は、全体の平均粒子径が5〜100μmに設定することが必要であり、なかでも、5〜30μm、特に10〜25μmに設定することが好適である。この範囲のものを用いると、肌に塗布した場合に、透明感のある、明るい仕上がりとなる。そして、その肌は、長時間経過してもくすんだりくずれたりすることがない。
【0027】
また、上記カラーパウダー組成物は、ベースとなる乳化ファンデーションもしくはパウダーファンデーション100重量部に対し、0.5〜20重量部配合することが好適であり、なかでも、1〜10重量部が特に好ましい。すなわち、上記の範囲よりもカラーパウダー組成物が多すぎると、ファンデーション全体の肌へのなじみ性やのび特性が悪くなるおそれがあり、逆に少なすぎると、ファンデーションの色の透明感を高め、明るくする効果があまり得られなくなるからである。
【0028】
上記カラーパウダー組成物を、乳化ファンデーションに粗混合した状態を、模式的に図1(a)に示す。また、パウダーファンデーションに粗混合した状態を、模式的に同図(b)に示す。これらの図において、1はカラーパウダー組成物の各粒子で、平均粒子径5μm以上となる大きさが、乳化ファンデーション2およびパウダーファンデーション3との混合後にも維持されていることを示している。
【0029】
さらに、上記カラーパウダー組成物は、単一のものを用いる以外に、例えば、ピンク色のカラーパウダー組成物と、ベージュ色のカラーパウダー組成物とを組み合わせるというように、色の異なる複数のカラーパウダー組成物を調製しておき、これらを、ベースとなる乳化ファンデーションもしくはパウダーファンデーションに、粗混合するするようにしてもよい。このように、複数の色調のカラーパウダー組成物を混合すると、単一のものを混合する場合に比べて、より透明感の高い仕上がりとなる。その場合、例えば、ピンク色、ベージュ色、黄色、白色、水色、黄緑色、赤色の7種類のカラーパウダー組成物を組み合わせるようにすると、特に優れた仕上がりとなる。
【0030】
本発明のファンデーションにおいて、カラーパウダー組成物と乳化ファンデーションとを組み合わせる場合には、通常、両者を粗混合した状態で、図2(a)や同図(b)に示すような、通常の乳化ファンデーションと同様の容器に収容して商品化することができる。この形態のものは、通常の乳化ファンデーションと同様にして、手にとり、パフ等を用いて顔に塗布することができる。
【0031】
また、ベースとなる乳化ファンデーションのみを、図2(a)や同図(b)に示すような容器に収容し、カラーパウダー組成物は、例えば図3に示すような容器に、さらさらの粉粒状のまま収容し、両者を一セットとして商品化することができる。この形態のものを用いる場合は、まず、乳化ファンデーションを手にとり、その上にカラーパウダー組成物を振り出して指先でさっくり混ぜ、その状態で、パフ等を用いて顔に塗布するようにする。この場合、両者を混ぜるための専用の補助具(浅いトレイ等)を用意するようにしてもよい。
【0032】
なお、前述したように、カラーパウダー組成物として、互いに色の異なる複数のカラーパウダー組成物を調製する場合には、これらを全て1つに粗混合してしまうこともできるが、例えば図4に示すように、カラーパウダー組成物のみを、色ごとに異なる容器に収容して、ベースの乳化ファンデーションと一セットで商品とすることもできる。この場合、その日の気分や、自分の肌の色に合わせて、ベースに混ぜるカラーパウダー組成物の色を使い分けることができる。もちろん、全ての色を同時に混ぜて用いても差し支えない。
【0033】
つぎに、実施例について、比較例と併せて説明する。
【0034】
【実施例1、比較例1】
まず、下記の処方と製造方法に従い、ベースとなるO/Wタイプの乳化ファンデーションを作製した。
【0035】
Figure 2004175696
【0036】
[製造方法]
成分Cを事前に混合、粉砕した後、80℃に加熱溶解した成分B中に投入した。これを予め80℃まで加熱溶解した成分A中に投入し、乳化機(ホモジナイザー)で乳化した。攪拌しながら温度を40℃まで下げ、成分Dを加えて常温まで冷却し、目的とするO/W乳化ファンデーションを得た。
【0037】
また、カラーパウダー組成物aとしてピンク色(マンセル値:H1.8、V8.4、C3.5)のものを、下記の処方および製造方法で作製した。
【0038】
Figure 2004175696
【0039】
[製造方法]
成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これに成分Bを徐々に添加して引き続き10分間混合した。ついで、これを粉砕機で粉砕した。なお、このものの平均粒子径は約11μmであった。
【0040】
そして、前記O/W乳化ファンデーション100重量部に、上記カラーパウダー組成物aを5重量部配合して、常温で粗混合することにより、目的とする肌色のファンデーションを得ることができた。また、カラーパウダーを配合しない乳化ファンデーションを比較例1とした。
【0041】
【実施例2、比較例2】
まず、下記の処方と製造方法に従い、ベースとなるW/Oタイプの乳化ファンデーションを作製した。
【0042】
Figure 2004175696
【0043】
[製造方法]
成分Cを事前に混合、粉砕した後、80℃に加熱溶解した成分A中に投入した。これに予め80℃まで加熱溶解した成分Bを投入し、乳化機(ホモジナイザー)で乳化した。攪拌しながら温度を常温まで下げ、目的とするW/O乳化ファンデーションを得た。
【0044】
また、カラーパウダー組成物bとしてベージュ色(マンセル値:H7.8、V8.4、C3.5)のものを、下記の処方および製造方法で作製した。
【0045】
Figure 2004175696
【0046】
[製造方法]
成分Aをヘンシェルミキサーに入れ5分間混合し、これに成分Bを徐々に添加して引き続き10分間混合した。ついで、これを粉砕機で粉砕した。なお、このものの平均粒子径は約16μmであった。
【0047】
そして、前記W/O乳化ファンデーション、およびカラーパウダー組成物bをそれぞれの収容具に入れ、手のひらにて両者を粗混合しながら肌に塗布した。
また、カラーパウダーを使用せず、乳化ファンデーションのみを使用した場合を比較例2とした。
【0048】
専門パネラーを評価品目ごとに10名ずつ用意し(ただし、品目によりパネラーが重複する場合もある)、洗顔後、上記実施例1,2品および比較例1,2品を塗布し、塗布時の感触(フィット感)、仕上がりのきれいさ、3時間経過時の化粧持続性について、下記の評価基準により評価した。その結果を、下記の表1に示す。
【0049】
[評価基準]
10名中8名以上が良好と感じた…◎
10名中6〜7名が良好と感じた…○
10名中4〜5名が良好と感じた…△
10名中4名未満が良好と感じた…×
【0050】
【表1】
Figure 2004175696
【0051】
上記の結果から、本発明の実施例品は、カラーパウダー組成物を使用していない比較例品と比べて、フィット感、仕上がりのきれいさ、化粧持続性に優れていることがわかる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明のファンデーションによれば、平均粒子径が特定の範囲に設定された粒の粗いカラーパウダー組成物が、ベースとなる乳化ファンデーションもしくはパウダーファンデーションに、その粒の大きさを保った状態で含有されているため、これを肌に塗布すると、透明感のある、明るい仕上がりとなる。そして、その肌は、長時間経過してもくすんだりくずれたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例の模式的な説明図、(b)は本発明の他の実施例の模式的な説明図である。
【図2】(a),(b)はともに本発明のファンデーションを収容する容器の例を示す説明図である。
【図3】本発明のファンデーションに用いるカラーパウダー組成物を収容する容器の例を示す説明図である。
【図4】上記カラーパウダー組成物を収容する容器の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カラーパウダー組成物
2 乳化ファンデーション

Claims (4)

  1. 乳化ファンデーションからなるベースに、平均粒子径が5〜100μmに設定されたカラーパウダー組成物が、その粒の大きさを保った状態で含有されていることを特徴とするファンデーション。
  2. 乳化ファンデーションからなるベースが第1の収容具に収容され、平均粒子径が5〜100μmに設定されたカラーパウダー組成物が、第2の収容具に収容され、使用時に、両者を各収容具から取り出し、手のひらもしくはそれに代わる補助具内で粗混合して肌に塗布するようになっていることを特徴とするファンデーション。
  3. 乳化ファンデーションからなるベースが第1の収容具に収容され、互いに異なる色に着色された複数種類のカラーパウダー組成物が、ぞれぞれ個別の収容具に収容され、使用時に、上記ベースと、少なくとも1種類のカラーパウダー組成物とを、各収容具から取り出し、手のひらもしくはそれに代わる補助具内で粗混合して肌に塗布するようになっていることを特徴とするファンデーション。
  4. 平均粒子径が3μm以下に設定されたパウダーファンデーションからなるベースに、平均粒子径が5〜100μmに設定されたカラーパウダー組成物が、その粒の大きさを保った状態で含有されていることを特徴とするファンデーション。
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