JP3073363U - 化粧ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色違いの化粧品を混合して、自分の好みの色
を作り出す場合に便利な化粧ケースに関する。 【解決手段】 周囲に外壁を立設し上面が開放した本体
ケースと、この本体ケースの上面を覆うとともに、本体
ケースの外壁に対応させて同じ高さの外壁を立設した蓋
体とよりなる化粧ケースにおいて、本体ケースの内部
に、化粧品を色分け収納する第１領域と化粧品を混合す
るための混合用具を収納する第２領域と化粧品を混合す
るための第３領域とを仕切壁により区分けして形成し、
第３領域内に化粧品が染み込まないように上面をコーテ
ィングした紙を捜脱自在に多層に収納したものである。 【効果】 各種の色の化粧品を混合して使用する場合、
手を汚すこともなく、あるいはその他の容器を必要とす
ることもなく、そして、使用後は、汚れた紙を１枚取り
除けばよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、色違いの口紅やファンデーション等の各種の化粧品を混合して、 自分の好みの色を作り出す場合に便利な化粧ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、洋服の色等に合わせて口紅の色を選択したり、あるいは、自分の好み に合った色の口紅をつけたい場合等、市販の口紅では希望する色が見つからない 場合が多い。

【０００３】 このような場合のために、図４に示すように、色々な色の口紅を収納した口紅 ケース５１が市販されている。この口紅ケース５１は、口紅ケース本体５２の内 部を横方向に仕切壁５３で区分けして２つの大きさの異なる２室（以下、紅筆室 ５５及び口紅室５６と記す）を形成し、さらに、口紅室５６を区分けするための 縦方向の仕切壁５７、５７ａ、５７ｂ……を立設して各口紅室５６、５６ｂ、５ ６ｃ……が形成された口紅ケース１がある。そして、各口紅室５６、５６ｂ、５ ６ｃ……には、色々な色の口紅が区分けして入れられており、紅筆室５５には、 紅筆５８が収納されている。

【０００４】 このように構成されているので、自分の好みの色を作り出したい場合には、紅 筆室５５内の紅筆５８で、順次何種類かの口紅をとり直接唇に塗ったり、あるい は、手の上やその他適当な容器等でこれらの口紅を混合していた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の口紅ケース１は、このように構成されているので、手で口紅を混合した 場合には、わざわざその手を洗わなければならず、又、周囲に口紅を混合するた めの適当な容器がない場合もあり、面倒であるとともに、大変不便であった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１に関わる考案は、周囲に外壁を立設し上面が開放した本体ケースと、 この本体ケースの上面を覆うとともに、本体ケースの外壁に対応させて同じ高 さの外壁を立設した蓋体とよりなる化粧ケースにおいて、 本体ケースの内部に、化粧品を色分け収納する第１領域と化粧品を混合するため の混合用具を収納する第２領域と化粧品を混合するための第３領域とを仕切壁に より区分けして形成し、第３領域内に化粧品が染み込まないように上面をコーテ ィングした紙を捜脱自在に多層に収納したものである。

【０００７】 請求項２に係わる考案は、第３領域を形成する外壁の一部に、紙をめくるため の切欠部を設けたものである。

【０００８】 請求項３に係わる考案は、蓋体内壁面には、鏡を配設したものである。

【０００９】 請求項４に係わる考案は、本体ケースと蓋体との間に、仕切蓋を介在させたも のである。

【００１０】

【考案の実施の態様】

【実施例１】 この考案の第１の実施例を、図１、図２に基づいて詳細に説明する。 図１は、この考案の第１の実施例を示すもので、蓋体２を開放した状態を示す 斜視図、図２は第３領域７に収納される紙の斜視図である。

【００１１】 図１において、１は本体ケースで、横方向一外壁部には、蓋体２が回動自在に 取り付けられており、本体ケース１の内部には、横方向に長い第１及び第２の仕 切壁３、４が立設されて３つの大きさの異なる領域（以下、第１領域５、第２領 域６、第３領域７と記す）が形成されている。

【００１２】 そして、第１領域５には、この第１領域５を区分けするための縦方向の仕切壁 ８（８ａ、８ｂ、８ｃ……）が立設されてそれぞれ小領域５ａ、５ｂ、５ｃ…… が形成されている。これらの各小領域５ａ、５ｂ、５ｃ……には、色違いの化粧 品、例えば、口紅がそれぞれ色分けされて収納されている。口紅の他に化粧品と しては、ファンデーション、アイシャドー、頬紅、固形パウダー、アイライン、 眉墨等があり、本願の化粧品には、これらを全て含むものとする。

【００１３】 第２領域６には、化粧品を混合するための混合用具９が収納されている。なお 、第１領域５（５ａ、５ｂ、５ｃ……）に収納されている化粧品の種類により第 ２領域６に収納される混合用具９は異なる。例えば、第１領域５の各小領域５ａ 、５ｂ、５ｃ……に化粧品としてそれぞれ色の異なる口紅が収納されている場合 には、第２領域６に収納される混合用具９としては、唇に塗るための紅筆であり 、化粧品がファンデーションの場合には、混合用具９としては、フンデーション を顔に塗るためのスポンジ状のものが収納されることになり、それぞれ第１領域 ５に収納されている化粧品に対応する混合用具９が第２領域に収納される。

【００１４】 第３領域７は、各小領域５ａ、５ｂ、５ｃ……にそれぞれ色分けされて収納さ れている化粧品を混合するための領域で、内部には化粧品が染み込まないように 、コーティングされた紙１０が、図２に示すように、多層に収納されているとと もに、各紙１０は一枚づつめくって取り除くことが出来るように配設されている 。さらに、第３領域７の側壁には、内部に配設されている紙１０をめくって取れ るように、切欠部１１が形成されている。

【００１５】 蓋体２は、本体ケース１の上面を覆うもので、本体ケース１の外壁１ａに対応 して、この外壁１ａの外面と当接する外壁２ａが形成されており、内面には鏡１ ２が配設されている。

【００１６】 このように構成されているので、例えば、第１領域５に口紅が色分けして収納 されている場合には、上記したように、第２領域６には混合用具９としては紅筆 が収納されている。従って、好みの色の口紅を紅筆で取って、第３領域７の紙１ ０の上でのばし、紅筆で混合して好みの色を作り出すことが出来る。

【００１７】 化粧終了後は、切欠部１１から指で紙１０をめくり取って除去する。紅筆はこ の紙１０あるいは下にある新たらしい紙１０ａ（図２に示す）で拭きとれば、次 回に紅筆を使用する場合に、よけいな色が混ざる事もなく、便利である。

【００１８】 なお、本体ケース１を覆う蓋体２としては、上記実施例１に示すように、本体 ケース１の横方向一外壁部に蓋体２が回動自在に取り付けられている構造のもの であっても良く、あるいは、本体ケース１の４面を覆い内部がくりぬかれた構造 の蓋体で、いわゆる引き出し形式であっても良く、いずれも、本体ケース１の上 面を覆う蓋体２であれば、如何なる構造のものでも良い。

【００１９】

【実施例２】 図３は、この考案の他の実施例を示すもので、実施例１に示す化粧ケースの蓋 体２と本体ケース１との間に仕切蓋２０を介在させたもので、蓋体２を閉鎖した 時、蓋体２の内面に取り付けられている鏡１２が化粧品で汚れることはない。そ の他の構造は、実施例１と同様である。

【００２０】

【考案の効果】

請求項１に係わる考案は、周囲に外壁を立設し上面が開放した本体ケースと、 この本体ケースの上面を覆うとともに、本体ケースの外壁に対応させて同じ高 さの外壁を立設した蓋体とよりなる化粧ケースにおいて、本体ケースの内部に、 化粧品を色分け収納する第１領域と化粧品を混合するための混合用具を収納する 第２領域と化粧品を混合するための第３領域とを仕切壁により区分けして形成し 、第３領域内に化粧品が染み込まないように上面をコーティングした紙を捜脱自 在に多層に収納したので、各種の色の化粧品を混合して使用する場合、第３領域 の使い捨ての紙の上で混合すれば良いので、手を汚すこともなく、あるいはその 他の容器を必要とすることもなく、そして、使用後は、汚れた紙を１枚取り除け ばよいので大変便利である。

【００２１】 請求項２に係わる考案は、第３領域を形成する外壁の一部に、紙をめくるため の切欠部を設けたので、使用済みの紙を破棄するのに便利である。

【００２２】 請求項３に係わる考案は、蓋体内壁面には、鏡を配設したので、メークアップ する際に便利である。

【００２３】 請求項４に係わる考案は、本体ケースと蓋体との間に、仕切蓋を介在させたの で、蓋体を閉鎖した状態の時、化粧品で鏡が汚れることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示すもので、蓋体２を開放
した状態を示す化粧ケースの斜視図である。

【図２】この考案の実施例を示すもので、第３領域７に
収納される多層にした紙１０の斜視図である。

【図３】この考案の他の実施例を示すもので、蓋体２を
開放した状態を示す化粧ケースの斜視図である。

【図４】従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体ケース ２ 蓋体 ３ 仕切壁 ４ 仕切壁 ５ 第１領域 ６ 第２領域 ７ 第３領域 ９ 混合用具 １０ 紙 １１ 切欠部 ２０ 仕切蓋

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 周囲に外壁を立設し上面が開放した本体
   ケースと、 この本体ケースの上面を覆うとともに、前記本体ケース
   の外壁に対応させて同じ高さの外壁を立設した蓋体とよ
   りなる化粧ケースにおいて、 前記本体ケースの内部に、化粧品を色分け収納する第１
   領域と化粧品を混合するための混合用具を収納する第２
   領域と化粧品を混合するための第３領域とを仕切壁によ
   り区分けして形成し、 前記第３領域内に化粧品が染み込まないように上面をコ
   ーティングした紙を捜脱自在に多層に収納したことを特
   徴とする化粧ケース。
2. 【請求項２】 前記第３領域を形成する外壁の一部に、
   前記紙をめくるための切欠部を設けたことを特徴とする
   請求項１に記載の化粧ケース。
3. 【請求項３】前記蓋体内壁面には、鏡を配設したことを
   特徴とする請求項１〜請求項２にそれぞれ記載の化粧ケ
   ース。
4. 【請求項４】前記本体ケースと前記蓋体との間に、仕切
   蓋を介在させたことを特徴とする請求項１〜請求項３に
   それぞれ記載の化粧ケース。