JPH1087471A - 立体感付与粉体化粧料 - Google Patents

立体感付与粉体化粧料

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JPH1087471A
JPH1087471A JP24172196A JP24172196A JPH1087471A JP H1087471 A JPH1087471 A JP H1087471A JP 24172196 A JP24172196 A JP 24172196A JP 24172196 A JP24172196 A JP 24172196A JP H1087471 A JPH1087471 A JP H1087471A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の剤(A)及び(B): (A)屈折率が2.0以下であり、かつ体積累計平均粒径が0.
1μmを超え2μm以下である微粉末を全組成中に10重
量%以上含有する粉体化粧料 (B)体積累積平均粒径が10μmを超え100μm以下である
雲母、雲母チタン又はオキシ塩化ビスマスを含有する粉
体化粧料 の2剤からなる立体感付与粉体化粧料。 【効果】 素肌の光沢を抑制する効果を有する(A)剤
と、素肌に光沢感を与える効果を有する(B)剤の2剤を
組み合わせて用いることにより、仕上がりに明暗をつけ
て自然な立体感を付与し、頬や鼻筋等をすっきりと見せ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2剤を併用するこ
とによって良好な化粧効果を演出する粉体化粧料に関す
る。更に詳しくは、素肌の光沢を抑制する粉体化粧料と
素肌に光沢を付与する粉体化粧料の2剤を併用すること
により、仕上りに明暗をつけて立体感を与え、頬や鼻筋
等をすっきりと見せる効果に優れた粉体化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、メーキャップにより顔の質感を変
化させ、立体感を演出する方法としては、色味の異なる
ファンデーションを顔の異なる部位に塗布し陰影をつけ
ることでフェイスラインをすっきり見せる方法や、ノー
ズシャドウ等のように顔の特定の部位に暗色の影を入れ
鼻筋等をすっきり見せる等の方法、及び頬等、顔の特定
の部位に色を付けて化粧効果を持たせる方法がある。し
かしこれらの方法は、幾つかのメーキャップ用品を併せ
て使用しなければならずメークに熟練を要することや、
異なる色調のものを併用しているため、特に顔の側面か
ら見た場合、色の差が目立って仕上がりが不自然になる
等の欠点を有していた。
【0003】また、これらの欠点を改良するため、下地
化粧料に低次酸化チタンで着色された雲母チタンを配合
した化粧料を用いる方法(特開平5-43417号公報)や、
アルミニウム粉末によって被覆された板状粉体を用いる
化粧料(特開平7-228509号公報)が検討されているが、
いずれも暗部を構成するために肌を着色するものであ
り、効果的に自然な立体感を演出するのは困難であっ
た。
【0004】従って、化粧後の肌に立体感を与えること
ができ、かつ仕上りが自然な粉体化粧料が望まれてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、鋭
意研究を重ねた結果、素肌の光沢を抑制する粉体化粧料
と素肌に光沢を付与する粉体化粧料の2剤を併用するこ
とにより、明部と暗部の色調を変えることなく仕上がり
に明暗をつけて立体感を付与することができ、頬や鼻筋
等をすっきりと見せることができることを見出し、本発
明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は次の剤(A)及び(B): (A)屈折率が2.0以下であり、かつ体積累計平均粒径が0.
1μmを超え2μm以下である微粉末を全組成中に10重
量%以上含有する粉体化粧料 (B)体積累積平均粒径が10μmを超え100μm以下である
雲母、合成マイカ、雲母チタン又はオキシ塩化ビスマス
を含有する粉体化粧料 の2剤からなる立体感付与粉体化粧料を提供するもので
ある。
【0007】なお、本発明において、体積累積平均粒径
は、測定粒子の体積相当球の径の平均値を示し、1μm
以上の粉体についてはレーザー回折法、1μm以下の粉
体についてはレーザー散乱法により、エタノールを分散
媒として使用して求めたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)剤は、素
肌に塗布したときにその光沢を抑える効果を有する粉体
化粧料であって、暗色の着色によらずに暗部を構成し得
るものであり、(B)剤による光沢効果と相俟って、顔の
立体感を効果的に演出するものである。
【0009】(A)剤に配合される微粉末は、屈折率が2.0
以下であることが必要であるが、更に1.3〜2.0、特に1.
4〜1.8であるのが好ましい。屈折率が2.0を超えると塗
布時の隠蔽力が高く、光沢抑制効果が低くなる。
【0010】また、(A)剤に配合される微粉末は、体積
累積平均粒径が0.1μmを超え2μm以下であることが
必要であるが、0.15〜1.5μm、特に0.3〜1.2μmであ
ることが好ましい。体積累積平均粒径が0.1μm以下で
は使用感が悪く、2μmを超えると、光沢を抑制する効
果が低減するので好ましくない。また、特に粒径が0.05
μm以下の粒子及び5μmを超える粒子がそれぞれ当該
微粉末中の10体積%以下であるのが好ましい。
【0011】(A)剤に用いられる微粉末としては、上記
屈折率及び体積累計平均粒径の条件を満たすものであれ
ば特に限定されず、無機微粉末及び有機微粉末のいずれ
でもよい。かかる微粉末の具体例としては、無機微粉末
としてシリカ、アルミナ、硫酸バリウム、水酸化アルミ
ニウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミニウム等が;有機微粉末とし
てポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、セルロース系樹脂、ポ
リスチレン樹脂、スチレンとアクリル酸の共重合体、シ
リコーン樹脂等が挙げられる。これらのうち、無機微粉
末としては、シリカ、硫酸バリウム等の低屈折率のもの
が、有機微粉末としては、ポリアミド樹脂、メタクリル
酸メチル樹脂及びシリコーン樹脂が、より自然な仕上が
り、良好な感触及び効果を得る上で特に好ましい。ま
た、これらの微粉末に、通常の方法により着色顔料、色
素、染料、金属イオン等を被覆又は内包処理し、着色し
たものを使用することもできる。これら微粉末は、いず
れかを単独で又は2種以上を組合せて使用することがで
きる。また微粉末の形状も、球状、平板状、粒状、針
状、棒状、無定形等いずれでもよいが、特に球状及び粒
状のものが使用感等の点から好ましい。
【0012】上記微粉末の(A)剤中の配合量は、10重量
%以上であることが必要であるが、特に10〜30重量%が
好ましい。
【0013】また、本発明に用いられる(B)剤は、光沢
粉体を配合した粉体化粧料であって、素肌に塗布したと
きに光沢感を与える効果を有し、(A)剤による光沢抑制
効果と相俟って、顔の立体感を効果的に演出するもので
ある。
【0014】(B)剤に用いられる光沢粉体は、体積累積
平均粒径が10μmを超え100μm以下であることが必要
であるが、更に10μmを超え50μm以下であることが好
ましい。体積累積平均粒径が10μm以下では光沢感が低
下し、100μmを超える場合は、ぎらつき等が生じ仕上
りが悪化するので好ましくない。
【0015】また、この光沢粉体は、雲母、合成マイ
カ、雲母チタン及びオキシ塩化ビスマスから選ばれるも
のであるが、これらのいずれかを単独で又は2種以上を
組合せて使用することができる。上記光沢粉体の(B)剤
中の配合量は、その粉体の反射特性や粒径によって大き
く異なり、特に限定されるものではないが、全組成中に
1〜70重量%、特に3〜50重量%が好ましい。
【0016】また、(A)剤に配合される光沢抑制微粉末
及び(B)剤に配合される光沢粉体として、本発明の効果
を損なわない範囲で、通常の化粧料用粉体に用いられる
処理剤、例えばシリコーン、金属石鹸、レシチン、アミ
ノ酸、コラーゲン、フッ素化合物等で表面処理したもの
を用いることもできる。
【0017】(A)剤及び(B)剤には、上述の粉体のほか、
通常の化粧料に用いられる粉体、例えばケイ酸、無水ケ
イ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイ
カ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、酸化
ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラ
ミン、カーボンブラック等及びこれらの複合体などの無
機粉体;ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、
フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウ
ダー、セルロース等及びこれらの複合体などの有機粉
体;更にこれらの粉体を、界面活性剤、シリコーン、金
属石鹸、レシチン、アミノ酸、コラーゲン、ポリマー、
フッ素化合物等で表面処理したもの;上記粉体をを着色
顔料、色素、染料、金属イオン等で被覆又は内包処理し
たもの;有機タール系色素、レーキ等の有機着色料が挙
げられる。これらの粉体を配合する場合には、配合量は
(A)剤又は(B)剤それぞれの全組成中に0.1〜70重量%で
あるのが好ましい。また、これらの中でも、化粧料がメ
イクアップ化粧品等である場合には、タルク、セルサイ
ト、カオリン、酸化チタン等の無機粉体が好ましい。
【0018】また、本発明の立体感付与粉体化粧料にお
いては、(A)剤中に前記微粉末のほかに体積累積平均粒
径が3〜50μmの球状粉体を配合した場合に、肌上での
のび等の使用感が特に良好な化粧料が得られる。かかる
球状粉体としては、体積累積平均粒径が3〜50μmのも
のであれば特に制限されず、無機球状粉体、有機球状粉
体のいずれでもよく、またこれらの球状粉末に、通常の
方法により着色顔料、色素、染料、金属イオン等を被覆
又は内包処理し、着色したものであってもよい。かかる
球状粉体としては、例えば球状シリカ、球状アルミナ、
球状ポリアミド樹脂、球状ポリスチレン樹脂、球状セル
ロース系樹脂等の有機球状粉体、更に、体質顔料、着色
顔料等を通常の方法により球状に造粒したものなどが挙
げられる。これらの球状粉体のうち、特に球状シリカ、
球状アルミナ、球状ポリアミド樹脂、球状ポリメタクリ
ル酸メチル樹脂、球状シリコーン樹脂が、使用感等の点
から好ましい。これらの球状粉体は、体積累積平均粒径
が3〜50μm、更に5〜20μm、特に5〜10μmである
ことが好ましい。体積累積平均粒径が3μm未満では化
粧料の肌上でののびが悪くなり、50μmを超えると肌へ
の付着性が悪くなるので好ましくない。
【0019】また、(A)剤及び(B)剤には、前記成分のほ
か、通常の化粧料に用いられる成分、例えばワセリン、
ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、
カルナバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級ア
ルコール等の固形・半固形油分;スクワラン、流動パラ
フィン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライ
ド、シリコーン油等の液油分;パーフルオロポリエーテ
ル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等の
フッ素系油剤;水溶性及び油溶性ポリマー、界面活性
剤、エタノール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、
pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、
冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等を、本発明の効
果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0020】(A)剤及び(B)剤は、通常の方法に従って製
造することができ、例えば、ファンデーション、頬紅、
おしろい、アイシャドウ等のメイクアップ化粧品などの
剤型とすることができる。
【0021】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例において示した平均粒径は体積累積
平均粒径を示し、エタノールを分散媒として、セイシン
企業製のSKレーザーミクロンサイザーを用い、1μm以
上の粉体についてはレーザー回折法、1μm以下の粉体
についてはレーザー散乱法による粒度分布から求めた。
【0022】実施例1(本発明品1〜7,比較品1〜
2) 表1〜4に示す組成の固形ファンデーション〔表1:本
発明品(A)剤,表2:本発明品(B)剤,表3:比較品(A)
剤,表4:比較品(B)剤〕を製造し、これを使用したとき
の使用感及び仕上がりについて評価し、結果を表1〜4
に示す。また、同じ処方ナンバーの(A)剤及び(B)剤を組
み合わせて用いた場合の立体感についても評価し、結果
を表5に示す。
【0023】(製法)粉体をヘンシェルミキサーを用い
て混合し、これに油分を加えて更に混合した。これを中
皿に充填し、固形ファンデーションを得た。
【0024】(評価方法)表1〜4の固形ファンデーシ
ョンについて、10人の専門パネラーによる官能評価を行
った。評価は「3:非常に良好,2:良好,1:普通,
0:劣る」の4段階とし、10人の平均により以下の基準
に基づいて判定した。なお、(A)剤は全顔に塗布し、(B)
剤は額部、鼻すじ、目の下等、立体感を演出するために
必要な部位に塗布した。
【0025】 ◎:平均2.3以上 ○:平均1.5〜2.2 △:平均0.8〜1.4 ×:平均0.8未満
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】実施例2(本発明品8〜10) 表6に示す組成の固形ファンデーションを実施例1と同
様にして製造し、これを使用したときの使用感、仕上が
り及び立体感について、実施例1と同様に評価した。結
果は、使用感及び仕上りについては表6に、立体感につ
いては表7に示す。
【0032】
【表6】
【0033】
【表7】
【0034】実施例3(本発明品11) 表8に示す組成の固形ファンデーション((A)剤)を実
施例1と同様にして製造した。得られた粉体化粧料は、
肌上でのすべりが良好で、毛穴や小ジワ等を目立たなく
する効果に優れており、実施例1の本発明品処方1Bと組
み合わせた場合、良好な立体感が演出できた。
【0035】(球状ナイロンの被覆処理)球状ナイロン
パウダー(5μm)60gと酸化チタン(0.5μm)40g
をハイブリダイゼーションシステム(奈良機械社製)を
用いて複合化し、酸化チタン被覆球状ナイロン90gを得
た。また、同様にして、酸化チタンに代えて黄酸化鉄、
ベンガラ及び黒酸化鉄を用い、それぞれ黄酸化鉄被覆球
状ナイロン、ベンガラ被覆球状ナイロン及び黒酸化鉄被
覆球状ナイロンを得た。
【0036】
【表8】
【0037】実施例4(本発明品12〜18,比較品3〜
4) 表9〜12に示す組成のルースタイプ粉体化粧料〔表9:
本発明品(A)剤,表10:本発明品(B)剤,表11:比較品(A)
剤,表12:比較品(B)剤〕を製造し、これを使用したとき
の使用感、仕上がり及び立体感について、実施例1と同
様に評価した。結果は、使用感及び仕上りについては表
9〜12に、立体感については表13に示す。
【0038】(製法)粉体成分をヘンシェルミキサーを
用いて混合し、これに油分を加えて更に混合した後、ふ
るいを通してルースタイプ粉体化粧料を得た。
【0039】
【表9】
【0040】
【表10】
【0041】
【表11】
【0042】
【表12】
【0043】
【表13】
【0044】実施例5(本発明品19) 実施例1の本発明品処方において、(A)剤及び(B)剤のそ
れぞれの成分(8)〜(13)の微粉末に代え、それぞれ米国
特許第3632744号明細書記載の方法に準じ、パーフルオ
ロアルキルエチルリン酸エステルジオキシエチルアミン
塩〔(CnF2n+1C2H4O)yP(=O)(ONH2(CH2CH2OH)2)3-y〕(n
=6〜18,nの平均=9,2>y>1)の水溶液に成分
(8)〜(13)の微粉末をそれぞれ分散し、室温で撹拌した
後、濾過、乾燥することにより得られた処理粉体を用
い、更に成分(14)のメチルポリシロキサンに代えてパー
フルオロアルキルエーテル(フォンブリンHC/04;アウ
シモント社製)を用い、それぞれ実施例1と同量ずつ添
加し、同様にして粉体化粧料(A)剤及び(B)剤を得た。得
られた粉体化粧料(A)剤及び(B)剤は、いずれも肌上での
すべりが良好で、毛穴や小ジワ等の凹凸を目立たなくす
る効果に優れており、(A)剤と(B)剤を組み合わせた場
合、良好な立体感が演出できた。
【0045】実施例6(本発明品20) 実施例2の本発明品処方8A〜10Aの成分(8)の微粉末に代
えて、米国特許第3632744号明細書記載の方法に準じ、
ジパーフルオロオクチルエチルリン酸〔(C8F17C2H4O)2P
(=O)(OH)〕とパーフルオロオクチルエチルリン酸〔(C8F
17C2H4O)P(=O)(OH)2)〕のほぼ1:1の混合物のイソプ
ロピルアルコール溶液に成分(8)の微粉末を分散し、減
圧して溶媒を除去することによって得られた処理粉体を
用い、更に成分(10)のメチルポリシロキサンに代えてパ
ーフルオロアルキルエーテル(フォンブリンHC/04;ア
ウシモント社製)を用いて、それぞれを実施例2と同量
ずつ添加し、同様にして粉体化粧料を得た。得られた粉
体化粧料(A)剤は、いずれも肌上でのすべりが良好で、
毛穴や小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果に優れてお
り、粉体化粧料(B)剤(本発明品処方8B〜10B)と組み合
わせた場合、良好な立体感が演出できた。
【0046】実施例7(本発明品21) 実施例3の成分(7)の球状粉体に代え、これを米国特許
第3632744号明細書記載の方法に準じ、ジパーフルオロ
オクチルエチルリン酸〔(C8F17C2H4O)2P(=O)(OH)〕とパ
ーフルオロオクチルエチルリン酸〔(C8F17C2H4O)P(=O)
(OH)2)〕を用いて実施例6と同様に処理した球状粉体を
用い、更に成分(8)のメチルポリシロキサンに代えてパ
ーフルオロアルキルエーテル(フォンブリンHC/04;ア
ウシモント社製)を用いて、それぞれ実施例3と同量ず
つ添加し、同様にして粉体化粧料を得た。得られた粉体
化粧料(A)剤は、いずれも肌上でのすべりが良好で、毛
穴や小ジワ等の凹凸を目立たなくする効果に優れてお
り、粉体化粧料(B)剤(本発明品処方1B)と組み合わせ
た場合、良好な立体感が演出できた。
【0047】実施例8(本発明品22) 実施例4の本発明品(A)剤処方の成分(5)〜(9)の微粉末
に代え、これらの微粉末をそれぞれ米国特許第3632744
号明細書記載の方法に準じ、パーフルオロアルキルエチ
ルリン酸エステルジオキシエチルアミン塩〔(CnF2n+1C2
H4O)yP(=O)(ONH2(CH2CH2OH)2)3-y〕(n=6〜18, nの
平均=9,2>y>1)を用いて実施例5と同様に処理
した粉体を用い、更に成分(10)のメチルポリシロキサン
に代えてパーフルオロアルキルエーテル(フォンブリン
HC/04;アウシモント社製)を用いて、それぞれを実施
例4と同量ずつ添加し、同様にしてルースタイプ粉体化
粧料を得た。得られた粉体化粧料(A)剤は、いずれも肌
上でのすべりが良好で、毛穴や小ジワ等の凹凸を目立た
なくする効果に優れており、粉体化粧料(B)剤(本発明
品処方12B〜18B)と組み合わせた場合、良好な立体感が
演出できた。
【0048】実施例9(本発明品23) 表14に示す組成の粉体化粧料を製造した。
【0049】(製法)粉体成分をヘンシェルミキサーを
用いて混合し、これに油分を加えて更に混合した。これ
を中皿に充填し、粉体化粧料を得た。
【0050】
【表14】
【0051】得られた粉体化粧料は肌上でのすべりが良
好で、(A)剤と(B)剤を組み合わせて用いた場合、立体感
を演出する効果に優れていた。
【0052】
【発明の効果】本発明の立体感付与粉体化粧料は、素肌
の光沢を抑制する効果を有する粉体化粧料と、素肌に光
沢感を与える効果を有する粉体化粧料の2剤を組み合わ
せることにより、仕上がりに明暗をつけて自然な立体感
を付与し、頬や鼻筋等をすっきりと見せることができ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の剤(A)及び(B): (A)屈折率が2.0以下であり、かつ体積累計平均粒径が0.
    1μmを超え2μm以下である微粉末を全組成中に10重
    量%以上含有する粉体化粧料 (B)体積累積平均粒径が10μmを超え100μm以下である
    雲母、合成マイカ、雲母チタン又はオキシ塩化ビスマス
    を含有する粉体化粧料 の2剤からなる立体感付与粉体化粧料。
  2. 【請求項2】 (A)剤中に、体積累積平均粒径が3〜50
    μmの球状粉体を含有するものである請求項1記載の立
    体感付与粉体化粧料。
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